年ごとの政治・経済、広告、マスコミ、流行、生活の特徴を年表としてまとめ、掲載しています。

●各事項の頭の記号「○」は国内の事項、「×」は海外の事項を示す。

●「政治・経済・業界」欄はじめ各欄中の( )中の数字は月あるいは月・日を示す。

●「日本の広告費」は電通発表による。

2022年(令和4年)

経済財政白書 副題(2022)

人への投資を原動力とする成長と分配の好循環実現へ

首相 岸田文雄

経済概況(2022)

令和4年の日本経済は、実質GDP成長率が前年比1.0%増と2年連続のプラス成長となった。コロナ禍からの社会経済活動の正常化が進みつつあり、ゆるやかな持ち直しが続いた。一方で世界的なエネルギー・食料価格の高騰や世界経済減速の影響を受け、個人消費・民間設備投資が増加した。また輸出も大きく伸長。百貨店、スーパー、コンビニエンスストアの売上高はいずれも前年を上回り、住宅着工も2年連続のプラス。国内新車販売は伸び悩み4年連続のマイナス。白物家電市場は1年ぶりに前年を上回った。

経済成長率 名目 1.3% 実質 1.0%
民間最終消費支出 名目 4.9% 実質 2.1%
民間企業設備投資 名目 5.9% 実質 1.8%
輸出 名目 19.8% 実質  4.9%
消費者物価    2.3%

日本の広告費(電通調査)(2022)

○総広告費はコロナ禍前の2019年を超え、1947年に推計を開始して以降、過去最高となった。インターネット広告費は3兆円を超え、広告市場全体の成長を後押し。またテレビの見逃し配信などインターネット動画配信の広告費を推定範囲とする「テレビメディア関連動画広告費」は前年比140.6%の350億円と大きく伸長した。

  億円 対前年比(%)
総広告費 71,021 (104.4)
新聞 3,697 (96.9)
雑誌 1,140 (93.1)
ラジオ 1,129 (102.1)
テレビメディア 18,019 (98.0)
 地上波テレビ 16,768 (97.6)
 衛星メディア関連 1,251 (103.5)
インターネット 30,912 (114.3)
PM 16,124 (98.3)

※PM=プロモーションメディア

政治・経済・業界(2022)

〇東京証券取引所で新たな市場区分「プライム」「スタンダード」「グロース」の株式取引が開始(4.4)。約60年ぶりの大規模見直し。

〇安倍晋三元首相、奈良県で応援演説中に銃撃され死去(7.8)。国葬が執り行われた(9.27)。

○第26回参院選、自民党が63議席を獲得し、単独で改選定数124の過半数を占めて大勝(7.10)。

〇第2次岸田改造内閣が発足(8.10)。

○セブン&アイホールディングスは傘下の百貨店「そごう・西武」を米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループに売却すると発表 (11.11)。

〇バイデン米大統領来日(5.22-5.24)、日米のパートナーシップ強化。

〇北大西洋条約機構(NATO)、北欧フィンランドとスウェーデンの加盟を認めることで合意(6.29。

○日中首脳会談(11.17)、対面ではおよそ3年ぶり。

〇日米金融政策の方向性の違いから1ドル151円台をつける(10.20)など急速な円安が進んだ。

○急速な円安対策として政府が24年ぶりに円買い為替介入を実施(9.22)。

×ロシア、ウクライナ全土にミサイル攻撃(10.10)。

×北朝鮮、相次ぎミサイル発射。

〇国家安全保障戦略(NSS)など安保3文書を閣議決定(12.16)。「反撃能力」保有へ。

〇電力需給ひっ迫警報、運用開始以来初めて発令(3.21)。

×G7エルマウ・サミット(6.26-6.28)。各国首脳はロシアのウクライナ侵攻を非難し、G7が結束してウクライナ支援を継続することを約束。

×米中間選挙(11.8)。共和党が4年ぶりに下院で過半数獲得。上院選は民主党が多数派維持。

○住宅着工は前年比0.4%増と2年連続の増加。新車販売は前年比5.6%減で4年連続の減少。登録車が8.3%減、軽自動車が0.9%減。販売台数も420万と1977年以来45年ぶりの低水準。百貨店は13.1%増でコロナ禍前の9割まで回復。スーパーは1.9%増と3年連続のプラス。コンビニも3.3%増と2年連続のプラス。失業率は年平均2.6%と前年と微減。12月の失業者数は158万人で前年同月に比べ15万人減少。18か月連続の減少となった。

○携帯電話の加入契約数は12月末で前年比3.7%増の2億747万件。

○為替相場は20年ぶりの「超円安」で推移。最終日は前年末より約16円安い1ドル131円台(12.30)。株価は最終日の終値が2万6,094円と前年末を2,697円(9.4%)下回り、4年ぶりに下落となった。

○訪日外国人数は、10月の入国制限緩和により前年比1458.6%増の383万1,900人。外国人消費額は試算値で8,991億円。

マスコミ・広告・媒体(2022)

×北京冬季オリンピック開催(2.4~2.20)。日本の金メダルは6個、合計18個となり冬のオリンピックで過去最多記録。

×北京冬季パラリンピック(3.4~3.13)。

○プロ野球・ロッテ佐々木朗希選手が28年ぶり完全試合達成(4.10)。20歳5ヵ月での達成は史上最年少。

〇世界水泳ASソロ、乾友紀子が日本史上初2冠(6.22)。

○夏の高校野球、宮城県の仙台育英が東北勢初の優勝(8.22)。

○フィギュアスケート男子で冬季五輪2連覇の羽生結弦が引退、プロへ転向を表明(7.19)。

○第94回米アカデミー賞、「ドライブ・マイ・カー」が日本映画では13年ぶりに国際長編映画賞を受賞した(3.27)。

○米大リーグ・エンゼルス大谷翔平が10勝目をあげ、ベーブ・ルース以来104年ぶりとなる「2桁勝利・2桁本塁打」を達成(8.9)。

×サッカーW杯カタール大会(11.20~12.18)。アルゼンチンがPKの末にフランスを下し36年ぶり3回目の優勝。

○プロ野球日本シリーズ、オリックスがヤクルトを下し26年ぶりの日本一(10.30)。

媒体の発足(2022)

○雑誌-ティーンズファッション誌-「Cuugal(キューーガル)」角川春樹事務所5.10など。クロスワードパズル誌-「ひらめく!クロスワード」マガジン・マガジン4.30など。 バーチャルYouTuber専門情報誌-「VTuberスタイル」アプリスタイル2.28など。 パーソナルマガジン-「栗原はるみ」講談社3.4など。 エンタメジャンル中心のムック誌-「BY MOOK」文友舎7.5など。 月齢別育児情報誌-「初めてのひよこクラブ」ベネッセコーポレーション6.15など。 アウトドア情報誌-「ENJOY!OUTDOOR(エンジョイ!アウトドア)」アシェット・コレクションズ・ジャパン5.18など。車中泊専門情報誌-「カーネル」八重洲出版2.9など。 DVD付き分冊百科-「隔週刊 西遊記DVDコレクション」デアゴスティーニ・ジャパン8.23など。 占い情報誌-「占いの世界 改訂版」アシェット・コレクションズ・ジャパン1.5など。

○主な休廃刊は「おかずのクッキング」テレビ朝日、「NHKラジオ 高校生からはじめる「現代英語」」NHK出版、「映画秘宝」双葉社、「演劇界」小学館、「Cure(キュア)」エイジアハウス、「つり丸」ジュネット、「かぞくのじかん」婦人之友社、「まんがライフ」竹書房、「近代柔道」ベースボール・マガジン社、「パチンコオリジナル実戦術」ガイドワークス、「経済研究」岩波書店など。

○民放テレビ局数 127局・民放ラジオ局数 99局

○コミュニティ放送局数  339局(1局増)

○創復刊誌数39誌,休廃刊誌数95誌

国内10大ニュース(2022)

○安倍晋三元首相、奈良県で応援演説中に銃撃され死去(7.8)。

○W杯カタール大会、日本が強豪ドイツ、スペインを撃破し16強。決勝トーナメントでクロアチアに敗れ敗退したものの、世界に日本の進化を示した。

○北海道知床半島で観光船「KAZU 1」沈没事故(4.23)、20人死亡6人不明。

○米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平、2桁勝利2桁本塁打達成。

○プロ野球・ヤクルト村上宗隆、56本塁打、史上最年少の三冠王を獲得。

○1ドル150円台まで下落(10.20)。バブル期以来約32年ぶりに円安水準更新。

○北京五輪、日本は冬季五輪過去最多となる18個のメダルを獲得。

○安倍元首相銃撃事件をきっかけに「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)の高額寄付被害が明らかになり、政治問題に発展した。

〇将棋の藤井聡太竜王、最年少の五冠を獲得(2.12)。

○コロナ感染、1日の感染者数が10万人を超えた(2.10)。

海外10大ニュース(2022)

×ロシア、ウクライナへ軍事侵攻(2.24)

×英国史上最長の約70年7カ月にわたり君主を務めたエリザベス女王、96歳で死去(9.8)。国葬が営まれ日本からは天皇皇后両陛下が参列された(9.19)。

×韓国ソウルの繁華街・梨泰院で、ハロウィーンに集まる若者らが折り重なって倒れる雑踏事故が発生(10.29)、158人が死亡した。

×サッカーW杯カタール大会開幕(11.20)。中東では初開催。酷暑を避けるため通常とは時期をずらして開催された。

×世界の新型コロナウイルス累計感染者数が6億人を突破した(8.26)。

×ロシア軍のウクライナ侵攻を受け、原油価格が急騰。テキサス産軽質油(WTI)の先物価格は一時1バレル=100ドルを上回った(2.24)。

×中国、習近平総書記の異例となる3期目政権が発足した(10.23)。

×米テスラのイーロン・マスク氏、米ツイッター社を440億ドルで買収 (10.27)。

×国連、世界の人口が80億人に達したと発表(11.15)。

×中国・上海で新型コロナ感染拡大を受けロックダウン(3.28)。日本企業の現地工場でも休業が相次いだ。

生活(2022)

〇トンガの海底火山大噴火(1.15)、日本でも津波を観測。

〇原油高や原材料高、ロシアによるウクライナ侵攻や円高の影響でレトルトカレーや食用油、紙おむつ、電気代など値上がりが続いた。

○民法改正により成人年齢が20歳から18歳に引き下げ (4.1)。

〇海洋冒険家の堀江謙一さん、世界最高齢(83歳)でヨット単独無寄港の太平洋横断に成功(6.4)。

○インターネット上の誹謗中傷対策強化のため侮辱罪厳罰化が実施(7.7)。

〇長崎と佐賀を結ぶ西九州新幹線「かもめ」開業(9.23)。

〇育児・介護休業法の改正の一つとして新たに「産後パパ育休(出生時育児休業)」制度スタート(10.1)。

○河野太郎デジタル相、現行の健康保険証を2024年秋に廃止し、マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」に切り替える方針を発表(10.13)。

○KDDI、全国で通信障害(7.2~7.5)。最大3,915回線に影響し、過去最大級の障害となった。

○新型コロナの水際対策が緩和(10.11)、入国者上限が撤廃され、個人の外国人旅行客の入国も解禁した。

〇原材料価格の上昇や円安の影響を受けて物価の高騰・値上げラッシュ(10.1)。

○旧統一教会問題をうけ、被害者救済新法が成立(12.10)、不当な寄付勧誘に罰則。

〇旧統一教会の問題をきっかけに高額寄付被害救済・防止法が成立(12.10)。

○東京ディズニーリゾートで3年ぶりに「ディズニー・クリスマス」開催。

大阪中之島美術館(2.2)、甲子園プラス(3.3)、ミカン下北(3.30)、シー・ドラグーン(3.15)、川口ハイウェイオアシス(4.25)、福岡おもちゃ美術館(4.25)、アートアクアリウム美術館GINZA(5.3)、自由が丘スイーツフォレスト(7.7)、グランドーム千葉富津(8.1)、ジブリパーク(11.1)、渋谷SAUNAS(12.23)

時の商品・新製品(2022)

○睡眠のエンタメ化-睡眠の質向上ドリンク・サプリ「Yakult1000/Y1000」、乳酸菌飲料、「アリナミンナイトリカバー」、「ナイトミン耳ほぐタイム」、夜間美容「YOLU」。

○ちいかわブーム-SNS発キャラクター「ちいかわ」快進撃。企業とのコラボで「ちいかわエポスカード」「ちいかわまんまる焼き」「ちいかわふりかけ」等も爆発的ヒット。

○物価高の中で高コスパ商品-「SHEIN」、「ワークマン キャンプギア」、「チューナーレステレビ」、軽自動車EV

○親子間2世代ヒット-「トップガン マーヴェリック」、「Tamagotchi Smart」、アサヒ生ビール、第2次カヌレブーム

○「行動制限」ムードの終焉-「PCM冷却ネックリング」、「炭酸飲料対応ボトル」、「卓上サワー」「旅行ガチャ」「ホテルガチャ」

〇人気漫画の映画・アニメ化―「ONE PIECE FILM RED」、「SPY×FAMILY」

○新発想-冷凍冷やし中華、置くだけ防カビ「ファブリーズ お風呂用防カビ剤」

○お得感のあるゴールドカード-「三井住友カード ゴールド(NL)」

○注目を集めた商品-「完全メシ」シリーズ、「翠ジンソーダ缶」、「スプラトゥーン3」、セカンド冷蔵庫、「ぷにるんず」「丸ごとシイタケスナック」「instax mini Evo」

話題の広告(2022)

・<au 三太郎シリーズ 進め!そっちだ!編他>=KDDI

・<タウンワーク 吊り橋編他>=リクルート

・<UNIQLO ワイドパンツはみんなのものへ。編他>=ユニクロ

・<アサヒ生ビール 2022年もおつかれ生です編他>=アサヒビール

・<UQ UQEEN・カモの親子編他>=KDDI

・<Uber Eats・今夜、私が頂くのは…帽子編他>=Uber Eats Japan

・<ワイモバイル 家族はいいのだ編他>=ソフトバンク

・<BOSS 宇宙人ジョーンズ・禁じられた惑星編他>=サントリーホールディングス

・<出前館 Demaecanしよ?スイーツ編他>=出前館

・<スーパードライ 最高の渇きに。イチロー編他>=アサヒビール

・<ハミング消臭実感 消臭する柔軟剤といえば編他>=花王

・<キリンホームタップ 妻の居ぬ間に編他>=キリンビール

・<iPhone iPhoneのプライバシー 個人情報オークション編他>=アップルジャパン

・<カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質 カプヌのプロ:リピーター続出編他>=日清食品

・<三角チョコパイ 黒と白の王様編他>=日本マクドナルド

・<ピルクル 錦鯉編>=日清ヨーク

・<どん兵衛 東西だし比べ編他>=日清食品

・<SoftBank お父さんペンギンになる編他>=ソフトバンク

・<SPY×FAMILY 新宿駅東口前3D屋外広告>=集英社

・<明治プロビオヨーグルトR1 受験生応援広告>=明治

話題のテレビ番組(2022)

○2022年の年間世帯視聴率は、全日帯とプライム帯でテレビ朝日が二冠達成、ゴールデン帯は日本テレビが首位となった。全日でテレビ朝日が首位になったのは初。一方、個人視聴率は12年連続で日本テレビが三冠獲得。

〇ドラマ視聴率は、NHK朝ドラの「カムカムエヴリバディ」(4月8日終了)の期間平均視聴率が17.1%と前作を上回ったものの、続く「ちむどんどん」が15.8%と2010年に放送開始が午前8時になって以降最低を記録した。「舞い上がれ!」(10月3日開始)は初回が16.3%と低調スタート、その後も好転することなく5週目以降は週平均15%台で推移。NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は初回が17.3%と前作「青天を衝け」より約3%ダウン。年間視聴率も12.7%と前作を下回った。民放では、「silent」(フジテレビ)が見逃し配信で歴代最高記録を更新した他、「相棒 season20」「相棒 season21」(テレビ朝日)、日曜劇場「DCU」、「マイファミリー」(TBS)などが人気となった。

〇スポーツではサッカーW杯の日本戦が上位に並んだ。2戦目のコスタリカ戦(テレビ朝日11.27)が42.9%でトップを記録した他、初戦ドイツ戦(NHK総合11.23)が36.8%、決勝トーナメントのクロアチア戦(フジテレビ12.5)が34.6%を記録。早朝に行われたスペイン戦(フジテレビ12.2)も28.7%と高視聴率を獲得。北京オリンピックは最高視聴率がカーリング女子決勝(NHK総合2.20)の29.2%。箱根駅伝は往路26.2%、復路28.4%と2日間とも前年を下回る結果となった。

〇バラエティは、「ポツンと一軒家」「ザワつく!金曜日」(各テレビ朝日)「ブラタモリ」(NHK総合)が昨年に引き続きトップ3となった。「ブラタモリ」と同率3位で「ヒューマングルメンタリーオモウマい店」(日本テレビ)がランクインした他、「ザ!鉄腕!DASH!!」(日本テレビ)、「プレバト!!」(TBS)「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ)などおなじみの番組が並んだ。レギュラー番組以外では、毎年元日に放送される「芸能人格付けチェック!2022年お正月スペシャル」(フジテレビ)が20.1%、「M-1グランプリ2022」(テレビ朝日)が17.9%の高視聴率を獲得。

〇夏恒例の「24時間テレビ45」(日本テレビ8.27~28)は平均視聴率が13.8%と前年(12.0)を上回った。

NHK(2022)

《カムカムエヴリバディ》 17.1% 《ちむどんどん》 15.8% 《舞い上がれ!》

《鎌倉殿の13人》 12.7%

〇「紅白歌合戦」の平均世帯視聴率は第一部が31.2%、第二部が35.3%。前年に比べ第一部は0.3ポイント減、第二部は1.0ポイント増。最低記録となった前年は上回ったもののワースト2位となった。

〇大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の平均世帯視聴率は12.7%と前作「青天を衝け」を1.4ポイント下回った。

〇「日本放送協会放送受信規約」の変更案が経営委員会で議決され、総務大臣に認可申請した(12.6)。認可されれば2023年4月から契約の申し込み期限を新たに規定。不正な受信料未払いについては、所定の受信料に加え、その2倍に相当する額の割増金を課す。

流行語(2022)

村神様、キーウ、きつねダンス、国葬儀、宗教2世、知らんけど、スマホショルダー、てまえどり、Yakult(ヤクルト)1000、悪い円安、“青春って、すごく密なので”、インティマシー・コーディネーター、オミクロン株、ヌン活、SPY×FAMILY、令和の怪物、顔パンツ、ブラボー

流行歌(2022)

レコード大賞:SEKAI NO OWARI<Habit>

最優秀新人賞:田中あいみ<大阪ロンリネス>

①ツキヨミ/彩り<King & Prince>
②オレンジkiss<Snow Man>
③ブラザービート<Snow Man>
④好きというのはロックだぜ!<乃木坂46>
⑤ここにはないもの<乃木坂46>
⑥I(CALL 119/We Are)<INI>
⑦The Answer/サチアレ<なにわ男子>
⑧Actually...<乃木坂46>
⑨TraceTrace<King & Prince>
⑩ハッピーサプライズ<なにわ男子>

○総売上金額は前年比1.3%増の1,537億円。内訳はシングルが2.3%減の484億円、アルバムが3.1%増の1,054億円。

○ミリオンセラーはSnow Man のアルバム「Snow Labo. S2」(101.5万枚)の1作品のみ。店舗とEコマースの売上は、店舗が前年比0.9%増、Eコマースが6.3%増と、どちらも増加傾向となった。

話題の映画(2022)

洋画
①トップガン マーヴェリック
②ジュラシック・ワールド/新たなる支配者
③ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密
④ミニオンズ フィーバー
⑤スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム

邦画
①ONE PIECE FILM RED
②劇場版 呪術廻戦 0
③すずめの戸締まり
④名探偵コナン ハロウィンの花嫁
⑤キングダム2 遥かなる大地へ  

○年間入場者は前年比32.4%増の1億5,201万人。スクリーン数3,634スクリーン。

○興行収入は前年比31.6%増の2,131億円で3年ぶりに2000億円台に回復した。2000年以降7番目の数値まで回復し、邦画で興行収入100億超3本は史上初となった。アニメ映画の大ヒットが継続中。

ベストセラー(2022)

①80歳の壁<和田秀樹>
②同志少女よ、敵を撃て<逢坂冬馬>
③人は話し方が9割<永松茂久>
④ジェイソン流お金の増やし方<厚切りジェイソン>
⑤70歳が老化の分かれ道<和田秀樹>

〇紙の出版市場は18年連続の前年割れ。販売額は前年比6.5%減の1兆1,292億円。内訳は書籍が4.5%減の6,497億円、雑誌が9.1%減の4,795億円。これまで好調だった文芸書、児童書などの売れ行きも鈍化し不振が鮮明となった。

〇電子出版市場は前年比7.5%増の5,013億円。増加しているものの、伸び幅は前年までの2割前後に比べ縮小した。紙と電子を合算した出版市場は前年比2.6%減の1兆6,305億円と4年ぶりの前年割れとなった。

話題のマンガ(2022)

○コミック誌は年間推定発行部数が前年比6.3%減、コミックスは年間推定販売金額が16%減。その中でも書籍扱いコミックスは同10.5%増の263億円と大きく伸長した。

○20年の『鬼滅の刃』(集英社)に続き21年『呪術廻戦』(同)『東京卍リベンジャーズ』(講談社)とメガヒットが相次いだための前年比減となった。

○コミック全体(紙+電子)の推定販売金額は前年比0.2%増の6,770億円。内訳は紙のコミック市場が13.4%減、電子コミック市場が8.9%増。

○コミックスは販売金額大幅減とはいえ、アプリ「少年ジャンプ+」発の『SPY×FAMILY』(集英社)が4月のアニメ化でブレイク。『チェンソーマン』(同)もアニメ化で爆発的に売り伸ばすなど映像化作品の大ヒットがあった。『ONE PIECE』『僕のヒーローアカデミア』『怪獣8号』(各集英社)、『アオアシ』(小学館)などが好調。成年向けは『キングダム』(集英社)『その着せ替え人形は恋をする』(スクウェア・エニックス)、少女向けは『ミステリと言う勿れ』(小学館)、『ハニーレモンソーダ』(集英社)、『ちはやふる』(講談社)、などがそれぞれ健闘した。

ファッション(2022)

○暑さ対策として、「冷凍庫なしで凍る、服を濡らさずに使える、重くない」PCM冷却ネックリングが人気を博した。子供用やペット用なども各メーカー相次いで発売した。

〇手ぶらでいられることや落下防止などの利便性から、スマートフォンを肩から斜め掛けできる「スマホショルダー」が若い女性を中心に人気となった。

○着用時の疲労軽減効果をうたう「リカバリーウェア」が衣類市場で伸長した。イオンはセリアントを採用した、普段着にできるリカバリーウェアを発売。

○阪急メンズ東京に「GINZA SNEAKER HILLS」がオープン(3.19)。中古品販売、買取、歴史を感じる展示、修理サービス・リメイクまで対応できるサステナブルショップとして注目を浴びた。

○外国人の入国制限緩和や円安を背景に、百貨店の免税売り上げが大幅に増加。特に秋冬の特需として婦人向けコートやジャケットが伸長した。

気象状況(2022)

〇2022年の年間平均気温は統計開始以降4番目に高かった。

〇2021年12月より2月頃まで日本付近に強い寒気が流れ込むことが多かったため、北日本から西日本の日本海側を中心にしばしば大雪となった。全国12地点で積雪記録を更新し、気温も平年を下回る寒冬となった。

〇春の平均気温は全国的に高く、特に北・西日本でかなり高かった。

〇九州~東北南部まで6月中という異例の速さで梅雨明けが発表されたが、のちに"7月下旬の梅雨明け"と訂正された。また梅雨前線や湿った空気の影響で不順な天気となり、東北地方と北陸地方では梅雨明けの特定ができなかった。

〇高温が顕著だった6月下旬には東・西日本で、7月上旬には北日本で、統計開始以来1位となる記録的な高温となった。

〇秋の平均気温は全国的にかなり高かった。降水量は北日本太平洋側で少なかった一方、沖縄・奄美でかなり多かった。

〇12月には北極からの寒気が放出期となり新潟県などで記録的な大雪となった。

〇日本気象協会が、最高気温40度以上を「酷暑日」にすると命名。35度以上「猛暑日」を超える、暑さを示す新指標となった。

〇442年ぶりに皆既月食と天王星食が同時に観測(11.8)。

2021年(令和3年)

経済財政白書 副題(2021)

レジリエントな日本経済へ:強さと柔軟性を持つ経済社会に向けた変革の加速

首相 菅義偉→岸田文雄

経済概況(2021)

令和3年の日本経済は、実質GDP成長率が前年比1.6%増と平成30年以来、3年ぶりのプラス成長となった。新型コロナウイルスの感染者数が急減した10-12月期が好調で年間成長率を押し上げた。個人消費が増加、輸出が大きく伸長した。百貨店、スーパー、コンビニエンスストアの売上高はいずれも前年を上回り、住宅着工は5年ぶりのプラス。国内新車販売は世界的な半導体不足による生産調整が響いて3年連続のマイナス。白物家電市場は6年ぶりに減少した。

経済成長率 名目 0.7% 実質 1.6%
民間最終消費支出 名目 0.9% 実質 1.3%
民間企業設備投資 名目 0.7% 実質 -0.7%
輸出 名目 19.2% 実質 11.6%
消費者物価    -0.2%

日本の広告費(電通調査)(2021)

○総広告費は2年ぶりに増加し、令和元年に近い水準にまで回復した。東京オリンピックの開催や、下半期に新型コロナウイルス感染症の影響が緩和したことなどを背景に広告需要が拡大した。テレビメディア広告が持ち直し、デジタル化が進む中、インターネット広告が好調だった。

  億円 対前年比(%)
総広告費 67,998 (110.4)
新聞 3,815 (103.4)
雑誌 1,224 (100.1)
ラジオ 1,106 (103.8)
テレビメディア 18,393 (111.1)
 地上波テレビ 17,184 (111.7)
 衛星メディア関連 1,209 (103.1)
インターネット 27,052 (121.4)
PM 16,408 (97.9)

※PM=プロモーションメディア

政治・経済・業界(2021)

×核兵器の開発や保有を禁ずる核兵器禁止条約が発効(1.22)。日本は不参加。

○ヤフーを傘下に持つZホールディングスとLINEが経営統合(3.1)。

×中国で香港の選挙制度改変案可決(3.30)。民主派を排除。

○政府が東京電力福島第一原発の処理水を海洋放出する方針を決定(4.13)。

○菅首相が2030年度までに温室効果ガスの削減目標を13年度比で46%とする新たな目標を表明(4.22)。

○女性の政治参加を促す改正候補者男女均等法が成立(6.10)。

×中国共産党が結党100周年の祝賀式典を北京の天安門広場で開催(7.1)。

×アフガニスタン在留米軍が撤退(8.30)。20年に及ぶ「米国史上最長の戦争」が終結。

○政府のデジタル政策の司令塔となるデジタル庁が発足(9.1)。

○菅首相が自民党総裁選への不出馬を表明(9.3)。

○自民党総裁選で岸田文雄前政調会長が勝利(9.29)。岸田新内閣が発足(10.4)。

×経済協力開発機構(OECD)が各国共通の最低法人税率を15%とし、IT大手などを対象としたデジタル課税を導入する国際課税ルールの合意発表(10.8)。

×フェイスブックが社名を「Meta(メタ)」に変更すると発表(10.28)。

○第49回衆議院総選挙(10.31)。自民党が261議席で絶対安定多数を確保。日本維新の会が41議席を獲得し、第3党に躍進。立憲民主党は議席数を減らす。

○立憲民主党の枝野幸男代表が辞任の意向を表明(11.2)。枝野代表の後任を決める代表選で泉健太氏が勝利(11.30)。

×イギリスのグラスゴーで開催されたCOP26(第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議)が産業革命からの気温上昇を1.5度未満に抑える努力追求を盛り込んだ「グラスゴー気候合意」を採択し閉幕(11.13)。

×バイデン米大統領が新彊ウイグル自治区における人権侵害を理由に北京オリンピックに政府関係者を派遣しない外交的ボイコットを発表(12.6)。

×ドイツで3党連立による新政権が発足(12.8)。4期16年務めたメルケル首相が引退。社会民主党のオラフ・ショルツ氏が新首相に就任。

×EU議会がIT大手の独占的地位利用を禁じる「デジタル市場法」可決(12.15)。

○住宅着工は前年比5.0%増と5年ぶりの増加。新車販売は3.3%減と3年連続の減少、登録車が2.9%減、軽自動車が3.8%減。百貨店は5.8%増と4年ぶりのプラス。スーパーは2.3%増と2年連続のプラス。コンビニも0.6%増と2年ぶりのプラス。失業率は年平均2.8%と前年と同率。12月の失業者数は171万人で前年同月に比べ23万人減少。

○携帯電話の加入契約数は12月末で前年比4.6%増の1億9,999万件。

○為替相場は円安傾向で推移。最終日は前年末より約12円安い1ドル115円台(12.30)。株価は最終日の終値が2万8,791円と前年末を1.347円(4.9%)上回り、1989年以来、32年ぶりの高値水準となった(12.30)。

○訪日外国人数は前年比94.0%減の24万5,900人。訪日外客数の公表が開始された1964年以降で最低を記録。

マスコミ・広告・媒体(2021)

○東京オリンピック・パラリンピックの大会組織委員会の新会長に橋本聖子氏が就任(2.18)。

○テニスの全豪オープン女子シングルスで大坂なおみが2度目の優勝(2.20)

○大相撲の横綱鶴竜が現役を引退(3.24)。

○陸上男子100メートルで山県亮太が9秒95の日本新記録(6.6)。

○ゴルフの全米女子オープンで19歳の笹生優花が史上最年少優勝(6.6)。

×香港の民主派を支持してきた「リンゴ日報」が廃刊に(6.24)。

○大相撲の大関照ノ富士の第73代横綱昇進決定(7.21)。

○東京オリンピック開催(7.23~8.8)。日本の金メダル27個、総メダル58個は過去最多。

○東京パラリンピック開催(8.24~9.5) 。日本のメダルは金メダル13個を含め計51個で2004年アテナ大会に次ぐ史上2番目。

○国内初の女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」が開幕(9.12)。

○大相撲の横綱白鵬が現役を引退(9.30)。優勝45回は史上最多。

○日本テレビが地上波プライムタイムの番組を中心に「TVer」による無料ライブ配信サービス「日テレ系ライブ配信」を開始(10.2)。

○作家で僧侶、文化勲章受章者の瀬戸内寂聴さんが死去(11.9)。

媒体の発足(2021)

○雑誌-女性向けモノ&ファッション誌-「LaLa Begin(ララビギン)」Begin9.10など。 女性ライフスタイル誌-「ねるね(nerune)」SW4.20など。 ビジネス&カルチャー誌-「magazineⅱ(まがじんに)」ミクシィ4.5、「tattva(タットヴァ)」ブートレグ4.10、「iSSUE」スイッチ・パブリッシングなど。 オピニオン誌-「モノノメ」PLANETS10.8など。 文芸誌-「紙魚(しみ)の手帖」東京創元社10.12など。 コミック誌-「青騎士(あおきし)」KADOKAWA4.20など。 写真誌-「FOTARC(フォトアーク)」彩流社9.25など。 VTuber専門情報誌-「VTuberスタイル」アプリスタイル8.31など。 地域情報誌-「CJ Monmo(シージェイ・モンモ)」エス・シー・シー7.25、「みなとみらいLOVEWalker」角川アスキー総合研究所11.30など。

○主な休廃刊は「ミセス」文化出版局、「小説 野生時代」KADOKAWA、「日経メディカル」日経BP、「日本カメラ」日本カメラ社、「ワンダーフォーゲル」山と渓谷社、「MADURO」MADURO ONLINE、「週刊パーゴルフ」グローバルゴルフメディアグループ、「関西ウォーカー」「東海ウォーカー」各KADOKAWA、「特選街」マキノ出版、「Seventeen」「Marisol」各集英社など。

○民放テレビ局数 127局・民放ラジオ局数 99局

○コミュニティ放送局数 338局( 3局増)

○創復刊誌数33誌,休廃刊誌数90誌

国内10大ニュース(2021)

○大リーグ・エンゼルスの大谷翔平がア・リーグの最優秀選手(MVP)に(11.18)。投打にわたる歴史的活躍が評価され、満票で選出

○東京オリンピック開催(7.23~8.8)。東京パラリンピック開催(8.24~9.5)

○新型コロナウイルスのワクチン接種スタート(2.17)。年末までに国民の8割近くが2回目接種を終え、12月には3回目接種がスタート

○秋篠宮家の長女眞子さまと小室圭さんが結婚(10.26)

○静岡県熱海市で大規模な土石流が発生(7.3)。死者26人、行方不明者1人

○新型コロナウイルスの変異株により感染者が急増。4~5月の第4波ではアルファ株、7月下旬~9月上旬の第5波ではデルタ株が猛威をふるった

○自民党の岸田文雄氏が第100代首相に就任、岸田新内閣が発足(10.4)

○将棋の藤井聡太三冠(王位、叡王、棋聖)が竜王戦で勝利(11.13)。史上最年少(19歳3ヵ月)で4冠達成

○男子ゴルフの松山英樹が米マスターズ・トーナメント優勝(4.11)。アジア勢初の快挙

○大阪市北区の雑居ビルで放火とみられる火災発生(12.17)。25人死亡。その後、容疑者に特定された男性も死亡(12.30)

海外10大ニュース(2021)

×アメリカの第46代大統領にジョー・バイデン元副大統領が就任(1.20)

×新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」が世界で急拡大。感染報告が100ヵ国を超える(12.21)

×世界の新型コロナウイルス累計感染者数が約2億8,000万人、累計死亡者数が約542万人に(12月下旬)

×ミャンマー国軍がクーデター。アウン・サン・スー・チー氏らを拘束(2.1)

×アフガニスタンのイスラム主義勢力タリバンが全土掌握を宣言(8.15)

×日本の船会社所有の大型コンテナ船がエジプトのスエズ運河で座礁(3.23)

×北朝鮮によるミサイル発射が相次ぐ。新型の巡航ミサイルや極超音速ミサイルを発射(各9月中)。新型の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)も試射(10.19)

×アメリカのトランプ大統領支持者らが連邦議会議事堂に乱入(1.6)

×中国の不動産大手・中国恒大集団の経営危機が表面化(9月)

×米製薬大手メルクが新型コロナ治療の初の経口薬「モルヌピラビル」の使用許可を申請(10.11)。米食品医薬品局(FDA)が許可(12.23)

生活(2021)

○大学入試センター試験に代わる大学入学共通テストがスタート(1.16)。

×中国共産党が産児制限を緩和し、3人までの出産を認める方針を示す(5.31)。

○改正育児・介護休業法が成立(6.3)。「男性産休」を新設。

×米バイオジェンと日本のエーザイが共同開発したアルツハイマー病治療薬「アデュカヌマブ」がアメリカで条件付き承認(6.7)。

○「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の世界自然遺産登録決定(7.26)。

○「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界文化遺産登録決定(7.27)。

○気候変動の予測法を開発した真鍋淑郎・米プリンストン大学研究員のノーベル物理学賞受賞が決定(10.5)。

○厚生労働省の部会が子宮頸がん用HPVワクチンの勧奨再開を了承(11.12)。

○文部科学省が教員免許に10年の期限を設ける教員免許更新制の2022年度中の廃止を表明(11.19)。

×世界保健機関(WHO)が南アフリカで検出された新型コロナの新変異株を「オミクロン株」と命名し、最も警戒度が高い「懸念される変異株」に指定(11.26)。

○政府がオミクロン株への水際対策として全世界からの外国人の新規入国停止を発表(11.29)。

○天皇、皇后両陛下の長女愛子さまが20歳の誕生日を迎え、成年皇族に(12.1)。

○ZOZO創業者の前澤友作氏が国際宇宙ステーション(ISS)での12日間滞在を終えて帰還(12.20)。日本の民間人のISS滞在は初めて。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)のSuper nintendo world(3.18)、ロマンスカーミュージアム(4.19)、YOKOHAMA AIR CABIN(4.22)、西武園ゆうえんち(5.19)、ZUKAN MUSEUM GINZA powered by 小学館の図鑑NEO(7.16)、ディズニーフラッグシップ東京(12.5)

時の商品・新製品(2021)

○内食・家飲み-家庭用冷凍食品、セカンド冷凍庫、チューブ調味料、「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」、「キリン一番搾り 糖質ゼロ」、ノンアルコール飲料、微アルコール飲料、「BASE FOOD」、「丸亀うどん弁当」、チキンバーガー、機内食通販 。

○リラックスライフ-「Yogibo」、「パジャマスーツ」、ネコ家具 。

○昭和・平成ノスタルジー-「シン・エヴァンゲリオン劇場版」、「西武園ゆうえんち」、「桃太郎電鉄」、プリントグラス、「ホンダGB350」、アナログレコード、チェキ(instax mini40)、ルーズソックス 。

○節約・生活防衛-スマートフォン新料金プラン(「アハモ」「ラインモ」「ポヴォ」)、ディスカウント店、海外格安ネット通販(「Qoo10(キューテン)」「SHEIN(シーイン)」)、つみたてNISA。

○TikTok売れ-「ケイト リップモンスター」、「トローリ プラネットグミ」、「ラインソックス」、「ドライフラワー」、「残像に口紅を」。

○高機能-「ファインバブルシャワーヘッド」、「アリエール 除菌プラス ジェル」、「レノア超消臭1WEEK」。

○新決済-Visaのタッチ決済クレジットカード、後払い決済サービス。

○注目を集めた商品-マリトッツオ、「47JIMOTOフラペチーノ」、「綾鷹カフェ 抹茶ラテ」、ザージーパイ、「カントリーマアム チョコまみれ」、吸水ショーツ、くちばし型マスク、「VLOGCAM ZV-E10」、「nasne (ナスネ) NS-N100」、「ウマ娘 プリティーダービー」、「ピッコマ」、「呪術廻戦」、「イカゲーム」、「BTS」。

話題の広告(2021)

・<au 三太郎シリーズ 5G つながる歌編他>=KDDI

・<SoftBank 白戸家 シリ-ズ 5Gってドラえもん?ドラミ登場編他>=ソフトバンク

・<NTT DOCOMO あなたと世界を変えていく。編他>=NTTドコモ

・<ワイモバイル Y!でいいのだ ハジメちゃん登場編他>=ソフトバンク

・<楽天モバイル Rakuten UN-LIMIT Vスタート編他>=楽天モバイル

・<UQ UQUEENシリーズ 懇願編他>=KDDI

・<Uber Eats 今夜、私が頂くのは…メイクアップ編他>=Uber Eats

・<NISSAN やっちゃえNISSANハマっちゃう編他>=日産自動車

・<Uber Eats 今夜、私が頂くのは…トレーニング編他>=Uber Eats Japan

・<UNIQLO 2021秋冬 LifeとWear/MENジーンズ地下鉄編他>=ユニクロ

・<出前館 Demae-canの歌編他>=出前館

・<AGC AGCを知ってるかい?編他>=AGC

・<Yogibo わたしが、ゆるんでいく編他>=ウエブシャーク

・<消臭力 2021西川貴教編他>=エステー

・<アタック3X 姉ちゃんち編他>=花王

・<キリン ホームタップ ビールぞくぞく編他>=キリンビール

・<ソリオ SOLIO5登場編>=ズズキ

・<パスタソース「ハコネーゼ」シリーズ さんまの休日編他>=創味食品

・<SDGsメッセージ広告 全国紙全面広告(6月1日朝刊)>=伊藤忠商事

話題のテレビ番組(2021)

○2021年の年間世帯視聴率は、全日帯が日本テレビ、プライム帯はテレビ朝日が首位、ゴールデン帯は日本テレビとテレビ朝日が同率首位となり、2局で2冠を分け合った。年間個人視聴率では、全日帯、プライム帯、ゴールデン帯とも日本テレビが首位を堅持し、3冠を達成した。同局の個人視聴率3冠は11年連続。

○東京オリンピック関連番組が軒並み高視聴率を獲得。開会式(NHK総合7.23)の世帯平均視聴率(以下同)は56.4%と、これまでの五輪開会式では1964年の前回東京大会(61.2%)に次ぐ高視聴率を記録。閉会式(NHK総合8.8)も前半の視聴率が46.7%、後半が39.8%と健闘した。また、侍ジャパンが金メダルに輝いた、野球男子決勝の日本対アメリカ戦(NHK総合8.7)が37.0%を獲得するなど競技別の多くの中継番組も注目を集めた。東京オリンピック以外のスポーツ番組では、箱根駅伝(日本テレビ1.2~3)が往路で31.0%、復路で33.7%と、いずれも前年を上回った。

○ドラマ視聴率は、NHK朝ドラの「おちょやん」(5月14日終了)の期間平均視聴率が17.4%、続く「おかえりモネ」が16.3%で、それぞれ前作を下回った。「カムカムエヴリバディ」(11月1日開始)は初回が16.4%と低調だったが、4週目以降は17%前後で推移。NHK大河ドラマ「青天を衝け」は初回が20.0%と13年度の「八重の桜」以来の20%台と好スタートを切ったが、年間視聴率は14.1%と前作「麒麟がくる」を下回った。民放では、人気シリーズ「ドクターX~外科医・大門未知子」(テレビ朝日)、「日本沈没-希望のひと-」「天国と地獄~サイコな2人~」(各TBS)、「相棒S season19」(テレビ朝日)、「ドラゴン桜」(TBS)などが話題を呼んだ。

○バラエティは、「ポツンと一軒家」「ザワつく!金曜日」(各テレビ朝日)が好調。「ブラタモリ」「ダーウインが来た!」(各NHK総合)、「プレバト!!」(TBS)、「ヒューマングルメンタリーオモウマい店」「ザ!鉄腕!DASH!!」「有吉ゼミ」(各日本テレビ)などが健闘した。レギュラー番組以外では、毎年元日に放送される「芸能人格付けチェック!これぞ真の一流品だ!2021年お正月SP」(フジテレビ)が18.1%の高視聴率を獲得。

○その他、長寿番組の「笑点」が堅調。夏恒例の「24時間テレビ44愛は地球を救う」(日本テレビ8.21~22)は平均視聴率が12.0%と前年(15.5%)を下回った。

NHK(2021)

《おちょやん》 17.4% 《おかえりモネ》 16.3% 《カムカムエヴリバディ》

《青天を衝け》14.1%

○「紅白歌合戦」の平均世帯視聴率は第一部が31.5%、第二部が34.3%。前年に比べ第一部は2.7ポイント、第二部は6.0ポイント減少した。第二部は二部制になった1989年以降で最低を記録した。

○大河ドラマ「青天を衝け」の平均世帯視聴率は14.1%と前作「麒麟がくる」を0.3ポイント下回った。

○「NHKプラス」の見逃し番組の配信をネット接続のテレビでも視聴可能とする「NHKインターネット活用業務実施基準」変更案を総務省に認可申請(10.26)。

流行語(2021)

リアル二刀流/ショータイム、うっせぇわ、親ガチャ、ゴン攻め/ビッタビタ、ジェンダー平等、人流、スギムライジング、Z世代、ぼったくり男爵、黙食、イカゲーム、ウマ娘、SDGs、推し活、路上飲み、ヤングケアラー

流行歌(2021)

レコード大賞:Da-ice(ダイス)<CITRUS(シトラス)>

最優秀新人賞:マカロニえんぴつ<なんでもないよ、>

①Grandeur<Snow Man>
②HELLO HELLO<Snow Man>
③初心LOVE(うぶらぶ)<なにわ男子>
④Secret Touch<Snow Man>
⑤僕は僕を好きになる<乃木坂46>
⑥ごめんねFingers crossed<乃木坂46>
⑦君に叱られた<乃木坂46>
⑧I promise<King & Prince>
⑨A(Rocketeer/Brighter<INI>
⑩君しか勝たん<日向坂46>

○総売上金額は前年比5.0%減の1,517億円。内訳はシングルが7.9%増の495億円、アルバムが10.1%減の1,022億円。

○ミリオンセラーはシングルの「Grandeur」(100万枚)の1作品のみ。アルバムでは「BTS,THE BEST」(99万枚)が1位。なお、デジタルシングルは「ドライフラワー」(優里)が46万DLで1位、「うっせぇわ」(Ado)が36万DLで2位。

話題の映画(2021)

洋画
①ワイルド・スピード/ジェットブレイク
②007/ノー・タイム・トゥ・ダイ
③ゴジラvsコング
④映画 モンスターハンター
⑤エターナルズ

邦画
①シン・エヴァンゲリオン劇場版
②名探偵コナン 緋色の弾丸
③竜とそばかすの姫
④ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”
⑤東京リベンジャーズ

○年間入場者は前年比8.2%増の1億1,482万人。スクリーン数は前年より32増えて3,648スクリーン。

○興行収入は前年比13.0%増の1,619億円。2000年以降で過去最低を記録した前年を上回ったが、過去2番目の低さとなった。洋画が1.3%減の336億円、邦画が17.4%増の1,283億円。「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が103億円を獲得。

ベストセラー(2021)

①スマホ脳<アンデシュ・ハンセン>
②推し、燃ゆ<宇佐見りん>
③52ヘルツのクジラたち<町田そのこ>
④人は話し方が9割<永松茂久>
⑤本当の自由を手に入れるお金の大学<両@リベ大学長>

○紙の出版市場は17年連続の前年割れ。販売額は前年比1.3%減の1兆2,080億円。書籍が2.1%増の6,804億円で15年ぶりのプラス。雑誌が5.4%減の5,276億円で24年連続のマイナス。書籍は100万部超の大ヒット作はなかったが、文芸書などが堅調だった。

○電子出版市場は前年比18.6%増の4,662億円と好調。その結果、紙と電子を合算した出版市場は前年比3.6%増の1兆6,742億円と3年連続で前年を上回った。

話題のマンガ(2021)

○コミック誌は年間推定発行部数が前年比9.4%減と低迷したが、コミックスは年間推定販売金額が約2%増とプラスを維持した。

○コミック誌は月刊誌が約10%減、週刊誌が約9%減。月刊誌は『月刊少年シリウス』(講談社)が部数をやや伸ばしたが、『月刊ヒーローズ』(ヒーローズ)が休刊するなど全体的に低迷ぶりが目立った。週刊誌は『週刊少年ジャンプ』(集英社)、『週刊少年マガジン』(講談社)、『週刊少年サンデー』(小学館)など主要誌の部数減が響いた。

○コミックスは前年に大ヒットした『鬼滅の刃』(集英社)が堅調だったことに加え、『呪術廻戦』(同)と『東京卍リベンジャーズ』(講談社)がブレイクし、市場を牽引した。少年向けは、これら3作品のほか、『ONE PIECE』『僕のヒーローアカデミア』(各集英社)、『進撃の巨人』(講談社)、『SPY×FAMILY』『怪獣8号』(各集英社)などが好調。成年向けは『キングダム』(集英社)、『3月のライオン』(白泉社)、少女向けは『ミステリと言う勿れ』(小学館)、『ハニーレモンソーダ』(集英社)、レディス向けは『女の園の星』(祥伝社)などがそれぞれ健闘した。

ファッション(2021)

○マスク生活が定着したなかで、息がしやすい、化粧が付きにくい、顔のラインがくっきりする、小顔に見えるなど、機能性とファッション性を兼ね備えた立体形状のくちばし型の不織布マスクが流行した。

○自宅でリラックスしつつ仕事ができ、ビデオ会議にはフォーマルな見栄えで臨めるテレワーク向けスーツがビジネスマンの間で人気を呼んだ。

○ファミリーマートが素材やデザインにこだわって開発したコンビニ衣料の新ブランドが若者の注目を集めた。ラインアップはソックス、Tシャツ、アンダーシャツ、タオルなど。男女兼用のソックスがヒット商品となった。

○多様性重視の社会的気運の高まりを背景に、ジェンダーフリーで自分らしさを表現しようとするジェンダーレスファッションが新たなトレンドとなった。性差を問わない衣料品や化粧品が相次いで登場。男女ともに使いやすいデザインや色、ゆったりサイズを基調とした商品が話題を集めた。

気象状況(2021)

○年初から1月中旬にかけて強い寒気が南下し、日本海側では各地が大雪となった。特に7日から11日は記録的な降雪量により、多数の車両が立ち往生する大規模な交通障害が発生した。しかし、冬の後半は冬型の気圧配置が長続きせず、西日本を中心に暖冬となった。

○春は寒気の南下が弱く、全国的に平均気温が高かった。梅雨前線が早く北上した影響で中国、四国以西の西日本では5月に梅雨入りし、降水量が多かった。

○夏は梅雨明けが東北、北陸、近畿、中国、九州で早く、関東甲信、東海、四国が平年並み、沖縄、奄美では遅かった。7月上旬は東日本太平洋側で梅雨前線が停滞し大雨となり、静岡県熱海市では大規模な土砂災害が発生した。また、8月中旬を中心に本州付近に停滞した前線の影響で東日本太平洋側と西日本で大雨となった。北日本は太平洋高気圧に覆われ、晴れの日が多かった。

○秋は全国的に高気圧に覆われやすく、概ね晴れた日が続いた。10月後半に強い寒気が流れ込み、全国的に低温となったが、平均気温は北日本や西日本を中心に高めに推移した。

○12月は中旬までは暖かい日が続いた。しかし、下旬は強い寒気が南下し、日本海側を中心に大雪となった。

2020年(令和2年)

経済財政白書 副題(2020)

コロナ危機:日本経済変革のラストチャンス

首相 安倍晋三→菅義偉

経済概況(2020)

令和2年の日本経済は、実質GDP成長率が前年比4.8%減とリーマン・ショック後の平成21年以来、11年ぶりのマイナス成長となった。新型コロナウイルスの感染拡大による景気悪化を受け、個人消費、住宅投資、設備投資のいずれも振るわず、輸出も落ち込んだ。百貨店売上高は大きく減少。国内新車販売は2年連続のマイナス。住宅着工は4年連続の減少。白物家電市場は健闘した。

経済成長率 名目 -4.0% 実質 -4.8%
民間最終消費支出 名目 -5.6% 実質 -5.9%
民間企業設備投資 名目 -6.2% 実質 -5.9%
輸出 名目 -14.4% 実質 -12.3%
消費者物価    -0.2%

日本の広告費(電通調査)(2020)

○総広告費は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、4-6月期を中心に大幅に減少。通年で6兆1,594億円、前年比88.8%と東日本大震災のあった2011年以来、9年ぶりのマイナス成長となった。インターネット広告はデジタル化を追い風にプラス成長を維持した。

  億円 対前年比(%)
総広告費 61,594 (88.8)
新聞 3,688 (81.1)
雑誌 1,223 (73.0)
ラジオ 1,066 (84.6)
テレビメディア 16,559 (89.0)
 地上波テレビ 15,386 (88.7)
 衛星メディア関連 1,173 (92.6)
インターネット 22,290 (105.9)
PM 16,768 (75.4)

※PM=プロモーションメディア

政治・経済・業界(2020)

×中国政府が新型コロナウイルスの検出を公表(1.9)。武漢市を封鎖(1.23)。

×台湾総統選で現職の蔡英文氏が再選(1.11)。

○日中両政府が習近平国家主席の訪日延期を発表(3.5)。

○新型コロナウイルス対応の特別措置法成立(3.13)。

○NTTドコモが国内初の5G(次世代高速移動通信)サービス開始(3.25)。

○政府が東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡を対象に緊急事態宣言を発出(4.7)。全国に拡大(4.16)。全国で宣言解除(5.25)。

×中国の1~3月期実質GDP成長率が前年同期比6.8%減に転落。マイナス成長は1992年の統計開始以降、初めて。中国国家統計局が発表(4.17)。

×北朝鮮が南北共同連絡事務所を爆破(6.16)。

×イギリス政府が5G導入計画における中国の通信大手「ファーウェイ」排除を発表(7.14)。フランスなど欧州各国でも排除の動きが広がる。

○政府の観光支援策「Go To トラベル」開始(7.22)。

×ベラルーシ大統領選でルカシェンコ大統領の6選決定(8.10)。不正選挙疑惑で反政権派の抗議デモが拡大。

○4~6月期の実質GDP成長率の1次速報値が年率換算で27.8%減の戦後最悪を記録(8.17)。その後、同29.2%減に下方修正(12.8)。

○安倍晋三首相が辞任表明(8.28)。菅義偉官房長官が第99代首相に選出、菅新内閣が発足(9.16)。

×アゼルバイジャンのナゴルノ・カラバフ自治州でアゼルバイジャンとアルメニアの両軍が衝突(9.27)。

×アメリカ司法省が反トラスト法違反容疑でグーグルを提訴(10.20)。

○大阪市を4つの特別区に再編する「大阪都構想」が住民投票で否決(11.1)。

×アメリカ大統領選(11.3)。民主党のジョー・バイデン候補が勝利宣言(11.7)。選挙人による投票でバイデン候補の勝利確定(12.14)。

○秋篠宮さまの皇位継承第1位を国内外に示す「立皇嗣の礼」を挙行(11.8)。

×ニューヨーク株式市場のダウ平均株価の終値が3万46.24ドルに上昇(11.24)。史上初めて3万ドルを突破。

○JAXAの小惑星探査機「はやぶさ2」のカプセル帰還(12.6)。

○住宅着工は前年比9.9%減と4年連続の減少。新車販売は11.5%減と2年連続の減少、登録車が12.3%減、軽自動車が10.1%減。百貨店は25.7%減と統計を開始した1965年以降、最大のマイナス。スーパーは0.9%増と5年ぶりのプラス。コンビニは4.7%減と3年ぶりのマイナス。失業率は年平均2.8%で前年に比べ0.4ポイント悪化。12月の失業者数は194万人、前年同月に比べ49万人増加。

○携帯電話の加入契約数は12月末で前年比3.5%増の1億8,662万件。

○為替相場は円高傾向で推移。最終日は前年末より約6円高い1ドル103円台(12.30)。株価は秋以降に急上昇、最終日の終値は2万7,444円と前年末を3,788円(16.0%)上回り、1989年以来、31年ぶりの高値水準となった(12.30)。

○訪日外国人数は前年比87.1%減の411万5,900人と激減。

マスコミ・広告・媒体(2020)

×韓国映画「パラサイト 半地下の家族」が米アカデミー賞の作品賞受賞(2.9)。

○Jリーグが全公式戦の中断を発表(2.25)。J1の公式戦再開(7.4)。

○安倍首相がスポーツ・文化イベントなどの2週間の自粛を要請(2.26)。

○プロ野球12球団と日本プロ野球機構がセ・パ両リーグの公式戦開幕の延期を決定(3.9)。3ヵ月遅れで開幕(6.19)。

○日本高等学校野球連盟が春の選抜甲子園大会の中止を決定(3.11)。

○東京オリンピック・パラリンピックの1年延期が決定(3.24)。

○新型コロナウイルス感染でコメディアンの志村けんさん死亡(3.29)。俳優の岡江久美子さん死亡(4.23)。

○全国高等学校体育連盟がインターハイの中止を決定(4.26)。

○日本相撲協会が夏場所の中止を決定(5.4)。

○日本高等学校野球連盟が夏の甲子園大会の中止を決定(5.20)。

○フジテレビのリアリティ番組「テラスハウス」出演の木村花さんがSNS上での中傷投稿を苦に自殺(5.23)。

○テニスの全米オープン女子シングルスで大坂なおみが2度目の優勝(9.12)。

○アニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」公開(10.16)。

○人気アイドルグループ「嵐」が活動休止(12.31)。

媒体の発足(2020)

○雑誌-ファッション誌-「GIANNA(ジェンナ)」ナンバーセブン12.16、「S Cawaii!(エス カワイイ)」主婦の友社12.17など。グラビア誌-「DOLCE(ドルチェ)」白夜書房10.28、「GIRLS graph.(ガールズグラフ)」宝島社12.24など。 エンターテインメント誌-「MEN’S DVD」三和出版11.27など。コミック誌-「キャプテン翼マガジン」集英社4.2など。ウエディング情報誌-「ゼクシィ海外ウェディング」「ゼクシィ国内リゾートウェディング」各リクルート8.21など。キャンピングカー専門誌-「キャンプカーマガジン」グラフィス11.27など。オートバイ情報誌-「RIDE HI(ライドハイ)」MONSTER DIVE10.1など。文房具専門誌-「趣味の文具箱」エイ出版社6.27など。

○主な休廃刊は「CHANTO」主婦と生活社、「パチンコ攻略マガジン」双葉社、「コンフィデンス」オリコン、「K-STYLE」交通タイムス社、「大法輪」大法輪閣、「ザ・マイカー」文友社、「東京ウォーカー」、「横浜ウォーカー」、「九州ウォーカー」各KADOKAWA、「アサヒカメラ」朝日新聞出版、「HERS」光文社、「mamagirl」「andGIRL」各エムオン・エンタテインメント、「JJ」光文社など。

○民放テレビ局数127局・民放ラジオ局数99局

○コミュニティ放送局数335局(3局増)

○創復刊誌数43誌、休廃刊誌数98誌

国内10大ニュース(2020)

○新型コロナウイルス感染拡大を受け、政府が緊急事態宣言を発出(4.7)

○東京オリンピック・パラリンピックの1年延期決定(3.24)

○菅義偉首相誕生、新内閣発足(9.16)

○安倍晋三首相が辞任表明(8.28)

○コメディアンの志村けんさんが新型コロナウイルス感染で死去(3.29)

○アニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の興行収入が324億円の新記録を達成。「千と千尋の神隠し」を抜き、歴代1位に(12.28)

○安倍首相が新型コロナウイルスの感染防止策として全国小中高校などに臨時休校を要請(2.27)。文部科学省が全国小中学校などに休校要請を通知(2.28)

○春の選抜高校野球大会の中止決定(3.11)。夏の全国高校野球選手権大会の中止決定(5.20)。プロスポーツ界でも中止や延期が相次ぐ

○将棋の藤井聡太7段が棋聖戦で勝利、最年少タイトル記録を更新(7.16)。王位戦でも勝利(8.20)、史上最年少で二冠達成

○九州各地で記録的な豪雨。九州5県で77人死亡、行方不明2人(7.4)

海外10大ニュース(2020)

×アメリカ大統領選(11.3)。民主党のジョー・バイデン前副大統領が再選を目指す共和党のドナルド・トランプ大統領を破り勝利

×世界保健機関(WHO)が新型コロナウイルスのパンデミックを宣言(3.11)

×アメリカ・ミネソタ州で白人警察官の暴行により黒人男性が死亡(5.25)。以後、「ブラック・ライブズ・マター」を合い言葉とする抗議デモが拡大

×イギリスが欧州連合(EU)を離脱(1.31)

×香港での反体制活動を取り締まる「国家安全維持法」が施行(6.30)

×トランプ米大統領が新型コロナウイルス感染を発表(10.2)

×トランプ米大統領が世界保健機関(WHO)脱退を表明(5.29)。新型コロナウイルス対応が中国寄りと批判

×イギリスのヘンリー王子と妻のメーガン妃が王室公務から引退(3.31)

×サッカーのアルゼンチン元代表、ディエゴ・マラドーナ氏が死去(11.25)

×核兵器の開発や保有などを包括的に禁止する核兵器禁止条約の批准国・地域が50に到達(10.24)。21年1月22日に発効へ

生活(2020)

○厚生労働省が国内初の新型コロナウイルス患者の確認を発表(1.16)。

○横浜港に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」で新型コロナウイルスの集団感染を確認(2.5)。

○新型コロナウイルス感染による国内初の死者を確認(2.13)。

○東京ディズニーリゾートが臨時休園(2.29~6.30)、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンも臨時休園(2.29~6.18)。

○政府がすべての海外渡航の自粛を要請(3.25)。

○安倍首相が全世帯に2枚ずつの布マスク配布を表明(4.1)。

○安倍首相が全国民に一律10万円の特別定額給付金の支給を表明(4.16)。

○政府の新型コロナウイルス専門家会議が「新しい生活様式」を提言(5.4)。

○厚生労働省が新型コロナウイルス感染者と濃厚接触した可能性があることを通知するスマートフォン向けアプリ「COCOA(ココア)」の配信開始(6.19)。

○プラスチック製レジ袋が原則有料化(7.1)。

○日本企業が運航する大型貨物船がアフリカのモーリシャスで座礁(7.25)。燃料油流出で海洋汚染被害が深刻化。

×レバノンの首都ベイルートで大爆発(8.4)。約200人が死亡。

○1927年開業の遊園地「としまえん」が閉園(8.31)。

○NTTドコモが低額(月額2,980円)の新料金プラン「ahamo(アハモ)」を発表(12.3)。スマートフォン料金の値下げ競争が広がる。

×イギリスでファイザー社の新型コロナワクチンの接種開始(12.8)。アメリカでも同様のワクチンの接種開始(12.14)。12月下旬からはドイツ、フランスなどEU各国でもファイザー社のワクチン接種が広がる。

○「伝統建築工匠の技」がユネスコ無形文化遺産に登録決定(12.17)。

×新型コロナウイルスの世界全体の累計感染者数が8,000万人突破(12.27)。

高輪ゲートウェイ駅(3.14)、DMMかりゆし水族館(5.25)、虎ノ門ヒルズ駅(6.6)、SMALL WORLDS TOKYO(6.11)、ミヤシタパーク(7.28)、東京ディズニーランドのニューファンタジーランド(9.28)、ところざわサクラタウン(11.6)

時の商品・新製品(2020)

○衛生重視-マスク、抗菌・除菌スプレー、抗菌・除菌ウエットシート、アルコール消毒剤、せっけん、うがい薬、加湿器、空気清浄機。

○内食・家飲み-テイクアウト、フードデリバリーサービス、オンライン飲み会、冷凍食品、プレミックス、「日清これ絶対うまいやつ!」、「ごちレピライス」、「こだわりレモンサワー檸檬堂」、「キリン・ザ・ストンロング麒麟特製レモンサワー」、「アサヒ ザ・リッチ」、「GOLD STAR」、「バーミキュラ フライパン」、ホームベーカリー、ホットプレート、ネットスーパー。

○おうちライフ-部屋着、「あつまれ動物の森」、「リングフィットアドベンチャー」、「プレイステーション5」、「ネットフリックス」、「TVer」、有料ライブ配信。

○DX-ワーケーション、オンライン学習、オンライン診療、オンライン旅行、ビデオ会議システム(「Zoom」、「Meet」)、D2C(ダイレクト・ツー・コマース)。

○健康維持-「ミロ」、「トリプルヨーグルト」、「iMUZE」、バナナジュース、「湖池屋プライドポテト 芋まるごと」。

○注目を集めた商品-「鬼滅の刃」、「Go To トラベル」、「Go To イート」、「サントリー緑茶 伊右衛門」、スキンケア用品、「エアリズムマスク」、「ゴキブリムエンダー」、「シュパット」、「オールバーズ」、「AirPods Pro」、「ポップイン アラジン2」、「ライズ」、「ヤリス」、「タフト」、「クロームブック」、「iPhone12」、唐揚げ専門店、「ペスト」、キャンプ、「愛の不時着」、「半沢直樹」、「香水」、「NiziU」、「SixTONES」。

話題の広告(2020)

・<au 三太郎シリーズ みんな自由だ編他>=KDDI

・<SoftBank 勝手にHERO’S シリ-ズ 勝手に仲直り編他>=ソフトバンク

・<ゼスプリ キウイフルーツ 好きなことを楽しみながら編他>=ゼスプリ インターナショナル ジャパン

・<Y!mobile 親子DE ダンス編他>=ソフトバンク

・<NTT DOCOMO カンナとミナミの約束編他>=NTTドコモ

・<ちょいマック ドライブスルーの歌編他>=日本マクドナルド

・<UQ mobile ずーっと前のCM編他>=UQコミュニケーションズ

・<アタックZERO あきらめタオルよみがえる実験編他>=花王

・<NISSAN やっちゃえNISSANハマっちゃう編他>=日産自動車

・<Uber Eats 今夜、私が頂くのは…トレーニング編他>=Uber Eats Japan

・<TVer 見たら見たでハマる編他>=TVer

・<サイボウズ がんばるな、ニッポン編他>=サイボウズ

・<ポカリスエット ポカリNEO合唱編他>大塚製薬

・<オンライン名刺 遠隔でやられた編>=Sansan

・<「鬼滅の刃」最終巻刊行記念全国紙全面広告(12月4日朝刊)>=集英社

話題のテレビ番組(2020)

○2020年の年間世帯視聴率は、日本テレビが全日帯とゴールデン帯、テレビ朝日がプライム帯で首位となり、日本テレビの7年連続の3冠はならなかった。

○ドラマ視聴率は、NHK朝ドラの「スカーレット」(3月28日終了)の期間平均視聴率が19.4%、続く「エ-ル」も20.1%と堅調。新型コロナウイルスによる「エール」の約2ヵ月間の放送中断の影響で、11月30日にスタートした「おちょやん」は18%台以下で推移、前2作に比べ低調だった。NHK大河ドラマ「麒麟がくる」は初回が19.1%と16年度の「真田丸」以来の好スタート。その後の視聴率も前3作を上回る水準で推移した。民放では、TBS系の「半沢直樹」が大ヒット。平均視聴率は24.8%、最終回は32.7%の高視聴率を獲得。また、テレビ朝日系の「相棒season19」が平均視聴率16.4%と健闘。「BG~身辺警護人~」(テレビ朝日)や「私の家政夫ナギサさん」(TBS)も人気を呼んだ。

○スポーツでは、箱根駅伝(日本テレビ1.2~3)が往路で27.5%、復路で28.6%の高視聴率を獲得したが、新型コロナウイルスの影響で主なスポーツイベントが相次いで中止や規模縮小での開催となったことにより、スポーツ中継番組は年間を通して盛り上がりに欠けた。

○バラエティは、「ポツンと一軒家」(テレビ朝日)が好調。「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ)、「ナニコレ珍百景」(テレビ朝日)、「有吉ゼミ」「ザ!鉄腕!DASH!!」(各日本テレビ)、「ブラタモリ」(NHK総合)も堅調だった。このほか、「世界まる見え!テレビ特捜部」、「踊る!さんま御殿!!」「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」(各日本テレビ)などが人気を集めた。全体的に日本テレビ系の健闘が目立った。

○その他、新型コロナウイルス感染で亡くなった志村けんさん関連の特別番組が高視聴率を獲得。緊急事態宣言が発出された4月7日前後には、「NHKニュース7」などのニュース・報道番組が軒並み高視聴率を獲得した。夏恒例の「24時間テレビ43愛は地球を救う」(日本テレビ8.22~23)も堅調を維持した。

NHK(2020)

《スカーレット》19.4%《エール》20.1%《おちょやん》
〈麒麟がくる〉14.4%

○「紅白歌合戦」の視聴率は第一部が34.2%、第二部が40.3%。第一部は前年を0.5ポイント下回ったが、第二部は3.0ポイント上回った。

○大河ドラマ「麒麟がくる」は新型コロナウイルス感染拡大による収録休止の影響で6月14日から放送を中断、8月30日に再開した。1月19日の初回視聴率は19.1%と16年の「真田丸」以来、4年ぶりに19%台を記録。中断の影響で最終回は21年2月7日に放送。全44話の平均視聴率は14.4%と前作「いだてん~東京オリムピック噺~」の8.2%を大きく上回った。

○地上波テレビ番組のインターネット同時配信サービス「NHKプラス」の試験サービスがスタート(3.1)、本格サービス開始(4.1)。

○受信料の値下げを実施(10.1)。10月分から地上契約で月額35円、地上契約を含む衛星契約で同60円引き下げられた。

流行語(2020)

3密、愛の不時着、あつ森(あつまれ どうぶつの森)、アベノマスク、アマビエ、オンライン○○、鬼滅の刃、Go To キャンペーン、ソロキャンプ、フワちゃん、ステイホーム、テレワーク、クラスター、PCR検査、ソーシャルディスタンス、新しい生活様式

流行歌(2020)

レコード大賞:LiSA<炎>

最優秀新人賞:真田ナオキ<恵比寿>

①Imitation Rain/D.D.<SixTONES vs Snow Man>
②失恋、ありがとう<AKB48>
③カイト<嵐>
④しあわせの保護色<乃木坂46>
⑤KISSIN’MY LIPS/Stories<Snow Man>
⑥NAVIGATOR<SixTONES>
⑦ソンナコトナイヨ<日向坂46>
⑧Mazy Night<King & Prince>
⑨smile<Twenty★Twenty>
⑩NEW ERA<SixTONES>

○総売上金額は前年比13.3%減の1,596億円。内訳はシングルが17.4%減の459億円、アルバムが11.5%減の1,138億円。

○ミリオンセラーはシングルが上位5作品、アルバムは「STRAY SHEEP」(米津玄師)の1作品で156万枚を販売。なお、デジタルシングルは「紅蓮華」(LiSA)が94万DLで1位、「炎」(同)が71万DLで2位となった。

話題の映画(2020)

洋画
①アナと雪の女王2
②スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
③パラサイト 半地下の家族
④TENET テネット
⑤キャッツ

邦画
①劇場版「鬼滅の刃」無限列車編
②今日から俺は!!劇場版
③コンフィデンスマンJP プリンセス編
④映画ドラえもん のび太の新恐竜
⑤事故物件 恐い間取り

○年間入場者は前年比45.5%減の1億614万人と1955年以来、過去最低を記録。スクリーン数は前年より33増えて3,616スクリーンとなった。

○興行収入は前年比45.1%減の1,433億円と現在の発表形式に変わった2000年以降で過去最低を記録。洋画が71.4%減の340億円、邦画が23.1%減の1,093億円。

ベストセラー(2020)

①鬼滅の刃 しあわせの花<原作:吾峠呼世晴 ノベライズ:矢島 綾>
②鬼滅の刃 片羽の蝶<原作:吾峠呼世晴 ノベライズ:矢島 綾>
③鬼滅の刃 風の道しるべ<原作:吾峠呼世晴 ノベライズ:矢島 綾>
④ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー<ブレディみかこ>
⑤ケーキの切れない非行少年たち<宮口幸治>

○紙の出版市場は16年連続の前年割れ。販売額は前年比1.0%減の1兆2,237億円。書籍が0.9%減の6,661億円で14年連続のマイナス。雑誌が1.1%減の5,576億円で23年連続のマイナス。書籍(単行本総合)はコミックス「鬼滅の刃」のノベライズが上位を独占。「しあわせの花」と「片羽の蝶」は100万部を突破した。

