| 広告景気年表 |
| 1999年 | 00/3 |
1999年
■ 経済白書 副題(1999)
経済再生への挑戦
■ 経済概況(1999)
平成11年の日本経済は,2年ぶりに景気後退局面からようやく脱出して,回復の動きがみられた。11年の実質経済成長率は0.3%で前年のマイナス2.5%からプラスに転じた。大規模公共事業や住宅ローン減税,日銀のゼロ金利政策の政策効果が下支えをした。企業収益が改善に向かい,企業の景況感も底を打った。しかし,企業のリストラにより雇用・所得環境は厳しさを増し,自動車販売,百貨店・スーパー売上高などは低迷を続けた。
| 経済成長率 | 名目 -0.6% | 実質 0.3% |
| 民間最終消費支出 | 名目 0.7% | 実質 1.2% |
| 民間企業設備投資 | 名目 -8.2% | 実質 -5.6% |
| 輸出 | 名目 -7.3% | 実質 1.8% |
| 消費者物価 | -0.3% |
■ 日本の広告費(電通調査)(1999)
○2年連続の減少となる。ただし,金融,保険,情報・通信などの出稿増で後半にはプラスに。前年同様マスコミ4媒体とSP広告費が減少。ニューメディア広告費は1ケタの伸びに鈍化。インターネット広告費が2.1倍に拡大。
億円 |
対前年比(%) |
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| 総広告費 | 56,996 | ( 98.8) |
| 新聞 | 11,535 | ( 97.9) |
| 雑誌 | 4,183 | ( 98.2) |
| ラジオ | 2,043 | ( 94.9) |
| テレビ | 19,121 | ( 98.0) |
| SP | 19,648 | ( 99.8) |
| ニューメディア | 225 | (104.2) |
| インターネット | 241 | (211.4) |
■ 政治・経済・業界(1999)
×欧州連合(EU)の単一通貨「ユーロ」が11カ国で導入される(1.1)。
○自民・自由党連立の小渕改造内閣が発足(1.14)。
○金融再生委員会は大手銀行15行に7兆4,592億円の公的資金注入を正式承認 (3.12)
○第14回統一地方選挙で都知事に石原慎太郎氏が初当選(4.11)。
○2000年サミット開催地が沖縄県名護市に決定(4.28)。
○本州四国連絡橋の尾道−今治ルート(瀬戸内しまなみ海道)が全線開通(5.1)。
○持ち株会社と事業3社に分割・再編された新生NTTが発足(7.1)。
○日の丸を国旗,君が代を国歌とする国旗・国歌法が成立(8.9)。
○興銀,第一勧銀,富士銀は2000年秋に業務の全面統合を発表(8.20)。
○茨城県東海村のウラン燃料加工施設で国内初の臨界事故発生(9.30)。
○株式売買委託手数料が完全自由化(10.1)。
○住友銀行とさくら銀行は2002年4月までに合併を決定(10.14)。
○ルノーと資本提携(3.27)した日産自動車は大規模な工場閉鎖・人員削減を含む再建計画を発表 (10.18)。
○政府は総額18兆1,000億円の経済新生対策を決定(11.11)。
×ポルトガル領マカオが中国へ返還(12.20)。
○3年ぶりに住宅着工が前年実績を上回るが,新車販売や百貨店・スーパー売上が前年割れ。完全失業率も過去最悪の昨年より0.6ポイント悪化し4.7%。長銀(10.23 ),日債銀(12.13 )が破綻し,一時国有化が決定。
○99年の企業倒産は負債総額で13兆5,522億円と3年ぶりに減少するが戦後3番目の高水準。
○携帯電話は年間で947万台増(累計5,410.9万台),移動電話全体の人口普及率は42.7%と4割を超える。
○円と株は回復。円相場は5月に124円台と円安が進んだが,その後政府と日銀の介入もあり円高に転じ102円台に(12.30)。株価も年初から7月にかけ上昇し,その後一進一退をくり返すが最終日には18,934円で年初来高値を更新(12.30)。
■ マスコミ・広告・媒体(1999)
○旭通信社と第一企画が合併,売上高国内第3位のアサツーディ・ケイが発足 (1.1)。
○ビデオリサーチがインターネット版視聴率の実験調査に着手(1.21)。
○民放連はCM未放送問題で静岡第一テレビを除名(3.12)。
○日本を代表する企業60社が新聞で「ニッポンをほめよう」キャンペーンを 実施(3.17〜)。
○ジャパンエキスポ「南紀熊野体験博」が開催(4.29〜9.19)。
