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あなたにとっての“サードプレイス”とは?


あなたにとっての“サードプレイス”とは?・公園で音楽を聴きながらくつろぐ男性 “サードプレイス(the Third Place)”は、家でも職場でもない、第三の自分の居場所といわれる。オンとオフを切り替える場所、ありのままの自分を取り戻す場所、いつでも気軽に行ける場所――男女や年代にかかわらず、働く人びとは“サードプレイス”を持っているのだろうか。トレンドボックス・リサーチでは、20代〜50代の既婚の有職男女を対象に、あなたにとっての“サードプレイス”について聞いてみた。調査結果からは、家庭や職場での過ごし方によって、“サードプレイス”に対するスタンスの違いが浮き彫りになった。



6割近くが、自分の“サードプレイス”を持っている!?

 「サードプレイスといえる場所があるか」という問いに対して、「あるような気がする」も含めると実に6割の人が「ある」と回答した。ただし、年代での違いは大きく、男性50代では「ある」が高いのに対し、男性20代と30代では「ない」が高かった。



家での過ごし方――“役割から解放されている”男性、“役割を背負っている”女性

 まず、ファーストプレイスである家庭における普段の過ごし方を聞いたところ、もっとも多かったのが「しなくてはいけないことを片付けた上で、ほっと一息ついている」(43.8%)で、「家にいるときは、なるべく何もしない」(2.3%)のように、“役割から解放されている”状態にある人は少なかった。
 性別にみると、男性では「自分のしたいこと、好きなことをしている」(38.0%)が高かったのに対し、女性では「しなくてはいけないことを片付けた上で、ほっと一息ついている」(54.0%)が高い。また、男性では年代が上がるにしたがって「自分のしたいこと、好きなことをしている」の割合が高くなる傾向がみられた。男性にとっては、ファーストプレイスである家庭が、実は“サードプレイス”を兼ねる場となっているのかもしれない。



職場の位置づけ――6割強が「経済的基盤の支え…

 次に、セカンドプレイスである職場の位置づけでは、「経済的基盤の支えとなっている場所」(64.3%)が最も高かった。少数だが、「自分を高めるための場所」(10.3%)、「戦場のような場所」(8.3%)という回答もみられた。
 性別にみると、女性は男性に比べ「経済的基盤の支えとなっている場所」が低く、逆に「習慣的で落ち着く場所」(10.0%)、「自分らしく楽しめる場所」(9.0%)がやや高い傾向にある。
 さらに特徴的なこととして、女性20代では「戦場のような場所」と「自分らしく楽しめる場所」が全体に比べて高くなっていることがあげられる。女性にとっての職場は、生活の糧以外にも、自分にプラスとなる何かをもたらしてくれる場となっているようだ。



家と職場、両者のバランス――“役割を背負った状態”は6割

 家での過ごし方、職場の位置づけの回答を、それぞれ“役割を背負った状態”と“役割から解放された状態”のどちらかに分類した結果、約6割が「家でも職場でも“役割を背負った状態”にある」という結果となった。
 性・年代別にみると、男性の20代と女性の50代では、「家でも職場でも“役割を背負った状態”」が7割を超えた。もっとも特徴的なのは、男性の50代で「家では“役割から解放された状態”」が約7割という結果だった。また、女性30代で「職場では“役割から解放された状態”」が2割と比較的高くなっている。
 さらに、家と職場、両者のバランスとサードプレイスの有無の関係をみたところ、「職場は“役割から解放された状態”(家は“役割を背負った状態”)」の人は「サードプレイスはない」の回答が全体比より少ない。また「家も職場も“役割から解放された状態”」の人では「サードプレイスがあるような気がする」の回答が全体比より少なかった。



 

調査結果をみると、ファーストプレイスである家とセカンドプレイスである職場が自分にとって役割から解放される場か、どうかが、現在“サードプレイス”を持っているかということに関係があった。特に、職場でのスタンスが、「習慣的で落ち着く」、「自分らしく楽しめる」といった場合には、サードプレイスを持たない傾向がみられた。また、それぞれの日常における“サードプレイス”の実態について、普段の通勤時(帰り)の寄り道の頻度とその場所について聞き、さらに、“サードプレイス”となっている場所、今後“サードプレイス”としたい場所についても聞いた。

 