○電子出版市場は前年比28.0%増の3,931億円と好調。その結果、紙と電子を合算した出版市場は前年比4.8%増の1兆6,168億円と2年連続で前年を上回った。

話題のマンガ(2020)

○コミック誌は年間推定発行部数が前年比約16%減と低迷したが、コミックスは年間推定販売金額が約23%増と好調だった。

○コミック誌は月刊誌が約21%減、週刊誌が約13%減。月刊誌は『月刊サンデーGX』(小学館)や『月刊Gファンタジー』(スクウェア・エニックス)が部数を伸ばしたが、総じて厳しい状況が続いた。週刊誌は『週刊少年ジャンプ』(集英社)が「鬼滅の刃」最終回掲載号は完売したものの部数減。『週刊少年マガジン』(講談社)と『週刊少年サンデー』(小学館)も苦戦した。

○コミックスは『鬼滅の刃』(集英社)が累行部数1億2千万部を突破する空前の大ヒットになったことに加え、コロナ禍による外出自粛などで好調。少年向けは『鬼滅の刃』のほか、『ONE PIECE』『ハイキュー!!』『SPY×FAMILY』『呪術廻戦』『約束のネバーランド』(各集英社)、『進撃の巨人』『五等分の花嫁』『炎炎ノ消防隊』『彼女、お借りします』(各講談社)、『地縛少年花子くん』(スクウェア・エニックス)なども売れ行きを伸ばした。青年向けは『キングダム』『かぐや様は告らせたい』(各集英社)、『薬屋のひとりごと』(スクウェア・エニックス)などが健闘した。

ファッション(2020)

○新型コロナウイルスの感染拡大でマスク需要が急増。手作りマスクが流行するとともに、定番の不織布製以外にファッション性を高めた布製、ウレタン製など様々な新商品が登場。ユニクロの布製マスク「エアリズムマスク」など多くのヒット商品が誕生した。

○巣ごもり生活をより快適にしたいという人達が増え、部屋着需要が増加。ルームウェア専門ブランドや高級パジャマブランドが人気を呼んだ。

○天然素材を採用し環境に配慮したスニーカーブランドとしてアメリカを中心に急成長を遂げている「オールバーズ」の日本1号店が1月、原宿駅前にオープン。履き心地の良さとロゴを配さないミニマルなデザインで話題を集めた。

○プラスチック製レジ袋が7月に有料化されたことを受け、エコバッグ市場が拡大。コンパクトで簡単に折り畳める商品がヒットした。

気象状況(2020)

○1月と2月は全国的に寒気の流入が弱く、東・西日本の冬の平均気温は観測史上、最高記録を更新。北・東日本の日本海側の降雪量は最少記録を更新した。

○春は西日本を中心に移動性高気圧に覆われ、全国的に晴れの日が多く、また、南からの暖かい空気が流れ込んだため、平均気温が高かった。

○夏は梅雨明けが沖縄地方を除き全国的に遅かった。7月は梅雨前線の活動がたびたび活発になり、東・西日本を中心に各地で長時間にわたって大雨となり、河川の氾濫や土砂災害などで甚大な被害が発生した(「令和2年7月豪雨」)。特に九州各地では7月上旬に記録的な豪雨に見舞われ、多数の死亡者が出た。8月は一転して太平洋高気圧に覆われて東・西日本の平均気温は過去最高記録を更新した。

○秋の前半は9月上旬に西日本太平洋側に接近した台風10号をはじめ低気圧や秋雨前線の影響を受け、太平洋側を中心に曇りや雨の日が続いた。後半は東・西日本を中心に移動性高気圧に覆われ、晴れの日が多かった。

○12月は冬型の気圧配置となる日が多く、中旬以降は強い寒気が流れ込んだ。その影響で、北・西日本では平均気温が低く、北陸地方を中心に記録的な大雪となった。一方、北日本太平洋側では月降水量が過去最少を記録した。

2019年(令和元年)

経済財政白書 副題(2019)

「令和」新時代の日本経済

首相 安倍晋三

経済概況(2019)

令和元年の日本経済は、実質GDP成長率が前年比0.7%増と8年連続のプラス成長を維持した。個人消費は微増、設備投資も前年に比べ勢いに欠けたがプラスを確保。住宅投資、公共投資などが堅調だった。輸出は米中貿易摩擦の影響などで減少した。国内新車販売は3年ぶりのマイナス。住宅着工は3年連続の減少。白物家電市場が健闘した。日本人の海外旅行者数が初めて2,000万人を超えた。

経済成長率 名目 1.2% 実質 0.7%
民間最終消費支出 名目 0.5% 実質 0.2%
民間企業設備投資 名目 1.0% 実質 0.7%
輸出 名目 -4.5% 実質 -1.8%
消費者物価    0.6%  

日本の広告費(電通調査)(2019)

○総広告費は、新たに「物販系ECプラットフォーム広告費」と「イベント」を追加推定、通年で7兆円近くに達した。前年と同様の推定方法では前年比101.9%と8年連続のプラス成長を維持。インターネットがテレビメディアを超えた。

  億円 対前年比(%)
総広告費 69,381 (106.2)
新聞 4,547 (95.0)
雑誌 1,675 (91.0)
ラジオ 1,260 (98.6)
テレビメディア 18,612 (97.3)
 地上波テレビ 17,345 (97.2)
 衛星メディア関連 1,267 (99.4)
インターネット 21,048 (119.7)
PM 22,239 (107.5)

※PM=プロモーションメディア

注:総広告費は前年までの推定方法では6兆6,514億円(前年比101.9%)

政治・経済・業界(2019)

×アメリカが中距離核戦力(INF)全廃条約離脱を正式宣言(2.1)。

○政府が新元号「令和」を発表(4.1)。

○第19回統一地方選挙。知事・政令市長選と県議・政令市議選(4.7)。市区町村長・議員選(4.21)。

○麻生財務相が紙幣デザインを24年度に刷新すると発表(4.9)。新1万円札の肖像画には渋沢栄一、5千円札は津田梅子、千円札は北里柴三郎を採用。

○明仁天皇が退位(4.30)。徳仁皇太子が新天皇に即位・改元(5.1)。

×米中貿易摩擦が激化。アメリカが対中制裁関税第3弾(5.10)、「第4弾」(9.1)を発動、中国も同時に報復関税で対抗。

×イギリスのメイ首相がEU離脱の道筋をつけられず辞意を表明(5.24)。後任を選ぶ与党・保守党の党首選で勝利したジョンソン氏が新首相に就任(7.27)。

○主要20ヵ国・地域首脳会議(G20サミット)が大阪市で開催(6.28~29)。

○かんぽ生命の植平光彦社長らが不適切な保険契約問題で謝罪(7.10)。

○第25回参議院通常選挙で自民・公明の連立与党が過半数獲得(7.21)。

×米連邦準備制度理事会(FRB)が約10年半ぶりに利下げ決定(7.31)。

○就職情報サイト「リクナビ」を運営するリクルートキャリアによる内定辞退率予測データの不正販売問題が発覚(8.2)。就活生の同意を得ずに販売。

○第4次安倍再改造内閣が発足(9.11)。小泉進次郎環境省ら13人が初入閣。

○携帯電話の端末代と通信料を切り分ける改正電気通信事業法施行(10.1)。

○日米両政府が日米貿易協定に署名(10.7)。

×アメリカがイスラム国(IS)のバグダディ最高指導者の死亡を発表(10.27)。

○ヤフー親会社のZホーディングスとLINEが経営統合で基本合意(11.18)。20年10月の実現を目指す。

○ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇が38年ぶりに来日(11.23)。

×香港区議選で民主派が圧勝。議席数の8割超を獲得(11.24)。

×米中両政府が貿易協議の「第1段階」合意を発表(12.13)。

×アメリカ下院がトランプ大統領の弾劾訴追を可決(12.18)。

○保釈中のカルロス・ゴーン日産自動車前会長がレバノンに逃亡(12.29)。

○住宅着工は前年比4.0%減と3年連続の減少。新車販売は1.5%減と3年ぶりに減少。登録車が1.9%減、軽自動車が0.7%減。百貨店は1.4%減と2年連続のマイナス。スーパーは1.8%減と4年連続のマイナス。コンビニは0.4%増と2年連続のプラス。失業率は年間平均2.4%で18年と同率。12月の失業者数は前年比14万人減少の145万人。

○携帯電話の加入契約数は12月末で前年比4.4%増の1億8,026万件。

○為替相場は概ね円安傾向を維持。最終日は前年末より約1円高い1ドル109円台(12.30)。株価は夏頃までは2万1,000前後で推移。秋以降に上昇に転じ、最終日の終値は2万3,656円と前年末を3,641円(18.2%)上回り、1990年末(2万3,848円)以来、29年ぶりの高値を記録した(12.30)。

○訪日外国人数は前年比2.2%増の3,188万2,100人。外国人消費額は6.5%増の4兆8,113億円。いずれも過去最高を更新した。

マスコミ・広告・媒体(2019)

○テニス全豪オープンの女子シングルスで大坂なおみ選手が優勝(1.26)。アジア選手で男女初の世界ランキング1位に。

○セブン-イレブン・ジャパンとローソンが8月末までに成人向け雑誌販売の原則中止を発表(1.21)。ファミリーマートも同様の措置を表明(1.22)。

○アイドルグループ「嵐」が20年末をもっての無期限活動休止を発表(1.27)。

○日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長が6月の任期満了での退任を表明(3.19)。後任に全日本柔道連盟会長の山下泰裕氏の就任決定(6.27)。

○東京オリンピックチケットの受付開始(5.9)。専用サイトに申し込み殺到。

○NHKのテレビ放送のインターネット常時同時配信を認める改正放送法が成立(5.29)。20年3月から試験的に実施、4月から1日18時間の同時配信開始。

○イベントチケットの高額転売を禁じるチケット不正転売禁止法施行(6.14)。

○八村塁が米プロバスケットボール協会(NBA)のドラフト会議でウイザーズから1位指名(6.20)。日本選手の1巡目指名は史上初。

○吉本興業社長が所属芸人の「闇営業」問題で謝罪会見(7.22)。

○メルカリがJ1鹿島アントラーズの買収を発表(7.31)。

○ラグビーワールドカップ2019日本大会開催(9.20~11.2)。

○東京オリンピックのマラソンと競歩の札幌開催が決定(11.1)。

媒体の発足(2019)

○雑誌-女性誌-「素敵なあの人」宝島社9.14など。ファッション誌-「LifeWear magazine」ユニクロ8.23など。ギャル系ファッション誌-「egg」大洋図書5.1、「Cuugal(キューーガル)」東京ニュース通信社10.21など。健康情報誌-「わたし時間」世界文化社6.1など。ライフスタイル情報誌-「MAU(マウ)」モノスデザイン10.31など。グラビア誌-「グラビアプレス」秀麗出版7.1など。コミック誌-「UNLIMITED」Unlimited8.5など。サッカー情報誌-「SOCCER KING」フロムワン3.15など。占い専門誌-「MY Calendar」説話社3.22など。囲碁誌-「碁楽室」囲碁の普及社11.20など。タウン情報誌-「横浜ウォーカー」「九州ウォーカー」各KADOKAWA1.19、「東海ウォーカー」KADOKAWA3.19など。

○主な休廃刊は「LOG HOUSE MAGAZINE」地球丸、「Men’s JOKER」KKベストセラーズ、「ランニングスタイル」エイ出版社、「出版ニュース」出版ニュース社、「mer」学研パブリッシング、「日経おとなのOFF」日経BP、「月刊BOSS」経営塾、「ホリデーオート」モーターマガジン社など。

○民放テレビ局数127局・民放ラジオ局数100局

○コミュニティ放送局数332局(9局増)

○創復刊誌数58誌、休廃刊誌数127誌

国内10大ニュース(2019)

○新天皇陛下が即位。「令和」に改元(5.1)

○ラグビーワールドカップ2019日本大会で日本代表が予選のグループリーグを4戦全勝の1位で突破、初の8強入りを達成(10.13)

○「京都アニメーション」放火(7.18)。死者36人、負傷者33人

○消費税率が8%から10%に増税(10.1)

○台風19号が上陸。関東・甲信・東北地方で記録的な大雨(10.12~13)。浸水や土砂崩れで死者90人超

○リチウムイオン電池を開発した吉野彰・旭化成名誉フェローのノーベル化学賞受賞決定(10.9)

○那覇市の世界文化遺産、首里城で大火災。正殿など主要遺産が焼失(10.31)

○ゴルフの渋野日向子選手が全英女子オープン優勝(8.4)

○米大リーグ・マリナーズのイチローが引退を表明(3.21)

○日韓関係が悪化。日本政府は元徴用工問題の事実上の対抗措置として韓国向け半導体材料の輸出規制強化を発表(7.1)。韓国政府は報復措置として日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄を通告(8.23)、その後、破棄撤回(11.22)

海外10大ニュース(2019)

×香港で大規模デモ(6.9)。中国への容疑者引き渡しを可能にする逃亡犯条例改正案に反対する香港市民が参加。以後、香港政府に対する抗議行動が拡大

×パリの世界文化遺産、ノートルダム大聖堂で大火災発生(4.15)

×スウェーデンの16歳の環境活動家グレタ・トゥンベリさんが国連本部で開催された「気候変動サミット」で演説(9.23)

×北朝鮮が新型の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を試験発射(10.2)

×アメリカが地球温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」からの離脱を国連に正式通告(11.4)

×北朝鮮の非核化を協議する米朝首脳会談がベトナム・ハノイで開催(2.27~28)。会談はもの物分かれに

×米中両政府が貿易協議の「第1段階」の合意を発表(12.13)。両国は予定していた新たな制裁・報復関税の発動見送りを決定

×ブラジルのアマゾンで過去最大規模の森林火災が発生。ボルソナロ大統領が消火活動に軍を派遣する方針を表明(8.23)

×イギリスの下院総選挙で20年1月末のEU離脱を掲げる保守党が圧勝(12.12)

×イギリスのヘンリー王子とメーガン妃に第1子の男児誕生(5.6)

生活(2019)

○女子レスリングの国民栄誉賞受賞者、吉田沙保里が引退を表明(1.8)。

○大相撲の横綱・稀勢の里が現役引退(1.16)。

○競泳女子の池江璃花子選手が白血病を公表(2.12)。

○探査機「はやぶさ2」が小惑星リューグウに着陸成功(2.22)。

×エチオピア航空の旅客機「ボーイング737MAX」が墜落。乗員・乗客157人全員が死亡(3.10)。アメリカの連邦航空局が同機の運航を停止(3.13)。

×ニュージーランド・クライストチャーチのモスク2ヵ所で銃乱射。イスラム教徒ら51人が死亡(3.15)。

×スリランカでイスラム過激派による爆破テロ(4.21)。250人以上死亡。

○金融審議会が年金以外に老後資金2,000万円が必要との報告書発表(6.3)。

○改正動物愛護法が成立(6.12)。生後56日以下の子犬・子猫の販売禁止。

○政府の関係閣僚会議が共生と予防を基本理念とする認知症施策推進大綱を決定(6.18)。70代での発症を10年間で1歳遅らせることなどを記載。

○親による子供への体罰禁止と児童相談所の体制強化を柱とする改正児童虐待防止法と改正児童福祉法が成立(6.19)。

○「百舌鳥・古市古墳群」(大阪府)の世界文化遺産登録決定(7.6)。

○幼児教育・保育の無償化スタート(10.1)。すべての3~5歳児と住民税非課税世帯の0~2歳児が対象。

○食品ロスの削減を目指す食品ロス削減推進法が施行(10.1)。

○政府がプラスチック製レジ袋の有料化を決定(11.1)。20年7月1日開始。

○萩生田文科相が20年度開始の大学入学共通テストにおける英語民間試験の見送りを発表(11.1)。国語と数学の記述式問題も見送りを表明(12.17)。

○新国立競技場が完成(11.30)。

アソビル(3.15)、ムーミンバレーパーク(3.16)、無印良品 銀座(4.4)、The Okura Tokyo(9.12)、渋谷スクランブルスクエア東棟(11.1)、渋谷パルコ(11.22)、渋谷フクラス(12.5)。

時の商品・新製品(2019)

○低価格・高品質-「ワークマン」、「デカトロン」、「ドゥクラッセTシャツ」、「マシュマロパンプス」、100円ショップ化粧品。

○こだわり・本格追求-「こだわり酒場のレモンサワー」、バスク風チーズケーキ、「悪魔のおにぎり」、「スターバックス リザーブ ロースタリー 東京」、「トーストスチーマー」、「サッポロチューハイ99.99」。

○家事・育児負担軽減-「ルックプラス バスタブクレンジング」、「ウーバーイーツ」、「アタックZERO」、乳児用液体ミルク、「ワイルディッシュ」。

○新時代感覚-スマートフォン決済サービス、定額制インターネット動画配信サービス、スタンドアローン型VRヘッドセット、ASMR(エーエスエムアール)。

○快適移動-ハンディファン、首掛けタイプ扇風機、「ポケトル」、「ニンテンドースイッチライト」、ノイズキャンセリング機能搭載完全ワイヤレスイヤホン。

○安全・安心-誤発進防止装置、360度撮影ドライブレコーダー。

○感動・応援-ラグビーワールドッカップ日本代表、「嵐」。

○注目を集めた商品-タピオカドリンク、ペットボトル紅茶、「大粒ラムネ」、「牛丼 超特盛」、「睡眠用うどん」、新型「RAV4」、「ドラゴンクエストウォーク」、「大乱闘スマッシュブラザーズSPECUAL」、「Zenly(ゼンリー)」、「翔んで埼玉」、「ボヘミアン・ラプロディ」、「天気の子」、「アナと雪の女王2」、「ムーミンバレーパーク」、「渋谷スクランブルスクエア東棟」、「鬼滅の刃」、樹木希林関連書籍、Official髭男dism、米津玄師。

話題の広告(2019)

・<au 三太郎シリーズ つながる話編他>=KDDI

・<SoftBank 真夏のバッキャロー編他>=ソフトバンク

・<NTT DOCOMO 星プロの緊張編他>=NTTドコモ

・<アタックZERO ゼロ洗浄、はじまる編他>=花王

・<ハズキルーペ 高級クラブ編他>=Hazuki Company

・<Y!mobile おトクなる一族:執事編他>=ソフトバンク

・<Indeed 近況シェア編他>=Indeed Japan

・<ずっとも電気 登場編他>=東京ガス

・<タウンワーク タウンワーク誰かな・登場 ダンス編他>=リクルートジョブズ

・<パズル&ドラゴンズ パズドラダンス編他>=ガンホー・オンライン・エンターテイメント

・<ゼスプリ キウイ アゲリシャスダンス編他>=ゼスプリ インターナショナル ジャパン

・<午後の紅茶 ザ・マイズターズミルクティー 深田恭子裏切られた編他>=キリンビバレッジ

・<カップヌードル HUNGRY DAYS ワンピース ゾロ編他>=日清食品

・<サロンパス 手編み編他>=久光製薬

・<カローラ 日本編2019他>=トヨタ自動車

・<PayPay 拡がるペイペイ編他>=PayPay

・<SK-Ⅱ ♯すっぴん素肌トーク予告編他>=SK-Ⅱ Japan

・<UR賃貸住宅 小さなまち編他>=都市再生機構

話題のテレビ番組(2019)

○2019年の年間視聴率は、日本テレビが全日帯、ゴールデン帯、プライム帯で、いずれも首位。6年連続で視聴率3冠王に輝いた。

○ドラマ視聴率は、NHK朝ドラの「まんぷく」(3月30日終了)の期間平均視聴率が21.4%、続く「なつぞら」が21.0%と堅調だったが、9月30日スタートの「スカーレット」は20%をやや下回る水準で推移した。民放では、テレビ朝日系のドラマが上位を独占した。「ドクターX~外科医・大門未知子」の第6シリーズが平均視聴率18.8%を獲得。「相棒season17」が15.3%、「相棒season18」が14.8%と健闘。「緊急取調室3rd SEASON」、「特捜9 season2」も人気を呼んだ。このほか、「グランメゾン東京」(TBS)や「監察医 朝顔」(フジテレビ)なども話題となった。

○スポーツでは、日本代表が大活躍したラグビーW杯中継が高視聴率を獲得。日本対南アフリカ戦(NHK総合10.20)の番組平均視聴率が41.6%、日本対スコットランド戦(日本テレビ10.13)が39.2%と全番組の年間視聴率トップ2を独占。日本対サモア戦(日本テレビ10.5)も32.8%の高視聴率を記録した。また、大坂なおみ選手が優勝を決めた全豪オープンテニス・女子シングルス決勝(NHK総合1.26)が32.3%。箱根駅伝(日本テレビ1.2~3)も復路が32.1%、往路が30.7%と、いずれも30%を超えた。

○バラエティは、「ポツンと一軒家」(テレビ朝日)が最高視聴率20.8%(9.29)を記録するなど好調。「世界の果てまでイッテQ!」「行列のできる法律相談所」「ザ!鉄腕!DASH!!」「踊る!さんま御殿!!」「嵐にしやがれ」「有吉ゼミ」「ザ!世界仰天ニュース」など、前年に続いて日本テレビ系が堅調を維持した。「チコちゃんに叱られる!」(NHK総合)も健闘した。

○その他、長寿番組の「笑点」(日本テレビ)が年間を通して高視聴率で推移。「24時間テレビ42愛は地球を救う」(日本テレビ8.24~25)も番組終盤の「PART10」の視聴率が27.9%と堅調。大災害をもたらした台風19号の動向が注目を集め、NHKのニュース番組(10.12~13)が軒並み高視聴率を獲得した。

NHK(2019)

《まんぷく》21.4%《なつぞら》21.0%《スカーレット》
〈いだてん~東京オリムピック噺~〉8.2%

○「紅白歌合戦」の視聴率は第一部が34.7%、第二部が37.3%。第一部は前年を3.0ポイント、第二部は4.2ポイント下回った。第二部は二部制となった1989年以降で最低となった。

○大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」の期間平均視聴率は8.2%。前年の「西郷どん」を4.5ポイント下回り、大河ドラマ史上最低を記録した。

○インターネット常時同時配信を実施するうえで総務省から求められていたNGK業務改革の一環として、「BS1」「BSプレミアム」「BS4K」「BS8K」の4波あるBSを3波に集約する方針を表明(12.8)。

○NHK経営委員会がNHK次期会長にみずほフィナンシャルグループ元会長の前田晃伸氏を選出(12.9)。

○NHK経営委員会がNHK経営委員長に阪神高速道路会長でMHK経営委員長代行の森下俊三氏を選出(12.24)。

流行語(2019)

ONE TEAM、計画運休、軽減税率、スマイリングシンデレラ/しぶこ、タピる、♯KuToo、○○ペイ、免許返納、闇営業、令和、後悔などあろうはずがありません、ジャッカル、にわかファン、笑わない男

流行歌(2019)

レコード大賞:Foorin<パプリカ>

最優秀新人賞:BEYOOOOONDS<眼鏡の男の子>

①サステナブル<AKB48>
②ジワるDAYS<AKB48>
③Sing Out!<乃木坂46>
④夜明けまで強がらなくてもいい<乃木坂46>
⑤黒い羊<欅坂46>
⑥Lights/Boy With Luv<BTS>
⑦BRAVE<嵐>
⑧キュン<日向坂46>
⑨こんなに好きになっちゃっていいの?<日向坂46>
⑩ドレミソラシド<日向坂46>

○総売上金額は前年比2.0%減の1,881億円。内訳はシングルが10.4%減の555億円、アルバムが2.0%増の1,327億円。

○ミリオンセラーはシングルが上位4作品、アルバムは「5×20 All the BEST!!1999-2019」(嵐)の1作品で210万枚を販売。

話題の映画(2019)

洋画
①アラジン
②トイ・ストーリー4
③ライオン・キング
④ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生
⑤アベンジャーズ/エンドゲーム

邦画
①天気の子
②名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)
③キングダム
④劇場版「ONE PIECE STAMPEDE」
⑤映画ドラえもん のび太の月面探査記

○年間入場者は前年比15.2%増の1億9,491万人と1971年以来48年ぶりに1億9千万人を超えた。スクリーン数は前年より22増えて3,583スクリーンとなった。

○興行収入は前年比17.4%増の2,612億円と現在の発表形式に変わった2000年以降で過去最高を記録。洋画が18.4%増の1,190億円、邦画が16.5%増の1,422億円。

ベストセラー(2019)

①一切なりゆき 樹木希林のことば<樹木希林>
②樹木希林120の遺言 死ぬときぐらい好きにさせてよ<樹木希林>
③日本国紀<百田尚樹>
④メモの魔力<前田裕二>
⑤妻のトリセツ<黒川伊保子>

○紙の出版市場は15年連続の前年割れ。販売額は前年比4.3%減の1兆2,360億円。書籍が3.8%減の6,723億円で13年連続のマイナス。雑誌が4.9%減の5,637億円で22年連続のマイナス。書籍(単行本総合)の年間ミリオンセラーは「一切なりゆき 樹木希林のことば」の1点(売上部数ベース)。雑誌はすべてのジャンルが低調だった。

○電子出版市場は前年比23.9%増の3,072億円と好調だった。

話題のマンガ(2019)

○コミック誌は年間推定発行部数が前年比約12%減と振るわなかったが、コミックスは年間推定販売金額が約3%増と健闘した。

○コミック誌は月刊誌が約16%減、週刊誌が約10%減。月刊誌は『ジャンプスクエア』(集英社)は小幅な減少にとどまったが、『月刊少年マガジン』(講談社)、『ゲッサン』(小学館)などが低迷。週刊誌は『週刊少年マガジン』(講談社)、『週刊少年サンデー』(小学館)、『ヤングジャンプ』(集英社)、『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)など、いずれも低調だった。

○コミックスは、少年向けは『鬼滅の刃』(集英社)が大ヒット、『ONE PIECE』(同)も好調を維持。青年向けは『キングダム』(集英社)などが堅調だった。少女向けは『思い、思われ、ふり、ふられ』(集英社)、レディス向けは『ちはやふる』(講談社)などが健闘した。

○『鬼滅の刃』『ONE PIECE』『キングダム』『約束のネバーランド』(各集英社)、『五等分の花嫁』(講談社)、『僕のヒーローアカデミア』(集英社)、『進撃の巨人』(講談社)、『ハイキュー!!』『かぐや様は告らせたい』(各集英社)、『転生したらスライムだった件』(講談社)など。

ファッション(2019)

○レディスではリブ素材のストレッチ性の高いレギンスと、ワンピースやスカート、ロングTシャツなどを組み合わせた着こなしが流行した。

○レディスではまた、「ドゥクラッセTシャツ」が50代前後の女性の間で人気となった。前身頃が二重になっていてインナーが透けないことや、手頃な価格に加えて、上質な手触りとエレガントなデザインが支持された。

○GUがヒール靴への女性の不満を解消すべく、柔らかな履き心地とフィット感を実現した「マシュマロパンプス」が大ヒットした。

○ワークマンの一般向けカジュルウェア専門店ワークマンプラスが低価格・高機能の品揃えを武器に男性のみならず女性客も吸引。既存のワークマンにも新規客が殺到、「ワークマン」は一躍、主力ブランドへと成長した。

気象状況(2019)

○1月と2月は北からの寒気が弱かった影響で全国的に平均気温がかなり高く、降雪量は少なかった。北日本では2月上旬に一時的に強い寒気が流れ込んだ。

○春は全国的に高気圧に覆われて晴れの日が多く、平均気温は高めに推移した。降水量は、東日本は平年並みだったが、北日本や西日本は少なかった。

○夏は全国的に梅雨明けが遅れ、7月は東・西日本を中心に気温が低く、日照時間が少ない不順な天候となった。7月末から8月前半にかけては、東日本を中心に太平洋高気圧に覆われ、厳しい暑さが続いた。西日本では、前線や台風の影響で、たびたび大雨となり、特に九州南部では7月に、九州北部では7月と8月に記録的な大雨を観測。土砂災害や河川の氾濫などで大きな被害が発生した。

○秋は9月から10月にかけて立て続けに台風被害に見舞われた。9月9日には台風15号が関東地方に上陸。記録的な暴風雨により、千葉県などで甚大な被害が発生した。10月12日には台風19号が伊豆半島に上陸。関東甲信から東北地方の広い範囲で大雨となり、堤防決壊による浸水や土砂崩れなどで、死者は90人を超えた。さらに10月25日には台風21号が関東北部や東北南部に接近。千葉県や福島県では死者も出た。11月は全国的に暖かい日が多かった。

○12月は寒気の南下が弱く、平均気温は全国的に高かった。降雪量は少なく、北・西日本の日本海側では、1961年の統計開始以降で最も少なかった。

2018年(平成30年)

経済財政白書 副題(2018)

今、Society5.0の経済へ

首相 安倍晋三

経済概況(2018)

平成30年の日本経済は、実質GDP成長率が前年比0.8%増。個人消費は弱含みながらプラス成長を確保、設備投資が好調、輸出も底堅く推移した。住宅投資は減少した。国内新車販売は2年連続の増加。ドライブレコーダー需要が急増。住宅着工は2年連続の減少。家電販売は白物を中心に好調だった。訪日外国人数が史上初めて3,000万人を超えた。

経済成長率 名目 0.7% 実質 0.8%
民間最終消費支出 名目 0.9% 実質 0.4%
民間企業設備投資 名目 4.8% 実質 3.9%
輸出 名目 4.3% 実質 3.1%
消費者物価    0.9%  

日本の広告費(電通調査)(2018)

○総広告費は、持続する緩やかな景気拡大に伴い7年連続のプラス成長。インターネット広告費が5年連続の二桁成長。地上波テレビに迫る規模となり、全体を牽引した。衛星メディアを除くマス4媒体では21業種中5業種が前年を上回った。

  億円 対前年比(%)
総広告費 65,300 (102.2)
新聞 4,784 (92.9)
雑誌 1,841 (91.0)
ラジオ 1,278 (99.1)
テレビメディア 19,123 (98.2)
 地上波テレビ 17,848 (98.2)
 衛星メディア関連 1,275 (98.1)
インターネット 17,589 (116.5)
PM 20,685 (99.1)

※PM=プロモーションメディア

政治・経済・業界(2018)

×北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)の実戦配備を宣言(1.1)。

○仮想通貨交換所のコインチェックが不正アクセスによる580億円分の仮想通貨NEMの流出を発表(1.26)。

×アメリカが「核戦略見直し」を発表。小型核兵器の開発を明記(2.2)。

×中国が国家主席の任期を撤廃(3.11)。習近平政権の長期化が可能に。

×ロシア大統領選でプーチン氏が勝利(3.18)。2000年の初当選から通算4選。

○地方圏の平成30年公示地価が平成4年以来26年ぶりに上昇(3.27)。

○黒田東彦・日銀総裁が再任(4.9)。

×キューバのラウル・カストロ国家評議会議長が退任(4.19)。

○武田薬品工業がアイルランドの製薬大手シャイアー買収で合意(5.8)。買収額は日本企業による海外企業の買収としては過去最大の約6.8兆円。

×トランプ米大統領がイラン核合意離脱を表明(5.8)。

×マレーシア総選挙でマハティール元首相率いる野党連合が勝利(5.9)。マハティール氏が15年ぶりに首相復帰。

○日本と欧州連合(EU)首脳が経済連携協定(EPA)に署名(7.17)。

○参議院定数を6議席増やす改正公職選挙法が成立(7.18)。

○カジノを中心とする統合型リゾート(IR)実施法が成立(7.20)。

○翁長雄志・沖縄県知事死去(8.8)。後任の知事に玉城デニー氏が当選(9.30)。

○自民党総裁選で安倍首相が連続3選(9.20)。第4次安倍改造内閣発足(10.2)。

×トランプ米大統領がロシアとの中距離核戦力全廃の条約破棄を表明(10.20)。

×ブラジル大統領選で右派のジャイル・ボルソナロ下院議員が当選(10.28)。

×アメリカが対イラン制裁を全面復活(11.5)。

○日露首脳会談、平和条約交渉加速で合意(11.14)。

○外国人労働者の受け入れ拡大を目指す改正出入国管理法が成立(12.8)。

○ソフトバンクグループの通信子会社ソフトバンクが東証1部上場(12.19)。

○政府が国際捕鯨委員会(IWC)脱退を発表(12.26)。2019年6月末に離脱。

○日本をはじめ11ヵ国が参加する環太平洋経済連携協定(TPP)が発効(12.30)。

○住宅着工は前年比2.3%減と2年連続の減少。新車販売は0.7%増と2年連続の増加。登録車が1.3%減、軽自動車が4.4%増。百貨店は0.8%減と2年ぶりのマイナス。スーパーは0.2%減と3年連続の減少。コンビニは0.6%増と2年ぶりのプラス。失業率は年間平均2.4%で8年連続の改善。12月の失業者数は前年比15万人減少の159万人。103ヵ月連続の減少。

○携帯電話の加入契約数は12月末で前年比4.1%増の1億7,262万件。

○為替相場は概ね円安傾向を維持。最終日は前年末より約2円高い1ドル110円台(12.28)。株価は乱高下が目立ったなかで、10月2日にバブル後最高値圏の2万4,270円をつけたが、その後、下落傾向に転じる。最終日は2万14円と前年末比2,750円(12%)下落。

○訪日外国人数は前年比8.7%増の3,119万2,000人。外国人消費額は4兆5,064億円。いずれも過去最高を更新した。

マスコミ・広告・媒体(2018)

○将棋の羽生善治永世7冠と囲碁の井山裕太7冠に国民栄誉賞決定(1.5)。

×平昌冬季五輪(2.9~25)。

×平昌冬季パラリンピック(3.9~18)。

×ニューヨーク・タイムズ紙などの性暴力報道がピュリツァー賞受賞(4.16)。セクハラや性被害を告発する「ME TOO」運動が広がるきっかけに。

○サッカー日本女子代表のなでしこジャパンがアジアカップ連覇(4.20)。

×スウェーデン・アカデミーが2018年の文学賞公表の見送りを発表(5.4)。

○是枝裕和監督「万引き家族」がカンヌ国際映画祭でパルムドール受賞(5.19)。

×欧州連合(EU)が個人情報保護の強化を目指す「一般データ保護規則(GDPR)」の運用開始(5.25)。

○男子フィギュアスケートの羽生結弦選手に国民栄誉賞決定(6.1)。

×サッカーW杯・ロシア大会(6.15~7.15)。日本代表は決勝トーナメント1回戦でベルギーに逆転負け(7.2)。

○サッカー日本代表の新監督に元J1広島監督の森安一氏が決定(7.26)。

○第100回全国高等学校野球選手権記念大会(8.5~21)。大阪桐蔭高校が史上初の2度目の春夏連覇を達成。

×ジャカルタ・アジア競技大会(8.18~9.2)。競泳の池江璃花子選手が6冠達成。

○2025年国際博覧会開催地に大阪市が決定(11.23)。

○4K8K放送がBSとCSの17チャンネルでスタート(12.1)。8Kは世界初。

媒体の発足(2018)

○雑誌-女性誌-「CRファッションブック日本版」ハースト婦人画報社10.10など。男性誌-「ANRULU」BARKS11.20など。料理誌-「cookpad plus」セブン&アイ出版9.1など。旅行誌-「OZ magazine Trip」スターツ出版6.7など。健康情報誌-「PHPからだスマイル」(PHP研究所)12.7など。モノ情報誌-「Mono Master」宝島社9.22など。ヨガ専門誌-「Yogini(ヨギーニ)」エイ出版社9.20など。コミック誌-「50代からの私たち」メディアックス3.17、「ヤングキングBULL」少年画報社8.4など。ビジネス誌-「NEWS PICKS Magazine」幻冬舎6.20など。マネー誌-「MONOQLO the MONEY」晋遊舎、「月刊 仮想通貨」プレジャー・パブリッシング9.21など。

○主な休廃刊は「スキージャーナル」スキージャーナル、「S Cawaii!」主婦の友社、「RUDO」マガジン・マガジン、「COMICリュウ」徳間書店、「アウトライダー」バイクブロス、「新潮45」新潮社、「ARiA」「小説現代」各講談社、「YOU」集英社、「BITTER」大洋図書など。

○民放テレビ局数127局・民放ラジオ局数101局

○コミュニティ放送局数323局(8局増)

○創復刊誌数60誌、休廃刊誌数129誌

国内10大ニュース(2018)

○平昌冬季五輪で日本が過去最多の13個のメダルを獲得(2.9~25)。男子フィギュアスケートの羽生結弦選手が2連覇(2.17)。

○西日本豪雨で死者220人超、平成最悪の豪雨被害に(7.5~8)。

○日本大学アメフト部選手が関西学院大戦で危険タックル(5.6)。アマチュアスポーツ界で不祥事相次ぐ。

○女子テニス・大坂なおみ選手が全米オープン優勝(9.8)。4大大会で日本人初。

○東京地検が金融商品取引法違反容疑で日産自動車のカルロス・ゴーン会長ら代表取締役2人を逮捕(11.19)。

○北海道の胆振地方を中心に最大震度7の地震(9.6)。死者41人。

○ノーベル生理学・医学賞に本庶佑・京都大学特別教授の受賞決定(10.1)。

○オウム真理教元代表の松本智津夫死刑囚ら教団元幹部7人の死刑執行(7.6)、残る6人の元幹部の死刑執行(7.26)。

○大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手がア・リーグ新人王受賞(11.12)。

○大型の台風21号襲来、関西空港が冠水し孤立(9.4)。

海外10大ニュース(2018)

×タイ北部の洞窟に閉じ込められていた少年ら13人全員救出(7.10)。

×アメリカのトランプ大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が史上初の米朝首脳会談(6.12)。北朝鮮の非核化を協議。

×インドネシア・スラウェシ島でM7.5の地震(9.28)。死者2,000人超、行方不明者1,300人超。

×金正恩朝鮮労働党委員長が北朝鮮指導者として初の訪韓、韓国の文在寅大統領と首脳会談(4.27)。朝鮮半島の非核化などで合意。

×サウジアラビア人記者のカショギ氏がトルコのサウジ総領事館で殺害(10.2)。

×イギリスのヘンリー王子がアメリカ出身の女優と挙式(5.19)。

×アメリカが中国製品の輸入制限を発動(3.23)。米中貿易摩擦が激化。

×アメリカで中間選挙(11.6)。上院は与党・共和党、下院は野党・民主党が過半数を占め、「ねじれ議会」に。

×欧州連合(EU)がイギリスの離脱条件を定めた離脱協定案を正式決定(11.25)。2020年末まで現状の貿易関係を維持。

×韓国最高裁が元徴用工訴訟で新日鉄住金に賠償命令(10.30)。

生活(2018)

○旧優生保護法による強制不妊手術を巡り、宮城県内の60代女性が国家賠償請求訴訟を提起(1.30)。

○宮内庁が秋篠宮家の長女眞子さまの結婚延期を発表(2.6)。

×アメリカ・フロリダ州の高校で銃乱射事件、17人死亡(2.14)。

×イギリスの物理学者スティーブン・ホーキング博士が死去(3.14)。

○成人年齢を20歳から18歳に引き下げる改正民法が成立(6.13)。

○大阪北部で最大震度6弱の地震(6.18)。6人死亡、400人超が負傷。

○高度プロフェッショナル制度などを定めた働き方改革関連法が成立(6.29)。

○「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」(長崎、熊本両県)の世界文化遺産登録決定(6.30)。

○受動喫煙対策を強化する改正健康増進法が成立(7.18)。

○東京医科大学の不正入試が発覚(8.2)。その後、他の大学の医学部でも不正入試が相次ぎ判明。

×イタリア・ジェノバで高速道路の高架橋が崩落、43人死亡(8.14)。

×アメリカ・ノースカロライナ州に大型ハリケーン「フローレンス」が上陸(9.14)。死者50人超。

○歌手・安室奈美恵が引退(9.16)。

○大相撲の貴乃花親方が退職(10.1)。貴乃花部屋は消滅。

○東京都の築地市場が営業終了(10.6)。豊洲市場が開場(10.11)。

○経団連が2021年度以降の新卒者採用選考指針の廃止を決定(10.9)。

○高円宮家の三女、絢子さまが結婚(10.29)。

○「男鹿のナマハゲ」(秋田県)など10件から成る「来訪神 仮面・仮装の神々」の世界無形文化遺産登録決定(11.29)。

×インドネシアのスンダ海峡で津波発生(12.22)。死者・行方不明者約590人。

東京ミッドタウン日比谷(3.29)、森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス(6.21)、Ginza Sony Park(8.9)、日本橋高島屋S.C.(9.25)、メッツァビレッジ(11.9)。

時の商品・新製品(2018)

○猛暑-エアコン、氷菓、茶系飲料、炭酸飲料、ペットボトルコーヒー、ミネラルウォーター、そうめん、梅干し。

○健康維持-サバ缶、イワシ缶、「ビスコ シンバイオティクス」、おからパウダー、糖質カット炊飯器。

○超刺激-強炭酸水、花椒(ホアジャオ)、チョコミント、高アルコール飲料。

○高コスパ-「本麒麟」、「夜マック」、「ワークマンプラス」、「アクオスセンス」。

○高価格・高品質-フルサイズミラーレスカメラ、ななめドラム洗濯乾燥機「NA-VX9800」、高級食パン。

○次世代感覚-AIスピーカー、「ポケトーク」、eスポーツ、バーチャルユーチューバー、「TikTok」、「森ビル デジタルアートミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス」、スマートフォン決済サービス、コネクテッドカー。

○オーダーメイド-「ゾゾスーツ」、「カシヤマ・ザ・スマートテーラー」。

○復活-「aibo」、「ジムニー」。

○共鳴・応援-「安室奈美恵」、「カメラを止めるな!」、「おっさんずラブ」。

○注目を集めた商品-ドライブレコーダー、「明治エッセル スーパーカップ スイーツ」、タピオカミルクティ-、「NONIO」、「ちふれウォッシャブルコールドクリーム」、「ビオレ おうちdeエステ 肌をなめらかにするマッサージ洗顔ジェル」、「ハズキルーペ」、「プリントス」、肩掛けスピーカー、低温調理器、「CX-8」、「N-VAN」、「リード プチ圧力調理バッグ」、「L.O.L.サプライズ」、「モンスターハンター:ワールド」、「namie amuro Final Tour 2018~Finally~」、「Lemon」、「U.S.A.」。

話題の広告(2018)

・<au 三太郎シリーズ 笑おう編他>=KDDI

・<Softbank 白戸家:ミステリートレイン編他>=ソフトバンク

・<NTT DOCOMO はじまりの物語編他> =NTTドコモ

・<Indeed インディード仕事もバイトも「ソバージュ」編他>=Indeed Japan

・<ワイモバイル カラフル転校生編他>=ソフトバンク

・<タウンワーク やる気の出る歌 熱唱編他>=リクルート

・<コカ・コーラ サマー カラーボトル登場編他>=日本コカ・コーラ

・<日清チキンラーメン 夏の日のぐで垣結衣編他>=日清食品ホールディングス

・<ハズキルーペ 渡辺謙と菊川怜編他>=Hazuki Company

・<カップヌードル HUNGRY DAYS最終回編他>=日清食品ホールディングス

・<SmartNews(スマートニュース) 呼び名編他>=スマートニュース

・<Mira TOCOT おとなまる子シリーズ:勘違い編他>=ダイハツ工業

・<本麒麟 投影編他>=キリンビール

・<ムシューダ そこにいる編他>=エステー

・<東京ディズニーリゾート パークデビュー、おめでとう編他>=オリエンタルランド

話題のテレビ番組(2018)

○2018年の年間視聴率は、日本テレビが全日帯、ゴールデン帯、プライム帯で、いずれも首位。5年連続で視聴率3冠王に輝いた。

○ドラマ視聴率は、NHK朝ドラが好調。3月31日終了の「わろてんか」の期間平均視聴率は20.1%、続く「半分、青い。」が21.1%、10月1日スタートの「まんぷく」は前2作品を上回る高水準で推移した。民放では、「99.9・刑事専門弁護士・SEASONⅡ」(TBS)が平均視聴率17.4%を獲得。人気シリーズ「相棒season17」(テレビ朝日)が16.5%、「リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~」(同)が16.4%と健闘した。この他、「相棒season16」、「BG~身辺警護人~」(各テレビ朝日)、「ブラックペアン」、「義母と娘のブルース」(各TBS)などが人気を呼んだ。

○スポーツでは、サッカーW杯中継が軒並み高視聴率を獲得。初戦の日本対コロンビア戦(NHK総合6.19)は前半が42.8%、後半が48.7%。日本対セネガル戦(日本テレビ6.24)が30.9%。日本対ポーランド戦(フジテレビ6.28)が44.2%。初のベスト8進出に挑んだ決勝トーナメント第1戦の日本対ベルギー戦(NHK総合7.3)は未明の中継にもかかわらず前半が25.6%、後半が36.4%に達した。また、平昌冬季五輪も注目を集めた。開会式(NHK総合2.9)が30.1%。羽生結弦選手が冬季五輪2連覇を達成したフィギュアスケート男子シングルフリープログラム中継(NHK総合2.17)は33.9%を獲得した。箱根駅伝(日本テレビ1.2~3)は往路が29.4%、復路が29.7%と、いずれも前年を上回った。

○バラエティは、「世界の果てまでイッテQ!」「ザ!鉄腕!DASH!!」「行列のできる法律相談所」(各日本テレビ)、「ポツンと一軒家」(テレビ朝日)、「踊る!さんま御殿!!」「有吉ゼミ」「しゃべくり007」(各日本テレビ)など、前年に続いて日本テレビ系が高い人気を集めた。

○その他、長寿番組の「笑点」(日本テレビ)が年間を通して好調を維持。「24時間テレビ41愛は地球を救う」(日本テレビ8.25~26)も堅調で、番組終盤の「PART10」の視聴率は27.6%を獲得した。

NHK(2018)

《わろてんか》20.1%《半分、青い。》21.1%《まんぷく》
〈西郷どん〉12.7%

○「紅白歌合戦」の視聴率は第一部37.7%、第二部が41.5%。第一部は前年を1.9ポイント、第二部は2.1ポイント上回った。

○大河ドラマ「西郷どん」の期間平均視聴率は12.7%。前年の「おんな城主直虎」を0.1ポイント下回った。

○上田良一会長は、2019年10月の消費増税時には受信料を据え置くことで実質2%値下げし、さらに2020年10月に地上契約で月額35円、衛星契約で同60円を値下げすると発表した(11.27)。2020年10月以降のNHK受信料は、口座・クレジット払いで現行月額1,260円の地上契約が1,225円に、2,230円の衛星契約が2,170円になる(消費税込み)。

流行語(2018)

そだねー、eスポーツ、(大迫)半端ないって、おっさんずラブ、ご飯論法、災害級の暑さ、スーパーボランティア、奈良判定、ボーっと生きてんじゃねーよ!、#MeToo

流行歌(2018)

レコード大賞:乃木坂46<シンクロニシティ>

最優秀新人賞:辰巳ゆうと<下町純情>

①Teacher Teacher<AKB48>
②センチメンタルトレイン<AKB48>
③シンクロニシティ<乃木坂46>
④ジコチューで行こう!<乃木坂46>
⑤NO WAY MAN<AKB48>
⑥ジャーバージャ<AKB48>
⑦帰り道は遠回りしたくなる<乃木坂46>
⑧ガラスを割れ!<欅坂46>
⑨アンビバレント<欅坂46>
⑩シンデレラガール<King & Prince>

○総売上金額は前年比5.4%減の1,920億円。シングルが8.8%増の619億円、アルバムが10.9%減の1,301億円。

○ミリオンセラーはシングルが上位8作品、アルバムはなし。

話題の映画(2018)

洋画
①ボヘミアン・ラプソディ
②ジュラシック・ワールド/炎の王国
③スター・ウォーズ/最後のジェダイ
④グレイテスト・ショーマン
⑤リメンバー・ミー

邦画
①劇場版コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-
②名探偵コナン ゼロの執行人(しっこうにん)
③映画ドラえもん のび太の宝島
④万引き家族
⑤銀魂2 掟は破るためにこそある

○年間入場者は前年比3.0%減の1億6,921万人で2年連続の減少。映画館(スクリーン)数は前年より36スクリーン増えて3,561スクリーンとなった。

○興行収入は前年比2.7%減の2,225億円で2年連続の減少。洋画が2.5%減の1,005億円、邦画が2.8%減の1,220億円。洋画「ボヘミアン・ラプソディ」が102億円獲得。

ベストセラー(2018)

①漫画 君たちはどう生きるか<吉野源三郎(原作)、羽賀翔一(漫画)>
②大家さんと僕<矢部太郎>
③君たちはどう生きるか<吉野源三郎>
④頭に来てもアホとは戦うな!<田村耕太郎>
⑤おらおらでひとりいぐも<若竹千佐子>

○紙の出版市場は14年連続の前年割れ。販売額は前年比5.7%減の1兆2,921億円。書籍が2.3%減の6,991億円で12年連続のマイナス。雑誌が9.4%減の5,930億円で21年連続のマイナス。書籍(単行本総合)の年間ミリオンセラーは「漫画 君たちはどう生きるか」の1点(売上部数ベース)。雑誌はすべてのジャンルが低調だった。

○電子出版市場は前年比11.9%増の2,479億円と堅調だった。

話題のマンガ(2018)

○コミック誌は年間推定発行部数が前年比約9%減、コミックスは年間推定販売金額が同約8%減と、いずれも振るわなかった。

○コミック誌は月刊誌が約11%減、週刊誌が約8%減。月刊誌は『月刊少年マガジン』(講談社)、『ジャンプスクエア』(集英社)、『ゲッサン』(小学館)など主要誌が揃って低迷。週刊誌も『週刊少年マガジン』(各講談社)、『ヤングジャンプ』(集英社)など、少年・青年向けともに低調だった。

○コミックスは全体販売額では低迷したが、『ONE PIECE』『キングダム』『僕のヒーローアカデミア』(各集英社)、『進撃の巨人』(講談社)など人気シリーズは堅調。劇場版「名探偵コナン ゼロの執行人」が大ヒットした『名探偵コナン』(小学館)も健闘した。

○『ONE PIECE』『キングダム』『僕のヒーローアカデミア』(各集英社)、『進撃の巨人』(講談社)、『HUNTER×HUNTER』『東京喰種トーキョーグール』『ハイキュー!!』『ワンパンマン』(各集英社)、『よつばと!』(KADOKAWA)、『名探偵コナン』(小学館)、『黒執事』(スクウェア・エニックス)、『七つの大罪』(講談社)など。

ファッション(2018)

○レディスの春物ではブラウスが流行。フリルのついた可愛らしいデザインやスリーブ部分にボリューム感があるものなど様々なブラウスが人気を呼んだ。

○レディスではまた、薄く透けるチュール素材を使用したスカートなどが女性らしさをプラスできるアイテムとして流行した。

○紳士服では大手各社が揃ってストレッチ素材を使ったスーツを発売。伸縮性に優れ、シワに強く、自宅で洗えることなどから、快適な機能性スーツとしてビジネスマン達の支持を獲得した。

○低価格・高機能で評判のワークマンの作業服や靴などが男性のみならず女性にも浸透。同社は9月以降、新しいカジュアルウェア専門店「ワークマンプラス」を相次いで出店。各店とも入場制限が出るほどの人気店となった。

気象状況(2018)

○1月と2月は強い寒気が流れ込むことが多く、全国的に気温が低かった。北陸地方を中心に記録的な大雪に見舞われた。1月下旬には関東甲信や東北太平洋側でも大雪となった。

○春は全国的に気温が高く、特に東日本では記録的な高温となった。高気圧と低気圧が交互に通過。東日本以南では晴れの日が多かったが、低気圧の通過時は南から湿った空気が流れ込み、沖縄・奄美を除き、降水量が多かった。

○梅雨の時期は7月上旬に本州付近に梅雨前線が停滞。南からの大量の湿った空気の影響で西日本を中心に記録的な大雨となり、甚大な被害が発生した(気象庁は「平成30年7月豪雨」と命名)。

○夏は全国的に梅雨明けが早く、太平洋高気圧とチベット高気圧の張り出しが強まり、東・西日本を中心に猛暑となった。7月23日には埼玉県熊谷市で歴代全国1位となる41.1度を記録するなど多くの地点で過去最高気温が観測された。

○秋は9月に台風21号、24号、25号が上陸あるいは接近し、秋雨前線活動が活発となり、広い範囲で大雨、暴風、高潮、高波が発生した。平均気温は北・東日本で高かった。

○12月は寒気の南下が弱く、全国的に平均気温は高かったが、月末は強い冬型の気圧配置となり、北・東日本の日本海側を中心に暴風雪や大雪となった。

2017年(平成29年)

経済財政白書 副題(2017)

技術革新と働き方改革がもたらす新たな成長

首相 安倍晋三

経済概況(2017)

平成29年の日本経済は、実質GDP成長率が前年比1.7%増と回復傾向を強めた。個人消費がやや持ち直し、設備投資が底堅く推移、世界経済の景気拡大を受け輸出が好調だった。住宅投資は年後半に陰りが出たが、年間ではプラスを維持した。国内新車販売は3年ぶりに増加。住宅着工は3年ぶりの減少。家電販売は白物を中心に堅調だった。インバウンド市場は過去最高を更新した。

経済成長率 名目 1.5% 実質 1.7%
民間最終消費支出 名目 1.2% 実質 1.1%
民間企業設備投資 名目 3.6% 実質 3.0%
輸出 名目 11.3% 実質 6.8%
消費者物価    0.5%  

日本の広告費(電通調査)(2017)

○総広告費は、持続する緩やかな景気拡大に伴い6年連続のプラス成長となった。インターネット広告費が4年連続の二桁成長となり、広告費全体を押し上げた。衛星メディアを除くマス4媒体では21業種中6業種が前年を上回った。

  億円 対前年比(%)
総広告費 63,907 (101.6)
新聞 5,147 (94.8)
雑誌 2,023 (91.0)
ラジオ 1,290 (100.4)
テレビメディア 19,478 (99.1)
 地上波テレビ 18,178 (98.9)
 衛星メディア関連 1,300 (101.3)
インターネット 15,094 (115.2)
PM 20,875 (98.5)

※PM=プロモーションメディア

政治・経済・業界(2017)

×ニューヨーク株式市場のダウ平均株価が史上初の2万ドルを突破(1.25)。

○安倍首相が訪米(2.9~13)。トランプ大統領と初の首脳会談(2.10)。

×東芝のアメリカ原子力事業子会社ウェスチングハウスが連邦破産法11条の適用を申請、経営破綻(3.29)。

○都市ガス小売りが完全自由化(4.1)。

○日産自動車のカルロス・ゴーン社長・CEOが退任(4.1)。

×韓国大統領選挙で野党「共に民主党」の文在寅(ムンジェイン)氏が当選(5.10)。

○「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ改正組織的犯罪処罰法が成立(6.15)。

○東京都議会議員選挙で小池百合子知事率いる「都民ファーストの会」が勝利。自民党は史上最低の議席となる歴史的惨敗(7.2)。

○日本とEU(欧州連合)が経済連携協定(EPA)の大枠合意を発表(7.5)。

×核兵器禁止条約が国連本部での条約交渉会議で採択(7.7)。米・英・仏・露・中の5核保有国をはじめ日本、ドイツなどは不参加。

○トヨタ自動車とマツダが資本提携を締結(8.4)。互いに500億円出資。

○小池百合子東京都知事が「希望の党」を旗揚げ(9.25)。

×スペイン・カタルーニャ自治州の住民投票で独立賛成派が圧勝(10.1)。

○枝野幸男元官房長官が「立憲民主党」の結成を表明(10.2)。

×アメリカがユネスコ(国連教育科学文化機関)脱退を表明(10.12)。2018年末に。

×中国共産党大会開催(10.18~24)。習近平政権が2期目に。

○第48回衆議院選挙で自民党が大勝(10.22)。第4次安倍内閣発足(11.1)。

×アメリカを除く環太平洋経済連携協定(TPP)署名11ヵ国の閣僚会合で大筋合意を発表(11.11)。

×アメリカが北朝鮮を「テロ支援国家」に再指定(11.20)。

×トランプ・アメリカ大統領がエルサルムをイスラエルの首都と認定(12.6)。

○シャープが東証1部に再上場(12.7)。1年4ヵ月ぶりに同2部から復帰。

○東京都が築地市場の豊洲への移転時期を2018年10月11日に決定(12.20)。

○住宅着工は前年比0.3%減と3年ぶりの前年割れ。新車販売は5.3%増と3年ぶりに増加。登録車が4.5%増、軽自動車が6.8%増。百貨店は0.1%増と3年ぶりのプラス。スーパーは0.9%減と2年連続の減少。コンビニは0.3%減と3年ぶりのマイナス。失業率は年間平均2.8%で7年連続の改善。12月の失業者数は前年比19万人減少の174万人。

○携帯電話の加入契約数は12月末で前年比3.2%増の1億6,582万件。

○為替相場は概ね110円超の円安基調で推移。最終日は1ドル112円台(12.29)。株価は上昇傾向を強め、年初来の最高値は2万2,939円とバブル崩壊後の高値を更新(12.25)。最終日は2万2,764円と前年末比3,650円(19%)上昇。

○訪日外国人数は前年比19.3%増の2,869万1,000人、外国人消費額は17.8%増の4兆4,161億円と、いずれも過去最高を更新した。

マスコミ・広告・媒体(2017)

○日本音楽著作権協会が音楽教室から著作権料徴収の方針を発表(2.2)。

○第8回アジア冬季競技大会が札幌市と帯広市で開催(2.19~26)。

○第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)開催(3.7~22)。侍ジャパンは準決勝で敗退(3.21)。2大会連続で決勝進出を逃す。

○サッカーW杯ロシア大会アジア最終予選で日本代表が豪州に勝利。6大会連続の本大会出場が決定(8.31)。

○元SMAPの稲垣吾郎、草彅 剛、香取慎吾がジャニーズ事務所を退所(9.8)。ファンサイト「新しい地図」を開設(9.22)。

×IOC総会で2024年夏季五輪の開催地をパリ、28年夏季五輪をロサンゼルスに決定(9.13)。開催地の2大会同時決定は96年ぶり。

○歌手・安室奈美恵が2018年9月16日をもっての引退を発表(9.20)。

○NHKが番組のインターネット同時配信の方針を表明(9.20)。19年度内に受信契約世帯のみで開始。

○大リーグ・エンゼルスが日本ハムの大谷翔平選手の入団決定を発表(10.8)。

○囲碁の井山裕太六冠が名人戦に勝利、2度目の七冠に返り咲き(10.17)。

○第45回東京モーターショー2017が開催(10.27~11.5)。

○プロ野球ドラフト会議で高校通算最多の本塁打記録を持つ早稲田実業の清宮幸太郎選手を7球団が指名(10.26)。日本ハムに入団決定(11.16)。

○将棋の羽生善治棋聖が竜王戦に勝利、史上初の永世七冠を達成(12.5)。

媒体の発足(2017)

○雑誌-女性誌-「&ROSY(月刊)」宝島社3.23、「OWN」世界文化社4.7、「bis」光文社9.30など。男性誌-「Them magazine」Righters2.24、「GG(ジジ)」GGメディア6.24など。キッズファッション誌-「Piki」ぴあ11.28など。児童誌-「小学8年生」小学館2.15など。コミック誌-「乙女ドルチェ」ハーパーコリンズ・ジャパン3.20など。コスメ情報誌-「LDK the Beauty」晋遊舎8.23など。スポーツ情報誌-「SURF MAGAZINE」トレスクリエイティブ4.10など。音楽情報誌-「WeROCK」サウンド・デザイナー4.15、「Rolling Stone Japan」カルチュア・エンタテインメント12.25など。ビジネス誌-「WORK MILL with Forbes」プレジデント社9.27など。

○主な休廃刊は「小学二年生」(小学館)、「Soup.」、「KERA」各ジェイ・インターナショナル、「Como」主婦の友社、「日経情報ストラテジー」「日経コミュニケーション」各日経BP社、「STREET JACK」ベストセラーズ、「BIG Tomorrow」青春出版社、「Zipper」祥伝社、「GOLFコミック」秋田書店など。

○民放テレビ局数127局・民放ラジオ局数101局

○コミュニティ放送局数315局(12局増)

○創復刊誌数69誌、休廃刊誌数107誌

国内10大ニュース(2017)

○最年少の中学生棋士、藤井聡太四段が公式戦29連勝の新記録達成(6.26)

○天皇退位特例法が成立(6.9)。2019年4月30日に退位へ。天皇退位は1817年の光格天皇以来、約200年ぶり

○大相撲の横綱日馬富士が幕内貴ノ岩への暴行問題で引退を表明(11.29)

○宮内庁が秋篠宮家の長女、眞子さまの婚約内定を発表(9.3)

○第48回衆議院選挙で自民党が圧勝(10.22)

○陸上男子100メートルの桐生祥秀選手が日本選手で初めて10秒の壁を破る9秒98の日本新記録を樹立(9.9)

○神奈川県座間市のアパートで男女計9人の切断遺体発見(10.31)

○上野動物園でジャイアントパンダのメスの赤ちゃん誕生(6.12)。「シャンシャン(香香)」と命名(9.25)

○大相撲の大関稀勢の里が第72代横綱に昇進(1.25)。66代横綱若乃花以来19年ぶりに日本人横綱が誕生

○トランプ・アメリカ大統領が初来日(11.5)。日米首脳会談を開催(11.6)

海外10大ニュース(2017)

×ドナルド・トランプ氏が第45代アメリカ大統領に就任(1.20)

×北朝鮮が6回目の核実験を実施(9.3)。弾道ミサイルの発射も相次ぎ強行

×北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がマレーシアのクアラルンプール国際空港で毒殺(2.13)

×長崎市出身の日系英国人作家、カズオ・イシグロ氏のノーベル文学賞受賞が決定(10.5)

×韓国憲法裁判所が朴槿恵(パク・クネ)大統領の弾劾審判で罷免を決定(3.10)

×フランス大統領選挙で39歳のエマニュエル・マクロン氏が当選(5.7)

×イギリス政府がEU(欧州連合)離脱を正式に通知(3.29)

×アメリカ・ラスベガスで全米史上最悪の銃乱射事件(10.1)。58人死亡、400人以上が負傷

×トランプ・アメリカ大統領が地球温暖化対策の国際的枠組み、パリ協定からの離脱を表明(6.1)

×イラン・イラク国境でM7.3の地震が発生(11.12)。両国で500人以上死亡

生活(2017)

×トルコのイスタンブールのナイトクラブで銃乱射テロ(1.1)。39人死亡。

○月末金曜日に早帰りを呼びかけ、消費拡大を促す官民一体の取り組み「プレミアムフライデー」がスタート(2.24)。

○栃木県那須町のスキー場で登山講習中の高校生と教員計8人が雪崩に巻き込まれ死亡(3.27)。

○女子フィギュアスケートの浅田真央選手が現役引退を発表(4.10)。

○女子プロゴルフの宮里藍選手が今期限りの現役引退を発表(5.26)。

○安倍首相が待機児童ゼロ達成を2017年度末から20年度末に先送りすることを表明(5.31)。

○環境省が強毒性の外来種ヒアリが国内で初めて確認されたと発表(6.13)。

×ロンドンの24階建て高層住宅で大規模火災(6.14)。80人以上死傷。

○将棋の加藤一二三九段が引退(6.20)。77歳5ヵ月での引退は最年長記録。

○ブログで乳がん闘病記を発信し続けた小林麻央さんが死去(6.22)。

○九州北部で豪雨(7.5~6)。気象庁は「平成29年7月九州北部豪雨」と命名。福岡・大分両県で死者・行方不明者が計41人に。

○ユネスコの世界遺産委員会が福岡県の「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」の世界文化遺産登録を決定(7.9)。

○聖路加国際病院名誉院長の日野原重明氏が105歳で死去(7.18)。

○琉球大学が長崎県対馬で野生のカワウソの撮影に成功したと発表(8.17)。国内での確認は38年ぶり。後にユーラシアカワウソと判明。

○厚生労働省が約598億円に上る年金支給漏れを発表(9.13)。

×メキシコ市近郊でM7.1の地震が発生(9.19)。死者369人。

○ユネスコが群馬県の古代碑「上野三碑」と「朝鮮通信史に関する記録」の世界記憶遺産登録を決定(10.30)。

×エジプトのシナイ半島北部のモスクで爆弾テロ(11.24)。305人死亡。

IHIステージアラウンド東京(3.30)、レゴランド・ジャパン(4.1)、GINZA SIX(4.20)、トランスイート四季島(5.1)、トワイライトエクスプレス瑞風(6.17)、ガンダムベース東京(8.19)。

時の商品・新製品(2017)

○インスタ映え-「明治 ザ・チョコレート」、「エビータ ビューティホイップソープ」、「LIP38Cリップトリートメント」、ナイトプール、「タビジョ」、チーズタッカルビ。

○YouTube発-「うまれて!ウーモ」、ハンドスピナー、「恋ダンス」、「ダンシングヒーロー」。

○健康維持-甘酒、「たべるシールド乳酸菌タブレット」、リカバリーウェア。

○味覚追求-「カップヌードルナイス」、「クラフトボス」、「ゼロイチ」、「KOIKEYA PRIDE POTATO」。

○加齢・老後対策-物忘れ改善薬、シワ取り化粧品、「iDeCo」。

○次世代感覚-AIスピーカー、「AirPods」、VR体験施設、「IHIステージアラウンド東京」、「iPhone×」、加熱式たばこ、「NOTE e-POWER」、ビットコイン、クラウドファンディング。

○高機能・使い勝手-「キュキュットCLEAR泡スプレー」、「ジェルボール3D」、消臭・抗菌衣料、「バーミュキュラライスポット」、超音波ハンディ洗濯機、「アネロ」、「N-BOX」。

○復刻-「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」、初代「たまごっち」。

○注目を集めた商品-「ニンテンドースイッチ」、「GINZA SIX」、コンビニ焼き鳥、格安4Kテレビ、「うんこ漢字ドリル」、「ミニオン・パーク」、豪華寝台列車、ミールキット、「ドラゴンクエストXI」、「DAZN」、「AbemaTV」、「安室奈美恵」、「シャンシャン」。

話題の広告(2017)

・<au 三太郎シリーズ やってみよう編他>=KDDI

・<NTT DOCOMO みつきのほんき編他>=NTTドコモ

・<SoftBank SUPER STUDENT:転校生編他>=ソフトバンク

・<タウンワーク オーディション番組編他>=リクルートホールディングス

・<ワイモバイル ズキュン!夏祭り編他>=ソフトバンク

・<UQ mobile/UQ WiMAX 紀香の誕生日編他>=UQコミュニケーションズ

・<Amazonプライム モーターバイク編他>=アマゾンジャパン

・<ジョージア おつかれ、俺たち。編他>=日本コカ・コーラ

・<Galaxy S8/S8+ 昨日までを、超えてゆけ 永恋編他>=サムスン電子ジャパン

・<ポカリスエット 踊る修学旅行編他>=大塚製薬

・<VIERA 有機EL 驚きのリアリティー編他>=パナソニック

・<日野デュトロ けんけんぱ編他>=日野自動車

・<カップヌードル HUNGRY DAYS アルプスの少女ハイジ編他>=日清食品

・<ハーゲンダッツ とろけ食べ編他>=ハーゲンダッツ・ジャパン

・<一番搾り 堤真一どっち編他>=キリンビール

・<リポビタンD YouTuber編他>=大正製薬

・<ビオレ 薬用デオドラントZ Zダンス編他>=花王

・<UNIQLO ワイヤレスブラでぷるんと美胸編>=ユニクロ

話題のテレビ番組(2017)

○2017年の年間視聴率は、日本テレビが全日帯、ゴールデン帯、プライム帯で、いずれも首位。4年連続で視聴率3冠を達成した。

○ドラマ視聴率は、NHK朝ドラが好調。4月1日終了の「べっぴんさん」の期間平均視聴率は20.3%、続く「ひよっこ」が20.4%、10月2日スタートの「わろてんか」も20%前後の高水準を維持した。民放では、人気シリーズの第5弾「ドクターX~外科医・大門未知子」(テレビ朝日)が平均視聴率20.9%を獲得、17年の連続ドラマで第1位に輝いた。この他、「陸王」(TBS)、「相棒season15・16」(テレビ朝日)、「コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-3rd season」(フジ)、「A LIFE~愛しき人~」(TBS)、「緊急取調室」(テレビ朝日)などが人気を呼んだ。

○スポーツでは、箱根駅伝(日本テレビ1.2~3)の平均視聴率が往路で27.2%、復路で28.4%と快調。第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)中継番組も第2次ラウンドの日本対キューバ戦(TBS3.14)が27.4%を記録するなど注目を集めた。大相撲中継が人気を呼び、春場所千秋楽(NHK総合3.26)が24.4%と健闘。サッカーでは、日本代表がFIFA W杯ロシア大会の本大会出場を決めたアジア最終予選の日本対オーストラリア戦(テレビ朝日8.31)が24.2%を獲得した。ソフトバンクが優勝を決めたプロ野球日本シリーズの最終戦(テレビ朝日11.4)やプロボクシングWBA世界ミドル級選手権アッセン・エンダム対村田諒太戦(フジ10.22)なども話題を呼んだ。

○バラエティは、「世界の果てまでイッテQ!」「ザ!鉄腕!DASH!!」「行列のできる法律相談所」「しゃべくり007」「踊る!さんま御殿!!」「世界まる見え!テレビ特捜部」など、日本テレビ系が軒並み上位を独占した。「ブラタモリ」(NHK総合)も健闘した。

○その他、長寿番組の「笑点」(日本テレビ)が年間を通して安定した高視聴率を獲得。「24時間テレビ40愛は地球を救う」(日本テレビ8.26~27)も好調で番組終盤の「PART10」の平均視聴率は28.4%を記録した。

NHK(2017)

《べっぴんさん》20.3%《ひよっこ》20.4%《わろてんか》
〈おんな城主直虎〉12.8%

○「紅白歌合戦」の視聴率は第一部が35.8%、第二部が39.4%。第一部は前年を0.7ポイント上回ったが、第二部は0.8ポイント下回った。

○大河ドラマ「おんな城主直虎」の期間平均視聴率は前年の「真田丸」を3.8ポイント下回った。

○籾井勝人会長が退任し、新会長にNHK経営委員で元三菱商事副社長の上田良一氏が就任した(1.25)。

○NHKの受信料制度が契約の自由を保障する憲法に違反するか否かが争われた訴訟で、最高裁判所大法廷が合憲判決(12.6)。テレビなどの受信設備の設置者はNHKとの契約の義務を負うとする放送法の規定を合憲とする最高裁の判決は初めて。

