戦略

International business 4

グローバルHRディレクター 電通イージス・ネットワーク ヴァレリー・スクーラー

グローバルHRディレクター
電通イージス・ネットワーク
ヴァレリー・スクーラー

1万5千名から3万8 千名へ―2013年の発足からわずか3年で社員数が2倍超になり、より大きく優れた企業となっても、DANは野心的かつ挑戦的なマインドセットを持ち続けています。DANの高成長と持続的な成功を支える企業文化、その根幹をなしているのは「機敏」、「先駆」、「熱意」、「責任」、「協働」という私たちの価値観です。
この価値観は、「革新的な方法でブランドを構築する」というDANのビジョン実現に必要な態度や行動、精神の指針となり、ビジョンとともにブランドや市場、機能の違いを超えてグループに一体感を生み出し、ハイパフォーマンスな企業文化を形成しています。

DANでは広範な社員意識調査を毎年実施しています。
この調査は、経営の現状に関する社員からのフィードバックであるとDANの経営陣は考えており、人材戦略やビジネス戦略策定の参考や指針として活用しています。この調査では毎回非常に良い結果が出ています。回答率は90%、全回答のうち、73%が経営に対してプラスの評価をしており、これは同業他社の平均を上回るスコアになっています。

DANは今、2020年に向けてリーダーを育成すること、そして彼らがクライアントや社員、ビジネスや社会のために成果をあげられるよう支援し、機会を与えることに注力しています。デジタルエコノミーの中で変化の速度が増し、新しく画期的な働き方を取り入れながら複雑な状況の中を進んでいく必要性が高まる中、優れたリーダーシップはかつてないほど重要になっています。
また、前述の意識調査によると、リーダーシップの質を変えるべきではないが、デジタル時代に合うよう改善する必要があるとの回答が85%を占めています。

Leadership@DAN:
デジタル時代のリーダーシップを改めて定義

私たちは、DANの拡大と成長、そしてデジタルエコノミーがもたらす事業環境変化の中でリーダーシップはいかにあるべきかを改めて検討し、グループの5つの価値観に基づく新たなフレームワーク“Leadership@DAN”を作成しました。
Leadership@DANでは、グループの5つの価値観に基づいてDANにおけるリーダーシップの意味をシンプルで効果的、かつ他との違いがはっきりわかるように定義しています。DANでは現在、雇用決定から評価、指導に至るまで、社員との接点Leadership@DANを取り入れています。

才能ある社員を支援、育成し、定着を図ることも重要な人材戦略です。具体的には、社員が最大限能力を発揮できるよう、長期的なキャリア形成支援や、知識やスキルを習得する機会の提供を行っています。加えて、自社のネットワークを活用し、グループ企業間の転職や能力開発を推進することで、グローバルリーダーの育成を図っています。
社員意識調査のデータと社員転職率の分析によれば、キャリア開発こそが社員の意識を高める重要な要因であることが明らかになっています。

Route 500―デジタルエコノミーの最前線における
キャリア推進プログラム

才能ある社員の支援・育成と定着もDANの人材戦略における柱のひとつであり、その推進を支えているのが独自のキャリア推進プログラム「Route 500」です。本プログラムは、高い潜在能力を持った社員に対し、事業をまたいだ人的ネットワークやさまざまな資源を提供し、新たな能力開発の機会を与えることでキャリアを高め、最適なスキルや経験を積ませ、リーダーとしての能力に磨きをかけます。これにより、DANには適切なスキルや経験を有するグローバルな人材プールが生まれています。

社員意識調査では、働き方に関する新たな傾向も明らかになっています。社員が期待する働き方として「自由」、「管理」、「責任」の促進を挙げたのはLGBTや女性社員が最も多く、ミレニアル世代の社員も同じ意見でした。

機敏な働き方―エンパワーメントで社員の
最高の能力を引き出す

DANの成功の陰には、社員の機動的、迅速で柔軟な能力があります。クライアントに統合的なソリューションを提供する私たち独自のオペレーティングモデルの成功は、エンパワーメントと協働、そして機敏な働き方に支えられているのです。
前述の社員意識調査結果ではエンパワーメントの点数が高く、86%が自分の役職を遂行するのに必要な決定ができると回答しています。社員が働く時間帯や方法についてさらに多くの選択肢を求めている現在、このレベルのエンパワーメントは非常に重要です。それは世界に通用する新しく多様な人材を組織に惹きつけるという、私たちのコミットメントの証左でもあります。

私たちは、①社員が最高の能力を発揮できるように権限を与えること、②成果を出すためにいつどこで働くかを自分自身で決定する自由と責任を与えることを「機敏な働き方」の定義とし、エンパワーメントを一層推進しています。
機敏な働き方は、クライアントに対するコミットメントとの調和を図り、社内における協働メリットを最大化するだけでなく、私たち独自のオペレーティングモデルをフル稼働させ、最大限の柔軟性と最小限の制約という権限付与により、成果を挙げられるようにするものです。

世界に通用する人材を惹きつけ、育成し、定着させることで、私たちは業績をさらに向上させ、今後もクライアントのためにさまざまな優れたソリューションを生み出していくことができるのです。

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