| 広告景気年表 |
| 1973年 | 99/3 |
1973年
■ 経済白書 副題(1973)
インフレなき福祉をめざして
■ 経済概況(1973)
多くの問題を含みつつも,比較的好況のうちに終わったが,10月半ば以降,石油情勢の悪化によって,国内経済は大きく揺れ動き,深い傷痕を残したまま49年を迎えることになった。
| 経済成長率 | 名目 21.8% | 実質 8.0% |
| 民間最終消費支出 | 名目 20.9% | 実質 8.8% |
| 民間企業設備投資 | 名目 28.4% | 実質 14.2% |
| 輸出 | 名目 15.5% | 実質 5.2% |
| 消費者物価 | 11.7% |
○インフレ・ギャップが拡大し,先進主要国のなかで最高の物価上昇がみられた。
■ 日本の広告費(電通調査)(1973)
億円 |
対前年比(%) |
|
| 総広告費 | 10,768 | (122.6) |
| 新聞 | 3,721 | (123.0) |
| 雑誌 | 572 | (119.7) |
| ラジオ | 496 | (115.9) |
| テレビ | 3,522 | (124.0) |
| DM・屋外他 | 2,209 | (122.4) |
| 輸出 | 248 | (120.4) |
■ 政治・経済・業界(1973)
○株価暴落, 5,000円台を割る(2.2 )。
○円は変動相場制に移行(2.14)。
○東京外替市場再閉鎖(3.2 〜19)。
×スミソニアン体制崩壊。
○3月の新車登録台数,43万台を超え,過去最高の伸び。
○日銀が公定歩合0.75%引き上げ(4.2 )。
○日銀が公定歩合 0.5%引き上げ(5.30)。
○日銀券増発率,戦後最高の27.9%増。
○全国市街地地価が16%,大都市住宅地が23%暴騰(3月までの半年間で)。
○公定歩合を 0.5%引き上げ,年6%(7.2 )。
○百貨店売上げ好調(特に地方都市)。
○モノ不足経済深刻化。
○1%大幅の第四次公定歩合引き上げ(8.29)。
○再販制度縮小(8.30)。
○通産省,初の「エネルギー白書」発表。
○中東戦争により,石油危機深まる(10〜)。
×OAPEC,11月の原油生産を9月比25%減産と発表(11.5)。
×メジャーの対日供給削減通告相次ぐ。
○石油,電力の10%消費削減の行政指導。
○モノ不足消費者パニック。
○卸売物価指数,前年同月比29%の終戦直後なみ暴騰(11)。
×OAPEC,原油公示価格2倍に値上げ('74.1.1 から実施)。
○公定歩合2%引き上げ,年9%で引き上げ率・金利とも戦後最高(12.21 )。
○石油2法案成立。
○三木特使アラブ暦訪(12.10 〜28),日本は友好国に。
×OAPECはベルギー,日本などの友好国への供給削減を緩和(12.25 )。
■ マスコミ・広告・媒体(1973)
○広告界の自主規制機構BBA(仮称)の設立準備本格化(1)。
○ラジオで初の長期間の公共広告(ニッポン放送ラブ・リバー・キャンペーン)開始(1)。
○アド・エージ誌1972年世界広告業の扱い高,電通第2位に進出を発表(3)。
○銀行広告規制緩和(4)。
○新聞事業の収支構成で販売収入39.0%,広告収入49.9%,テレビ・キー4局の3月期決算,営業収入は開局以来の好成績。
○銀行の車内中吊りポスター,東京で初めて実施。
○NHK新ホール開く(6)。
○自工会,車の広告自粛を申し合わせ(7)。
○節電・節水広告,労働力不足を反映求人広告目立つ(8)。
○新聞用紙不足,世界中で深刻化。
○広告業界,広告税新設に反対の意見書提出(9)。
○1円玉,5円玉不足で銀行が活用を呼びかける広告出稿(9)。
○民放TV,基幹地域は四系列に(10)。
○日本教育テレビ(現・テレビ朝日)と東京12チャンネル(現・テレビ東京)が総合番組局へ移行(11.1)。
○石油危機,各媒体に波及。
○郵政省は電力節減のためテレビ局に深夜放送の自粛を要望(11)。
○全広連はネオンなどの自主規制を要望(11)。
○大手電気各社,6日夜から大都市のネオンサインを消し節電に協力(11)。