流行語(2017)

インスタ映え、忖度、35億、Jアラート、睡眠負債、ひふみん、フェイクニュース、プレミアムフライデー、魔の2回生、○○ファースト、9.98(10秒の壁)、29連勝(藤井フィーバー)

流行歌(2017)

レコード大賞:乃木坂46<インフルエンサー>

最優秀新人賞:つばきファクトリー<就活センセーション>

①願いごとの持ち腐れ<AKB48>
②♯好きなんだ<AKB48>
③11月のアンクレット<AKB48>
④シュートサイン<AKB48>
⑤逃げ水<乃木坂46>
⑥インフルエンサー<乃木坂46>
⑦いつかできるから今日できる<乃木坂46>
⑧不協和音<欅坂46>
⑨風に吹かれても<欅坂46>
⑩Doors~勇気の軌跡~<嵐>

○総売上金額は前年比2.8%減の2,029億円。シングルが4.3%減の569億円、アルバムが2.2%減の1,460億円。

○ミリオンセラーはシングルが上位6作品、アルバムは「Finally」(安室奈美恵)、「SMAP 25 YEARS」(SMAP)の2作品。

話題の映画(2017)

洋画
①美女と野獣
②ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
③怪盗グルーのミニオン大脱走
④パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊
⑤モアナと伝説の海

邦画
①名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)
②映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険
③銀魂
④劇場版ポケットモンスター キミにきめた!
⑤君の膵臓をたべたい

○年間入場者は前年比3.2%減の1億7,448万人で6年ぶりの減少。映画館(スクリーン)数は前年より53スクリーン増えて3,525スクリーンとなった。

○興行収入は前年比2.9%減の2,286億円で4年ぶりの減少。洋画が18.6%増の1,031億円、邦画が15.6%減の1,255億円。洋画「美女と野獣」が124億円獲得。

ベストセラー(2017)

①九十歳。何がめでたい<佐藤愛子>
②蜜蜂と遠雷<恩田陸>
③儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇<ケント・ギルバート>
④騎士団長殺し(第1部 顕れるイデア編・第2部 遷ろうメタファー編)<村上春樹>
⑤応仁の乱<呉座勇一>

○出版業界は13年連続の前年割れ。販売額は前年比6.9%減の1兆3,701億円。書籍は3.0%減の7,152億円で11年連続のマイナス。雑誌は10.8%減の6,548億円で20年連続のマイナス。書籍(単行本総合)は年間でのミリオンセラーなし(売上部数ベース)。雑誌はすべてのジャンルが低調だった。

○電子出版市場は前年比16.0%増の2,215億円と好調を維持した。

話題のマンガ(2017)

○コミック誌は推定発行部数が前年比約8%超の減少、コミックスは推定販売金額が約13%減と、いずれも前年に続いて大きく落ち込んだ。

○コミック誌は月刊誌、週刊誌ともに低迷。月刊誌は『月刊少年マガジン』(講談社)、『ジャンプスクエア』(集英社)など主要誌が揃って低調。週刊誌も『週刊少年ジャンプ』(集英社)など大部数誌の部数減が目立った。

○コミックスは全体販売金額が減少したなかで『ONE PIECE』(集英社)と『進撃の巨人』(講談社)が圧倒的な部数を維持。このほか、定番の人気作品以外に、ヒーローを目指す高校生を主人公にした『僕のヒーローアカデミア』(集英社)や、中学生の将棋プロ棋士を描いた『3月のライオン』(白泉社)が藤井聡太四段の活躍による将棋ブームを追い風に部数を伸ばした。

○『ONE PIECE』(集英社)、『進撃の巨人』(講談社)、『東京喰種トーキョーグール』『ワンパンマン』『ハイキュー!!』『キングダム』『僕のヒーローアカデミア』『HUNTER×HUNTER』(各集英社)、『銀の匙 Silver Spoon』(小学館)、『3月のライオン』(白泉社)、『七つの大罪』(講談社)、『ダンジョン飯』(KADOKAWA)など。

ファッション(2017)

○くるぶし丈のアンクルパンツが春から秋にかけてメンズの流行アイテムに。ウエストがゴム仕様で気軽に履けるアンクルパンツがヒット商品となった。

○レディスの春・夏物ではレース付きタンクトップやキャミソールがブームとなり、肩からレース部分がチラリと見えるファッションが若い女性に広がった。

○消臭・抗菌を重視する傾向が強まるなかで、エチケットとして消臭アイテムを取り入れる男性も急増。消臭・抗菌加工を施したスーツやジャケットなどの売れ行きが好調だった。

○がま口財布のように上部の開口部が大きく開くリュックが大流行。ほ乳瓶やおもちゃなどがすぐに取り出せるなど使い勝手が良いことから、若い母親達の人気を獲得したのを皮切りに、男性にも広がった。

気象状況(2017)

○1月と2月は寒気の南下が弱く、全国的に暖冬となったが、一時的に強い寒気が流れ込み、西日本の日本海側を中心に一部の地域では大雪となった。

○春は全国的に高気圧に覆われ、晴れて気温が上昇した日が多かったため、平均気温は高めだった。しかし、西日本や沖縄・奄美では3月に大陸からの寒気の影響で気温が低い日もあった。

○梅雨の時期は、関東・甲信や西日本は梅雨前線の影響を受けにくく、降水量が少なかったが、北陸と東北では多かった。一時的な前線の活発化によって7月には九州北部や秋田県などで記録的な豪雨も発生した。

○夏の平均気温は全国的に高く、特に沖縄・奄美や西日本で高かった。しかし、8月はオホーツク海高気圧が出現した影響で、北日本や東日本では曇りや雨の日が多い不順な天候となった。

○秋は本州付近に秋雨前線が停滞したうえに、台風18号、21号、22号が相次いで接近もしくは上陸した影響により、全国的に多雨となった。特に10月は北日本から西日本にかけて降水量が多く、日照時間がかなり少なかった。

○12月は強い寒気が断続的に流れ込んだため、全国的に気温が低かった。発達した低気圧や強い冬型の気圧配置によって、北日本や東日本の日本海側を中心に大雪となる日もあった。

2016年(平成28年)

経済財政白書 副題(2016)

リスクを越えて好循環の確立へ

首相 安倍晋三

経済概況(2016)

平成28年の日本経済は、実質GDP成長率が前年比1.0%増と弱含みながらも持ち直しの傾向を示した。個人消費が低調、設備投資、輸出も伸び悩んだが、いずれも前年比プラスを確保。住宅投資が好調だった。国内新車販売は2年連続の減少。住宅着工は2年連続の増加、特に貸家が大きく伸びた。家電販売は白物を中心に堅調。インバウンド市場が増加率は鈍化したものの、過去最高を更新した。

経済成長率 名目 1.3% 実質 1.0%
民間最終消費支出 名目 0.0% 実質 0.4%
民間企業設備投資 名目 0.5% 実質 1.4%
輸出 名目 -7.4% 実質 1.2%
消費者物価    -0.3%  

日本の広告費(電通調査)(2016)

○総広告費は5年連続のプラス成長。緩やかな景気拡大に加え、リオデジャネイロ五輪やFIFAワールドカップアジア最終予選などが推進力となった。インターネットが大きく伸び、全体を牽引した。衛星メディアを除くマス4媒体では21業種中9業種が前年を上回った。

  億円 対前年比(%)
総広告費 62,880 (101.9)
新聞 5,431 (95.6)
雑誌 2,223 (91.0)
ラジオ 1,285 (102.5)
テレビメディア 19,657 (101.7)
 地上波テレビ 18,374 (101.6)
 衛星メディア関連 1,283 (103.9)
インターネット 13,100 (113.0)
PM 21,184 (98.9)

※PM=プロモーションメディア

政治・経済・業界(2016)

×サウジアラビアがイランとの国交断絶を発表(1.3)。

×台湾総統選挙で野党・民主進歩党の蔡英文主席が当選(1.16)。初の女性総統が誕生。

○日銀が初のマイナス金利政策の導入を発表(1.29)。2月16日から実施。

○東芝が中国の家電大手、美的集団に白物家電事業の売却を発表(3.17)。

×ベルギーのブリュッセルの地下鉄と空港で同時テロ(3.22)。死者34人。

○民主党と維新の党が合流し新党「民進党」が旗揚げ(3.27)。

○集団的自衛権行使を可能とする安全保障関連法が施行(3.29)。

○電力小売りが完全自由化(4.1)。

○経営再建中のシャープが台湾の鴻海精密工業の傘下に入る契約に調印(4.2)。

×フィリピン大統領選挙でロドリゴ・ドゥテルテ氏が当選(5.9)。

○主要国首脳会議(G7)「伊勢志摩サミット」開催(5.26~27)。

○安倍首相が消費税10%への引き上げを2019年10月に延期すると発表(6.1)。

×トルコのイスタンブールの空港で爆弾テロ(6.28)。死者44人。

×バングラデシュの首都ダッカでテロ。日本人7人を含む23人が死亡(7.1)。

○第24回参議院選挙で与党の自民・公明両党が勝利(7.10)。

×オランダの国際仲裁裁判所が中国の南シナ海の管轄権主張を否定(7.12)。

×イギリスのテリーザ・メイ新首相が就任(7.13)。

×フランスのニースでフランス革命祝祭の花火見物客にトラック突入のテロ(7.14)。85人が死亡。

○小池東京都知事が築地市場の豊洲への移転延期を表明(8.31)。

○民進党代表選挙で蓮舫参議院議員を選出(9.15)。

×国連総会が次期(第9代)事務総長に元ポルトガル首相のアントニオ・グテレス氏を任命(10.13)。

×タイのプミポン国王が逝去(10.13)。

×地球温暖化対策の新しい国際ルール「パリ協定」が発効(11.4)。

○ロシアのプーチン大統領が訪日。山口県長門市で首脳会談(12.15)。

○住宅着工は前年比6.4%増と2年連続の増加。新車販売は同1.5%減と2年連続の減少。登録車が同3.0%増、軽自動車が9.0%減。百貨店は同2.9%減と2年連続のマイナス。スーパーは同0.4%減と2年ぶりのマイナス。コンビニは同0.5%増と2年連続のプラス。失業率は年間平均3.1%で6年連続の改善。12月の失業者数は前年比11万人減少の193万人。

○携帯電話の加入契約数は12月末で前年比4.1%増の1億6,071万件。

○為替相場は秋まで円高傾向が続いたが、アメリカ大統領選後に下落。最終日は1ドル117円台(12.30)と前年末比で約3円の円安。株価は最終日が1万9,114円と前年末比80円(0.42%)上昇。

○訪日外国人数は前年比21.8%増の2,403万9,000人、外国人消費額は同7.8%増の3兆7,476億円と、いずれも過去最高を更新した。

マスコミ・広告・媒体(2016)

×国際サッカー連盟(FIFA)が新会長に欧州サッカー連盟(UEFA)事務局長のジャンニ・インファンティノ氏を選出(2.26)。

×クラブチームのラグビー国際リーグ戦「スーパーラグビー」が開幕(2.26)。

○サイバーエージェントとテレビ朝日の共同出資によるインターネットテレビ局「AbemaTV」が開局(4.11)。

○囲碁の井山裕太6冠が十段戦に勝利し史上初の7冠達成(4.20)。

○2020年東京五輪・パラリンピックのエンブレムが野老朝雄氏の作品「組市松紋」に決定(4.25)。

×プロボクシングのモハメド・アリ元ヘビー級チャンピオン死去(6.3)。

○日本で「ポケモンGO」配信開始(7.22)。全世界でのダウンロード数は5億件を突破。

○2020年東京五輪の追加種目に野球・ソフトなど5競技18種目が決定(8.3)。

×第31回夏季五輪リオデジャネイロ大会(8.5~21)。

○ジャニーズ事務所が「SMAP」の年内いっぱいでの解散を発表(8.14)。

×第15回夏季パラリンピック・リオデジャネイロ大会(9.7~18)。

○男子プロバスケットボール「Bリーグ」が開幕(9.22)。

○ビデオ・リサーチが関東地区で新たにタイムシフト視聴率(録画視聴率)と総合視聴率(リアルタイムにタイムシフトを加味した視聴率)の調査を開始(10.3)。

媒体の発足(2016)

○雑誌-女性誌-「小悪魔ageha(アゲハ)」主婦の友社9.1、「アンドロージー(&ROSY)」宝島社9.21など。男性ライフスタイル誌「HailMary Magazine」ヘイルメリーカンパニー4.30など。情報誌-「JTB小さな時刻表」JTBパブリッシング3.19など。ゲーム誌-「アプリスタイルQun(キュン)」アプリスタイル8.10など。コミック誌-「本当にあったかなりひどい話」マイウェイ出版9.17など。バイク専門誌-「道楽」源2.16、「Out Rider」バイクブロス7.11など。料理誌-「buono(ブオーノ)」エイ出版社12.6など。文芸誌-「小説幻冬」幻冬舎10.27など。総合誌-「月刊Hanada」飛鳥新社4.26など。

○主な休廃刊は「FYFTTE(フィッテ)」学研プラス、「TVぴあ」ぴあ、「クーリエ・ジャポン」講談社、「GOLD」世界文化社、「オリ★スタ」オリコン、「週刊将棋」マイナビ出版、「ケイコとマナブ」リクルートライフスタイル、「SEDA」日之出出版、「Gainer」光文社、「AneCan」小学館、「文学」岩波書店、「小学二年生」小学館など。

○民放テレビ局数127局・民放ラジオ局数101局

○コミュニティ放送局数303局(5局増)

○創復刊誌数73誌、休廃刊誌数125誌

国内10大ニュース(2016)

○熊本地方を震源とするマグニチュード6.5の地震が発生(4.14)。その後、マグニチュード7.3の本震が起き(4.16)、いずれも最大震度7を観測。余震を含む一連の地震で死者50人。関連死や二次災害死を含め計165人が死亡

○舛添要一前知事の辞任に伴う東京都知事選で小池百合子元防衛相が当選(7.31)。初の女性都知事誕生

○リオデジャネイロ夏季五輪で日本が史上最多のメダル41個を獲得(8.5~21)

○天皇陛下が生前退位のご意向を国民向けビデオメッセージで示唆(8.8)

○アメリカのオバマ大統領が現職大統領として初めて広島を訪問(5.27)

○ノーベル生理学・医学賞に大隅良典東京工業大学栄誉教授の受賞決定(10.3)

○北海道新幹線(新青森-新函館北斗間)が開業(3.26)

○神奈川県相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で元職員が入所者19人を刺殺(7.26)

○選挙権年齢を18歳以上に引き下げる改正公職選挙法施行(6.19)。参政権の拡大は71年ぶり

○安倍首相がハワイ・オアフ島の真珠湾のアリゾナ記念館を訪問(12.27)。現職首相がアメリカ大統領とともに真珠湾を訪ずれるのは初めて

海外10大ニュース(2016)

×アメリカ大統領選で共和党候補のドナルド・トランプ氏が当選(11.8)

×欧州連合(EU)離脱の是非を問うイギリス国民投票で離脱派が勝利(6.23)

×友人の国政介入疑惑をめぐる韓国の朴槿恵大統領に対する弾劾訴追案が可決(12.9)。大統領権限は即日停止に

×ノーベル文学賞にアメリカのシンガー・ソングライター、ボブ・ディラン氏の受賞決定(10.13)

×国際調査報道ジャーナリスト連合が租税回避地の不透明な取引に関する内部文書「パナマ文書」の分析結果を公表(5.9)

×アメリカのオバマ大統領がキューバの首都ハバナを訪問(3.20)。現職大統領の同国訪問は88年ぶり

×北朝鮮が初の「水爆実験」を発表(1.6)。水爆実験かどうかは懐疑的

×世界反ドーピング機関(WADA)がロシアの国主導によるドーピング不正を認定(7.18)

×ミャンマーでアウン・サウン・スー・チー氏率いる国民民主連盟(NLD)の新政権が発足(3.30)

×キューバのフィデル・カストロ前国家評議会議長が死去(11.25)

生活(2016)

○マイナンバー制度がスタート(1.1)。

○長野県軽井沢町の国道18号でスキー客を乗せた大型観光バスが転落事故。15人死亡(1.15)。

×中南米で「ジカ熱」の感染拡大。WHOが緊急事態宣言(2.2)。

×アメリカの研究チームが重力波の初観測を発表(2.11)。

×エクアドルでマグニチュード7.8の大地震(4.16)。死者660人超。

○改正民法が成立(6.1)。女性の再婚禁止期間を離婚後6ヵ月から100日に短縮、離婚時に妊娠していない場合は100日以内でも再婚可能に。

○イチロー選手が日米通算最多の4257安打を達成(6.16)。

○東京・上野の国立西洋美術館の世界文化遺産登録が決定(7.17)。

○「山の日(8月11日)」が国民の新しい祝日に(8.11)。

×イタリア中部でマグニチュード6.2の地震(8.24)。死者約300人。

○台風10号による豪雨で岩手県と北海道で大規模被害(8.30~31)。死者22人。

○リオデジャネイロ五輪の女子レスリング58キロ級で4連覇達成の伊調馨選手が国民栄誉賞を受賞(10.20)。

○18府県の33におよぶ伝統行事「山・鉾(ほこ)・屋台行事」の世界無形文化遺産登録が決定(11.30)。

○理化学研究所のグループが発見した「113番元素」の元素名が「ニホニウム」に正式決定(11.30)。同研究所が命名、元素の命名はアジアで初めて。

○年金支給額を抑制する新ルールを盛り込んだ年金制度改革法が成立(12.14)。

○統合型リゾート(IR)の整備を政府に促すカジノ解禁法が成立(12.15)。

新東名高速道路「浜松いなさ-豊田東」(2.13)、大名古屋ビルヂング(3.9)、NEWoMan(3.25)、北海道新幹線(3.26)、東急プラザ銀座(3.31)、バスタ新宿(4.4)、京都鉄道博物館(4.29)、東京ガーデンテラス紀尾井町(7.27)

時の商品・新製品(2016)

○健康維持-乳酸菌入りチョコレート、グリーンスムージー、機能性ヨーグルト、麺なしラーメン、「骨盤おしりリフレ」。

○味覚追求-「ザ・チャーハン」、「カップヌードルリッチ」、「生茶」、「アサヒもぎたて」。

○次世代-加熱式たばこ、自動運転車、VRゴーグル、ロボット電話、AI(人工知能)、フィンテック。

○高機能-「レノア本格消臭」、「トップスーパーナノックス」、蚊取り機能搭載空気清浄機、大風量ドライヤー、超短焦点プロジェクター。

○ゆるファッション-ジョガーパンツ、スカンツ、ノンワイヤブラ。

○ご当地-「47都道府県の一番搾り」、ふるさと納税。

○ニューレトロ-「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」、「写ルンです」、「豚丼」、「おそ松さん」。

○注目を集めた商品-「ポケモンGO」、「インスタグラム」、「プリウス」、「NOTE e-POWER」、「ベイブレードバースト」、「メルカリ」、「AbemaTV」、「SNOW」、「ペヨングソースやきそば」、「EXPOCITY」、北海道新幹線、「バスタ新宿」、「京都鉄道博物館」、グランピング、「君の名は。」、「シンゴジラ」、ピコ太郎、ハロウィーン。

話題の広告(2016)

・<au 三太郎シリーズ 春のトビラ・みんながみんな英雄編他>=KDDI

・<SoftBank 白戸家シリーズ 白戸家 ギガ物語1(アヤ子犬拾う)編他>=ソフトバンク

・<NTT DOCOMO 得ダネを追え!斉藤さんゲーム編他>=NTTドコモ

・<ワイモバイル スカート1/3編他>=ソフトバンク

・<Amazonプライム ライオン編他>=アマゾンジャパン

・<ジョージア 公園施設点検員編他>=日本コカ・コーラ

・<タウンワーク ビデオレター編他>=リクルートジョブズ

・<キリン一番搾り生ビール しあわせ一番町 47都道府県の一番搾り編他>=キリンビール

・<カップヌードル OBAKA's大学テラ幸子編他>=日清食品

・<ボス 宇宙人ジョーンズシリーズ おまわりさん編他>=サントリー食品インターナショナル

・<iPhone6s Timer編>=アップルジャパン

・<NISSAN 自動ブレーキ搭載(キャラバン)編>=日産自動車

・<ポッキーチョコレート シェアハピ・デビュー編>=江崎グリコ

・<虫コナーズ はずしてみたら編>=大日本除虫菊

・<トップスーパーナノックス 登場編>=ライオン

・<ネオレスト リトルベンの作文編他>=TOTO

・<D-room 帰ったら、金爆編他>=大和ハウス工業

・<ワンアップ 海外、向こうで1UP 本人の証言編他>=住友生命保険

・<1,000万ダウンロード突破記念 ピコ太郎編>=AbemaTV

話題のテレビ番組(2016)

○2016年の年間視聴率は、日本テレビが全日帯、ゴールデン帯、プライム帯で、いずれも首位。3年連続で視聴率3冠を達成した。

○ドラマ視聴率は、NHK朝ドラが快進撃。16年4月2日終了の「あさが来た」の放送期間平均視聴率は23.5%と好調、続く「とと姉ちゃん」が22.8%、10月3日スタートの「べっぴんさん」も20%を超える高水準で推移した。大河ドラマ「真田丸」も平均16.6%と健闘。民放では、第4弾となる人気シリーズ「ドクターX~外科医・大門未知子」(テレビ朝日)が高視聴率を獲得。この他、「99.9-刑事専門弁護士-」(TBS)、「相棒season14・15」(テレビ朝日)、「世界一難しい恋」(日本テレビ)などが人気を呼んだ。

○スポーツでは、定番の箱根駅伝(日本テレビ1.2~3)の平均視聴率が往路で28.0%、復路で27.8%と快調。リオデジャネイロ夏季五輪の中継番組も人気を呼んだ。視聴率が最も高かったのは男子マラソン(NHK総合8.21)で23.7%を獲得。サッカーでは、FIFAW杯ロシア大会に向けたアジア最終予選の日本戦が注目を集めた。また、FIFAクラブW杯決勝の鹿島アントラーズ対レアルマドリード戦(日本テレビ12.18)が26.8%と健闘した。プロ野球日本シリーズの広島対日本ハム第6戦(日本テレビ10.29)も25.1%の高視聴率を獲得した。

○バラエティは、「世界の果てまでイッテQ!」「ザ!鉄腕!DASH!!」「行列のできる法律相談所」「踊る!さんま御殿!!」と日本テレビ系が上位を独占。「ブラタモリ」(NHK総合)、「ぴったんこカン・カン」「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(各TBS)なども好調だった。

○その他、SMAPが解散騒動を謝罪した1月18日放送の「SMAP×SMAP」(フジテレビ)が31.2%と紅白歌合戦を除く全番組中、最高視聴率を獲得。長寿番組「笑点」(日本テレビ)は桂歌丸の降板などで話題を呼び、5月29日放送分が28.1%と現行の放送枠となった96年4月以降の最高視聴率を更新した。「24時間テレビ39愛は地球を救うPART10」(日本テレビ8.28)も25.8%と堅調。

NHK(2016)

《あさが来た》23.5%《とと姉ちゃん》22.8%《べっぴんさん》
〈真田丸〉16.6%

○「紅白歌合戦」の視聴率は第一部が35.1%、第二部が40.2%。第一部は前年を0.3ポイント、第二部は1.0ポイント上回った。前年に過去最低を記録した第二部は再び40%台を回復した。

○大河ドラマ「真田丸」の期間平均視聴率は前年の「花燃ゆ」を4.6ポイント上回った。期間平均16%超えは2011年の「江~姫たちの戦国~」の17.7%以来、5年ぶり。

○NHK経営委員会は2017年1月24日に任期満了を迎える籾井勝人会長の後任に、NHK経営委員で元三菱商事副社長の上田良一氏を選出した(12.6)。任期は1月25日から3年間。経済界からの会長起用は4代連続で、経営委員からの転身は異例。

流行語(2016)

神ってる、聖地巡礼、トランプ現象、ゲス不倫、マイナス金利、盛り土、保育園落ちた日本死ね、ポケモンGO、(僕の)アモーレ、PPAP、復興城主、都民ファースト、君の名は。、びっくりぽん、SMAP解散、歩きスマホ、EU離脱、民泊

流行歌(2016)

レコード大賞:西野カナ<あなたの好きなところ>

最優秀新人賞:iKON(アイコン)<DUMB&DUMBER>

①翼はいらない<AKB48>
②君はメロディー<AKB48>
③LOVE TRIP/しあわせを分けなさい<AKB48>
④ハイテンション<AKB48>
⑤サヨナラの意味<乃木坂46>
⑥裸足でSummer<乃木坂46>
⑦I seek/Daylight<嵐>
⑧ハルジオンが咲く頃<乃木坂46>
⑨復活LOVE<嵐>
⑩Power of the Paradise<嵐>

○総売上金額は前年比2.4%減の2,089億円。シングルが1.6%減の595億円、アルバムが2.7%減の1,494億円。

○ミリオンセラーはシングルが上位4作品、アルバムはゼロ。

話題の映画(2016)

洋画
①スター・ウォーズ/フォースの覚醒
②ズートピア
③ファインディング・ドリー
④ペット
⑤オデッセイ

邦画
①君の名は。
②シン・ゴジラ
③名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)
④映画妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!
⑤ONE PIECE FILM GOLD

○年間入場者は前年比8.1%増の1億8,019万人で5年連続の増加、42年ぶりに1億8,000万人を超えた。映画館(スクリーン)数は2015年より35スクリーン増えて3,472スクリーンとなった。

○興行収入は前年比8.5%増の2,355億円で3年連続の増加。邦画アニメ作品「君の名は。」が235億円を突破した。

ベストセラー(2016)

①天才<石原慎太郎>
②おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本<カール・ヨハン・フォルセン・エーリン>
③ハリー・ポッターと呪いの子 第一部、第二部 特別リハーサル版<J.K.ローリングほか>
④君の膵臓をたべたい<住野よる>
⑤嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え<岸見一郎・古賀史健>

○出版業界は12年連続の前年割れ。販売額は前年比3.4%減の1兆4,709億円。書籍は0.7%減の7,370億円で10年連続のマイナス。雑誌は5.9%減の7,339億円で19年連続のマイナス。書籍の販売金額が雑誌を上回るのは1975年以来。

○書籍は年間でのミリオンセラーなし。雑誌はいずれのジャンルも低調だった。

○電子出版市場は前年比27.1%増の1,909億円と好調だった。

話題のマンガ(2016)

○コミック誌は推定発行部数が前年比約12%減、コミックスは推定販売金額が約8%減といずれも大きく落ち込んだ。

○コミック誌は月刊誌、週刊誌ともに不振。月刊誌は『コロコロコミック』(小学館)など主要誌が揃って低調。週刊誌は『週刊少年ジャンプ』(集英社)が人気作品の『暗殺教室』、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の連載終了などが響いて苦戦、『週刊少年マガジン』(講談社)も低迷した。

○コミックスは全体販売金額が減少したなかで『ONE PIECE』(集英社)と『進撃の巨人』(講談社)が圧倒的な強さを見せたほか、少年向けでは『ハイキュー!!』(集英社)などが手堅く伸び、青年向けでは『キングダム』(集英社)、『ダンジョン飯』(KADOKAWA)が好調、女性向けでは『orange』(双葉社)、『ちはやふる』(講談社)などが堅調だった。

○『ONE PIECE』(集英社)、『進撃の巨人』(講談社)、『HUNTER×HUNTER』『暗殺教室』『東京喰種トーキョーグール』『ハイキュー!!』『ワンパンマン』(各集英社)、『よつばと!』(KADOKAWA)、『七つの大罪』(講談社)、『君に届け』『キングダム』(各集英社)。

ファッション(2016)

○気軽に履けて軽やかに動ける、裾にリブの付いた運動着のようなジョガーパンツが男女を問わず流行した。

○ガウチョパンツの進化型で、ロングスカートのように見える裾のゆったりしたボトムス、スカンツが女性層の間でブームとなった。

○締め付けがなく、付け心地が楽な“ゆるブラ”と言われるワイヤーなしブラジャーが大人気となり、ヒット商品も相次いだ。

○スーツに合い、荷物の出し入れが簡単なリュックや大人向けのランドセルがビジネスマンの支持を集め、リュックやランドセル姿の男性が街中に目立った。

○ストレッチ素材を使い、身体の負担を軽くしたストレス対策スーツが登場。若い男性を中心に人気を呼んだ。

気象状況(2016)

○1月と2月は冬型の気圧配置が長続きせず、気温の変動が大きかったが、全国的に暖冬となった。降雪は西日本日本海側で多く、北日本や東日本では少なかった。1月中旬から下旬にかけ、強い寒気が流れ込み全国各地で大雪となった。

○春は本州付近を中心に晴れの日が多く、全国的に平均気温が高かった。降水量は西日本太平洋側や沖縄・奄美で多かった。

○梅雨入りは関東甲信から九州で平年より早く、沖縄・奄美で遅かった。梅雨明けは沖縄・奄美で早く、東北南部、関東甲信、東海で遅かった。梅雨の降水量は四国や九州南部で多く、東北南部や関東甲信では少なかった。

○夏の平均気温は全国的に高く、沖縄・奄美では猛暑となった。北日本では、8月に台風が相次いで接近・上陸したことなどで降水量が多く、特に北日本太平洋側の夏(6~8月)の降水量は統計開始以来、最多となった。

○秋は低気圧や前線などの影響で西日本を中心に全国的に日照時間が少なかった。しかし、西日本や沖縄・奄美の平均気温は統計開始以来、最も高い記録となった。11月24日には、関東甲信地方に強い寒気が流れ込み、広い範囲で季節はずれの雪となり、11月として最も多い積雪記録を更新した地域もみられた。

○12月は東日本以南で気温が高く、沖縄・奄美では記録的な高温となった。降雪量は北海道で平年並み、東北地方以南では少なかった。

2015年(平成27年)

経済財政白書 副題(2015)

四半世紀ぶりの成果と再生する日本経済

首相 安倍晋三

経済概況(2015)

平成27年の日本経済は、実質GDP成長率が前年比0.5%増とわずかな伸びにとどまった。個人消費が低迷、輸出も中国をはじめ新興国経済の減速によって弱含みで推移、設備投資も力強さに欠けた。国内新車販売は4年ぶりに減少、住宅着工は2年ぶりに前年を上回った。家電販売は白物とAV機器のいずれも前年割れとなったが、4Kテレビは好調だった。インバウンド市場が大きく伸長した。

経済成長率 名目 2.5% 実質 0.5%
民間最終消費支出 名目 -1.1% 実質 -1.3%
民間企業設備投資 名目 2.4% 実質 1.3%
輸出 名目 3.3% 実質 2.7%
消費者物価    0.5%  

日本の広告費(電通調査)(2015)

○総広告費は4年連続のプラス成長となった。しかし、前年のソチ冬季五輪やFIFAワールドカップの反動減などが影響し微増にとどまった。テレビメディアなどマス4媒体は減少したが、インターネットが好調だった。21業種中6業種が前年を上回った。

  億円 対前年比(%)
総広告費 61,710 (100.3)
新聞 5,679 (93.8)
雑誌 2,443 (97.7)
ラジオ 1,254 (98.6)
テレビメディア 19,323 (98.8)
 地上波テレビ 18,088 (98.6)
 衛星メディア関連 1,235 (101.5)
インターネット 11,594 (110.2)
PM 21,417 (99.1)

※PM=プロモーションメディア

政治・経済・業界(2015)

○国内航空3位のスカイマークが東京地裁に民事再生法適用を申請(1.28)。

×チュニジアの国立博物館でテロ。日本人を含む観光客ら22人死亡(3.18)。

○橋下徹大阪市長が提唱する大阪都構想が住民投票で廃案に(5.17)。橋下市長は任期満了(12.18)をもって政界引退を表明。

○選挙権年齢を18歳に引き下げる改正公職選挙法が成立(6.17)。

○東京五輪・パラリンピック担当大臣に遠藤利明衆議院議員が就任(6.25)。

×イランと米英独仏中ロ6ヵ国がイランの核開発大幅縮小とイラン制裁緩和で合意(7.14)。

○九州電力の川内原発1号機(鹿児島県)が再稼働(8.11)。

×中国人民銀行が通貨・人民元の基準値を切り下げ(8.11)。中国経済の減速懸念から世界で株安連鎖が進行。

○安倍内閣が戦後70年の「安倍談話」を閣議決定(8.14)。

×ユーロ圏財務相会合でギリシャへの金融支援合意(8.14)。

×タイ・バンコク中心部で爆破テロ(8.17)。20人死亡、約130人負傷。

×ロシア軍がアサド政権支援のためシリアで空爆開始(9.30)。

○スポーツ庁が発足。初代長官に鈴木大地氏が就任(10.1)。

×日米など12ヵ国が環太平洋経済連携協定(TPP)で大筋合意(10.5)。

○第3次安倍改造内閣が発足(10.7)。

×トルコの首都アンカラで自爆テロ(10.10)。約100人死亡。

×中国が「一人っ子」政策の廃止を決定(10.29)。

×ロシア旅客機がエジプトのシナイ半島に墜落。乗客乗員224人死亡(10.31)。ロシア政府は「イスラム国」(IS)による爆弾テロと断定。

○日本郵政グループ3社が東証1部に上場(11.4)。3社の時価総額は約16兆円。

○国産初のジェット旅客機「ミツビシ・リージョナル・ジェット」(MRJ)が試験飛行に成功(11.11)。

×国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP21)で地球温暖化対策の新たな枠組み「パリ協定」を採択(12.12)。

○日韓外相会談において慰安婦問題の妥結で合意(12.28)。

×中国が主導する「アジアインフラ投資銀行(AIIB)」が発足(12.25)。創設メンバーは57ヵ国。日米は不参加。

○住宅着工は前年比1.9%増と2年ぶりに増加。新車販売は同9.3%減と4年ぶりに減少。登録車が同4.2%減、軽自動車が16.6%減。百貨店は同0.2%減と4年ぶりのマイナス。スーパーは同0.7%増と19年ぶりに増加。コンビニは同0.9%増と4年ぶりのプラス。失業率は年間平均3.4%で5年連続の改善。12月の失業者数は前年比6万人減少の204万人。

○携帯電話の加入契約数は12月末で前年比6.5%増の1億5,442万件。

○為替相場は円安が継続。最終日は1ドル120円台(12.30)と前年末比で1円超円安。株価は最終日が1万9,033円台(12.30)と前年末から9.0%上昇。

○訪日外国人数が前年比47.1%増の1,973万7,400人、外国人消費額が同71.0%増の3兆4,771億円と、いずれも過去最高を更新した。

マスコミ・広告・媒体(2015)

×サッカーAFCアジアカップ・オーストラリア大会(1.9~31)。日本代表は準々決勝で敗退(1.23)。

○サッカー日本代表のアギーレ監督がスペインでの八百長疑惑で解任(2.3)。新監督にはハリルホジッチ氏が就任(3.13)。

○2019年ラグビーW杯日本大会の開催地決定。全国12都市を選出(3.2)。

○インターネット広告推進協議会がネイティブ広告に関するガイドラインの策定を発表(3.18)。ユーザーに不利益や不信感を与えないことが狙い。

×ミラノ国際博覧会(5.1~10.31)。総来場者数2,150万人。日本館が人気に。

○FIFA女子W杯・カナダ大会で日本代表なでしこジャパンが準優勝(7.5)。

○日本経済新聞社がイギリスのフィナンシャル・タイムズ買収を発表(7.23)。

×2022年冬季五輪・パラリンピックの開催都市が北京に決定(7.31)。

○第44回東京モーターショー(10.29~11.8)。

×国際陸上競技連盟(IAAF)が組織的なドーミング問題でロシア陸連を資格停止処分(11.13)。

×国際サッカー連盟(FIFA)の倫理委員会がブラッター会長とプラティニ副会長を8年間の資格停止処分(12.16)。違法な支払いを認定。

○2020年東京五輪の主会場となる新国立競技場の設計・施工案が決定(12.22)。

媒体の発足(2015)

○雑誌-女性誌-「CLUÉL(クルーエル)」ザ・ブックスパブリッシング3.20、「姉ageha(お姉さんアゲハ)」主婦の友社4.7、「おとなスタイル」講談社8.25、「mamagirl」エムオン・エンタテインメント8.28、「L’OFFICIEL JAPAN(ロフィシャル ジャパン)セブン&アイ出版10.1、など。情報誌-「OZmagazine Petit」スターツ出版3.12、「クックパッドmagazine!」宝島社7.2など。ゲーム誌-「デンゲキBAZOOKA!!」KADOKAWA10.21など。コミック誌-「コミックキューン」KADOKAWA8.27、「電撃G’sコミック」KADOKAWA8.29、「少年マガジンエッジ」講談社9.17など。ビジネス誌-「PRESIDENT WOMAN」プレジデント社9.7など。オピニオン誌-「ザ・フナイ」メディアパル11.2など。

○主な休廃刊は「HUgE」講談社、「別冊文藝春秋」文藝春秋、「CHOKiCHOKi(チョキチョキ)」内外出版社、「週刊アスキー」KADOKAWA、「R25」リクルート、「CUTiE」、「宝島」各宝島社、「Gina」ぶんか社、「歴史読本」KADOKAWA、「SAKURA」小学館など。

○民放テレビ局数127局・民放ラジオ局数100局

○コミュニティ放送局数253局

○創復刊誌数70誌、休廃刊誌数117誌

国内10大ニュース(2015)

○ノーベル医学生理学賞に北里大学の大村智特別栄誉教授の受賞決定(10.5)、ノーベル物理学賞に東京大学の梶田隆章教授の受賞決定(10.6)

○ラグビーW杯イングランド大会で日本代表が強豪の南アフリカを破る歴史的勝利(9.19)。決勝トーナメントは逃すが、1次リーグで3勝1杯の大活躍

○「イスラム国」(IS)が日本人2人を殺害。湯川遙菜さん殺害画像を公開(1.24)、ジャーナリストの後藤健二さんを殺害したとする映像を公開(2.1)

○マイナンバー制度関連法施行(10.5)。「通知カード」の配達開始(10.23)

○北関東や東北が記録的な豪雨に見舞われ、茨城県常総市で鬼怒川の堤防が決壊(9.10)。各地で計8人死亡、1万9千戸に被害

○集団的自衛権の限定的な行使などを認める安全保障関連法が参議院本会議で成立(9.19)。国会議事堂周辺では連日、反対デモが行われる

○北陸新幹線の長野-金沢間が開業(3.14)。東京-金沢間が最速2時間28分に短縮。半年間で約482万人が利用

○横浜市都築区の大型マンションで杭工事を請け負った旭化成建材による杭データ偽装が判明(10.14)。杭データ偽装は他社にも拡大

○2020年東京五輪・パラリンピック大会組織委員会が大会エンブレムの使用中止を発表(9.1)。作り直しのため再公募に

海外10大ニュース(2015)

×フランス・パリで同時多発テロ(11.13)。死者130人、負傷者約400人。オランド大統領は「イスラム国」(IS)の犯行と断定、非常事態を宣言

×ネパール中部でM7.8の大地震(4.25)。余震も相次ぎ約9千人死亡

×アメリカとキューバが国交回復、54年ぶりに両国の大使館が再開(7.20)

×欧州でシリアなどからの難民が急増。12月初旬までに約95万人が流入

×ミャンマーで総選挙(11.8)。アウン・サン・スーチー氏が率いる野党・国民民主連盟(NLD)が勝利。上下両院の過半数の議席を獲得

×ドイツ・フォルクスワーゲンのディーゼル車で排ガス規制逃れが発覚(9.18)。同社はディーゼル車の不正対象が世界で1,100万台に上ると発表(9.22)

×イギリスのウィリアム王子の妻キャサリン妃が第2子シャーロット王女を出産(5.2)。正式な名前は「シャーロット・エリザベス・ダイアナ」

×アメリカ司法省が国際サッカー連盟(FIFA)の副会長ら計14人を収賄容疑で起訴したと発表(5.27)。その後、FIFAの汚職疑惑が拡大

×フランスの週刊新聞「シャルリー・エブド」で銃撃テロ(1.7)。イスラム過激派の容疑者2人と記者ら12人が死亡

×財政危機のギリシャで総選挙(1.25)。緊縮財政に反対する急進左派連合のチプラス党首が首相に就任(1.26)。一時期ユーロ危機が深刻化

生活(2015)

×ドイツのLCC旅客機がフランス南東部に墜落。日本人2人を含む乗員乗客150人死亡(3.24)。副操縦士が故意に機体を降下させた疑い。

○東京都渋谷区で全国初の同性パートナー条例成立(3.31)。同性カップルを結婚に準じる関係と認める証明書を11月に発行。

○厚生労働省が年金の「マクロ経済スライド」を初めて実施(4.1)。

○企業の責任で効能を表示できる機能性表示食品制度がスタート(4.1)。

○日本年金機構が計101万人の年金情報の流出を公表(6.1)。

○箱根山の大湧谷周辺で小規模噴火(6.30)。9月まで入山規制。

×韓国で中東呼吸器症候群(MERS)の感染拡大(6月)。

○「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産登録が決定(7.5)。

×サウジアラビアのイスラム教聖地メッカで圧死事故(9.24)。死者2,000人超。

○改正労働者派遣法施行(9.30)。同じ部署で働ける期間を3年に制限。

○第二次大戦後のシベリア抑留資料「舞鶴への生還」と京都・東寺に伝わる国宝「東寺百合文書」が世界記憶遺産に登録(10.10)。

○プロ野球・巨人の3投手が賭博で無期失格処分(11.10)。

○2017年4月の消費増税時の軽減税率の対象を酒類と外食を除く食品全般とする与党税制大綱決定(12.16)。

○最高裁大法廷が「夫婦別姓を認めない」とする民法規定を合憲、「女性は離婚後6ヵ月間、離婚できない」とする規定については100日を超える部分を違憲と判断(12.16)。

北陸新幹線(3.14)、上野東京ライン(3.14)、姫路城の平成の大修理完了(3.26)、成田空港第3旅客ターミナル(4.8)、新宿東宝ビル(4.17)、仙台うみの杜水族館(7.1)、エキスポシティ(11.19)

時の商品・新製品(2015)

○健康維持-機能性表示食品、抗プリン体機能性ヨーグルト、スーパーフード。

○こだわり-クラフトビール、蒸気でパンを食感良く焼き上げるトースター、ブルーボトルコーヒー。

○次世代-4K・8Kテレビ、「MIRAI」、「アップル ウォッチ」、自動運転車、ドローン。

○ロボット文化-「ペッパー」、「ロビジュニア」、「ベイマックス」。

○高機能追求-芯が折れないシャープペンシル、超望遠コンパクトデジタルカメラ、自在に剃れるカミソリ、0.01mmコンドーム。

○ゆったりファッション-ガウチョパンツ、コーディガン、「ワンダーメイク」。

○注目を集めた商品-コンビニドーナツ、塩パン、ヨーグルト味の天燃水、12の“神薬”、「インスタグラム」、「iPhone6s」「同Plus」、4代目「ロードスター」、4代目「プリウス」、スキレット、「スプラトゥーン」、「火花」、「まいにち、修造!」、プレミアム商品券、北陸新幹線、民泊、成田空港LCC専用ターミナル、ハロウィーン。

○新発想商品-握らないおにぎり、皮だけ焼いたメロンパン、ハンディ洗濯機、軽量紙パック掃除機、消せるスタンプ、シトラスハイボール、爪の内側まで浸透して補修するネイルケア液、四方に開くスーツケース、スティックPC。

話題の広告(2015)

・<au 三太郎シリーズ・あたらしい英雄編他>=KDDI

・<SoftBank 白戸家シリーズ・お父さん回想する編他>=ソフトバンク

・<RIZAP つぎつぎと!イキイキと!編他>=RIZAP

・<WAKE WAKE兄弟 ゴルフ編他>=ダイハツ工業

・<TOYOTOWN のび太とジャイ子の娘編他>=トヨタ自動車

・<家庭教師のトライ 聞かない人々100日前編他>=トライグループ

・<ジョージア 「世界は誰かの仕事でできている。」大工編他>=日本コカ・コーラ

・<カップヌードル SAMURAI-K編他>=日清食品

・<NTT DOCOMO 料金「得ダネを追え!家族まとめて割2」編他>=NTTドコモ

・<ボス 宇宙人ジョーンズシリーズ「プレミアム京都編他>=サントリー食品インターナショナル

・<iPhone6s 唯一変わったのは、そのすべて。編>=アップルジャパン

・<AQUOS 4K 美は、細部に宿る。編>=シャープ

・<ダイソン ボール フラフィ フラフィで同時に吸い取る編>=ダイソン

・<チキンラーメン ひよこちゃん編>=日清食品(インスタグラム広告)

話題のテレビ番組(2015)

○2015年の年間視聴率は、日本テレビが全日帯、ゴールデン帯、プライム帯で、いずれもトップに立ち、2年連続で視聴率3冠を達成。

○ドラマ視聴率は、NHK朝ドラが好調。15年3月28日終了の「マッサン」の放送期間平均の視聴率は21.1%、「まれ」(3月30日~9月26日)が19.4%と健闘。さらに、9月28日スタートの「あさが来た」は12月4日放送分の視聴率が平均27.2%とNHKと民放ドラマの年間最高視聴率を獲得した。この他、「下町ロケット」、「天皇の料理番」(各TBS)、「アイムホーム」(テレビ朝日)、「花咲舞が黙ってない(第2シリーズ)」(日本テレビ)、「DOCTORS3 最強の名医」(テレビ朝日)、「○○妻」(日本テレビ)、「相棒season14」(テレビ朝日)などが人気を呼んだ。

○スポーツでは、定番の箱根駅伝(日本テレビ1.2~3)が往路、復路ともに平均で28%台の高視聴率を獲得。世界野球プレミア12・日本対韓国戦(TBS11.19)も注目を集めた。また、浅田真央選手の復帰戦となった2015NHK杯フィギュア(NHK総合11.28)やフィギュアスケートグランプリシリーズ世界一決定戦2015第3戦中国大会(テレビ朝日11.7)、羽生結弦選手が大活躍したフィギュアスケートグランプリファイナル世界一決定戦(テレビ朝日12.11・13)などフィギュアスケート関連が健闘した。

○バラエティは、「世界の果てまでイッテQ!」「ザ!鉄腕!DASH!!」「行列のできる法律相談所」(各日本テレビ)、「ぴったんこカン・カン」(TBS)、「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」「天才!志村どうぶつ園」「ザ!世界仰天ニュース」「世界一受けたい授業」(各日本テレビ)などが高視聴率を獲得、前年に続いて日本テレビ系の番組が好調だった。

○その他、「24時間テレビ38愛は地球を救うPART10」(日本テレビ8.23)の平均視聴率が26.7%を記録。5月に放送開始50年目に突入した「笑点」(日本テレビ)が安定した高水準の視聴率を維持した。

NHK(2015)

《マッサン》21.1%《まれ》19.4%《あさが来た》
〈花燃ゆ〉12.0%

○「紅白歌合戦」の視聴率は第一部が34.8%、第二部が39.2%。第一部は前年を0.3ポイント、第二部は3.0ポイント下回った。第二部の視聴率は2部制となった1989年以降で最低となった。

○大河ドラマ「花燃ゆ」の期間平均視聴率は前年の「軍師官兵衛」を3.8ポイント下回った。2012年の「平清盛」と並び、過去最低。

○2014年5月14日に放送された「クローズアップ現代」における「出家詐欺」報道に対し、15年3月18日発売の週刊文春が「やらせがあった」とする記事を掲載。NHKの調査委員会は4月28日、最終報告書において、「やらせ」はなかったとする一方、過剰な演出や視聴者に誤解を与える編集があったと公表した。併せて、NHKは記者ら15人を懲戒処分とした。同日、報告書の内容を説明する特別番組を放送。国谷裕子キャスターが改めて謝罪した。

流行語(2015)

爆買い、トリプルスリー、アベ政治を許さない、安心して下さい(穿いてますよ)、一億総活躍社会、エンブレム、五郎丸(ポーズ)、SEALDs、ドローン、まいにち、修造!、ラッスンゴレライ、下流老人

流行歌(2015)

レコード大賞:三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE<Unfair World>

最優秀新人賞:こぶしファクトリー<ドスコイ!ケンキョにダイタン>

①僕たちは戦わない<AKB48>
②ハロウィン・ナイト<AKB48>
③Green Flash<AKB48>
④唇にBe My Baby<AKB48>
⑤コケティッシュ渋滞中<SKE48>
⑥今、話したい誰かがいる<乃木坂46>
⑦太陽ノック<乃木坂46>
⑧命は美しい<乃木坂46>
⑨青空の下、キミのとなり<嵐>
⑩Don't look back!<NMB48>

○総売上金額は前年比0.9%減の2,140億円。シングルが0.8%増の604億円、アルバムが1.5%減の1,535億円。

○ミリオンセラーはシングルが上位3作品、アルバムはゼロ。

話題の映画(2015)

洋画
①ジュラシック・ワールド
②ベイマックス
③シンデレラ
④ミニオンズ
⑤ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション

邦画
①映画妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!
②バケモノの子
③HERO
④名探偵コナン 業火の向日葵(ひまわり)
⑤映画ドラえもん のび太の宇宙英雄記(スペースヒーローズ)

○年間入場者は前年比3.4%増の1億6,663万人で4年連続の増加となった。スクリーン数は前年より73スクリーン増えて3,437スクリーンとなった。

○興行収入は前年比4.9%増の2,171億円と2年連続の増加。邦画は前年並みだったが、話題作が多かった洋画が健闘した。

ベストセラー(2015)

①火花<又吉直樹>
②フランス人は10着しか服を持たない<ジェニファー・L・スコット>
③家族という病<下重暁子>
④置かれた場所で咲きなさい<渡辺和子>
⑤一〇三歳になってわかったこと<篠田桃紅>

○出版業界は11年連続の前年割れ。販売額は前年比5.3%減の1兆5,220億円と減少率は過去最大となった。書籍は1.7%減で9年連続のマイナス。雑誌は8.4%減で18年連続のマイナス。特に週刊誌が13.6%減と不振が目立った。

○書籍はミリオンセラーが「火花」の1点。240万部超の大ヒットとなった。芥川賞や直木賞、本屋大賞などの受賞作にヒットが相次いだ。

○雑誌は男性誌、女性誌ともにミドルエイジ向けが堅調だった。

○電子出版市場が31.3%増の1,502億円と拡大した。

話題のマンガ(2015)

○コミック誌は発行部数が前年比約10%超の減少、コミックスは販売金額が約6%減といずれも低調だった。

○コミック誌は月刊誌、週刊誌がともに不振。「妖怪ウォッチ」効果で好調だった『コロコロコミック』(小学館)も勢いが減退した。

○コミックスは『ONE PIECE』(集英社)、『進撃の巨人』(講談社)などに加え、青年向けでは『キングダム』、『テラフォーマーズ』(各集英社)、『監獄学園』(講談社)、『アイアムアヒーロー』(小学館)、『ダンジョン飯』(KADOKAWA)、『ヲタクに恋は難しい』(一迅社)、少年向けでは『僕のヒーローアカデミア』(集英社)、少女向けでは『俺物語!!』(集英社)などもヒットした。

○ONE PIECE(集英社)、進撃の巨人(講談社)、NARUTO-ナルト-、東京喰種トーキョーグール、暗殺教室、ハイキュー!!、アオハライド、(各集英社)、銀の匙(小学館)、七つの大罪(講談社)。

ファッション(2015)

○七部丈でスカートのように裾が広がった、ゆったりとしたシルエットのガウチョパンツが女性層の間で大ブームとなった。

○厚底でクッション性の高いスポーツサンダルが疲れにくいうえに、街歩きできるファッション性が受け、春夏を中心に女性のみならず男性にも浸透した。

○コートのような丈の長いカーディガンのコーディガンが羽織るだけでトレンド感が出ることから、多くの女性の支持を獲得した。

○新開発のワイヤを使い違和感や痛みが出にくいブラジャーが「がんばらないブラ」と呼ばれ、人気商品となった。

○景気が良くなると流行すると言われる赤い口紅の売れ行きが伸び、化粧品各社では、鮮やかな赤い口紅の新商品を強化する動きが目立った。

気象状況(2015)

○1月と2月は北日本では暖冬、東・西日本や沖縄・奄美では寒冬となった。日本海側の降雪量は少なかったが、北海道では暴風雪もたびたび観測された。

○春は全国的に平均気温が高く、特に北日本では3月と5月に記録的な高温となり、統計を開始した1946年以降で春としては最も高い記録となった。

○梅雨入りは東北、北陸、沖縄・奄美で遅く、その他の地域は平年並みか早めだった。梅雨明けは関東甲信や沖縄で早く、これ以外の地域は平年並みか遅めだった。

○夏の平均気温は北日本や沖縄・奄美で高く、東日本は平年並み、西日本では低かった。8月下旬には非常に強い台風15号が接近・上陸し、沖縄・奄美や西日本で暴風雨となった。西日本では台風に加えて、前線や湿った気流の影響を受け、降水量が多かった。

○秋は全国的に平年並みの気温となったが、沖縄・奄美では11月に記録的な高温となった。9月上旬には台風17・18号の影響により、関東から東北の太平洋側で記録的な大雨に見舞われ、大きな被害が生じた(「平成27年9月関東・東北豪雨」と命名)。

○12月は寒気の南下が弱かったため、全国的に気温が高く、東日本では平年差+1.9℃で、統計開始以来、12月として最も高い気温となった。また、日本海側の降雪量はかなり少なかった。

2014年(平成26年)

経済財政白書 副題(2014)

よみがえる日本経済、広がる可能性

首相 安倍晋三

経済概況(2014)

平成26年の日本経済は、消費税増税による実質所得減の影響などで個人消費や住宅投資など家計部門が振るわず、実質ゼロ成長となった。設備投資は健闘したが、公共投資の伸びが鈍化。輸出から輸入を引いた純輸出も低迷した。国内新車販売は3年連続の増加、住宅着工は5年ぶりに前年割れとなった。家電は低調だった薄型テレビが4Kテレビ人気で復調気配、エアコンや冷蔵庫などの白物家電は出荷金額ベースで前年水準を維持した。

経済成長率 名目 1.6% 実質 -0.0%
民間最終消費支出 名目 0.8% 実質 -1.2%
民間企業設備投資 名目 5.2% 実質 4.1%
輸出 名目 11.3% 実質 8.2%
消費者物価    2.6%  

日本の広告費(電通調査)(2014)

○総広告費は3年連続の増加となる。消費税率引き上げの影響はあったものの、ソチ冬季五輪やFIFAワールドカップなどにより、6年ぶりに6兆円超となった。テレビメディアが堅調維持、インターネットが好調。21業種中14業種が前年を上回った。

  億円 対前年比(%)
総広告費 61,522 (102.9)
新聞 6,057 (98.2)
雑誌 2,500 (100.0)
ラジオ 1,272 (102.3)
テレビメディア 19,564 (102.8)
 地上波テレビ 18,347 (102.4)
 衛星メディア関連 1,217 (109.6)
インターネット 10,519 (112.1)
PM 21,610 (100.8)

※PM=プロモーションメディア

政治・経済・業界(2014)

○外交・安保政策の企画・分析を行う国家安全保障局が発足(1.7)。

○東京都知事選挙で元厚生労働大臣の舛添要一氏が当選(2.9)。

○国際司法裁判所が南極海での日本の調査捕鯨に中止命令(3.31)。

○消費税率が5%から8%に引き上げ(4.1)。

○安倍内閣が「防衛装備移転三原則」を閣議決定(4.1)。武器輸出が原則解禁に。

×タイでインラック首相が失職(5.7)。プラユット陸軍司令官がクーデターで全権掌握を発表(5.22)。国民立法議会は同氏を暫定首相に選出(8.21)。

×インドの総選挙で野党・インド人民党が圧勝(5.16)。ナレンドラ・モディ氏が新首相に就任(5.26)。政権交代は10年ぶり。

×ウクライナ共和国大統領選で元外相のポロシェンコ氏が当選(5.25)。

×イスラム過激派ISIL(ISIS)が「イスラム国」樹立を宣言(6.29)。

○安倍内閣が集団的自衛権の限定的な行使容認を閣議決定(7.1)。

×インドネシア大統領選で庶民派のジョコ・ウィドド氏が当選(7.22)。

×トルコ大統領選でエルドアン首相が当選(8.10)。

○原子力規制委員会が九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)の再稼働に向けた安全審査を承認(9.10)。鹿児島県知事が同意(11.7)、地元同意手続が完了。

○大田昭宏・国交相がJR東海のリニア中央新幹線の建設計画を認可(10.17)。

×アメリカの連邦準備制度理事会(FRB)が量的緩和の終了を決定(10.29)。

○日本銀行が追加の金融緩和を決定(10.31)。株高・円安が進行。

×IPCCが地球温暖化に関する第5次統合報告書を発表(11.2)。

○日本とオーストラリアの経済連携協定(EPA)承認案が国会で可決(11.7)。

○安倍首相と中国の習近平国家主席が初の首脳会談(11.10)。

○沖縄県知事選で辺野古への基地移設反対の翁長雄志氏が初当選(11.16)。

○安倍首相が2015年10月に予定されていた消費税率10%への再引き上げを17年4月に先送りすることを表明(11.18)。

○政府指定の機密情報の漏洩を罰する特定秘密保護法が施行(12.10)。

○第47回衆議院総選挙で自民、公明の与党が325議席を獲得(12.14)。

×パキスタンでイスラム反政府過激派が学校を襲撃、約150人が死亡(12.16)。

○原子力規制委員会が関西電力高浜原発3、4号機の再稼働審査を承認(12.17)。

○第3次安倍内閣が発足(12.24)。

×マレーシアのLCC、エアアジア航空機がインドネシア海域で墜落、乗員乗客162人が死亡(12.28)。

○住宅着工は前年比9.0%減と5年ぶりに減少。新車販売は同3.5%増と3年連続の増加。登録車が同0.8%増、軽自動車が7.6%増。百貨店は同0.3%増と3年連続の増加。スーパーは18年連続の前年割れ。失業率は年間平均3.6%で4年連続の改善。12月の失業者数は前年比15万人減少の210万人。

○携帯電話の加入契約数は12月末で前年比1.5%増の1億4,505万件。

○為替相場は円安基調で推移。最終日は1ドル119円台(12.30)と約7年ぶりの円安水準。株価は最終日が1万7,450円(12.30)と15年ぶりの高値。年間で7%上昇。

マスコミ・広告・媒体(2014)

○サッカー・イタリア1部リーグでACミランの本田圭佑がデビュー(1.12)

○2020年東京五輪・パラリンピックの運営を担う大会組織委員会が発足(1.24)。

×ソチ冬季五輪開催(2.7~23)。

○黒木華さんがベルリン映画祭で最優秀女優賞受賞(2.15)。

○宝塚歌劇が初演から100周年(4.1)。「宝塚歌劇の殿堂」もオープン(4.4)。

○アメリカ大リーグ・ヤンキースの田中将大投手がデビュー(4.4)。右肘痛で途中離脱もあったが、シーズン13勝(5敗)をマーク。

○4Kテレビ試験放送開始(6.2)。

×サッカーW杯ブラジル大会開催(6.12~7.13)。日本代表は1次リーグ敗退。

○サッカー日本代表監督にメコシコ人のアギーレ氏の就任決定(7.24)。

○朝日新聞が従軍慰安婦報道の一部を撤回(8.5)。福島第1原発事故を巡る「吉田調書」報道での誤報も認め、木村伊量社長らが謝罪会見(9.11)。

○吉永小百合さん主演の「ふしぎな岬の物語」がモントリオール映画祭で審査員特別グランプリを受賞(9.1)。

×韓国・仁川アジア大会開催(9.19~10.4)。

○男子フィギュアスケートの高橋大輔選手が引退を表明(10.14)。

○札幌市が2026年の冬季五輪招致を表明(11.27)。

媒体の発足(2014)

○雑誌-女性誌-「Gina」ぶんか社3.7、「大人のおしゃれ手帖」宝島社3.7、「otona MUSE」宝島社3.26、「CHOKi CHOKi GiRLS」内外出版社4.7など。男性誌-「CLUTCH Magazine」枻出版社4.24、「GRIND」実業之日本社8.9、「MADURO」セブン&アイ出版9.24など。情報誌-「aene」学研マーケティング5.28、「CHANTO」主婦と生活社6.7、「PHPくらしラク~る♪」PHP研究所10.9、「SODA」ぴあ11.22など。ゲーム誌-「デンゲキBAZOOKA!!」KADOKAWA10.21など。コミック誌-「本当にあった笑える話スペシャル」ぶんか社5.7など。ビジネス誌-「Forbes JAPAN」プレジデント社6.25など。

○主な休廃刊は「Lips」マガジンハウス、「小悪魔ageha」インフォレスト、「すてきな奥さん」主婦と生活社、「Happie nuts」インフォレスト、「egg」大洋図書、「プレイコミック」秋田書店、「最強ジャンプ」集英社、「BLENDA」角川春樹事務所、「月刊IKKI」小学館など。

○民放テレビ局数127局・民放ラジオ局数100局

○コミュニティ放送局数253局(27局減)

○創復刊誌数87誌、休廃刊誌数169誌

国内10大ニュース(2014)

○御嶽山が噴火(9.27)。死者57人、行方不明者6人

○消費税が5%から8%に(4.1)。消費税増税は1997年以来17年ぶり

○青色発光ダイオード(LED)を開発した赤崎勇、天野浩、中村修二の3氏のノーベル物理学賞受賞決定(10.7)

○全米オープンテニス男子シングルスで錦織圭選手が日本人初の準優勝(9.8)

○第47回衆議院総選挙で自民党が290議席を獲得し圧勝(12.14)

○広島市北部で猛烈な集中豪雨による大規模土砂災害が発生。死者74人、全半壊家屋約360戸(8.20)

○理化学研究所の小保方晴子氏らが「STAP細胞」論文を発表(1.29)。後に改ざんなどの不正が発覚し撤回(7.2)。論文作成を指導した笹井芳樹・同研究所副センター長が自殺(8.5)

○ソチ冬季五輪(2.7~23)で日本が歴代2位のメダル8個(金1、銀4、銅3)を獲得。男子フィギュアスケートの羽生結弦選手が金メダル、スキージャンプ男子個人ラージヒルでは41歳の葛西紀明選手が銀メダルに輝く

○群馬県の「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界文化遺産登録が決定(6.21)

○俳優の高倉健氏が83歳で死去(11.10)

海外10大ニュース(2014)

×WHO(世界保健機関)がエボラ出血熱で緊急事態宣言(8.8)。西アフリカを中心に感染が拡大、12月29日時点で感染者2万81人、死者7,842人

×韓国の旅客船「セウォル号」が沈没(4.16)。死者295人、行方不明者9人

×パキスタンで女性の教育権を訴え、銃撃されたマララ・ユスフザイさん(17歳)のノーベル平和賞受賞が決定(10.10)。史上最年少の受賞

×ウクライナ上空でマレーシア航空機が撃墜(7.17)。乗客乗員298人死亡

×ロシアがウクライナのクリミア自治共和国を併合(3.18)。欧米諸国は資産凍結などの対露制裁を発令

×アメリカ国防総省がイラク北部クルド自治区内の「イスラム国」への空爆開始を発表(8.8)。9月からシリア領内でも開始

×アメリカ中間選挙でオバマ政権与党の民主党が大敗。共和党が上下両院で過半数を獲得(11.4)

×乗客乗員239人を乗せたクアラルンプール発の北京行きマレーシア航空機が離陸後、消息不明に(3.8)

×香港で行政長官選挙制度を巡り民主派が大規模デモを開始(9.28)。街頭行動が長期化したが、香港警察による強制排除で終結(12.15)

×独立を問うスコットランド住民投票で反対派が勝利、英国残留が決定(9.18)

生活(2014)

○環境省が沖縄県の慶良間諸島を31番目の国立公園に指定(3.5)。

○静岡地裁が「袴田事件」の袴田巌元被告の再審開始と死刑・拘置の執行停止を決定、同被告を48年ぶりに釈放(3.27)。

○国際結婚の破綻による国境を越えた子どもの連れ去りを不法とするハーグ条約に日本が加盟(4.1)。

○スウェーデン王立バレエ団の木田真理子さんが世界で最も権威のあるブノワ舞踊賞を日本人として初受賞(5.27)。

○国立競技場が2020年東京五輪に向けた建て替えのために閉鎖(5.31)。

×国際自然保護連合(IUCN)がニホンウナギを絶滅危惧種に指定(6.12)。

○ベネッセホールディングスが「進研ゼミ」などの顧客情報の大量流出を発表(7.9)。流出は最大約3,500万件。

○日本マクドナルドとファミリーマートが品質期限切れの中国産鶏肉を使用した可能性のあるチキンナゲットの販売中止を発表(7.22)。

○警察庁と厚生労働省が「脱法ドラッグ」を「危険ドラッグ」に名称変更(7.22)。

○厚生労働省が約70年ぶりのデング熱の国内感染を発表(8.27)。東京・代々木公園を中心に感染が広がり、計160人で感染を確認。

○気象衛星「ひまわり8号」を打ち上げ(10.7)。

○「和紙 日本の手漉和紙技術」のユネスコ無形文化遺産登録が決定(11.26)。

○小惑星探査機「はやぶさ2」を打ち上げ(12.3)。2020年に地球に帰還予定。

○訪日外国人旅行者数が年間1,300万人を突破(12.22)。最終的に14年累計は前年を300万人超上回る1,341万人と過去最高を更新。

あべのハルカス全面開業(3.7)、コレド室町2・3(3.20)、虎ノ門ヒルズ(6.11)、ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター(7.15)

時の商品・新製品(2014)

○エンタテインメント-「妖怪ウォッチ」、「アナと雪の女王」、「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」、「ワンス・アポン・ア・タイム」。

○高額・本格-「ななつ星in九州」、高級輸入車、プレミアムビール。

○低価格・気軽・初心者-格安スマホ、ちょい飲み店、立ち食いステーキ店、小学生向け万年筆。

○健康・機能性-Wトクホ飲料、「伊右衛門 特茶」、糖質・プリン体ゼロの発泡酒、希少糖、フルーツグラノーラ、ミドリムシ食品、機能性マットレス、腹筋マシン、遺伝子検査サービス、血液検査サービス。

○次世代-4Kテレビ、ハイレゾ、「MIRAI」(FCV)。

○時間短縮・速効性-「ミラカール」、「バファリンプレミアム」。

○本物・本場感覚-「コロロ」、「トムヤムクンヌードル」。

○一芸調理家電-ティーメーカー、自動製麺機。

○注目を集めた商品-「iPhone6/6Plus」、「モンスターストライク」、「TSUM TSUM」、「マンガボックス」、「CREAR」、バーバリーのトレンチコート、「チェキ」、「クロームキャスト」、「SawadayPINKPINK」、牛すき鍋膳、大型画面タブレット、「デミオ」、NISA。

○新発想商品-「ハスラー」、ジェルボール洗剤、ワキ汗専用制汗剤、クロワッサンドーナツ、消せる色鉛筆、マッサージシート、ホースもマットもいらない布団乾燥機、そのまま飲める炭酸水。

話題の広告(2014)

・<SoftBank 白戸家シリーズ・渋谷で編他>=ソフトバンクモバイル

・<au au学割特訓編他>=KDDI

・<TOYOTOWN どこでもノア のび太とジャイ子の娘編他>=トヨタ自動車

・<NTT DOCOMO U25編他>=NTTドコモ

・<ジョージア 海の家従業員編他>=日本コカ・コーラ

・<ペプシネックス ゼロ 桃太郎「Episode.ZERO」編他>=サントリー食品インターナショナル

・<ロト7 話は変わる編 第5話他>=全国都道府県及び20指定都市

・<家庭教師のトライ 夏、ザワつくハイジ編他>=トライグループ

・<サントリーコーヒー プレミアムボス プレミアム対談A/B編他>=サントリー食品インターナショナル

・<カップヌードル 壁ドン編他>=日清食品

・<スーパードライプレミアム 最高傑作の時間編他>=アサヒビール

・<キンチョー虫コナーズ 落とし穴編他>大日本除虫菊

・<マキアージュ 初、咲、唇。編他>=資生堂

・<ファブリーズ 枕リレー&夜のカーペット編他>=P&G

・<行くぜ、東北。>=東日本旅客鉄道

話題のテレビ番組(2014)

○日本テレビが全日帯、ゴールデン帯、プライム帯で年間視聴率首位を達成し、3年ぶりの視聴率3冠に輝いた。テレビ朝日が3部門とも2位となった。

○ドラマ視聴率は、「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日)が平均22.9%でトップ、12月18日の最終回は27.4%とNHKと民放ドラマの年間最高視聴率を獲得。NHK朝ドラは年度上半期の「花子とアン」が平均22.6%と好調、9月29日開始の「マッサン」も初回21.8%、その後も20%前後と堅調だった。この他、「HERO」(フジテレビ)、「相棒season13・12」(テレビ朝日)、「きょうは会社休みます。」「花咲舞が黙ってない」(各日本テレビ)、「軍師官兵衛」(NHK総合)などが高視聴率を獲得した。

○スポーツでは、2014サッカーW杯での日本代表戦や決勝のドイツ対アルゼンチン戦が健闘した。日本代表初戦の対コートジボワール戦(NHK総合6.15)後半が14年全番組の年間最高視聴率となる46.6%を記録した。このほか、定番の箱根駅伝(日本テレビ1.2~3)、世界フィギュアスケート選手権・女子フリー(フジテレビ3.29)などが注目を集めた。一方、プロ野球日本シリーズ(阪神対ソフトバンク)全5試合の平均視聴率は10%を下回り、過去最低となった。

○バラエティは、「ザ!鉄腕!DASH!!」「世界の果てまでイッテQ!」「行列のできる法律相談所」(各日本テレビ)、「ぴったんこカン・カン」(TBS)、「世界一受けたい授業」「世界まる見え!テレビ特捜部」「ぐるぐるナインティナイン」(各日本テレビ)などが高視聴率を記録、日本テレビ系の健闘が目立った。「笑っていいとも!グランドフィナーレ感謝の超特大号」(フジテレビ3.31)が平均視聴率28.1%を獲得し話題となった。

