広告景気年表
1983年 99/3

1983年

 

経済白書 副題(1983)

持続的成長への足固め

 

経済概況(1983)

昭和58年の日本経済は,原油価格の低下や米国経済の拡大によって輸出が急速に増大し,ようやく長期にわたる低迷から脱して回復過程に入ったとみられるが,個人消費などの内需は依然停滞を続けた。このため,景気回復の足取りはきわめて弱かった。

経済成長率 名目 4.1% 実質  2.3%
民間最終消費支出 名目 5.5% 実質  3.3%
民間企業設備投資 名目 1.4% 実質  1.7%
輸出 名目 -0.3% 実質  4.8%
消費者物価     1.9%    

 

日本の広告費(電通調査)(1983)

○雑誌広告費は、女性誌の好調に支えられた創刊ブームにより、高い伸びを示した。

   

億円

対前年比(%)

総広告費 27,820 (105.9)
新聞 8,369 (105.5)
雑誌 1,739 (111.1)
ラジオ 1,425 (107.1)
テレビ 9,620 (106.2)
DM・屋外他 6,025 (105.0)
輸出 642 ( 98.9)

 

政治・経済・業界(1983)

×中曾根首相訪米(1.17)。日米首脳会談で同盟関係を再確認(〜1.21)。

○中曾根首相は,就任後初の施政方針演説を行い,日米関係強化,防衛計画大綱の速やかな達成,行財政改革の推進,などを強調(1.24)。

○日本初の実用静止通信衛星「さくら2号a」打ち上げ成功(2.4 )。

○第2次臨時行政調査会, 「行政改革に関する第5次答申(最終答申)」をまとめ首相に提出(3.14)。7月1日,臨時行政改革推進審議会発足。

×OPECが原油価格を1バーレル=34ドルから29ドルとし,生産上限も 1,750万バーレル/日へ引き下げ。値下げはOPEC結成後初めて(3.15)。

○東京ディズニーランドが開園(4.15)。入場者数,年末までで 800万人突破。

×第9回主要先進国首脳会議(サミット)がアメリカのウィリアムズバーグで開催(5.28〜30)。

○初めて比例代表制を導入した第13回参院通常選挙が行われ,自民党が安定多数を確保(6.26)。

○経済企画庁は,「55年春から3年間続いた戦後最長の不況が終わり,景気は回復局面に入った」と,景気底離れ宣言を出した(7.27)。

○政府は,58年度からの新経済計画「1980年代経済社会の展望と指針」を策定(8.12)。

○金融機関の第2土曜休日がスタート(8.13)。

○ロッキード裁判丸紅ルート公判で,田中角栄元首相に懲役4年の実刑判決(10.12 )。

○日本銀行は,公定歩合を 0.5%引き下げ,年 5.0%に(10.21 )。

○コール西独首相来日を皮切りに,レーガン米大統領,トルドー加首相,胡耀邦中国共産党総書記と,各国首脳相次ぎ来日(10.31 〜11.30 )。

○所得税特例法など減税法案が,参院本会議で可決,成立(11.17 )。

○第37回衆院総選挙で自民党大敗。投票率は戦後最低の 67.94%(11.18 )。新自由クラブとの連立政権による第2次中曾根内閣発足(12.27 )。

○東京証券取引所の第1部ダウ平均株価は 9,893円を記録(12.28 )。

 

マスコミ・広告・媒体(1983)

○日本民間放送連盟ラジオ委員会は,ラジオ媒体力向上のための大型企画「レッド・ホット・キャンペーン」をスタート(3.14 )。

○郵政省は,有線テレビ(CATV)にこれまで禁じていた「 双方向通信」を認めるよう,全国の地方電波管理局に通達を出した(5.30)。

○郵政省は,未来型コミュニケーションモデル都市(テレトピア)を全国で10都市程度指定し,ニューメディアの実用化を進める構想を発表(8.9 )。10月には,テレトピア懇談会が発足,指定基準や推進方策の検討を開始。

○平凡出版は,新社屋落成を機に社名をマガジンハウスに改称(10.1)。

○テレビ文字多重放送がNHKの東京,大阪地域で始まる(10.3)。

○「国際スポーツフェア '83秋」開催(10.6〜10.11 )。

○「大阪21世紀計画」が「大阪築城 400年まつり」を皮切りにスタート(10.8)。

○都市型CATV第1号申請の(株)インターナショナル・ケーブル・ネットワーク(ICN)に,郵政省の設置許可が下りる(11.11 )。

○電通は既存CATV15局をネットした「ジャパン・ケーブル・ネットワーク(JCN)」を結成(11.15 )。

○この年は国連の「世界コミュニケーション年」に当たり,日本でも「世界コミュニケーション会議・東京」(9.12〜9.14),「コミュニケーションフェア '83」(7.26〜8.7 )など多数の記念行事や関連企画が展開された。