○節約協力や容器回収を訴える広告など,広告機能再点検の気運高まる(11)。
○新聞各社減頁に踏切る(12)。
○広告業,1兆円産業に成長。
■ 媒体の発足(1973)
○奈良テレビ(4),日本科学技術振興財団が東京12チャンネルに(11)。
○朝刊紙「サンケイ経済版」産業経済新聞社(7),「日経産業新聞」日本経済新聞社(10)。
○「JUNON」主婦と生活社,「るるぶ」日本交通公社(6)。
○テレビ局数 87局 ( 1局増)
○ラジオ局数 52局
○創復刊誌 157誌,休廃刊誌 90誌
■ 媒体普及率(1973)
| テレビ契約数 | 24,433,463 |
| (うち,カラー) | ( 15,630,946 ) |
(NHK契約世帯数)
| 白黒テレビ普及率 | 65.4% <カラー 75.8%> |
| ラジオ普及率 | 72.4% |
(消費動向調査)
■ 国内10大ニュース(1973)
○石油削減で経済大混乱(11〜)
○金大中氏誘かい事件(8.8 )
○インフレ激化,物価上昇続く(11〜)
○熊本,大洋デパート大火(11.29 )
○トイレット・ペーパー,洗剤などの買いだめ騒動(11〜)
○大手商社の買い占め事件(4〜)
○江崎玲於奈氏がノーベル物理学賞(10.23 )
○厚生省発表がおこした魚の水銀ショック
○日中交流本格化 (大使館開設,廖承志代表団来日)
○円,変動相場制に移行(2.14)。国際収支赤字続く
■ 海外10大ニュース(1973)
×第4次中東戦争(10.6〜22)
×ベトナム和平協定調印(1.27)
×ウォーターゲート事件深刻な波紋生む
×世界的なエネルギー危機
×主要通貨,変動相場制へ(3.12)
×チリ,アジュンデ政権倒れる
×タイで学生革命(10.14 )
×拡大EC発足(1.1 ),イギリスが加盟し9カ国に
■ 世相・風俗(1973)
○石油ショック−−ガソリン・トイレットペーパーなど品不足に。スーパーマーケットに買いだめ客殺到(11)。銀座のネオンも消える。
○浅間山の爆発,小笠原諸島西之島沖の海底火山噴火と新島誕生,根室沖地震,関東大震災から50年目などから社会の関心が地震に向き,マスコミも一斉に地震を取上げるなど,“地震”ブームとなる。
○地震ブーム,夏の干ばつや水飢饉など自然界の天変地異から“終末”ブーム。オイルショックも追い打ち。
“日本沈没”ロングラン,文庫本ブーム,振りかえ休日制度,赤ちゃん周旋,みにくい日本人,ハイセイコー・輪島・江川,ユックリズム,ゴルフブーム,「終末から」,地震列島,ツチノコ探し,大予言,超能力ブーム,バイコロジー,国電に冷房車,シルバーシート登場(9),KIOSK,上尾騒動,長期延長国会
■ 消費者・住民運動・公害(1973)
○水俣病裁判,患者側全面勝訴。
○千葉ニッコー食用油事件。
○各社,石油たんぱく製造無期延期。
○無添加食品話題に。
○各地の水銀・PCB汚染で広汎な恐怖。
○第3の水俣病発見。
○東京ゴミ戦争激化。
○ゴミ分別収集始まる。
○原発反対運動活発化。
○各地で環境権訴訟。
○モノ不足深刻化,トイレットペーパーなど買いだめ騒ぎ全国に。
○愛知の豊川信金で取り付け騒ぎ。
○商社の買占めに非難集中。
■ 時の商品・新製品(1973)
○CVCCエンジン,エア・バス就行。
○エアポット,千円札両替機,デジタル腕時計(10万円以上)登場,使い捨てライター上陸でブーム。
○石油ショック下の厳冬で太陽熱温水器,煉炭コンロ,石炭ストーブなど見直される。
○アース製薬が生け捕り方式のゴキブリ駆除器「ごきぶりホイホイ」を発売(2)。
○象印マホービンがふたを押すだけで湯が出る魔法ビン「エアポット」を発売(3)。
○サッポロビールが天然水「No.1」を発売(4.18)。
○ソニーが携帯用生録カセットレコーダー「カセットデンスケ」発売(5.21)。52,800円。
○運輸省は低公害車第1号として東洋工業(現・マツダ)の「ルーチェAP2 」を指定(5.28)。12月,本田技研が低公害車「シビック」を発売。
○明治乳業がレディボーデンのギフトカードを発売(5)。
○服部セイコーが「クォーツ・デジタル腕時計」を発売(10.5)。