○WOWOWの加入者数が91年の開局以来初めて月次ベースで減少(5.6)。この対応策として7月には期間限定で加入料の45%引き下げを実施(7.3)。
○郵政省はアナログ方式のハイビジョン放送を衛星の運用が終了する2000年7月で打ち切りを決定(6.11)。地上波デジタル周波数の割り当ては2000年4月以降に先送りとなる(6.29)。
○民放連が青少年向け「お奨め」番組放送などを含めた「性・暴力表現」の自主規制を実施(10.1)。
○郵政省の発表によるとCATVの受信契約世帯数が前年より18.1%増え794万世帯,世帯普及率は17.2%(3月末)となる(9.30)。
■ 媒体の発足(1999)
○とちぎテレビ(TTV)4.1開局。
○エフエム岡山4.1開局。
○雑誌−女性誌「マリクレール日本版」角川書店4.23,「VOGUE NIPPON」日経コンデナスト7.28など。 男性誌−「BRIO」光文社3.24,「スコラ」スコラマガジン社11.4など。パソコン関連情報誌−「iCupid」ディジット8.10,「INTERNET ST@RT」毎日コミュニケーションズ11.8,「ヤフーPress」ソフトバンクパブリッシング11.29など。生活情報誌−「KANSAI1週間」講談社3.16,「Chiba Walker」角川書店6.8など。総合コミック−「ハイパーコロコロ」小学館12.22。環境関連−「日経エコロジー」日経BP社6.9など。
○主な休廃刊は「pink」マガジンハウス,「中学一年〜三年コース」学習研究社,「This is 読売」読売新聞社,「月刊宝石」光文社,「ゼッケン」産経新聞社
○北海タイムスの元社員や販売店主らが設立した北海道21世紀タイムス社が週刊紙「フロンティアタイムス」を創刊。
○民放テレビ局数 127局・民放ラジオ局数 98局
○コミュニティ放送局数 125局(10局増)
○創復刊誌数 172誌,休廃刊誌数 143誌
■ 国内10大ニュース(1999)
○東海村で国内初の臨界事故発生(9.30)
○臓器移植法に基づく初めての脳死移植が実施される(2.28)
○神奈川県警などで警察官の不祥事続出(9-12)
○自自公連立政権発足(10.4)
○銀行の大型再編相次ぐ(3-10)
○国旗・国歌法が成立(8.9)
○新ガイドライン関連法が成立(5.24)
○日本海の不審船に対し政府は初の海上警備行動を発令(3.24)
○プロ野球でダイエーホークスが球団創設初の日本一に(10.28)
○商工ローンが社会問題となり法改正(10-12)
■ 海外10大ニュース(1999)
×EUで単一通貨「ユーロ」を導入(1.1)
×NATO軍によるユーゴスラビア空爆(3.24)
×トルコでM7.4の大地震が発生し死者1万7,000人を超える(8.17)
×台湾でM7.6の地震が発生し死者2000人を超える(9.21)
×東ティモールで住民投票が行なわれ独立が選択される(8.30)
×北朝鮮がテポドン発射実験凍結で米国と合意(9.24)
×米クリントン大統領不倫もみ消し疑惑で無罪確定(2.12)
×ロシア軍がチェチェン共和国へ進攻(10.1)
×ロシアのエリツィン大統領が辞任(12.31)
×インドネシアでワヒド大統領が誕生(10.21)
■ 生活(1999)
○携帯電話とPHSの電話番号が11ケタとなる(1.1)。
○個人消費の拡大と地域振興を目的とした商品券「地域振興券」の交付が始まる(1.29)。
○テレホンカードの変造対策としてICを埋め込んだ新機能カードが登場,これにより全国30万台の公衆電話がICカード専用方式となった(4.1)。
○安全神話を脅かす事件・事故が相次ぐ−山陽新幹線で相次ぐトンネル内コンクリート塊崩落,茨城県東海村で国内初のウラン加工施設の臨界事故,全日空機ハイジャックや池袋と下関の通り魔などが続発。
○問われる放送関係者のモラル−覚せい剤所持や痴漢行為が発覚するなどで局員の逮捕が続いた。また,ミッチー・サッチーの過熱した報道や高視聴率番組でのヤラセ発覚による放送中止などが問題となる。
○社会生活に不可欠のコンピュータが誤作動を起こす2000年問題が世界的に大きくとりあげられ,政府・企業・家庭の広範囲でそれぞれ対応。
○新人の活躍−16歳の宇多田ヒカルがCD「First Love」で出荷枚数835万枚の日本音楽史上最大ヒットを記録,西武ライオンズの松坂大輔投手は16勝で観客動員増加に貢献するとともに高卒で45年ぶりの新人賞受賞,読売巨人軍の上原投手は最多勝,新人王,沢村賞,ベストナインの主要タイトル全てを獲得。