会社帰りは意外と直帰!? たまに寄り道は約4割

 通勤時(帰り)に、職場と家の途中にひとりでどこかに立ち寄ることがあるかを尋ねた結果、「たまにどこかに立ち寄る」(40.8%)がもっとも高く、「どこかに立ち寄ることはほとんどない」(13.8%)を加えると半数以上となった。また、「週2〜3日程度どこかに立ち寄る」は30.8%、「ほぼ毎日どこかに立ち寄る」は14.8%だった。年代別にみると、若年層ほど通勤時にどこかに立ち寄る機会が多かった。
 「どこかに立ち寄る」と回答した人を対象に、職場と家の途中で「よく立ち寄る」/「たまに立ち寄る」/「お気に入り」の3つの場所について聞いたところ、「よく立ち寄る」のトップ3が「コンビニエンスストア」(40.3%)、「スーパーや商店街」(39.1%)、「本屋・CD(DVD)ショップ・レンタルショップ」(19.4%)であったのに対して、「たまに立ち寄る」/「お気に入りの場所」では、「本屋・CD(DVD)ショップ・レンタルショップ」(47.8%/21.2%)がもっとも高くなった。また、「コンビニエンスストア」は3つの場所それぞれで選択率はトップ3に入ったが、「駅ビル・デパート」は「お気に入り」でのみトップ3に入った。なお、「お気に入り」のトップ3は、「本屋・CD(DVD)ショップ・レンタルショップ」(21.2%)、「コンビニエンスストア」(15.4%)、「駅ビル・デパート」(11.9%)だった。



日常生活における現在の“サードプレイス”は、「本屋・CD(DVD)ショップ・レンタルショップ」、「公園や海山などの自然」、「喫茶店コーヒーショップ」

自分にとって“サードプレイス”といえるような場所トップ3は以下の通り。

 (1)「本屋・CD(DVD)ショップ・レンタルショップ」(22.7%)
 (2)「公園・川や海、山などの自然」(20.2%)
 (3)「喫茶店・コーヒーショップ」(16.7%)


また、全体の傾向より、性×年代別でみると特徴的に高かったのは下記の通り。

 ・女性20代

「エステ・美容室(理容室)・ネイルサロン」(20.2%―全体8.2%)

 ・女性50代

「自宅内(トイレやお風呂など)」(26.5%―全体15.5%)


逆に、全体傾向より、性×年代別で特徴的に低かったのは、下記の通り。

 ・男性40代

「公園・川や海山などの自然」(9.4%―全体20.2%)

 

「喫茶店・コーヒーショップ」(6.3%―全体16.7%)


また、女性40代では、全体と比べた際の数値の差は大きくないものの、選択した場所の数が 他の年代に比べ多いのが特徴的だった。



今後“サードプレイス”にしたい場所のトップは「公園・川や海、山などの自然」

今後“サードプレイス”にしたい場所トップ3は以下の通り。

 (1)「公園・川や海、山などの自然」(25.0%)
 (2)「喫茶店・コーヒーショップ」(22.5%)
 (3)「サウナ・銭湯・岩盤浴・スパ」(19.0%)


 「現在のサードプレイス」と「今後サードプレイスにしたい場所」トップ3は傾向が違う。「本屋・CD(DVD)ショップ・レンタルショップ」が現実的な拠りどころとなっているのに対し、「喫茶店・コーヒーショップ」は“サードプレイス”の理想と現実が兼ね合った場として捉えられているようだ。
また、全体の傾向より、性×年代別で特徴的に高かったのは下記の通り。

 ・男性20代

「インターネットカフェ・漫画喫茶」(24.0%−全体12.8%)

 

「車の中」(20.0%−全体7.8%)

 

「ゴルフ場」(16.0%−全体6.5%)

 ・男性50代

「居酒屋・バー」(26.0%−全体16.8%)

 

「本屋・CD(DVD)ショップ・レンタルショップ」(26.0%−全体13.5%)

 ・女性20代

「マッサージ・病院・整骨院」(26.0%−全体13.0%)

 

「習い事や教室(料理や英会話など)」(30.0%−全体14.5%)

 ・女性30代

「習い事や教室(料理や英会話など)」(24.0%−全体14.5%)

 ・女性40代

「喫茶店・コーヒーショップ」(38.0%−全体22.5%)

 

「映画館」(26.0%−全体13.3%)


逆に、全体傾向より、性×年代別で特徴的に低かったのは下記の通り。

 ・男性20代

「喫茶店・コーヒーショップ」(12.0%−全体22.5%)

 ・男性40代

「喫茶店・コーヒーショップ」(12.0%−全体22.5%)