○明治乳業がプレーンタイプの「ブルガリアヨーグルト」を発売(12)。
○ピザパーラー「シェーキーズ」の1号店が渋谷の公園通りに開店。
■ テレビCM(1973)
サントリー<サミー・デービス・Jr. ><いったい日本はどうなるのだろうか><さすが,わかってらっしゃる>
ボンカレー<じっとガマンの子>
アクアフィルター<たばこする>
資生堂<春なのにコスモスみたい>
ハウス食品<いまなんどきですか><即>結城アンナ
大関酒造<酒は大関,心意気>田宮二郎
ミノルタ<美人しか撮らない>愛川欽也・研ナオコ
■ 新聞広告(1973)
日航ジャルパック<いい旅しよう>
ソニー<自然の色を自然のままに>
資生堂<影も形も明るくなりましたね>
ホンダ<乗る気にさせるシャリイホンダ>
電気事業連合会<夏の電力ピンチ,今年はなんとか乗り切ることができましたが…>
ヤクルト<カラ容器は大切な循環資源>
日産グリーンキャンペーン<木を植えよう。あなたの名前でみんなの森に>
■ 話題のテレビ番組(1973)
○ゴルフ番組大盛況(放送回数,週56本)。
○ブライダル番組・生活情報番組−5時間半のレジャーインフォメーション番組「ザ・ロンゲスト・ショー」(12ch)放送開始(4.7 )(週休2日制に対応)。「結婚への扉」など。
○民放最初のテレビ局日本テレビの開局20周年で特別番組「エルビス・プレスリーショー」放送(1.14)。さらに,ドラマ「水滸伝」・「さようなら・今日は!」・テレビ映画「恋人たちへの鎮魂歌」など年間を通じ27本の開局記念特別番組を放送。
○ドラマ「それぞれの秋」(TBS)放送開始(9.6 )。
○再登場番組続々。“マンネリ番組”との批判も−「時間ですよ」「ありがとう」「刑事くん」(TBS系),「つくし誰の子」「そっくりショー」(NTV系)など。
○ハードボイルドタッチの刑事ドラマ「非情のライセンス」(NET系)放送開始(4.5 〜'80.12)。
○太陽にほえろ。
○出雲の阿国,愛のはじまるとき,子連れ狼。
○幼児番組増加−「ひらけ!ポンキッキ」(CX)放送開始(4.2 )。アニメ番組「マジンガーZ」など。
■ NHK(1973)
《北の家族》 46.1% <国盗り物語> 22.4%
○連続人形劇「新八犬伝」放送開始(4.2 〜'75.3.28)。
○テレビ映画「刑事コロンボ」放送(7.7 〜9.11− 8回)。
■ 流行語(1973)
オイルショック,モノ不足,せまい日本 そんなに急いでどこへ行く,節約,節約は美徳,経済速度40キロ,ユックリズム,バイコロジー,汚染魚,ロッカーベビー,エロチックアニマル,キーセンパーティー,終末,いったい日本はどうなるのだろうか,知識集約産業,KIOSK,お客さまは神さまです,シルバーシート,必殺仕掛人,じっと我慢の子であった,即…,3分待つのだぞ,ちょっとだけよ,あんたも好きねェ,○○する?,ぐうたら
■ 流行歌(1973)
レコード大賞:五木ひろし<夜空>
最優秀新人賞:桜田淳子 わたしの青い鳥
新人賞:アグネス・チャン,山口百恵,浅田美代子,あべ静江,安西マリア
女のみち
神田川
女のねがい
喝采
学生街の喫茶店
個人授業
危険なふたり
なみだ恋
イエスタディ・ワンス・モア
心の旅
さそり座の女
狙いうち
夢の中へ
ファンキー・モンキー・ベイビー
わたしの青い鳥
白樺日記
青い果実
若葉のささやき
赤い風船
赤トンボの歌
ひなげしの花
恋文
ジョニーへの伝言
てんとう虫のサンバ
わたしの彼は左きき
草原の輝き
ジャンバラヤ
フォロー・ミー
カリフォルニアの青い空
うつろな愛
やさしく歌って
○山口百恵,桜田淳子がデビュー。森昌子と"花の中三トリオ"で人気。
○麻薬事件の関係でビザがおりず,ローリング・ストーンズの来日中止。
○デビット・ボウイ(4),ジェフ・ベック(5),サンタナ(6)などが来日。
■ 話題の映画(1973)
洋画
ポセイドン・アドベンチャー
007/死ぬのは奴らだ
ゲッタウェイ
バラキ
街の灯
ラスト・タンゴ・イン・パリ
十戒
ジョニーは戦場へ行った
ジャッカルの日
ベン・ハー
スケアクロウ
ブラザーサンシスタームーン
マクベス
探偵
ひき潮
激突!
