works > 愛知県小牧市
● update:Mar.31,2014
小牧市の場合は、市民の誇りの形成を目的としてブランド化が試みられた。
リサーチの結果、大きく2つの資産に絞りこまれた。一つはブランド連想の核である「小牧山」であり、もうひとつは「子育てしやすい」というイメージであった。
「子育てのしやすさ」については、生活者も実感しており、それを裏付けるファクトはあるものの、「子育て」を掲げる市町は多く存在しており、どう差別化するかが課題であった。
一般に「子育て」という言葉は「母親」の視点で語られている場合が多いが、もっと「子供」の視点を重視し、子供を主役とするまちづくりができないかと考えた。
少子高齢化が問題となる日本において、「子供」の成長がまちを活気づけ、高齢者も含めたコミュニティ全体が元気になれたらいいという想いもあった。
さらに小牧城は、「織田信長が天下統一という夢に向けて初めて作った石の城」でもあり、「子供」「夢」「小牧山」といった要素がストーリー化され、あたらしい小牧像が浮かび上がった。
そうした新小牧像が共有化され、それを基に様々な施策が中長期的に実施されることで、「誇りを感じるまち」へとスタートが切られていったのである。