まず、ブランド広告の効果を明確に表すことに成功したUSのケーススタディをご紹介させていただきます。
下の図は、旅行・宿泊サービスを提供する企業の、大規模なデジタルメディアキャンペーンから得た広告配信データを分析したチャートです。横軸にブランド広告、縦軸にダイレクトレスポンス広告をとり、0〜10の数値はそのフリークエンシー(接触回数)を表しています。それぞれの広告を同時に実施した結果、マトリックス上に配置されたような指数が得られました。
その結論は、2回のブランド広告への接触と、8回のダイレクトレスポンス広告に接触したユーザーが、最もコンバージョンに結びつきやすいということと、それぞれが1回でも多く接触することで、指数は飛躍的に伸びるということでした。つまり、ダイレクトレスポンス広告のみでのキャンペーンを実施するよりも、ブランド広告も同時に実施した方が、総体的にパフォーマンスは向上するということになります。
この企業においては、図のようなHot Zoneが発見できたので、ここに向けてキャンペーンの最適化を行うことが可能となります。 |


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| Razorfish,inc.「Actionable Anlaytics」より抜粋 |
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昨今、広告をクリックしたユーザーをトラッキングしてCPA(Cost Per Action)を算出する方法を、見直すべきではないかという声が多く聞こえ始めました。確かに、実際にはクリックせずに広告に接触しただけのユーザーへの訴求効果もあるはずですし、ダイレクトレスポンス目的とブランディング目的の広告を同時に実施することで得られる相乗効果もあるはずです。それは、広告効果を測る尺度は直接的な獲得という意味あいだけではなく、マス広告や屋外・交通広告などの、あらゆるコミュニケーション施策を駆使した結果も加味された評価尺度であるべきという理由によります。
つまり、総合的なプロモーションの帰結としてコンバージョンを捉える“Branded Conversion”の概念を取り入れるべき時代に差し掛かっていると言えるでしょう。その概念をどう実務に取り入れるかはのちほど<ROIを最適化するメディアオプティマイゼーション>にて一例をご紹介させていただきますが、その前に、新規顧客ないしはBranded Conversionを最大化させうるリーチ型広告の重要性と、マス広告やバナー広告を実施する意味や価値について考えていきたいと思います。 |