株式会社電通(本社:東京都港区、社長:山本 敏博)はウェブ広告価値の毀損を最小化するため、電通が提供するプライベート・マーケット・プレイス(以下「電通PMP」※1)において、インテグラル・アド・サイエンス社※2(以下「IAS」)が提供する計測ツールとボット検知機能、またMomentum社※3(以下「モメンタム社」)が提供するブロッキング機能(ボットを検知し、ボットに対する広告配信を予防する機能)の利用に関する包括契約を両社と結び、無償提供を開始します。

プログラマティック広告の急速な拡大により、広告システムの自動化が進展するウェブ広告では、効率化が進む一方で、広告取引実績の正確な捕捉が難しくなっています。それにより、「広告がしっかり見られているか」(ビューアビリティー)、「広告が"人"ではなく"機械"によって不正なインプレッションやクリックが発生していないか」(アドフラウド)、「不適切なサイトに広告表示されていないか」(ブランドセーフティー)といった広告の価値毀損に関わる問題が表出しています。

今回の無償提供で、広告主はMRC認定を受けたIASの第三者ツールによって、ビューアビリティー、アドフラウド、ブランドセーフティーの客観的な計測データを無料で把握できることに加えて、アドフラウド問題では、配信時にIASとモメンタム社のテクノロジーによって二重にブロッキング対策することで、不正インプレッション・クリックのリスクを最小化できます。

無償提供されるサービスは以下のとおりです。
【IAS】
・キャンペーンモニタリング(計測)
・リアルタイムシグナル(不正インプレッション検知)
・ログレベルレポート(ログデータ計測)

【モメンタム社】
・Black Heron(フラウド検知&ブロッキング)

今後も電通では、電通PMPをはじめ、さまざまなサービスのプログラマティック取引において、広告毀損のリスクを最小化するさまざまな取り組みを強化してまいります。

※1 電通PMP:
独自形成の大規模プライベート・マーケット・プレイスで、広告主が媒体社の保有する付加価値の高い限定されたプレミアム広告枠を優先的に買い付けることができる自動取引の仕組み。広告主・広告会社・媒体社が、広告の掲載サイトや価格について事前に取り決めを行うことで、広告掲載サイトの把握と取引の透明性の確保を容易にすることが可能。広告主や媒体社が抱えるさまざまな課題を解消し、企業のブランド価値向上に貢献する日本のインターネット広告市場における新たな取り組みでもある。多くの優良広告枠をそろえており、参画する媒体社は約250社に上る(2017年3月末時点)。さらにディスプレイ広告や動画広告(Premium Videoシリーズ)のサービスもローンチしている。

※2 インテグラル・アド・サイエンス社(IAS):
場所やデバイスを問わず、インターネット広告主のための安全かつ高品質な広告掲載面環境およびデジタルキャンペーンの透明性を提供するグローバル・テクノロジー企業。提供するソリューションはグローバルトップ100広告主のうち80社、2,500社を超えるパブリッシャー、150社を超えるテクノロジーパートナーに採用されている(2016年10月時点)。また、アドベリフィケーション計測ベンダーとして最多となるデスクトップ、モバイルウェブ&アプリ、ディスプレイ&動画のビューアビリティー、および不正インプレッション検知(Sophisticated Invalid Traffic)全てで MRC(Media Rating Council: メディア調査会社の監査や認定審査を行う米国の業界団体)の認定を得ている。

※3 Momentum社:
広告配信におけるブランドセーフティー(ブランド保護)を実現する「Black Swan」、独自のオーディエンス情報および媒体情報を基に広告不正対策を実現した「Black Heron」を提供。 2017年7月、Syn.ホールディングス株式会社のグループ企業(連結子会社)となり、同グループでデジタル広告事業などを展開するSupership株式会社と共に、日本のデジタル広告業界の健全化を推進すべく、アドベリフィケーションソリューションの開発を行いながらサービス拡充に努めている。

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