電通推定「日本の広告費」とは
「日本の広告費」は、日本国内で1年間(1〜12月)に使われた広告費(広告媒体料と広告制作費)の統計です。1947年に推定を開始し毎年発表しているもので、マス四媒体(新聞、雑誌、ラジオ、テレビ)をはじめ、衛星メディア関連、インターネット、プロモーションメディアについて、媒体社や広告制作会社のご協力を得ながら推定を行っています。
これまでに、産業構造の変化などを踏まえ推定範囲等を2回改訂しました。
2009年日本の広告費ハイライト
日本の広告費、2009年は5兆9,222億円
2009年(1〜12月)に日本国内で使われた総広告費は、5兆9,222億円と推定され、2008年に比べ11.5%減となりました。これは日本の広告費推定開始以来、最も大きい減少率です。
景気の動きに連動している日本の広告費
広告費は日本経済の景気変動に関連した動きが見られ、日本の経済成長とともに広告費も順調に伸長してきました。
ここ数年の広告費の傾向を見ると、04 年から07 年まで増加を続けていましたが、08年のリーマン・ショックに続く世界規模での景気低迷や企業業績悪化の影響で、09 年は08 年に続き減少となりました。
09年は、地デジキャンペーン、衆議院選挙、エコカー減税、エコポイントなど広告にはプラス材料がありましたが、景気低迷の影響を払拭するには至りませんでした。ただ、年の前半と後半をみると、企業の経営状況が良くなるに従い、広告費もやや回復の動きがみられました。
日本の広告費と名目GDP伸び率の推移
媒体別の広告費
広告費全体の半分近くを占めるマス四媒体の広告費は、新聞6,739億円(前年比81.4%)、雑誌3,034億円(同74.4%)、ラジオ1,370億円(同88.4%)、テレビ1兆7,139億円(同89.8%)となりました。またインターネット広告(含モバイル広告)は7,069億円(同101.2%)で、広告メディアとしてテレビに次ぐ規模になりました。その他では、衛星メディア関連広告費が前年比104.9%と、前年を上回る結果になりました。
注)プロモーションメディアには屋外広告、交通広告、折込・チラシ、DM、フリーペーパー・フリーマガジン、POP、電話帳、展示・映像他が含まれます。
順調に伸びるインターネット広告
インターネット広告は景気後退の影響で前年比101.2%だったものの、インターネット広告のうちモバイル広告(前年比112.9%)、PC検索連動広告(同108.6%)などが順調に伸びています。
広告主のインターネット広告に対する評価が定着・浸透するとともに、ソーシャルメディアの普及・拡大やスマートフォンなど新しいサービスや端末の登場により、広告手法の多様化が進み成長を続けています。
インターネット広告費の推移
業種別の広告費(マス四媒体のみ)
マス四媒体の業種別広告費(21分類)をみると、08年を上回ったのは、衆院選が寄与した「官公庁・団体」のみでした。一方、減少額の大きかった業種は「金融・保険(生命保険、消費者金融など)」(前年比71.1%)、「自動車・関連用品」(同70.1%)、「情報・通信(携帯電話、パソコンなど)」(同84.2%)などです。
広告費上位は、「食品」、「化粧品・トイレタリー」、「交通・レジャー」の3業種となっており、08年と比べると、減少額の大きかった「金融・保険」、「自動車・関連品」の順位が下がりました。
業種別マス四媒体広告費の比較(上位10業種)
| 08年 |
構成比(%) | 09年 |
構成比(%) |
| 1位 | 食品 |
9.1 |
食品 |
10.2 |
| 2位 | 化粧・トイレタリー |
8.9 |
化粧品・トイレタリー |
9.7 |
| 3位 | 交通・レジャー |
8.2 |
交通・レジャー |
8.2 |
| 4位 | 飲料・嗜好品 |
7.5 |
飲料・嗜好品 |
8.0 |
| 5位 | 情報・通信 |
7.3 |
情報・通信 |
7.2 |
| 6位 | 金融・保険 |
6.5 |
流通・小売業 |
6.8 |
| 7位 | 流通・小売業 |
6.4 |
薬品・医療用品 |
5.8 |
| 8位 | 自動車・関連品 |
5.8 |
金融・保険 |
5.3 |
| 9位 | 薬品・医療用品 |
5.6 |
趣味・スポーツ用品 |
5.0 |
| 10位 | 趣味・スポーツ用品 |
5.1 |
外食・各種サービス |
4.8 |
| 広告費 | 32,995億円 |
100.0 | 28,282億円 |
100.0 |
業種ごとに異なる媒体費比率
マス四媒体広告費に占める比率では、テレビが60.6%、新聞が23.8%となっています。広告費を業種別に見ても、ほとんどの業種でテレビのシェアが高くなっています。しかしながら、媒体ごとに出稿される業種には特徴があります。
ちなみに新聞では、旅行などを中心とした「交通・レジャー」、「流通・小売業」、「出版」など、雑誌では「ファッション・アクセサリー」、「化粧品・トイレタリー」、ラジオでは「交通・レジャー」などの業種の広告費の比率が高くなっています。
さらに、業種ごとの広告費を媒体別にみると、「交通・レジャー」、「流通・小売業」、「不動産・住宅設備」などは新聞の比率が高く、「化粧品・トイレタリー」、「趣味・スポーツ用品」などは雑誌広告の比率が高くなっています。
また各業種の好不況によっても、媒体への影響は微妙に変化します。
業種別マス四媒体広告費の媒体別比率
マス四媒体広告費1,000億円以上の業種のみ
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