― 宇宙開発の技術を生かしたアイデアとソリューションで快適な社会の実現に貢献 ―

 株式会社電通(本社:東京都港区、社長:石井 直)は、今後発展が期待される、ビジネス領域における宇宙開発技術の活用に取り組むため、社内横断組織「電通宇宙ラボ」(Dentsu Space Lab)(www.dentsu-space-lab.jp)を本日付で立ち上げます。

 宇宙関連分野は現在、日本の宇宙開発をリードする宇宙航空研究開発機構(JAXA)をはじめとした公的宇宙機関の連携や競争、また国内外の民間ベンチャーの台頭により、世界的に急速な進化と発展の時代を迎えています。 そして、その過程で蓄積と応用が進むテクノロジーは、人々の生活に対しても革新をもたらすと期待されている一方で、高い専門性や知識が求められるため、企業にとってはビジネスチャンスであると同時にハードルともなっています。

 当社はこれまでも多様な宇宙関連プロジェクトに関わってまいりましたが、宇宙開発技術のビジネス活用が本格化する今後も、当社をパートナーとして選んでいただけるようにするためには、知見・ノウハウを蓄積し、スピーディーに顧客ニーズに対応できる体制を整備する必要があると判断しました。
宇宙専門のチームが提供するサービスは、広告コミュニケーション領域のものにとどまらず、ビジネス開発のためのアイデアやソリューションなど多岐にわたると考えています。

 ラボに参画するメンバーは実績・成果として、自宅のパソコンや手元のスマホからみんなで同時に宇宙にいる星出彰彦宇宙飛行士とつながる「The Space Hangout」(2012年)、国際宇宙ステーションの内部が完全再現された宇宙飛行士体験アプリ「kibo360°」(2013年)、アルバイトの新ジャンルとして今も好評を博している「宇宙バイト」(2015年~)など、世界初のソリューションを手掛けてきました。

 当社は、宇宙開発に絡む革新的なテクノロジーやノウハウは今後さらにスピードを増しながら領域を拡大し、より多くの企業にこれまでにないイノベーションとビジネスの成果をもたらすと考えています。旅行、ファッション、教育、スポーツ、都市開発など衣食住を含む全ての分野がその対象となります。
 こうした見通しを踏まえ、今後当社は「宇宙に関する相談窓口」になることを目指すとともに、生活者目線で宇宙開発技術を生かすアイデアやソリューションをベンチャーを含む企業や団体に提供していくことで、より快適な社会の実現に貢献してまいります。

■「Dentsu Space Lab」のロゴマーク


このロゴマーク・デザインは、リサージュ曲線という一度も切れることなく変化し循環し続ける軌道、振り子に対する重力がつくる曲線によって描かれています。宇宙開発を支える科学的な側面と電通宇宙ラボの大切な理念である"究極の快適性"を表すデザインです。