○商品の情報を生活情報のなかに盛りこんで紹介する新型式の番組型広告 「インフォマーシャル」がCATV用ソフトウェアとして注目をあびる。

○グラビア誌「FOCUS」の 170万部を超える急成長,雑誌の創刊ラッシュとともに,「平凡パンチ」「週刊平凡」「週刊読売」「婦人生活」など既存誌のリニューアルが相次いだ。

○新聞に女性向け別刷り特集版の発行目立つ−毎日新聞社東京本社版「トマト」,朝日新聞社「風」,河北新報社「河北アルファ」など。

 

媒体の発足(1983)

○全国で 100局目のテレビ局「テレビ愛知(TVA)」9.1 開局。

○新潟テレビ21(NT21)10.1,テレビユー福島(TUF)12.4開局。

○静岡エフエム放送4.1 開局。

○春に女性誌の創刊ラッシュ−「月刊カドカワ」角川書店4.5 ,「ViVi」講談社,「LEE」集英社,「Free」平凡社ともに5.23,「SAY」青春出版社5.27創刊など。

○その他創刊誌−「フットワーク」朝日新聞社2.7 ,「コペル21」公文数学研究センター3.5 ,「PENTHOUSE」講談社3.24,「San Sun」学習研究社3.26,「BIG SUCCESS  」プレジデント社5.10,「Grundy 」徳間書店9.26,「月刊小説王」角川書店9.28,「IN POCKET 」講談社9.30,「PHOTO JAPON 」福武書店10.1,「シティランナー」学習研究社10.21 ,「2001」祥伝社10.21 ,「NEW MEDIA 」宣伝会議11.1,「鳩よ!」マガジンハウス11.2など。

○テレビ局数 102局(3局増)

○ラジオ局数 59局(1局増)

○創刊誌 244誌,休廃刊誌 108誌

 

媒体普及率(1983)

テレビ契約数 30,403,046)
(うち,カラー) (27,928,285

(NHK契約世帯数)

カラー普及率 <98.8%>
VTR普及率 <11.8%>

(消費動向調査)

 

国内10大ニュース(1983)

○自民党ニューリーダー中川一郎自殺(1.9 )

○青函トンネル先進導坑貫通(1.27)

○第2次臨時行政調査会が最終答申まとめる(3.14)

○日本海中部地震,東北に大被害(5.26)

○戸塚ヨットスクール事件で戸塚校長逮捕(6.13)

○「免田事件」の免田栄被告,34年ぶりに無罪判決(7.15)

○新薬産業スパイ事件(9.7 )から,一連の医薬品不正事件発覚

○伊豆諸島三宅島の雄山噴火(10.3)

○アメリカのレーガン大統領来日(11.9)

○田中実刑判決(10.12 )で国会混乱,衆院解散へ。総選挙では自民党大敗(12.18 )

 

海外10大ニュース(1983)

×西ドイツ,イギリスの総選挙(3.6 , 6.9)でともに保守が圧勝

×OPECが原油価格を5ドル下げて29ドル/バーレルに(3.15)

×アメリカで初の女性宇宙飛行士を乗せ「チャレンジャー」打ち上げ(6.18)

×フィリピンの野党指導者アキノ元上院議員暗殺(8.21)

×大韓航空機撃墜事件(9.1 )

×ポーランドの自主労組「連帯」のワレサ委員長,ノーベル平和賞受賞(10.5)

×ビルマ・ ラングーン爆弾テロ事件(10.9)

×混迷深まる中東情勢−レバノン紛争,パレスチナ解放機構の内紛,ベイルート爆弾テロ,イラン・イラク戦争など

×アメリカ・ソ連の核軍縮交渉(INF ,START )暗礁に乗り上げ,中断

×後天性免疫不全症候群(AIDS),アメリカ,ヨーロッパで流行

 

世相・風俗(1983)