○その他、「24時間テレビ37愛は地球を救うPART10」(日本テレビ)の平均視聴率が31.5%を記録、「笑点」(日本テレビ)や「サザエさん」(フジテレビ)が安定した視聴率を維持した。

NHK(2014)

《ごちそうさん》22.3%《花子とアン》22.6%《マッサン》
〈軍師官兵衛〉15.8%

○「紅白歌合戦」の視聴率は第一部が35.1%、第二部が42.2%。第一部は前年を1.8ポイント、第二部は2.3ポイント下回った。

○大河ドラマ「軍師官兵衛」の平均視聴率は前年の「八重の桜」を1.2ポイント上回った。

○NHK新会長に籾井勝人氏が就任(1.25)。就任会見での政治的中立性を疑われる主張や歴史認識を巡る見解などが国会などで問題視された。籾井会長は番組内で一連の発言について視聴者に謝罪した(4.13)。

○NHKのインターネット業務拡大などを柱とする改正放送法が成立(6.20)。これを受けNHKはネット業務の「実施基準案」の認可を総務相に申請した(11.25)。2015年度から放送と同時に番組をネット配信する試験などを開始する予定。

流行語(2014)

ダメよ~ダメダメ、集団的自衛権、ありのままで、カープ女子、壁ドン、危険ドラッグ、ごきげんよう、マタハラ、妖怪ウォッチ、レジェンド、デング熱、ハーフハーフ、イスラム国、2025年問題

流行歌(2014)

レコード大賞:三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE<R.Y.U.S.E.I.>

最優秀新人賞:西内まりや<LOVE EVOLUTION>

①ラブラドール・レトリバー<AKB48>
②希望的リフレイン<AKB48>
③前しか向かねえ<AKB48>
④鈴懸の木の道で「君の微笑みを夢に見る」と言ってしまったら僕たちの関係はどう変わってしまうのか、僕なりに何日か考えた上でのやや気恥ずかしい結論のようなもの<AKB48>
⑤心のプラカード<AKB48>
⑥GUTS!<嵐>
⑦Bittersweet<嵐>
⑧何度目の青空か?<乃木坂46>
⑨THE REVOLUTION<EXILE TRIBE>
⑩気づいたら片想い<乃木坂46>

○総売上金額は前年比2.8%減の2,159億円。シングルが6.1%減の600億円、アルバムが1.4%減の1,559億円。

○ミリオンセラーはシングルが上位5作品、アルバムは1作品。

話題の映画(2014)

洋画
①アナと雪の女王
②マレフィセント
③ゼロ・グラビティ
④GODZILLA ゴジラ
⑤アメイジング・スパイダーマン2

邦画
①永遠の0
②STAND BY ME ドラえもん
③るろうに剣心 京都大火編
④テルマエ・ロマエⅡ
⑤るろうに剣心 伝説の最期編

○年間入場者は前年比3.4%増の1億6,112万人で3年連続の増加となった。スクリーン数は前年より46スクリーン増えて3,364スクリーンとなった。

○興行収入は前年比6.6%増の2,070億円と2年ぶりの増加。「アナと雪の女王」が歴代3位の254.8億円を記録。

ベストセラー(2014)

①人生はニャンとかなる!<水野敬也、長沼直樹>
②村上海賊の娘(上・下)<和田竜>
③銀翼のイカロス<池井戸潤>
④学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話<坪田信貴>
⑤まんがでわかる7つの習慣<フランクリン・コヴィー・ジャパン(監修)、小山鹿梨子(漫画)>

○出版業界は10年連続の前年割れ。販売額は前年比4.5%減の1兆6,065億円と低調が続いた。書籍は4.0%減で8年連続のマイナス、雑誌は5.0%減で17年連続のマイナスとなった。

○書籍はミリオンセラーが健康関連の実用書の1点のみ。文芸書、ノンフィクションなど主要ジャンルでヒット作品が乏しかった。

○雑誌は30代以上向けでは健闘したものもあったが、若者向けが不振だった。

話題のマンガ(2014)

○コミック誌は発行部数が前年比7.2%減と苦戦したが、コミックスは販売金額が約1%増と堅調だった。

○コミック誌は月刊誌、週刊誌がともに不振。ただし、「妖怪ウォッチ」効果で『コロコロコミック』(小学館)は100万部に到達し好調だった。

○コミックスは『ONE PIECE』(集英社)、『進撃の巨人』(講談社)などのメガヒットに加え、『東京喰種』(集英社)、『七つの大罪』(講談社)など新しい人気作品が登場し市場を活性化した。

○ONE PIECE(集英社)、進撃の巨人(講談社)、NARUTO-ナルト-、君に届け(各集英社)、銀の匙(小学館)、坂本ですが?(KADOKAWA)、ハイキュー!!、黒子のバスケ、アオハライド、暗殺教室、テラフォーマーズ、青の祓魔師(各集英社)、マギ(小学館)。

ファッション(2014)

○スカートブームが久しぶりに到来した。特にふくらはぎまでの長さのミモレ丈スカートが成人女性を中心に新定番となった。

○清潔感や清涼感を醸し出す白いパンツが男女ともに流行した。春・夏には涼しげなトップスと合わせた爽やかで上品な着こなしが人気を呼んだ。

○両肩を大胆に露出したオフショルダーが顔周りがスッキリして華奢に見えることから、春・夏アイテムとして若い女性の支持を獲得した。

○1990年代に流行した白ソックスが男女を問わず大人気となった。また、足首までの丈の短い靴下が若い女性の間でブームとなった。

○女性向け秋・冬物では、三陽商会のバーバリーのトレンチコートが売れ行き好調だった。両社のライセンス契約が2015年6月に終了するため、駆け込み購入が急増した。

気象状況(2014)

○1月と2月は東日本で気温が低かったが、他の地域は平年並みだった。関東甲信地方では上旬と中旬に記録的な大雪に見舞われた。

○春は変動が大きかったが、全国的に晴れの日が多かった。平均気温は東・西日本が高く、北日本は平年並み、沖縄・奄美は低めだった。

○梅雨入りは四国と九州南部で平年並み、その他の地域は平年より早かった。梅雨明けは沖縄・奄美地方で遅かったほかは平年並みだった。

○夏は全国的に天候不順が目立った。6月前半は北日本と東日本で、7月上旬は台風8号の影響により全国各地で局地的な大雨となった。また、7月30日から8月下旬にかけては台風12号の接近と台風11号の上陸による前線の停滞などで沖縄・奄美、西日本、北陸・東海の各地において大雨となり、広島市では集中豪雨による大規模土砂災害が発生、74人が犠牲となった(「平成26年8月豪雨」)。平均気温は北・東日本、沖縄・奄美で高かったが、西日本では2003年以来11年ぶりの冷夏となった。

○秋は北・東・西日本の平均気温は平年並みだったが、沖縄・奄美ではかなり高く、特に9月は1946年の統計開始以来、最も高い記録となった。10月上旬から中旬にかけて大型の台風18号と19号が相次いで上陸、各地で死傷者が出た。

○12月は強い冬型の気圧配置となる日が多かった。中旬には北日本や東・西日本の日本海側で大雪や暴風雪となった。

2013年(平成25年)

経済財政白書 副題(2013)

経済の好循環の確立に向けて

首相 安倍晋三

経済概況(2013)

平成25年の日本経済は、「アベノミクス」効果によって景気回復が続いた。大胆な金融緩和による円安誘導が輸出企業を中心とする株高をもたらしたことを背景に消費マインドが改善、個人消費や住宅投資が回復した。公共投資の拡大も景気を下支えした。国内新車販売は2年連続の増加、住宅着工は4年連続の増加となった。家電は薄型テレビなどAV機器が低調だったが、エアコンや冷蔵庫などの白物家電は好調だった。

経済成長率 名目 1.0% 実質 1.5%
民間最終消費支出 名目 1.8% 実質 1.9%
民間企業設備投資 名目 -0.9% 実質 -1.6%
輸出 名目 11.1% 実質 1.6%
消費者物価    0.4%  

日本の広告費(電通調査)(2013)

○総広告費は2年連続の増加となる。「アベノミクス」効果による持続的な景気回復傾向と消費税増税前の駆け込み需要などで特に年後半が好調に推移した。テレビは堅調維持、衛星メディア関連やインターネットが好調。21業種中8業種が前年を上回った。

  億円 対前年比(%)
総広告費 59,762 (101.4)
新聞 6,170 (98.8)
雑誌 2,499 (98.0)
ラジオ 1,243 (99.8)
テレビメディア 19,023 (101.3)
 地上波テレビ 17,913 (100.9)
 衛星メディア関連 1,110 (109.6)
インターネット 9,381 (108.1)
PM 21,446 (101.1)

※PM=プロモーションメディア

政治・経済・業界(2013)

○最高裁が市販薬のインターネット販売を原則禁止する厚生労働省令を無効判決(1.11)。市販薬のネット販売が事実上解禁状態に。

○厚生労働省がBSE対策に伴うアメリカ産牛肉の輸入規制を緩和(2.1)。

○日経平均株価の終値が1万2,283円、リーマン・ショック前の水準回復(3.8)。

○黒田東彦日銀新総裁が就任(3.20)。

○日銀が過去最大の量的緩和を決定(4.4)。

○インターネット選挙運動を解禁する改正公職選挙法が成立(4.19)。

×イラン大統領選挙で穏健派のロハニ氏が当選(6.15)。

○東京都議会議員選挙で自民、公明両党が圧勝、候補者全員が当選(6.23)。

×エジプトでクーデター、イスラム系のムルシ大統領を軍が拘束(7.3)。

×アメリカのミシガン州デトロイト市が財政破綻(7.18)。

×シリアで化学兵器使用、ダマスカス近郊で1,400人以上死亡(8.21)。

○国産の新型固形燃料ロケット、イプシロンの打ち上げ成功(9.14)。

×ドイツ総選挙でメルケル首相の保守系与党が勝利、首相3選が決定(9.22)。

×国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が6年ぶりとなる第5次報告書を発表、地球温暖化の原因は人間活動の影響が極めて高いと報告(9.27)。

×アメリカで財政問題を巡る与野党対立によって暫定予算の折り合いがつかず、一部政府機関が閉鎖(10.1~16)。

○アメリカのキャロライン・ケネディ新駐日大使が着任(11.15)。

○最高裁が1票の格差訴訟判決で2012年12月の衆議院総選挙を「違憲状態」と判断(11.20)。

×中国が尖閣諸島を含む東シナ海に防空識別圏を設定(11.23)。

○国家機密漏洩に罰則を課す特定秘密保護法が成立(12.6)。

×北朝鮮が張成沢・前国防委員会副委員長を処刑(12.12)。

×アメリカの連邦準備制度理事会(FRB)が量的緩和縮小を発表(12.18)。

○猪瀬直樹東京都知事が医療法人徳洲会グループからの5千万円受領問題で辞職表明(12.19)。

○沖縄県の仲井真知事が米軍普天間飛行場移設問題で国が申請していた辺野古埋め立てを承認(12.27)。

○住宅着工は前年比11.0%増と4年連続の増加。新車販売は同0.1%増と2年連続の増加。登録車が同3.8%減、軽自動車が6.7%増。百貨店は同1.6%増と2年連続の増加。スーパーは17年連続の前年割れ。失業率は年間平均4.0%で3年連続の改善。12月の失業者数は前年比34万人減少の225万人。

○携帯電話の加入契約数は12月末で前年比5.8%増の1億3,656万件。

○為替相場は円安基調で推移。最終日は1ドル105円台(12.30)と約5年ぶりの円安水準。株価は最終日が1万6,291円(12.30)と約6年ぶりの高値。年間で57%上昇。

マスコミ・広告・媒体(2013)

○アップルが日本向け「iBookstore」オープン、日本語版コンテンツ配信開始(3.6)。

○2013ワールドベースボールクラシック準決勝で日本代表がプエルトリコに敗退、3連覇を逃す(3.17)。

○東京ディズニーリゾートが開業30周年(4.15)。

○サッカーW杯ブラジル大会最終予選で日本代表がオーストラリアと引き分け、5大会連続の出場決定(6.4)。

○ソニー、シャープ、東芝が4Kテレビを相次ぎ発売(6月)。

○日本百貨店協会主催「ご当地キャラ総選挙2013」決勝大会で千葉県船橋市の非公認ゆるキャラ「ふなっしー」が優勝(8.6)。

○スタジオジブリが宮崎駿監督の長編映画製作からの引退を発表(9.1)。

○IOC総会で2020年東京五輪・パラリンピックの開催が決定(9.7)。

○ソニー・コンピュータエンターテインメントが次世代ゲーム機「プレイステーション4」の日本国内での発売日を2014年2月22日と発表(9.9)。

○NTTドコモが「iPhone」の取り扱いに参入。同「5s」と「5c」の販売開始(9.20)。

○ポール・マッカートニーが11年ぶりのツアーで来日(11.9)。大阪、福岡、東京で約25万人動員。

○無料通話・メールアプリ「LINE」の世界登録者数が3億人突破(11.25)。

○「第43回東京モーターショー2013」開催、約90万人動員(11.22~12.1)。

○サッカー日本代表、本田圭佑のイタリア・ACミランへの移籍決定(12.11)。

媒体の発足(2013)

○雑誌-女性誌-「Figue」双葉社3.1、「Majesty JAPAN」大誠社3.7、「DRESS」幻冬舎4.1、「LARME」徳間書店9.17、「GOLD」世界文化社10.7、「POINT DE VUE JAPON」PARISPRESSE12.18など。男性誌-「BITTER」大洋図書10.24、「PRODISM」創芸社10.24など。情報誌-「韓流新発見。」Korea Entertainment Journal4.26、「J-GENERATION」鹿砦社5.23、「LDK」晋遊舎5.28、「ROLa」新潮社8.1など。ゲーム誌-「SOCCER GAME KING」朝日新聞出版6.24など。コミック誌-「月刊アクション」双葉社5.25、「COMICストレンジャーソレント」小池書院9.2、「gateau」一迅社11.30など。

○主な休廃刊は「漫画サンデー」実業之日本社、「健康ファミリー」文理書院、「GLAMOROUS」、「Grazia」各講談社、「税経セミナー」税務経理協会、「おはよう奥さん」学研マーケティング、「日経WinPC」日経BPマーケティング、「men's egg」大洋図書、「書斎の窓」有斐閣など。

○民放テレビ局数127局・民放ラジオ局数100局

○コミュニティ放送局数280局(27局増)

○創復刊誌数86誌、休廃刊誌数124誌

国内10大ニュース(2013)

○アルゼンチンのブエノスアイレスで開催された国際オリンピック委員会(IOC)総会で2020年夏季五輪・パラリンピックの開催地が東京に決定(9.7)

○国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会が「三保の松原」を含む「富士山」の世界文化遺産登録を決定(6.22)

○第23回参議院通常選挙で与党の自民・公明両党が過半数獲得(7.21)。ねじれ国会解消

○プロ野球の楽天が日本シリーズで巨人に勝利、初の日本一達成(11.3)

○長嶋茂雄氏と松井秀喜氏が国民栄誉賞受賞(5.5)

○台風26号に伴う記録的な豪雨により伊豆大島で大規模な土石流が発生(10.16)。死者・不明者43人

○安倍内閣が2014年4月からの消費税率8%への引き上げを閣議決定(10.1)

○楽天の田中将大投手が公式戦21連勝、プロ野球新記録を達成(8.16)

○安倍首相が環太平洋経済連携協定(TPP)への交渉参加を正式表明(3.15)

○阪急阪神ホテルズが運営レストランの食材偽装表示を発表(10.22)。その後、全国のホテル、百貨店のレストランなどに食材偽装が広がる

海外10大ニュース(2013)

×台風30号がフィリピン中部を直撃(11.8)。死者・不明者約8,000人

×イギリスのウィリアム王子のキャサリン妃が長男ジョージ王子を出産(7.22)

×ロシア中部ウラル地方上空で隕石が爆発、約1,600人負傷、7千棟被害(2.15)

×中国の全国人民代表大会が国家主席と国家中央軍事委員会主席に習近平中国共産党総書記を選出(3.14)

×中国での1~10月の微小粒子物質(PM2.5)を含む濃霧の発生日数が過去50年で最多に。中国気象局が発表(11.1)

×第266代ローマ法王にアルゼンチン出身のホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿を選出(3.13)。「フランシスコ法王」として就任(3.19)。南米出身は初

×イギリスのマーガレット・サッチャー元首相が死去(4.8)

×アメリカの国家安全保障局による大量の個人情報や電話通信記録の傍受問題が発覚(6.6)。内部告発したスノーデン元CIA職員は後にロシアに亡命

×アメリカ・オバマ大統領の2期目の政権がスタート(1.21)

×南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領が死去(12.5)

生活(2013)

○東京・築地市場のマグロ初競りで史上最高値の1億5千万円を記録(1.5)。

×アルジェリアの天然ガス関連施設をイスラム勢力が襲撃。日本人10人を含む外国人人質37人が死亡(1.16)。

○柔道女子日本代表の園田隆二監督による暴力・体罰問題が発覚(1.30)。

○JR各社や私鉄などの交通系ICカード10種類の相互利用開始(3.23)。

×アメリカのボストン・マラソンで爆弾テロ、3人死亡(4.15)。

○出雲大社で60年ぶりの大遷宮行事、本殿遷座祭を開催(5.10)。

○三浦雄一郎氏が史上最高齢の80歳でエベレスト登頂に成功(5.23)。

○ユネスコの世界記憶遺産に支倉常長関連の「慶長遣欧使節関係資料」と藤原道長の日記「御堂関白記」の登録決定(6.19)。

○ユネスコの世界遺産委員会が「富士山」の世界文化遺産登録を決定(6.22)。富士登山が大ブームに

○高知県四万十市で国内の史上最高気温41.0℃を記録(8.12)。

○福島第一原発のタンクから汚染水300トン漏れが発覚(8.20)。

○ヤンキースのイチロー選手が日米通算4千本安打を達成(8.21)。

○最高裁が婚外子の遺産相続を婚内子の半分とする民法規定を違憲判決(9.4)。

○ヤクルトのバレンティン選手がプロ野球新記録の56本塁打達成(9.15)。シーズン通算で60本塁打を記録

○安倍首相が2014年4月からの消費税8%実施を正式表明(10.1)。

○伊勢神宮で20年ぶりの式年遷宮行事、遷御の儀を開催(10.2)。

○和食のユネスコ世界無形文化遺産登録が決定(12.4)。

○訪日外国人客数が初めて年間1千万人の大台を突破(12.20)。

○マルハニチロホールディングスがグループ会社生産の冷凍食品の一部から農薬「マラチオン」を検出したと発表(12.29)。

伊勢丹新宿本店リニューアル(3.6)、新石垣空港(3.7)、東急東横線と東京メトロ副都心線相互乗り入れ(3.16)、KITTE(3.21)、歌舞伎座リニューアル(4.2)、グランフロント大阪(4.26)、あべのハルカス部分開業(6.13)、MARK IS みなとみらい(6.21)、イオンモール幕張新都心(12.20)

時の商品・新製品(2013)

○日本文化-出雲大社大遷宮、伊勢神宮式年遷宮、富士山、和食、歌舞伎座。

○高額・本格-高級腕時計、輸入車、プレミアムビール、「セブンゴールド金の食パン」、「ななつ星in九州」。

○健康・清潔・安全-「ヘルシアコーヒー」、「伊右衛門特茶」、スムージー、「ルックおふろの防カビくん煙剤」、布団専用クリーナー、防塵マスク。

○時間短縮-「ウルトラアタックNeo」、メーク落とし不要化粧下地、トイレスタンプクリーナー。

○次世代技術-4Kテレビ、ウエアラブル端末、3Dプリンター。

○エコ&高性能-「AQUA」、「フィット ハイブリッド」。

○注目を集めた商品-コンビニコーヒー、「パズル&ドラゴンズ」、「アイカツ!」、7型タブレット、「iPhone5s・5s」、「LINE」、エナジードリンク、個包装顆粒インスタント紅茶、「ヨナナスメーカー」、「あずきバー」、野菜チップス、「足指セラピー」、ブルートゥーススピーカー、「東京スカイツリー」、「グランフロント大阪」、ふなっしー、B級グルメ、グルメポップコーン。

○新発想商品-油なしで揚げ物をつくれる調理家電、固形の鍋用調味料、眠くならない鼻炎内服薬、目元専用マッサージ機、貼るマニュキュア。

話題の広告(2013)

・<SoftBank 白戸家シリーズ・おじさんと再会編、半沢直樹編他>=ソフトバンクモバイル

・<au ドッキリCM本人登場編他>=KDDI

・<NTTドコモ ドコモのツートップ2CELLOS編他>=NTTドコモ

・<BOSS 宇宙人ジョーンズ・コンサート編他>=サントリー食品インターナショナル

・<トヨタ しずかのバイオリン編他>=トヨタ自動車

・<ムーヴ、ムーヴカスタム 手紙編他>=ダイハツ工業

・<ダイワハウス ベトナムにも編他>=大和ハウス工業

・<ロト7 話は変わる編他>=全国都道府県及び20指定都市

・<家庭教師のトライ 夏、ザワつくハイジ編他>=トライグループ

・<ヒートテック、ウルトラライトダウン 日本の冬をもっと元気に。編他>=ファーストリテイリング

・<EOS チャンスにKiss編他>=キヤノンマーケティングジャパン

・<Cook Do 回鍋肉 最後の一切れ編他>=味の素

・<ポッキー デビル・ニノ公園編他>=江崎グリコ

・<スーパードライ 誕生 金のスーパードライ編他>=アサヒビール

・<アレグラFX アレグラ人出没編他>=久光製薬

・<ギャツビー オサレ星人・検査編他>=マンダム

・<ファブリーズ こたつ編他>=P&Gジャパン

・<エネファーム 電気ウナギイヌ・ギター編>=東京ガス

・<東進ハイスクール 生徒への檄文編>=東進ハイスクール

話題のテレビ番組(2013)

○全日帯は日本テレビが3年連続の1位となったが、ゴールデン帯ではテレビ朝日が開局以来初の1位、プライム帯でも1位となり、初の2冠に輝いた。

○ドラマ視聴率は、「半沢直樹」(TBS)が平均29.1%でトップ、9月22日の最終回は42.2%と平成の民放ドラマの最高視聴率を更新した。「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日)も21.9%と高視聴率を記録した。NHK朝ドラも年度上半期の「あまちゃん」が平均20.6%と好調、9月30日開始の「ごちそうさん」も初回22.0%、その後も20%以上と順調だった。この他、「ガリレオ」「リーガルハイ」(各フジテレビ)、「DOCTORS2最強の名医」「相棒season12・11」(各テレビ朝日)などが健闘した。

○スポーツ中継では、2014サッカーW杯アジア地区最終予選で日本代表が本戦出場を決めた対オーストラリア戦(テレビ朝日6.4)が38.6%を記録。3月の2013ワールドベースボールクラシックの日本代表戦も軒並み高視聴率を獲得した。ソチ五輪フィギュア代表最終選考会・女子フリー(フジテレビ12.23)も30.0%と健闘。定番の箱根駅伝(日本テレビ)とプロ野球日本シリーズ(楽天対巨人)も注目を集めた。

○バラエティは、「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ)、「ぴったんこカン☆カン」(TBS)、「ぐるぐるナインティナイン」「ザ!鉄腕!DASH!!」(各日本テレビ)、「鶴瓶の家族に乾杯」(NHK総合)、「行列のできる法律相談所」「踊る!さんま御殿!!」(各日本テレビ)などが高視聴率を記録、日本テレビ系の健闘が目立った。

○その他、長寿番組では、「笑点」(日本テレビ)や「サザエさん」(フジテレビ)が安定した視聴率を維持したが、「笑っていいとも!」(フジテレビ)と「はなまるマーケット」(TBS)が2014年3月限りの放送終了を発表した。

NHK(2013)

《純と愛》17.1%《あまちゃん》20.6%《ごちそうさん》
〈八重の桜〉14.6%

○「紅白歌合戦」の視聴率は第一部が36.9%、第二部が44.5%。第一部は前年を3.7ポイント、第二部は2.0ポイント上回った。

○大河ドラマ「八重の桜」の平均視聴率は14.6%で、前年の「平清盛」を2.6ポイント上回った。

○NHK総合で、Web配信コンテンツをテレビ受像機で視聴できる「NHKハイブリッドキャスト」サービスを開始(9.2)。さらに、放送中の番組に関連する各種コンテンツを通信網経由で、テレビ受像機のほかスマートフォン、タブレット端末で視聴できる第2世代の同サービスもスタート(12.16)。

○NHK経営委員会がNHK新会長に日本ユニシス前社長の籾井勝人氏を選出(12.20)。

流行語(2013)

今でしょ!、お・も・て・な・し、じぇじぇじぇ、倍返し、アベノミクス、ご当地キャラ、特定秘密保護法、PM2.5、ブラック企業、ヘイトスピーチ、被災地が、東北が、日本がひとつになった楽天、日本一をありがとう、ななつ星、ビッグデータ、NISA、ふなっしー

流行歌(2013)

レコード大賞:EXILE<EXILE PRIDE~こんな世界を愛するため~>

最優秀新人賞:新里宏太<HANDS UP!>

①さよならクロール<AKB48>
②恋するフォーチュンクッキー<AKB48>
③ハート・エレキ<AKB48>
④So long!<AKB48>
⑤EXILE PRIDE~こんな世界を愛するため~<EXILE>
⑥Calling/Breathless<嵐>
⑦チョコの奴隷<SKE48>
⑧美しい稲妻<SKE48>
⑨僕らのユリイカ<NMB48>
⑩Endless Game<嵐>

○総売上金額は前年比10.7%減の2,220億円。シングルが638億円で同0.2%減、アルバムが1,581億円で同14.4%減となる。

○ミリオンセラーはシングルが上位5作品、アルバムはなし。

話題の映画(2013)

洋画
①モンスターズ・ユニバーシティ
②レ・ミゼラブル
③テッド
④シュガー・ラッシュ
⑤007 スカイフォール

邦画
①風立ちぬ
②ONE PIECE FILM Z ワンピース フィルム ゼット
③映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館
④名探偵コナン 絶海の探偵
⑤真夏の方程式

○年間入場者は前年比0.5%増の1億5,589万人で2年連続の増加となった。映画館(スクリーン)数は2012年より28スクリーン多い3,318スクリーンとなった。

○興行収入は前年比0.5%減の1,942億円と2年ぶりの減少。

ベストセラー(2013)

①医者に殺されない47の心得<近藤誠>
②色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年<村上春樹>
③聞く力 心をひらく35のヒント<阿川佐和子>
④海賊とよばれた男(上・下)<百田尚樹>
⑤ロスジェネの逆襲<池井戸潤>

○出版業界は9年連続の前年割れ。販売額は前年比3.3%減の1兆6,823億円と落ち込みに歯止めがかからなかった。書籍は2.0%減で7年連続のマイナス、雑誌は4.4%減で16年連続のマイナス。

○書籍はミリオンセラーが3点。売れ行きの二極化が進み、売れる本と売れない本との差が激しかった。ダイエット本など実用書が不発に終わった。

○雑誌は全般に30代以上向けは健闘したが、若者向けが苦戦した。

話題のマンガ(2013)

○コミック誌の発行部数は前年割れとなったが、コミックスは増加した。

○コミック誌は月刊誌、週刊誌がともに不振。『コロコロコミック』(小学館)など全般に不調だったが、「進撃の巨人」人気で『別冊少年マガジン』(講談社)が大躍進、「進撃の巨人」スピンオフを掲載した『ARIA』(同)も好調だった。また、『別冊マーガレット』(集英社)、『flowers』(小学館)も堅調だった。

○コミックスでは『進撃の巨人』(講談社)がシリーズ累計2,800万部を超える大ヒットとなった。『黒子のバスケ』、『暗殺教室』(各集英社)も好調。グルメマンガ『いつかティファニーで朝食を』(新潮社)もヒットした。

○ONE PIECE(集英社)、進撃の巨人(講談社)、NARUTO-ナルト-、HUNTER×HUNTER、君に届け(各集英社)、聖☆おにいさん(講談社)、銀の匙(小学館)、暗殺教室(集英社)、坂本ですが?(エンターブレイン)、青の祓魔師、黒子のバスケ(各集英社)

ファッション(2013)

○震災後の節電意識や猛暑などでステテコ愛好者が増加傾向にあるなかで、女性用ステテコも発売され、女性層にも人気が広がった。

○夏には短い丈で凝ったデザインのシースルータイプの靴下が流行。靴下とサンダルの組み合わせで足元のおしゃれを楽しむ若い女性が目立った。

○バブル期に人気を呼んだ、カーディガンやセーターを肩にかける「プロデューサー巻き」や体の線を強調したボディコン風のペンシルスカートが再び女性の間に流行した。

○イタリア発高級ニットブランドの刺しゅうブレスレットがブームとなった。特に願い事が叶うとされる4つ葉のデザインのブレスレットが若い女性に大人気となった。

気象状況(2013)

○1月と2月は北日本を中心に冬型の気圧配置が強く、全国的に平均気温は低めだった。北日本と新潟県までの日本海側では所々で記録的な大雪となった。

○春は変動が大きく、荒天の日が目立った。3月2日~3日には北海道で暴風雪となり9人が死亡した。4月上旬には発達した低気圧の影響で北日本から西日本の広い範囲で大雨や暴風となった。5月上旬は全国的に気温が低かった。

○梅雨入りは東海から九州は早く、関東甲信や北陸、東北南部は遅めだった。梅雨明けは関東から沖縄では早かったが、東北と北陸では8月上旬と遅かった。8月9日には東北を襲った記録的な豪雨により秋田県仙北市で土石流が発生、6人が死亡した。

○夏は太平洋高気圧の勢力が強く、全国的に暑い日が続いた。特に8月上旬から中旬は厳しい暑さに見舞われ、8月12日には高知県四万十市で過去最高気温の41.0度を観測した。

○秋は残暑が厳しく、天候も不安定だった。9月2日には埼玉県と千葉県で竜巻が発生、60人余りが負傷し約1,400棟が損壊した。台風接近個数は9個と1966年と並んで最も多く、多大な被害をもたらした。伊豆大島では10月16日、台風26号による記録的な大雨で土石流が発生し死者・不明者が43人に達した。

○12月は北海道では気温が高かったが、東日本から沖縄にかけては低温だった。降雪は北海道日本海側で少なく、その他の地域は平年並みだった。

2012年(平成24年)

経済財政白書 副題(2012)

日本経済の復興から発展的創造へ

首相 野田佳彦→安倍晋三

経済概況(2012)

平成24年の日本経済は、春頃までは堅調だったが、夏以降は不振が続いた。個人消費がエコカー補助金終了の影響などで鈍化、輸出は円高や欧州危機、さらに尖閣諸島問題などで低迷、設備投資も個人消費や輸出の弱含みを受けて減退し、夏から年末にかけて景気後退が鮮明になった。国内新車販売は2年ぶりに増加、住宅着工は3年連続の増加となった。家電は薄型テレビなどAV機器が低調、エアコンなどの白物家電は前年並みにとどまった。

経済成長率 名目 1.1% 実質 2.0%
民間最終消費支出 名目 1.8% 実質 2.4%
民間企業設備投資 名目 1.8% 実質 2.1%
輸出 名目 -2.3% 実質 -0.3%
消費者物価      -0.1%  

日本の広告費(電通調査)(2012)

○総広告費は5年ぶりの増加となる。年前半が復興需要やロンドン五輪効果などで好調。しかし、夏以降は個人消費の減退、円高や欧州経済の低迷、輸出の減少などによる景気後退のあおりを受け、減少傾向となった。衛星メディアやインターネットが好調。21業種中16業種が前年を上回った。

  億円 対前年比(%)
総広告費 58,913 (103.2)
新聞 6,242 (104.2)
雑誌 2,551 (100.4)
ラジオ 1,246 (99.9)
テレビ 17,757 (103.0)
衛星メディア 1,013 (113.7)
インターネット 8,680 (107.7)
PM 21,424 (101.4)

※PM=プロモーションメディア

政治・経済・業界(2012)

○東日本大震災からの復興施策を統括する「復興庁」が発足(2.10)。

○国内初のLCC「ピーチ・アビエーション」が運航開始(3.1)。

○東京地裁が収支報告書虚偽記載事件で強制起訴された小沢一郎・元民主党代表に無罪判決(4.26)。二審も無罪判決(11.12)で無罪確定。

×フランス大統領選で社会党のフランソア・オランド氏が当選(5.6)。

×国連持続可能な開発会議(リオ+20)がグリーン経済などの理念を盛り込んだ宣言「我々が望む未来」を採択(6.22)。

×エジプト大統領選でムハンマド・ムルシ氏が当選(6.24)。

○家電量販店5位のビックカメラが6位のコジマを買収・子会社化(6.26)。

○東京電力の実質国有化が決定(6.27)。

○関西電力の大飯原発3号機が再稼働(7.1)。

○再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度がスタート(7.1)。

○消費増税関連法が成立(8.10)。2014年4月に8%、15年10月に10%に。

×韓国の李明博大統領が竹島上陸(8.10)。

○J.フロントリテイリングがパルコを子会社化(8.27)。

○日本航空が2年7ヵ月ぶりに東証1部に再上場(9.19)。

○原子力発電の安全規制を担う「原子力規制委員会」が発足(9.19)。

○橋下徹大阪市長が率いる国政政党「日本維新の会」が発足(9.28)。

○沖縄の普天間飛行場にアメリカ軍の新型輸送機「オスプレイ」配備(10.1)。

×イスラエルがパレスチナ自治区ガザを空爆(11.14)。死者160人以上。

○野田首相が衆議院を解散(11.16)。

×北朝鮮が長距離弾道ミサイル発射を強行(12.12)。

○第46回衆議院総選挙で自民党が圧勝、294議席を獲得(12.16)。

○石原東京都知事の辞任・衆院選出馬に伴う都知事選挙で猪瀬直樹前副知事が個人最多の400万票超を獲得して当選(12.16)。

×韓国大統領選で与党セヌリ党の朴槿恵(パク・クネ)候補が勝利(12.19)。同国初の女性大統領に。

○第2次安倍内閣が発足(12.26)。3年3ヵ月ぶりに自公連立政権に戻る。

○住宅着工は前年比5.8%増と3年連続の増加。新車販売は同27.5%増と2年ぶりの増加。登録車が同26.1%増、軽自動車が30.1%増。百貨店は同0.3%増と16年ぶりの増加。スーパーは16年連続の前年割れ。失業率は年間平均4.3%で2年連続の改善。12月の失業者数は前年比17万人減少の259万人。

○携帯電話の加入台数は12月末で1億2,913万台(イー・アクセス分を除く)。

○為替相場は12月に入って円安傾向に転じ、最終日は1ドル86円台(12.28)、約2年5ヵ月ぶりの安値に下落。株価は最終日が1万395円(12.28)と年間で23%上昇。

マスコミ・広告・媒体(2012)

○「J SPORTS3・4」「IMAGICA BS」など7チャンネルのBSデジタル放送がスタート(3.1)。BSデジタル放送が31チャンネルに増加。

○福島・宮城・岩手の被災3県の地上アナログ放送が終了、全国地上波のデジタル化が完了(3.31)。

○携帯端末向けマルチメディア放送「モバキャス」がサービス開始、同時にスマートフォン向け放送局「NOTTV(ノッティーヴィー)」が開局(4.1)。

○民放キー局5社と電通がインターネット対応テレビ向けのビデオ・オン・デマンドサービス「もっとTV」を開始(4.2)。

×韓国・麗水市で国際博覧会開催(5.12~8.12)。入場者総数は約820万人。

×フェイスブックがアメリカ・ナスダックに株式上場(5.18)。

○違法ダウンロードに刑事罰を科する改正著作権法が成立(6.20)。

×ロンドン五輪開催(7.27~8.12)。204ヵ国・地域が参加。

○ソフトバンクとKDDIが高速データ通信「4G LTE」を開始(9.21)。

○スカパーJSATがサービスブランド名を「スカパー!」に統一(10.1)。

○ソフトバンクがアメリカ携帯電話3位のスプリント・ネクステルの買収・子会社化合意を発表(10.15)。買収額は約1.6兆円、世界3位の携帯キャリアに。

○CATV1位のジュピターテレコム(J:COM)と2位のジャパンケーブルネット(JCN)が2013年秋の統合を発表(10.24)。シェア50%超へ。

媒体の発足(2012)

○雑誌-女性誌-「Richesse」ハースト婦人画報社6.28、「and girl」エムオン・エンタテインメント10.12など。男性誌-「昭和40年男」クレタパブリッシング9.11、「VOLT」徳間書店9.22、など。情報誌-「Blue.」ネコ・パブリッシング3.10、「オトメディア」学研パブリッシング5.10、など。ゲーム誌-「アプリスタイル」イースト・プレス12.28など。料理誌-「食べようび」オレンジページ6.20など。コミック誌-「月刊COMICリュウ」徳間書店3.19、「ジャンプ改」集英社4.10、「別冊少年チャンピオン」秋田書店6.12など。

○主な休廃刊は「男子食堂」ベストセラーズ、「Look!s」スタイライフ、「Men’sYOUNG」双葉社、「旅」新潮社、「あるじゃん」リクルート、「小学三年生」「小学四年生」各小学館、「ゲーマガ」ソフトバンククリエイティブ、「囲碁」誠文堂新光社、「現代展望」現代展望、「東洋経済統計月報」「オール投資」各東洋経済新報社、「パチンコフィーバー」一水社、など。

○民放テレビ局数127局・民放ラジオ局数100局

○コミュニティ放送局数267局(14局増)

○創復刊誌数98誌、休廃刊誌数152誌

国内10大ニュース(2012)

○京都大学の山中伸弥教授にノーベル生理学・医学賞授賞決定(10.8)。iPS細胞の作製成功により再生医療の実現に道を開いたことを評価

○東京スカイツリータウンが開業(5.22)。2ヵ月で1,029万人が来場

○ロンドン五輪で日本人選手は史上最多のメダル38個を獲得(7.28~8.13)

○第46回衆議院総選挙で自民党圧勝(12.16)。第2次安倍内閣発足(12.26)

○野田内閣が尖閣諸島の国有化を閣議決定(9.11)。日中関係悪化

○932年ぶりに東北南部から九州南部の広い範囲で金環日食を観測(5.21)

○山梨県の中央自動車道笹子トンネルで崩落事故、9人死亡(12.2)

○オウム真理教事件の菊地直子容疑者を逮捕(6.3)。最後の特別手配犯、高橋克也容疑者も逮捕(6.15)。同教団を巡る事件捜査が終結(9.24)

○兵庫県尼崎市のドラム缶遺体事件が計6人の連続遺体遺棄・変死事件に発展。主犯格の角田美代子容疑者は兵庫県警本部の留置場で自殺(12.2)

○天皇陛下が狭心症治療ため心臓の冠動脈バイパス手術、無事成功(2.18)

海外10大ニュース(2012)

×アメリカ大統領選でバラク・オバマ大統領が再選(11.6)

×中国共産党総書記に習近平氏が就任(11.15)

×北朝鮮の最高指導者、金正恩氏が朝鮮労働党第1書記に就任(4.11)

×イギリスのエリザベス女王が即位60周年(2.6)。「ダイヤモンド・ジュビリー」(6.2~5)など多彩な祝賀行事を開催

×ミャンマーの下院議会補欠選挙で国民民主連盟(NLD)を率いるアウン・サン・スー・チー氏が当選(4.1)

×ロシア大統領選でウラジーミル・プーチン首相が当選(3.4)。通算3期目の大統領に返り咲き

×ハリケーン「サンディ」がアメリカ北東部に上陸、死者170人超(10.29)

×シリアの内戦が泥沼化の様相を強める(6月)

×NASAの探査機「キュリオシティ」が火星に着陸(8.5)

×スペインがユーロ圏に金融支援を要請(6.25)。欧州危機が続く

生活(2012)

×イタリア西岸で大型クルーズ船が座礁、死者・行方不明32人(1.13)。

○ダルビッシュ有が大リーグ・レンジャーズとの6年契約に合意(1.18)。

○中学校の新学習指導要領でダンスと武道が必修化(4.1)。

○食品の放射性物質基準が厳格化。一般食品は1kg当たり放射性セシウム500ベクレルから100ベクレルに(4.1)。

○新潟県佐渡市で放鳥トキのペアにひな誕生(4.22)。

○金環日食がテレビで生中継されるなど全国的に注目される(5.21)。

○厚生労働省が牛レバーの生食用提供を禁止(7.1)。

○滋賀県大津市のいじめによる中学生自殺事件(2011年10月発生)で滋賀県警が中学校と市教育委員会を強制捜査(7.11)。

○大リーグ・マリナーズのイチローがヤンキースに電撃移籍(7.23)。

○国直轄の除染が本格的に開始(7.27)。福島県内11市町村が対象。

○環境省がニホンカワウソを絶滅種に指定(8.28)。

○ポリオの不活化ワクチン接種開始(9.1)。副作用不安で生ワクチンから変更。

○東京電力が家庭向け電気料金を平均8.46%値上げ(9.1)。

○エコカー補助金の申請受付終了(9.21)。

○大相撲・日馬富士が第70代横綱に昇進(9.26)。

○レスリング女子の吉田沙保里選手が五輪と世界選手権を合わせ13連覇達成の功績により国民栄誉賞を受賞(11.7)。

×アメリカ・コネチカット州の小学校で銃乱射事件、児童20人を含む26人が死亡(12.14)。

○大阪市立桜宮高校2年の男子バスケットボール部主将が体罰を苦に自殺(12.23)。体罰議論が高まる。

○日米のプロ野球で活躍した松井秀喜が現役引退を発表(12.27)。

東京ゲートブリッジ(2.12)、三井アウトレットパーク木更津(4.13)、新東名高速道路(4.14)、ダイバーシティ東京プラザ(4.19)、渋谷ヒカリエ(4.26)、東京スカイツリータウン(5.22)、原鉄道模型博物館(7.10)、ビックロ(9.27)、東京駅丸の内駅舎リニューアル(10.1)、大丸東京店リニューアル(10.5)、阪急百貨店梅田本店リニューアル(11.21)

時の商品・新製品(2012)

○新感覚情報ツール-スマートフォン、「LINE」、「4G LTE」、小型タブレット端末、電子書籍専用端末。

○安心・清潔・健康-ドア・モニター、ノンアルコールビールテイスト飲料、衣類の抗菌力を高める液体濃縮洗剤、ノンシリコンシャンプー、青色光カットメガネ、免疫力を高めるヨーグルト、特保コーラ飲料、特保炭酸飲料。

○伝統回帰-塩麹、チルド和菓子、プレーンストッキング、ペプラム。

○価格×サービス変革-国内LCC、立ち飲み×本格料理レストラン、焼き牛丼。

○本格追求-マルちゃん正麺、切れ味抜群の家庭用ハサミ、黒ビール系飲料。

○エコ&高性能-「AQUA」、「N BOX」、「CX-5」。

○注目を集めた商品-「東京スカイツリー」、「東京駅丸の内駅舎」、「渋谷ヒカリエ」、街コン、キッズダンス用品、スマホ用なめこ栽培ゲームアプリ、B級グルメ、一人カラオケ、お掃除ロボット、野菜チップス、高刺激チューインガム、マテ茶、柑橘系炭酸飲料、低速ジューサー、タトゥー入りストッキング、「Wii U」、「Windows8」、ゆるキャラ。

○新発想商品-眠くならない鼻炎内服薬、香り付け専用仕上げ剤、涙袋専用メイク化粧品、電子レンジ圧力鍋、空気と水の噴射で歯間を洗浄する電動フロス。

話題の広告(2012)

・<SoftBank 白戸家シリーズ>=ソフトバンクモバイル

・<トヨタ自動車 スネ夫の素敵なドライブ編他>=トヨタ自動車

・<NTTdocomo とあるプレゼンテーション編他>=エヌ・ティ・ティ・ドコモ

・<au auスマートバリュー「家族もおトク」編他>=KDDI

・<BOSS 医師編他>=サントリー食品インターナショナル

・<Tanto アルパカ牧場編他>=ダイハツ工業

・<ガス・パッ・チョ!コンロ ガスパッチョ!東京ガスストーリー2安心編他>=東京ガス

・<GREE 聖戦ケルベロス AKIRA&TAKAHIRO編他>=グリー

・<UNIQLO ヒートテック・ウルトラライトダウン 秋 日本の冬をもっと元気に。編他>=ファーストリテイリング

・<インテル トラダンス編他>=インテル

・<小さなチョコビスケット おぼっちゃまとメイド編他>=森永製菓

・<淡麗グリーンラベル お一人様る編他>=キリンビール

・<SK-Ⅱ グラフリレー編他>=マックスファクター

・<消臭力 ミゲル&ディラン ポルトガルデビュー編他>=エステー

・<家庭教師のトライ 教えてトライさん登場編他>=トライグループ

・<ダイワハウス ダイワニャン・その2編他>=大和ハウス工業

・<新EVER まねきねこダックX こまねき登場編他>=アフラック

・<東芝LED電球 僕とLEDの10年編他>=東芝

話題のテレビ番組(2012)

○全日帯とゴールデン帯の年間平均視聴率は日本テレビが2年連続の1位を獲得。プライム帯はテレビ朝日が開局以来初の1位に輝いた。

○ドラマ視聴率は、「梅ちゃん先生」が平均20.7%でトップ、3月まで放送の「カーネーション」(各NHK総合)も19.1%とNHKの朝ドラが好調だった。「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日)、「純と愛」(NHK総合)、「PRICELESS~あるわけねぇだろ、んなもん!」(フジテレビ)、「相棒season11」(テレビ朝日)も高視聴率を獲得。この他、「鍵のかかった部屋」「ラッキーセブン」(各フジテレビ)、「ATARU」(TBS)、「ストロベリーナイト」(フジテレビ)も健闘した。

○スポーツ中継では、2014サッカーW杯アジア地区最終予選・日本代表の各試合中継が軒並み好調だった。対オーストラリア戦(テレビ朝日6.12)は35.1%の高視聴率を記録した。夏のロンドン五輪も、日本代表が銀メダルを獲得した女子サッカーを中心に健闘した。定番の箱根駅伝も高い人気ぶりを示した。また、プロ野球日本シリーズ(巨人対日本ハム)の第6戦も注目を集めた。

○バラエティは、日本テレビ系の「世界の果てまでイッテQ!」「踊る!さんま御殿!!」「行列のできる法律相談所」「ぐるぐるナインティナイン」の4番組が上位を独占、「ザ!世界仰天ニュース」も好調だった。このほか、「ぴったんこカン・カン」(TBS)、「クイズプレゼンバラエティQさま!!」「もしものシミュレーションバラエティお試しかっ!」(各テレビ朝日)、「鶴瓶の家族に乾杯」(NHK総合)などが人気を呼んだ。

○その他、長寿番組では、「笑点」(日本テレビ)や「サザエさん」(フジテレビ)が安定した視聴率を維持したが、音楽番組「HEY!HEY!HEY!MUSICCHAMP」(フジテレビ)が12月17日放送をもって18年の歴史に幕を閉じた。

NHK(2012)

《カーネーション》19.1%《梅ちゃん先生》20.7%《純と愛》
〈平清盛〉12.0%

○「紅白歌合戦」の視聴率は第一部が33.2%、第二部が42.5%。第一部は前年を2.0ポイント下回ったが、第二部は0.9ポイント上回った。

○大河ドラマ「平清盛」の平均視聴率は前年の「江・姫たちの戦国」を5.7ポイント下回る12.0%で、大河ドラマ史上最低となった。

○受信料値下げを実施。地上契約が月額1,225円、衛星契約が同2,170円と、それぞれ120円引き下げられた(10.1)。


流行語(2012)

ワイルドだろぉ、iPS細胞、維新、LCC、終活、第3極、近いうちに…、手ぶらで帰らせるわけにはいかない、東京ソラマチ、爆弾低気圧、原発ゼロ、塩こうじ、これまでに経験したことのないような大雨、ロングブレスダイエット、美魔女、イクジイ、霊長類最強女子、ソー活、佐川男子

流行歌(2012)

レコード大賞:AKB48<真夏のSounds good!>

最優秀新人賞:家入レオ<サブリナ/Shine>

①真夏のSounds good!<AKB48>
②GIVE ME FIVE!<AKB48>
③ギンガムチェック<AKB48>
④UZA<AKB48>
⑤永遠のプレッシャー<AKB48>
⑥ワイルドアットハート<嵐>
⑦Face Down<嵐>
⑧片想いFinally<SKE48>
⑨キスだって左利き<SKE48>
⑩アイシテラブル!<SKE48>

○総売上金額は前年比4.3%増の2,432億円。シングルが632億円で同5.3%増、アルバムが1,800億円で同4.0%増となる。

○ミリオンセラーはシングルがAKB48の5作品、アルバムは3作品。

話題の映画(2012)

洋画
①ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル
②バイオハザードV:リトリビューション
③アベンジャーズ
④アメイジング・スパイダーマン
⑤メン・イン・ブラック3

邦画
①BRAVE HEARTS 海猿
②テルマエ・ロマエ
③踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望
④ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
⑤おおかみこどもの雨と雪

○年間入場者は前年比7.2%増の1億5,516万人で2年ぶりの増加となった。映画館(スクリーン)数は2011年より49スクリーン少ない3,290スクリーンとなり、2年連続の減少となった。

○興行収入は前年比7.7%増の1,952億円と2年ぶりの増加となった。

ベストセラー(2012)

①聞く力 心を開く35のヒント<阿川佐和子>
②置かれた場所で咲きなさい<渡辺和子>
③舟を編む<三浦しおん>
④大往生したけりゃ医療とかかわるな<中村仁一>
⑤人生がときめく片づけの魔法<近藤麻理恵>

○出版業界は8年連続の前年割れ。販売額は前年比3.6%減の1兆7,398億円と落ち込みに歯止めがかからなかった。書籍は2.3%減で6年連続のマイナス、雑誌は4.7%減で15年連続のマイナス。

○書籍はミリオンセラーが1点。文芸とビジネスジャンルにヒットがなく、自己啓発・生き方ジャンルも低調で大ヒット作品は不発に終わった。

○雑誌は30~40代向けの女性誌が比較的好調だったが、全般に低迷が続いた。

話題のマンガ(2012)

○コミック誌の発行部数は前年割れ、コミックスも減少した。

○コミック誌は月刊誌、週刊誌がともに不振。『コロコロコミック』(小学館)、『最強ジャンプ』(集英社)、『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)などの主要誌がいずれも部数減となった。そのなかで『週刊少年ジャンプ』(集英社)が唯一好調。少女向けの『りぼん』も部数を維持し健闘した。

○コミックスでは『銀の匙』(小学館)が5巻累計で520万部を突破する大ヒットとなったほか、『黒子のバスケ』、『暗殺教室』(各集英社)も好調。『今日、恋をはじめます』(小学館)、『宇宙兄弟』(講談社)、『テルマエ・ロマエ』(エンターブレイン)の3作品も映画化で話題を呼び売れ行きを伸ばした。

○ONE PIECE、NARUTO-ナルト-、君に届け、HUNTER×HUNTER、青の祓魔師(各集英社)、銀の匙(小学館)、進撃の巨人(講談社)、BLEACH-ブリーチ-(集英社)

ファッション(2012)

○4月に「AEO(アメリカン・イーグル・アウトフィッターズ)」、7月にGAPの低価格ブランド「オールドネイビー」がそれぞれ東京都心にオープンして人気を集めた。アメリカ発のカジュアル衣料がファストファッションブームを再び呼び起こした。

○2012年度から中学校でダンスが必修化されたことをきっかけにダンス人気が高まったことを受け、キッズ向けのダンスシューズやダンスウェアが売れ行きを伸ばした。

○10~20代の女性の間で、素肌色のプレーンストッキングが人気を呼ぶとともにタトゥーを入れているように見える柄付きのストッキングが流行となった。

○ジャケットやブラウスのウエストから下の部分をフレアやフリルなどで裾広がりにした「ペプラム」が、女性らしさを演出するアイテムとして若者から大人の女性まで世代を超えて流行した。

気象状況(2012)

○1月と2月は西高東低の冬型の気圧配置が強く、全国的に平均気温は低めだった。北日本から西日本にかけての日本海側では大雪の日が多かった。

○春は不安定で荒れた天候の日が目立った。4月3日~5日には北日本から西日本の広い範囲で記録的な暴風雨となり、5月2日~4日には北・東日本太平洋側で大雨に見舞われた。また、5月6日には関東地方などで竜巻が発生し、多大な被害をもたらした。

○梅雨入りは概ね平年並み、梅雨明けは近畿・中国地方で早く、関東甲信・九州地方では遅かった。7月11日~14日には「平成24年7月九州北部豪雨」が発生し、甚大な被害を受けた(死者・行方不明者32人)。

○夏の気温は6月から7月中旬にかけて北・東日本では低温傾向にあったが、7月下旬以降は全国的に高温に転じ、猛暑日も多かった。

○秋は北・東日本で気温が高く、特に北日本では9月の平均気温が戦後最も高い記録的な残暑となった。10月は台風16号と17号の影響で各地に暴風雨被害が発生、11月は一時的に冬型の気圧配置が強まるなど、気象変化が激しかった。

○12月は寒気が流れ込んだ影響で、沖縄・奄美を除き全国的に低温だった。北海道から西日本にかけての日本海側ではたびたび大雪となった。

2011年(平成23年)

経済財政白書 副題(2011)

日本経済の本質的な力を高める

首相 菅直人→野田佳彦

経済概況(2011)

平成23年の日本経済は、3月11日の東日本大震災の影響で一時低迷したが、夏頃には生産活動の回復により持ち直した。しかし、秋以降は欧州債務危機による世界経済の減速や円高に伴う輸出の鈍化と、個人消費の下振れ懸念などを背景に景況不安が強まった。企業収益は2年ぶりの経常減益。国内新車販売も2年ぶりの減少。家電は薄型テレビが減少に転じた。

  対前年比(%) 対前年比(%)
経済成長率 名目 -2.8 実質 -0.7
民間最終消費支出 名目 -1.0 実質 0.0
民間企業設備投資 名目 0.1 実質 1.1
輸出 名目 -2.4 実質 0.0
消費者物価    -0.3  

日本の広告費(電通調査)(2011)

○総広告費は4年連続の減少となる。東日本大震災後の広告自粛ムードが響いた。マス4媒体広告費が10-12月期は好調だったが、年間では前年を割り込んだ。衛星メディアは堅調、インターネットも増勢を維持。プロモーションメディアは前年割れ。21業種中16業種が前年を下回った。

  億円 対前年比(%)
総広告費 57,096 (97.7)
新聞 5,990 (93.7)
雑誌 2,542 (93.0)
ラジオ 1,247 (96.0)
テレビ 17,237 (99.5)
衛星メディア 891 (113.6)
インターネット 8,062 (104.1)
PM 21,127 (95.4)

※PM=プロモーションメディア

政治・経済・業界(2011)

×アラブの春-北アフリカのチュニジアから始まった民主化運動がエジプト、リビアなどの諸国に広がり政権が交代(1月~12月)。

○東京電力が初の計画停電を実施(3.14)。

○家電エコポイント制度が終了(3.31)。

○パナソニックが三洋電機とパナソニック電工を完全子会社化(4.1)。

○菅首相が中部電力の浜岡原発の停止を要請(5.6)。全炉が停止(5.14)。

○「復興庁」の設置などを内容とする「復興基本法」が成立(6.20)。

×ドイツで「脱原発」法案可決(6.30)、2022年までに全原発17基を閉鎖。

×NASAが最後のスペースシャトルを打ち上げ(7.9)。

×S&Pがアメリカ国債を最上位の「トリプルA」から1段階格下げ(8.6)。

○東芝、ソニー、日立製作所が中小型液晶事業を統合(8.31)。

○生食用牛肉の加工や調理方法を厳格化した新規制がスタート(10.1)。

○オセアニア市場で円相場が一時、1ドル75円32銭の史上最高値を更新(10.31)。

×パレスチナがユネスコに正式加盟(10.31)。

○オリンパスの1千億円以上の損失隠しが発覚(11.8)。

○野田首相が環太平洋経済連携協定(TPP)交渉への参加を表明(11.11)。

○震災からの復興と円高対策を盛り込んだ総額12.1兆円規模の第3次補正予算が成立(11.21)。

○東京と大阪の両証券取引所が経営統合計画を発表(11.22)。

×アメリカン航空が破綻、アメリカ連邦破産法の適用申請(11.29)。

×気候変動枠組み条約締約国会議(COP17)で京都議定書の削減義務延長と2015年までの新体制採択が合意、日本は削減義務延長を拒否(12.11)。

○野田首相が「原発事故の収束」を表明(12.16)。

×アメリカ軍のイラク撤退が完了(12.18)。

×北朝鮮が金正日総書記死去を発表(12.19)。

○住宅着工は前年比2.6%増と2年連続の増加。新車販売は同15.1%減、登録車が同16.7%減、軽自動車が11.4%減。百貨店とスーパーは15年連続の前年割れ。失業率は年間平均4.5%(岩手・宮城・福島の被災3県を除く)。12月の失業者数は前年同月比1万人増加の299万人。

○携帯電話の加入台数は12月末で1億2,176万台(イー・アクセス分を除く)。

○為替相場は史上空前の円高が継続、最終日は1ドル77円台半ば(12.30)、前年末に比べ約4円の上昇。株価は最終日が8,455円(12.30)と、年間で約17%下落、1982年(8,017円)以来の低水準となった。

マスコミ・広告・媒体(2011)

○NTTドコモや大日本印刷などの共同事業会社トゥ・ディファクトが電子書籍サービスを本格開始(1.11)。

○凸版印刷とインテルなどがクラウド型電子書籍ストア「BookLive!」をオープン(2.17)。

○毎日放送が企業ロゴ入りキャラクターが登場するアニメ『TIGER&BUNNY』の放送開始(4.2)。

×マイクロソフトがネット電話大手スカイプの買収合意を発表(5.10)。

○Facebookが国内でチェックインクーポンサービスを開始(6.7)。

○タレントの島田紳助氏が暴力団関係者との親交発覚で芸能界引退(8.23)。

○マイクロソフトが「Windows8」を発表(9.13)。

○BSデジタル放送で新しく12チャンネルがスタート(10.1)。

○DeNAが横浜ベイスターズ買収を発表(11.4)、プロ野球オーナー会議が正式承認(12.1)。

○第42回東京モーターショー開催(東京ビッグサイト、12.3~11)。

媒体の発足(2011)

○雑誌-女性誌-「Lips」マガジンハウス3.23、「LoveCeleb」宝島社4.18、「Gina」ぶんか社10.7、「KATY(ケイテイ)」トランスメディア10.25など。男性誌-「男子食堂」ベストセラーズ3.19、など。生活情報誌-「ウレぴあ」ぴあ10.25など。スポーツ誌-「VOLT」徳間書店12.17など。コミック誌-「月刊コミック@パンチ」新潮社1.21、「月刊ヒーローズ」ヒーローズ発行/小学館クリエイティブ発売11.1、「グランドジャンプ」11.16「最強ジャンプ」12.3共に集英社など。シニア誌-「ねんきん生活」主婦と生活社4.15など。

○主な休廃刊は「ぴあ首都圏版」ぴあ、「PS」小学館、「PopSister」角川春樹事務所、「スーパージャンプ」集英社、「たまひよこっこくらぶ」ベネッセコーポレーション、「月刊消費者」日本消費者協会など。

○10月1日、BSデジタル放送が12チャンネル(スポーツ、音楽、映画、アニメ、競馬など)追加され、全24チャンネルに。これでテレビ放送22、ラジオ放送1、データ放送1となる。

○民放テレビ局数127局・民放ラジオ局数100局

○コミュニティ放送局数253局(10局増)

○創復刊誌数119誌、休廃刊誌数158誌

国内10大ニュース(2011)

東日本大震災が3月11日午後2時46分に発生。岩手、宮城、福島3県の沿岸は大津波に襲われ、壊滅的な被害を受けた。

○東日本大震災、国内観測史上最大のM9.0、死者・不明者約2万人(3.11)

○東京電力福島第1原発で水素爆発事故(3.12~15)、放射能汚染が拡大

○女子サッカーW杯・ドイツ大会で「なでしこジャパン」初優勝(7.17)

○日本相撲協会が八百長問題で春場所中止を決定(2.6)

○民主党・野田佳彦新内閣が発足(9.2)

○東京スカイツリーが自立式電波塔として世界一の634メートルに到達(3.18)

○大型台風12号と15号の相次ぐ上陸で記録的な被害(9月)

○政府は環太平洋経済連携協定(TPP)交渉への参加を表明(11.11)

○地上波テレビのアナログ放送終了、地上デジタル放送に移行(7.24)

○東京電力と東北電力管内で電力制限令発動(7.1)

海外10大ニュース(2011)

×タイ中部で大規模な洪水が発生、日系企業を含め被害拡大(9月~12月)

×アメリカ同時テロ首謀者のオサマ・ビンラディン容疑者殺害(5.2)

×チュニジア政権崩壊(1.15)、民主化運動「アラブの春」広がる。エジプトのムバラク大統領辞任(2.12)、リビアのカダフィ氏死亡(10.20)

×ニュージーランドでM6.3の地震、日本人28人を含む180人超が死亡(2.22)

×ギリシャの財政危機が欧州各国に波及、ユーロ危機が深刻化(10月以降)

×中国・浙江省の高速鉄道事故で40人が死亡(7.23)

×アップル創業者のスティーブ・ジョブズ氏が死去(10.5)

×世界人口が70億人を突破(10.31)

×中国が2010年GDP統計を発表、日本を抜いて世界第2位に(1.20)

×イギリス王室のウィリアム王子が結婚式(4.29)

生活(2011)

○東京・秋葉原のホコ天が2年7ヵ月ぶりに再開(1.23)。

○東京ディズニーリゾートが東日本大震災の影響で長期休園(3.12~4.27)。

○上野動物園がジャイアントパンダの一般公開開始(4.1)。

○福島第1原発20km圏を警戒区域に指定、立ち入り禁止で検問強化(4.22)。

○富山県の焼き肉店のユッケで食中毒発生(4.29)、その後4人死亡。

○福島第1原発1号機で核燃料溶融のメルトダウンが判明(5.12)。

○レディガガ-奇抜なファッションで話題の彼女は度々来日。東日本大震災の復興応援のメッセージが話題に。

○東京都小笠原諸島の世界自然遺産登録決定(6.25)、岩手県平泉の世界文化遺産登録決定(6.26)。

○東京電力と東北電力管内に電力使用制限令発動(7.1)。

○文部科学省と厚生労働省が2011年春の大卒就職率が過去最低の91.0%になったと発表(7.1)。

○地上波テレビのアナログ放送終了、地上デジタル放送に移行(7.24)。

×アメリカをはじめ世界各地に反格差デモが拡大(10月)。

○オウム真理教事件の裁判が終結、元幹部13人の死刑確定(11.21)。

○震災復興費財源確保のための臨時増税法が成立(11.30)。

○芦田愛菜-ドラマやCMと7歳の子役のかわいい笑顔がお茶の間を席巻。

○AKB48-売り出すCDは全て100万枚を超え、レコード大賞を受賞。メンバーのテレビCM出演が急増した。

○女子ワールドカップで優勝した「なでしこジャパン」のメンバーは澤キャプテンをはじめ、多くがCMやキャンペーンに起用され話題に。

JR博多シティ(3.3)、東北新幹線「はやぶさ」デビュー(3.5)、九州新幹線全線開通(3.12)、JR東海のリニア・鉄道館(3.14)、大阪ステーションシティ(5.4)、日本初のK-POP専用劇場「K THEATER TOKYO」(5.27)、サンシャイン水族館リニューアルオープン(8.4)、藤子・F・不二雄ミュージアム(9.3)、カップヌードルミュージアム(9.17)、阪急MEN'S TOKYO(10.15)、ルミネ有楽町店(10.28)。

時の商品・新製品(2011)

○新・情報ツール-スマートフォン、タブレット型情報端末、「ツイッター」、「Facebook」、ソーシャルゲーム。

○節電関連商品-LED電球、扇風機、太陽光発電、家庭用蓄電池、涼感寝具、石油ストーブ、節電機能搭載家電、家庭用燃料電池。

○非常時用商品-自転車、スニーカー、カセットコンロ・カセットガス、カセットガスストーブ、ラジオ、ミネラルウォーター、レトルト食品、家庭用放射線測定器。

○エコロジーな商品-ハイブリッド車、電気自動車、第3のエコカー、ホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)、濃縮液体洗剤。

○復活した往年の人気商品-「はちみつレモン」、「1969」(由紀さおり)。

○注目を集めた商品-「東京スカイツリー」、ノンアルコール飲料、ダイエットレシピ本、ミラーレス一眼カメラ、スイッチOTC解熱鎮痛剤、PHS通話定額アプリ、「ニンテンドー3DS」、食べるラー油、B級グルメ、ホームベーカリー、マッコリ、トーニングシューズ。

○新発想商品-ポン酢ジュレ、「日清カップヌードルごはん」、肌をケアできる洗顔料、白いココア、傷跡改善外用薬、軽量眼鏡フレーム。

話題の広告(2011)

・<SoftBank 白戸家:松木先生編他>=ソフトバンクモバイル

・<公共広告 全国キャンペーン あいさつ魔法編他>=ACジャパン

・<NTTdocomo タブレット編他>=エヌ・ティ・ティ・ドコモ

・<au Android au「お待たせ」編他>=KDDI

・<ボス 教師編他>=サントリー食品インターナショナル

・<ガス・パッ・チョ!ピピッとコンロ・東京ガスストーリー消える編他>=東京ガス

・<消臭力 唄う男の子:ミゲル編他>=エステー

・<Fit's 通学路編>=ロッテ

・<MOVE VS所長展開編他>=ダイハツ工業

・<ニンテンドー3DS 大野智と松本潤:体験中・カメラ編他>=任天堂

・<iPad iPadは刺激的編他>=アップルジャパン

・<REGZA 色の旅編他>=東芝

・<探検ドリランド 英雄戦隊TOKIO編>=グリー

・<カップヌードル この味は、世界にひとつ。編他>=日清食品

・<ザ・プレミアム・モルツ アカペラ編他>=サントリー酒類

・<虫コナーズ 玄関編他>=大日本除虫菊

・<マキアージュ CHU-NEW-LIP編他>=資生堂

・<UNIQLO 日常編他>=ファーストリテイリング

・<スカパー!兄夫婦の家編他>=スカパーJSAT

・<SEIYU バスプラダンス編他>=西友

・<ダイワウーマン ヒロイン・その2編他>=大和ハウス工業

・<生きるためのがん保険Days 青いダック登場編他>=アフラック

話題のテレビ番組(2011)

○日本テレビが年間平均視聴率で8年ぶりに3冠(ゴールデン帯、プライム帯、全日帯)を獲得。

○ドラマ視聴率は、「家政婦のミタ」(日本テレビ)が平均25.2%でトップ、最終回(12.21)は40.0%を獲得した。「JIN-仁-」(TBS)、「相棒Season9」(テレビ朝日)、大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」やテレビ小説「おひさま」(各NHK総合)も話題となった。その他では、「南極大陸」(TBS)、「妖怪人間ベム」(日本テレビ)、「マルモのおきて」「謎解きはディナーのあとで」「私が恋愛できない理由」(フジテレビ)、「新・警視庁捜査一課9係」(テレビ朝日)なども健闘。

○スポーツ中継では、サッカー・AFCアジア杯戦、箱根駅伝、世界フィギュアスケート選手権、サッカー女子ロンドン五輪アジア最終予選などが高視聴率を獲得した。なでしこジャパンが初優勝を飾ったサッカー女子W杯決勝の対アメリカ戦(フジテレビ7.18)が早朝にもかかわらず、瞬間最高視聴率27.7%を記録するなど女子サッカーの人気が目立った。また、プロ野球日本シリーズ(ソフトバンク対中日)の第7戦も注目を集めた。

○バラエティは、日本テレビ系の「行列のできる法律相談所」「ザ!世界仰天ニュース」「ぐるぐるナインティナイン」「世界の果てまでイッテQ!」の4番組が上位を独占した。このほか、「クイズプレゼンバラエティQさま!!」(テレビ朝日)、「ぴったんこカン・カン」(TBS)、「ホンマでっか!?TV」「ネプリーグ」(フジテレビ)、「踊る!さんま御殿!!」(日本テレビ)などが人気を呼んだ。

○その他、長寿番組では、「笑点」(日本テレビ)や「サザエさん」(フジテレビ)が高視聴率を維持したが、時代劇「水戸黄門」(TBS)が視聴率低迷で42年の歴史に幕を閉じた(12.19)。

NHK(2011)

《てっぱん》17.2%《おひさま》18.8%《カーネーション》
〈江~姫たちの戦国~〉17.7%

○「紅白歌合戦」の視聴率は第一部が35.2%、第二部が41.6%。第一部、第二部ともに前年並みを確保。

○大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」の平均視聴率は前年の「龍馬伝」を1.0ポイント下回る17.7%。

○「江~姫たちの戦国~」放送終了後の12月4日~12月25日にかけ午後7時30分~9時に「坂の上の雲」第3部全4話を放送。最終回の第4話の平均視聴率は11.4%。2009年~11年までの全3部13話の放送が完了した。

○大相撲の八百長問題で休止していた総合テレビでの中継放送を7月の名古屋場所から再開。

○BS放送をBS1とBSプレミアムの2チャンネル体制に統合・再編(4.1)。

流行語(2011)

なでしこジャパン、絆、スマホ、どじょう内閣、どや顔、帰宅難民、こだまでしょうか、3.11、風評被害、ラブ注入、がんばろう日本、計画停電、ジャスミン革命、想定外、ソーシャルメディア、年の差婚、美ジョガー、マル・マル・モリ・モリ

流行歌(2011)

レコード大賞:AKB48<フライングゲット>

最優秀新人賞:Fairies<More Kiss/Song for you>

①フライングゲット<AKB48>
②Everyday、カチューシャ<AKB48>
③風は吹いている<AKB48>
④上からマリコ<AKB48>
⑤桜の木になろう<AKB48>
⑥Lotus<嵐>
⑦迷宮ラブソング<嵐>
⑧マル・マル・モリ・モリ!<薫と友樹、たまにムック。>
⑨パレオはエメラルド<SKE48>
⑩Everyday Go<Kis-My-Ft2>

