ESG

責任あるマーケティング・コミュニケーション

社会的課題
  • 広告表現が消費者に与える影響
  • 社会的弱者の権利を尊重した広告・マーケティング
  • クリエーティブ・ビジネスの倫理向上とクリエーティビティ向上の両立
  • 編集の独立性の確保
電通グループのアプローチ
広告が社会に与える影響の大きさを認識し、クリエーティブ・ビジネスに関する行動指針や、ガイドラインを定めるとともに、広告表現に最善の注意を払うだけでなく、制作物に関する独立性を維持するよう努めています。またこれまでに蓄積したマーケティング・コミュニケーションに関するスキルを広く社会に還元し、消費者と共にサステナブルな社会を形成していきます。

電通クリエーティブ業務綱領

広告を中心としたクリエーティブ・アウトプットとそのプロセスが社会に与える影響の大きさ、社会的責任の重さを自覚して、その役割を果たし、顧客の発展とよりよい社会づくりに貢献することを使命と位置付け、電通グループのあらゆる会社、ユニット、部署においてクリエーティブ・ビジネスに関わる社員すべての行動指針となる「電通グループ社員のクリエーティブ業務綱領」を定め、不断の学習と改善によってクリエーティブ・ビジネスの倫理向上とクリエーティビティの向上に努めています。

子どもに影響のある広告およびマーケティングに関するガイドライン

2016年に公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが事務局を務める「子どもの権利とマーケティング・広告検討委員会」が策定した「子どもに影響のある広告およびマーケティングに関するガイドライン」が発行されました。電通はグローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパンを通じて本ガイドラインの策定に協力しました。

心臓発作の広告DAN

心臓発作の広告

The New Zealand Heart Foundation(ニュージーランド心臓財団)は、国民の心臓発作による早死をなくす活動を行っています。心臓疾患はニュージーランド最大の死亡原因で、毎年6,500人の方が命を落としていますが、その約半数は予防が可能なケースでした。

当社は、広告において、人が想像する心臓発作の症状と実際の症状がまったく違うことを示しました。「ベンチ上の男性」を描くことで、彼と同じような症状があれば、重大に受け止め助けを呼ぶように促しています。その結果、救急隊の報告によると、心臓の異常に関する電話が28%、症状に気付いた人からの電話は54%増えたということです。ある入院患者は、この広告が行動を起こすきっかけとなり、命が助かったと述べています。

Fami NaviDAN

Fami Navi

中国では、自動車と危険運転の増加に伴い、交通事故が毎年10%ずつ増えています。そこで、DAN中国は、中国市場における地位を確立し、存在感を高めたいシトロエンのために、「Fami Naviアプリ」を開発しました。アプリには、子供用の交通安全教育絵本とドライバー向けのナビ機能が備わっています。子供は、親と一緒に絵本を読みながら交通安全を学び、同時に自分の声を録音することができます。

また、録音した子供の声が運転時のナビの声にもなります。このアプリはドライバーの安全運転にも役立っており、ユーザーの90%以上が、「FamiNaviアプリ」のおかげで、以前より安全運転をするようになったと述べています。

Sarah Hofstetter Chief Executive Officer, 360i

Sarah HofstetterChief Executive Officer,
360i

1. グローバルな広告会社がCSRやサステナビリティに取り組むことはなぜ必要なのでしょうか

今「意義のある仕事がしたい」「情熱とかけ離れた、仕事だけの人生は送りたくない」と考える若者は非常に増えています。ミレニアル世代の64%は「世界をより良くする仕事に就きたい」とも述べています。一方で、立派な目的を持つ非営利団体が、有能な人材の確保に苦心しています。非営利団体のマーケティングチームはとても小規模なことが多く、特殊なスキルに投資できないところが多いのです。そんな若い世代と非営利団体との架け橋になれるのが、私たち広告会社だと思っています。

2. CSR 活動では何を最も重視していますか

「行動は言葉より雄弁だ」ということ。CSRやサステナビリティの重要性を説く企業は多いのですが、すべての企業が実際にアクションを起こしているかというと、そうでないことも多いので。

3. 2016 年に強く印象に残った出来事は何ですか

「非営利団体向けデジタル教育(DEN)」というカリキュラムを作成したこと。資金不足で、専門性の高い人材を確保できないという悩みを抱えた非営利団体は少なくありません。そこで、そうした団体に、ソーシャルメディアなどを活用した、安価で効果的なデジタルマーケティングの方法を教える仕組みを開発したのです。教育界には「魚を与えるのではなく、釣り方を教えよ」という言葉がありますが、このカリキュラムはまさに、非営利団体に「魚の採り方」を教えるようなものです。

Aline Pimenta Diretora de Negocios, NBS Rio+Rio

Aline PimentaDiretora de Negocios,
NBS Rio+Rio

1. グローバルな広告会社がCSRやサステナビリティに取り組むことはなぜ必要なのでしょうか

戦略的にサステナビリティに取り組むことで企業は力を増し、それが自社事業の発展と、将来の課題解決につながるのだと思います。私は、企業・社員・クライアントの三者すべてがwin-winの関係となるようなサステナビリティこそ、現代のビジネスのやり方だと確信しています。

2. CSR活動では何を最も重視していますか

我々のプロジェクトのインパクトを大きくするためには、常に最新のサステナビリティのベストプラクティスと必要な知識を得ることが肝要です。それには、社外のパートナーによる幅広いネットワークが不可欠となります。また、実行段階においてもよく注意し、予算内でベストを尽くすことが非常に重要だと考えています。

3. 2016年に強く印象に残った出来事は何ですか

「ファヴェーラグラフィア」というプロジェクト。リオデジャネイロのファヴェーラ(スラム街)のイメージ刷新を目的に、若手アマチュア写真家にファヴェーラを撮影してもらい、リオデジャネイロ近代美術館で写真展が開かれたのです。彼らの写真はアートといえるほどクオリティが高く、このプロジェクトがきっかけで、ファヴェーラのイメージや住民に対する偏見について、市民の間で大きな議論が生まれ、国内外のメディアにも大きく取り上げられました。

Sarah Wherritt Head of CSR, Communications Strategy & Planning”, Dentsu Aegis Network United Kingdom

Sarah WherrittHead of CSR, Communications
Strategy & Planning”, Dentsu Aegis
Network United Kingdom

1. グローバルな広告会社がCSRやサステナビリティに取り組むことはなぜ必要なのでしょうか

広告業界のリーディングカンパニーとして、私たちはマーケティングのあり方や消費者とのコミュニケーションに責任を持たねばなりません。そして「責任ある企業」であることを、社会に対しても、クライアントに対しても、きちんと証明すべきだと思っています。
DANでは社員にボランティア活動の時間が与えられており、社員自身が社会のために活動するいい機会になっています。社員一人ひとりのこうした経験が、クライアントと一緒にビジネス戦略を立てるとき、「当事者意識を持って取り組む」ことにもつながってくるのではないかと思います。

2. CSR活動では何を最も重視していますか

明確な目標と、目的ある戦略を持つことです。私にとって最も大切なのは、目的を達成するためのプラン作成を手伝い、取り組んでくれる熱心なメンバーからなるチームです。最終的に成功に導いてくれるのは自分のチームですから。「人の力」を重要視しています。

3. 2016年に強く印象に残った出来事は何ですか

「The Code」というスクールプログラムを実施したこと。私たちがボランティアで学校に赴き、若い世代に広告業界について教えるというプログラムで、人事部門と協力して、3~4カ月間かけて企画したものです。才能ある若い人々に業界への扉を開くことができればと願っています。

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