広告小学校とは

広告小学校の目指すもの

子どもが自ら考え、伝え合う力を育む

文部科学省は、日本の未来を担う創造性豊かな人材を育成することの重要性を踏まえて、子どもたちのコミュニケーション力を培う教育を推進しています。コミュニケーション力とは、自分の伝えたいことをうまく伝えることに留まらず、自ら深く考え、違う価値観を持つ他者との対話を通じて情報を共有し、相互理解を深めながら合意形成や課題解決できることを指します。
子どもたちに、自分自身を見つめ、考えを伝え合うことの楽しさを知ってもらうことを目指しています。

先生と共に作り上げるプログラム

先生と共に作り上げるプログラム広告小学校は、電通の出前授業ではありません。子どもたちと日常的に接し、子どもたち一人一人のことをよく分かっている学校の先生が主体となって行うプログラムです。先生だからこそ、それぞれの子どもの状況に応じた目標を設定し、そこへ導いていけるのです。プログラムを実施した先生からは、広告小学校の授業を通じて、子どもたちの新しい一面や可能性に気付いたという声が数多く寄せられています。

  • NPO法人元気プログラム作成委員会 
    副理事長
    元東京学芸大学特任教授 大熊 雅士

    これまで教師は、「大きな声で」「元気に」という表面的な発表の方法は教えてきたが、自分の気持ちを相手に伝えるときの具体的な方法はしっかり教えてこなかった。これが、私がこの教材の開発に携わって初めて感じたことでした。受け手視点に立った発想法や表現方法などを学ぶことで、子ども一人一人が「伝え合うこと」への自信を高めることができると確信しています。
    これが、私がこの教材の開発に携わって初めて感じたことでした。受け手視点に立った発想法や表現方法などを学ぶことで、子ども一人一人が「伝え合うこと」への自信を高めることができると確信しています。

広告小学校の誕生まで

先生と共に作り上げるプログラム広告小学校は、一人の電通社員の「広告会社として社会貢献できることは何か」という発想から生まれました。2006年の1月にスタートしてから、東京学芸大学の先生方と一緒に教材づくりに取り組み、今の形になるまで約3年を掛けました。

  • ストラテジックプランナー
    牧口 征弘

    2005年にロンドンに短期留学していたとき、広告をテーマにした小学生向けメディア・リテラシー教育をサポートするNPOの活動を知って「こういうことを日本でもやるべきだ」と思ったのが直接のきっかけです。中身やチーム編成から考え始めて、開発当初は昭和女子大学の駒谷真美准教授にご協力いただき、第2,第3ユニットからNPO法人元気プログラム作成委員会副理事長(元東京学芸大学特任教授)の大熊雅士特任教授にも加わっていただき一緒に試行錯誤を重ねました。最初は広告の面白さを伝えることを考えたのですが、何回か東京学芸大学附属世田谷小学校で研究授業の参観を重ねるうちに、CM劇を組み立てる過程で子どもたちのコミュニケーション力が伸びることを発見し、授業の目的をコミュニケーション力の育成に変えました。

  • アートディレクター
    田中 元

    カリキュラムの内容からDVD教材や発表用のテレビフレームなどの授業ツールまで、すべてを一貫して考え、“子どものやる気”を起こさせる構成にしました。教室がいつもと違う雰囲気を持つよう空間までデザインして、子どもが引き込まれる仕掛けを作りました。実際に子どもたちや先生方の反応を見ながら、教材の内容を柔軟に変えることも大切にしています。

  • コピーライター
    舘林 恵

    子どもたちにとって、自分の考えやアイデアを友だちに言うのはとても勇気がいることです。DVD教材では、メインキャラクターとして登場するコマ犬(コマーシャルが大好きな犬)が間違ったり失敗したりするところを見せて、子どもたちに安心感を与えています。シナリオ作り、そしてコマ犬の声も私が担当しているのですが、コマ犬は子どもたちに“教える”立場ではなく、同じ目線で“学ぶ”存在として共感が得られるよう、キャラクターの性格を作り上げました。

プログラム

広告小学校のプログラムは 、段階を踏んで学ぶことで効果が高まるよう、4つのユニットで構成されています。

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