○総売上金額は前年比8.5%減の2,454億円。シングルが621億円で同16.9%増、アルバムが1,834億円で同14.7%減となる。

○ミリオンセラーはシングルがAKB48の5作品、アルバムはなし。

話題の映画(2011)

洋画
①ハリー・ポッターと死の秘宝 Part2
②パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉
③ハリー・ポッターと死の秘宝 Part1
④トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン
⑤カーズ 2

邦画
①コクリコ坂から
②劇場版ポケットモンスターベストウィッシュ「ビクティニと黒き英雄ゼクロム」「ビクティニと白き英雄レシラム」
③ステキな金縛り
④SPACE BATTLESHIP ヤマト
⑤GANTZ

○年間入場者は1億4,473万人で前年比83.0%、2,963万人の減少となった。映画館数は2010年より73館少ない3,339館で18年ぶりに減少に転じた。

○興行収入は1,812億円で、前年比82.1%と2年ぶりの減少となった。

ベストセラー(2011)

①謎解きはディナーのあとで<東川篤哉>

②体脂肪計タニタの社員食堂 500kcalのまんぷく定食<タニタ>

③続・体脂肪計タニタの社員食堂 もっとおいしい500kcalのまんぷく定食<タニタ>

④心を整える。勝利をたぐり寄せるための56の習慣<長谷部 誠>

⑤もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら<岩崎夏海>

○出版業界は7年連続の前年割れ。販売額は前年比3.8%減の1兆8,042億円と落ち込みに歯止めがかからなかった。書籍は0.2%減で5年連続のマイナスとなったが、前年並みを維持。雑誌は6.6%減で14年連続のマイナス。

○書籍はミリオンセラーが10点。売れる本と売れない本の二極化現象が一段と鮮明になった。

○雑誌は付録企画が前年に続いて活発だった。

話題のマンガ(2011)

○コミック誌の発行部数は前年割れ、コミックスも減少となった。

○コミック誌は月刊誌、週刊誌がともに不振のなかで、『週刊少年ジャンプ』(集英社)が堅調。『別冊少年マガジン』(講談社)、『コミックアライブ』(メディアファクトリー)、『ジャンプSQ.』(集英社)も部数を伸ばした。

○コミックスでは『ONE PIECE』(集英社)の64巻(11月発売)の初版発行部数が400万部の日本記録を更新。また、『青の祓魔師』(集英社)の7巻(9月発売)の初版発行部数が100万部を突破し話題となった。

○ONE PIECE、君に届け(各集英社)、鋼の錬金術師(スクウェア・エニックス)、NARUTO、HUNTER×HUNTER(各集英社)、聖☆おにいさん、のだめカンタービレ、進撃の巨人(各講談社)、BLEACH-ブリーチ-、青の祓魔師(各集英社)

ファッション(2011)

○環境省が夏の電力不足対策の一環として、従来のクールビズより一層の軽装を促す「スーパークールビズ」を提唱。Tシャツやジーンズ、サンダル、スニーカーなどが容認されたことで話題となった。

○靴市場では、東日本大震災で帰宅困難者が続出した影響などによりスニーカー需要が増加。なかでも、履いて歩くことで下半身が引き締められ、シェイプアップ効果があるとされるトーニングシューズが年間を通して人気を呼んだ。

○若い女性の間では、ダボッとした英国紳士風のジャケットやタッグ入りパンツなどのおじさん風ファッションが秋に流行した。

○小顔風に脚をすっきりとスタイル良く見せられるポンチョが秋冬の女性の人気アイテムとなった。

気象状況(2011)

○1月は全国的に気温が低く、日本海側の広い範囲で大雪となったが、冬型の気圧配置は長続きせず、2月後半は全国的に気温は高めだった。

○春は西日本、沖縄・奄美を中心に全国的に低温だった。北日本や東日本の日本海側では雨が多く、沖縄・奄美では日照時間がかなり少なかった。

○梅雨入り・梅雨明けは多くの地方で早く、北日本太平洋側と沖縄・奄美では降水量が少なかったが、7月下旬に「平成23年7月新潟・福島豪雨」が発生、同地域に多大な被害をもたらした。

○夏の気温は全国的に高かったが、7月下旬など太平洋高気圧が弱まって気温が低くなる時期もあるなど、変動が大きかった。

○秋の気温も全国的に高く、また、台風などの影響で降水量も多かった。特に、9月には台風12号と15号による記録的な大雨により、紀伊半島を中心に甚大な被害が発生した。

○12月は後半を中心に北日本から西日本にかけて平均気温が低く、冬型の気圧配置が強まった下旬には日本海側で大雪となった。

2010年(平成22年)

経済白書 副題(2010)

需要の創造による成長力の強化

首相 鳩山由起夫→菅直人

経済概況(2010)

平成22年の日本経済は、秋口までは景気持ち直し傾向を維持したが、10月以降は足踏み状態が続いた。輸出は中国をはじめ新興国向けを中心に回復、設備投資も改善、個人消費もエコカー補助金、家電エコポイント等の政策効果や猛暑特需などで好調だった。しかし、秋以降は急激な円高による輸出の減速、エコカー補助金の終了、猛暑特需の反動減などで景況不安が強まった。企業収益は2年連続で経常増益。国内新車販売は6年ぶりの増加。家電は薄型テレビやブルーレイレコーダー、エアコンなどが好調だった。

経済成長率 名目 1.8% 実質 3.9%
民間最終消費支出 名目 0.3% 実質 1.8%
民間企業設備投資 名目 0.8% 実質 2.1%
輸出 名目 22.5% 実質 24.0%
消費者物価    -1.0%  

日本の広告費(電通調査)(2010)

○総広告費は3年連続の減少となる。しかし、企業業績の改善、サッカーW杯南アフリカ大会、上海万博等の大型イベントの開催やエコカー補助金、エコポイントなどの景気刺激策がプラス要因となり、回復基調に。21業種中8業種が前年を上回った。インターネット、衛星メディアが好調だった。

  億円 対前年比(%)
総広告費 58,427 (98.7)
新聞 6,396 (94.9)
雑誌 2,733 (90.1)
ラジオ 1,299 (94.8)
テレビ 17,321 (101.1)
衛星メディア 784 (110.6)
インターネット 7,747 (109.6)
PM 22,147 (95.6)

※PM=プロモーションメディア

政治・経済・業界(2010)

○日本年金機構が発足(1.1)。

○日本航空が経営破綻、会社更生手続き開始を申請(1.19)。

×トヨタ自動車がアメリカで8車種計約230万台のリコールを発表(1.21)。2月上旬には日米で新型「プリウス」のリコールも発表。

×グーグルが中国本土での検索サービスを停止(3.22)。

○第一生命が株式上場(4.1)。

×EUとIMFが財政危機のギリシャに緊急融資を決定(5.2)。

○日本経団連会長に米倉弘昌・住友化学会長が就任(5.27)。

○鳩山首相が退陣表明(6.2)、菅直人新内閣発足(6.8)。

×中国人観光ビザ緩和(7.1)。

○第22回参議院選挙で民主党が改選議席を10議席下回る大敗(7.11)。

○ネット検索大手のヤフー・ジャパンとグーグルが事業提携を発表(7.27)。

○パナソニックが三洋電機の株式公開買い付け(TOB)開始を発表(7.29)。

×イラク駐留米軍の戦闘任務終了(8.31)。

○経済産業省がエコカー補助金の打ち切りを発表(9.8)。

○日本振興銀行が経営破綻、初のペイオフ発動(9.10)。

○民主党代表選挙で菅首相が小沢一郎氏を破り再選(9.14)。

○財務省が6年半ぶりに円売りドル買いに介入(9.15)。

○消費者金融大手の武富士が経営破綻、会社更生法の適用を申請(9.28)。

○たばこ1本あたり平均3.5円の大幅増税実施(10.1)。

○日本銀行がゼロ金利政策を復活(10.5)。

○ジャスダックと大証ヘラクレスが統合、新ジャスダック発足(10.12)。

○生物多様性会議(COP10)が名古屋で開催(10.18)。

×メドベージェフ・ロシア大統領が国後島訪問(11.1)。

○尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件の映像が流出(11.4)。

○APEC(太平洋経済協力会議)首脳会議が横浜市で開催(11.13)。

×米GMが再上場(11.18)。

×内部告発サイトのウィキリークスがアメリカ政府の外交文書を暴露(11.28)。

×COP16閉幕、2013年以降の骨格となる「カンクン合意」を採択(12.11)。

○住宅着工は前年比3.1%増と2年ぶりに増加。新車販売は同7.5%増、登録車が同10.6%増、軽自動車が2.3%増。百貨店とスーパーは14年連続の前年割れ。失業率は年間平均5.1%で前年と同率。12月の失業者数は前年同月比19万人減の298万人。

○携帯電話の加入台数は12月末で1億1,706万台となる。

○為替相場は史上空前の円高で推移、最終日は1ドル81円台半ば(12.30)、前年末に比べ約11円の上昇。株価は最終日が1万228円(12.30)、年間で317円下落。

マスコミ・広告・媒体(2010)

×カナダ・バンクーバー冬季五輪開催(2.12~18)。日本勢は浅田真央ら銀メダル3個、銅メダル2個を獲得。

○日本気象協会が桜や紅葉など季節情報に応じた広告を配信する「気象アドネットワーク」のサービス開始(3.1)。

○日本経済新聞社が「電子版」を創刊(3.23)。

×WHO(世界保健機関)がアルコール飲料の広告などの規制案を採択(5.20)。

○ソフトバンクモバイルが「iPad」を発売(5.28)。

○鉄道会社や鉄道系広告会社11社が首都圏主要駅でデジタルサイネージの共同実証実験を開始(6.21)。

○総務省が2011年秋以降に開始される新BSデジタル放送の追加免許割り当てを5社7チャンネルに決定、全37チャンネルの割り当て完了(10.1)。

○千葉ロッテ・マリーンズが日本シリーズ制覇、5年ぶりに日本一(11.7)。

○総務省が地デジ対応のテレビや受信機の世帯普及率が9月末時点で90.3%に達したと発表(11.24)。

×サッカーW杯の2018年開催地がロシア、2022年がカタールに決定(12.2)。

媒体の発足(2010)

○雑誌-女性誌-「Celeb Scandals」ぶんか社1.18、「PopSister」角川春樹事務所4.17、「EDGE STYLE」双葉社6.7、「ランドネ」枻出版社6.23、「リンネル」宝島社10.20、「GLOW」同10.28など。男性誌-「men's FUDGE」三栄書房3.24など。生活情報誌-「日経PCビギナーズ」日経BP4.13、「オトナファミ」エンターブレイン11.20など。ゴルフ誌-「EVEN」枻出版社5.6など。児童誌-「GAKUMANplus」小学館4.15など。歴史情報誌-「歴史人」ベストセラーズ9.11など。コミック誌-「ヤングエース」角川グループパブリッシング4.3、「SPA!コミックス」扶桑社5.15、「ARIA」講談社7.28など。

○主な休廃刊は「学習」「科学」学研、「sabra」「小学5年生」小学館、「NAVI」二玄社、「電気店」電波新聞社、「スコラ」スコラマガジン、「スイングジャーナル」スイングジャーナル社、「大相撲」読売新聞東京本社、「コミックパンチ」新潮社など。

○民放テレビ局数127局・民放ラジオ局数100局

○コミュニティ放送局数243局(8局増)

○創復刊誌数110誌、休廃刊誌数216誌

国内10大ニュース(2010)

○尖閣諸島沖で中国漁船が海上保安庁の巡視船に衝突(9.7)、中国人船長の逮捕で日中関係悪化

○北海道大学の鈴木章名誉教授とアメリカ・パデュー大学の根岸英一特別教授のノーベル化学賞授賞決定(10.6)

○宮崎県で口蹄疫の牛を確認(4.20)、県内に汚染が広がる

○日本全国が観測史上最も暑い夏に(6月~8月)

○鳩山首相が退陣表明(6.2)、菅直人新内閣発足(6.8)

○小惑星探査機「はやぶさ」が7年ぶりに帰還(6.13)

○第22回参議院選挙で民主党が改選議席を10議席下回る大敗(7.11)

○日本相撲協会が野球賭博問題で大関琴光喜と大嶽親方を解雇(7.4)

○最高検が大阪地検特捜部主任検事を郵便不正事件における証拠改竄容疑で逮捕(9.21)、元上司の前特捜部長と前副部長を犯人隠避で逮捕(10,1)

○FIFAワールドカップ南アフリカ大会で日本代表がベスト16と健闘(6.29)

海外10大ニュース(2010)

×チリの鉱山落盤事故(8.5)で閉じこめられた作業員33人全員を救出(10.13)

×北朝鮮軍が韓国の延坪島を砲撃、4人が死亡(11.23)

×上海万博開催、史上最多の入場者数7,308万人を達成(5.1~10.31)

×ハイチのM7.0の地震で約23万人死亡(1.12)

×メキシコ湾の深海油田で掘削施設が爆発(4.20)、原油流出が続きアメリカ史上最悪の海洋汚染事故に拡大

×北朝鮮の金正日総書記の三男、金正恩氏が軍の指導部ポストに就任(9.28)

×中国で服役中の民主活動家、劉暁波氏のノーベル平和賞授賞決定(10.8)

×韓国軍哨戒艦が黄海で沈没(3.26)、韓国調査団は北朝鮮潜水艦による魚雷攻撃が原因と断定(5.20)

×自宅軟禁下にあったミャンマーの民主化運動指導者、アウン・サン・スー・チーさんが7年半ぶりに解放(11.7)

×アイスランドの火山が噴火(4.14)、欧州発着の航空便の多くが運行中止に

生活(2010)

○横綱・朝青龍が引退(2.4)。

×チリでM8.8の地震、死者450人超(2.27)。

○足利事件の菅家利和さんの無罪確定(3.26)。

○建設中の東京スカイツリーが東京タワー(333m)を抜き日本一に(3.29)。

○高校無償化法案が成立(3.31)。

○診療報酬を10年ぶりに増額改定(4.1)。

×中国の青海省でM7.1の地震、死者約2,700人(4.14)。

○殺人などの公訴時効を廃止・延長する刑事訴訟法改正が成立(4.27)。

○子ども手当(月額1万3千円)の支給開始(6.1)。

○改正臓器移植法施行、家族の承諾で臓器提供が可能に(7.17)。

×ビキニ環礁が核兵器の惨禍を伝える負の遺産として世界遺産に登録(7.31)。

○所在不明の高齢者が相次ぐ(8月)。

○郵便不正事件で村木厚子元厚労省局長に無罪判決(9.10)。

×シアトル・マリナーズのイチロー選手が10年連続200本安打達成(9.23)。

○羽田空港の4本目のD滑走路が運用開始(10.21)。

○横綱・白鵬の連勝が63でストップ、平幕の稀勢の里に破れる(11.15)。

○2011年春卒業の大学生の12月1日現在の就職内定率が過去最低の68.8%に。

○東北新幹線が新青森駅まで延伸し全線開通(12.4)。

○早稲田大学の斉藤祐樹投手が日本ハムに入団(12.9)。

○絶滅種の淡水魚クニマスの生息を確認(12.15)。

○西武有楽町店閉店(12.25)。

茨城空港(3.11)、成田スカイアクセス(7.17)、三越銀座店改装(9.11)、コピス吉祥寺(10.15)、羽田空港新国際線ターミナルビル(10.21)、COREDO(コレド)室町(10.28)、YUITO(ユイト)(10.28)

時の商品・新製品(2010)

○新時代感覚商品-スマートフォン、3D映画・テレビ・カメラ、電子書籍端末、タブレット型情報端末、地デジ対応薄型大画面テレビ、「ツイッター」、「facebook」。

○猛暑特需商品-エアコン、アイスクリーム、氷菓、涼感寝具、保冷枕、冷感美容液、衣類用冷感スプレー。

○低価格・高付加価値商品-ファストファッション、ヒートテック、コンビニロールケーキ、低価格基礎化粧品。

○エコロジーな商品-ハイブリッド車(「プリウス」「フィットハイブリッド」)、電気自動車(「アイ・ミーブ」「リーフ」)、LED電球、節水用液体洗剤。

○復活した往年の人気商品-ハイボール、「ミルミル」、「ラ王」、「メタルファイトベイブレード」、「ハイパーヨーヨー」、「爆丸」。

○注目を集めた商品-「東京スカイツリー」、「羽田空港」、「平城遷都1300年祭」、「ビッグアメリカシリーズ(ハンバーガー)」、B級グルメ、200円台牛丼、格安航空チケット、禁煙補助薬、しじみ成分入りみそ汁、ミラーレス一眼カメラ。

○新発想商品-食べるラー油、縦型カップ焼きそば、ライスブレッドクッカー「ゴパン」、携帯用電動歯ブラシ、電子レンジ用魚焼きパック、針なしホッチキス、羽根のない扇風機、アルコール・カロリー・糖類ゼロ飲料、電子タバコ。

話題の広告(2010)

・<SoftBank スーパーサブ編、白戸家シリーズ他>=ソフトバンクモバイル

・<au ガンガン学割編他>=KDDI

・<NTT docomo 堀北とカエラ編他>=エヌ・ティ・ティ・ドコモ

・<もっと頼れる医療保険 新EVER まねきねこダックシリーズ>=アフラック

・<Fit's 電車編他>=ロッテ

・<NOTE 低燃費オンジ編他>=日産自動車

・<ボス 2つのタワー編他>=サントリー

・<Tanto わかさぎ釣り編他>=ダイハツ工業

・<ダイワハウス NEW HERO編他>=大和ハウス工業

・<ガス・パッ・チョ!ピピッとコンロ・ガスツアー便利編他>=東京ガス

・<NEWスーパーマリオブラザーズWii こんな�����び方もあります。編、スピードクリア編>=任天堂

・<特選丸大豆しょうゆ 幸せって何だっけ?編>=キッコーマン

・<トリスウィスキー いろんな所で編他>=サントリー

・<モバゲータウン 同窓会編他>=ディー・エヌ・エー

・<GREE メジャーゲームシリーズ>=グリー

・<120年間、おつかれさまでした。そして、ありがとうございました。>=東芝

話題のテレビ番組(2010)

○フジテレビが年間平均視聴率で7年連続の3冠(ゴールデン帯、プライム帯、全日帯)を達成。

○ドラマ視聴率は、平均20%超えの連続ドラマが1本もなく低調が目立った。「相棒season9」(テレビ朝日)が平均19.7%でトップ。大河ドラマ「龍馬伝」やテレビ小説「ゲゲゲの女房」(各NHK総合)も話題となった。その他では、「臨場2」(テレビ朝日)、「フリーター、家を買う。」「月の恋人~Moon Lovers~」「コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-2nd season」(フジテレビ)、「ホタルノヒカリ2」(日本テレビ)、「新参者」(TBS)などが健闘。

○スポーツ中継では、サッカーW杯の日本代表戦が視聴率上位を独占。ベスト8をかけた「日本×パラグアイ」戦(TBS・6月29日)は57.3%を獲得し年間視聴率トップとなった。バンクーバー冬季五輪では浅田真央選手が銀メダルとなった女子フィギュアスケートが人気を呼んだ。このほか、箱根駅伝やプロ野球日本シリーズの中日×ロッテ戦なども注目を集めた。

○巨人戦ナイター中継の年間平均視聴率は前年を1.6ポイント下回る8.2%。

○バラエティは、「行列のできる法律相談所」「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ)が引き続き高視聴率を維持。4月開始の「そうだったのか!池上彰の学べるニュース」(テレビ朝日)が好調で知的バラエティという新たなジャンルを開拓した。「世界一受けたい授業」(日本テレビ)、「ネプリーグ」(フジテレビ)、「ぴったんこカン・カン」(TBS)、「秘密のケンミンSHOW」(日本テレビ)なども健闘した。

○その他、長寿番組の「笑点」(日本テレビ)や「サザエさん」(フジテレビ)も高視聴率を獲得した。

NHK(2010)

《ウェルかめ》13.5%《ゲゲゲの女房》18.6%《てっぱん》
〈龍馬伝〉18.7%

○「紅白歌合戦」の視聴率は第一部が35.7%、第二部が41.7%。第一部は前年を下回ったが、第二部は上回った。

○大河ドラマ「龍馬伝」の平均視聴率は前年の「天地人」を2.5ポイント下回る18.7%。

○「龍馬伝」放送終了後の12月5日~12月26日にかけ午後8時から「坂の上の雲」第2部全4話を放送。

○大相撲の野球賭博問題でNHK記者が捜査情報を関係者の親方に漏らしていたことが発覚し(7.6)、社会問題となった。また、名古屋場所(7.11~25)の生中継を全面中止。1953年の中継放送開始以来、中止したのは初めて。

流行語(2010)

ゲゲゲの、いい質問ですねぇ、イクメン、AKB48、女子会、脱小沢、食べるラー油、ととのいました、~なう、無縁社会、何か持っていると言われ続けてきました、パワースポット、山ガール、2位じゃダメなんですか

流行歌(2010)

レコード大賞:EXILE「I Wish For You」

最優秀新人賞:スマイレージ「夢見る15歳」

①Beginner<AKB48>
②ヘビーローテーション<AKB48>
③Troublemaker<嵐>
④Monster<嵐>
⑤ポニーテールとシュシュ<AKB48>
⑥果てない空<嵐>
⑦Love Rainbow<嵐>
⑧チャンスの順番<AKB48>
⑨Dear Snow<嵐>
⑩To be free<嵐>

○総売上金額は前年比4.7%減の2,792億円。シングルが531億円で同7.8%増、アルバムが2,150億円で同11.8%減となる。

○ミリオンセラーはシングルはなし、アルバムは1作品。

話題の映画(2010)

洋画
①アバター
②アリス・イン・ワンダーランド
③トイ・ストーリー3
④カールじいさんの空飛ぶ家
⑤バイオハザードⅣ アフターライフ

邦画
①借りぐらしのアリエッティ
②THE LAST MESSAGE 海猿
③踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!
④ONE PIECE film STRONG WORLD
⑤劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド・パール 幻影の覇者 ゾロアーク

○年間入場者は1億7,436万人で前年比103.0%、506万人の増加となった。映画館数は2009年より16館増え、3,412館で17年連続の増加。

○興行収入は2,207億円で、前年比107.1%と2年連続の増加となった。

ベストセラー(2010)

①もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら<岩崎夏海>
②1Q84(BOOK3)<村上春樹>
③伝える力<池上彰>
④くじけないで<柴田トヨ>
⑤超訳 ニーチェの言葉<F.W.ニーチェ>

○出版業界は6年連続の前年割れ。販売額は前年比3.1%減の1兆8,748億円と落ち込みに歯止めがかからなかった。書籍は3.3%減で4年連続のマイナス、雑誌は3.0%減で13年連続のマイナス。

○書籍はミリオンセラーが5点。売れる本は突出して売れ、それ以外は低調という二極化現象が顕著だった。ビジネス書の健闘が目立った。

○雑誌は前年に続き付録企画が活発だった。

話題のマンガ(2010)

○コミック誌はマイナス基調が続いたが、コミックスは微増となった。

○コミック誌は月刊誌、週刊誌がともに不振。こうしたなかで、子ども向け月刊誌の『コロコロコミック』(小学館)や大人向け月刊誌の『コミック乱』(リイド社)などが堅調だった。

○コミックスでは『ONE PIECE』(集英社)の最新刊(60巻・11月発売)の初版発行部数が1冊の書籍としては最多の340万部を記録。また、60巻までの累計販売部数が2億部を突破し話題となった。

○ONE PIECE(集英社)、鋼の錬金術師(スクウェア・エニックス)、NARUTO、君に届け(集英社)、のだめカンタービレ、聖☆おにいさん(講談社)、新世紀エヴァンゲリオン(角川グループパブリッシング)、BLEACH-ブリーチ-(集英社)、大奥(白水社)、テルマエ・ロマエ(エンターブレイン)

ファッション(2010)

○ファストファッション人気が継続。フォーエバー21の松坂屋銀座店への出店が注目を集めたほか、H&Mも出店を強化するなど海外ファストファションがブームを牽引。国内のユニクロやしまむら等の低価格カジュアルも健闘した。

○上からすっぽりかぶるニット素材のポンチョが女性に流行。通販やカジュアル専門店、百貨店など幅広い業態で売れ筋アイテムとなった。

○登山ブームを背景に女性の間で、レギンスの上に山スカートを履く「山ガール」ファッションが大流行となり、スポーツ専門店などは山スカートの売り上げを大幅に伸ばした。

○秋冬ファッションでは、ファー(毛皮)小物がヒット。帽子や耳当て、バッグ、ブーツカバーなど自分の好みに合わせて、アクセントとしてファーを使用する装いが若い女性を中心に人気を呼んだ。

気象状況(2010)

○1月と2月の平均気温は全国的に高かったが、気候の変動が激しく、日本海側の各地では大雪となった。

○春は全国的に寒暖の差が大きく、4月17日には東京などで史上最も遅い記録に並ぶ降雪が観測された。

○梅雨入りは、全国的に遅く、梅雨明けが早い地方が多かったが、梅雨前線の活動は活発で梅雨時期の降水量は平年並みだった。

○夏は強い太平洋高気圧に覆われることが多く、8月を中心に全国各地が猛暑に見舞われた。平均気温は観測データが存在する1898年以降の113年間で最も高い記録となった。

○秋は全国的に9月の残暑が厳しく、10月の気温も高めだったが、11月には高温が解消した。台風の接近数は7個と平年を下回ったが、沖縄・奄美地方では降水量が多かった。特に奄美大島では10月20日に1日の雨量としては観測史上最多の622ミリを記録する集中豪雨が発生し大被害を受けた。

○12月は北日本や東日本では暖かい日が多かったが、日本海側では下旬に強い寒気が到来し記録的な積雪となる地域もあった。

2009年(平成21年)

経済白書 副題(2009)

危機の克服と持続的回復への展望

首相 麻生太郎→鳩山由紀夫

経済概況(2009)

平成21年の日本経済は、前年秋のリーマン・ショック以降の世界同時不況を背景に景気低迷が続いた。輸出は中国などアジア向けを中心に改善、個人消費も政府の消費刺激策により微増に転じたが、一方で春頃からデフレが進行、企業収益環境が悪化した影響で設備投資はマイナス基調が続いた。円高不安も重なり、景気回復には至らなかった。企業収益はコスト削減などで2年ぶりの経常増益。国内新車販売は5年連続の減少。百貨店やスーパーも低調。家電は薄型テレビとブルーレイレコーダーが健闘した。

経済成長率 名目 -6.1% 実質 -5.2%
民間最終消費支出 名目 -3.1% 実質 -1.0%
民間企業設備投資 名目 -21.6% 実質 -19.3%
輸出 名目 -32.8% 実質 -24.0%
消費者物価    -1.3%  

日本の広告費(電通調査)(2009)

○総広告費は景気低迷を背景に2年連続の減少となる。衆議院総選挙、エコカー減税、エコポイントなどプラス材料はあったものの、世界的不況で低調だった。21業種中20業種が前年割れとなった。衛星メディアとインターネットは前年を上回った。

  億円 対前年比(%)
総広告費 59,222 (88.5)
新聞 6,739 (81.4)
雑誌 3,034 (74.4)
ラジオ 1,370 (88.4)
テレビ 17,139 (89.8)
衛星メディア 709 (104.9)
インターネット 7,069 (101.2)
PM 23,162 (88.2)

※PM=プロモーションメディア

政治・経済・業界(2009)

○日経平均株価の終値が7,054円、バブル後の最安値更新(3.10)。

○損保ジャパンと日本興亜損害保険が2010年4月の経営統合で基本合意(3.13)。

○政府が省エネ家電の「エコポイント」、エコカー購入補助金などを含む総額15兆円の経済対策を発表(4.10)。

○三井住友FGが日興コーディアル証券の買収を発表(5.1)。

×北朝鮮が2度目の地下核実験(5.25)。

○新生銀行とあおぞら銀行が2010年10月の合併で合意(7.1)。

×イタリアでG8ラクイラサミット開催(7.8~7.10)。

○7月の完全失業率が過去最悪の5.7%に。総務省発表(8.28)。

○消費者庁が発足(9.1)。

○前原誠司国土交通大臣が八ツ場ダムの建設中止を表明(9.17)。

○鳩山首相が国連気候変動サミットで温室効果ガスを2020年までに1990年比25%削減する中期目標を発表(9.22)。

○日本航空の経営が悪化(10.29)。

○住友信託銀行と中央三井トラスト・ホールディングスが2011年春の統合を発表(11.6)。信託業界首位に。

○ファミリーマートがam/PMの子会社化発表(11.13)。2010年春合併へ。

×ファンロンパイ・ベルギー前首相が初代EU大統領(首脳会議常任議長)に選出(11.19)。

○ドバイ・ショックで円急騰、1995年以来の1ドル84円台に突入(11.27)。

○「郵政民営化凍結法」成立(12.4)。

○日米が航空自由化(オープンスカイ)協定に合意(12.11)。

×コペンハーゲンのCOP15閉幕。京都議定書後の合意は不成立(12.19)。

○パナソニックが三洋電機を子会社化(12.21)。

○三井住友海上、あいおい損害保険、ニッセイ同和損害保険3社の各臨時株主総会で2010年4月の経営統合が最終承認(12.22)。

○住宅着工は前年比27.9%減、1964年以来45年ぶりに80万戸を割り込む。新車販売は同9.3%減、登録車が同9.1%減、軽自動車が9.7%減。百貨店とスーパーは13年連続の前年割れ。失業率は年間平均で5.1%と大幅に悪化。12月の失業者数は前年同月比47万人増の317万人。

○携帯電話の加入台数は12月末で1億1,062万台となる。

○為替相場は円高で推移、最終日は1ドル92円12銭(12.30)、前年末に比べ1円86銭上昇。株価は最終日が1万546円(12.30)、年間で19%上昇。

マスコミ・広告・媒体(2009)

○三菱自動車が「ダカール・ラリー(パリ・ダカ)」から撤退を表明(2.4)。

○アメリカ・アカデミー賞で「おくりびと」が外国語映画賞、「つみきのいえ」が短編アニメーション賞を受賞(2.22)。

○日本テレビの久保伸太郎社長が「真相報道バンキシャ!」の虚偽報道問題で引責辞任(3.16)。

○任天堂と電通のWii向け動画配信サービス「Wiiの間」開始(5.1)。

○大日本印刷と講談社、小学館、集英社がブックオフの株式約31%(議決権ベース)の取得を発表(5.13)。

○サッカー日本代表が4大会連続のワールドカップ出場を決める(6.6)。

○2019年のラグビー・ワールドカップの日本開催決定(7.28)。

×2016年の夏季五輪の開催地がリオデジャネイロに決定(10.2)。

○「Windows7」発売(10.22)。

○「第41回東京モーターショー2009」開催(10.23~11.4)。

○トヨタ自動車がF1撤退を発表(11.4)。

○読売ジャイアンツが日本シリーズ制覇、7年ぶりに日本一(11.7)。

○BSデジタル放送受信機の普及数は6,535万台、CS放送の契約件数は371万件となる(12月末)。

媒体の発足(2009)

○雑誌-女性誌-「GINGER」幻冬舎3.23、「美STORY」光文社8.18、「Used Mix」ベストセラーズ9.23など。男性誌-「男の隠れ家」朝日新聞出版5.27など。生活情報誌-「MONOQLO」普遊舎3.19、「misaki」PHP研究所4.6、「ファミリーウォーカー」角川マーケティング6.24、「EFiL」扶桑社10.1、「家電批評」普遊舎11.2など。児童誌-「アイラブママ」インフォレスト3.17、「ジュニアエラ」朝日新聞出版4.15など。コミック誌-「ゲッサン(月刊サンデー)」5.12、「月刊ビッグコミックスピリッツ」8.27各小学館、「別冊少年マガジン」講談社9.9など。

○主な休廃刊は「広告批評」マドラ出版、「BRIO」光文社、「Cawaii!」主婦の友社、「エスクァイア日本版」エスクァイアマガジンジャパン、「マリ・クレール」アシェット婦人画報社、「諸君!」文芸春秋、「スタジオボイス」INFASパブリケーションズ、「PINKY」集英社、「小学五年生」「小学六年生」各小学館など。

○民放テレビ局数127局・民放ラジオ局数101局

○コミュニティ放送局数235局(10局増)

○創復刊誌数135誌、休廃刊誌数189誌

国内10大ニュース(2009)

○第45回衆議院総選挙で民主党が圧勝(8.30)。鳩山連立内閣が発足(9.16)

○新型インフルエンザが国内でも大流行

○裁判員制度施行(5.21)。東京地裁で全国初の裁判員裁判の公判開始(8.3)

○プロ野球日本代表チームがWBC連覇(3.23)

○芸能界に薬物汚染広がる。酒井法子容疑者を覚醒剤所持容疑で逮捕(8.8)

○天皇、皇后両陛下が即位20周年(1.7)

○ETC搭載自動車の休日の「高速道路上限1,000円がスタート(3.28)

○足利事件で服役中の菅家利和さんが17年半ぶりに釈放(6.4)

○脳死を人の死と認める改正臓器移植法が成立(7.13)

○行政刷新会議の「事業仕分けで1兆9,500億円捻出(11.11~27)

海外10大ニュース(2009)

×新型インフルエンザが世界で猛威。死者1万人を超える

×第44代アメリカ大統領にバラク・オバマ氏が就任(1.20)

×マイケル・ジャクソン氏が急死(6.25)

×アメリカ自動車大手のクライスラー(4.30)とGM(6.1)が相次ぎ経営破綻

×オバマ大統領が「核なき世界」の推進でノーベル平和賞受賞決定(10.9)

×北朝鮮が長距離弾道ミサイルを発射(4.5)

×韓国釜山市の室内射撃場火災で日本人10人を含む15人が死亡(11.14)

×中国新疆ウイグル自治区のウルムチで暴動、武力鎮圧で死者197人(7.5)

×サモア諸島沖のM8.0の地震で死者・不明者143人(9.29)、インドネシアのスマトラ島沖のM7.9の地震で1,195人死亡(9.30)

×ウサイン・ボルトがベルリン世界陸上の男子100メートル決勝で9秒58の世界新記録(8.16)

生活(2009)

×USエアウェイズの旅客機がニューヨークのハドソン川に不時着。乗客・乗員は全員無事(1.15)。

○汚染米虚偽表示容疑で「三笠フーズ」社長らを逮捕(2.10)。

○総額2兆円の「定額給付金」の関連法成立(3.4)。

○「ハンセン病問題基本法」施行(4.1)。

×マリナーズのイチローが日米通算3,086安打、日本プロ野球の通算最多安打記録を更新(4.16)。

○新型インフルエンザ、国内で初確認(5.9)。アメリカから帰国の高校生3人。

×全盲の辻井伸行さんがアメリカの「バン・クライバーン国際ピアノコンクール」で優勝(6.7)。

×世界保健機関、新型インフルエンザの警戒度を最高のフェーズ6へ(6.11)。

○水俣病被害者を救済する特別措置法が成立(7.8)。

○北海道大雪山系で中高年ツアー客らが遭難、10人死亡(7.16)。

○鹿児島県の奄美大島などで皆既日食。国内陸地では46年ぶりに観測(7.22)。

○台風9号により兵庫県など4県で死者・不明者が27人(8.10)。

○女子テニスの杉山愛が引退表明(9.9)。

○新型インフルエンザのワクチン接種開始(10.19)。

×ヤンキースの松井秀喜がワールドシリーズで日本人初のMVP獲得(11.4)。

○俳優の森繁久弥さん死去(11.10)

○中小企業の借金や住宅ローンの返済猶予を促す「返済猶予法」成立(11.30)。

○「肝炎対策基本法」が成立(11.30)。

○「原爆症救済法」が成立(12.1)。

○男子ゴルフの石川遼が史上最年少の賞金王(12.6)。

シャングリラ・ホテル東京(3.2)、キットソン1号店(3.8)、キッザニア甲子園(3.27)、FOREVER21(4.29)、富士山静岡空港(6.4)、LABI1日本総本店池袋(10.30)、ヴィーナスフォート・アウトレット(12.11)、アバクロンビー&フィッチ(12.15)

時の商品・新製品(2009)

○低価格商品-激安ジーンズ、低価格カジュアル衣料、日本マクドナルドバリュー戦略商品、1000円高速、韓国旅行、格安弁当、「餃子の王将」、PB(プライベート・ブランド)。

○健康・美容関連商品-新型インフルエンザ対策グッズ(マスク、消毒液、イオン発生機)、発毛剤。

○エコロジーな商品-ハイブリッド車(「プリウス」「インサイト」)、電気自動車、エコカー減税・補助金対象車、エコポイント省エネ家電、LED電球、節水用液体洗剤、軽量ペットボトル入り天然水。

○復活した往年の人気商品-ハイボール、「ドラゴンクエストⅨ 星空の守り人」、「ベイブレード」、「ザ・ビートルズ リマスター盤CD」、「機動戦士ガンダム」放映開始30周年記念イベント。

○注目を集めた商品-規格外野菜、「ツイッター」、「iPhone3GS」、「OLYMPUS PEN」、ドット入り罫線ノート、ETC、小型耕運機、「国宝 阿修羅展」。

○新発想商品-アルコール完全ゼロのビールテイスト飲料、噛むのが面倒な人向けのチューインガム、スプレー式整髪料、電動マスカラ、泡状ヘアカラー、折りたたみキーボード付き電子メモ帳、蒸気レス炊飯器。

話題の広告(2009)

・<SoftBank SMAP大移動編、白戸家シリーズ>=ソフトバンクモバイル

・<au 朝のはじまり編他>=KDDI

・<NTT DOCOMO 家族だから(家族への通話無料)編他>=エヌ・ティ・ティ・ドコモ

・<Fit's 噛むとフニャン編他>=ロッテ

・<ニンテンドーDSi 衣装編他>=任天堂

・<ファンタ ファン太郎が行く 俺たちのサイダー編他>=日本コカ・コーラ

・<キリン一番搾り生ビール 夏・サーバー編他>=キリンビール

・<新EVER まねきねこダック登場編他>=アフラック

・<フレッツ光 大忙し編他>=NTT東日本

・<ギャツビー 変身編他>=マンダム

・<ダイワハウス ダイワハウスが言えない男編他>=大和ハウス

・<トヨタ 子ども店長・給食編他>=トヨタ自動車

・<ムーヴ エコカー減税&補助金編他>=ダイハツ

・<NOTE やまびこ編他>=日産自動車

・<ウーノフォグバー 平成遣欧使節団編他>=資生堂

・<角瓶 来店編他>=サントリー

・<MOTTAINAIキャンペーン>=伊藤忠商事

話題のテレビ番組(2009)

○フジテレビが年間平均視聴率で6年連続の3冠(ゴールデン帯、プライム帯、全日帯)を達成。

○ドラマ視聴率は、NHK大河ドラマ「天地人」が年間を通して高視聴率を獲得。1月25日放送分は26.0%(NHK総合)と他のドラマを抑え年間最高視聴率を記録。2位が「JIN-仁-(最終回)」(TBS・25.3%)、3位が「MR.BRAIN(初回)」(TBS・24.8%)、4位が「コード・ブルーSP(1月10日放送)」(フジテレビ・25.6%)、5位が「相棒(3月11日放送)」(テレビ朝日・21.7%)。その他では、「刑事一代・平塚八兵衛の昭和事件史第2夜)」(テレビ朝日)、「ドラマ・サザエさん」、「BOSS」(各フジテレビ)、「ウェルかめ」(NHK)、「24時間TVドラマスペシャルにぃのことを忘れないで」(日本テレビ)などが健闘。

○スポーツ中継では、「プロボクシグWBC世界フライ級タイトルマッチ・内藤大助×亀田興毅」が年間視聴率総合トップの43.1%(TBS)を獲得。また、野球のWBCの日本戦中継番組が軒並み高視聴率となった。このほか、「全日本フィギュア女子フリー」、「東京箱根間往復大学駅伝」、「大相撲初場所・千秋楽」などが人気を呼んだ。

○巨人戦ナイター中継の年間平均視聴率は前年を0.3ポイント上回る10.0%。

○日本テレビ恒例の「24時間テレビ愛は地球を救う」では、“珍獣ハンター”タレントのイモト・アヤコがチャリティ・マラソンに挑戦、最終時間帯の視聴率が31.1%を記録した。

○バラエティは、「ネプリーグ」(フジテレビ)、「行列のできる法律相談所」(日本テレビ)、「クイズ!ヘキサゴンⅡ」(フジテレビ)、「世界の果てまでイッテQ」(日本テレビ)、「はねるのトびら」(フジテレビ)などが人気を集めた。

○その他、「笑点」(日本テレビ)も高視聴率を獲得した。

NHK(2009)

《だんだん》16.2%《つばさ》13.8%《ウェルかめ》
〈天地人〉21.2%

○「紅白歌合戦」の視聴率は第一部が37.1%、第二部が40.8%。第一部は前年を上回ったが、第二部は下回った。

○大河ドラマ「天地人」の平均視聴率は前年の「篤姫」を3.3ポイント下回る21.2%となる。

○「天地人」放送終了後の11月29日~12月27日にかけ午後8時から「坂の上の雲」第1部全5話を放送。

○2008年12月1日に開始した有料番組配信サービス「NHKオンデマンド」の年間売上高は約2億1,000万円にとどまり、2009年度末までの売上計画約27億円の達成は困難な状況に。

流行語(2009)

政権交代、こども店長、事業仕分け、新型インフルエンザ、草食男子、脱官僚、派遣切り、ファストファッション、ぼやき、歴女(レキジョ)、エコカー減税、エコポイント、1000円高速、小沢ガールズ、チェンジ、990円ジーンズ、トゥース

流行歌(2009)

レコード大賞:EXILE<Someday>

最優秀新人賞:BIGBANG<Rain Is Fallin’>

①Believe/曇りのち、快晴<嵐/矢野健太 Starring Satoshi Ohno>
②明日の記憶/Crazy Moon~キミ・ハ・ムテキ~<嵐>
③マイガール<嵐>
④愛のままで…<秋元順子>
⑤Everything<嵐>
⑥イチブトゼンブ/DIVE<B'z>
⑦RESCUE<KAT-TUN>
⑧ひまわり<遊助>
⑨ONE DROP<KAT-TUN>
⑩急☆上☆Show!!<関ジャニ∞>

○総売上金額は前年比11.0%減の2,939億円。シングルが493億円で同9.2%減、アルバムが2,446億円で同11.3%減となる。

○ミリオンセラーはシングルはなし、アルバムでは3作品。

話題の映画(2009)

洋画
①ハリー・ポッターと謎のプリンス
②レッドクリフPartⅡ 未来への最終決戦
③マイケル・ジャクソン THIS IS IT
④WALL・E ウォーリー
⑤2012

邦画
①ROOKIES-卒業-
②おくりびと
③劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド・パール アルセウス超克の時空へ
④20世紀少年<最終章>ぼくらの旗
⑤ヱバンゲリヲン新劇場版:破

○年間入場者は1億6,930万人で前年比105.5%、881万人の増加となった。映画館数はシネコンの増加が続き、2008年より37館増え、3,396館で16年連続の増加。

○興行収入は2,060億円で、前年比105.7%と3年ぶりの増加となった。

ベストセラー(2009)

①1Q84(BOOK1・2)<村上春樹>
②読めそうで読めない間違いやすい漢字<出口宗和>
③私服だらけの中居正広増刊号 輝いて
④告白<湊かなえ>
⑤「脳にいいこと」だけをやりなさい!<M.シャイモフ、茂木健一郎訳>

○出版業界は5年連続の前年割れ。販売額は前年比4.1%減の1兆9,356億円と21年ぶりに2兆円割れとなった。書籍は4.4%減で3年連続のマイナス、雑誌は3.9%減で12年連続のマイナス。

○書籍はミリオンセラーが2点。『1Q84』が1・2巻合計で223万部と突出して部数を伸ばし、村上春樹ブームに沸いた。

○雑誌は有名ブランドの付録つきファッション誌が人気を呼んだ。

話題のマンガ(2009)

○コミック誌、コミックスはいずれもマイナス基調が続いた。

○コミック誌は月刊誌、週刊誌がともに不振。『週刊少年マガジン』(講談社)など低迷が目立ったが、12月発売の『週刊少年ジャンプ』(集英社)の発行部数が300万部を超え話題となった。。

○少年コミック誌では『別冊少年マガジン』(講談社)が9月に創刊され、注目を集めた。

○ONE PIECE、NANA(各集英社)、鋼の錬金術師(スクウェア・エニックス)、NARUTO(集英社)、のだめカンタービレ(講談社)、BLEACH-ブリーチ-(集英社)、聖☆おにいさん(講談社)、君に届け(集英社)

ファッション(2009)

○ファーストリテイリング系のジーユーが3月に発売した990円ジーンズが大ヒット。スーパーやディスカウント店も相次ぎ低価格ジーンズを投入し売上げを伸ばすなど、激安ジーンズが話題を集めた。

○他方、価格を抑えつつ流行のスタイルを素早く取り入れるファストファッションが安いだけでは満足しない若い女性を中心に大ブームとなった。スウェーデンの「H&M」や、4月に進出したアメリカの「FOREVER21」が安価でデザイン性が高いことから人気を呼んだ。

○低価格店が席捲するなかで、3月にアメリカのセレクトショップ「キットソン」、12月にアメリカの高級カジュアル「アバクロンビー&フィッチ」が出店。

比較的高価格の品揃えにもかかわらず人気店となった。

○タンクトップやTシャツなどの普段着からワンピースに至るまで、スパンコールを付けたファッションが20~30代の若い女性の間で流行した。

気象状況(2009)

○年初は気温は低かったが、1月は北日本、東日本を中心に、2月は全国的に暖冬だった。日本海側を中心に降雪量は少なかった。

○3月は気候の変動が激しかったが、4、5月は晴れの日が目立った。春は全国的に降水量が少なく、日照時間が多かった。

○梅雨入りは、東北地方から九州北部地方は早かったが、九州南部から沖縄は遅かった。太平洋高気圧の張り出しが弱かったため、梅雨明けは多くの地方で遅くなったほか、東北など梅雨明けが特定できない地方もあった。

○7月から8月は、各地で大雨が続いた。西日本では7月19日から26日に、中国地方から九州北部にかけ記録的な大雨に見舞われ、被害が続出した。この大雨は「平成21年7月中国・九州北部豪雨」と命名された。また、8月8日から11日には、台風9号の影響で東日本から西日本にかけて記録的な大雨となった。

○9月は少雨で晴れの日が多かったが、10月、11月は多雨と対照的であった。10月には台風18号が2年ぶりに上陸、東日本から北日本を縦断、各地で暴風や大雨となった。

○12月は気温の変動が激しく、上旬は全国的に高かったが、中旬以降は強い寒気が南下、日本海側では大雪となった。

2008年(平成20年)

経済白書 副題(2008)

リスクに立ち向かう日本経済

首相 福田康夫→麻生太郎

経済概況(2008)

平成20年の日本経済は、サブプライムローン問題を起因としたアメリカ発の金融不安による世界経済の減速を背景に景気が悪化した。米欧向けを中心に輸出が失速、設備投資が落ち込み、個人消費も低迷した。特に、アメリカの証券大手リーマン・ブラザーズが9月15日に破綻後、世界景気が急減速、株安、資源安が進行、為替市場はドル・ユーロ安、円独歩高となり、輸出依存度の高い日本経済は未曾有の経済危機に陥った。企業収益は7年ぶりの減収減益。国内新車販売は4年連続の減少。百貨店やスーパーも低調。家電は薄型テレビと次世代DVDが健闘した。

経済成長率 名目 -1.6% 実質 -0.6%
民間最終消費支出 名目 1.0% 実質 0.5%
民間企業設備投資 名目 -2.5% 実質 -3.7%
輸出 名目 -2.6% 実質 1.7%
消費者物価    1.5%  

日本の広告費(電通調査)(2008)

○総広告費は景気減退を背景に5年ぶりの減少となる。年前半は堅調に推移したが、年後半は北京オリンピックなどプラス材料はあったものの、世界的な景気悪化で低調。21業種中18業種が前年実績を下回る。衛星メディアとインターネットは好調を維持した。

  億円 対前年比(%)
総広告費 66,926 (95.3)
新聞 8,276 (87.5)
雑誌 4,078 (88.9)
ラジオ 1,549 (92.7)
テレビ 19,092 (95.6)
衛星メディア 676 (112.1)
インターネット 6,983 (116.3)
PM 26,272 (94.2)

※PM=プロモーションメディア

政治・経済・業界(2008)

○京都議定書約束期間スタート(1.1)。

○大阪府知事選で橋下徹氏が当選(1.27)。

×セルビアのコソボ自治州が独立宣言(2.17)。

○東芝が次世代ビデオ規格HD-DVDからの撤退を発表(2.19)。

○海上自衛隊のイージス艦「あたご」が漁船と衝突、漁船員2人行方不明(2.19)。

×台湾総統に国民党の馬英九氏が当選(3.22)。

○福田首相が道路特定財源の2009年度一般財源化を表明(3.27)。

○ガソリン税などの暫定税率期限切れ(3.31)。翌月に復活(4.30)。

○三越伊勢丹ホールディングスが誕生(4.1)。

○日本銀行総裁に白川方明副総裁が昇格(4.9)。

○任天堂、2008年3月期決算で売上高が過去最高の1.6兆円に(4.24)。

○日本人材派遣協会が製造業などの日雇い派遣を原則禁止(5.28)。

×東シナ海ガス田共同開発で日中合意(6.18)。

×世界貿易機関(WTO)多角的貿易交渉が決裂(7.29)。

○ロシアがグルジアに軍事介入、グルジア紛争勃発(8.7)。

×パキスタンのムシャラフ大統領が辞任(8.18)。

○福田首相が辞意表明(9.1)、麻生内閣が発足(9.24)。

○大和生命保険が破綻(10.10)。

×アメリカが北朝鮮のテロ支援国家指定を解除(10.11)。

○麻生首相が27兆円を盛り込んだ新総合経済対策を発表(10.30)。

○日本銀行、政策金利を7年ぶりに利下げ(10.31)。12月19日に追加利下げ。

○パナソニックが三洋電機の子会社化を発表(11.7)。

×タイ・バンコク2空港を反政府団体が占拠、タイ政府が非常事態宣言(11.27)

×イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザへの空爆開始(12.27)。

○住宅着工は前年比3.1%増で2年ぶりのプラス。新車販売は同5.1%減、登録車が同6.5%減、軽自動車が同2.6%減。百貨店とスーパーは12年連続の前年割れ。失業率は年間平均で4.0%と6年ぶりに悪化。12月の失業者数は前年同月比39万人増の270万人。

○携帯電話の加入台数が12月末で1億583万台となる。

○為替相場は9月中旬以降、円高が急進し最終日は1ドル90円26銭(12.30)、前年末に比べ22円84銭上昇。株価は最終日が8,859円(12.30)、年間で42%下落。

マスコミ・広告・媒体(2008)

○超高速インターネット衛星「きずな」打ち上げ(2.23)。離島や山間部のネット環境を整備。

○全国紙の活字の大型化と12段制への移行が進む(4月)。

○公共広告機構が2009年から「ACジャパン」への名称変更を決定(5.26)。

○ワンセグ携帯電話機の累積出荷台数が4月末に3,000万台を突破。電子情報技術産業協会発表(6.11)。

○東京メトロポリタンテレビジョンが「ワンセグ2サービス」開始(6.23)。

○デジタル放送の録画規制を緩和する「ダビング10」スタート(7.4)。

○ソフトバンクモバイルが「iPhone3G」を発売(7.11)。

○総務省、3年後に迫ったアナログ停波に向け、「地上デジタル放送推進総合対策」を発表(7.24)。

○TBSが2009年4月に認定持ち株会社への移行を発表(9.11)。

○6月末時点でのブロードバンド契約数は2,934万件、うちFTTHが1,308万件を占め、DSL(1,229万件)を初めて上回る。総務省発表(9.17)。

○フジテレビが認定持ち株会社に移行、「フジ・メディア・ホールディングス」誕生(10.1)。

○松下電器産業が「パナソニック」に社名変更(10.1)。

○任天堂、「ニンテンドーDSi」を発売(11.1)。

○フジテレビが地上波で放送中のドラマとバラエティ番組を同社の動画配信サービス「フジテレビOnDemand」で配信開始(11.1)。

○埼玉西武ライオンズが日本シリーズ制覇、4年ぶりに日本一(11.9)。

○ホンダが自動車レースF1撤退を発表(12.5)。

○BSデジタル放送受信機の普及数は4,662万台、CS放送の個人契約数は370万件となる(各12月末)。

媒体の発足(2008)

○雑誌-女性誌-「ELLEgirl」アシェット婦人画報社1.12、「HERS」光文社3.10、「Jane」マガジン・ハウス5.29、「MAQUIA Royal」集英社9.1など。男性誌-「At Once」JTBパブリッシング9.1、「VOGUE HOMME Japan」コンデナスト・ジャパン9.10「プラチナ・サライ」小学館11.26、「Oily Boy」マガジン・ハウス12.3など。生活情報誌-「日経ヘルスプルミエ」日経BP3.22、「コレカラ」リクルート5.22など。エンターテインメント誌-「月刊EXILE」フラックス・パブリッシング6.27など。コミック誌-「月刊少年ライバル」講談社4.4、「コミックZERO」双葉社7.7、「ケロケロA」角川書店7.26など。

○主な休廃刊は「主婦の友」主婦の友社、「NIKITA」主婦と生活社、「TITLe」文藝春秋、「Style」「月刊現代」講談社、「REALSIMPLE JAPAN」日経BP社、「読売ウィークリー」読売新聞社、「ヤングサンデー」小学館、「PLAYBOY日本版」集英社、「BOAO」マガジンハウス、「GRACE」世界文化社など。

○民放テレビ局数127局・民放ラジオ局数101局

○コミュニティ放送局数225局(9局増)

○創復刊誌数177誌、休廃刊誌数186誌

国内10大ニュース(2008)

○中国製冷凍ギョーザによる農薬中毒が発覚(1.30)

○福田首相が辞意表明(9.1)。麻生内閣が発足(9.24)

○スウェーデン王立アカデミーが日本人科学者4名にノーベル物理学賞と化学賞の授与を発表(10.7)

○北京オリンピックで競泳・平泳ぎの北島康介が史上初の連続2冠達成(8.14)。

○東京・秋葉原で無差別殺傷事件、7人殺害(6.8)

○後期高齢者医療制度スタート(4.1)。保険料天引きなどで批判続出

○元厚生事務次官宅連続襲撃事件。さいたま市では元次官夫妻殺害(11.18)

○東京株式市場の日経平均株価がバブル後の最安値7,162円を記録(10.27)

○岩手・宮城県で震度6強の地震発生、死者13人、行方不明者10人(6.14)

○地球温暖化などをテーマに北海道洞爺湖サミット開催(7.7~9)

海外10大ニュース(2008)

×アメリカ大統領選でオバマ氏当選(11.4)。初の黒人大統領誕生へ

×中国四川省で大地震発生、死者・行方不明者約8万7,000人に(5.12)

×アメリカ証券大手リーマン・ズラザーズが破綻(9.15)。金融不安が拡大

×北京オリンピック開催(8.8~24)。過去最多の204ヵ国・地域が参加

×ニューヨーク原油が史上最高値の1バレル147.27ドルを記録(7.11)

×ミャンマーでサイクロン被害、死者・行方不明者約13万8,000人(5.3)

×インド・ムンバイで同時テロ、日本人1人を含む163人が犠牲(11.26)

×中国チベット自治区ラサで大規模な暴動が発生(3.14)

×インドネシアで鳥インフルエンザによる死者が100人を突破(1.29)

×ロシア大統領にメドベージェフ氏就任、首相にプーチン前大統領指名(5.7)

生活(2008)

○石川遼がプロゴルフツアー宣言。16歳3ヵ月で史上最年少プロに(1.10)。

○国の責任を明記した薬害肝炎救済法成立(1.11)。

×男子プロテニスの錦織圭がデルレービーチ国際選手権で優勝(2.17)。

×ロス疑惑の三浦和義元社長、サイパンで逮捕(2.22)。移送先のロス市警の留置場で自殺(10.10)。

○特定困難な年金記録が2,025万件、社会保険庁発表(3.14)。

○桑田真澄投手が現役引退を表明(3.26)。

○特定健診・特定保健指導制度(メタボ健診)がスタート(4.1)。

○山口県光市の母子殺害事件犯人の元少年に死刑判決(4.22)。

○産地偽装などが発覚した船場吉兆が廃業(5.28)。

○将棋の羽生善治二冠が名人戦に勝利、永世名人の資格を獲得(6.17)。

○全国のたばこ自販機に成人識別カード「taspo」を導入(7.1)。

○原油価格の高騰(1バレル147ドル、7.11)に伴いガソリン価格が上昇(7月)。

○野茂英雄投手が現役引退を表明(7.17)。

×シアトルマリナーズのイチロー選手が日米3千本安打達成(7.29)。

○日本人の平均寿命、男性79.19歳、女性85.99歳で男女とも過去最高を更新、厚生労働省発表(7.31)。

○農林水産省が米販売会社の三笠フーズによる汚染米転売を発表(9.5)。

○中国輸入食品からのメラミン検出が発覚(9.20)。

○オリックス・バファローズの清原和博選手が引退(10.1)。

○大阪市の個室ビデオ店火災で25人死傷(10.1)。

○女子マラソンの高橋尚子選手が現役引退を表明(10.28)。

○音楽プロデューサーの小室哲哉容疑者を詐欺容疑で逮捕(11.4)。

○時間外労働の割増賃金を引き上げる改正労働基準法が成立(12.5)。2010年4月施行。

○厚生労働省が2008年10月から09年3月までに非正規労働者8万5千人が失業すると発表(12.26)。

赤坂サカス(3.20)、三井アウトレットパーク(入間4.10、仙台港9.12)、東京メトロ副都心線(6.14)、東京ディズニーランドホテル(7.8)、H&M(銀座店9.13、原宿店11.8)、シルク・ドゥ・ソレイユシアター東京(10.1)、イオンレイクタウン(越谷10.2)

時の商品・新製品(2008)

○低価格商品-PB(プライベート・ブランド)、低価格小型パソコン、カジュアル衣料、第3のビール。

○健康・美容関連商品-「Wii Fit」、ゼロカロリー飲料、男性用機能性下着、ニコチンパッチ、韓国コスメ、ホットなアイマスク。

○エコロジーな商品-電球形蛍光灯、湯たんぽ、ストラップ型の太陽光発電式ケータイ充電器、充電池式電気カイロ。

○本格感・高級感のある商品-「プレミアムローストコーヒー」、濃厚チーズスナック菓子、高アルコール度数缶チューハイ。

○セレブ感覚の商品-ブランドケータイ、国内線ファーストクラス。

○注目を集めた商品-ブルーレイ・ディスク・レコーダー、「iPhone3G」、郊外型アウトレットモール、タレント牧場生キャラメル、デジタルフォトフレーム、「モンスターハンターポータブル2ndG」、超小型車「iQ」、「鉄道博物館」、「taspo」。

○新発想商品-押すだけで個人情報を隠せるスタンプ、振って飲む炭酸飲料、温水シャワーで洗える機能性紳士スーツ、書くたびに芯が回転し細く書き続けられるシャープペンシル。

話題の広告(2008)

・<SoftBank 白戸家シリーズ他>=ソフトバンクモバイル

・<NTT DoCoMo 国境を越えて編他>=NTTドコモ

・<au 劇団なかまロミオとジュリエット編他>=KDDI

・<Wii Fit わかる30編他>=任天堂

・<SOYJOY ダイエット編他>=大塚製薬

・<TSUBAKI 新TSUBAKI赤編、同 白編他>=資生堂

・<ジョージア 麻雀編、シズル編他>=日本コカ・コーラ

・<ユニクロ ブラトップ>=ファーストリティリング

・<ボス 宇宙人ジョーンズ・地上の星編他>=サントリー

・<NOTE ローズ&マリー編、エヴァファミリー編他>=日産自動車

・<Tanto 子供服編他>=ダイハツ

・<フレッツ 光×Wii編、強敵の正体編他>=NTT東日本

・<カップヌードル DREAM!アフリカ大陸編他>=日清食品

・<企業広告 カレー屋編他>=ダイワハウス

・<BRAVIA ブルーレイ・ディスクレコーダー>=ソニー

・<この星のエネルギーとエコロジーのために。>=東芝

・<eco ideasシリーズ>=松下電器産業

話題のテレビ番組(2008)

○フジテレビが年間平均視聴率で5年連続の3冠(ゴールデン帯、プライム帯、全日帯)を達成。

○ドラマ視聴率は、NHK大河ドラマ「篤姫」が年間を通して高視聴率を獲得。11月30日放送分は29.2%(NHK総合)と他番組を抑え年間最高視聴率を記録。2位「CHANGE(最終回)」(フジテレビ・27.4%)、3位「ごくせん(4月19日放送)」(日本テレビ・26.4%)、4位「24時間テレビドラマスペシャル みゅうの足(あんよ)パパにあげる」(日本テレビ・25.6%)、5位「ラスト・フレンズ(最終回)」(フジテレビ・22.8%)。その他では、「流星の絆」(TBS)、「薔薇のない花屋」、「土曜プレミアム・SPスペシャルアンコール特別編」、「コード・ブルードクターヘリ緊急救命」、「のだめカンタービレinヨーロッパ二夜」(フジテレビ)などが健闘。

○スポーツ中継では、北京オリンピック関連番組が目立った。中でも開会式中継は37.3%(NHK総合)の高視聴率を記録。また、「プロ野球日本シリーズ・巨人×西武・第7戦」、正月恒例の「東京箱根間往復大学駅伝」、「プロボクシグWBC世界フライ級タイトルマッチ・内藤大助×ポンサクレック」、高橋尚子選手が出場した「名古屋国際女子マラソン」などが人気を呼んだ。

○巨人戦ナイター中継の年間平均視聴率は9.7%、前年を0.1ポイント下回り、3年連続の10%割れ。

○日本テレビ恒例の「24時間テレビ愛は地球を救う」では、人気お笑いタレントのエド・はるみがチャリティ・マラソンに挑戦、ゴールシーンを中継した最終時間帯の視聴率が30.2%を記録。

○バラエティは、「行列のできる法律相談所」(日本テレビ)、「クイズ!ヘキサゴンⅡ」、「はねるのトびら」、「SMAP×SMAP」、「爆笑レッドカーペット」(各フジテレビ)などが人気を集めた。

NHK(2008)

《ちりとてちん》15.9%《瞳》15.2%《だんだん》
〈篤姫〉24.5%

○「紅白歌合戦」の視聴率は第一部が35.7%、第二部が42.1%と、いずれも前年を上回った。

○大河ドラマ「篤姫」の平均視聴率は前年の「風林火山」を5.8ポイントも上回る24.5%。平均視聴率が30.5%だった「秀吉」(1996年)以降で最高となる。

○NHK記者ら3人が株のインサイダー取引で利益を得ていた疑いが明るみになり(1.17)、NHK職員81人が勤務中に株取引をしていたことが判明する(5.27)など、不祥事が目立った。

○インサイダー取引容疑で橋本元一会長が引責辞任(1.24)。後任に元アサヒビール相談役の福地茂雄氏が就任(1.25)。

○有料番組配信サービス「NHKオンデマンド」がスタート(12.1)。

流行語(2008)

グ~!、アラフォー、上野の413球、居酒屋タクシー、名ばかり管理職、埋蔵金、蟹工船、ゲリラ豪雨、後期高齢者、あなたとは違うんです、言うよね~

流行歌(2008)

レコード大賞:EXILE<Ti Amo>

最優秀新人賞:ジェロ<海雪>

①truth/海の向こうへ<嵐>
②One Love<嵐>
③I AM YOUR SINGER<サザンオールスターズ>
④キセキ<GReeeeN>
⑤羞恥心<羞恥心>
⑥HANABI<Mr.Children>
⑦そばにいるね<青山テルマ feat.SoulJa>
⑧DON'T U EVER STOP<KAT-TUN>
⑨LIPS<KAT-TUN>
⑩Beautiful days<嵐>

○総売上金額は前年比5.1%減の3,254億円。シングルが501億円で同4.9%減、アルバムが2,753億円で同5.1%減となる。

○ミリオンセラーはシングルはなし、アルバムでは4作品。

話題の映画(2008)

洋画
①インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国
②レッドクリフPart1
③アイ・アム・レジェンド
④ライラの冒険 黄金の羅針盤
⑤ハンコック

邦画
①崖の上のポニョ
②花より男子ファイナル
③容疑者Xの献身
④劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パールギラティナと氷空の花束シェイミ
⑤相棒-劇場版-絶体絶命!42.195km東京ビッグシティマラソン

○年間入場者は1億6,049万人で前年比98.3%、270万人の減少となった。映画館数はシネコンの増加が続き、2007年より138館増え、3,359館で15年連続の増加。

○興行収入は1,948億円で、前年比98.2%と2年連続の減少となった。

ベストセラー(2008)

①ハリー・ポッターと死の秘宝(上・下)<J.K.ローリング>
②夢をかなえるゾウ<水野敬也>
③B型自分の説明書ほか<Jamais Jamais>
④脳を活かす勉強法<茂木健一郎>
⑤お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本を実践<勝間和代>

○出版業界は4年連続の前年割れ。販売額は前年比3.2%減の2兆177億円。書籍は1.6%減で2年連続マイナス、雑誌は4.5%減で11年連続のマイナス。

○書籍はミリオンセラーが7点。血液型本、脳関連本、自己啓発本が好調だった。また、『カラマーゾフの兄弟』(光文社古典新訳文庫)や『蟹工船』(新潮文庫)など文庫本に意外なヒット作が出た。

話題のマンガ(2008)

○コミック誌は13年連続、コミックスは3年連続の前年割れ。

○コミック誌は月刊誌、週刊誌がともに不振。『週刊少年ジャンプ』(集英社)は実売部数を伸ばしたが、全体的には苦戦が続いた。『週刊ヤングサンデー』(小学館)が8月期に休刊となった。

○少年コミック誌では『月刊少年ライバル』(講談社)が4月に創刊され、注目を集めた。

○NANA、のだめカンタービレ、ONE PIECE(各集英社)、鋼の錬金術師(スクウェア・エニックス)、聖☆おにいさん(講談社)、花より男子、NARUTO(各集英社)、3月のライオン(白泉社)、HUNTER×HUNTER、君に届け(各集英社)

ファッション(2008)

○紳士服では、洗濯機を使わず、温水シャワーで手軽に洗えて、干すだけでシワが取れる機能性スーツが人気を呼んだ。

○水の抵抗を抑えた水着を着用した選手が世界新記録を連発。同様の素材を使用した水着も市販され、注目を集めた。

○梅雨の季節には、一見革のブーツに見えるゴム製のレインブーツが若い女性の間で流行した。

○スウェーデンの世界3位のカジュアル衣料チェーン「H&M」(ヘネス・アンド・モーリッツ)が秋に銀座と原宿に出店。低価格でデザイン性が高いことが話題を呼び、両店とも行列ができるほどの賑わいをみせた。国内最大手のユニクロも高機能でデザインを追求した低価格商品が人気となり、売上げを伸ばすなど、カジュアル衣料が席捲した。

○メタボ対策に注目が集まるなかで、歩くたびに運動効果が期待できる男性用機能性下着の売れ行きが好調だった。

気象状況(2008)

○全国的に1月半ばまでは暖冬だったが、2月は寒気が入り込んで厳しい冬の寒さが続いた。北日本や日本海側の降雪量は例年より少なかった。

○春は好天に恵まれた日が多く、全国的に平均気温は例年を上回った。特に、北日本や東日本では高温の日が目立った。

○梅雨入りは、関東甲信、東海、近畿、四国では例年より4~6日早かったが、東北や北陸、中国、九州北部では遅い梅雨入りとなった。梅雨明けは、東北や西日本は早く、関東甲信や東海は例年並みであった。

○7月から8月は、東日本や西日本は晴れて暑い日が続いた。8月終わりには、北日本から西日本にかけて各地で記録的な豪雨となった。河川の氾濫や土砂災害など大きな被害が発生した。気象庁は、8月26日から31日までの豪雨を「平成20年8月末豪雨」と命名した。また、予測できない局地的な集中豪雨に因んで“ゲリラ豪雨”という言葉も生まれた。

○上陸した台風はなく、例年に比べ台風被害は少なかった。

○秋は全国的に晴れの日が多く、残暑は10月まで続き、11月は寒暖の変動が大きかった。

○12月は南風が入り込み、北日本や東日本を中心に全国的に暖かい日が続き、北日本や日本海側での降雪量は少なかった。

2007年(平成19年)

経済白書 副題(2007)

生産性上昇に向けた挑戦

首相 安倍晋三→福田康夫

経済概況(2007)

平成19年の日本経済は、景気回復基調を維持したものの、弱含みに推移した。年間を通して、アジア向けを中心に輸出が好調、設備投資と個人消費も底堅さを示したが、夏以降は、改正建築基準法の影響で住宅投資が急減、また、アメリカのサブプライムローン問題を端緒とした金融不安が拡大したことにより円高・株安・原油高が急進するなど懸念材料が噴出し、景気先行きに対する不透明感が広まった。企業収益は6年連続の増収増益。国内新車販売は3年連続の減少。百貨店やスーパーも低調。家電は薄型テレビが大幅に伸長した。

経済成長率 名目 1.3% 実質 2.1%
民間最終消費支出 名目 0.9% 実質 1.4%
民間企業設備投資 名目 2.9% 実質 2.4%
輸出 名目 11.3% 実質 8.8%
消費者物価    0.1%  

日本の広告費(電通調査)(2007)

○総広告費は景気回復を背景に4年連続の増加となる。年前半は前年のトリノ冬季五輪、サッカーワールドカップによる高い伸びの反動で低迷したが、年後半は参院選や世界陸上、東京モーターショーなどにより持ち直した。21業種中11業種が前年実績を上回る。インターネットが大幅に増加。

  億円 対前年比(%)
総広告費 70,191 (101.1)
新聞 9,462 (94.8)
雑誌 4,585 (96.0)
ラジオ 1,671 (95.8)
テレビ 19,981 (99.1)
衛星メディア 603 (110.8)
インターネット 6,003 (124.4)
PM 27,886 (101.9)

