
著者のナージャは、両親の転勤とともに、ロシア、イギリス、フランス、アメリカ、日本の5カ国の小学校に通った経験を持つ。そんな子どものころの実体験を元に、それぞれの国の小学校の違いを、持ち物、席の並べ方、先生、クラスメート、ある日のエピソードを通じて紹介していく。
小学生のナージャはそれぞれの学校の違いに、時には驚き、時には面白がり、時には素朴な疑問を抱く。その視点には、大人でもはっとさせられる瞬間があり、興味深く読み進めることができる。
日本の小学校も、「なんで がっこうに プールがあるの?」「なんで こんなに たくさんノートがあるの?」「そうじとうばんって なに?」など、ナージャから見れば不思議がいっぱい。日本の教育を新鮮な目で見直すきっかけにもなる。
5カ国の教育の違いは学び方へのアプローチの違いであり、それぞれに良さがある。さらに、クラスメートの国籍が違っても、考え方が違っても、得意なことが違っても、お互いが尊重し合い、一人一人の個性を生かすことが大切なのは世界共通だ。
そういったことを大人も子どもも楽しみながら自然と学ぶことができる「アクティブラーニング絵本」となっている。
著 者 | キリーロバ・ナージャ |
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定 価 | 1,400円+税 |
発行日 | 2018年9月11日 |
ISBNコード | 978-4-477-03130-9 C8737 |
仕 様 | A4変型・32頁 |
発 行 | 大日本図書 |