パレットタウン(3.19),ヴィーナスフォート(8.25),横浜ワールドポーターズ(9.10),渋谷「QFRONT」(12.17),名古屋駅ビル「JRセントラルタワーズ」完成(12.20)。
■ 時の商品・新製品(1999)
○情報関連商品−低価格パソコン(アプティバ20Jなど),新世代携帯電話サービス(iモード,cdmaOne,着メロ),インスタントカメラ,携帯用MDプレーヤー,低価格DVDソフト,200万画素デジタルカメラ,デジタル家電
○癒す−キャラクター(AIBO,ファービー,たれぱんだ),音楽(energy flow),化粧品(リラックス化粧品,海洋深層水),スポット(エスプレッソ専門店,併設カフェ)
○復活した人気−厚底靴,フォークロア,スポーツカー,高級寝台特急列車
○注目を集めた商品−「First Love」,ヴィッツ,エゴイスト,リアップ,百貨店閉店セール,「五体不満足」,ダンスダンスレボリューション,投資信託,「だんご3兄弟」,パレットタウン,発泡酒,低価格缶チューハイ,消臭剤
○新しく登場した商品−コンビニATM,オンライン株取引き,デビットカード,地域振興券,音楽配信サービス,コンビニドリンク剤
○2000年の区切りの年を迎えるにあたり各業界ではミレニアムグッズと称した記念商品の企画販売が相次ぐ。
■ 話題の広告(1999)
・<ガツンと言ってくれ>=サントリー
・<そろそろ買いかえモード>=トヨタ自動車
・<踊りの稽古>=引越のサカイ
・<裁判長!>=サントリー
・<なんでも欲しがるマミちゃん>=マツモトキヨシ
・<この曲をすべての疲れている人へ>=三共
・<それは屁理屈よね>=象印マホービン
・<ジェイフォンは誰だ?>=J-フォン東京
・<iモード>=NTTドコモ
・<cdmaOne>=日本移動通信
・<デキタテ飲むかフジワラノリカ>=宝酒造
・<iMac>=アップルコンピュータ
・<走れJRA>=日本中央競馬会
・<ペレストロイカ>=日清食品
・<行った人から、夏になる>=日本航空
■ 話題のテレビ番組(1999)
○郵政省とNHKおよび民放連の三者で構成される「青少年と放送に関する専門家会合」で10月より,青少年の情操を豊かにするような良質な番組を週3時間以上放送することが決定されたことを受け,各放送局は推薦番組を発表。NTV「伊東家の食卓」「所さんの目がテン」など5番組,TBS「筋肉番付」「どうぶつ奇想天外」など3番組,CX「サザエさん」「ポンキッキーズ」など5番組,ANB「たけしの万物創世記」「ドラエもん」など5番組,TX「テレタビーズ」「クイズ赤恥青恥」など7番組。
○日本テレビは6年連続の年間平均視聴率4冠を達成。
○野村監督夫人の沙知代さんと女優の浅香光代さんとの間で始まった言動問題に端を発した騒動は履歴詐欺疑惑にまで発展,各局は7ヵ月間に渡りワイドショーで取り上げるほど過熱した報道が続いた。
○フジテレビの人気番組「愛する二人別れる二人」の中でヤラセがあったことが発覚,番組を中止(11.18)。一方「笑う犬の冒険」はコントの新鮮さが再評価され深夜枠からゴールデンタイムに昇格。
○TBSの「魔女の条件」や「ケイゾク」,フジテレビの「リング・最終章」などが注目されるが全体的にドラマ離れの傾向がみられる。一方でTBS「渡る世間は鬼ばかり」シリーズ,フジテレビ「古畑任三郎」シリーズ,テレビ朝日「はぐれ刑事」シリーズなどの定番ドラマは健闘をみせた。
○世界で最初に2000年を迎える様子をお茶の間に伝えようとテレビ各局による大晦日の特番作りが過熱。
■ NHK(1999)
《やんちゃくれ》 22.5% 《すずらん》 25.8% 《あすか》
〈元禄繚乱〉 20.2%
○「紅白歌合戦」が年間視聴率トップに返り咲く。
○幼児番組「おかあさんといっしょ」の1月のうたで歌われた「だんご三兄弟」がCDとなり爆発的ヒット。
○大河ドラマは3年連続で年間平均視聴率が降下。
○夏の全国高校野球選手権大会のラジオ全国実況で,NHKでは初めて女性アナウンサーが担当する。
■ 流行語(1999)
リベンジ,雑草魂,ブッチホン,カリスマ,iモード,癒し,学級崩壊,ミッチー・サッチー,西暦2000年問題,だんご3兄弟,ミレニアム,ガングロ,ヤマンバ,自自公,下げ止まり,シロガネーゼ,勝ち組負け組
■ 流行歌(1999)