※PM=プロモーションメディア

※媒体別広告費の区分・推定範囲を改訂

政治・経済・業界(2007)

○防衛省が発足(1.9)。

○日本銀行が政策金利を0.5%前後に引き上げ決定(2.21)。

○世界同時株安で東京市場の日経平均が一時、前日比737円安(2.28)。

○北海道夕張市が財政再建団体に移行(3.6)。

○イオンがダイエーと資本業務提携を発表、国内最大の流通業に(3.9)。

○大丸と松坂屋が経営統合を発表(3.14)。持ち株会社Jフロントリテイリングが発足(9.3)。

○全国の公示地価の平均変動率が16年ぶりに上昇に転じる(3.22)。

○統一地方選挙(4月)。石原慎太郎都知事3選(4.8)。

×中国の温家宝首相来日(4.11~13)。

○日興コーディアル証券、アメリカ・シティグループに傘下入り(4.27)。

○憲法改正手続を定める国民投票法が成立(5.14)。

○コムスンが介護事業所指定を不正取得、グッドウィルが事業撤退(6.6)。

○改正建築基準法施行(6.20)、住宅着工が大幅に減少。

×ゴードン・ブラウン氏がイギリス新首相に就任(6.27)。

○プロミスと三洋信販が経営統合発表(7.26)。

○三越と伊勢丹が経営統合発表。2008年4月1日に持ち株会社三越伊勢丹ホールディングスへ移行(8.23)。

×アメリカ・FRBがサブプライムローン問題による金融不安対策で4年3ヵ月ぶりに利下げ(9.18)。

○京都大学・再生医科学研究所の研究グループが人の皮膚から万能細胞を作ることに成功と発表(11.21)。

×韓国大統領選で李明博氏が当選(12.19)。

○トヨタ自動車が世界生産1位に(12.25)。

×パキスタンのブット元首相暗殺(12.27)。

○住宅着工は前年比17.8%減の大幅マイナス。新車販売は同6.7%減、登録車が同7.6%減、軽自動車が同5.1%減で4年ぶりのマイナス。百貨店・スーパーは11年連続の前年割れ。失業率は年間平均3.9%で10年ぶりに3%台に低下。12月の失業者数は前年同月比13万人減の231万人。

○携帯電話の加入台数が12月末で1億台を突破、1億52万台となる。

○年後半から円高傾向が続き最終日は1ドル113円10銭(12.28)。株価は最終日が1万5,307円、年間で11.1%下落(12.28)。

マスコミ・広告・媒体(2007)

○電通とリクルートが資本・業務提携を発表(1.25)、3月に提携。

○TBWA\HAKUHODOが業務開始(2.13)。

○JSATとスカイパーフェクト・コミュニケーションズが経営統合、スカパーJSATが発足(4.2)。

○エーシーニールセンが社名を「ニールセン・カンパニー」に変更(5.1)。

○総務省発表によると、ブロードバンド契約数が6月末で2,715万契約、うちFTTHが966万契約に。

×イチローが大リーグのオールスター戦で日本人初のMVPを獲得(7.10)。

○電子情報技術産業協会によると、ワンセグ携帯電話の累計出荷台数が7月に1千万台を突破し1,078万台に。

○IAAF世界陸上2007大阪大会(8.25~9.2)。

○総務省、次世代高速無線通信の免許申請受付開始(9.10)。12月にKDDIとウィルコムに内定。

○第40回東京モーターショー2007(10.26~11.11)。

×松坂大輔、岡島秀樹両投手の大リーグ・レッドソックスがワールドシリーズ優勝(10.28)。

○中日ドラゴンズが日本シリーズ制覇、53年ぶりに日本一(11.1)。

○グルメガイド「ミシュランガイド東京」発刊(11.22)。

○改正放送法が臨時国会で可決・成立(12.21)。2008年度から、認定放送持ち株会社制度の導入、ワンセグ専用番組の容認、NHKの過去の番組のブロードバンド配信を解禁などが主な内容。

○浦和レッズ、FIFAトヨタカップクラブ選手権で世界3位(12.16)。

○BSデジタル放送受信機の普及数は約3,200万台、CS放送の個人契約数は約367万件となる(各12月末)。

媒体の発足(2007)

○雑誌-総合誌-「文藝春秋SPECIAL」文藝春秋5.26など。女性誌-「AneCan」小学館3.7、「GRACE」世界文化社3.7、「marisol」集英社3.7、「エクラ」集英社9.1、「REINA」ベストセラーズ9.7、「Dear」エスクァイアマガジンジャパン9.12、「クロワッサンPremium」マガジンハウス10.20など。男性誌-「Gauguin」東京ニュース通信社4.21、「ジャンプSQ」集英社11.2など。生活情報誌-「zino」KI&Company3.24、「旅写真」ニューズ出版4.20、「TVfan」共同通信社4.24、「1+1」時事画報社7.31、「Lucere!」ベネッセコーポレーション9.7、「月刊TVガイドMuse」東京ニュース通信社10.24など。文芸誌-「yom yom」新潮社6.27など。

○主な休廃刊は「SAY」青春出版社、「BSfan」共同通信社、「美しい部屋」主婦と生活社、「月刊少年ジャンプ」集英社、「コミックボンボン」講談社、「Vingtaine」アシェット婦人画報社、「ダカーポ」マガジンハウス、「imidas」集英社、「朝日現代用語知恵蔵」朝日新聞社など。

○民放テレビ局数127局・民放ラジオ局数101局

○コミュニティ放送局数216局(16局増)

○創復刊誌数182誌、休廃刊誌数218誌

国内10大ニュース(2007)

○安倍晋三首相が突然の辞意表明(9.12)、福田康夫新内閣発足(9.26)

○食品偽装が相次ぎ社会問題となる

○約5,000万件におよぶ年金記録漏れが判明(4.3)

○第21回参議院議員選挙で自民党が歴史的大敗。民主党が第1党に(7.29)

○守屋武昌前防衛事務次官を収賄容疑で逮捕(11.28)

○新潟県中越沖地震(7.16)

○宮崎県知事に東国原英夫(そのまんま東)氏が当選(1.21)

○横綱・朝青龍、サッカー問題で2場所の出場停止処分(8.1)

○郵政民営化スタート、日本郵政グループ発足(10.1)

○原油や穀物価格が上昇、暮らしに影響

海外10大ニュース(2007)

×ミャンマーで反政府デモ、日本人ジャーナリスト死亡(9.26)

×ニューヨーク原油、99ドル台の史上最高値を記録(11.20)

×アメリカで中国産品から有毒物質が相次ぎ検出される(8.24)

×アメリカの低所得者向け住宅融資(サブプライムローン)の焦げ付き急増で金融不安が世界に広がる

×アメリカのバージニア工科大学で韓国人学生が銃を乱射、32人死亡(4.16)

×北朝鮮の核の無能力化で6ヵ国協議が共同文書を採択(2.13)

×インドネシア・スマトラ島中西部で地震、80人以上が死亡(3.6)

×フランス大統領にニコラ・サルコジ氏が当選(5.6)

×ゴア前アメリカ副大統領にノーベル平和賞(10.12)

×イギリス首相にゴードン・ブラウン氏が就任(6.27)

生活(2007)

○不二家、消費期限切れ牛乳使用問題で洋菓子販売を休止(1.11)。

○柳沢厚生労働大臣、「女性は産む機械」発言で波紋(1.27)。

○第1回東京マラソン開催(2.18)。

○厚生労働省、インフルエンザ治療薬「タミフル」の10代使用を制限(3.21)。

○熊本市が「赤ちゃんポスト」設置を許可(4.5)。

×IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第2作業部会、2020年代に水不足や洪水の危険が高まると報告(4.6)。

○文部科学省、小6と中3を対象に43年ぶりの全国学力テストを実施(4.24)。

○15歳の石川遼選手が男子プロゴルフツアーで史上最年少優勝(5.20)。

○ミス・ユニバース世界大会で日本代表の森理世さんが優勝(5.28)。

○2006年の合計特殊出生率が1.32に上昇、4年ぶりに1.3台回復(6.6)。

○ミートホープの食肉偽装が発覚(6.20)。田中稔社長ら4人を不正競争防止法違反容疑で逮捕(10.24)。

○島根県石見銀山の世界文化遺産登録決定(6.28)。

○東京都労働局が人材派遣フルキャストに事業停止命令(8.3)。

○農林水産省発表によると、2006年度の食料自給率が39%と13年ぶりに40%を下回る(8.10)。

○石屋製菓の「白い恋人」、賞味期限偽装が発覚(8.14)。

○「赤福」餅の製造年月日の改竄が発覚(10.12)。

○英会話学校NOVAが会社更生法の適用を申請(10.26)。

○「船場吉兆」、消費期限切れ食品のラベル張り替え販売が発覚(10.28)。

○改正最低賃金法と労働契約法が成立(11.28)。

○サッカー日本代表監督に岡田武史氏が再登板(12.7)。

○原油や穀物相場が高騰し、ガソリンや食料品などの値上げが相次ぐ。

○生保の不払いが発覚(1.2)、不払いは12月に131万件に上った(12.7)。

国立新美術館(1.21)、ミッドランドスクエア(3.6)、ららぽーと横浜(3.15)、東京ミッドタウン、サントリー美術館、ザ・リッツ・カールトン東京(各3.30)、新丸の内ビルディング(4.27)、関西国際空港第2滑走路供用開始(8.2)、マロニエゲート(9.1)、ザ・ペニンシュラ東京(9.11)、有楽町イトシア(10.12)、鉄道博物館(10.14)、ブルガリ銀座タワー(11.30)

時の商品・新製品(2007)

○“つながり”を深める商品-「Wii」&「Wii」用ソフト、動画共有サイト、SNS。

○健康・美容関連商品-「ビリーズブートキャンプ」、男性用フレグランス、シミ取りOTC薬、美白美容液、「和漢箋」、ゼロカロリーコーラ、「造顔マッサージ」。

○高級感のある商品-プレミアムシャンプー、プレミアムアイスクリーム、高級炊飯器、「ザ・プレミアム カルピス」。

○リーズナブルな商品-携帯電話の家族割引サービス。

○ポータブルな商品-高性能携帯ゲーム機、「iPod touch」、ワンセグ対応携帯電話、デジタルカメラ。

○エコロジーな商品-有名ブランドのエコバッグ、バイオエタノール。

○注目を集めた商品-宮崎県および宮崎県産品、電子マネー、「東京ミッドタウン」、「キッザニア東京」、「クリスピー・クリーム・ドーナツ」、「人生銀行」、ガツン系フード、速弁、FX、「totoBIG」。

○新発想商品-消せるボールペン、泡で染めるヘアカラー、掃除不要の便座、「∞プチプチ」、おでん缶・ラーメン缶、トマトのお酒。

話題の広告(2007)

・<SoftBank 予想外な家族編>=ソフトバンクモバイル

・<DoCoMo2.0 変身編ほか>=NTTドコモ

・<au 誰でも割 ツルの恩返し編ほか>=KDDI

・<Wii 似顔絵チャンネル編ほか>=任天堂

・<TSUBAKI 白ツバキ誕生編ほか>=資生堂

・<ジョージア オフィス編ほか>=日本コカ・コーラ

・<ガス・パッ・チョ!床暖房 赤穂浪士編>=東京ガス

・<フレッツ 新生活3月編>=NTT東日本

・<AQUOS ゴッホひまわり編>=シャープ

・<ポッキー ダンスダンス編>=江崎グリコ

・<BOSS 宇宙人ジョーンズ カラオケ編ほか>=サントリー

・<ポカリスエット 砂の惑星編>=大塚製薬

・<オロナミンC 高橋選手に外回り!?指示編>=大塚製薬

・<VIERA 子犬編ほか>=松下電器産業

・<FMV お店にて編>=富士通

・<新コア・ヴァリュー広告キャンペーン>=ルイ・ヴィトン

・<企業広告>=キヤノン

話題のテレビ番組(2007)

○フジテレビが年間平均視聴率で4年連続の3冠(ゴールデン帯、プライム帯、全日帯)を達成。ノンプライム帯を加えると3年連続の4冠。

○ドラマの視聴率は、木村拓哉主演の「華麗なる一族最終回」(TBS・30.4%)がトップ。2位が「花より男子2(リターンズ)最終回」(TBS・27.6%)、3位が「ハケンの品格最終回」(日本テレビ・26.0%)と続き、それぞれ人気連続ドラマの最終回が高視聴率を獲得した。その他では、「ガリレオ」(フジテレビ)や、「テレビ朝日開局50周年記念ドラマスペシャル松本清張 点と線」、「24時間テレビスペシャルドラマ君がくれた夏 ガンと闘った息子の730日」(日本テレビ)なども健闘した。

○スポーツ中継は、安藤美姫や浅田真央選手が活躍した「世界フィギュアスケート選手権2007東京」の女子フリー競技が38.1%の高視聴率を獲得。正月恒例の「東京箱根間往復大学駅伝」、「WBC世界フライ級タイトルマッチ・内藤大助×亀田大毅」、「アジア野球選手権2007兼北京五輪アジア地区最終予選・日本×台湾」、「サッカー・AFCアジアカップ2007」の日本戦、「第1回東京マラソン」なども人気を呼んだ。

○巨人戦の年間平均視聴率は9.8%、前年より0.2ポイント回復したが、低迷が続いた。

○日本テレビ恒例の「24時間テレビ愛は地球を救う」は66歳の萩本欽一が70kmマラソンに挑んだ話題性が貢献し視聴率は29.8%に。そのゴールシーンを生中継した後続番組の「行列のできる法律相談所」は35.3%を獲得。

○納豆のダイエット効果データ捏造で関西テレビ「発掘!あるある大事典Ⅱ」が番組打ち切りとなる(1.21)。

○「藤原紀香・陣内智則 結婚披露宴スペシャル」が話題を集めた(5.30)。

NHK(2007)

《芋たこなんきん》16.8%《どんど晴れ》19.4%《ちりとてちん》
〈風林火山〉18.7%

○「紅白歌合戦」の視聴率は第一部が32.8%、第二部39.5%と、第一部は前年をやや上回ったが、第二部は過去ワースト2位。

○大河ドラマ「風林火山」の平均視聴率は前年の「功名が辻」を2.2ポイント下回る18.7%となる。

○石原邦夫NHK経営委員長が辞任(4.10)、新経営委員長に富士フイルムホールディングスの古森重隆社長兼CEOが就任(6.26)。

○NHK経営委員会が次期会長に福地茂雄アサヒビール相談役を任命(12.25)。

流行語(2007)

(宮崎を)どけんかせんといかん、ハニカミ王子、(消えた)年金、そんなの関係ねぇ、どんだけぇ~、鈍感力、食品偽装、ネットカフェ難民、大食い、猛暑日、KY(空気が読めない)、産む機械、欧米か!

流行歌(2007)

レコード大賞:コブクロ<蕾(つぼみ)>

最優秀新人賞:℃-ute(キュート)<都会っ子純情>

①千の風になって<秋川雅史>
②Flavor Of Life<宇多田ヒカル>
③蕾(つぼみ)<コブクロ>
④Love so sweet<嵐>
⑤Keep the faith<KAT-TUN>
⑥喜びの歌<KAT-TUN>
⑦明日晴れるかな<桑田佳祐>
⑧旅立ちの唄<Mr.Children>
⑨関風ファイティング<関ジャニ∞>
⑩weeeek<NEWS>

○総売上金額は前年比1.8%減の3,429億円。シングルが527億円で同8.7%減、アルバムが2,902億円で同0.4%減となる。

○ミリオンセラーはシングルでは「千の風になって」の1作品、アルバムでは2作品。アルバムが2作品にとどまったのは1990年以来17年ぶり。

話題の映画(2007)

洋画
①パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド
②ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
③スパイダーマン3
④硫黄島からの手紙
⑤トランスフォーマー

邦画
①HERO
②劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パールVSバルキアVSダークライ
③ALWAYS 続・三丁目の夕日
④西遊記
⑤武士の一分

○年間入場者は1億6,319万人で前年比99.2%、139万人の減少となった。映画館数はシネコンの増加が続き、2006年より159館増え、3,221館で14年連続の増加となる。

○興行収入は1,984億円で、前年比97.8%と2年ぶりの減少となった。

○河瀬直美監督作品「殯(もがり)の森」がカンヌ国際映画祭で準最高賞のグランプリを受賞した(5.27)。

ベストセラー(2007)

①女性の品格<坂東眞理子>
②ホームレス中学生<田村裕>
③鈍感力<渡辺淳一>
④日本人のしきたり<飯倉晴武>
⑤ハローバイバイ 関暁夫の都市伝説<関暁夫>

○出版業界は3年連続の前年割れ。販売額は前年比3.1%減の2兆853億円。書籍は3.2%減で2年ぶりのマイナス、雑誌は3.1%減で10年連続のマイナス。

○書籍はミリオンセラーが4点。教養新書とケータイ小説の売れ行きが好調。

話題のマンガ(2007)

○コミック誌は12年連続、コミックスは2年連続の前年割れ。

○コミック誌は月刊誌、週刊誌がともに不振。『週刊少年ジャンプ』は安定した実売部数を維持したが、全体的には苦戦が目立った。

○少年コミック誌では『月刊少年ジャンプ』(集英社)が7月号で休刊となったが、11月に『ジャンプスクエア』としてリニューアル創刊。青年コミック誌では『コミックヨシモト』(ワニブックス)が6月に創刊され注目を集めたもののわずか7号で休刊となった。

のだめカンタービレ(講談社)、新世紀エヴァンゲリオン(角川書店)、ONE PIECE(集英社)、鋼の錬金術師(スクウェア・エニックス)、HUNTER×HUNTER(集英社)、おおきく振りかぶって(講談社)、君に届け(集英社)、クローズ(秋田書店)、らき☆すた(角川書店)

ファッション(2007)

○カラフルでユニークな形状のアメリカ生まれの樹脂製サンダル「クロックス」が若い母親と子供の間に爆発的な人気となった。

○夏にはヤング女性にブーツが流行。暑さ対策のため通気性に配慮し、つま先とかかとが開いたサンダルブーツや帆布を使ったブーツも登場した。秋にはくるぶし丈のブーツ「ブーティ」が人気を集めた。

○かつてはスパッツと呼ばれていた半端丈パンツ「レギンス」が大流行。ワンピースやミニスカートの下にはいたスタイルが幅広い年齢層の女性に浸透した。ミニスカートとレギンスにブーティを組み合わせた着こなしが目立った。

○ジーンズブームが下火にあるなかで、ユニクロのデニムが売れ行きを伸ばし注目を集めた。

気象状況(2007)

○2月頃までは歴史的な暖冬に見舞われ、日本海側の積雪量は例年を大幅に下回った。しかし、晩冬から春にかけては寒気の流れ込みが強まり、全国的に低温の状況が続いた。春の間も天候不順が相次いだ。

○梅雨入りは全国平均で平年より約9日、梅雨明けは約5日遅くなった。関東甲信地方の梅雨明けは8月1日と平年(7月20日)より11日もずれ込んだ。

○8月は記録的な猛暑となり、16日には埼玉県熊谷市と岐阜県多治見市で40.9度を観測。1933年7月25日に山形市で観測された、これまでの最高気温(40.8度)を74年ぶりに更新した。

○上陸した台風は平年並みの3個にとどまったが、7月14日に鹿児島県に上陸した台風4号は西日本地域に大きな被害をもたらした。

○秋になっても太平洋高気圧の勢力はあまり衰えず、西日本を中心に残暑は10月まで続いた。

○11月に入り、気温は平年並みに移行。下旬には寒波が襲来し、早めの冬入りが予想されたが、12月は比較的暖かい日が多かった。

2006年(平成18年)

経済白書 副題(2006)

成長条件が復元し、新たな成長を目指す日本経済

首相 小泉純一郎→安倍晋三

経済概況(2006)

平成18年の日本経済は、堅調な輸出、旺盛な設備投資、底堅い個人消費を背景に景気回復基調を維持、実質経済成長率は2.2%のプラスとなった。11月には景気拡大期間がいざなぎ景気を追い抜き戦後最長を更新。企業収益は5年連続の増収増益。年間を通して円安が続く。株価はあまり変動はなかったが、年末には1万7,000円台を回復。住宅着工は4年連続の増加、自動車販売は微減。百貨店やスーパーは低調。家電は薄型テレビを中心に好調であった。

経済成長率 名目 1.3% 実質 2.2%
民間最終消費支出 名目 0.6% 実質 0.9%
民間企業設備投資 名目 8.0% 実質 7.6%
輸出 名目 13.6% 実質 9.5%
消費者物価    0.1%  

日本の広告費(電通調査)(2006)

○総広告費は景気回復を背景に3年連続の増加となる。トリノ冬季五輪、サッカーワールドカップなどが追い風となるが前年の愛知万博などの反動もあって微増。マス4媒体広告費はいずれも減少したが、インターネットは大幅に増加。

  億円 対前年比(%)
総広告費 59,954 (100.6)
新聞 9,986 (96.2)
雑誌 3,887 (98.5)
ラジオ 1,744 (98.1)
テレビ 20,161 (98.8)
SP 20,002 (100.9)
衛星メディア 544 (111.7)
インターネット 3,630 (129.3)

政治・経済・業界(2006)

○東京三菱銀行とUFJ銀行の合併により三菱東京UFJ銀行が発足(1.4)。

○日本郵政公社発足(1.23)。

○JR東日本がモバイルSuicaのサービス開始(1.28)。

○玩具メーカーのタカラとトミーが合併。「タカラトミー」が発足(3.1)。

○日本銀行が量的緩和政策を5年ぶりに解除(3.9)。

○民主党代表に小沢一郎が就任(4.7)。

○新会社法施行(5.1)。

○村上ファンド代表の村上世彰がインサイダー取引容疑で逮捕(6.5)。

○北海道夕張市が財政再建団体入りの意向表明、負債額632億円(6.20)。

○日本銀行が5年4ヵ月続いたゼロ金利政策の解除を決定(7.14)。

×サンクトペテルブルク・サミット開催。ロシアが初の議長国(7.15~17)。

○イラク人道支援の陸上自衛隊員の撤退完了(7.25)。

○丸紅がダイエーの株式4割強を取得し子会社化(7.28)。

×7月のアメリカ月間新車販売台数でトヨタ自動車がフォードを抜き初の2位。

×タイで軍事クーデター勃発、タクシン政権崩壊(9.19)。

○安倍内閣発足(9.26)。

○阪急ホールディングスと阪神電鉄が経営統合、阪急阪神ホールディングスが誕生(10.1)。

○ボーダフォン日本法人、ソフトバンクモバイルに社名変更(10.1)。

×安倍首相が訪中。胡錦涛国家主席と首脳会談(10.8)。

×第8代国連事務総長に潘基文韓国外相を選出(10.13)。

×アメリカ合衆国の人口が3億人を突破(10.17)。

○住宅着工は前年比4.4%増で4年連続のプラス。新車販売は同1.9減、登録車は同5.4%減と不振だったが、軽自動車は同5.2%増で過去最高を更新。百貨店・スーパーは10年連続の前年割れ。失業率は年間平均で4.1%、4年連続で改善。12月の失業者数は244万人。

○携帯電話の加入台数が12月末で9,493万台となる。

○年間を通して円安傾向が続き最終日は118円90銭(12.29)。株価は最終日が17,226円(12.29)、年間で6.9%上昇。東証第一部の年間売買代金は前年に続いて過去最高を更新。

マスコミ・広告・媒体(2006)

○民放テレビ局はトリノ冬季五輪で初めてHD映像を地上波とBSでデジタル放送。

○地上デジタルテレビ放送用の「新東京タワー」の建設地が「墨田・台東エリア」に決定(3.31)。

○地上波デジタル放送の1セグメント放送「ワンセグ」がスタート(4.1)。

○「ワンセグ」対応携帯電話の出荷台数が6月までに118.7万台に。

○博報堂DYグループが2008年中に赤坂周辺に集結する方針を発表(6.15)。

○文化放送が東京都港区浜松町に本社移転(7.19)。

○東京都が2016年夏季五輪の国内立候補都市に決定(8.30)。

○SNS(ソーシャルネットワークサービス)のミクシィの会員数が約600万人に(9.30)。

○携帯電話の番号ポータビリティ制度開始(10.24)。

○国内唯一のBSデジタル放送ラジオ「ワールド・インディペンデント・ネットワーク・ジャパン」が放送休止(11.1)。

○地上デジタル放送の視聴可能地域が47都道府県に拡大(12.1)。

○BSデジタル放送の普及世帯数は約1,984万世帯(12.31)、CS放送の個人契約数は約361万人となる(12.31)。

媒体の発足(2006)

○雑誌-女性誌-「edu」小学館3.10、「JELLY」ぶんか社4.17、「SPURLUXE」集英社9.1など。男性誌-「OCEANS」インターナショナル・ラグジュアリー・メディア2.24、「GOETHE」幻冬舎2.24、「KING」講談社9.13など。生活情報誌-「AERAwithKIDS」朝日新聞社出版本部3.9、「プレジデントFamily」プレジデント社7.18、「HARUMI」扶桑社9.1、「リクウ」中央公論新社10.31、「CREA TRAVELLER」文藝春秋11.1、「ates」阪急コミュニケーションズ11.6、「月刊TVfan」共同通信社11.24など。無料誌-「楽天MAGAZINE」楽天3.15、「Gracious」ベストセラーズ5.25、「L25」リクルート11.1など

○主な休廃刊は「30ANS」アシェット婦人画報社、「éf」主婦の友社、「メイプル」集英社、「bis」光文社、「Caz」扶桑社、「VS.」光文社、「SPORTS Yeah!」角川クロスメディア、「relax」マガジンハウス、「AB・ROAD」リクルート、「ASAhIパソコン」朝日新聞社出版本部など。

○民放テレビ局数127局・民放ラジオ局数101局

○コミュニティ放送局数200局(15局増)

○創復刊誌数161誌、休廃刊誌数167誌

国内10大ニュース(2006)

○秋篠宮妃紀子さま男子ご出産(悠仁親王)、41年ぶりに皇室に男子誕生(9.6)

○トリノ冬季五輪で荒川静香が金メダル(2.23)

○野球初の国・地域別対抗戦ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で王ジャパン優勝(3.20)

○安倍内閣発足。初の戦後生まれの首相誕生(9.26)

○熱闘夏の甲子園、早稲田実業初優勝(8.20)

○ライブドア堀江貴文社長逮捕(1.23)

○いじめを苦に自殺相次ぐ

○プロ野球・日本ハムファイターズが44年ぶりの日本一(10.26)

○秋田の小一男児殺害など各地で子供の殺害が多発

○福岡の飲酒運転事故で3児死亡(8.25)、飲酒運転の厳罰化が進む

海外10大ニュース(2006)

×北朝鮮がミサイル発射(7.5)、核実験(10.9)

×インドネシアのジャワ島で地震、死者5,700人以上(5.27)

×冥王星が惑星から降格、太陽系の惑星は8個に(8.24)

×アメリカ中間選挙で民主党勝利(11.7)

×サダム・フセイン イラク元大統領処刑(12.30)

×ニューヨーク原油が初めて1バレル77ドルを突破(7.14)

×鳥インフルエンザによる死者が世界で100人を超える(3.21)

×ロシア連邦保安局元中佐がイギリスで殺害される(11.23)

×インド・ムンバイで列車同時テロ、179人が死亡(7.11)

×イラクで正式政権発足(5.20)

生活(2006)

○預金者保護法施行(2.10)。

×トリノ冬季オリンピック開催(イタリア2.10~2.16)。

×第1回ワールド・ベースボール・クラシック開催、日本が初代王者に(アメリカ3月)。

○非接触型ICチップ内蔵の新型パスポートが登場(3.20)。

○薬剤師学校教育6年制へ移行(4.1)。

○日本ハムファイターズの新庄剛志選手が今期限りでの引退を表明(4.18)。

×海外在留邦人が戦後初めて100万人を突破(5月)。

○国民年金保険料の無断免除・猶予が全国26都府県で11万3,975件に上ることが判明(5.29)。

○改正道路交通法施行。駐車違反取締りが民間委託に(6.1)。

○シンドラーエレベータ社製のエレベーター誤作動で死亡事故(6.3)。

×サッカーW杯ドイツ大会開催(6.9~7.9)。イタリアが4回目の優勝。

○サッカー日本代表の中田英寿が現役引退を表明(7.3)。

○ガス瞬間湯沸かし器が原因の中毒事故が判明(7.14)。

○サッカー日本代表監督にイビチャ・オシム前ジェフ市原監督が就任(7.21)。

○亀田興毅がWBA世界ライトフライ級世界王座を奪取。判定に疑問噴出(8.2)。

○オウム真理教の松本智津夫被告の控訴棄却、事実上死刑判決が確定(9.15)。

○戦後国産旅客機第1号のYS-11が日本国内の定期路線から引退(9.30)。

×アジア競技大会(ドーハ)開催(カタール12.1)

○改正教育基本法が可決成立(12.14)。

○松坂大輔投手、6年61億円で大リーグ・レッドソックスと入団契約(12.15)

○2006年の出生数は前年を上回る。合計特殊出生率は1.3台に回復の見通し。

表参道ヒルズオープン(2.11)、神戸空港開港(2.16)、新北九州空港開港(3.16)、近鉄けいはんな線開業(3.27)、ゆりかもめが有明駅から豊洲駅間の2.7㎞延伸(3.27)、横浜ベイクォーター開業(8.24)、アジア最大規模のタイ・スワンナプーム空港開港(9.28)、ららぽーと豊洲オープン(10.5)、キッザニア東京オープン(10.5)、京都国際マンガミュージアム開館(11.25)

時の商品・新製品(2006)

○老化防止・健康関連商品-脳トレ関連商品(「脳を鍛える大人のDSトレーニング」など)、メタボリック症候群対策商品(肥満予防商品)、アンチエイジング(肌の老化を防ぐ商品)、デトックス、植物性乳酸菌飲料、高カカオチョコレート、缶入り酸素、おからこんにゃく。

○高級感のある商品-プレミアムビール、プレミアムシート、高級豆腐、「レクサスLS460」。

○リーズナブルな商品-軽自動車、セルフサービス型外資系家具チェーン。

○安全・安心な商品-子供向け携帯電話、疾病保障付き住宅ローン、介護サービス付きマンション、コンピュータウィルス対策ソフト。

○ポータブルな商品-高性能携帯ゲーム機、音楽プレーヤー付き携帯電話、ワンセグ対応携帯電話、携帯型デジタルAVプレーヤー、「おサイフケータイ」。

○エコロジーな商品-「エネループ」、超節水トイレ、マイボトル。

○注目を集めた商品-大画面薄型テレビ、デジタル一眼レフカメラ、「ダ・ヴィンチ・コード」、SNS、「TSUBAKI」、次世代ゲーム機、「キッザニア東京」。

○新発想商品-汚れを予防する除菌剤、進化型ドラム式洗濯乾燥機、「土鍋IH炊飯ジャー」、「カップシチュー」。

話題の広告(2006)

・<TSUBAKI 春・宣言編ほか>=資生堂

・<BOSS 宇宙人ジョーンズ>=サントリー

・<もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング 脳年齢ほか>=任天堂

・<日清カップヌードル FREEDOM>=日清食品

・<au 早くauにいらっしゃい>=KDDI

・<ガス・パッ・チョ!ピピッとコンロ・信長編ほか>=東京ガス

・<えびフィレオ エビちゃん>=日本マクドナルド

・<AQUOS 亀山工場>=シャープ

・<B-ing もっと輝ける場所へ>=リクルート

・<ライフカード どーすんの?オレ>=ライフ

・<あえるパスタソースたらこ たらこ~♪>=キューピー

・<Apeos ダメなんだよ、私の場合はネ>=富士ゼロックス

・<Switch!鉄人がやってきた編ほか>=東京電力

・<牛乳に相談だ。 ラブレター編ほか>=中央酪農会議

・<ジョージア 新しいジョージアはじまる>=日本コカ・コーラ

・<ギャツビー ムービングシズル編ほか>=マンダム

・<¥0「予想外割」宣言編>=ソフトバンクモバイル

話題のテレビ番組(2006)

○フジテレビが年間平均視聴率で3年連続の3冠(ゴールデン帯、プライム帯、全日帯)を達成。ノンプライム帯を加えると2年連続の4冠。

○トリノ冬季五輪、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)、FIFAワールドカップドイツ大会など国際的なスポーツイベント中継が高視聴率を獲得した。ワールドカップ一次リーグ第2戦の日本対クロアチア戦が年間視聴率トップの52.7%、日本対オーストラリア戦が49.0%を記録。WBC決勝の日本対キューバ戦も43.4%と健闘。

○ボクシングの亀田興毅選手の世界タイトルマッチを中心とした亀田兄弟関連番組が注目を集める。

○ドラマの年間視聴率トップ10のうち1位から5位までをフジテレビが独占。
1位は2001年話題作の特別版、木村拓哉主演の「HERO」(30.9%)。連続ドラマでは、命の尊さと人間の絆の大切さをテーマとした吉岡秀隆主演の「Dr.コトー診療所2006」が人気となる。

○巨人戦の年間平均視聴率が9.6%と低迷、過去最低記録を更新。

○日本テレビ「笑点」が5月14日に番組開始40周年を迎える。これを機に三遊亭円楽が勇退し5代目司会者に桂歌丸が就任。

○日本テレビの52年間におよぶ民放最長寿番組「NNNきょうの出来事」が9月末で終了。

○大晦日が恒例だった「輝く!日本レコード大賞」が12月30日に変更、視聴率も上昇(2005年10.0%→2006年17.0%)。

○大晦日の格闘技番組「K-1Dynamite!!」が高視聴率(19.9%)を獲得。

NHK(2006)

《風のハルカ》17.5%《純情きらり》19.4%《芋たこなんきん》16.8%
〈功名が辻〉20.9%

○「紅白歌合戦」の視聴率は第一部が30.6%、第二部39.8%と、いずれも前年を下回った。第一部は過去最低、第二部は過去ワースト2位。

○大河ドラマ「功名が辻」の平均視聴率は前年の「義経」を1.4ポイント上回る20.9%となる。4年ぶりに20%台を回復。

○2005年に続いてNHK職員による不祥事が多発。

○受信料不払い問題で、11月、東京簡易裁判所に支払い督促の申し立てを行う。

流行語(2006)

イナバウアー、品格、エロカッコイイ(エロカワイイ)、格差社会、シンジラレナ~イ、たらこ・たらこ・たらこ、脳トレ、ハンカチ王子、ミクシィ、メタボリックシンドローム、新庄劇場、Web2.0、ロングテール

流行歌(2006)

レコード大賞:氷川きよし<一剣>

最優秀新人賞:絢香<三日月>

①Real Face<KAT-TUN>
②粉雪<レミオロメン>
③青春アミーゴ<修二と彰>
④抱いてセニョリータ<山下智久>
⑤SIGNAL<KAT-TUN>
⑥ただ…逢いたくて<EXILE>
⑦しるし<Mr.Children>
⑧純恋歌<湘南乃風>
⑨supernova/カルマ<BUMP OF CHICKEN>
⑩タイヨウのうた<Kaoru Amane>

○CDの総売上金額は前年比4.4%減の3,491億5千万円。シングルが577億円で同7.1%減、アルバムが2,914億円で同3.9%減となる。

○ミリオンセラーはシングルでは「Real Face」の1作品、アルバムでは6作品。

話題の映画(2006)

洋画
①ハリー・ポッターと炎のゴブレット
②パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト
③ダ・ヴィンチ・コード
④ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女
⑤M:i:Ⅲ

邦画
①ゲド戦記
②LIMIT OF LOVE 海猿
③THE 有頂天ホテル
④デスノート the Last name
⑤日本沈没

○年間入場者は1億6,427万人で前年比102.4%、382万人の増加となった。映画館数はシネコンの増加が続き、2005年より136館増え、3,062館で13年連続の増加となる。21年ぶりに興行収入シェアで邦画が洋画を上回る。

○興行収入は2,026億円で、前年比102.2%と2年ぶりの増加となった。

ベストセラー(2006)

①国家の品格<藤原正彦>
②ハリーポッターと謎のプリンス(上・下)<J.K.ローリング>
③東京タワー オカンとボクと、時々、オトン<リリー・フランキー>
④えんぴつで奥の細道<大迫閑歩・書、伊藤洋・監修>
⑤病気にならない生き方<新谷弘実>

○出版業界は2年連続の前年割れ。販売額は前年比2.0%減の2兆1,525億円。書籍は1.4%増と2年ぶりの増加となるが、雑誌は4.4%減で9年連続のマイナス。

○書籍は4点のミリオンセラーが出るなど堅調。教養新書の売れ行きが好調。

話題のマンガ(2006)

○コミック誌は11年連続、コミックスは2年ぶりの前年割れ。

○コミック誌は月刊誌、週刊誌がともに不振。一方、コミックスは『DEATHNOTE』(集英社)、『のだめカンタービレ』(講談社)など、映画化、テレビドラマ化をきっかけにヒット作品が生まれる傾向が続いた。

○少年コミック誌では『月刊コミックアライブ』(メディアファクトリー)、『少年ファング』(リイド社)、青年コミック誌では『月刊COMICリュウ』(徳間書店)、『月刊ヤングキング』(少年画報社)などが創刊された。
NANA(集英社)、ONE PIECE(集英社)、PLUTO(小学館)、鋼の錬金術師(スクウェア・エニックス)、BLEACH(集英社)、NARUTO(集英社)、HUNTER×HUNTER(集英社)、ハチミツとクローバー(集英社)、蟲師(講談社)、きょうの猫村さん(マガジンハウス)、20世紀少年(小学館)、ラブ★コン(集英社)、僕等がいた(小学館)、ケロロ軍曹(角川書店)

ファッション(2006)

○流行色は白。コートからバッグ、パンプス、ベルトなどの小物まで白が注目され、全身を白でコーディネートというスタイルも見受けられた。

○女性誌のモデル、「エビちゃん」こと蛯原友里が若い女性に大人気。エビちゃんが好きな色「ピンク」は、ファッションだけでなく家電やゲーム機などにまで広がった。

○秋にはロング丈のニットカーディガンも人気となり、フードや襟に部分的にファーを使ったコートなどが浸透。そしてスリムジーンズよりもさらに裾が細い「スキニージーンズ」が登場し、長い丈のまま足首でたるませて履くスタイルや、裾をロングブーツに入れる「ブーツイン」スタイルが流行した。

気象状況(2006)

○前年12月から2006年1月にかけて日本海側で記録的な大雪。雪下ろし中の事故等で死者150人以上という深刻な被害を出し「平成18年豪雪」と命名。

○春から夏にかけて全国的に日照不足、五月晴れもほとんどないまま梅雨入りした。6月には沖縄本島で記録的な大雨、梅雨前線は梅雨後半に更に非常に活発になり北陸、長野、中国地方、九州南部などで相次いで集中豪雨が発生、7月半ばから各地に大きな被害をもたらした大雨は「平成18年7月豪雨」と命名された。梅雨明けも南西諸島を除いて平年より遅く長梅雨となった。

○秋以降は全国的に高温。記録的豪雪だった前年冬から一転し暖冬となった。

○9月に宮崎県延岡市で台風に伴い竜巻が発生し大きな被害を出し、11月には北海道佐呂間町で国内としては最大規模の竜巻が発生し大惨事となった。

×フィリピンで集中豪雨による大規模地すべりが発生、1,000人以上の死者(2月)。インドネシア・ジャワ島中部地震(マグニチュード6.3)により5,700人以上が犠牲に(5月)。欧米を熱波が襲い、多数の死者(6月~8月)。秋には南米ペルー沖の海水温が上昇するエルニーニョ現象が4年ぶりに発生。

×12月の世界の月平均気温は、平年差が+0.41℃で観測史上最高。また年平均気温は、世界が平年差+0.31℃で歴代3位タイ、日本は平年差が+0.44℃で10位タイとなった。

2005年(平成17年)

経済白書 副題(2005)

改革なくして成長なしⅤ

首相 小泉純一郎

経済概況(2005)

○平成17年の日本経済は、8月に政府および日銀が景気の踊り場脱却を宣言するなど回復基調を強めた。17年の実質経済成長率は2.7%のプラスとなった。企業収益は4年連続の増収増益、個人消費と輸出も堅調であった。アメリカの相次ぐ利上げなどの影響で年間を通して円安が続く。株は年間に40%上昇し年末には1万6.000円台を回復。住宅着工は3年連続の増加。自動車は前年並み。低迷が続く百貨店やスーパーはマイナス幅が縮小。家電も好調であった。

経済成長率 名目 1.4% 実質 2.7%
民間最終消費支出 名目 1.4% 実質 2.2%
民間企業設備投資 名目 6.8% 実質 7.8%
輸出 名目 8.4% 実質 6.9%
消費者物価    -0.1%  

日本の広告費(電通調査)(2005)

○総広告費は景気回復を背景に2年連続の増加となる。愛知万博(愛・地球博)、衆院選などが追い風となるが前年の反動もあって伸びは微増。21業種中10業種が前年実績を上回る。テレビ広告費は微減。インターネットが大幅に増加。

  億円 対前年比(%)
総広告費 59,625 (101.8)
新聞 10,377 (98.3)
雑誌 3,945 (99.4)
ラジオ 1,778 (99.1)
テレビ 20,411 (99.9)
SP 19,819 (101.3)
衛星メディア 487 (111.7)
インターネット 2,808 (154.8)

政治・経済・業界(2005)

○京都議定書が発効(2.16)。

×スマトラ島沖地震が再発生。死者1千人(3.29)。

×中国で反日デモが相次ぎ発生(4月)。

×新ローマ法王が決定。ベネディクト16世と名乗る(4.19)。

×韓国、中国との歴史認識問題が深刻化。

×中国人民銀行が人民元の2%切り上げ発表(7.21)。

○終戦60周年(8.15)。

○トヨタの高級車ブランド「レクサス」始動(8.30)。

○セブン&アイ・ホールディングスが発足(9.1)。

○民主党の新代表に前原誠司氏が選出される(9.17)。

○第3次小泉内閣発足(9.21)。

○村上ファンドが阪神電鉄の筆頭株主になったことが判明(9.27)。

○道路4公団民営化(10.1)。

○三菱UFJフィナンシャルグループ発足(10.1)。

×ドイツ首相に女性で旧東ドイツ出身のアンゲラ・メルケル氏が就任(10.10)。

×イラク国民投票で新憲法が承認される(10.25)。

○日本経団連が次期会長にキヤノンの御手洗冨士夫社長の内定を発表(11.7)。

×第1回東アジアサミットがマレーシアで開催(12.14)。

○セブン&アイ・ホールディングスがミレニアムリテイリングとの2006年6月をメドにした経営統合を発表(12.26)。

○住宅着工は前年比4.0%増で3年連続のプラス、新車販売は前年と同水準。百貨店・スーパーは9年連続の前年割れ。失業率は年間平均で4.4%、3年連続で改善。12月の失業者数は265万人。

○携帯電話の加入台数が9,018万台となる。

○年間を通して円安傾向が続き最終日は117円47銭(12.30)。株価は景気拡大期待から年間に40%上昇、最終日は16,111円となる(12.30)。東証第一部の年間売買代金は前年に続いて過去最高を更新。

マスコミ・広告・媒体(2005)

○楽天がTBSの筆頭株主になったことが判明(10.13)。

○KDDIと東京電力がFTTH事業で業務提携に合意(10.13)。

○総務省がブログサービスの登録者数473万人、SNSの登録者数393万人との調査結果を発表(10.19)。

○改正電波法・放送法が成立。放送局に対する外資の間接出資を規制(10.26)。

○地上デジタルテレビ放送の受信可能範囲が拡大。新たに東北6県でも放送開始(12.1)。

○NTTドコモがフジテレビへの出資を表明。大手通信会社の放送局本体への資本参加は初めて(12.21)

○BSデジタル放送の普及世帯数は約1,090万世帯(12.31)、CS放送の個人契約数は約350万人となる(12.31)。

媒体の発足(2005)

○雑誌-女性誌-「GLAMOROUS(グラマラス)」講談社3.7、「美人百花」角川春樹事務所8.27、「REAL SIMPLE JAPAN(リアルシンプルジャパン)」日経BP10.20、「GISELe(ジゼル)」主婦の友社10.28など。男性誌-「UOMO」集英社2.25、「駱駝」小学館5.10など。生活情報誌-「夢21」わかさ出版3.2、「食楽」徳間書店4.30、「wa.sa.bi(和・沙・美)」インデックス・マガジン5.7、「Body+」実業之日本社6.23、「パピルス」幻冬舎6.28など。パソコン関連誌-「オトナの週末パソコン」インフォレスト6.29など。ビジネス・マネー誌-「ダイヤモンド・マネー」ダイヤモンド社9.1など。

○主な休廃刊は「PREMIERE」アシェット婦人画報社、「melon」祥伝社、「Grand Magasin」日之出出版、「COSMOPOLITAN」集英社、「じゃらん」リクルート、「日経01EZ」日経ホーム出版など。

○民放テレビ局数127局・民放ラジオ局数101局

○コミュニティ放送局数185局(8局増)

○創復刊誌数201誌、休廃刊誌数148誌

愛・地球博(愛知万博)。予想を上回る人出となり大いに盛り上がった。

国内10大ニュース(2005)

○JR福知山線脱線事故、死者107人(4.25)

○愛・地球博(愛知万博)開催、累計来場者数2,205万人(3.25~9.25)

○紀宮さまご結婚(11.15)

○第44回衆院選、自民党圧勝(9.11)

○マンションやホテルの耐震強度偽装事件発覚(11月)

○アスベスト(石綿)関連死問題広がる(6.29~)

○郵政民営化関連法が成立(10.14)

○プロ野球・千葉ロッテマリーンズが31年ぶりの日本一(10.26)

○野口聡一さん、スペースシャトルで宇宙へ(7.26~8.9)

○大相撲・横綱朝青龍が史上初の7連覇と年6場所完全制覇

海外10大ニュース(2005)

×超大型ハリケーン「カトリーナ」で米ニューオーリンズ大被害(8.29)

×第264代ローマ法王ヨハネ・パウロ2世死去(4.2)

×ロンドン同時爆破テロ(7.7)

×パキスタン大地震、約7万3千人が死亡(10.8)

×ニューヨーク原油の先物価格が高騰

×フランス各地で暴動発生(10月下旬~11月)

×スペースシャトル「ディスカバリー」打ち上げ成功(7.26)

×米ブッシュ大統領、2期目就任(1.20)

×中国政府、鳥インフルエンザによる死者発表(11.16)

×北朝鮮、核保有認める(2.10)

生活(2005)

○老人を狙った悪質な住宅リフォーム詐欺が発覚(6.30)。

○知床半島の世界自然遺産登録が決定(7.14)。

○女子プロゴルフ、宮里藍が日本女子オープンで史上最年少優勝(10.2)。

○東京モーターショーが幕張メッセで開催(10.22~11.6)。

○中央競馬のディープインパクトが史上2頭目の無敗の3冠馬に(10.23)。

○帰宅途中の女子児童の誘拐殺人事件が広島県(11.22)と栃木県(12.2)で相次ぎ発生。子供の通学路の安全確保が社会問題となる。

○歌舞伎がユネスコの世界無形文化遺産への登録決定(11.25)。

○女子フィギュアスケート・グランプリファイナルで15歳の浅田真央が史上最年少優勝(12.17)。しかし年齢制限で2006年トリノ冬季五輪出場を逃す。

○2005年の日本人口が統計開始以来初の自然減に転じたことが判明(12.22)。

○12月に入り日本海側各県で記録的な豪雪。

○JR羽越本線で特急電車脱線事故が発生12.25)。

中部国際空港(セントレア)開港(2.17)、首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス線開通(8.24)、そごう心斎橋本店開業(9.7)、香港ディズニーランドオープン(9.12)、ヨドバシカメラマルチメディアAkiba開業(9.16)

時の商品・新製品(2005)

○華やか気分を味わえる商品-大画面薄型テレビ、「愛・地球博」(愛知万博)、「レクサス」、次世代携帯ゲーム機、プレミアムビール、ブランド豚。

○人とのつながりを体験できる商品-ブログ、「ウィルコム定額プラン」、「たまごっちプラス」、高齢者向け携帯電話、「ごくせん」、「NANA」、「電車男」。

○健康を意識した商品-寒天、コンザイムQ10、ジンギスカン、ヨガ、デトックス(体内解毒・浄化)、「花粉ガード」、ウコン、食育。

○低価格で高品質な商品-第3のビール、無料IP電話、10万円液晶テレビ、新・100円ストア、低価格ホームセキュリティ。

○注目を集めた商品-携帯型デジタルオーディオプレーヤー、音楽配信サービス、着うたケータイ、ハードディスク付きDVDレコーダー、電子マネー機能付き携帯電話、クールビズ・ウォームビズ、防災グッズ・サービス、インターネット株取引、家庭用シュレッダー、金沢21世紀美術館。

○新発想商品-スチームオーブンレンジ、フィルター自動掃除エアコン、スープカレー。

話題の広告(2005)

・<伊右衛門 衣替え編・川床編・これもええ編>=サントリー

・<UNO>=資生堂

・<オロナミンC>=大塚製薬

・<Switch!オール電化マンション編など>=東京電力

・<エコロジーライフキャンペーン AQUOS編など>=シャープ

・<ライフカード カードの切り方が人生だ編シリーズ>=ライフ

・<スリムス ヨガ編など>=サッポロビール

・<No.1キャンペーン、EVER HALF>=アフラック

・<ポッキー お見合い編>=江崎グリコ

・<アジエンス>=花王

・<ドコモ 新キャラ登場編など>=NTTドコモ

・<インテル サボテン編>=インテル

・<ムーヴ ヒーローインタビュー編>=ダイハツ

・<のどごし<生>>=キリンビール

・<トータルアシスト 自動車サッカー編>=東京海上日動火災

・<グリーンガム スポーツを応援 マリーンズ編>=ロッテ

・<CMのCMキャンペーン>=日本民間放送連盟

話題のテレビ番組(2005)

○ワールドカップサッカーアジア地区最終予選、フィギュアスケートのグランプリファイナル、バレーボール女子世界戦など、国際色の強いスポーツ中継が軒並み高視聴率を獲得したが、プロ野球中継は振るわなかった。

○韓国ドラマに押され気味だった連続ドラマが元気を取り戻した。学園ものや、人気コミックが原作の高校生もの、30代独身女性や団塊世代を描いたドラマなどが話題となった。教育、家族、恋愛、社会不安といったテーマのもとに現代社会の問題を扱ったドラマが目立った。教師と生徒の信頼関係を描いた「ごくせん」(日本テレビ)、「熟年離婚」(テレビ朝日)の最終回視聴率は30%を超えた。

○医療現場の人間の葛藤を描いた「白い巨塔」(フジテレビ)も最終回視聴率が30%を超え、リメークものも健闘した。

○8月末の「24時間テレビ28 愛は地球を救う」がチャリティマラソンを走り抜いた丸山和也弁護士が注目を集め、平均視聴率19.0%と過去最高を記録。

○巨人戦の年間平均視聴率が最低だった前年をさらに2ポイント下回り10.2%と、過去最低を更新した。

○漫才やお笑い番組は前年に続き好調。有名俳優が落語家に扮したドラマが登場し落語人気も盛り上がった。

NHK(2005)

《わかば》17.1%《ファイト》16.7%《風のハルカ》
〈義経〉19.5%

○「紅白歌合戦」の視聴率は第一部が35.4%、第二部42.9%といずれも前年を上回った。一部、二部とも前年を上回ったのは7年ぶり。みのもんた氏の司会起用が話題になった。

○大河ドラマ「義経」は前年の「新選組!」を2.1ポイント上回る19.5%となる。

○2000年に開始され人気番組となっていた「プロジェクトX~挑戦者たち」は年内をもって放送終了となった。

○前年に発覚した不祥事による受信料不払いが激増した責任を取って、海老沢勝二会長が1月に辞任し、後任に橋本元一専務理事が昇格した。しかし受信料不払い・保留件数はさらに拡大。

流行語(2005)

小泉劇場、想定内(外)、クールビズ、ウォームビズ、刺客、ちょいモテオヤジ、フォーー!、富裕層、ブログ、ボビーマジック、萌え~、小泉チルドレン、セレブ婚、ヒルズ族、格差社会、下流社会、もったいない

流行歌(2005)

レコード大賞:倖田來未<Butterfly>

最優秀新人賞:AAA(トリプルエー)<BLOOD on FIRE>

①青春アミーゴ<修二と彰>
②さくら<ケツメイシ>
③四次元FourDimensions<Mr.Children>
④*~アスタリスク~<ORANGE RANGE>
⑤SCREAM<GLAY X EXILE>
⑥Anniversary
⑦OCEAN
⑧ラヴ・パレード
⑨ファンタスティポ
⑩GLAMOROUS SKY

○総売上金額は2,837億8千万円と前年比で2.7%増加した。売上枚数では1億2,421万枚と前年比で微増。ミリオンヒットはシングルで「青春アミーゴ」が大健闘しシングル売上5年ぶりの増加に貢献、アルバムは昨年の6作から10作へと増加した。

話題の映画(2005)

洋画
①スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐
②宇宙戦争
③チャーリーとチョコレート工場
④Mr.インクレディブル
⑤オペラ座の怪人

邦画
①ハウルの動く城
②劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション ミュウと波導の勇者ルカリオ
③交渉人 真下正義
④NANA
⑤容疑者 室井慎次

○年間入場者は1億6,045万人で前年比94.3%、964万人の減少となった。映画館数はシネコンの増加が続き、2004年より101館増え、2,926館で12年連続の増加となる。

○興行収入は1,982億円で、前年比94.0%と洋画の落ち込みが響き3年ぶりの減少となった。

ベストセラー(2005)

①頭がいい人、悪い人の話し方<樋口裕一>
②香峯抄<池田香峯子>
③さおだけ屋はなぜ潰れないのか?<山田真哉>
④これだけは知っておきたい個人情報保護<岡村久道・鈴木正朝>
⑤「もっと、生きたい…」<Yoshi>

○出版業界は2年ぶりに前年割れ。販売額は前年比2.1%減の2兆1,964億円。書籍は2年ぶり、雑誌は8年連続のマイナス。

○書籍は5点のミリオンセラーが出るなど堅調だったが、好調だった前年の水準には達しなかった。

話題のマンガ(2005)

○コミック誌は10年連続減少、コミックスは2年ぶりに前年を上回る。コミックスの売上げがコミック誌を超える。

○コミックス誌は月刊誌、週刊誌がともに不振。一方、コミックスは「NANA」や「花より男子」(各集英社)、「ドラゴン桜」(講談社)などテレビ化や映画化された作品が評判を呼び、読者を獲得。

○小学館が少女コミック誌「ChuChu(ちゅちゅ)を創刊(12.14)。

○PLUTO(小学館)、「失踪日記」(イースト・プレス)、鋼の錬金術師(スクウェア・エニックス)、DEATHNOTE(集英社)、夕凪の街 桜の国(双葉社)

ファッション(2005)

○春には、白やピンクなどを基本色にフリルやリボンをあしらった、清楚で男性に受けそうな「モテ系」ファッションが若い女性たちの間で流行した。

○夏のサンダルで注目されたのは、靴底全体が地面に接する「ウェッジソール」や、キラキラ輝く飾りの「ジュエルサンダル」。足指用の指輪「トゥリング」も人気に。

○秋冬には、19世紀英ビクトリア王朝時代の服装をモチーフに襟元や袖口にレースを使った装飾的なスタイルや、ミリタリー調のコートなどが注目された。

○夏の軽装「クール ビズ」、温かい服装で暖房の設定温度を下げる冬の「ウォーム ビズ」を新しいビジネススタイルとして環境省が提唱した。

気象状況(2005)

○正月寒波の年明け。その後、春にかけては季節外れの大雪や暑さが訪れ、気温の変動が大きかった。6月以降の夏平均気温は全国的に高く、特に西日本は猛暑の夏となった。春から夏にかけて西日本と東日本の太平洋側では極端な少雨、特に四国では深刻な水不足に陥った。台風の発生数は平年より少なかったが、上陸・接近数は平年並み。9月に入って大気の状態が不安定になった東京都心などで1時間に100ミリを超す大雨で浸水被害、また台風14号による暴風雨で九州地方を中心に大きな被害が出た。10月まで全国的に顕著な高温が続くが、11月半ば以降は寒気が入り込み12月は全国的に低温、東日本・西日本では1946年以降の最低記録を更新した。また、日本海側を中心に12月としては記録的な大雪となり、雪による死傷者や家屋の倒壊が相次いだ。

○3月に福岡県西方沖を震源とするマグニチュード(M)7.0、最大震度6弱の地震が、8月には宮城県沖でM7.2、最大震度6弱の地震が発生し、大きな被害を出した。

×世界の年平均気温の平年差は+0.32度で、1891年の統計開始以降2番目の高さ。

×8月、米南部を超大型ハリケーン「カトリーナ」が襲い、ルイジアナ州ニューオーリンズでは堤防が決壊するなど甚大な被害が発生した。

2004年(平成16年)

経済白書 副題(2004)

改革なくして成長なし4

首相 小泉純一郎

経済概況(2004)

○平成16年の日本経済は、前年からの景気回復基調が続いたが年後半にはやや減速感がでてきた。16年の実質経済成長率は2.7%のプラスとなった。企業収益は3年連続の増収増益となるが、個人消費にかげりが見え始め輸出も鈍化した。世界的なドル安で年間を通して円高となる。株は4月までは上昇したがその後あまり変動することがなかった。自動車と住宅着工は2年連続増加。百貨店やスーパーは低迷。家電は五輪効果や猛暑の影響で2年連続増加となった。

経済成長率 名目 1.5% 実質 2.7%
民間最終消費支出 名目 1.0% 実質 1.5%
民間企業設備投資 名目 4.4% 実質 5.9%
輸出 名目 12.5% 実質 14.3%
消費者物価    -0.0%  

日本の広告費(電通調査)(2004)

○総広告費は景気回復を背景に4年ぶりの増加となる。参院選、アテネ五輪、猛暑などが追い風となるが10月以降は伸びが鈍化。21業種中16業種が前年実績を上回る。テレビ広告費は2年連続増、インターネットも大幅に増加

  億円 対前年比(%)
総広告費 58,571 (103.0)
新聞 10,559 (100.6)
雑誌 3,970 (98.4)
ラジオ 1,795 (99.3)
テレビ 20,436 (104.9)
SP 19,561 (100.7)
衛星メディア 436 (104.1)
インターネット 1,814 (153.3)

政治・経済・業界(2004)

○明治生命と安田生命が合併し明治安田生命保険が誕生(1.1)。

○陸上自衛隊と航空自衛隊にイラク派遣命令決定(1.9)。

○大阪府知事選で大田房江氏が再選(2.1)。

×スペインで列車や駅など4カ所を狙った同時爆破テロが発生(3.11)。

○九州新幹線が鹿児島中央~新八代間で部分開業(3.13)。

○円相場が一時1ドル=103.75円となり約4年ぶりの円高に(3.31)。

○日本航空と日本エアシステムが完全に経営統合(4.1)。

○日経平均株価が一時2年8ヵ月ぶりに1万2千円台に上昇(4.5)。

×イラクで日本人3人が人質になる(4.8)がその後無事開放(4.15)。

○東証一部売買代金が33日連続で1兆円を超え記録更新(4.14)。

○中川経産相ら現閣僚や国会議員の年金未納・未加入が相次ぎ発覚(4.23~)。

×ポーランドなど10ヵ国が新たにユーロに加盟し25ヵ国体制に(5.1)。

○三菱自動車の欠陥隠ぺいが相次ぎ発覚(5月~)。

×イラクで日本人ジャーナリスト2名が襲撃され死亡(5.27)。

○第20回参院選で民主党が躍進(7.11)。

○関西電力の福井県美浜原発で蒸気噴出事故(8.9)。

○第2次小泉改造内閣発足(9.27)。

○堤義明会長が西武グループの全役職を辞任(10.13)。西武鉄道の上場廃止へ。

○住宅着工は前年比2.5%増で2年連続プラス、新車販売は前年比1.6%減。百貨店・スーパーは8年連続で前年割れ。失業率は年間平均で4.7%、2年連続で改善し4年ぶりに5%を切った。失業者数は270万人。

○企業倒産は13,837件となり2年連続で前年より減少、10年ぶりに14,000件を割った。単月の件数も24ヵ月連続減少。負債総額も4年連続減少となる。

○携帯電話の加入台数は8,548万台となる。

○年間を通して円高傾向が続き最終日は103円77銭となる(12.30)。株価は4月まで上昇、年初来高値更新(4.26)を記録するがその後は大きな変化もなく最終日は11,488円(12.30)となる。東証年間総売買代金は過去最高に。

マスコミ・広告・媒体(2004)

○在京民放5社とNHKは05年度中の地上波デジタル放送における携帯受信端末向けサービスを開始する内容を発表(3.24)。

○しずおか国際園芸博覧会「浜名湖花博」が浜松市で開催、来場者は540万人を超える(4.8~10.11)。

○下請法の規制対象が広がり広告制作等サービス分野もその対象となる(4.1)。

○ビデオ・リサーチがTVCMと視聴者の消費行動を探る個人型消費調査「パーソナル スキャン システム」を開始(7月)。

×アテネ・オリンピック開催(8.13~29)。日本選手活躍で金16個など過去最多のメダルを獲得。テレビ番組は高視聴率を記録。

○テレビ東京が東証に株式上場(8.5)。

○総務省によると国内のADSLが1,280万件突破(9.30)。

○北日本放送が3大広域圏以外で民放初の地上波デジタル本放送開始(10.1)。

○わが国初のラジオ広告団体である「日本ラジオ広告機構」が発足(10.1)。

○JR西日本が「車体広告」販売開始(10.1)。

○日本広告審査機構(JARO)が創立30周年を迎える(10.15)

○エフエム東京の深夜番組「ジェットストリーム」が1万回達成(11.25)。

○BSデジタル放送の普及世帯数は約765万世帯(12.31)、CS放送の個人契約者は約326万人となる(12.31)。

媒体の発足(2004)

○雑誌-女性誌「precious」小学館3.8、「PINKY(ピンキー)」集英社8.23、「BOAO」マガジンハウス9.7、「MAQUIA」集英社9.22など。男性誌-「smart max」宝島社2.10、「Men’s JORKER」ベストセラーズ3.10、「Gentry(ジェントリー)」アシェット婦人画報社9.24など。生活情報誌-「VS.(ヴァーサス)」光文社9.15、「Straight,」扶桑社9.24、「大人のウォーカー」角川書店9.25、「NIKITA」主婦と生活社9.28、「COLORFUL(カラフル)」ぴあ10.7、「TV Japan」東京ニュース通信社11.15など。パソコン関連誌-「アスキープラス」アスキー3.29など。会員向け-「DEPARTURES(デパーチャーズ)」エスクァイアマガジンジャパン3.15など。

○主な休廃刊は「ビジオモノ」ワールドフォトプレス、「ビジネススタンダード」ソフトバンクパブリッシング、「オブラ」講談社、「Hot-DogPress」講談社、「MINE」講談社、「BOYS RUSH」主婦の友社、「TOKYO BROS」東京ニュース通信社、「リナックスマガジン」アスキーなど。

○民放テレビ局数127局・民放ラジオ局数101局

○コミュニティ放送局数177局(10局増)

○創復刊誌数216誌、休廃刊誌数172誌

谷でも金。アテネ五輪序盤での日本柔道陣の活躍が、その後の日本メダルラッシュの起爆剤となる。

国内10大ニュース(2004)

○新潟県中越地方でM6.8の地震発生、新幹線が営業中初の脱線(10.23)

○イラクで邦人の殺害(5.23、10.30)や拉致(12.9)相次ぐ

○台風が観測史上最多の10個、日本に上陸(6月~10月)

○北朝鮮の拉致被害者家族が帰国(5.22及び7.18)

○アテネ五輪で日本選手活躍、史上最多のメダル獲得(8.13~8.29)

○プロ野球史上初のスト決行(9.18、19)

○イチロー大リーグの最多安打記録を84年ぶりに更新(10.1)

○頻発した振り込め(おれおれ)詐欺

○佐世保市で小6少女が同級生を殺害(6.1)

○紀宮さま婚約内定(11.14)

海外10大ニュース(2004)

×スマトラ沖でM9.0の大規模地震・津波発生、過去最悪の犠牲者(12.26)

×米大統領選でブッシュ氏再選(11.2)

×イラク情勢混迷の一途

×ロシアで学校占拠テロ(9.1)

×PLOアラファト議長死去(11.11)

×スペインで列車や駅への同時爆破テロ(3.11)

×江沢民辞任により胡錦濤が中国最高指導者に(9.19)

×米調査団がイラクの「大量破壊兵器」の存在・計画なしと最終報告(10.6)

×鳥インフルエンザの猛威アジアで広がる(1.13~)

×原油価格急騰、史上初の「1バレル50ドル」突破(9.27)

生活(2004)

○79年ぶりに発生した鳥インフルエンザウイルス感染-始まりは山口県の採卵養鶏場で6,000羽死亡(1.12)、その後大分県(2.17)、京都府(2.27)と感染が拡大し鶏の大量死が続いたが4月中旬にようやく終息。

○帝都高速度交通営団が民営化され東京地下鉄=東京メトロが誕生(4.1)。

○消費税の内税表示義務化スタート(4.1)。

○日本人の平均寿命が4年連続で過去最高を更新(男性78歳、女性85歳)。

○国民に刑事裁判への参加を義務付ける裁判員法が成立、09導入予定(5.21)。

○スポーツ界に10代旋風-ゴルフの宮里藍(18)、横峯さくら(18)やサッカーの平山相太(19)、森本貴幸(16)、卓球で五輪出場の福原愛(15)など将来有望選手が次々と現れ活躍した。

○おれおれ詐欺多様化で「振り込め詐欺」と命名(12.9)。

○アテネ五輪-有力選手多数がCMに登場、過去最多のメダル獲得果たすなど日本選手の大活躍で番組は軒並み高視聴率となる。感動を鮮明に迫力ある画面で見れる大画面薄型テレビやDVDレコーダーが売り上げを伸ばした。

○揺れた日本プロ野球界-球団再編問題で選手会が史上初のストライキを決行(9.18、19)。楽天ゴールデンイーグルスの50年ぶり新球団誕生(11.2)やダイエーから譲渡で福岡ソフトバンクホークスの2005年から誕生決定(12.24)。

○記録的な猛暑や台風上陸、地震発生など自然の力に翻弄された。その影響からか普段人里に現れないクマが人や作物を狙った被害が各地で続発。

○1万円、五千円、千円の新紙幣が発行される(11.1)。

○新道路交通法が施行され運転中の携帯電話が罰則対象に(11.1)。

みなとみらい線開通(2.1)、コレド日本橋(3.30)、ダイアモンドシティ・ソレイユ(3.24)、九州新幹線一部路線開業(3.13)、札幌プリンスホテルタワー開業(4.24)、丸の内オアゾ開業(9.14)、羽田空港第2ターミナルビルオープン(12.1)。

時の商品・新製品(2004)

○アジアならではの商品-韓流、「伊右衛門」、「ラストサムライ」、「アジエンス」、本格焼酎、黒酢、豆乳、「ハウルの動く城」、ジャパンホラー。

○感動をくれた商品-アテネ五輪、「冬のソナタ」、「世界の中心で、愛をさけぶ」、日本人メジャーリーガー、「ファインディング・ニモ」、歌舞伎。

○特需でヒットした商品-大画面薄型テレビ、DVDレコーダー、エアコン、アイスクリーム、日焼け止め化粧品、制汗化粧品、ビール、清涼飲料。

○からだが悦ぶ商品-「マツケンサンバ」、コエンザイムQ10、「モイスチュア スキンリペア」、ウオーキング、黒豆ココア、大豆ペプチド商品、「暴君ハバネロ」、「ストッパ下痢止め」、「脳を鍛える大人のドリル」。

○注目を集めた商品-国産高級セダン、ミニミニバン、「D70」デジタル一眼レフカメラ、携帯型デジタルオーディオプレーヤー、着うた、タワーマンション、「負け犬の遠吠え」、ビール風飲料、キャスター付きバッグ、携帯ゲーム機、非接触ICカード、ブログ、「ハルウララ」、「旭山動物園」、萌え。

○新発想商品-斜めドラム式洗濯乾燥機、「ヘルシオ」、「骨までおいしい魚」、男性向け美脚・脚長パンツ、オキシライド乾電池、水遊び専用おむつ、「電車男」。

話題の広告(2004)

・<オロナミンC あの人に会いたい編>=大塚製薬

・<伊右衛門 妻に、編>=サントリー

・<アイフル くぅ~ちゃん帰宅編>=アイフル

・<アミノ式 宙返り挙式編>=サントリー

・<ネスカフェ 朝のリレー編>=ネスレジャパン

・<生茶 菜々子さんの冬編>=キリンビバレッジ

・<プリッツ ボンジョルノ編>=江崎グリコ

・<ジョージア 登場~プラチナ待遇編>=日本コカ・コーラ

・<iPod ダンス編>=アップルコンピュータ

・<アジエンス 世界が嫉妬する髪へ>=花王

・<セゾンカード ザ・大車輪編>=クレディセゾン

・<AQUOS リビングは環境です>=シャープ

・<Switch!>=東京電力

・<EVER よ~く考えよ~>=アメリカンファミリー生命保険

・<カップヌードル NO BORDER編>=日清食品

・CM界にも韓流ブームが到来。「冬ソナ」の主演俳優ほか韓国スターを起用したCMが増え始める。一方で五輪開催年にふさわしくアスリート達が続々とCMに登場し機運を盛り上げた。

話題のテレビ番組(2004)