邦画
男はつらいよ・寅次郎夢枕
男はつよいよ・寅次郎忘れな草
人間革命
恍惚の人
仁義なき戦い
戦争と人間・完結篇
津軽じょんがら節
青幻記
股旅
四畳半襖の裏張り
戒厳令
花と龍
朝やけの詩
秘女郎責め地獄
同棲時代
○邦画のヒットにより,初めて8月の配収が正月を上まわる。
○観客数の減少が14年ぶりに止まる。
○チャップリンのリバイバル作品「街の灯」「独裁者」の公開とともに,キートンの「海底王キートン」「キートンの蒸気船」なども公開,ヒット。
■ ベストセラー(1973)
日本沈没(上・下)
人間革命(8)
怪物商法
ぐうたら人間学
にんにく健康法
ぐうたら愛情学
ぐうたら交友録
国盗り物語(前・後)
どんと来い税務署
太陽への挑戦
死海のほとり
華麗なる一族
無影橙
ジャッカルの日
スプーン一杯の幸せ
サンダカン八番娼館
○文庫本ブーム(文庫本比率10.7%),中公文庫創刊。
○遠藤周作の"ぐうたら"シリーズがベストセラーに。
○終末ブーム−「日本沈没」が年末までに上・下巻合せて350万部のベストセラー。筑摩書房が雑誌「終末から」を創刊(6)。
○物価高騰で物価関連書の出版相次ぐ−−「インフレ論争」日本経済新聞社,「現代の物価」塩野谷祐一,「日本のインフレ」鈴木隆など。
■ 話題のマンガ(1973)
○虫プロ商事倒産,「COM」休刊(8)。
○山本美香の「エースをねらえ!」(1),大島弓子の「ミモザ館でつかまえて」(3),土田よし子の「つる姫じゃーっ」(4)がマーガレットに連載開始。
○ながやす功の「愛と誠」が少年マガジンに連載開始(1)。
○里中満智子の「アリエスの少女たち」が少女フレンドに連載開始(8)。
○つのだじろうの「恐怖新聞」が少年チャンピオンに連載開始(9)。
○手塚治虫の「ブラックジャック」が少年チャンピオンに連載開始(11)。
あぶさん(ビッグコミック・オリジナル),のたり松太郎(ビッグコミック),おれは鉄兵,天才バカボン,プレイボール(少年マガジン),トイレット博士,はだしのゲン(少年ジャンプ),空手バカ一代,動物園日記,ひとりぼっちのリン,イサム,現代柔侠伝,奇子,御用牙,バビル2世,おもらいくん
■ ファッション(1973)
○人間性回復のファッションテーマ,着やすさ,ソフト・カジュアル重視,クラシックへの郷愁,30年代ルック,バギーパンツ,パンプス,毛皮のファッション,テニスファッション
○いろいろのニュアンスの白,さび茶などの茶系統,ブルー系統,グリーン系統
○ジーンズスカート,プリーツ,フレアーなどスカートの復活,ミニ,マキシが混然と流行。ロングスカート,ロングドレスも復活。
○ジーパンのつぎはぎルックはやる。
○ペアルック,背中丸出しのベアルックが目立つ。
○トレーニングウェアが普段着として定着。
○スニーカーが大人気。
■ 気象状況(1973)
○2年続きの全国的な異常暖冬となる(1〜2)。
○3月は20日過ぎまで全 国的に低温が続く。日本海側では降雪が多く,太平洋側では晴天が続き,月降水量が東京10mm,名古屋3mm,松本5mmなど異常少雨となる。
○梅雨入りは各地で早かったが“空梅雨”となる(6〜7)。
○各地で早い梅雨明け後,晴天高温が続く(7)。
○8月の真夏日は福岡・広島30日,東京・大阪・松江29日,仙台でも23日となり,各地で記録的な酷暑が続く。九州,北日本を除き干ばつ,都市部は深刻な水不足となる。
○強い寒波により,太平洋側は異常乾燥,日本海側は大雪となる(11〜12)。