― 電通は、社員が健全な心身を保ちながら、仕事を通じて「自己の成長を実感する舞台」―

株式会社電通(本社:東京都港区、社長:石井 直)の2017年新年仕事始式が、1月4日午前9時50分から東京本社などで開催された。東京本社の仕事始式は汐留本社ビルの電通ホールで行われ、石井社長が年頭の所信を述べた。要旨は以下のとおり。

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昨年は厳しい年になったが、一連の問題が生じた原因は、われわれに内在する課題から生じたものであることを真摯に反省し、改めるべきところは抜本的に改めなければならない。
現在、さまざまなステークホルダーが当社の変革に注目している。未だ道半ばだが、すべての改革を不退転の決意をもって進めていく。成否に最も重い責任を負うのは経営だが、同時に、一連の改革は、経営だけの力で成し遂げられるものではなく、社員の努力と行動が最も大切な力になる。

私は、社員一人ひとりが有している「仕事に対する志と責任感の強さ」が、当社の誇るべき最も大切な資産であり、成長を支えている原動力であると確信している。電通は、そうした個々の社員が、健全な心身を保ちながら、仕事を通じて「自己の成長を実感する舞台」であり続けるべきであり、日々の生活と仕事の双方を充実させ、人生をより豊かにしていくことが何よりも重要だと思っている。2017年のスタートにあたり、この点を社員の皆さんと共有しておきたい。
併せて、「多様な価値観を受容する」ことも重要だ。多様性を受け入れることは「謙虚な姿勢を持ち続ける」ことでもあり、すべての社員が強く意識すべき姿勢と言える。多様性の拡大は、われわれの働き方においても発揮されるべきであり、当社グループは引き続き、働き方に関する多様な選択肢の整備を進めていく。

当社の使命は「顧客である企業のビジネスに、更には広く社会に、より良い変化を生み出すこと。そして人々の未来に、夢、希望、活力を届けること」にある。そのためには「最高のアイデアを、最高の解決策へと昇華させ、最高の実行力で世の中に送り出す」ことが重要で、これを成し遂げ続けることこそが、いつの時代においても決して変わることのない、電通の使命であると信じている。また、われわれの仕事は「人と人との結びつき」によって成り立っている。改めて、「信頼を築き続ける努力」を積み重ねていってもらいたい。

2017年が、電通グループの更なる飛躍と発展に向けたスタートの年となること、社員の皆さんとそのご家族にとって希望に満ちた良い年となることを祈念したい。