電通、ブラジルのオンライン・オーディエンスデータ会社
「ナベッグ社」の株式100%取得で合意

株式会社電通(本社:東京都港区、代表取締役社長執行役員:石井 直、資本金:746億981万円)の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は、中南米最大の広告市場であるブラジルにおけるデジタルサービスの強化・拡充のため、オンライン・オーディエンスデータ会社「Navegg」(本社:クリチバ市、正式社名はNVG Participações S.A.、以下「ナベッグ社」)の株式100%を取得することにつき、同社株主と合意しました。

2009年に設立されたナベッグ社は、オンライン・オーディエンスデータを提供するデータ・マネジメント・プラットフォーム(DMP)を管理・運営しています。その最大の強みは、媒体社や有力サイトとの強固な協力関係をもとに、毎月100億件を超えるオーディエンスデータの蓄積・分析を行っている点にあります。ブログ、ポータルサイト、価格比較サイト、Eコマースサイトをはじめ10万を超える内外のサイトと提携してブラジル最大規模のDMPを構築し、媒体社や企業によるマーケティング活動を支援しています。またナベッグ社は、これらのデータを分析・活用したCRM領域での戦略コンサルティングも行っています。顧客には、ブラジルの主要オンライン媒体社、運用型広告のプラットフォーム会社のほか、南米全域や米国の企業も含まれます。

これまで当社グループのブラジルにおける顧客向けサービスは、総合広告会社のNBS(2014年5月に買収)や電通ラテンアメリカ(電通ブラジル)、クリエーティブ・エージェンシーのmcgarrybowen(マクギャリーボウエン)、総合デジタルエージェンシーのLOV Interactive Communications(ラブ)、リダイレクト・デジタル・マーケティング(2015年7月に買収)、モバイルエージェンシーのポントモビ(2015年10月に買収)、OOHエージェンシーのOOHプラス(2014年12月に買収)、デジタル分野のグローバルネットワーク・ブランドであるIsobar(アイソバー)やiProspect(アイプロスペクト)などを通して行ってまいりました。

今回の買収施策の狙いは、ブラジルにおけるデジタルサービスのさらなる強化によって、競争力を高め、当社グループの成長戦略を加速させることにあります。 
今後、ナベッグ社は、当社グループにおいて運用型広告のトレーディングデスクサービス機能を担っているAmnet(アムネット)やグループ各社との連携を図ることで、ブラジルを含む南米でのシナジーの創出を図ってまいります。

当社グループのメディア・コミュニケーション・エージェンシーであるCarat(カラ)が行っている世界の広告費成長率予測(2015年9月)によると、ブラジルの2014年のデジタル広告費は、前年比で20.0%増でした。2015年、2016年も、それぞれ10.0%増、9.0%増と高い成長が続くと予測しています。

なお、本件が当社の2016年12月期の連結業績に与える影響は軽微です。

【ナベッグ社の概要】
社  名  : NVG Participações S.A.(ナベッグ社)
本社所在地 : ブラジル クリチバ市 
設  立  : 2010年2月(現在の法人組織となった年月。設立は2009年)
株主構成  : 買収手続き完了後 電通イージス・ネットワーク 100%
収益(Revenue):  375万レアル(約1.1億円)(2014年12月期)
代 表 者 : Luciano Juvinski(CEO)
        Pedro Cruz (Business Development Director)
        Adriano Brandão (Commercial Director)
従業員数  : 18名
事業内容  : オンライン・オーディエンスデータ領域全般のサービスを提供

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