株式会社電通（本社：東京都港区、代表取締役社長執行役員：石井 直、資本金：746億981万円）の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は本日付（ブラジル時間11日）で、ブラジルのOOH領域（Out of Home Media：屋外／交通広告）を専門とする広告会社「OOH Plus Participacoes Ltda」（本社機能をサンパウロ市とリオデジャネイロ市に置く、以下「OOHプラス社」）の株式100%を取得することにつき、同社株主と合意しました。

　OOHプラス社は2010年に、OOH領域を専門とする3つの広告会社（Plusmedia Servicos de Marketing Ltda＜1995年設立＞、OOH Communicacao Ltda＜2005年設立＞、2S Producoes de Eventos Ltda＜2007年設立＞）を統合する持株会社として設立され、現在、独立系のOOH広告会社としてはブラジル最大の規模を誇っています。

　他の多くのOOH広告会社が広告枠の確保を中心に行っているのに対し、OOHプラス社はデジタルOOHを含むOOH広告の戦略プラニングから広告制作、広告枠の確保から出稿に至るすべての広告コミュニケーション・サービスをワンストップで行えることに強みを持ち、顧客から高い評価を得ています。

　ブラジルにおける当社グループは現在、総合広告会社ブランドとしてDentsu Brazil、NBS、mcgarrybowenを、デジタル領域のサービスを提供するブランドとしてiProspect, Isobar、LOV、Amnet、Copernicusを展開しています。従来、OOH領域は総合広告会社で取り扱っていましたが、今回の買収により、OOH領域を格段に強化することが可能になります。

　なお、買収前にOOHプラス社は、存続会社をPlusmedia社とするグループ内再編を行っています。その上でPlusmedia社の社名をPlusmedia Posterscope（プラスメディア・ポスタースコープ）に改名し、当社グループのグローバル・ネットワーク・ブランドのひとつでOOH領域を専門とするPosterscope（ポスタースコープ）のネットワークに組み込み、南米に展開するグループ各社と連携・協業しながら更なる事業拡大とブランド力の向上を目指します。この買収により、当社グループのブラジルでの従業員数は1,400名、顧客は100社を超える規模となります。

　当社グループのメディア・コミュニケーション・エージェンシーであるCarat（カラ）が本年9月に発表したブラジルの広告費は、2013年は前年比で7.1％増でしたが、OOH広告費は21.8％と高成長を示し、2014年も12.0％の成長になると予測しています。

　なお、本件が当社の平成27年3月期の連結業績に与える影響は軽微です。

【OOHプラス社の概要】

社　　名　　：　OOHプラス社（OOH Plus Participacoes Ltda）

本社所在地　：　ブラジル・サンパウロ市とリオデジャネイロ市

設　　立　　：　2010年8月

株主構成　　：　電通イージス・ネットワーク　100％（取得後）

売上総利益　：　15,715,000ブラジル・レアル（約7.4億円）（2013年12月期）

代 表 者　　：　Marco Antonio de Souza（共同創業者兼CEO）

　　　　　　　　　　　Omar Sahyoun（共同創業者兼CFO）

従業員数　　：　60名

事業内容　　：　OOH領域を中心とした広告コミュニケーション・サービス