○ストレス社会に○○症候群(シンドローム)多発−上昇停止症候群,出勤拒否症,台所症候群,シンデレラコンプレックスシンドローム,バーン アウトシンドロームなど。

○広がるいじめ社会−浮浪者狩り連続殺人 事件,忠生中学事件,戸塚ヨットスクール事件など。

○ミーイズムの世の中に,耐え抜く人“おしん”がブームとなる。おしんツアー,おしん饅頭,おしんこけしなどが登場。かたき役に回った佐賀県はNHKに抗議。国会議員までが,超党派でおしん後援会を結成。

○ハイ・テクノロジー社会が進むなかで,人間的感触(ハイタッチ)を求める動き−ゴムの模型飛行機・ブリキのおもちゃが静かなブーム,ホームパーティブーム,環境音楽注目される,催眠・瞑想施設急増など。

○日本で初めての体外受精児(試験管ベビー)誕生(10.14 )。

勝手連,ヤンキー族(関西),黒色ブーム,ロフト文化,バイクブーム,プロレスブーム,力道山ブーム,カルチャー・ミセス,カフェバー,BGMからBGV(バック・グラウンド・ビデオ)へ,愛人バンク,裏ビデオ

 

消費者・住民運動・公害(1983)

○環境庁がまとめた「1982年度公共用水域水質測定結果」によると,全国の湖沼は水質がいっこうに改善されず,さらに悪化していることが明らかになった。

○消費者運動の国際組織「国際消費者機構(IOCU)」の日本国際セミナーが「健康・安全と消費者」をテーマに開催(4.6 〜4.9 )。

○「ナショナルトラストを進める全国の会」の第1回会合が,33団体の参加により田辺市で開かれる(10.15 〜16)。

○冬季のスパイクタイヤ使用による「道路粉じん公害」が,新たな社会問題としてクローズアップされる。

 

時の商品・新製品(1983)

○ニュービジネス注目される−ホーム・ヘルス・ケア産業,電話転送サービス,各種名簿図書館,総合情報サービスなど。

○新素材を使った新製品相次ぐ−車体にプラスチックを採用した乗用車,エンジンの一部にセラミックスを採用したディーゼル車,セラミックゴルフクラブ,ゴアテックスなどを使った防水透湿ウェアなど。

○“おしゃべり機械”続々登場−35ミリカメラ(トークマン),マイコンミ シン(コンパルα),腕時計(ボイスノート),パソコン(パナボイス)など

○育毛料が中年やヤングにもブームとなる−薬用不老林(資生堂),紫電改 (カネボウ),ジャクロ(アートネイチャー)など。

○注目された商品−パーソナル無線,インバーターエアコン,インタークーラー付きターボ乗用車,温水便座,ワンルームマンション,無印良品,輸入ビール,天然水,和風アイスクリーム レンタルショップ,50ccカー。

○新登場した商品−無鉛ハイオクガソリン,MSXホームパソコン,プリンター内蔵テレビ,テレビデオ,パソコンテレビ,文字多重対応テレビ,プラスチック製自転車,カメラ一体型VTR,ライトウイスキー。

 

テレビCM(1983)

サントリー・缶ビール<泣かせる味じゃん・カサブランカ編>,パルコ<狩人か,旅人か。>スタン・ハンセン,サントリー・ローヤル<ランボウ>,アメリカンエキスプレス<テニス編>ジャック・ニクラウス,武田薬品・アリナミンA<スペインの石まわし編>,日本国有鉄道・ナイスミディパス<行かせて下さい編>菅井きん,野際陽子,泉ピン子,学生援護会・日刊アルバイトニュース<人間だったらよかったんだけどねえ・牛編>斎藤慶子,朝日麦酒・アサヒ黒生<ゴジラ>,サントリー・樹氷<タコ編>田中裕子,麒麟麦酒・ビヤ樽<オナゴでてこい編>田中康夫,春風亭小朝,細野晴臣,日本テレビ放送網<おもしろまじめに4チャンネル>徳光和夫,小林完吾,大日本除虫菊・金鳥どんと<チャップイチャップイ>西川のりお,桂文珍,松下電器・マックロードGT4<中村さんちのマックロード>中村雅俊

 

新聞広告(1983)

世界コミュニケーション年企画−日本橋三越<もっと,ふ・れ・あ・い>,服部時計店<時は,絆>,日本アイ・ビー・エム<いい年,いい縁>など。

西武百貨店・西武流通グループ<おいしい生活イベント版>,豊島園<これでもか,これでもか,としまえん>,サントリー・バドワイザー<No1が好きだ>,資生堂<人,春夏秋冬>,平凡社・Free<きょう,女性誌が男女の一線をこえます。>郷ひろみ,東京ディズニーランド<ほら,夢がきこえる。>,東陶機器・ウォシュレット<人のおしりを洗いたい。>, サントリー・ミネラルウォーター<顔を洗う水と,飲む水は,別でありたい気もする>,キリンシーグラム・NEWS<私生活のウイスキー。>,カゴメ・朝市<アサーッ!>, 資生堂・薬用不老林<秋風 枯葉 髪 心配>,沢之鶴,