レコード大賞:GLAY<Winter,again>
最優秀新人賞:八反安未果 SHOOTING STAR
だんご3兄弟
Winter,again
monochrome(「A」)
energy flow(「ウラBTTB」)
Automatic/time will tell
Addicted To You
LOVEマシーン
BE WITH YOU
HEAVEN'S DRIVE
フラワー
○総売上金額4,324億7千万円は過去最高だった昨年より0.1%減,総売上枚数は2億115万1千枚。ミリオンセラーはシングルが12曲と減少傾向にある。
○マキシシングルと呼ばれる12pのアルバムサイズに4曲まで収録できるCDが急速に普及し始める。
■ 話題の映画(1999)
洋画
アルマゲドン
スター・ウォーズ/エピソード1
マトリックス
シックス・センス
ハムナプトラ 失われた砂漠の都市
邦画
ポケットモンスター/幻のポケモン・ルギア爆誕
リング2/死国
鉄道員(ぽっぽや)
ドラえもんのび太の宇宙漂流記
名探偵コナン世紀末の魔術師
○年間入場者は1億4,476万人で前年対比94.6%と減少。全国の映画館数は6年連続の増館で98年より228館増え,2,221館となる。
○前年まで2年続いた配収100億円を超えるヒット作品が無く,映画配収は前年に比べ5.2%ダウンの 827億9千4百万円。
■ ベストセラー(1999)
五体不満足
日本語練習帳
本当は恐ろしいグリム童話(T・U)
繁栄の法
新・人間革命(4・5・6)
○出版業界は3年連続のマイナス成長となる。新たな販売チャネルを求めインターネットを活用した出版物の受注・販売が急速に普及しはじめる。
○固定化していた読者の拡大を狙い平凡社,宝島社,集英社などから新書が相次いで創刊される。
■ 話題のマンガ(1999)
○96年より始まったマンガ産業の低迷は今年も続いた。売上げの減少に歯止めをかけるべく300円均一のコンビニ向け廉価版マンガの刊行(小学館)やインターネットで配信する(講談社・小学館)などの新しい試みが行われる。
○98年9月から休刊していた月刊マンガ誌「ガロ」が1年4カ月ぶりに誌面をリニューアルして復刊,約3分の1はマンガ以外の音楽や映画などで占める。
○「鼻血ブー」や「アサー」など独特なセリフと斬新なタッチでマンガを描いた谷岡ヤスジ死去(6.14)
MONSTER(ビッグコミックオリジナル),神童(双葉社コミック),ヒカルの碁(少年ジャンプ),ブラブラバンバン(ヤングサンデー),銀玉マサやん(リイドコミック),お水の花道(Kiss),バガボンド(モーニング),快感フレーズ(少女コミック)
■ ファッション(1999)
○10代女性を中心にアクセサリー感覚の付け毛が人気となる。
○ナイロン線を幾何学模様に編んだボディーワイヤーと総称されるアクセサ リーが人気となる。伸縮性があり,肌に密着するブレスレットや指輪など。
○かかと高15p〜20pの厚底靴の人気が依然続く。また,厚底靴をはいて,髪は金や銀に染め,メークは小麦色を通り越した顔黒(ガングロ),白いアイシャドーに白い口紅といった少女たちが「ヤマンバ(山姥)」などと呼ばれ,マスコミにも取り沙汰された。
○秋冬には,刺繍・ビーズなどの装飾が多く施されたブラウスやスカート,手編み調のニット,鳥の羽根をあしらったアクセサリーなど,欧米の民族衣装風のフォークロア・ファッションが流行した。
■ 気象状況(1999)
○東北以南は引き続き暖冬。春も北日本を除いて,高温の日が多かった。6月末には記録的な大雨が九州から近畿,中部地方を襲い,大きな被害となった。梅雨明け後は太平洋高気圧が北に偏り,北日本と東日本は記録破りの猛暑,西日本では大雨・日照不足という「東高西低」の夏となる。局地的な雷雨や豪雨も目立った。9月になっても厳しい残暑が続き,また西日本を中心に秋雨前線の活動が活発になった。一年を通して全国的に高温傾向が続いた。
×南米ペルー沖の海面水温が平年より低い状態が続いて,世界規模で異常気象をもたらすとされるラニーニャ現象が 98年秋に発生し,3月にいったん終息したものの6月から再び傾向がみられた。
×8月にトルコ北西部でマグニチュード(M)7.4,9月には台湾でM7.6の地震が発生,それぞれ17,000人以上,2,000人以上の死者を出す惨事となった。
×12月には南米ベネズエラを豪雨が襲い,死者約30,000人の被害。今年も、世界各地で多雨,干ばつ,竜巻,洪水などの災害が多発した。