顧客起点のサービスデザインと事業成長のマーケティング戦略を一気通貫で提供

 株式会社電通(本社:東京都港区、社長:五十嵐 博)は、ウェブサービスやアプリなどデジタル領域のUI/UXデザインに強みを持つデザイン会社「株式会社グッドパッチ」(本社:東京都渋谷区、社長:土屋 尚史)と共同で、デジタル領域の新事業・プロダクト開発において、顧客の体験価値を起点としたサービスデザインと、事業成長に向けたマーケティング戦略を、一気通貫で提供するプロジェクト「X Design Partner(エックス デザイン パートナー)」を立ち上げました。その一環として、サービスデザイン・UI/UX開発からタグライン/キャッチコピー開発、ローンチ後のマーケティングコミュニケーション戦略まで"開発初期から・同時進行で・一貫して"検討、実施するサービスを2020年11月2日より開始します。

 新規事業やプロダクト開発の際、そのコンセプト設計や顧客視点を考慮したビジュアルデザインなどを先行させ、マーケティング戦略は、開発がある程度進行してから検討し始めるケースが多くあります。その場合、先行設計したコンセプトとターゲットユーザーに届けるためのメッセージに齟齬が生じたり、ローンチ前に顧客体験(ユーザーエクスペリエンス:UX)を再検証したりする必要が出るなど、時間的・費用的なロスが生じることがあります。

 本プロジェクトのサービスは、開発初期段階からプロダクトデザインとマーケティング戦略を一気通貫で行うものです。ターゲットの設定や顧客体験を踏まえたコンセプト、マーケティング視点からのメッセージ開発を同時に検討・設計します。そのため、検証の際はプロダクトとコミュニケーションを合わせてユーザーに評価してもらうことができ、時間の効率化だけでなく、開発段階から事業成長を視野に入れたマーケティング文脈を組み込むことができます。

<X Design Partnerにおける両社の役割>
 グッドパッチは、顧客体験を起点としたプロダクト/サービス戦略からUI/UXデザイン、開発を中心に、電通はマーケティング視点からタグライン/キャッチコピー開発、ブランディング、統合コミュニケーション、グロース戦略立案を行います。各フェーズで連携し、同時に検討・設計を進めます。

<X Design Partnerにおける基本プロセス>

 X Design Partnerにおけるプロセスは大きく3つに分けられます。
①ユーザー/マーケットリサーチ
 自社内・ユーザー・マーケットに関するリサーチを行い、新規事業/プロダクトコンセプトを策定。
②プロトタイピング検証、メッセージ/イメージボード制作
 策定した新規事業/プロダクトコンセプトに基づいて、プロトタイピングとメッセージ/イメージボードを制作し、MLP(minimum lovable product)の検証と定義づけを実施。
③事業/プロダクトの開発、コミュケーション戦略策定
 事業/プロダクトの開発とマーケティングコミュニケーション戦略の策定を行い、プロダクトローンチ後の迅速な事業成長を促進。

 上記サービスは、企業の新しいプロダクトのローンチを前提として3カ月から半年程度の期間を想定しています。サービスデザインから事業成長のためのマーケティング戦略立案作業が基本です。用途に合わせ、以下2種類のサービスも提供します。内容は目的や課題によりカスタマイズ可能です。

○プロダクト開発・マーケティング戦略立案ワークショップ
 概要:1~2日程度を想定。新規事業開発担当者、プロダクトマネージャーやマーケティング担当者を対象にワークショップを実施。プロダクトの開発視点とマーケティングの視点から、リサーチからローンチまでの流れを体験。
 用途:プロダクトのアイディエーションおよびUI/UX開発、サービスを伝えるためのキャッチコピー開発などの事業開発からマーケティング戦略立案まで、一連の流れを体験する研修・セミナーなど。

○新規事業アイデアおよびプロトタイプ開発、コミュニケーション戦略策定
 概要:2~3カ月間を想定。本プロジェクトチームがリサーチからターゲット設定、アイディエーションを行い、プロダクトコンセプトを策定。同コンセプトに基づいたプロトタイプ開発とコミュニケーション戦略を検討し、市場ニーズと事業計画の検討までを実施。
 用途:新規事業に投資し、開発を進めるために必要なサービスアイデアから実際のプロダクトイメージ、広告展開イメージ、事業計画までの検討など。

 電通とグッドパッチは、本プロジェクトを通じてより良い顧客体験、価値提供を実現するサービス開発を行ってまいります。

※MLP(minimum lovable product): MVP(Minimum Viable Product、実用最小限のプロダクト)をベースにした考え方。ユーザーに愛着を持たれ、選び続けられる存在かどうかを検証するための最小限のプロダクトを指す。

以上

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【本プロジェクトに関する問い合わせ先】
株式会社電通 X Design Partner事務局
       Email:x-design-partner@dentsu.co.jp