ココ山岡他29社連合広告<We Love Nagashima>

 

話題のテレビ番組(1983)

○4月改編で,スポーツニュース番組の新設,拡充相次ぐ−スポーツTODAY(TX系),スポーツ天国(CX系),速報!テレビスタジアム(ANB系)など。

○9月改編では,クイズ番組増加−おもしろクイズBOX(NTV系),クイズ・Mr ロンリー(TBS系),GOGOギネス世界一(CX系),何かとワイド面白地球(ANB系)など。

○世界まるごとHOWマッチ(TBS系)スタート(〜'90 )。

○この2〜3年人気を集めてきた2時間ドラマ頭打ち,1時間ドラマ復活−積木くずし,金曜日の妻たちへ,ふぞろいの林檎たち(TBS系),若草学園物語,明石貫平35才(NTV系)など。

○深夜放送が復活の兆し−オールナイトフジ(CX),ロックTV(TX),月刊ニューアーツ倶楽部(TBS)など。

○深夜に名作洋画のノーカットTV放送相次ぎ注目を集める−ジャイアンツ,男と女,サイコ(TBS系),レベッカ,失われた週末(TX系),少年と鮫,雨に唄えば(ANB系)など。

○日本テレビは,目の不自由な人のために,初めての試みとして副音に画面 解説を入れた音声多重放送を開始(3.1 〜)。

○テレビ東京は, 平日夜8時台にテレビ界で初めての1時間の帯番組「スー ーパーTV」を新設。5日間連続で,番組内容はドラマ,ドキュメント,音楽など多彩なもの(10〜)。

×核戦争の恐怖をえがいたテレビ映画「ザ・デイ・アフター」をアメリカABCテレビが放映。視聴率は40%でアメリカテレビ史上3位(11.20 )。

 

NHK(1983)

《おしん》52.6% 〈徳川家康〉31.2%

○「おしん」国民的人気−“少女編”平均視聴率40.4%(4〜)。

○テレビ放送30周年として,「ブラウン管の一万日」「テレビジョン・その時代」などを放映。初めて民放の番組が,NHKで放送された。

 

流行語(1983)

いいとも!,○○の輪ッ!,おじさんは怒ってるんだぞ,いかにも一般大衆が……,タコがいうのヨ,○○だったらよかったんだけどネ,積木くずし,涅槃で待つ,人間やめますか,マ・カ・セ・ナサイッ,やるっきゃない,いまだ機熟さず,ルンルン,チャップイ チャップイ,戸塚る,気分はEチケット,みたなあ〜,○○人,胸キュン,おもしろまじめ,フォーカスされる,不沈空母,ニューメディア元年,情報使いすて時代,気くばりのすすめ

 

流行歌(1983)

レコード大賞:細川たかし<矢切りの渡し>

最優秀新人賞:THE GOOD−BYE 気まぐれ ONE WAY BOY

歌唱賞:森昌子<越冬つばめ>

新人賞:岩井小百合,大沢逸美,桑田靖子,小野さとる

さざんかの宿
矢切りの渡し
めだかの兄妹
探偵物語/すこしだけやさしく
氷雨
キャッツ・アイ
ガラスの林檎/SWEET MEMORIES
セカンド・ラブ
フラッシュダンス〜ホワット・ア・フィーリング
め組のひと
時をかける少女
3年目の浮気
さらば…夏
エスカレーション
君に胸キュン
ドラマティック・レイン
悲しい色やね

○レコード業界は,58年も低迷を続け,3年連続のマイナス成長に終わる。

○聴き手の嗜好が多様化し,ヒット曲の規模は小さく,ヒット期間も短くなる。58年のミリオン・セラーは大川栄策「さざんかの宿」1曲にとどまる。

○新しい音楽スタイルとして環境音楽が緩やかなブームとなる。

○松田聖子両A面トップ−「ガラスの林檎」のヒットに続き,TVCFのペンギン人気に押されて,元B面の「SWEET MEMORIES」もヒット。

○ヒット演歌の競作相次ぐ−「氷雨」佳山明生,日野美歌,「矢切りの渡し」細川たかし,瀬川瑛子など,「釜山港へ帰れ」趙容弼,渥美二郎など。

○イエロー・マジック・オーケストラ,武道館で散開コンサート(12.12 )。

 