○フジテレビが年間平均視聴率で3冠を達成し11年ぶりに年間平均視聴率首位の座を日本テレビから奪取した。巨人戦の視聴率の低迷が響いた日本テレビは2位となる。

○日本中を韓流ブームに巻き込んだNHKの「冬のソナタ」人気にあやかろうとこの秋から日本テレビやフジテレビも韓国ドラマの放送を開始。

○テレビ朝日の看板報道番組「ニュースステーション」が18年6ヵ月の放送にピリオドを打ち(3.26)、4月から「報道ステーション」がスタート。

○時代劇が姿を消そうとしている。日本テレビの休止に続きフジテレビも4月の番組改編で時代劇を休止。レギュラーの時代劇で残るはTBS、テレビ朝日の2局だけとなる。

○TBSとフジテレビが4月から新設した「二時間枠」番組に民放他局も追従。臨機応変な企画ができるなど、今後、定着しそうな気配だ。

○アテネ五輪中継が深夜・未明にもかかわらず高視聴率となり、有力選手が登場する番組は選手の活躍と連動するように期待どおりの視聴率を記録した。

○巨人戦の年間平均視聴率が最低だった昨年をさらに2.1ポイント下回り12.2%となる。8月の月間平均視聴率も8.7%と、こちらも過去最低を記録。

○日本テレビの「エンタの神様」からブレークした波田陽区や長井秀和、青木さやかなど若手芸人が活躍し、新お笑いブームの一翼を担った。

NHK(2004)

《てるてる家族》18.9%《天花》16.2%《わかば》
〈新選組〉17.4%

○「紅白歌合戦」の視聴率は4年連続の50%割れだった昨年をさらに下回り、初の40%割れとなり、過去最低記録を更新(39.3%)。

○大河ドラマは昨年の「武蔵 MUSASHI」を0.7ポント上回るものの平均視聴率は20%を割り込み、17.4%となる。

○アテネ五輪放送は日本人選手の活躍もあり高視聴率となる。

○昨年の4月に衛星第2で始まった韓国ドラマ「冬のソナタ」は、その後再放送され、この4月から地上波で登場すると人気はさらに広がり日本中を沸騰させ「冬ソナ」フィーバーを巻き起こした。

○夏ごろから次々と発覚した職員の不正行為が社会問題となる。

流行語(2004)

チョー気持ちいい、気合だー、サプライズ、自己責任、新規参入、セカチュー、中二階、って言うじゃない…残念!!…○○斬り、負け犬、韓流、ヨン様、萌え、間違いない!、ハッスル!ハッスル

流行歌(2004)

レコード大賞:Mr.children<Sign>

最優秀新人賞:大塚 愛<さくらんぼ>

①瞳をとじて<平井堅>
②Sign<Mr.children>
③平原綾香<Jupiter>
④花<ORANGERANGE>
⑤掌/くるみ<Mr.children>
⑥かたちあるもの
⑦ロコローション
⑧君こそスターだ/夢に消えたジュリア
⑨桜
⑩Mickey

○総売上金額は2,762億4千万円で昨年より16.9%アップ、総売上枚数は1億2,352万3千枚。シングルは4年連続の減少となるがアルバムは22.4%アップとなる。ミリオンセラーはシングルでは該当なく、アルバムは6作となるが、深刻な低迷が続いた近年において久しぶりに上昇傾向となる。

話題の映画(2004)

洋画
①ラスト サムライ
②ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
③ファインディング・ニモ
④ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
⑤マトリックス レボリューションズ

邦画
①世界の中心で、愛をさけぶ
②いま、会いにゆきます
③ポケットモンスター アドバンスジェネレーション/他
④ドラえもん のび太のワンニャン時空伝/他
⑤名探偵コナン

○年間入場者は1億7,009万人で前年比104.8%、774万人の増加となり15年ぶりに1億6,000万人の大台を回復した昨年をさらに上回った。映画館数は2003年より144館増え、2,825館で11年連続の増加となる。シネコンの増加は続いている。

○興行収入は2,109億円で、前年比103.8%であった。夏休み作品の不振を上半期の大ヒット作などが補い昨年の日本映画史上最高記録を更新した。

ベストセラー(2004)

①ハリーポッターと不死鳥の騎士団<J.K.ローリング>
②世界の中心で、愛をさけぶ<片山恭一>
③バカの壁<養老孟司>
④グッドラック<A.ロビラ>
⑤蹴りたい背中<綿矢りさ>

○出版業界は8年ぶりに前年を上回った。販売額は前年比0.7%増の22,428億円。販売金額で書籍は4.1%増となるが雑誌は7年連続のマイナス。

○書籍は「ハリーポッター」の第5作が初版で290万部刊行されたことや純愛、韓流ブームに乗って異例ともいえる7点のミリオンセラーを記録。

話題のマンガ(2004)

○コミックス誌は9年連続、コミックスは5年ぶりに前年割れ。

○コミックス誌は『少年ガンガン』や『週刊少年ジャンプ』が健闘してるものの全体では苦戦、コミックスもヒット作はあるがテレビ化作品の不振が影響。

○休刊していた『漫画アクション』(双葉社)が4月に復刊。

○値段が1,000円前後と高価で豪華な「完全版」コミックが好調。連載当時のカラーページ復活や大型化した迫力が魅力となり売り上げが伸びている。

○「鉄人28号」や「三国志」、「魔法使いサリー」の作者、横山光輝氏が死去(4.15)。

○鋼の錬金術師(スクウェア・エニックス)、DEATH NOTE(集英社)、銀魂(集英社)、のらみみ(小学館)、D.Gray-man(集英社)、PLUTO(小学館)、金魚屋古書店出納長(少年画報社)、ラーメン発見伝(小学館)

ファッション(2004)

○合成樹脂製で、菓子のジェリービーンズのような色合いから「ジェリーバッグ」と呼ばれる半透明のバッグが若い女性の間で春から夏にかけ流行した。

○鼻緒が付いた草履型のサンダル「トング」が注目され、ラインストーンや貝をあしらったものなど種類も豊富になり、女性たちの夏の足元を飾った。

○本来はパジャマとして売られていた動物や人気キャラクターの着ぐるみを、外出着として着用する若者が現れ「着ぐるみん」などと称された。

○「冬ソナ」ブームから、「ヨン様巻き」と呼ばれるマフラーの巻き方が人気に。

○旅行用とされていたキャスターバッグに、小型でカラフルなものやキャラクター入りのものが登場し、ファッションとして街で引く若い女性が目立った。

気象状況(2004)

○2月までは北日本を除いて晴れの日が多く、春は全国的に高温となった。10月まで太平洋高気圧の勢力が強い状況が続き、7月には東京で観測史上最高の39.5℃を記録するなど各地で猛暑の夏となった。10月は秋雨前線や台風の影響により多雨。冬も東京で12月としては観測史上初の夏日となるなど、一年を通じて全国的に高温傾向が続き、日本の年平均気温は平年より1.01度高く、1898年の統計開始以降2番目の高さとなった。

○集中豪雨や激しい雷雨、また、これまでの記録6個を大幅に上回る10個の台風上陸など、夏から秋にかけて全国各地で雨や風による大きな被害が出た。

○10月には新潟県中越地震が発生し最大震度7を1回、震度6弱以上を4回観測、その後も活発な余震活動が続き甚大な被害をもたらした。

×世界的な高温。世界全体の年平均気温は平年より0.45度高く、統計史上では4位。

×6月以降、東アジアやアジア南部で大雨や台風により多くの死者が出た。8月から9月には米国南東部やカリブ海諸国でハリケーンによる大きな被害。

×12月、インドネシア・スマトラ島沖でマグニチュード9.0の地震が発生、インド洋沿岸諸国に大津波が押し寄せた。日本人を含め死者・行方不明者は30万人を超え、未曾有の自然災害に世界が衝撃を受けた。

2003年(平成15年)

経済白書 副題(2003)

改革なくして成長なし3

首相 小泉純一郎

経済概況(2003)

○平成15年の日本経済は、企業設備投資の増加と輸出の持ち直しにより昨年からの緩やかな景気回復が続いた。15年の実質経済成長率は2.7%のプラスとなった。企業の景況感も各業種で改善、企業収益は2年連続の増収増益となった。世界的なドル安で円高となるが輸出は増加した。株は前年からの安値傾向が年央に上昇に転じた。住宅投資は増加したが個人消費は一進一退。百貨店やスーパーは低迷。家電は好調となり自動車も3年ぶりに増加した。

経済成長率 名目 0.1% 実質 2.7%
民間最終消費支出 名目 -0.3% 実質 1.1%
民間企業設備投資 名目 3.5% 実質 9.4%
輸出 名目 5.4% 実質 10.0%
消費者物価    -0.3%  

日本の広告費(電通調査)(2003)

○総広告費は3年続けて減少となる。前半は社会不安要因で減少するが、後半に増加。情報・通信や家電・AV機器をはじめ、ほぼ半数の業種が増加となる。テレビ広告費が3年ぶりに増加し、インターネットも再加速した。

  億円 対前年比(%)
総広告費 56,841 (99.7)
新聞 10,500 (98.1)
雑誌 4,035 (99.6)
ラジオ 1,807 (98.4)
テレビ 19,480 (100.7)
SP 19,417 (98.0)
衛星メディア 419 (98.6)
インターネット 1,183 (140.0)

政治・経済・業界(2003)

○我国初の個人向け国債募集開始(2.3)。

×韓国の第16代大統領にノムヒョン氏就任(2.25)。

○大和銀行とあさひ銀行が合併しりそな銀行発足(3.1)。

×中国の国家元首に胡錦涛氏、首相に温家宝氏が選出(3.5)。

×米英軍、イラクと開戦(3.20)。

○さいたま市、全国で13番目の政令指定都市に(4.1)。

○日本郵政公社が発足し生田正治氏が初代総裁に(4.1)。

○イオンがスーパー業界で初の売上高首位(4.7)。

○統一地方選挙で10都道府県知事選の投票が実施される(4.13)。

○日経平均株価が一時7,603円の最安値を記録(4.28)。

○東京電力のトラブルの影響で全原発17基が止まる(4.15)。

○産業再生機構設立(4.16)。

○個人情報保護法成立(5.23)。

○有事関連3法が成立(6.6)。

×英国がユーロ参加を見送り(6.9)。

○日経平均株価が02年8月以来の1万円台に(8.18)。

○J-フォンが「ボーダーフォン」に社名変更(10.1)。

○政府与党は道路四公団の民営化を決定(12.22)

○住宅着工は前年比0.8%増で3年ぶりにプラス、新車販売も前年比1.5%増。百貨店・スーパーは7年連続で前年割れ。失業率は年間平均で5.3%、過去最悪となった前年を0.1ポイント下回り13年ぶりに改善。失業者数は300万人。

○企業倒産は16,624件で4年ぶりに減少、すべての月で昨年の同月を下回った。上場企業の倒産は20件で過去2番目の記録。

○携帯電話の加入台数は7,979万台となり人口普及率は62.5%に。

○20兆円もの巨額で市場介入したが円高が徐々に進み最終日は106円95銭となる(12.30)。株価は4月バブル崩壊後の最安値を記録するが、その後一気に上昇に転じ最終日には10,676円となり4年ぶりに前年末を上回る。

マスコミ・広告・媒体(2003)

○昭和28年にNHKが日本初のテレビ本放送開始以来50年を迎える(2.1)。

○フジテレビがWOWOWの筆頭株主となる(2.15)。

○総務省によるとCATVの加入世帯数が1,514万世帯で普及率31.2%、ブロードバンド利用者も推計で1,955万人となる(3.31)。

○第10回世界水泳選手権大会がバルセロナで開幕(7.13~7.27)。

○民放連はゴールデンタイムにおける消費者金融CMを自粛(7.17)。

○日本テレビも初の民放テレビとして開局50年を迎える(8.28)。

○健康増進法に虚偽誇大広告を禁止する改正法が加えられ施行される(8.29)。

○2005年日本国際博覧会協会は「愛・地球博」前売入場券の発売開始(9.25)。

○全国朝日放送は「(株)テレビ朝日」に、エフエムジャパンは「J-WAVE」に社名を変更(10.1)。

○第37回東京モーターショー開催(10.24~11.5)。

○日本テレビのプロデューサーによる視聴率買収工作が発覚(10.24)。

○三大都市圏の一部で地上デジタル放送スタート(12.1)。

○博報堂、大広、読売広告社の3社は持ち株会社、博報堂DYホールディングスを設立(10.1)。

○BSデジタル放送の普及世帯数は約507万世帯、CS放送の個人契約者は約311万人となる(12.31)。

○総務省によると国内のADSLが年末で1,000万件突破(12.31)。

媒体の発足(2003)

○雑誌-女性誌「In Red」宝島社2.7、「ATTIVA」徳間書店3.24、「ドマーニプレシャス」小学館4.12、「ST+」集英社5.1、「SINPARA」学習研究社7.22、「BLENDA」角川書店9.9、「Ku:nel」マガジンハウス9.20、「VOCE PLATINUM」講談社10.1など。男性誌-「ビジネスDIME」小学館3.27、「GQ JAPAN」コンデナスト・ジャパン4.24、「SAFARI」日之出出版5.23など。生活情報誌-「invitation」ぴあ2.10、「TVNAVI」扶桑社3.22、「ためしてガッテン」アスコム6.16、「おとなの週末」講談社9.16、「コンビニ★一週間」講談社10.10など。パソコン関連誌-「DOS/Vユーザーデラックス」宝島社5.5、「仕事のPC」インプレス9.24など。

○主な休廃刊は「マタニティ」「ベビーエイジ」婦人生活社、「アスラ」毎日コミュニケーションズ、「ミマン」文化出版局、「BeneBene」オレンジページ、「Olive」マガジンハウス、「Muffin」小学館、「プチバースデイ」実業之日本社、「漫画アクション」双葉社、「CARV」徳間書店など。

○民放テレビ局数127局・民放ラジオ局数101局

○コミュニティ放送局数167局(8局増)

○創復刊誌数207誌、休廃刊誌数159誌

就任2年目の星野仙一監督率いる阪神タイガースが18年ぶりにセ・リーグを制覇。

国内10大ニュース(2003)

○衆議院選挙で民主党が躍進、2大政党化進む(11.9)

○政府はイラクへ自衛隊派遣を決定(12.9)

○阪神タイガーズ18年ぶりのリーグ優勝(9.15)

○有事関連法が成立(6.6)

○りそなグループ(5.17)、足利銀行(11.29)に公的資金投入決定

○個人情報関連法が成立(5.23)

○長崎で中1少年が男児殺害(7.2)など少年少女関連事件続発

○住民基本台帳ネットワークが本格稼動(8.25)

○宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」がアカデミー賞受賞(3.24)

○10年ぶり冷夏でコメや季節商品に影響

海外10大ニュース(2003)

×米英軍とイラクが開戦(3.20)、米軍がフセイン元大統領拘束(12.14)

×イラク日本人外交官2名が銃撃で死亡(11.29)

×新型肺炎(SARS)が世界中で猛威(~7.5)

×米スペースシャトル「コロンビア」空中分解で墜落(2.1)

×中国が世界で3ヵ国目となる有人宇宙飛行に成功(10.16)

×北朝鮮核拡散防止条約脱退(1.10)を受け北京で6ヵ国協議開催(8.27)

×米カリフォルニアで大規模な山火事発生(10.29)

×米北東部とカナダ南東部で広範囲な大停電発生5000万人に影響(8.14)

×韓国で放火による地下鉄火災(2.18)

×米カリフォルニア州知事にシュワルツェネッガー氏(10.7)

生活(2003)

○横綱貴乃花が引退(1.20)。

○医療保険制度が変更されサラリーマンの窓口負担が3割に(4.1)。

○東京電力の原発停止により首都圏では夏期の停電が懸念される(6.23)。

○たばこ税引き上げによりメーカー各社が1箱20~30円の値上げ(7.1)。

○相次ぐ少年少女がらみの事件・犯罪-7月に長崎で起こった12歳の少年による幼稚園児殺害をはじめ沖縄では中学生による友人殺害、東京では小6女児4人がマンションで監禁され4日後に無事保護されるなど子供が被害に遭う犯罪が頻発。また児童が虐待により死亡する率も前年に比べ高かった。

○おれおれ詐欺-お年寄りに対し電話で「おれおれ」と息子や孫を装い現金を騙し取る悪質な詐欺が横行。

○日本人選手が世界で活躍-米大リーグNYヤンキースに入団した松井選手は ワールドシリーズでは日本人初本塁打も放った。7月のスペイン水泳世界選手権では北島選手が平泳ぎの100mと200mに世界新記録で優勝。8月世界陸上では末続選手が日本人として初めて短距離で銅メダル獲得。

○新型肺炎SARSの流行-中国広東省に端を発し世界に広がったSARSは患者数8,000強、死者774人に達した。日本での患者は発生がなかったものの人々に不安が広がり、再流行に備え感染症法と検疫法が改正された。

○コメや高級さくらんぼなど農産物盗難が続発。

○ガソリンタンクやタイヤ工場の火災など大企業の工場での事故が相次ぐ。

大江戸温泉物語オープン(3.1)、札幌駅JRタワーの大丸札幌店と札幌ステラプレイス同時オープン(3.6)、六本木ヒルズオープン(4.25)、Spa LaQua(ラクーア)開業(5.1)、東海道新幹線品川駅開業(10.1)、なんばパークス開業(10.7)、自由が丘スイーツフォレストオープン(11.21)。

時の商品・新製品(2003)

○元気が沸いてきた商品-阪神タイガーズ、日本人メジャーリーガー、「踊る大走査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」、「地上の星」。

○おとなが主役商品-六本木ヒルズ、山口百恵などCD復刻盤、おまけ付き菓子・飲料、鉄腕アトム、VAN、個人向け楽器レンタル、本格スポーツカー。

○健康アップ商品-アミノ酸飲料、にがり、体質改善緑茶、健康系発泡酒、豆乳飲料、健康酢、虫歯予防機能性ガム、睡眠改善関連商品、洗顔クロス。

○リラックスして楽しめる商品-「トリビアの泉」、「ハリー・ポッター」、スローライフ、都市型温泉、プレミアム黒ビール、女子十二楽坊。

○注目を集めた商品-ブロードバンド、DVDレコーダー、薄型(プラズマ・液晶)テレビ、メガピクセル携帯電話、小型デジカメ、新世代ハイブリッドカー、「バカの壁」、テレビ通販、フリーペーパー、くぅーちゃん。

○新発想商品-チョイノリ、着うた、朝専用缶コーヒー、サイクロン掃除機、シリコン製吸着ブラジャー、個人向け国債、骨伝導携帯電話。

話題の広告(2003)

・<アミノ式 回転運動~くるくるピクニック>=サントリー

・<アイフル くぅ~ちゃんとペアルック>=アイフル

・<生茶 菜々子さんの夏編>=キリンビバレッジ

・<駅前留学、お茶の間留学 NOVAうさぎDJ編>=NOVA

・<ジョージア ゆーたった編>=日本コカ・コーラ

・<カローラフィールダー 小野伸二とクインティちゃん>=トヨタ自動車

・<午後の紅茶 あややスキャット編>=キリンビバレッジ

・<ボス ボス♪いつもそばにいてね>=サントリー

・<EVER よ~く考えよ~>=アメリカンファミリー生命保険

・<水性キンチョール つまらん!>=大日本除虫菊

・<ポカリスエット ボクシング編>=大塚製薬

・<au 着うた>=KDDI

・<FM V 岸部さんて?>=富士通

・<TBC JUST BEAUTYメンズコスメ編>=コミー

・人気女優を世に送り出してきた繊維メーカー各社のキャンペーンガール選考が中止される気運に。昨年東洋紡がそして今年はカネボウ、帝人がその中止を発表。

話題のテレビ番組(2003)

○テレビ放送50年目となった今年、12月1日より地上デジタル放送が開始されテレビは新しい時代を迎えた。この時点において放送の特長であるハイビジョン放送とデータ放送がテレビ局の目玉となった。現行の地上アナログ放送は2011年7月24日で停止される。

○日本テレビが放送した映画「千と千尋の神隠し」が視聴率46.9%を記録。年間視聴率ランキング1位となるとともに、過去テレビで放送された映画の最高記録を樹立(1.24)。

○年間平均視聴率において日本テレビが10年連続の4冠を達成。

○ドラマやバラエティーが伸び悩むなかドラマでは「GOOD LUCK!!」(TBS)が唯一平均視聴率30%を記録。続いて「渡る世間は鬼ばかり」(TBS)、「白い巨塔」(フジ)が上位を占めた。バレエティでは雑学をテーマにした「トリビアの泉~素晴らしきムダ知識~」(フジ)が大ヒット、関連本やグッズなども連動してヒットした。

○ドラマが低調だった一方でスポーツ「世界大会」が注目された。各局が競技ごとに世界大会やワールドカップを次々と放送したことで世界的なスポーツイベントが安定した視聴率を記録。なお、巨人戦は最低だった昨年をも下回り過去最低の14.3%となる。

○テレビ朝日の「ニュースステーション」から久米宏キャスターが、18年目となる04年3月末に降板することが発表される。

NHK(2003)

《まんてん》20.7%《こころ》21.3%《てるてる家族》
〈「武蔵」MUSASHI〉16.7%

○「紅白歌合戦」の視聴率は4年連続の50%割れで、過去最低を記録(45.9%)。

○大河ドラマは平均視聴率を昨年20%台に押し戻したにもかかわらず、再び20%を割り込みワースト3位となる。

○教育テレビはティーン層獲得を狙い過去最大の改編(56%)を行い、「サンダーバード」、「ひょっこりひょうたん島」、「人形劇・プリンプリン物語」のかつての大人気人形劇番組を復活させる。

○衛星第2で放送した韓国ドラマ「冬のソナタ」(4.3~9.4)が人気沸騰。ドラマのロケ地ツアーや関連本出版が相次ぎ、冬のソナタブームを巻き起こした。

流行語(2003)

毒まんじゅう、なんでだろう~、マニフェスト、勝ちたいんや!、コメ泥棒、SARS、年収300万円、バカの壁、ビフォーアフター、へぇ~、スローライフ、セレブ、おれおれ詐欺、ユビキタス、パティシエ、ゲッツ、新3種の神器、二大政党、高見盛(ロボ・コップ)

流行歌(2003)

レコード大賞:SMAP<世界で一つだけの花>

最優秀新人賞:一青 窈<もらい泣き>

①世界に一つだけの花<SMAP>
②虹(虹/ひまわり/それがすべてさ)<福山雅治>
③COLORS<宇多田ヒカル>
④さくら(独唱)<森山直太郎>
⑤月のしずく<RUI>
⑥明日への扉
⑦涙の海で抱かれたい~SEA OF LOVE~
⑧ourselves(「&(ourselves,greatful day,HANABI~episode Ⅱ~,theme of a-nation’03)」
⑨HERO
⑩大切なもの

○総売上金額は2,363億4千万円で昨年より21.3%ダウン、総売上枚数は1億0,995万1千枚。シングルは3年連続の減少となりアルバムも2ケタの落ち込みとなる。ミリオンセラーはシングルが1作、アルバムは7作となり、昨年同様に深刻な低迷が続いた。

話題の映画(2003)

洋画
①ハリー・ポッターと秘密の部屋
②マトリックス リローデッド
③ターミネーター3
④ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
⑤パイレーツ・オブ・カリビアン

邦画
①踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!
②ポケットモンスター アドバンスジェネレーション/他
③名探偵コナン 迷宮の十字路
④黄泉がえり
⑤座頭市

○年間入場者は1億6,234万人で前年比101.0%、158万人の増加となり15年ぶりに1億6,000万人の大台を回復した。映画館数は2002年より46館増え、2,681館で10年連続の増加となる。

○興行収入は2,032億円で、前年比103.3%であった。この結果は夏休み興行作品のヒットにより日本映画史上最高の記録となる。

ベストセラー(2003)

①バカの壁<養老孟司>
②世界の中心で、愛をさけぶ<片山恭一>
③トリビアの泉 へぇ~の本(1)~(4)<フジテレビトリビア普及委員会編>
④ベラベラブック2<スマステーション2>
⑤開放区<木村拓哉>

○出版業界は7年連続のマイナス成長。販売額は前年比3.6%減の22,278億円。販売金額で書籍はまたマイナスとなり、雑誌も6年連続のマイナス。

○昨年人気があった「ハリー・ポッター」シリーズは今年新刊がなく、ミリオンセラーは2点に留まる。書籍・雑誌とも返品率上昇が目立った。

話題のマンガ(2003)

○コミックス誌は8年連続の前年割れ、コミックスは4年連続のプラス成長。

○コミックスは作品のテレビによるアニメ・ドラマ化が要因となりどちらかというと大人向け作品がヒットした。

○今年は鉄腕アトムの誕生した年。1951年手塚治虫原作で漫画雑誌『少年』に連載され多くの日本人が知っている国民的なマンガのヒーローがストーリーの中で誕生した日が2003年4月7日、彼にちなんだPRが各地で実施された。

○『少年マガジン』、『ビッグコミック』が創刊1000号を達成。

○ブラックジャックによろしく(講談社)、Dr.コトー診療所(小学館)、カッパの飼い方(集英社)、NANA-ナナ-(集英社)、20世紀少年(小学館)、テニスの王子様(集英社)、鋼の錬金術師(スクウェア・エニックス)

ファッション(2003)

○肩ひもや背中のバンドがなく、胸に直接吸着させてつけるシリコン素材の米国製ブラジャー「ヌーブラ」が大ブーム。

○スカートスタイルが復活。裾のラインが斜めやギザギザになったデザインのアシンメトリー(非対称)スカートが流行った。また、ミニスカートと相性のいい膝上丈のニーハイブーツや、レッグウォーマーなども注目された。

○ユニクロや大手スーパーが、これまで高級衣料とされてきたカシミア100% のセーターを1万円以下の低価格で発売し人気となる。

○制服が定められていない学校の女子中高生の間で、評判のいい他校の制服のようにアレンジして着る「なんちゃって制服」がブームとなる。

気象状況(2003)

○冬から春先まで気温の変動が大きく、4月から6月頃は全国的に高温傾向。夏はオホーツク海高気圧と前線の影響で南西諸島を除き10年ぶりの冷夏となり、米などの農作物に深刻な打撃を与えた。東北地方は梅雨明けを特定できなかった。秋は気温の変動が大きくなり、特に11月は東日本以西を中心に記録的な高温となった。1年を通してみると日照時間は全国的に短かく、年平均気温では北日本と東日本が平年並み、西日本と南西諸島では平年を上回った。これまで高温傾向が続いていた東日本の平年並みは7年ぶり。

○台風の発生数は21個と少なかったが、早い時期から上陸したり、日本への接近数が多い年だった。

○大きな地震が相次ぎ発生。5月に宮城県沖マグニチュード(M)7.1震度6弱。7月に宮城県北部M6.4、震度6強。9月に北海道十勝沖M8.0、震度6弱。

×一部を除き世界的な高温。インドでは5~6月に気温が49℃台まで上昇し1400人以上が死亡。6~8月には欧州各地が40℃を超える熱波に見舞われ、フランスを中心に欧州全体で2万人以上の死者を出した。また、米カリフォルニア州では10月、異常高温と小雨から大規模な森林火災が発生した。

×中国中部で大雨による大洪水が発生(7月)する一方で、中国南部や台湾では干ばつの被害が広がった。

×8月、約6万年ぶりに火星が地球までの距離約5576万キロの大接近。

2002年(平成14年)

経済白書 副題(2002)

改革なくして成長なし2

首相 小泉純一郎

経済概況(2002)

○平成14年の日本経済は、年初から輸出主導による緩やかな景気回復が続いた。14年の実質経済成長率は0.3%で4年連続のプラスとなった。年後半になって米国の景気減速による輸出の伸び悩みとともに、銀行の不良債権処理加速による影響が懸念されて株価が急落するなどで景況感が悪化した。設備投資は減少、住宅投資や個人消費も低迷が続いた。百貨店やスーパーは一時回復の兆しが見えたが低調。家電や自動車も全体では減少した。

経済成長率 名目 -1.3% 実質 0.3%
民間最終消費支出 名目 0.0% 実質 1.5%
民間企業設備投資 名目 -7.4% 実質 -3.8%
輸出 名目 6.2% 実質 8.2%
消費者物価    -0.9%  

日本の広告費(電通調査)(2002)

○総広告費は2年続けて減少となる。W杯などがあったが情報・通信や飲料・嗜好品をはじめ多くの業種が減少、年前半に大幅な落ち込みとなる。衛星メディアは伸び悩みで減少、インターネットはナショナルクライアントが本格出稿で加速。

  億円 対前年比(%)
総広告費 57,032 (94.1)
新聞 10,707 (89.0)
雑誌 4,051 (96.9)
ラジオ 1,837 (91.9)
テレビ 19,351 (93.6)
SP 19,813 (96.7)
衛星メディア 425 (90.2)
インターネット 845 (115.0)

政治・経済・業界(2002)

×通貨統合参加12ヶ国でユーロの紙幣・通貨の流通開始(1.1)。

○三和銀行と東海銀行が合併し、UFJ銀行が誕生(1.15)。

○米ウォルマートが西友に出資、包括提携で合意(3.14)。

○疑惑絡みで辻元清美氏(3.26)、加藤紘一氏(4.8)、田中眞紀子氏(8.9)など有力議員の辞職が相次ぐ。鈴木宗男議員は逮捕される(6.19)。

○第一勧銀、富士、興銀の再編によりみずほが開業(4.1)。大規模なシステムトラブルが続いた。

○ペイオフが一部解禁(4.1)。

×米ヒューレットパッカードとコンパックが合併(5.7)。

○日本経済団体連合会(日本経団連)が発足(5.28)。

×米通信大手のワールドコムが倒産(7.21)。

○郵政関連法が成立(7.24)。日本郵政公社が03年4月発足へ。

○東京電力の原子力発電所で点検記録の改ざんが発覚(8.29)。

○小泉首相が日本の首相として初めて北朝鮮の金正日総書記と会談(9.17)。

○NKKと川崎製鉄が経営統合(9.27)。

○小泉改造内閣発足(9.30)。

○日本航空と日本エアシステムが経営統合(10.2)。

○ペイオフの全面解禁を2005年4月まで延期(10.7)。

○政府は総合デフレ対策を決定、産業再生機構の設置を盛り込む(10.30)。

×中国で胡総書記を中心とする新指導部が発足(11.14)。

○東北新幹線の盛岡、八戸間が開業(12.1)。

×次期韓国大統領にノ・ムヒョン氏が当選(12.19)。

○住宅着工は前年比1.9%減で2年連続減少。新車販売も前年比2.3%減、百貨店・スーパーも6年連続で前年割れ。失業率は年間平均で5.4%、前年比0.4ポイント悪化で2年連続の過去最悪を更新。失業者数は331万人。

○企業倒産は19,458件で3年連続で前年を上回り、戦後2番目の高水準となる。上場企業の倒産は29件で戦後最多を記録。

○携帯電話の加入台数は7,908万台となり人口普及率は62.0%に、カメラ付き携帯電話は5人に1人の割合に。

○4月までは円安基調が続いたが、5月から円高に転じ9月以降は120円台となる(12.30)。株価は8月まで10,000円前後で推移するが10月には9,000円を割り、11月にはバブル崩壊後の最安値を記録するなど低迷。

マスコミ・広告・媒体(2002)

○TBSが横浜ベイスターズを買収(1.26)。

○冬季五輪開催報道のため一部の一般紙が新聞休刊に特別版を発行(2.12)。

○冬季五輪の平均視聴率が6.4%で前回長野大会を下回る(2.24)。

○110度CSデジタルが本放送を開始(3.1)。

○スカパーの総登録者数が300万人を突破(3.4)。

○総務省は2001年末のインターネット普及率が44%と発表(5.21)。

○サッカーW杯で日本対ロシア戦の視聴率がスポーツ中継歴代2位の66.1%を記録(6.9)。

○総務省は3月末のケーブルテレビ加入世帯数を1,303万世帯と発表(6.10)。

○メディア規制2法案が国会で継続審議となる(7.31)。

○スカパーBB本格サービス開始(8.1)。

○衛星デジタル音楽放送(セント・ギガ)が総務省より再免許を取得(11.1)。

○博報堂、大広、読売広告社の3社が2003年秋に共同持ち株会社を設立する経営統合計画を発表(12.2)。

○電通が汐留シオサイトの新本社ビルで本格業務開始(12.2)。隣接する複合施設カレッタ汐留には日本初の広告資料館「アド・ミュージアム」もオープン。

○BSデジタル放送の普及世帯数は約366万世帯、CS放送の個人契約者数は約294万件となる(12.31)。

○総務省は2002年末のインターネット利用者は6,942万人、人口普及率は54.5%と発表(12.31)。

媒体の発足(2002)

○雑誌-女性誌「PS(プリティー・スタイル)」小学館4.1、「メロン」祥伝社8.31、「ベビモ」「プレモ」主婦の友社10.15、「STORY」光文社11.1、「スウィート」宝島社12.12など。男性誌-「サムライマガジン」英知出版3.6、「Sportiva」集英社3.25、「ライド」ベストセラーズ4.6、「SENSE」主婦の友社8.24など。生活情報誌-「BS&CSザ テレビジョン」3.23、「けっこんぴあ」ぴあ6.22、「月刊シュシュ関西」角川書店6.28、「テレパルf」小学館9.24、「テレビサライ」小学館9.24など。ビジネス・マネー誌-「日経ビジネスアソシエ」日経BP4.8など。

○主な休廃刊は「mc sister」アシェット婦人画報社、「Petit seven」小学館、「実業の日本JN」実業之日本社、「DIAS」光文社、「鳩よ!」マガジンハウス、「Balloon」「わたしの赤ちゃん」主婦の友社、「TANTO」集英社、「MILES」徳間書店、「gli(グリ)」講談社。

○民放テレビ局数127局・民放ラジオ局数101局

○コミュニティ放送局数159局(8局増)

○創復刊誌数197誌、休廃刊誌数152誌(パソコン誌15誌が休刊)

アジアで初のサッカーW杯が日本と韓国の共同開催で行われ、日本は決勝トーナメントへ進出した。

国内10大ニュース(2002)

○初の日朝首脳会談、その後拉致被害者が24年ぶりに帰国(9.17、10.15)

○サッカーW杯日韓共同開催、日本は決勝トーナメント進出(5.31~6.30)

○ノーベル賞で日本初のダブル受賞(10.8、9)

○牛肉偽装事件や食品不正表示相次ぐ(1~8)

○疑惑絡みで辻元、加藤、田中の衆議院議員辞職(3~8)

○鈴木宗男衆議院議員あっせん収賄容疑で逮捕(6.19)

○原発のトラブル隠し発覚(8.29)

○住民基本台帳ネットワーク稼動(8.5)

○株価バブル崩壊後の安値更新(11.14)

○長野県知事選で前知事の田中康夫氏が圧勝(9.1)

海外10大ニュース(2002)

×イラクの大量破壊兵器疑惑に対する国連査察4年ぶり再開(11.27)

×中国、瀋陽の日本総領事館に北朝鮮一家が駆け込み亡命(5.8)

×中国共産党が胡錦濤総書記体制の新指導部選出(11.14)

×韓国大統領選で与党民主党のノ・ムヒョン氏当選(12.19)

×欧州単一通貨ユーロの現金流通始まる(1.1)

×米大統領が北朝鮮、イラク、イランを「悪の枢軸」と非難(1.29)

×インドネシア、バリ島で爆弾テロ(10.12)

×北朝鮮が核開発継続を認める(10.16)

×イスラエル軍、パレスチナ自治政府議長府を制圧(3.29)

×アフガニスタンでカイザル大統領新政権発足(6.19)

生活(2002)

○道路交通法改正で飲酒運転の罰則が強化される(6.1)。

○国民に11ケタの住民票コードを付け国や自治体が個人情報をオンラインで共有する住民基本台帳ネットワークが稼動する(8.5)が、個人のプライバシーが守られるか否か問題も多く、スタートから自治体の不参加が続出した。

○東京都千代田区が全国初の路上禁止区域での喫煙やポイ捨てなどを禁止する条例を施行(10.1)。

○食品業界の不祥事相次ぐ-牛肉偽装(1月、6月、7月)、食肉不正表示(3月)、BSE確認(5月、8月)、無認可香料(5月)、中国製ダイエット薬品で健康被害(7月)、中国産冷凍野菜から残留農薬(8月)などで、新聞の広告欄が「お詫びとお知らせ」で埋め尽くされた。

○東京電力の原発で点検記録の改ざんが発覚、生活者の不信感が高まった。

○ノーベル賞W受賞-物理学賞で東大名誉教授の小柴昌俊氏が、化学賞ではサラリーマンの田中耕一氏が日本で初の2部門受賞が決まった(10.8-9)。飾らない2人の人柄もあり久々の明るいニュースとなった。

○スポーツで沸いた1年-2月の米国ソルトレークシティで開催された冬季五輪大会に続き6月にはアジアで初めてのサッカーW杯が日本・韓国共催のもとで行なわれ、世界トップレベルのプレーを堪能すると共に日本が初めて決勝トーナメントへ進出するなど歴史的な大会となった。また、年末には日本プロ野球界屈指のスラッガー松井秀喜選手が米大リーグ、ニューヨークヤンキースに移籍が決まるなど誰もが注目する話題が続いた。

○タマちゃんに癒された人々-8月、多摩川に突如現れたアゴヒゲアザラシの「タマちゃん」はその丸くて愛くるしい姿で人々を魅了し、多くのファンを生み出した。毎日川へ通い詰める人がいたり「見守る会」が結成されるなどその人気ぶりは流行語大賞にまで輝いた。

○誰もが知っている歌?-子供のころ誰もが一度は歌った「大きな古時計」が60万枚のヒットを記録したり、スーパーの鮮魚売り場から主婦やその子供の間で人気となった「おさかな天国」などシンプルな歌が大ブレークした。

JR上野駅新駅舎(2.22)、丸ビル新装開業(9.6)、汐留駅開業(11.2)、りんかい線全線開通、東北新幹線の盛岡-八戸間が開業(12.1)。

時の商品・新製品(2002)

○人とのつながりを楽しむ商品-丸ビル、カメラ付き携帯電話、サッカーW杯、ADSL、小沢征爾 第九のライブ録音CD、Jrファッションブランド、食のテーマパーク、東京ディズニーシー、横浜赤レンガ倉庫2号館、ガチャポン、職住近接マンション、カレッタ汐留。

○日本を見つめ直した商品-日本語ブーム、昭和30年代テーマパーク、駄菓子、復刻版家電・家具、讃岐うどん、おにぎり、元ちとせ、亜麻色の髪の乙女。

○自分を見つめ直した商品-廃虚ブーム、アミノサプリ、「生きかた上手」、プチ整形、「老いてこそ人生」、健康エコナ マヨネーズタイプ、高級ブランド。

○心地よさややすらぎの商品-ハリー・ポッター、スター・ウォーズ、大きな古時計、バウリンガル、タマちゃん、マイナスイオン家電、個室レストラン。

○注目を集めた商品-PDPテレビ、中国 上海、180円スニーカー、「海辺のカフカ」、アカペラ、松井秀喜、アブトロニック、菊川 怜、マーチとイスト。

○新発想商品-トップオープンドラム式洗濯機、ホテイチ、部屋干しトップ。

話題の広告(2002)

・<ボス ボス♪いつもそばにいてね>=サントリー

・<DAKARA 余分なもの>=サントリー

・<au インターネット接続サービス>=KDDI

・<FMV 何でここにいるんだ>=富士通

・<Qoo 子供だってうまいんだも~ん>=日本コカ・コーラ

・<ジョージア~♪明日があるさ>=日本コカ・コーラ

・<アイフル ペット編>=アイフル

・<タンスにゴンゴン>=大日本除虫菊

・<ホットペッパー ケチャップついてるやん>=リクルート

・<黒ラベル Love Beer?な男>=サッポロビール

・ <ポカリスエット 宇宙ステーション内>=大塚製薬

・ <ギャッツビー 人生いろいろ♪>=マンダム

・ <ムービー写メール>=ジェイフォン

・ <愛の分け前プレゼントキャンペーン>=全日本空輸

・ アジアで初めてのサッカーW杯が日韓で開催され、公式スポンサーを中心に数多くの企業がW杯バージョンのCMをオンエア。ナイキ、アディダスはスター選手を起用することで注目される。

話題のテレビ番組(2002)

○アジアで初めて開催されたサッカーW杯は、世界のスター選手が活躍するとあって大きな注目を集め、日本中がその中継に沸いた。日本対ロシア戦(フジ)は66.1%でスポーツ中継歴代2位の視聴率を記録。決勝のドイツ対ブラジル戦(NHK)後半も65.6%の3位、地上波で放送した40試合の約半数の19試合が30%を超えた。

○日本テレビは9年連続の年間平均視聴率4冠を達成、民放2位のフジを3位のTBSが追い上げた。

○ドラマやバラエティーは年間をとおして前半はサッカーW杯に後半は拉致報道の影響からか不振。特にドラマはここ数年視聴率の数字が下がり続けている。平均視聴率が20%を超えた作品は「渡る世間は鬼ばかり」(TBS)、「空から降る一億の星」(フジ)など3本のみ。過去に実績を残したタレントを起用してもその数字は伸びず、4割近くの作品は平均視聴率1ケタと苦戦が続いている。

○昨年のワイドショーの主役であった「小泉ワイドショー内閣」の政治家らを巻き込んだ度重なる疑惑の報道は、人気のあった彼らのイメージを損なわすことでワイドショーそのものの人気も落とす結果となった。

○1956年から46年間続いた「東芝日曜劇場」(TBS)から1社提供スポンサーの東芝が完全撤退、長寿番組のひとつが消えた。

○TBS系列が史上初の地上波とBSデジタル放送連動で孤島でのサバイバルゲームをテーマにしたライセンス番組が、日本版「サバイバー」、米版「サバイバーⅢ」として放送され注目を浴びる。

NHK(2002)

《ほんまもん》22.6%《さくら》23.3%《まんてん》
〈利家とまつ・加賀百万石物語〉22.1%

○「紅白歌合戦」の視聴率は3年連続の50%割れで、89年に次ぐワースト2位。

○昨年なんとか同率で踏み止まった大河ドラマはトレンディドラマの人気タレント起用で3年ぶりに平均視聴率を20%台に押し戻した。地元石川県ではドラマの経済効果が786億円にのぼる。

○大相撲秋場所で週末を中心に6日間、初の字幕放送を行う。

流行語(2002)

タマちゃん、W杯、中津江村、貸し剥がし、声に出して読みたい日本語、真珠夫人、ダブル受賞、内部告発、ベッカム様、ムネオハウス、拉致、びみょー、GODZILLA(ゴジラ)、プチ整形、イケメン、食肉偽装、マイナスイオン、ワン切り、○○再生

流行歌(2002)

レコード大賞:浜崎あゆみ<Voyage>

最優秀新人賞:中島美嘉<Forever Memories>

①independent(『H(independent, july 1st,HANABI)』(3曲A面))<浜崎あゆみ>
②traveling <宇多田ヒカル>
③ワダツミの木<元ちとせ>
④Life goes on<Dragon Ash>
⑤Way of Difference<GLAY>
⑥SAKURAドロップス/Letters
⑦大きな古時計
⑧愛のうた
⑨Voyage
⑩光

○総売上金額は3,001億7千万円で昨年より22.2%ダウン、総売上枚数は1億3,738万5千枚。シングルは史上最悪の昨年よりさらに落ち込みアルバムも2ケタの落ち込みとなる。ミリオンセラーはシングルが1作、アルバムは7作となり、深刻な低迷となる。

話題の映画(2002)

洋画
①ハリー・ポッターと賢者の石
②モンスターズ・インク
③スター・ウォーズ・エピソード2
④ロード・オブ・ザ・リング
⑤スパイダーマン

邦画
①猫の恩返し/ギブリーズepisode2
②名探偵コナン ベイカー街の亡霊
③ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃
④ポケットモンスター 水の都の護神/他
⑤ドラえもん のび太とロボット王国/他



○年間入場者は1億6,076万人で前年比98.5%、252万人のダウンであったが業界としてみれば健闘した年といえる。映画館数は2001年より50館増え、2,635館で9年連続の増加となる。

○興行収入は1,967億円で、前年比98.3%であった。昨年の好調さを上半期は持続したが下半期になり下降した。

ベストセラー(2002)

①ハリー・ポッターと賢者の石 他3部<J・K・ローリング>
②ビッグ・ファイト・キャットの世界一簡単な英語の本<向山淳子ほか>
③生き方上手<日野原重明>
④声に出して読みたい日本語<齋藤孝>
⑤世界がもし100人の村だったら<池田香代子ほか>

○出版業界は6年連続のマイナス成長。販売額は前年比0.6%減の23,105億円。販売金額で書籍は6年ぶりにプラスとなるが、雑誌は5年連続のマイナス。

○厳しい環境の中、書籍は「ハリー・ポッター」シリーズや英語学習書、日本語関連書が健闘する。雑誌は分冊百科が数多く創刊された。

話題のマンガ(2002)

○コミックス誌は7年連続の前年割れ、コミックは3年連続のプラス成長。

○大ヒットした「あしたのジョー」「巨人の星」を収録した講談社の『少年マガジン名作コレクション』(「ジョー&飛雄馬」)が団塊の世代を中心に人気となる。『イブニング』や『週刊少年ジャンプ』もかつての名作、人気作の続編を連載し話題を呼んだ。

○『少年ジャンプ』が『少年マガジン』を抜き返しコミック誌の首位に立つ。

○『少年ジャンプ』の英語版月刊誌が米国内で発売される。

ONE PIECE(集英社)、ブラックジャックによろしく(講談社)、バガボンド(講談社)、MONSTER(小学館)、すべてに射矢ガール(講談社)、テニスの王子様(集英社)、ヒミズ(講談社)、NANA-ナナ-(集英社)

ファッション(2002)

○前年から流行がみられたジーンズやスパッツの上にスカートやワンピースを重ね着するダブルボトムのスタイルがブレイクした。

○春夏のトレンドはボヘミアン。放浪生活を送るジプシーや自由気ままな芸術家をイメージしたファッションで、1960~70年代のブームの再燃となった。

○サッカーW杯で来日したイングランド主将ベッカム選手の髪型・ソフトモヒカンが流行、ベッカムもどきの男性が街に溢れた。

○秋にはクロス(=十字架)モチーフのペンダントが人気となる。

○ブーツとロングマフラーはすっかり定着し、この秋冬の目新しい流行はニットの帽子。耳当て付きやボンボリ付き、ターバン風等が若者に人気となった。

気象状況(2002)

○冬から春にかけて全国的に高温傾向が続いた。3~4月は極端に高温となり、東京では4月初めに25℃を超える夏日となった。夏は北日本で低温・多雨・寡照、西日本では高温・小雨・多照と地域差が大きく、梅雨前線の影響は少なかったが、東日本と東北では台風の影響もあり、降水量が平年より5割以上多かった。台風は1951年以降初めて関東地方に3個上陸、うち2個は7月中に上陸するなど、襲来も平年に比べ早かった。10月中旬まで各地で夏日を観測するほど残暑が続いたが、同月下旬以降は真冬並みの気圧配置となり、11月には平年より1カ月早く各地で初霜、初氷が観測され寒い秋となった。12月も関東に大雪が降るなど、北日本・東日本では低温が続いた。

×世界の年平均地上気温の平年差は+0.54℃で、統計史上2番目に高かった。

×1997年以来5年ぶりにエルニーニョ現象が発生した。

×3月に中国で過去最大規模の黄砂が発生。8月には中東欧諸国で150年ぶりの大洪水が発生し多数の被災者を出した。中国や韓国、南アジアなどでも洪水による被害に見舞われる一方、北米大陸では記録的な干ばつが発生した。12月にはオーストラリアで100年ぶりの大干ばつとなり、山火事の被害が広がるなど、世界の各地で異常気象による災害が目立つ年となった。

2001年(平成13年)

経済白書 副題(2001)

改革なくして成長なし

首相 森喜朗→小泉純一郎

経済概況(2001)

平成13年の日本経済は、年初から景気後退を続けた。13年の実質経済成長率は-0.5%と3年ぶりのマイナスとなった。年後半にはIT不況に米同時多発テロが重なり景気悪化が一段と鮮明になった。世界的な景気減速傾向のなかで、輸出、設備投資が落ち込み住宅投資も悪化、さらに個人消費の低迷が深刻化した。百貨店の売上げは持ち直しの兆しが見られたが、スーパーは低迷。家電は4月以降、自動車は9月以降前年割れ。外食や海外旅行は落ち込んだ。

経済成長率 名目 -1.9% 実質 -0.5%
民間最終消費支出 名目 -1.2% 実質 0.3%
民間企業設備投資 名目 -1.9% 実質 0.4%
輸出 名目 -4.9% 実質 -6.6%
消費者物価    -0.7%  

日本の広告費(電通調査)(2001)

○2年ぶりに減少となるが、総広告費は過去最高の前年に次ぐ水準。景気後退感が強まるなか情報通信や金融をはじめ多くの企業が広告費を抑制。衛星メディアの伸びが高いものの、インターネットは今までの急成長に急ブレーキがかかった。

  億円 対前年比(%)
総広告費 60,580 (99.1)
新聞 12,027 (96.4)
雑誌 4,180 (95.7)
ラジオ 1,998 (96.5)
テレビ 20,681 (99.5)
SP 20,488 (99.8)
衛星メディア 471 (177.1)
インターネット 735 (124.6)

政治・経済・業界(2001)

○中央省庁が再編され1府12省体制スタート(1.6)。

×アメリカ合衆国第43代大統領に共和党のブッシュ氏が就任(1.20)。

○宇和島水産高校の実習船がハワイ沖で米原潜と衝突、沈没(2.10)。

○政府は戦後初のデフレを公式に認定(3.16)。

○ユニバーサル・スタジオ・ジャパンが大阪市にオープン(3.31)。

○住友、さくら両銀行が合併で三井住友銀行が開業(4.1)。

○NKKと川崎製鉄が経営統合で合意(4.13)、粗鋼生産量は世界2位に。

○小泉内閣が発足(4.26)。「聖域なき構造改革」を打ち出す。

○浦和、大宮、与野の3市が合併し人口103万人の「さいたま市」が誕生(5.1)。

○NTTドコモが第3世代携帯電話「FOMA」の試験サービス開始(5.30)、10月1日には商用サービスを開始。

○ソニーのネット専業銀行が営業開始(6.11)。

○第19回参院選で自民党が大勝(7.30)。

○吉野家など大手牛丼チェーン3社は牛丼を200円台に値下げ(8.1)。

○IT不況が深刻化、大手電機メーカーがリストラ計画を相次ぎ発表(8.20)。

○東京ディズニーシーがオープン(9.4)。

○農水省は国内で初めて狂牛病感染の牛を確認(9.10)。

×米国で同時多発テロが発生、世界貿易センタービルが崩壊(9.11)。

○マイカル民事再生法を申請(9.14)。東京生命(3.23)青木建設(12.6)も破たん。

×米国はテロの報復としてアフガニスタンのタリバン政権を攻撃開始(10.7)。

×米エネルギー会社エンロンが破綻(12.2)。

○住宅着工は前年比4.6%減で3年ぶりに減少。新車販売も前年比0.9%減、百貨店・スーパーも5年連続で前年割れ。失業率は12月に最悪の5.6%を記録、年間平均は5.0%で前年比0.3ポイント上昇。失業者数は過去最多の337万人。

○01年の企業倒産は戦後2番目の負債総額で16兆2,129億円となる。

○携帯電話は年間で891万台増(累計7,280万台)、移動電話全体の人口普及率は57.1%となったが96年以来初めて増加台数が900万台を割った。

○1年を通じて円安基調が続いた。米同時多発テロ後一時116円と急騰したが、その後は円安が続き131円台となる(12.28)。株価は5月に一時上昇したが、その後下落を続け9月には10,000円を割り込んだ。最終日は下値不安を抱えたまま10,542円の終値となった(12.28)。

マスコミ・広告・媒体(2001)

○電話会社事前登録制度「マイライン」の受付開始(1.10)。

○東経110度CSデジタル放送の委託放送事業会社が設立(2.26)。

○Jリーグを対象としたサッカーくじ「toto」の販売が全国でスタート(3.3)。

○民放連は静岡第一テレビの活動停止を解除(4.1)。

○スカパーの累計加入者が266万人となりWOWOWを抜く(5.8)。

○総務省は3月末のケーブルテレビ加入世帯数を1,048万世帯と発表(6.28)。

○ジャパンエキスポ「北九州博覧祭2001」(7.4~11.4)、「福島うつくしま未来博」(7.7~9.30)、「山口きらら博」(7.14~9.30)が開催。

○第9回世界水泳選手権福岡大会が開催(7.16~7.29)。

○ADSL料金を各社一斉値下げ(9.1)。

×同時多発テロ報道に際して米でテレビ史上初めて90時間CMなしの連続放送(9.11~9.14)。

○TBSのラジオ放送部門が独立(10.1)。

○東京都が電車の車体広告を解禁(10.18)。

○乗用車と二輪車が対象の第35回東京モーターショー開催(10.27~11.7)。

○電通、東証1部に上場(11.30)。

○国際宇宙ステーションで撮影した日本初の宇宙コマーシャルが完成(12.17)。

○インターネット博覧会(インパク)が閉幕(12.31)。

媒体の発足(2001)

○岐阜エフエム4.1開局。

○雑誌-女性誌「gli」講談社2.23、「mina(ミーナ)」主婦の友社3.5、「美的」小学館3.23、「BAILA」集英社5.12、「Style」講談社9.28など。男性誌-「Obra」講談社3.26、「週刊コミックバンチ」新潮社5.9、「DIAS」光文社6.18、「MILES」徳間書店9.26、「日経おとなのOFF」日経ホーム出版10.9など。生活情報誌-「古寺をいく」小学館1.23、「アサヒグラフ・PERSONS」朝日新聞社3.23、「Seoul Walker」角川書店5.20、「デジタルTVガイド」東京ニュース通信社5.24など。IT関連-「日経IT21」日経BP5.29など。ビジネス・マネー誌-「月刊ビジネスSPA!e+B」扶桑社3.5、「biztage」角川書店4.16など。

○主な休廃刊は「週刊宝石」光文社、「FOCUS」新潮社、「FMfan」共同通信社、「mc sister」アシェット婦人画報社、「Petit seven」小学館。

○民放テレビ局数127局・民放ラジオ局数101局

○コミュニティ放送局数151局(14局増)

○創復刊誌数167誌、休廃刊誌数170誌(過去最多で初めて創刊数を上回る)

米同時多発テロで9月11日午前ニューヨークの世界貿易センタービルにハイジャック機が突入。

国内10大ニュース(2001)

○雅子さま女児出産(12.1)

○小泉内閣発足(4.26)

○国内で初の狂牛病確認(9.10)

○小泉内閣がハンセン病控訴断念(5.23)

○女子マラソンで高橋尚子選手が世界最高記録樹立(9.30)

○大阪池田小に刃物男が乱入(6.8)

○歌舞伎町ビル火災で44人死亡の大惨事(9.1)

○野依名古屋大教授らにノーベル化学賞(10.10)

○奄美大島沖で海上保安庁巡視船と国籍不明の不審船が銃撃戦(12.22)

○機密費流用など外務省で不祥事相次ぐ(3.10)

海外10大ニュース(2001)

×アメリカで同時多発テロ発生(9.11)その後米英がアフガン空爆(10.7)

×オハフ島沖で愛媛県立水産高校のえひめ丸が米原潜と衝突し沈没(2.9)

×大リーグでイチロー大活躍(4~10)

×中国がWTOに正式加盟(12.11)

×米経済が8年半ぶりにマイナス成長(10.31)

×米エネルギー大手エンロンが経営破たん(12.2)

×フィリピン、インドネシアで女性大統領誕生(1.20、7.23)

×南シナ海で米偵察機と中国軍機が衝突(4.1)

×アフガニスタンのタリバンがバーミヤン石仏を爆破(3.7)

×イスラエルに対する連続自爆テロ(12~)

生活(2001)

○家電リサイクル法が施行される(4.1)。

○電話会社事前登録制度「マイライン」がスタート(5.1)。

○信頼が失墜した外務官僚-外務省の機密費詐欺事件で元室長が逮捕(3.10)されたのを皮切りに、経費水増し請求、公金流用と次々に不祥事が発覚した。

○日本で初の狂牛病-これまで国内は安全とされていた牛肉は、千葉県で感染牛が初めて発見(9.10)、北海道(11.21)、群馬県(12.1)と相次ぎ確認され消費者に不安感がひろがり消費量が激減した。

○増えてきた自己中心的な犯行と未解決事件-千葉県でおきた「3歳児虐待死事件」(2.20)や東京の「判事少女売春事件」(5.19)、大阪の「池田小刃物乱入殺傷事件」(6.8)など弱者への身勝手な犯行が目立った。前年末の「世田谷一家惨殺事件」や青森の「武富士放火殺人事件」(5.8)、新宿歌舞伎町での「雑居ビル火災事件」(9.1)は年末になっても未解決。

○巨人軍の長島監督が退任。(9.30)。

○皇太子妃雅子さまが女子を出産(12.1)、「敬宮愛子」さまと命名(12.7)。

○小泉ブーム-事前予想をくつがえして小泉純一郎氏が自民党総裁当選、組閣では田中真紀子氏を外相に80%を超える内閣支持率を得る。その人気はメールマガジンやキャラクターグッズのみならず連日のワイドショー報道やキャッチフレーズが流行語になってしまうほど。

○世界に挑戦した日本人アスリート-大リーグでイチローが新人王、MVPなどのタイトルを獲得する大活躍、佐々木も最多セーブを更新、野茂は2度目のノーヒットノーラン達成、新庄も話題となった。サッカーでは小野、稲本、高原といった日本代表クラスが海外移籍し注目された。高橋尚子選手は女子マラソンで世界初の2時間20分の壁を破り、柔道世界選手権で田村亮子選手が史上初の5連覇を達成した。

新東京宝塚劇場(1.1)、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(3.31)、札幌ドーム(6.2)、埼玉スタジアム(7.30)、東京ディズニーシー(9.4)、JR東日本の新タイプ定期券「Suica」登場(11.18)、湘南新宿ライン運転開始(12.1)。

時の商品・新製品(2001)

○本物をあじわえる商品-東京ディズニーシー、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、エルメス銀座店、デパ地下、有名店カップ麺。

○復刻商品-「明日があるさ」、ホービー玩具、コミックバンチ、復刻食品・飲料。

○日本をアピール-イチロー、「千と千尋の神隠し」、野依良治、ファイナルファンタジーX、小泉純一郎、二足歩行ロボット。

○注目を集めた商品-200円台牛丼、缶チューハイ、フィット、カフェ、浜崎あゆみ、アサヒ本生、ADSL、「チーズはどこへ消えた?」、液晶テレビ、低価格住宅、ミニモニ。、「プロジェクトX」、韓国料理、新タイプ納豆、無洗米、アイロン不要の柔軟剤、安全・防犯グッズ、銀イオン消臭パウダースプレー、ダイエット補助食品(ビール酵母など)、都心の超高層マンション。

○新発想商品-映像転送機能付き携帯電話、洗剤不要洗濯機、新機能型化粧品、タカラなんちゃってシリーズ、もも丈ストッキング。

○中国製品の流入が、日本で多くの低価格・高品質商品を実現させる。

話題の広告(2001)

・<ジョージア ♪明日があるさ>=日本コカ・コーラ

・<サッポロ黒ラベル Love Beer?>=サッポロビール

・<ボス 部長、ケミストリーって知っていますか?>=サントリー

・<キリンラガービール ♪カンパイ!!ラガー イェイ!>=キリンビール

・<カロリーメイト がんばれワカゾー>=大塚製薬

・<DAKARA あり得ないとも言い切れんな>=サントリー

・<ユニクロ>=ファーストリテイリング

・<タンスにゴンゴン>=大日本除虫菊

・<小泉の挑戦に、力を>=自民党

・<写メール>=ジェイフォン

・<スーパーチューハイ スーパー部長がなんて言うか…>=サントリー

・<カップヌードル>=日清食品

・<凍結果汁>=キリンビール

・コラボレーションCMが話題に(サントリー「ボス」とスカイパーフェクTVやKDDI、NTTドコモとローソンなど)

・マイラインや料金値下げ、新サービス競争で各電話会社が活発な広告展開。

話題のテレビ番組(2001)

○民放番組では「コンフェデレーションズカップサッカー決勝」、日本対フランスが37.9%で年間視聴率のトップとなる。

○日本テレビは他局の追い上げがあったものの8年連続の年間平均視聴率4冠を達成。

○ドラマではフジテレビの月9ドラマ「HERO」が初回から最終回までの各視聴率が30%以上を記録する大ヒットとなる。同局の「救命病棟24時」も人気を集めた。日本テレビでは人情コメディ「明日があるさ」がCMや同名の主題歌と共にヒットした。バラエティではフジテレビの「SMAP×SMAP」、日本テレビ「伊東家の食卓」やTBS「ガチンコ!」が昨年同様に人気となった。

○春の自民党総裁選に始まった小泉首相と田中真紀子氏の言動報道は徐々に拡大、昨年のサッチーVSミッチー騒ぎに勝るとも劣らない連日の報道が続いた。「小泉ワイドショー内閣」と流行語に選ばれるほど、年間を通してワイドショーの話題として取り上げられた。

○プロ野球巨人戦の平均視聴率が過去最低の15.1%となる。

○民放テレビ全社で秋の改編時より局側の判断で、午後9時から11時に放送するドラマや映画の事前番組情報を冒頭にスーパーなどで保護者や子供へ知らせる配慮が計られた。

○NHK放送文化研究所が発表した「2000年の国民生活時間調査」によると、テレビの平均視聴時間が平日、日曜とも過去最高を記録した。

○改正電波法が参議院本会議で可決され、2011年にアナログ地上放送の全廃が決定した(6.8)。

NHK(2001)

《オードリー》20.5%《ちゅらさん》22.2%《ほんまもん》
〈北条時宗〉18.5%

○「紅白歌合戦」は年間視聴率でトップを保つが2年連続で50%割れ。

○朝の連続テレビ小説「ちゅらさん」はさわやかなヒロインと心優しい人々の朗らかな暮らしぶりや沖縄の美しい風景が視聴者にやすらぎを与え好評。番組に登場したキャラクター「ゴーヤーマン」は人気となり、沖縄料理もはやった。

○4年連続で年間平均視聴率が下降していた大河ドラマは同率で踏み止まる。

○戦後日本を築き上げた人々の挑戦の物語「プロジェクトX」が話題に。スタッフは菊池寛賞を受賞。関連のビデオやCD、本も番組と連動してヒット。

流行語(2001)

聖域なき改革、米百俵、骨太の方針、恐れず怯まず捉われず、ワイドショー内閣、改革の痛み、抵抗勢力、塩爺、明日があるさ、狂牛病、ショー・ザ・フラッグ、ヤだねったらヤだね、ファイナルアンサー、伏魔殿、ジハード、肉骨粉、感動した!