“サードプレイス”のイメージは、「癒し/一人きり」

 “サードプレイス”のイメージを、「癒し/エネルギー」、「脱力/充実」、「一人きり/仲間」、「義務/権利」という4つの対義語を設定して聞いた。もっとも特徴的だったのは、「癒し/エネルギー」で、「癒し」が87.6%を占めた。また、「一人きり/仲間」についても、「一人きり」が62.6%と過半数を占めた。「脱力/充実」については、ほぼ同じ割合だが、性・年代別にみると、男女とも20代では「脱力」が高く、男性40代と女性30代では「充実」が高くなった。
 「義務/権利」では、「どちらともいえない」(52.3%)がもっとも高かったが、性・年代別にみると、男性30代と40代、女性20代と40代で「権利」がやや高かった。



 

 都市生活者にとって、現在の“サードプレイス”は決して充実しているとはいえない。大多数の人びとにとっては、職場と家との往復がせいいっぱいで、「本屋・CD(DVD)ショップ・レンタルショップ」、「公園・川や海、山などの自然」、「喫茶店・コーヒーショップ」などが、擬似的な“サードプレイス”の役割を担っているようだ。
 アメリカの社会学者レイ・オールデンバーグが「都市生活者にとって、家庭と職場以外の第3の居場所が必要である」と述べたのは1989年のことだが、情報化が進展した現代の日本の生活者にとってこそ、“サードプレイス”が持つ意味は大きなものと思われる。
 今後に“サードプレイス”としたい場所に関する自由回答では、男性30代で「マッサージ」などのくつろげる場所、男性40代で「自分だけの時間」、「カプセルホテル」、「気分が休まる場所」、男性50代では「図書館」、「美術館」、「妄想できる場所」、「web仮想空間」などがあげられた。“サードプレイス”は、年代によって、“肉体的な疲れ・癒しの場所”、“無になれる場所”、”情報をインプットするための場所”とその捉え方には違いがある。限りある時間のなかで、たくさんの役割を背負っている都市生活者に共通して必要なのは、すべての役割から解放される場であり、それこそがサードプレイスといえる。身近なところに、気軽に立ち寄れるそれぞれのニーズに合ったサードプレイス的空間があれば、より多くの人びとの利用が期待されよう。

 



■調査概要

◎調査方法:

インターネット調査

◎調査時期:

2007年5月21日〜5月22日

◎対象者:

全国に居住する25歳〜59歳のフルタイム有職者で、通勤時間が21分〜90分の既婚男女(各年代100サンプルずつ)

TOTAL:400サンプル

※調査結果を転載される場合には、事前にご連絡の上、許諾を得ていただくようにお願いいたします。




【あなたにとって“サードプレイス”といえるような場所はありますか?(ひとつだけ選択)】

【あなたにとって“サードプレイス”といえるような場所はありますか?(ひとつだけ選択)】 帯グラフ


【家での過ごし方(ひとつだけ選択)】

【家での過ごし方(ひとつだけ選択)】 帯グラフ


【職場の位置づけ(ひとつだけ選択)】

【職場の位置づけ(ひとつだけ選択)】 帯グラフ


【家と職場のバランス、それぞれのオンとオフ】

【家と職場のバランス、それぞれのオンとオフ】 帯グラフ

 

1〜3×1〜3=家でも職場でも役割を背負った状態
1〜3×4・5=家では役割を背負った状態、職場では役割から解放された状態
4・5×1〜3=家では役割から解放された状態、職場では役割を背負った状態
4・5×4・5=家でも職場でも役割から解放された状態



【家庭・職場とサードプレイス有無】(一部セルでサンプル数が少ないため参考程度)

【家庭・職場とサードプレイス有無】 帯グラフ


【職場から家に帰る途中で、ひとりでどこかに立ち寄ることはありますか?(ひとつだけ選択)】

【職場から家に帰る途中で、ひとりでどこかに立ち寄ることはありますか?(ひとつだけ選択)】 帯グラフ

 

* 上のグラフには、複数選択で5.0%以上の項目のみを記載。他の項目は、「ファーストフード店・定食屋・ファミリーレストラン」、「スポーツジム・ヨガ」、「図書館」、「パチンコ・パチスロ店」、「習い事や教室(料理や英会話など)」、「マッサージ・病院・整骨院」、「パブ・スナック・クラブ」、「映画館」、「公園」、「レストラン」、「インターネットカフェ・漫画喫茶」、「サウナ・銭湯・岩盤浴・スパ」、「カラオケ店/ゲームセンター」、「エステ・美容室(理容室)・ネイルサロン」、「スポーツバー(カフェ)・音楽喫茶・ジャズバー・クラブ」、「麻雀クラブ・囲碁クラブ・将棋クラブ」、「スポーツ観戦場(野球、サッカー、格闘技など)」となっている。