話題の映画(1983)

洋画
E.T.
スターウォーズ・ジェダイの復讐
フラッシュダンス
007/オクトパシー
ランボー
愛と青春の旅だち
戦場のメリークリスマス

邦画
南極物語
探偵物語/時をかける少女
汚れた英雄/伊賀忍法帖
男はつらいよ・花も嵐も寅次郎
プルメリアの伝説・天国のキッス/刑事物語2・りんごの詩
東京裁判
家族ゲーム
幻魔大戦

○「E.T.」日本映画興行史上の新記録。入場者数1,069万人。「南極物語」も「E.T.」に続く。この2本の大ヒットにつられ,58年の映画人口は1億7,000万人台に突入。

○「楢山節考」,カンヌ国際映画祭でグランプリ受賞(5.19)。

○片岡千恵蔵(3.31),中村雁治郎(4.13),寺山修司(5.4 )死去。

 

ベストセラー(1983)

気くばりのすすめ
積木くずし
探偵物語
ひとひらの雪
ふたつの祖国
和田アキ子だ文句あっか!
老化は食べ物が原因だった
続・気くばりのすすめ
女らしさ物語
メガトレンド
佐川君からの手紙
意識革命のすすめ
新・里見八犬伝
プロ野球仁義なき大戦争
私の嫁いびり
わたしの茶の間
ルンルンを買っておうちに帰ろう

○出版界は,この年も依然として低成長から抜けだすことができずに終わった。書籍は,新書判,文庫本などの低価本が主流で,部数が伸びても売り上げが頭打ちの状態が続く。

○"気くばり"ブーム。

○テレビタレントが書いた本,テレビで取りあげられ話題となった本="テレ・セラー"の隆盛続く−「和田アキ子だ文句あっか!」和田アキ子,「意識革命のすすめ」広岡達郎,「青色のタペストリ」松田聖子など。

○「様々なる意匠」の小林秀雄死去(3.1 )。

話題のマンガ(1983)

○大友克洋のマンガ「童夢」が,58年度日本SF大賞を受賞。

○おもしろ真面目に教養を売るマンガが注目され,売れ行きも好調−カネもうけ最前線・饅頭こわい(コミックモーニング),ニャロメのおもしろシリーズ“数学教室”“コンピューター探険" ,コミック版徳川家康など。

○英語もマンガで勉強−「英訳・うる星やつら」小学館 即日完売,ワッハハまんが英会話(まんがタイム)など。

めぞん一刻(ビッグコミックスピリッツ),弍十手物語(週刊ポスト),バツ&テリー(少年マガジン),ぼくたちの疾走(漫画アクション),あした天気になあれ(少年マガジン),気まぐれコンセプト(ビッグコミックスピリッツ)

 

ファッション(1983)

○おしんブームは,ファッション界にまで波及,おしん巻きが流行。

○夏には前年のTシャツの重ね着スタイルに続き,白無地のTシャツの上に,そでやネックをひきちぎったトレーナーや,穴のあいたTシャツを重ねた“ボロボロ”ファッションがブーム。

○ボロファッションの流行とともに,かつてはしわになると嫌われた麻スーツなどの麻製品が人気となる。

○ベルトにつける小物入れ,ベルトポーチが目立ちたがり屋の若い女性から中年の男性にまで広がる。

○来るところまで来たユニセックス化−薄化粧やピアスが若い男性にモテモテ。

 

気象状況(1983)

○秋田沖でM7.7の日本海中部地震が発生。秋田,青森県を中心に家屋の全半壊 630棟,日本海沿岸で津波による死者,行方不明 102人の犠牲者(5.26)。

○6〜7月,東日本以北の太平洋側で記録的な低温が続き,東北,北海道は4年続きの凶作。梅雨明けは全国的に1週間前後おくれた。

○夏は西日本を中心に猛暑,8月6日には北海道の帯広でも35.8度を記録。

○三宅島,昭和37年以来21年ぶりに突然の噴火(10.3)。

×世界各地で大規模な異常天候が長期間にわたり発生−オーストラリアの高温干ばつ(57.4〜58.3),東欧・シベリアの大暖冬,暖春(57.11 〜58.4),中国東南部・台湾の大雨・洪水(1〜6),ヨーロッパ・アメリカの熱波,炎暑(7〜8)など。

 

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