電通、新型コロナウイルス日米定点生活者意識調査第3回目を実施

  • 調査レポート

PDF(2,522KB)

2020年6月16日

日本では外出の危険を感じて「行楽・レジャー」「運動」などの自粛ムードは継続も、全体的には収束の兆しが見え、気持ちは前向きに。

株式会社電通(本社:東京都港区、社長:五十嵐 博)は、2020年5月下旬、全国20〜69歳の男女1,000名を対象に「COVID-19生活者意識ナビゲーター(第3回日米比較編)」を実施しました。
本調査は、(株)電通グループの海外連結子会社で米国事業を統括するDentsu Aegis Network US Holdings, Inc.が米国において、新型コロナウイルスによる生活者意識の変化を今年3月 下旬から5月にかけて6回にわたり調査したものと同じ内容を日本国内でも調査したもので、前回の5月中旬に引き続き、日本での第3回目の調査を全国で緊急事態宣言が解除された数日後である5月下旬に行いました。
今後も、日本では隔週で6月末まで定期的に調査を実施し、その結果を随時お知らせしてまいります。(次回調査は6月中旬に実施し、6月下旬の発表を予定)

<主なファインディングス>
1.    生活者の心理について、日本は「順応・適応」以降の段階が前回から9ポイント増えて51%に。米国の49%を上回り、確実に収束へと気持ちが向かっている。
2.    生活者のネガティブに振れた感情が前回よりもさらに前向きになってきており、「ストレスを感じる」以外は米国に比べてポジティブな心理状態になっている。
3.    気になっている事項に対するスコアは、全体的に前回より低下。特に「収束時期」「医療崩壊」に対する懸念が減少し、「日本の景気」に対する懸念が首位となった。
4.    外出時に感じる危険について日本は米国以上に高い項目が多く、「行楽・レジャー」「職場や地域などの行事」「運動・エクササイズ」を行っていない割合が高い。

<詳細結果>
1.    生活者の心理について、日本は「順応・適応」以降の段階が前回から9ポイント増えて51%に。米国の49%を上回り、確実に収束へと気持ちが向かっている。
・    新型コロナウイルスの影響下における生活者の心理変容を5つのステージで捉えて傾向を把握。今回も前回に続いて第2ステージ「変化への対応」が37%と最も高いものの、前回より7ポイント減少。ステージ4「収束の兆し」が20%と前回から9ポイント増加した。
・    米国は前回からほとんど変化が見られず、ステージ3以降が前回と同様に49%を占める。

(図表1)生活者の心理ステージ 


質問:新型コロナウイルスの感染拡大のような公衆衛生上の危機に面した時、人々の気持ちの変化にはいくつかの 「ステージ」があると言われています。今回の新型コロナウイルスの感染拡大があなたの日常生活にどのような影響を与えたかを考えていただき、現在のあなたの状況に最も当てはまるものを1つお選びください。
出典:社会心理学の「キューブラ=ロスモデル」から着想を得て、COVID-19での心理変容に置き換えて定義。ステージ文言などは電通オリジナルで作成。

2.    生活者のネガティブに振れた感情が前回よりもさらに前向きになってきており、「ストレスを感じる」以外は米国に比べてポジティブな心理状態になっている。
・    「ストレスを感じる」が米国よりも高いものの、他の心理状態は米国よりもポジティブな状態となっている。前回より上昇幅は小さいものの、ネガティブな感情は着実にポジティブになりつつあり、特に「充実している」「周囲への感謝」「自分のペースを保てている」「対処できていると感じる」は前回よりもさらにポジティブな結果となった。

(図表2)生活者の感情
質問:新型コロナウイルスが拡がりを見せる中であなたが感じているものを、それぞれお選びください。
※「状況に圧倒されている/自分のペースを保てている」は第2回、「周囲への怒り/感謝の気持ち」は第3回から聴取


3.    気になっている事項に対するスコアは全体的に前回より低下。特に「収束時期」「医療崩壊」に対する懸念が減少し、「日本の景気」に対する懸念が首位となった。
・    日本では「大切なイベントの中止」を除くすべての懸念事項が低下した。前回に引き続き、「収束時期」(-10ポイント)「医療崩壊」(-10ポイント)に対する懸念が低下。「収束時期」を抜き、相対的に「日本の景気」に対する懸念が首位に浮上した。
・    米国においても「米国の景気」が48%と最も高いものの、「家族や友人の新型コロナウイルス感染」「医療崩壊」に対する懸念も依然として高い状態にある。

(図表3)生活者の懸念事項
 
質問:現在、気になっていることは何ですか。該当するものをすべてお選びください。

4.    外出時に感じる危険性は、日本では米国以上に高い項目が多く、「行楽・レジャー」「職場や地域などの行事」「運動・エクササイズ」を行っていない割合が高い。
・    「今はしない・行わない」割合を比較すると、「行楽・レジャー」(日本81%、米国44%)、「職場や地域などの行事」(日本75%、米国65%)、「運動・エクササイズ」(日本54%、米国32%)といった項目で日米の差が大きくみられる。「行楽・レジャー」「運動・エクササイズ」は米国の方が「特に問題なく行っている」割合が20ポイント程度高い。
・    また、「外食」と「子供の用事」については日米ともに「今はしない・行わない」が6割以上と高くなっており、両国間にあまり差が見られなかった。