【よく立ち寄るところ(複数選択)】

【よく立ち寄るところ(複数選択)】 棒・折れ線グラフ

 

* 上のグラフには、複数選択で5.0%以上の項目のみを記載。他の項目は、「ファーストフード店・定食屋・ファミリーレストラン」、「図書館」、「マッサージ・病院・整骨院」、「映画館」、「レストラン」、「パチンコ・パチスロ店」、「エステ・美容室(理容室)・ネイルサロン」、「公園」、「インターネットカフェ・漫画喫茶」、「スポーツジム・ヨガ」、「サウナ・銭湯・岩盤浴・スパ」、「カラオケ店/ゲームセンター」、「パブ・スナック・クラブ」、「習い事や教室(料理や英会話など)」、「スポーツ観戦場(野球、サッカー、格闘技など)」、「スポーツバー(カフェ)・音楽喫茶・ジャズバー・クラブ」、「麻雀クラブ・囲碁クラブ・将棋クラブ」となっている。



【たまに立ち寄るところ(複数選択)】

【たまに立ち寄るところ(複数選択)】 棒・折れ線グラフ

 

* 上のグラフには、複数選択で5.0%以上の項目のみを記載。他の項目は、「ドラッグストア」、「映画館」、「スポーツジム・ヨガ」、「パチンコ・パチスロ店」、「サウナ・銭湯・岩盤浴・スパ」、「エステ・美容室(理容室)・ネイルサロン」、「習い事や教室(料理や英会話など)」、「マッサージ・病院・整骨院」、「レストラン」、「ファーストフード店・定食屋・ファミリーレストラン」、「公園」、「スポーツバー(カフェ)・音楽喫茶・ジャズバー・クラブ」、「インターネットカフェ・漫画喫茶」、「スポーツ観戦場(野球、サッカー、格闘技など)」、「パブ・スナック・クラブ」、「カラオケ店/ゲームセンター」、「麻雀クラブ・囲碁クラブ・将棋クラブ」となっている。



【お気に入りのところ(複数選択)】

【お気に入りのところ(複数選択)】 棒・折れ線グラフ

 

* 上のグラフには、複数選択で5.5%以上の項目のみを記載。他の項目は、「スーパーや商店街」、「カラオケ店/ゲームセンター」、「ファーストフード店・定食屋・ファミリーレストラン」、「レストラン」、「ゴルフ場(コース・練習場)」、「インターネット上のコミュニティ」、「ドラッグストア」、「インターネットカフェ・漫画喫茶」、「電車やバスの中」、「パブ・スナック・クラブ」、「スポーツ観戦場(野球、サッカー、格闘技など)」、「スポーツバー(カフェ)・音楽喫茶・ジャズバー・クラブ」、「会社内(喫煙スペースやオープンスペースなど)」、「麻雀クラブ・囲碁クラブ・将棋クラブ」となっている。



【現在“サードプレイス”といえる場所】

【現在“サードプレイス”といえる場所】 棒・折れ線グラフ

 

* 上のグラフには、複数選択で6.5%以上の項目のみを記載。他の項目は、「レストラン」、「駅ビル・デパート」、「コンビニエンスストア」、「パブ・スナック・クラブ」、「スポーツ観戦場(野球、サッカー、格闘技など)」、「カラオケ店/ゲームセンター」、「ファーストフード店・定食屋・ファミリーレストラン」、「パチンコ・パチスロ店・競馬場・競輪場・競艇場」、「インターネット上のコミュニティ」、「スーパーや商店街」、「ドラッグストア」、「電車やバスの中」、「麻雀クラブ・囲碁クラブ・将棋クラブ」、「会社内(喫煙スペースやオープンスペースなど)」となっている。



【今後“サードプレイス”にしたい場所(複数選択)】

【今後“サードプレイス”にしたい場所(複数選択)】 棒・折れ線グラフ


【AとBでは、どちらが「サードプレイス」のイメージに合うと思いますか?(ひとつだけ選択)】

【AとBでは、どちらが「サードプレイス」のイメージに合うと思いますか?(ひとつだけ選択)】 帯グラフ


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