(図表4)外出時に感じる危険性
質問:以下の選択肢のうち、現在外出して行っていることはありますか。また、その際どのように感じていますか。

<日本での調査概要>
タイトル: COVID-19生活者意識ナビゲーター
調査手法: インターネット調査
調査時期: 第1回:2020年4月23~24日、第2回:2020年5月11~13日、
第3回:2020年5月28~31日
エリア  : 全国
対象者  : 全国20~69歳の男女1,000名
調査内容: 新型コロナウイルス感染症に対する心理ステージ、生活行動、企業への期待など
調査実施: 株式会社電通

<米国での調査概要>
タイトル: COVID Crisis Navigator
調査手法: インターネット調査
調査時期: 第1回:2020年3月27~29日、第2回:2020年4月3~4日、
第3回:2020年4月9~12日、 第4回:2020年4月17~18日
第5回:2020年4月24日、  第6回:2020年5月8日
エリア  : 全米
対象者  : 全米18~64歳の男女1,000名
調査内容: 新型コロナウイルス感染症に対する心理ステージ、生活行動、企業への期待など
調査実施: Dentsu Aegis Network US Holdings, Inc.


<参考:米国と日本における新型コロナウイルス関連トピックと調査実施タイミング>
【米国】
第1回:アメリカにおける感染者数が世界最多を記録した直後に実施
     →まだ生活者意識はそこまで深刻化していない
第2回:失業保険申請数が増加するなど景気経済への影響が顕在化してきた中での実施
     →特に生活者意識がネガティブに
第3回:新規感染者数や死者数が継続して高く推移している中での実施
第4回:事態が長期化している中での実施
     →経済、支出に関する項目がマイナスに触れるが、徐々に意識は回復
第5回:一部の州での経済活動の再開などが報じられ始めたタイミングで実施
    →経済活動再開に前向きな層と、懸念する層に二極化
第6回:多くの州で一部の経済活動を部分的に再開した中での調査結果

【日本】
第1回:緊急事態宣言が対象地域を全国に拡大(4/16)して1週間が経過した中での実施
第2回:ゴールデンウィーク / ステイホーム週間が明け、感染者数が3月末以降初めて
100人を下回ったタイミングで実施
第3回:全国で緊急事態宣言が解除された数日後の調査結果
第3回:全国で緊急事態宣言が解除された数日後の調査結果

<参考:その他の主なファインディングス>
(ア)    新型コロナウイルスに対する心配レベル
・    「非常に心配している」と「心配している」人の合計は、第1回が88%、第2回が76%、第3回が71%と少しずつ減少している。

(図表5)新型コロナウイルスに対する心配レベル
質問:現在、あなたは 新型コロナウイルスの感染拡大に関してどの程度心配していますか?

(イ)企業・団体等への取り組み評価
・    「期待を大きく上回っている」は数%にとどまるものの、「期待に応えきれていない」は 前回よりも多くの項目で減少。

(図表6)コロナ禍における企業・団体等の対応に対する生活者の評価
 質問:新型コロナウイルスが問題になって以降、以下の企業や行政、自治体等はあなたの期待に応える働きをしていると  思いますか。それぞれあてはまるものをお選びください。

(ウ)カテゴリー支出予定
・    「自宅で楽しめるエンターテインメント」「飲食物のデリバリーサービス」「食品」「日用品」「お菓子・飲み物」以外は支出を減らす方向。一方で依然マイナスながら「ファッション」「外食」「外出先でのエンターテイメント」「旅行」は10ポイント以上の回復と、収束の兆しが見られた。

(図表7)今後2週間におけるカテゴリーごとの支出
質問:今後2週間、以下のカテゴリーに関するあなたの支出は、普段と比べてどうなると思いますか。

(エ)収束時期
・    日本では前回よりも収束時期を遅く想定する割合が増え、53%が通常の生活に戻れるのは「年末年始~来年以降」(前回よりも7ポイント増)と考えている。
・    米国では前回よりも「年末年始~来年以降」の割合が増加しているものの、46%が「7月上旬頃」には通常の生活に戻れると考えている。

(図表8)通常の生活に戻れると思う時期
 質問:新型コロナウイルスが落ち着き、通常の生活に戻るのはいつ頃だと思いますか。以下の選択肢からお選びください。

(オ)外出時に感じる危険性
・    外出する際に危険を感じる割合は米国が52%なのに対し、日本は80%と日本の方が危機意識の高い傾向がみられた。

(図表9)外出時に感じる危険性
 質問:現在、外出する際、新型コロナウイルスの感染についてどの程度危険を感じますか。

以上

このページに関するお問い合わせ先

【本リリースに関する問い合わせ先】
 株式会社電通 広報局 広報部
        平松、田中 TEL:03-6216-8041 
        Email:koho@dentsu.co.jp

ページTOPへ

閉じる

このウェブサイトではサイトの利便性の向上を目的にクッキーを使用します。ブラウザの設定によりクッキーの機能を変更することもできます。詳細はクッキーポリシーについてをご覧ください。サイトを閲覧いただく際には、クッキーの使用に同意いただく必要があります。