流行歌(2001)

レコード大賞:浜崎あゆみ<Dearest>

最優秀新人賞:w-inds.<Forever Memories>

①M<浜崎あゆみ>
②PIECES OF A DREAM<CHEMISTRY>
③波乗りジョニー<桑田佳祐>
④アゲハ蝶<ポルノグラフィティ>
⑤Can You Keep A Secret?<宇多田ヒカル>
⑥恋愛レボリューション21
⑦ultra soul
⑧Stand Up
⑨ボクの背中には羽根がある
⑩GLOBAL COMMUNICATION

○総売上金額は3,856億2千万円で昨年より1.2%ダウン、総売上枚数は1億7,444万7千枚。シングルは史上最悪の落ち込みとなるがアルバムは歴代4位の売り上げを記録し昨年から持ち直す。ミリオンセラーはシングルが昨年より大幅減で4作、アルバムは昨年より増加し26作となる。

話題の映画(2001)

洋画
①A.I.
②パール・ハーバー
③ジュラシック・パーク3
④ダイナソー
⑤PLANET OF THE APES 猿の惑星

邦画
①千と千尋の神隠し
②ポケットモンスター セレビィ 時を越えた遭遇
③バトル・ロワイヤル
④陰陽師
⑤2001年春東映アニメフェア

○年間入場者は1億6,328万人で前年比120.6%と15年ぶりに1億6,000万人台に乗った。映画館数は2,000年より61館増え、2,585館となる。

○興行収入も2,001億円で、前年比117.1%と大きくアップした。日本興行史上初めて2,000億円台を達成した。

ベストセラー(2001)

①チーズはどこへ消えた?<S・ジョンソン>
②ハリー・ポッターシリーズ3部作<J・K・ローリング>
③金持ち父さん 貧乏父さん<R・キヨサキ、S・レクター>
④話を聞かない男、地図が読めない女<アラン・ピーズほか>
⑤十二番目の天使<オグ・マンディーノ>

○出版業界は5年連続のマイナス成長。販売額も前年比3.0%減の23,250億円で低水準となる。販売金額で書籍が5年連続、雑誌が4年連続のマイナス成長。

○書店の新規出店は急速に減少、転廃業店も激増するなど厳しい環境となる。

○書店から出版社へのwebサイトを利用した受発注システムが進む。

話題のマンガ(2001)

○マンガは今年も低迷。相変わらずコミックスは好調だがコミック誌の販売部数が伸び悩む状況が続いている。

○マンガ界にリバイバルブームが到来し、かつての人気作品の復活や続編が活躍している。「キャプテン翼 ROAD TO 2002」や「キン肉マンⅡ」。そして5月に創刊された「週刊コミックバンチ」や8月創刊の「月刊イブニング」はマンガ全盛期の愛読者である30~40代をターゲットとし、リメイクものや続編ものを中心に掲載することで支持を集めた。

ONE PIECE(少年ジャンプ)、ジパング(コミックモーニング)、蒼天の拳(コミックバンチ)、20世紀少年(ビッグコミックスピリッツ)、フルーツバスケット(花とゆめ)、警視正 大門寺さくら子(ビッグコミックスペリオール)

ファッション(2001)

○つっかけ型のサンダル“ミュール”が引き続き大流行。

○片方ずつ買えるストッキングが発売され、柄の組み合わせの違いを楽しむはき方も話題となった。

○股上が浅く、腰の低い位置ではくローライズと呼ばれるジーンズ(ヒップハンガーなどとも呼ばれる)が若い女性を中心に人気となる。

○冬は長さが2m以上のニットのロングマフラーが人気を集め、首もとにぐるぐる巻くのが流行した。

○1970~80年代調のファッションがヤング層に流行。上部が丸く膨らみ前つばがついたキャスケットという帽子も人気となった。

気象状況(2001)

○年初に北日本では13年ぶりの厳しい寒さ、東日本は平年並み、西日本は暖冬になり、東西で寒暖差がはっきり出た冬となった。東日本では平年より20日ほど早い梅雨明けとなり、夏は強い勢力の太平洋高気圧に覆われた東日本以西で高温・小雨。特に7月の東日本は記録的な猛暑に見舞われた。秋には台風の影響で沖縄で大雨になるなど全国的にも降水量が多く秋らしい天気が少なかったが、気温は平年並みに戻った。年間の平均気温は北日本で5年ぶりに平年値を下回ったが、東日本と西日本は高めだった。

○11月にしし座流星群、大出現。日本で見られた流星群としては過去200年で最大規模となり、ピーク時には1時間に3千~5千個の流星が観測できた。

○3月に安芸灘を震源とするマグニチュード6.7の芸予地震が発生し、中国・四国・九州地方に死傷者を出した。また富士山では昨年秋から低周波地震が頻発し、政府や周辺の各県も万が一の噴火に備えた取り組みをスタートさせた。

×1月にインド西部でマグニチュード(M)7.7の地震が発生し、2万人の死者を出した。6月にはペルー沖でM8.4の地震が起きたが、震源が人口密集地から離れていたため犠牲者は100人余と比較的少なかった。

2000年(平成12年)

経済白書 副題(2000)

新しい世の中が始まる

首相 小渕恵三→森喜朗

経済概況(2000)

平成12年の日本経済は、緩やかながら景気の回復基調が続いた。12年の実質経済成長率は1.7%で前年の0.8%に続いてプラスとなった。IT(情報技術)関連を中心に企業の設備投資が活発化し景気回復を支えた。消費需要は百貨店・スーパーの売上は低迷を続けたが、パソコンや携帯電話は好調を維持、家電および自動車は回復の兆しが見られ、海外旅行も持ちなおした。全般に低価格志向が一段と進行した。

経済成長率 名目 0.0% 実質 1.7%
民間最終消費支出 名目 -0.6% 実質 0.5%
民間企業設備投資 名目 2.4% 実質 4.5%
輸出 名目 8.0% 実質 12.0%
消費者物価    0.7%  

日本の広告費(電通調査)(2000)

○多くの媒体が3年ぶりに増加、総広告費は過去最高額となる。厳しい市場競争のなか企業業績の改善を背景に企業の広告活動が活発化。特に情報通信や金融がこれを牽引した。衛星メディアが2ケタ、インターネットは倍々で伸びを示す。

  億円 対前年比(%)
総広告費 61,102 (107.2)
新聞 12,474 (108.1)
雑誌 4,369 (104.4)
ラジオ 2,071 (101.4)
テレビ 20,793 (108.7)
SP 20,539 (104.5)
衛星メディア 266 (118.2)
インターネット 500 (244.8)

政治・経済・業界(2000)

○ヤフーの株価が日本株価市場初の1億円の大台に乗る(1.19)。

○大阪府知事選挙で太田房枝氏が当選し、全国初の女性知事が誕生(2.6)。

○長崎屋が会社更生法適用申請(2.13)。

○デビットカードが本格スタート(3.6)。

×ロシアの大統領選挙でプーチン大統領代行兼首相が当選(3.27)。

○小渕首相が脳梗塞で入院(4.2)後、死去(5.14)。退陣を受けて第85代首相に森喜朗氏が就任(4.5)。

○第一火災海上保険に損保初の業務停止命令(5.1)。

×世界規模で「ラブ・ウィルス」によるコンピューター被害拡大(5.18)。

○第百生命保険が自主再建を断念、金融監督庁による破綻処理開始(6.1)。

×韓国・北朝鮮の首脳会議が南北分断後初めて実現(6.13)。

○第42回衆議院選挙で自公保の与党が絶対安定多数議席を確保(6.25)。

○食品メーカー製品で集団食中毒発生(6.28)。食品・飲料の不安が相次ぐ。

○そごうが経営破たん(7.12)。

○自動車メーカーのリコールにつながる欠陥情報隠しが判明(7.18)。

○沖縄サミットが開催(7.21)、これに向け2000円札発行(7.19)。

○偽造・変造防止対策として新500円硬貨の流通始まる(8.1)。

○日銀はゼロ金利政策の解除を決定(8.11)。

○政府は事業規模11兆円程度の新経済対策を決定(10.19)。

×アメリカ大統領選挙が大接戦で混乱した末にブッシュ氏が確定(12.13)。

○住宅着工は前年比1.3%増で2年連続の増加、新車販売も4年ぶりに前年比2.7%増となるが百貨店・スーパー売上は前年割れ。完全失業率も過去最悪であった昨年と同率の4.7%で失業者数は過去最多の320万人となった。

○2000年の企業倒産は負債総額で23兆9,874億円と戦後最悪となる。

○携帯電話は年間で977万台増(累計6,388万台)、移動電話全体の人口普及率は50.2%と国民二人に一人が持つようになった。

○円は11月ころまでは平均105円台~108円台で推移するが、12月に入ると円安となり最終日は114円後半の年初来最安値を更新(12.29)。株価は4月ころをピークに立ち直る気配もなく下降を続け最終日には13,785円の安値を記録、バブル崩壊後の最低となった(12.29)。

マスコミ・広告・媒体(2000)

○TBSが新シンボルマーク使用開始(3.1)。

○大広は世界第2位の米広告会社インターパブリック・グループとの資本提携に合意(3.)。

○淡路花博ジャパンフローラ2000が開催(3.18~9.17)。

○ニールセンジャパンがテレビの視聴率調査を休止(3.31)。

○I&Sは社名を「I&S/BBDO」に変更(4.1)。

○東京都がラッピングバスを運行開始(4.10)。

○スカイパーフェクTVの日本デジタル放送サービスが「スカイパーフェクト・コミュニケーションズ」に社名変更(6.28)。

○民放連は除名した静岡第一テレビの再加入を8月1日付けで承認(7.27)。

○NTTドコモの発表によるとiモード契約件数が1000万台を突破(8.6)。

×シドニー・オリンピック開催(9.15~10.1)。加盟200ヵ国・地域から1,600人を超える選手団が参加、日本選手では女性がめざましい活躍。

○ディレクTVがスカイパーフェクト・コミュニケーションズに統合(9.30)。

○日本衛星放送は12月1日より社名を「WOWOW」に変更(11.9)。

○BS(放送衛星)デジタル放送開始(12.1)。

○インターネット博覧会(インパク)が開催(12.31)。

○年前半を中心にインターネット(ドットコム)関連企業が積極的に広告展開。

媒体の発足(2000)

○愛知国際エフエム4.1、新潟県民エフエム12.20開局。

○雑誌-女性誌「S-Cawaii!」主婦の友社9.7、「A-GIRL」学習研究社9.7など。男性誌-「マンスリーM」ベルシステム243.24、「TITLE」文藝春秋3.27「ENGINE」新潮社8.26など。生活情報誌-「M-Telepal」小学館5.24、「MUTTS」マガジンハウス5.29、「神戸Walker」「北海道Walker」角川書店6.20、「週刊ウルトラONE」宝島社6.20など。Web&メール関連-「SABRA」小学館5.11、「サイトでーた」角川書店.29、「Webガイド」アスキー8.29など。ビジネス・マネー誌-「ZAI<ザイ>」3.21、「Harvard business review」10.10各ダイアモンド社。

○主な休廃刊は「ミスターマガジン」講談社、「BART」集英社、「じゃマール」リクルート、「OLIVE」マガジンハウス、「Men's Walker」角川書店、「アサヒグラフ」朝日新聞社出版局。

○CSデジタル放送のディレクTVはパフェクト・コミュニケーションズに統合され放送を終了(9.30)。

○民放テレビ局数127局・民放ラジオ局数100局

○コミュニティ放送局数137局(12局増)

○創復刊誌数209誌、休廃刊誌数135誌

マラソン女子五輪新記録でゴールした高橋尚子選手は日本女子陸上初の金メダル獲得。

国内10大ニュース(2000)

○シドニー五輪で女性選手大活躍(9-10)

○三宅島噴火(6.27)で全島民避難(9.4)

○17歳の凶悪な犯罪が続発(5-6)

○小渕首相が病に倒れ森連立内閣発足(4.5)

○食品メーカー製品で集団食中毒発生(6.28)

○新潟で9年間監禁の女性保護(1.28)

○ON対決となった日本シリーズで長嶋巨人日本一(10.28)

○白川博士にノーベル化学賞(10.10)

○沖縄サミット開催(7.21)

○北海道の有珠山が噴火(3.31)

海外10大ニュース(2000)

×アメリカ大統領選挙が大接戦で混乱の末、ブッシュ氏が当選(12.13)

×バレンツ海でロシア原潜が沈没、乗組員118名が死亡(8.14)

×分断後初の南北朝鮮首脳会談実現(6.13)

×パリ郊外に仏コンコルドが墜落、113名が犠牲に(7.26)

×ロシア大統領選挙でプーチン氏が当選(3.27)

×ノーベル平和賞に韓国の金大中大統領が決定(10.13)

×日本滞在中のペルー・フジモリ大統領が辞意表明(12.20)

×パレスチナ和平交渉にかげり(9-12)

×LOVEウイルスが猛威をふるう

×オーストリアの山岳鉄道トンネルで火災事故、邦人10人を含め155人が死亡(11.12)

生活(2000)

○介護保険制度がスタート(4.1)。

○殺人事件まで引き起こしてしまうなど社会問題化したストーカー行為に対しストーカー行為規制法が成立(5.18)。

○皇太后陛下が97歳でご逝去(6.16)。

○噴火活動に揺れた生活-北海道の有珠山では事前の緊急火山情報で16,000人の住民が避難後、噴火(3.31)。洞爺湖温泉街を中心に大きな経済的打撃を被る。夏になると伊豆諸島でも地震が頻発、三宅島では噴火(6.27)により全島民が避難(9.4)、不安で不自由な避難生活を送るが帰島の日は未定。

○少年による凶悪犯罪が続発-愛知での「主婦刺殺事件」(5.1)、佐賀でおきた「西鉄高速バス乗っ取り事件」(5.3)、岡山では「金属バット殴打事件」(6.21)、そして大分の「一家6人殺傷事件」(8.14)と凶悪な犯行が続け様に発生。あいまいな動機による少年達の不可解な犯行は世間を震撼させる。

○アウトレットモールが大流行-「グランベリーモール」町田市(4月)、「御殿場プレミアム・アウトレット」御殿場市(7月)、「ラ・フェット多摩南大沢」八王子市(9月)、「マリノアシティ福岡」福岡市(10月)、「ガーデンウォーク幕張」千葉市(10月)、「りんくうプレミアム・アウトレット」泉佐野市(11月)など続々誕生。

○世紀末に輝いた人達-高橋尚子、田村亮子両選手はシドニー五輪で金メダルを獲得。アメリカ大リーグではシアトル・マリナーズの佐々木主浩投手が新人王に、またイチローが野手として日本人初の大リーガーとなる。日本シリーズでは王と長嶋の夢の対決が実現。タイガー・ウッズが年間メジャー大会で3勝をマーク。筑波大の白川英樹名誉教授がノーベル化学賞を、韓国の金大中大統領も南北朝鮮の和平を推進し平和賞を受賞。

ジェイアール名古屋タカシマヤ開業(3.15)、モザイクモール港北(3.25)、渋谷マークシティ(4.7)、メディアージュ(4.18)、イクスピアリ(7.7)、東大門市場(9.30)、地下鉄大江戸線全線開通(12.12)。

時の商品・新製品(2000)

○複合化・多様化するデジタル商品-プレステ2、DVD、PDA、移動電話用コンテンツサービス。

○eビジネス商品-ネットスーパー/ネットコンビニ、ネット銀行/ネット証券、オンライン書店、ネットオークション、音楽配信サービス。

○癒し系商品-キャラクター(プーチ)、音楽(CD「feel」)、ゲームソフト(ぼくのなつやすみ)、書籍(ハリー・ポッター)、スポット(アジアンリゾート)。

○低価格満足商品-ユニクロ、平日半額ハンバーガー、アウトレットモール。

○注目を集めた商品-カラーiモード、スターバックス、イクスピアリ、IXYDIGITAL、DAKARA、アスクル、ひかりレールスター、カローラ、bB、プロビオヨーグルトLG21、スーパーチューハイ、「孫」、ドラクエⅦ。

○新しく登場した商品-フラン、生茶、ボトル型ビール。

○新しい世紀に向け21世紀記念商品が飲料・食品を中心に相次ぎ発売。

話題の広告(2000)

・<サッポロ黒ラベル Love Beer?>=サッポロビール

・<20世紀カップヌードル>=日清食品

・<ボス ♪馬鹿言ってんじゃないよ~>=サントリー

・<ユニクロ>=ファーストリテイリング

・<タカラcanチューハイ イチ・サン・パー>=宝酒造

・<ジョージア ♪明日があるさ>=日本コカ・コーラ

・<2位が世界を面白くする>=KDDI

・<カラリオ>=エプソン販売/セイコーエプソン

・<キリン 生茶>=キリンビバレッジ

・<DAKARA 余分なものが出ているの?>=サントリー

・<一番搾り<生>>=キリンビール

・<スーパーホップス マグナムドライ>=サントリー

・<Qoo ♪子供だって~うまいんだもん~>=日本コカ・コーラ

・<ゼロ 金は払うな>=プロバイダーゼロ

・<通話料金値下げ オサゲします>=NTT東日本

話題のテレビ番組(2000)

○シドニーオリンピックが開催され(9.15~10.1)、多くの人々が注目。中でも「サッカー男子準々決勝 日本×アメリカ」や「サッカー男子予選 日本×スロバキア」そして高橋尚子選手が金メダルを獲得した「女子マラソン」は視聴率が40%を超える番組(年間ベスト5入り)となった。

○NHKと民放連は青少年に配慮した放送の在り方を検討する「放送と青少年に関する委員会」を設立(4.1)。その後の会合でフジテレビ系「めちゃ×2イケてるッ!」、テレビ朝日系「おネプ!」の2番組に対し「放送基準等に照らし、青少年に与える影響や問題が大きい」として番組内容の改善を求め、両社はそれを受け入れた(11.29)。

○日本テレビは94年から7年連続の年間平均視聴率4冠を達成。

○ドラマではTBSの「ビューティフルライフ」が最高視聴率41.3%、平均視聴率でも32.3%と90年以降の最高記録を樹立、フジテレビ「やまとなでしこ」、日本テレビ「伝説の教師」が健闘。バラエティーでは日本テレビ「伊東家の食卓」やTBS「ガチンコ!」が根強い人気。その他注目を集めたのが恋愛ドラマ仕立ての素人参加型番組、TBS「未来日記」やフジテレビ「あいのり」が若者を中心に支持される。

○12月1日にBSデジタル放送がスタート。「WOWOW」、「民放キー5局」、「スターチャンネル」および「NHK-BS1、2、ハイビジョン」の計10チャンネルが高画質で楽しめるほか、双方向の機能があることで番組などへ参加も可能となる。

NHK(2000)

《あすか》24.4%《私の青空》24.1%《オードリー》
〈葵 徳川三代〉18.5%

○年間視聴率で「紅白歌合戦」がトップのほか「シドニーオリンピック」関連番組が健闘。

○大河ドラマは4年連続で年間平均視聴率が下降。

○教育テレビが24時間放送を開始。その教育テレビで10代の少年少女によるティーチ・イン番組「真剣10代しゃべり場」が注目を集める。台本、司会、結論、全てなしの形式により本音の言葉が聞けるのが魅力。

○衛星第2で'99年に放送された「ぶぶチャチャ」が人気のため再放送。アジア向けの「ディズニー・チャンネル」にも7月日本アニメとして初登場。

流行語(2000)

おっはー、IT革命、めっちゃ悔し~い、Qちゃん、最高で金最低でも金、パラパラ、17歳、『官』対『民』、ジコチュー、ワタシ的には…、しなやかに、ゴージャス、ドットコム、出会い系サイト、神の国、中抜き、外形標準課税

流行歌(2000)

レコード大賞:サザンオールスターズ<TSUNAMI>

最優秀新人賞:氷川きよし 箱根八里の半次郎

①TSUNAMI<サザンオールスターズ>
②桜坂<福山雅治>
③Wait&see~リスク~<宇多田ヒカル>
④Love,Day After Tomorrow<倉木麻衣>
⑤SEASONS<浜崎あゆみ>
⑥らいおんハート
⑦恋のダンスサイト
⑧今夜月の見える丘に
⑨ちょこっとLOVE
⑩NEO UNIVERSE/finale

○総売上金額は3,902億8千万円で昨年より9.8%ダウン、総売上枚数は1億8,794万9千枚。シングルはマキシ・シングルの定着もあり売上を伸ばすがアルバムは2年連続のマイナス。ミリオンセラーはシングルが昨年より2作増え14作、アルバムは昨年から減少し15作となる。

話題の映画(2000)

洋画
①M:I-2
②シックス・センス
③グリーンマイル
④パーフェクト ストーム
⑤トイ・ストーリー2

邦画
①ポケットモンスター 結晶塔の帝王
②ホワイトアウト
③ドラえもん のび太の太陽王伝説
④名探偵コナン 瞳中の暗殺者
⑤2000年春東映アニメフェア

○年間入場者は1億3,539万人で前年対比93.5%と減少。全国の映画館数は7年連続の増館で(大店立地法が背景にあり)99年より303館増え、2,524館となる。

○興行収入は1,708億円で前年に比べ6.5%のダウン。(今年から配給会社の発表数字が興行収入のみとなる。)

ベストセラー(2000)

①だから、あなたも生きぬいて<大平光代>
②話を聞かない男、地図が読めない女<アラン・ピーズほか>
③ハリー・ポッターと賢者の石/秘密の部屋<J・K・ローリング>
④これを英語で言えますか?<講談社インターナショナル編>
⑤「捨てる!」技術<辰巳渚>

○出版業界は4年連続のマイナス成長。販売額も23,966億円で前年比2.6%減となり92年以来8年ぶりの低水準となる。特に雑誌の低迷が目立った。

○講談社や角川書店など8社がオンラインで電子化した書籍を販売する「電子文庫パブリ」が9月からスタート。

話題のマンガ(2000)

○コミックス(単行本・文庫本・ムック)とコミック誌を合わせたマンガ産業は今年も低迷。コミックスが好調であったがコミック誌が大幅減少となる。

○昨年から売り出されたコンビニ向け低価格コミックスが予想以上に好調で、先発3社に加え新たに4社が参入。

○少年マガジンの発行部数減少と少年ジャンプの底打ちで両誌の部数が接近。

○チャーリー・ブラウンやスヌーピーなどの人気キャラクターが登場する世界的人気マンガ「ピーナツ」の作者チャールズ・シュルツ氏が死去(2.12)

ONE PIECE(少年ジャンプ)、犬夜叉(少年サンデー)、名探偵コナン(少年サンデー)、ドラゴンヘッド(ヤングマガジン)、CCさくら(なかよし)、HUNTER×HUNTER(少年ジャンプ)、ピーチガール(別冊フレンド)

ファッション(2000)

○昨年までの厚底靴にかわり、ミュール(かかとのひもがない"つっかけ"サンダル)がブームとなる。また足元のオシャレとしては、網タイツや柄タイツ、カラータイツなどがファッションアイテムとして見直される。

○1970年代後半から80年代にかけて神戸や横浜を中心に流行した「ニュートラ」が復活。千鳥格子柄や幾何学模様、ボウタイのブラウスなどをブランドもののバッグや靴、スカーフなどと組み合わせるお嬢様スタイル。

○昨年来のパシュミナ(カシミアの一種)ストール人気が続く。また、秋冬には太い毛糸でザックリ編んだマフラーも人気となる。

気象状況(2000)

○北海道の一部などを除いて暖冬傾向。春は、北日本で天気がぐづつき、東日本以西では晴天の日が多かった。夏は勢力の強い太平洋高気圧が日本を覆い、各地で記録的な猛暑となった。この高気圧により北日本を除き暖かい秋となるが晴れの日は少なく、北陸地方を除き日照時間は大幅に平年を下回った。年間の平均気温は全国的に高く、関西以西では、平年を1度以上も上回るところが多く見られた。

○また、大きな自然災害が続いた年でもあった。3月、北海道の有珠山で火山性地震が続き、周辺住民が避難した2日後、噴火。伊豆諸島の三宅島でも6月の島西方沖での海底噴火から始まり8月には最大規模の噴火。島外避難した全島民が、帰島のめどが立たないまま年を越した。9月には東海地方を記録的な豪雨が襲い、10月には(M)7.3の鳥取県西部地震が起きた。

×99年6月から始まり世界各地に異常気象をもたらしたラニーニャ現象(南米ペルー沖の海面水温が低くなる現象)が3月に終息。

×モンゴルの干ばつ、メコン川流域での洪水など世界で異常気象で被害続発。

1999年(平成11年)

経済白書 副題(1999)

経済再生への挑戦

経済概況(1999)

平成11年の日本経済は、2年ぶりに景気後退局面からようやく脱出して、回復の動きがみられた。11年の実質経済成長率は0.3%で前年のマイナス2.5%からプラスに転じた。大規模公共事業や住宅ローン減税、日銀のゼロ金利政策の政策効果が下支えをした。企業収益が改善に向かい、企業の景況感も底を打った。しかし、企業のリストラにより雇用・所得環境は厳しさを増し、自動車販売、百貨店・スーパー売上高などは低迷を続けた。

経済成長率 名目 -0.6% 実質 0.3%
民間最終消費支出 名目 0.7% 実質 1.2%
民間企業設備投資 名目 -8.2% 実質 -5.6%
輸出 名目 -7.3% 実質 1.8%
消費者物価    -0.3%  

日本の広告費(電通調査)(1999)

○2年連続の減少となる。ただし、金融、保険、情報・通信などの出稿増で後半にはプラスに。前年同様マスコミ4媒体とSP広告費が減少。ニューメディア広告費は1ケタの伸びに鈍化。インターネット広告費が2.1倍に拡大。

  億円 対前年比(%)
総広告費 56,996 (98.8)
新聞 11,535 (97.9)
雑誌 4,183 (98.2)
ラジオ 2,043 (94.9)
テレビ 19,121 (98.0)
SP 19,648 (99.8)
ニューメディア 225 (104.2)
インターネット 241 (211.4)

政治・経済・業界(1999)

×欧州連合(EU)の単一通貨「ユーロ」が11ヵ国で導入される(1.1)。

○自民・自由党連立の小渕改造内閣が発足(1.14)。

○金融再生委員会は大手銀行15行に7兆4,592億円の公的資金注入を正式承認(3.12)

○第14回統一地方選挙で都知事に石原慎太郎氏が初当選(4.11)。

○2000年サミット開催地が沖縄県名護市に決定(4.28)。

○本州四国連絡橋の尾道-今治ルート(瀬戸内しまなみ海道)が全線開通(5.1)。

○持ち株会社と事業3社に分割・再編された新生NTTが発足(7.1)。

○日の丸を国旗、君が代を国歌とする国旗・国歌法が成立(8.9)。

○興銀、第一勧銀、富士銀は2000年秋に業務の全面統合を発表(8.20)。

○茨城県東海村のウラン燃料加工施設で国内初の臨界事故発生(9.30)。

○株式売買委託手数料が完全自由化(10.1)。

○住友銀行とさくら銀行は2002年4月までに合併を決定(10.14)。

○ルノーと資本提携(3.27)した日産自動車は大規模な工場閉鎖・人員削減を含む再建計画を発表(10.18)。

○政府は総額18兆1,000億円の経済新生対策を決定(11.11)。

×ポルトガル領マカオが中国へ返還(12.20)。

○3年ぶりに住宅着工が前年実績を上回るが、新車販売や百貨店・スーパー売上が前年割れ。完全失業率も過去最悪の昨年より0.6ポイント悪化し4.7%。長銀(10.23)、日債銀(12.13)が破綻し、一時国有化が決定。

○99年の企業倒産は負債総額で13兆5,522億円と3年ぶりに減少するが戦後3番目の高水準。

○携帯電話は年間で947万台増(累計5,410.9万台)、移動電話全体の人口普及率は42.7%と4割を超える。

○円と株は回復。円相場は5月に124円台と円安が進んだが、その後政府と日銀の介入もあり円高に転じ102円台に(12.30)。株価も年初から7月にかけ上昇し、その後一進一退をくり返すが最終日には18,934円で年初来高値を更新(12.30)。

マスコミ・広告・媒体(1999)

○旭通信社と第一企画が合併、売上高国内第3位のアサツーディ・ケイが発足(1.1)。

○ビデオリサーチがインターネット版視聴率の実験調査に着手(1.21)。

○民放連はCM未放送問題で静岡第一テレビを除名(3.12)。

○日本を代表する企業60社が新聞で「ニッポンをほめよう」キャンペーンを実施(3.17~)。

○ジャパンエキスポ「南紀熊野体験博」が開催(4.29~9.19)。

○WOWOWの加入者数が91年の開局以来初めて月次ベースで減少(5.6)。この対応策として7月には期間限定で加入料の45%引き下げを実施(7.3)。

○郵政省はアナログ方式のハイビジョン放送を衛星の運用が終了する2000年7月で打ち切りを決定(6.11)。地上波デジタル周波数の割り当ては2000年4月以降に先送りとなる(6.29)。

○民放連が青少年向け「お奨め」番組放送などを含めた「性・暴力表現」の自主規制を実施(10.1)。

○郵政省の発表によるとCATVの受信契約世帯数が前年より18.1%増え794万世帯、世帯普及率は17.2%(3月末)となる(9.30)。

媒体の発足(1999)

○とちぎテレビ(TTV)4.1開局。

○エフエム岡山4.1開局。

○雑誌-女性誌「マリクレール日本版」角川書店4.23、「VOGUE NIPPON」日経コンデナスト7.28など。男性誌-「BRIO」光文社3.24、「スコラ」スコラマガジン社11.4など。パソコン関連情報誌-「iCupid」ディジット8.10、「INTERNET ST@RT」毎日コミュニケーションズ11.8、「ヤフーPress」ソフトバンクパブリッシング11.29など。生活情報誌-「KANSAI1週間」講談社3.16、「Chiba Walker」角川書店6.8など。総合コミック-「ハイパーコロコロ」小学館12.22。環境関連-「日経エコロジー」日経BP社6.9など。

○主な休廃刊は「pink」マガジンハウス、「中学一年~三年コース」学習研究社、「This is 読売」読売新聞社、「月刊宝石」光文社、「ゼッケン」産経新聞社

○北海タイムスの元社員や販売店主らが設立した北海道21世紀タイムス社が週刊紙「フロンティアタイムス」を創刊。

○民放テレビ局数127局・民放ラジオ局数98局

○コミュニティ放送局数125局(10局増)

○創復刊誌数172誌、休廃刊誌数143誌

国内10大ニュース(1999)

○東海村で国内初の臨界事故発生(9.30)

○臓器移植法に基づく初めての脳死移植が実施される(2.28)

○神奈川県警などで警察官の不祥事続出(9-12)

○自自公連立政権発足(10.4)

○銀行の大型再編相次ぐ(3-10)

○国旗・国歌法が成立(8.9)

○新ガイドライン関連法が成立(5.24)

○日本海の不審船に対し政府は初の海上警備行動を発令(3.24)

○プロ野球でダイエーホークスが球団創設初の日本一に(10.28)

○商工ローンが社会問題となり法改正(10-12)

海外10大ニュース(1999)

×EUで単一通貨「ユーロ」を導入(1.1)

×NATO軍によるユーゴスラビア空爆(3.24)

×トルコでM7.4の大地震が発生し死者1万7,000人を超える(8.17)

×台湾でM7.6の地震が発生し死者2000人を超える(9.21)

×東ティモールで住民投票が行なわれ独立が選択される(8.30)

×北朝鮮がテポドン発射実験凍結で米国と合意(9.24)

×米クリントン大統領不倫もみ消し疑惑で無罪確定(2.12)

×ロシア軍がチェチェン共和国へ進攻(10.1)

×ロシアのエリツィン大統領が辞任(12.31)

×インドネシアでワヒド大統領が誕生(10.21)

生活(1999)

○携帯電話とPHSの電話番号が11ケタとなる(1.1)。

○個人消費の拡大と地域振興を目的とした商品券「地域振興券」の交付が始まる(1.29)。

○テレホンカードの変造対策としてICを埋め込んだ新機能カードが登場、これにより全国30万台の公衆電話がICカード専用方式となった(4.1)。

○安全神話を脅かす事件・事故が相次ぐ-山陽新幹線で相次ぐトンネル内コンクリート塊崩落、茨城県東海村で国内初のウラン加工施設の臨界事故、全日空機ハイジャックや池袋と下関の通り魔などが続発。

○問われる放送関係者のモラル-覚せい剤所持や痴漢行為が発覚するなどで局員の逮捕が続いた。また、ミッチー・サッチーの過熱した報道や高視聴率番組でのヤラセ発覚による放送中止などが問題となる。

○社会生活に不可欠のコンピュータが誤作動を起こす2000年問題が世界的に大きくとりあげられ、政府・企業・家庭の広範囲でそれぞれ対応。

○新人の活躍-16歳の宇多田ヒカルがCD「First Love」で出荷枚数835万枚の日本音楽史上最大ヒットを記録、西武ライオンズの松坂大輔投手は16勝で観客動員増加に貢献するとともに高卒で45年ぶりの新人賞受賞、読売巨人軍の上原投手は最多勝、新人王、沢村賞、ベストナインの主要タイトル全てを獲得。

パレットタウン(3.19)、ヴィーナスフォート(8.25)、横浜ワールドポーターズ(9.10)、渋谷「QFRONT」(12.17)、名古屋駅ビル「JRセントラルタワーズ」完成(12.20)。

時の商品・新製品(1999)

○情報関連商品-低価格パソコン(アプティバ20Jなど)、新世代携帯電話サービス(iモード、cdmaOne、着メロ)、インスタントカメラ、携帯用MDプレーヤー、低価格DVDソフト、200万画素デジタルカメラ、デジタル家電

○癒す-キャラクター(AIBO、ファービー、たれぱんだ)、音楽(energy flow)、化粧品(リラックス化粧品、海洋深層水)、スポット(エスプレッソ専門店、併設カフェ)

○復活した人気-厚底靴、フォークロア、スポーツカー、高級寝台特急列車

○注目を集めた商品-「First Love」、ヴィッツ、エゴイスト、リアップ、百貨店閉店セール、「五体不満足」、ダンスダンスレボリューション、投資信託、「だんご3兄弟」、パレットタウン、発泡酒、低価格缶チューハイ、消臭剤

○新しく登場した商品-コンビニATM、オンライン株取引き、デビットカード、地域振興券、音楽配信サービス、コンビニドリンク剤

○2000年の区切りの年を迎えるにあたり各業界ではミレニアムグッズと称した記念商品の企画販売が相次ぐ。

話題の広告(1999)

・<ガツンと言ってくれ>=サントリー

・<そろそろ買いかえモード>=トヨタ自動車

・<踊りの稽古>=引越のサカイ

・<裁判長!>=サントリー

・<なんでも欲しがるマミちゃん>=マツモトキヨシ

・<この曲をすべての疲れている人へ>=三共

・<それは屁理屈よね>=象印マホービン

・<ジェイフォンは誰だ?>=J-フォン東京

・<iモード>=NTTドコモ

・<cdmaOne>=日本移動通信

・<デキタテ飲むかフジワラノリカ>=宝酒造

・<iMac>=アップルコンピュータ

・<走れJRA>=日本中央競馬会

・<ペレストロイカ>=日清食品

・<行った人から、夏になる>=日本航空

話題のテレビ番組(1999)

○郵政省とNHKおよび民放連の三者で構成される「青少年と放送に関する専門家会合」で10月より、青少年の情操を豊かにするような良質な番組を週3時間以上放送することが決定されたことを受け、各放送局は推薦番組を発表。NTV「伊東家の食卓」「所さんの目がテン」など5番組、TBS「筋肉番付」「どうぶつ奇想天外」など3番組、CX「サザエさん」「ポンキッキーズ」など5番組、ANB「たけしの万物創世記」「ドラエもん」など5番組、TX「テレタビーズ」「クイズ赤恥青恥」など7番組。

○日本テレビは6年連続の年間平均視聴率4冠を達成。

○野村監督夫人の沙知代さんと女優の浅香光代さんとの間で始まった言動問題に端を発した騒動は履歴詐欺疑惑にまで発展、各局は7ヵ月間に渡りワイドショーで取り上げるほど過熱した報道が続いた。

○フジテレビの人気番組「愛する二人別れる二人」の中でヤラセがあったことが発覚、番組を中止(11.18)。一方「笑う犬の冒険」はコントの新鮮さが再評価され深夜枠からゴールデンタイムに昇格。

○TBSの「魔女の条件」や「ケイゾク」、フジテレビの「リング・最終章」などが注目されるが全体的にドラマ離れの傾向がみられる。一方でTBS「渡る世間は鬼ばかり」シリーズ、フジテレビ「古畑任三郎」シリーズ、テレビ朝日「はぐれ刑事」シリーズなどの定番ドラマは健闘をみせた。

○世界で最初に2000年を迎える様子をお茶の間に伝えようとテレビ各局による大晦日の特番作りが過熱。

NHK(1999)

《やんちゃくれ》22.5%《すずらん》25.8%《あすか》
〈元禄繚乱〉20.2%

○「紅白歌合戦」が年間視聴率トップに返り咲く。

○幼児番組「おかあさんといっしょ」の1月のうたで歌われた「だんご三兄弟」がCDとなり爆発的ヒット。

○大河ドラマは3年連続で年間平均視聴率が降下。

○夏の全国高校野球選手権大会のラジオ全国実況で、NHKでは初めて女性アナウンサーが担当する。

流行語(1999)

リベンジ、雑草魂、ブッチホン、カリスマ、iモード、癒し、学級崩壊、ミッチー・サッチー、西暦2000年問題、だんご3兄弟、ミレニアム、ガングロ、ヤマンバ、自自公、下げ止まり、シロガネーゼ、勝ち組負け組

流行歌(1999)

レコード大賞:GLAY<Winter,again>

最優秀新人賞:八反安未果 SHOOTING STAR

①だんご3兄弟
②Winter,again
③monochrome(「A」)
④energy flow(「ウラBTTB」)
⑤Automatic/time will tell
⑥Addicted To You
⑦LOVEマシーン
⑧BE WITH YOU
⑨HEAVEN'S DRIVE
⑩フラワー

○総売上金額4,324億7千万円は過去最高だった昨年より0.1%減、総売上枚数は2億115万1千枚。ミリオンセラーはシングルが12曲と減少傾向にある。

○マキシシングルと呼ばれる12㎝のアルバムサイズに4曲まで収録できるCDが急速に普及し始める。

話題の映画(1999)

洋画
①アルマゲドン
②スター・ウォーズ/エピソード1
③マトリックス
④シックス・センス
⑤ハムナプトラ 失われた砂漠の都市

邦画
①ポケットモンスター/幻のポケモン・ルギア爆誕
②リング2/死国
③鉄道員(ぽっぽや)
④ドラえもんのび太の宇宙漂流記
⑤名探偵コナン世紀末の魔術師

○年間入場者は1億4,476万人で前年対比94.6%と減少。全国の映画館数は6年連続の増館で98年より228館増え、2,221館となる。

○前年まで2年続いた配収100億円を超えるヒット作品が無く、映画配収は前年に比べ5.2%ダウンの827億9千4百万円。

ベストセラー(1999)

①五体不満足
②日本語練習帳
③本当は恐ろしいグリム童話(Ⅰ・Ⅱ)
④繁栄の法
⑤新・人間革命(4・5・6)

○出版業界は3年連続のマイナス成長となる。新たな販売チャネルを求めインターネットを活用した出版物の受注・販売が急速に普及しはじめる。

○固定化していた読者の拡大を狙い平凡社、宝島社、集英社などから新書が相次いで創刊される。

話題のマンガ(1999)

○96年より始まったマンガ産業の低迷は今年も続いた。売上げの減少に歯止めをかけるべく300円均一のコンビニ向け廉価版マンガの刊行(小学館)やインターネットで配信する(講談社・小学館)などの新しい試みが行われる。

○98年9月から休刊していた月刊マンガ誌「ガロ」が1年4カ月ぶりに誌面をリニューアルして復刊、約3分の1はマンガ以外の音楽や映画などで占める。

○「鼻血ブー」や「アサー」など独特なセリフと斬新なタッチでマンガを描いた谷岡ヤスジ死去(6.14)

MONSTER(ビッグコミックオリジナル)、神童(双葉社コミック)、ヒカルの碁(少年ジャンプ)、ブラブラバンバン(ヤングサンデー)、銀玉マサやん(リイドコミック)、お水の花道(Kiss)、バガボンド(モーニング)、快感フレーズ(少女コミック)

ファッション(1999)

○10代女性を中心にアクセサリー感覚の付け毛が人気となる。

○ナイロン線を幾何学模様に編んだボディーワイヤーと総称されるアクセサリーが人気となる。伸縮性があり、肌に密着するブレスレットや指輪など。

○かかと高15㎝~20㎝の厚底靴の人気が依然続く。また、厚底靴をはいて、髪は金や銀に染め、メークは小麦色を通り越した顔黒(ガングロ)、白いアイシャドーに白い口紅といった少女たちが「ヤマンバ(山姥)」などと呼ばれ、マスコミにも取り沙汰された。

○秋冬には、刺繍・ビーズなどの装飾が多く施されたブラウスやスカート、手編み調のニット、鳥の羽根をあしらったアクセサリーなど、欧米の民族衣装風のフォークロア・ファッションが流行した。

気象状況(1999)

○東北以南は引き続き暖冬。春も北日本を除いて、高温の日が多かった。6月末には記録的な大雨が九州から近畿、中部地方を襲い、大きな被害となった。梅雨明け後は太平洋高気圧が北に偏り、北日本と東日本は記録破りの猛暑、西日本では大雨・日照不足という「東高西低」の夏となる。局地的な雷雨や豪雨も目立った。9月になっても厳しい残暑が続き、また西日本を中心に秋雨前線の活動が活発になった。一年を通して全国的に高温傾向が続いた。

×南米ペルー沖の海面水温が平年より低い状態が続いて、世界規模で異常気象をもたらすとされるラニーニャ現象が98年秋に発生し、3月にいったん終息したものの6月から再び傾向がみられた。

×8月にトルコ北西部でマグニチュード(M)7.4、9月には台湾でM7.6の地震が発生、それぞれ17,000人以上、2,000人以上の死者を出す惨事となった。

×12月には南米ベネズエラを豪雨が襲い、死者約30,000人の被害。今年も、世界各地で多雨、干ばつ、竜巻、洪水などの災害が多発した。

1998年(平成10年)

経済白書 副題(1998)

創造的発展への基礎固め

経済概況(1998)

平成10年の日本経済は、9年4月からの景気後退が続いた。実質国内総生産は9年10-12月期から各四半期が前年同期比マイナスとなった。「国内需要の低迷→企業収益の悪化→生産・雇用の縮小→家計所得の減少→個人消費の減少」という悪循環が続き、企業や消費者のマインドが期を追って悪化した。政府の総合経済対策や金融システム安定化策が相次いで打ち出されたが、その効果は翌年に持ち越された。

経済成長率 名目 -2.2% 実質 ‐2.5%
民間最終消費支出 名目 -0.4% 実質 -0.5%
民間企業設備投資 名目 -8.3% 実質 -7.6%
輸出 名目 -1.8% 実質 -2.5%
消費者物価    0.6%  

日本の広告費(電通調査)(1998)

5兆7,597億円(対前年比96.2%)と、5年ぶりに前年を下回る。テレビ、雑誌、ラジオ、新聞とマスコミ4媒体がいずれも減少。SP広告費も全体的には減少。ニューメディア広告費は4年連続の2ケタの伸び。

  億円 対前年比(%)
総広告費 57,711 (96.2)
新聞 11,787 (93.3)
雑誌 4,258 (96.9)
ラジオ 2,153 (95.8)
テレビ 19,505 (97.1)
SP 19,678 (96.7)
ニューメディア 216 (110.2)
インターネット 114 (190.0)

政治・経済・業界(1998)

○金融ビッグバンがスタート(4.1)。改正外為法施行(4.1)、損害保険料率自由化(7.1)、銀行の投資信託販売解禁(12.1)。メリルリンチ、GEキャピタルなど外国の金融機関が続々と日本に参入、国内の金融機関も金融商品を多様化させ、外資との提携を図るなど生き残りをかけた業界再編成が進む。

×欧州連合(EU)は99年1月から11ヵ国統一通貨「ユーロ」導入を決定(5.2)。

○参院選で自民党惨敗、橋本首相が退陣(7.13)。小渕内閣が発足(7.30)

×ロシアで首相以下の全閣僚が解任され(8.23)、中央銀行がルーブルの外為取引を全面停止する(8.27)など政局混迷や経済危機が表面化する。

○格安運賃を売り物にスカイマークエアラインズが羽田-福岡線の運行開始(9.19)、羽田-千歳線で北海道国際航空(エア・ドゥ)が就航(12.20)。

○軽自動車の規格が改定され(10.1)、各社が一斉に新型車を発表。

×金大中韓国大統領が訪日、日本は「反省とおわび」を表明(10.8)、これにより韓国における日本文化が解禁される。

○NTTドコモが東証1部に上場、初値は公募価格を70万円上回る(10.22)

○長銀(10.23)、日債銀(12.13)が破綻し、一時国有化が決定。

○政府は24兆円規模におよぶ過去最大の緊急経済対策を決定(11.16)。

○金融安定化のために、金融監督庁発足(6.22)、金融再生関連法成立(10.12)が相次ぐ。

○前年に引き続き住宅着工、新車販売、百貨店・スーパー売上などが減少。12月の完全失業率が4.4%と最悪記録を更新、雇用情勢も一段と悪化した。

○98年の企業倒産は、負債総額で14兆3,812億円と戦後最悪となる。

○金融機関による大蔵省、日銀への接待汚職が次々と明るみに出る。蔵相(1.28)、日銀総裁(3.20)が引責辞任。防衛庁でも背任・収賄事件が発覚し長官が辞任するなど国民の官僚への不信感がつのる。

○携帯電話が年間で1,025万台増(累計3,899.8万台)、移動電話の普及台数は4,499万台で人口普及率35.5%。

○景気後退を反映して円と株が変動、円相場は年初から8月(147円台)にかけて円安が進行し、9月以降は円高に転じ115円台に(12.30)。株価は10月には13,000円を割り込みバブル崩壊後の最安値を更新した。

マスコミ・広告・媒体(1998)

○パーフェクTVとJスカイBが合併、新会社「日本デジタル放送サービス」として、「スカイパーフェクTV」をスタート(5.1)。

○WOWOWの'97年度末契約者数は240万件(前年度比5.4%増)となる(5.7)。

○2001年の移動体向け衛星デジタル放送開始を目指して、衛星放送会社「モバイル放送」が発足(5.29)。

×英BスカイBがデジタル放送を開始(6.22)。

○国内広告会社第3位の旭通信社と第7位の第一企画が99年1月に合併で合意するともに世界第2位の英WPPとの資本提携予定も発表(7.30)。

○郵政省は98年3月末のCATVの加入世帯数が672万世帯で前年比34.4%増、世帯普及率も3.6ポイント上昇して14.8%となったことを発表(9.22)。

○オウム事件でワイドショーを中止していたTBSが2年5カ月ぶりに新ワイドショー「ジャスト」をスタート(9.28)。

×「海洋-未来への遺産」をテーマにポルトガルでリスボン国際博覧会が開催(5.22~9.30)。

○東京パイロット実験実施協議会と郵政省、電波産業会は2000年以降実現予定の地上波デジタル放送の実験を開始(11.11)。

○CSデジタル放送のスカイパーフェクTVとディレクTVの加入世帯数が115万世帯を突破(12.4)。

媒体の発足(1998)

○雑誌の創刊は一転縮小傾向へ。主な創刊誌は女性誌-「VOCE」講談社3.23、「メイプル」集英社4、「LUCi」扶桑社9.28、「my 40'S」主婦の友社9.4など。男性誌-「Monthly M」平凡社3.23、「ヤングマガジンUPPERS」講談社4.1など。パソコン関連情報誌-「日経モバイル」日経BP社3.24、「アスキーNT」アスキー4.24、「日経ソフトウェア」日経BP社5.25など。生活情報誌-「東京グルメバイブル」日経BP社3.11、「プレミア」アシェットフィリパッキ3.20、「関西ウォーカーChouChou」角川書店5.19、「YOKOHAMA Walker」角川書店3.24など。健康専門誌-「日経ヘルス」日経BP社3.2など。

○主な休廃刊は「自由時間」マガジンハウス、「カピタン」文藝春秋など。

○北海タイムスが廃刊(9.2)

○テレビ局数126局・ラジオ局数97局

○コミュニティ放送局数115局(31局増)

○創復刊誌数169誌、休廃刊誌数148誌

媒体普及率(1998)

テレビ契約数 36,282,854
(うち、衛星) (8,796,038)

(NHK契約世帯数)

カラー普及率 <99.2%>
VTR普及率 <76.8%>

(消費動向調査)

国内10大ニュース(1998)

○第18回冬季オリンピック長野大会が開催される(2.7~2.22)

○和歌山でカレーにヒ素が混入される事件が発生、4人が死亡63人が病院で手当をうける(7.25)。12月に容疑者を逮捕。

○第16回サッカーW杯仏大会に日本が初出場、予選リーグで敗退(6.27)

○金融ビッグバン始動(4.1)

○24兆円の過去最大の緊急経済対策が決定(11.16)

○プロ野球、横浜ベイスターズが38年ぶりに日本一に(10.26)

○北朝鮮のミサイル「テポドン」が三陸沖に落下(8.31)

○黒澤明映画監督が死去(9.6)

○第18回参議院選挙で自民党大敗、小渕内閣が誕生(7.30)

○若乃花連覇で史上初の兄弟横綱誕生(5.27)

海外10大ニュース(1998)

×米大リーグでカージナルスのマグワイア選手が37年ぶりに本塁打記録を更新(9.8)、最終的には70本の新記録達成

×インド(5.11)、パキスタンが核実験(5.28)

×ユーロ参加11国が決定(5.3)

×米大統領の不倫もみ消し疑惑で報告書が公開される(9.11)

×金大中氏が第15代韓国大統領に就任(2.25)

×中国揚子江流域の洪水で死者3,000人を超す災害発生(8.26)

×インドネシアでスハルト体制崩壊(5.21)

×ロシアで経済危機(8.17)や政局混迷(8.23)など問題が表面化

×ポル・ポト元カンボジア元首死去。(4.15)

×北アイルランド和平合意(4.10)

世相・風俗(1998)

○毒物混入事件-4人の犠牲者を出した和歌山市のヒ素混入カレー事件を引き金に、毒物混入事件が全国各地で続出。新潟市ではポットにアジ化ナトリウムが入れられ、長野県では青酸カリ入り清涼飲料水で死者も出すなど、列島中が不安感におおわれた。

○キレる少年たち-栃木県の中学校1年の男子生徒がナイフで英語担当の教諭を刺殺した事件を発端に、各地で中高生のナイフ事件が多発した。普通の少年がナイフを持ち歩き、ささいなことでカッとなり凶行に走る事件をきっかけに「キレる」という若者言葉が一般に広まった。

○景気低迷を反映して低価格志向が高まる-発泡酒、半額ハンバーガー、新規格軽自動車、100円ショップ、格安航空便、格安電話サービス、消費税分還元セールなど格安・半額をキーワードにした商品やサービスが話題。

○暗い世相にスポーツの明るさ-長野五輪、W杯サッカー、兄弟横綱、横浜ベイスターズ優勝、横浜高校の連覇など。

○横浜がフィーバー-横浜ベイスターズが38年ぶりの優勝、横浜高校は松坂投手の活躍で春夏連覇、地元小売店の売上もアップ。

○新宿サザンテラスがオープン(3.20)、明石海峡大橋が開通(4.5)、たばこが1箱20円の値上げ(12.1)

タイタニック、ドリームキャスト、電車でGO!、iMac、ビジュアル系バンド、男性のきれいブーム、キャミソール、ニアウォーター

消費者・住民運動・公害(1998)

○テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンの家電4品目を消費者が廃棄する際、リサイクルと運搬や回収に掛かる費用を消費者が支払う家電リサイクル法が成立(2001年施行)(5.29)。

○環境庁が行った96年度調査でダイオキシンは全地点で検出され(1.8)、98年8~9月にかけての調査では環境ホルモンが95%の調査地点で検出される(12.7)など汚染の拡がりが深刻化する。

時の商品・新製品(1998)

○低価格実力派商品・・発泡酒(麒麟淡麗<生>)、南米産ワイン、半額ハンバーガー、小型マルチワゴン車、「東京電話」、スカイマークエアラインズ、100円ショップ、「安・遠・短」国内旅行、新規格軽自動車、リスク細分型自動動車保険。

○未来を予感させる商品・・薄型軽量ノートパソコン(VAIOノート505)、「iMac」、高画質デジタルカメラ(ファインピックス700)、ハイブリッドカー(プリウス)、500系新幹線。

○注目を集めた商品・・消費税分還元セール、「タイタニック」、キャミソール、「ウィンドウズ98」、「ドリームキャスト」、平面ブラウン管テレビ、DVDプレーヤー、ベスト版CD、スタイニーボトル、外貨建て金融商品、「電車でGO!」、ポケットピカチュウ、ニアウォーター、ポリフェノール食品、子供向けPHS(ドラえホン)、耳式体温計、美白化粧品。

○新しく登場した商品・・ポケットボード、「バイアグラ」、衛星携帯電話、遠心力洗濯機、ナンバーディスプレイサービス。

テレビCM(1998)

サントリー・酒税改正第2弾シリーズ<ウイスキー飲もう気分>KONISHIKI、セガ・エンタープライゼス<立つんだ湯川専務!>、日本たばこ産業・桃の天然水<ヒューヒュー>華原朋美、キリンビバレッジ・サプリ<泳ぐ人編>吉川ひなの、サントリー・なっちゃん<デビュー>田中麗奈、サントリー・ボスセブン<ガッンと言ってくれ>、アサヒ飲料・オー・プラス<ペルージャ編>中田英寿、永谷園・お茶漬け海苔<ただいまお茶づけ中>、サントリー・スーパーホップス<すっきり爽快>岸谷五郎、中居正広、トヨタ自動車<GOA下さい。>、マツダ・ファミリアS-ワゴン<日本発、ショートワゴン>、ソニー・スタミナハンディカムTRV9<こどもの国>内藤剛志、アップルコンピュータ・iMac<Three Steps編>、ナイキ<エアポート98編>ロナウド他、国際電信電話・国内電話サービス<6秒1円>所ジョージ、東京通信ネットワーク・東京電話<寺内貫太郎一家>、ディレク・ティービー<日本へ輸出を!>アーノルド・シュワルツェネッガー、マツモトキヨシ<マツモトキヨシでお買い物>、アメリカンホーム保険・自動保険<♪チロリロリ~ン>、NOVA外語学院<考える人>、東京デジタルホン<携帯で話し歩く女>藤原紀香

新聞広告(1998)

サントリー・ペプシコーラ<宇宙へ行こう!>、キリンビール・麒麟淡麗<生><おいしさでは負けられない>、サントリー・酒税改正第2弾<ウイスキー飲もう気分>、メルセデス・ベンツ日本<Aという考え方>、ソニー・VAIOノート<ボクは、人のマネを、しない>、トヨタ自動車・プリウス<21世紀に間に合いました>、セガ・エンタープライゼス<セガは、倒れたままなのか?>、エプソン販売・エスパーレーザーインターカラー<日本中のオフィスが待っていた>飯島直子、豊島園<サッチー、キャンギャルになる。>、アメリカンファミリー生命保険<ほら、今年のほうが、もっと、元気>、コンパックコンピュータ<gigahit>、富士ゼロックス・カラーレーザーWind<PRINTER?XEROX!>東芝・ITS<統計によると、日本のクルマは動けない>、

○規制緩和に伴う広告出稿増加…4月の改正外為法、7月の損害保険料率の自由化、12月の銀行窓口での投資信託販売の解禁、酒税改正によるウイスキー価格値下げ、10月の軽自動車規格改定など。

話題のテレビ番組(1998)

○日本テレビがフジテレビの追い上げを受けながらも、年間平均視聴率で5年連続の4冠(全日、プライム、ゴールデン、ノンプライム)を達成。

○日本テレビとフジテレビを中心として、ドラマとバラエティー色が強い番組編成となる。

○長野冬季五輪のテレビ視聴時間が前回のリレハンメル五輪の2倍以上を記録し、冬季五輪としては過去最高となる(2.24)。

○SMAPを中心としたジャニーズ系のタレントをメインにすえた番組が数多く編成され、ゴールデンとプライムの番組時間帯(SMAP×SMAP、サタスマ=フジ、8時だJ=TBSなど)において、彼らは欠かせない「顔」となる。

○今年もメディアミックスで人気マンガが原作の連続ドラマが人気となる。フジテレビは「ショムニ」や「GTO」の高視聴率番組をはじめ「ハッピーマニア」、「じんべえ」、「ソムリエ」など次々にドラマ化、テレビ朝日は「羅刹の家」や、逆のパターンでドラマを原作にしながらマンガの連載が始まった「逆の試み」、「チェンジ!」が注目された。

○テレビ東京が昨年12月から放送を中断していたアニメ番組「ポケットモンスター」を再開(4.16)。

○冬季長野五輪、サッカーW杯フランス大会とスポーツのビッグイベントが開催され注目を集めたことで視聴率の上位を関連番組が占める。

NHK(1998)

《甘辛しゃん》26.6%《天うらら》27.7%《やんちゃくれ》
〈徳川慶喜〉21.1%

○サッカーW杯フランス大会の日本対クロアチア戦の世帯視聴率(関東)が60.9%となり、98年の最高視聴率を記録(6.22)。

○「紅白歌合戦」が始まって以来はじめて、年間視聴率第1位の座から滑り落ちる(12.31)

○朝の連続テレビ小説では3作続いて若いヒロインが活躍する姿を描き、安定した人気を示す。

流行語(1998)

だっちゅーの、凡人・軍人・変人、ハマの大魔人、老人力、冷めたピザ、ボキャ貧、キレる/むかつく、ビ・ビ・ビ、先送り、不適切な関係、環境ホルモン、絶対音感、モラルハザード、日本列島総不況、ショムニ、ガツン、バイアグラ、ウォーター系、変化の胎動、資本注入、女子アナ、着メロ

流行歌(1998)

レコード大賞:globe〈wanna Be A Dreammaker〉

最優秀新人賞:鈴木あみ 抱いて HOLD ON ME!

新人賞:トーコ、モーニング娘

誘惑
夜空ノムコウ
my graduation
タイミング
SOUL LOVE
長い間
HONEY
愛されるより愛されたい
Time goes by
全部抱きしめて/青の時代
ピンクスパイダー
明日が聴こえる/Children's Holiday

○今年は過去最高の総売上金額4,328億8千万円を達成(前年比13.6%増)、総売上枚数は2億656万3千枚と2年ぶりに2億万枚台を上回った。ミリオンセラーはシングルが前年に比べ2作少ない14曲、アルバムは過去最高であった前年よりさに4枚増え25枚となる。シングルは金額、枚数ともここ5年間で最低の数字であったのに対し、アルバムはベストアルバムブームの影響からか、その両方が過去最高を記録した。

話題の映画(1998)

洋画
タイタニック
ディープ・インパクト
メン・イン・ブラック
GODZILLA
プライベート・ライアン
エアフォース・ワン

邦画
踊る大捜査線 THE MOVIE
ポケットモンスター・ミュウツーの逆襲
ドラえもん のび太の南海大冒険
金田一少年の事件簿 上海人魚伝説
不夜城

○前年「もののけ姫」が樹立した日本配収記録を、今年は「タイタニック」が塗り替え、配給160億円・動員1,700万人のメガヒットとなる。

○黒澤明(9.6)、淀川長治(11.11)、木下恵介(12.30)らが死去。

○年間入場者は1億5,310万人と前年より1,238万人増え、対前年比では108.8%とアップした。全国の映画館数も'89年の1,912館を上回り2,000館に迫る勢いで5年連続の増館となった。

ベストセラー(1998)

新・人間革命1・2・3
大河の一滴
幸福の革命
ビストロスマップKANTAN レシピ
小さいことにくよくよするな!
他人をほめる人、けなす人
ダディ
ループ
釈迦の本心
ももこの話
新ゴーマニズム宣言スペシャル戦争論
松本人志 愛
絶対音感

○世紀末ということで20世紀を回顧する出版が相次ぐ。「20世紀の記憶」(毎日新聞社)、「20世紀どんな時代だったのか」(読売新聞社)、「人物20世紀」(講談社)、「20世紀システム」(東京大学出版会)など。

○経済不況の煽りをうけ出版業界も書籍や雑誌を中心にマイナス成長。

話題のマンガ(1998)

○元気のないマンガ市場に頼もしい助っ人が帰ってきた。20年ぶりに復活したのが「プロゴルファー猿」(ビックコミック)と一方17年ぶりに連載を開始した「ルパン三世」(漫画アクション)。週刊モーニングからは「沈黙の艦隊」の特別編や「夏子の酒」、「部長・島耕作」などなつかしの主人公が続々登場。

○従来玩具メーカーに依頼していたキャラクターの商品化を小学館、講談社、集英社など大手の出版社自らが行う専門セクションを設け、ビシネス展開。

○男性向けコミック誌で家族をテーマにしたマンガがブーム。

○サイボーグ009や仮面ライダーの作者、石ノ森章太郎死去(1.28)

あじさいの唄(ビックコミックオリジナル)、アイ・ムホーム(ビックコミックオリジナル)、哲也(少年マガジン)、かじ暦(コミックアルファ)、SEED(ビジネスジャンプ)

ファッション(1998)

○ヤングからOLまでの幅広い層に、細い肩紐のついたキャミソールファッションが街着として大流行。

○97年に引き続き、厚底の靴、ストレッチブーツが人気。

○秋にはプリーツスカートが注目され、色はグレーが人気となるが、冬に入ると白が急浮上。特に、白いコートが流行する。

○美白ブームで、肌を白くする効果のある化粧品の人気がヤングにも広がる。

○迷彩模様ファッションが流行。色も多様化し、雑貨や電気製品にも登場。

気象状況(1998)

○年初は暖冬傾向が続いた。首都圏で1月に3回も大雪が降り交通機関が大混乱となった。ウメやツバキは1カ月以上、ソメイヨシノは平年より3~10日早く開花した。4月は暖かく、各地で記録続出。夏は北陸・東北地方に梅雨明けがなく、日照不足の不順な年となった。台風1号の発生は観測史上最も遅く(7.9)、発生数(回)も最も少なかったが、日本への上陸(回)と被害は大きかった。秋も暖かく、多雨寡照だった。

○33年ぶりのしし座流星群に期待が集まるが日本では期待が外れる(11.18)。

×2月、アフガニスタンでマグニチュード6.1の地震が発生、死者は4,000人。

×97年春に発生した今世紀最大規模のエルニーニョ現象が終息する。

×7月、パプアニューギニアで大津波が発生、多大な被害を出す。

×中国の長江で大洪水による死者3,000人を超す被害が発生、米国では竜巻熱波、洪水などの被害が続出、世界的に異常気象が多発した。

1997年(平成9年)

経済白書 副題(1997)

改革へ本格起動する日本経済

経済概況(1997)

平成9年の日本経済は、年後半に景気が停滞した。前年からの景気回復基調に消費税率引き上げ前の駆け込み需要が加わって、3月までは個人消費が盛り上がった。4月以降は消費税率引き上げ、特別減税廃止、医療費負担増などで消費が低調になり、秋以降に株価の急落、金融機関の相次ぐ破綻などから景況感は一段と悪化した。住宅着工、新車販売、百貨店・スーパー売上高などが軒並みマイナスとなった。

経済成長率 名目 1.9% 実質 1.6%
民間最終消費支出 名目 2.2% 実質 0.5%
民間企業設備投資 名目 8.1% 実質 9.0%
輸出 名目 13.3% 実質 11.6%
消費者物価    1.8%  

日本の広告費(電通調査)(1997)

○テレビが全体を牽引し、雑誌が高い伸びを続けた。

ニューメディアもケーブルテレビを中心に3年続けて2ケタの伸びとなった。

  億円 対前年比(%)
総広告費 59,901 (103.8)
新聞 12,636 (102.1)
雑誌 4,395 (107.9)
ラジオ 2,247 (103.0)
テレビ 20,079 (104.8)
SP 20,348 (103.1)
ニューメディア 196 (112.6)
インターネット 60 (381.3)

政治・経済・業界(1997)

大手証券会社が総会屋への利益供与を認める(3.6)。この事件を発端に次々と総会屋と金融機関、大手企業との不正が発覚、トップの逮捕が相次ぐ。

○消費税率5%に引き上げ(4.1)。

○金融制度調査会、証券取引審議会、保険審議会が日本版ビッグバンの実現

を目指す報告書を三塚蔵相に提出(6.13)。

×タイは通貨バーツの実質的な切り下げを実施(7.2)。これをうけ東南アジア各国では、外貨流出や通貨下落が相次ぎ、日本のアジア向け輸出に影響。

×米マイクロソフトとアップルコンピュータが資本・技術提携を発表(8.6)。

○改正保健法がスタート(9.1)、本人負担は2割に。

○ヤオハングループの中核であったヤオハンジャパンが倒産(9.18)。

○97年の企業倒産負債総額は前年比75.4%増の14兆209億円で過去最高となる。

○行政改革会議(会長・橋本首相)は現在の22省庁を1府12省庁に再編する内容の最終報告を決定(12.3)。

○生保として戦後はじめての経営破綻となった日産生命保険(4.25)をはじめ、三洋証券(11.4)、北海道拓殖銀行(11.17)、山一証券(11.24)など金融機関の破綻が相次いだ。

○消費税増税が影響して住宅着工数、新車登録台数、百貨店・スーパーの売上高など、いずれも減少。

○携帯電話が急速に普及、年間で1,057.7万台増(累計2,874.5万台)、PHSは205.7万台増(累計699.4万台)となり、移動電話の普及台数は3,573.9万台に。

○株や円は6月に年間最高値をつけたものの、景気低迷や金融不安を反映し、株価は12年ぶりの低水準(15,258円)、円相場もアジア通貨危機などがさらに重なり129円台の安値で終わる(12.30)。

○日本経済は、第1四半期(1~3月)は消費税引き上げ前の駆け込み需要で個人消費が盛り上がるが、第2四半期はその反動と税率アップの影響で個人消費が低迷、第1次石油ショック以来のマイナス成長(前期比年率-10.6%)を記録、第4四半期もマイナスとなるなど、景気が停滞。月例経済報告からは18カ月間続いた「回復」の文字が消え、日銀の短観12月調査では企業の景況感がさらに悪化。

マスコミ・広告・媒体(1997)

○ソフトバンクと豪ルパート・マードック・ニューズは、両社の合併会社が取得したテレビ朝日の株を朝日新聞社へ売却することで合意(3.3)。

○民放連、ラジオ新時代キャンペーンを展開、ラジオの活性化を図る(4月~)。

○ビデオリサーチが関東地区で機械式個人視聴率調査を本格的に開始(4.1)。

○2005年の万国博が愛知県瀬戸市に決定(6.12)。

○福岡放送(6.10)および北陸放送(7.22)のCM間引きが相次いで発覚。

○ハイビジョン対応テレビ受像機の出荷台数が累計で100万台を突破(7.31)。

○鳥取県境港市で「夢みなと博」(7.12~9.28)、宮城県仙台市で「国際ゆめ交流博」(7.19~9.29)が開催される。

○フジテレビが民放TV局として37年ぶりに東証一部に上場(8.8)。

○CSデジタル放送「パーフェクTV」と98年放送開始予定の「JスカイB」が業務の一部を提携することを表明(8.24)。

○日本たばこ協会は、98年4月からたばこ銘柄のテレビ・ラジオCMを自粛する方針を発表(9.30)。

○CATVの受信契約者数が500万世帯となり、全世帯に占める普及率も11.2%となる(10.3)。

○CSデジタル放送のディレクTVが開局(12.1)。

○人気アニメ「ポケモン」(テレビ東京系)を見ていた視聴者が、突然けいれんや嘔吐を起こし、病院で手当を受けたり入院する騒ぎが全国で発生。原因判明まで放映は中止となる(12.16)。

媒体の発足(1997)

○「さくらんぼテレビジョン」、「高知さんさんテレビ」4.1開局。

○福岡外国語FM局「九州国際エフエム」4.1開局。

○雑誌の創刊が続く。主な創刊誌は女性誌-「GINZA」マガジンハウス3.28、「Optim」JTB出版3.7、「nicola」新潮社6.1、「DONNA giappone」ビクターエンタテインメント9.27など。男性誌-「ストリートジャック」ベストセラーズ4.24、「カピタン」文藝春秋6.20、「FineMAX」日の出出版4.11など。パソコン関連情報誌-「日経Windows NT」日経BP社3.28、「HOME PC日本版」デイジット6.24など、生活情報誌-「新米主婦の友WiWi」主婦の友社5.12、「Good Housekeeping」日経ホーム出版11.4など。地域情報誌-「TOKYO1週間」講談社11.18など。

○「BOSS」三笠書房、「Views」講談社、「るるぶ」JTB出版などが廃刊。

○テレビ局数126局(2局増)

○ラジオ局97局(1局増)

○コミュニティ放送局数84局(29局増)

○創復刊数179誌、休廃刊誌数134誌

媒体普及率(1997)

テレビ契約数 35,816,023
(うち、衛星) (8,171,648)

(NHK契約世帯数)

カラー普及率 <99.2%>
VTR普及率 <75.7%>

(消費動向調査)

国内10大ニュース(1997)

○ロシア船籍のタンカー「ナホトカ号」が日本海で沈没、重油が大量流出(1.2)

○消費税率を5%に引き上げ(4.1)

○「脳死を死と認める」臓器移植法案が成立(6.16)

○総会屋に対する利益供与で金融機関・大手企業の幹部が逮捕(5月~)

○神戸市須磨区の児童殺傷事件で14歳の少年逮捕(6.28)

○82年に起きた松山ホステス殺人事件の容疑者が、時効目前に逮捕(7.29)

○動燃で再処理施設爆発(3.11)、廃棄物のドラム缶腐食(8.21)と不祥事続く。

○日本サッカー、悲願のワールドカップへの出場決める。(11.16)

○北海道拓殖銀行(11.17)、山一証券(11.24)など金融機関の破綻が相次ぐ

○宇宙飛行士・土井隆男さんが日本初の船外活動を行い帰還(12.5)

海外10大ニュース(1997)

×中国の最高実力者、鄧小平氏が92歳で死去(2.19)

×英国のウィルムット博士らがクローン羊を作り出すことに成功(2.23)

×ペルー・リマの日本大使公邸人質事件が武力解決(4.22)

×156年にわたる英国の香港統治が幕を閉じ中国へ返還される(7.1)

×英国のダイアナ元皇太子妃がパリで交通事故死(8.31)

×ノーベル平和賞受賞者のカトリック修道女、マザー・テレサが死去(9.5)

×インドネシアで発生した煙害が9月中旬から東南アジアのほぼ全域を覆う

×朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が干ばつにより3年連続で食糧危機に

×エジプトのルクソールでイスラム過激派による観光客襲撃テロ(11.17)

×対人地雷全面禁止条約署名式がカナダで行われ121ヵ国地域が署名(12.3)

世相・風俗(1997)

○企業ぐるみの不正-3月に明るみに出た総会屋への不正利益供与事件は日本の4大証券会社および大手企業を巻き込み、多数の幹部辞任、逮捕が相次ぐなど経済・金融・政治の各界に波紋を及ぼす。

○金融不安-日産生命保険(4.25)、三洋証券(11.3)、北海道拓殖銀行(11.17)、山一証券(11.24)など金融機関の相次ぐ破綻で金融不安が高まる。

○犯人は透明な存在-神戸市須磨区で起きた連続殺人事件は、その残酷な犯行内容のみならず犯人が14歳の中学生であったことで社会に大きな衝撃をもたらす一方、教育や家庭のあり方、少年法の見直し、報道のモラルなど日本全体が考えさせられる事件となる。

○高まる地球へのいたわり-容器包装リサイクル法施行(4.1)、オーガニック(有機農産物)食品の開発や食材としての導入、排ガスを減らしたハイブリッドカー、電池交換不要のエコウォッチ、環境に配慮したせっけん・シャンプー、自然と人間をテーマとした「もののけ姫」の大ヒットなど地球との共存意識が高まる。

○イベント施設のオープン-東京国際フォーラム(1.10)、大阪ドーム(3.1)ナゴヤドーム(3.12)、新国立劇場(10.10)

たまごっち、ポケモン、イタリアン食材、マイブーム、ベルギーワッフル、キシリトール商品、小顔化粧品、ガーデニング、キティーちゃんグッズ、ボードゲーム、トレーディングカードが話題となる。

消費者・住民運動・公害(1997)

○長崎県諫早湾干拓事業のため、湾奥部の「潮止め」を実施(4.14)

○岐阜県御嵩町で産廃処分場問題をめぐる全国初の住民投票が行われ、建設反対が7割にのぼる(6.22)

○温暖化防止京都会議が開催され、先進国の温暖化ガス削減目標を盛り込んだ議定書が採択される(12.11)

時の商品・新製品(1997)

○行動拡大促進商品-国内線マイレージサービス、秋田新幹線「こまち」、長野新幹線「あさま」、東京アクアライン、グアム・サイパンツアーの子供料金割引、340円タクシー、消費者金融の郊外型自動契約機、DVDカーナビ、レトロスクーター(ビー)、ポータブルMDプレーヤー。

○デジタル・コミュニケーション商品-デジタルカメラ、デジタルビデオ

カメラ、インジェクトプリンター(POM-700C)、PDA(携帯情報端末)。

○“癒し”の商品-ガーデニンググッズ、アロマテラピー、赤ワイン、イタリア産食材、有機野菜メニュー、低煙たばこ、足専用冷却シート。

○その他注目を集めた商品-ベルギーワッフル、キシリトールガム、ねるじぇら、サプリ、H2ブロッカー、500mlペットボトル飲料、新酒税ウイスキー、小顔グッズ、体脂肪計、肩出しファッション、ポケットモンスター、キティちゃん、新世紀エヴァンゲリオン、デジキューブ、たまごっち、タイガーウッズ関連商品、サッカーワールドカップ商品、バリアフリー住宅、G-SHOCK、外貨預金、外貨建てMMF、通販保険、ハイブリッド カー(プリウス)、超小型軽量携帯電話。

テレビCM(1997)

ナイキ・ナイキシューズ<Just do it.>マイケル・ジョーダン、コミー・TBC<ナオミに変わる日>ナオミ・キャンベル、サントリー・サントリーモルツ<なんでモルツは…なんで>石橋貴明、木梨憲武、鈴木京香、アサヒビール・ファーストレディー<アサヒファーストレディーください>樹木希林、松本孝美、日清食品・日清庵「う・そ」<うそ答弁+会見>、アコム・むじんくん<ラララむじんくん宇宙編>、カタログハウス・通販生活<もうやだ、こんな生活>、富士写真フィルム・写ルンですスーパースリム<与作他>沢口靖子、稲垣吾郎、トヨタ自動車・コロナプレミオ<ぶつけんなよ>緒形拳、蝶矢洋酒醸造・チョーヤ梅酒紀州<女30歳…>松本明子、東芝・冷凍冷蔵庫<かわりばん庫>松たか子、本田技研工業・ホンダステップワゴン<こどもといっしょにどこいこう>、サカイ引越センター・引越のサカイ<2部上場や!>、東日本旅客鉄道・秋田新幹線「こまち」<機長、乗客が秋田新幹線に…>奥田瑛二、及川麻衣、マツモトキヨシ<出てこいマツモトキヨシ!>、東京総合信用<カレシ>、スタッフサービス<オー人事>

新聞広告(1997)

トヨタ自動車・トヨタエコプロジェクト<あしたのために、いまやろう>、オリンパス光学工業<微笑みがぎこちない>、サントリー・南アルプスの天然水<地球が大事に育てた水>、宝島社・別冊宝島<300号・7000万部突破いたしました>、松下電器産業・リチウム電池<帰っておいでほたるっ子>、日産自動車<もっと日産になる>、本田技研工業<I'm HONDA.>、シチズン時計<エコ・ドライブ>、全国牛乳普及協会<搾りきったレモン>、メルセデス・ベンツ日本<もういちど、自動車を発明します>、講談社<Yonda?>、モスフードサービス<全国に1442店を持つ責任として>、サントリー<10月1日。ウイスキー開放。>、キリンシーグラム・シーバスリーガル<Myson>、テレビ朝日・全米オープンゴルフ<早起きさせてごめんなさい>、日本サッカー協会<とにかく国立競技場へ行くこと>、豊島園<カモン>、東日本旅客鉄道・秋田新幹線開業<線路の夢はまだつづく>

話題のテレビ番組(1997)

○日本テレビが4年連続で年間平均視聴率の4冠(全日、プライム、ゴールデン、ノンプライム)を達成。

○引き続き好調なフジテレビ月曜9時ドラマ。「バージンロード」、「ひとつ屋根の下2」、「ビーチボーイズ」、「ラブジェネレーション」がたて続けにヒット。特に「ラブジェネレーション」(木村拓哉、松たか子共演)は初回でフジテレビ連続ドラマ歴代1位の高視聴率を記録。

○若者をターゲットとした新規深夜番組が4月から各局で増える。

○テレビ番組と雑誌を連携させるスタイルで効果を狙ったメディアミックス型のアニメ作品が増える。マンガ雑誌「コロコロコミック」の作品、「ドラえもん」や「B(ボンバーマン)ビーダーマン爆外伝」(ANB系)、「ポケットモンスター」、「爆走兄弟レッツ&ゴーMAX」、「学級王ヤマザキ」、「超魔人英雄伝ワタル」(テレビ東京系)など。

○テレビ東京系のアニメ番組「ポケットモンスター」を見ていた子供たちが、突然けいれんや嘔吐を起こして病院で手当を受けたり、入院する騒ぎが全国各地で発生(12.16)。

○小説をドラマ化した「失楽園」、「不機嫌な果実」や、多くの制作費を投じて全国各地でロケをした「青い鳥」など、不倫をテーマにした番組が話題を呼ぶ。

○関西で抜群の人気を誇る吉本新喜劇が、ゴールデンタイム枠の番組「超!よしもと新喜劇」(TBS系)で全国区デビュー。

○日本がイランを破りサッカーW杯フランス大会の出場を決めた試合の平均視聴率(47.9%)は民放での年間最高視聴率を記録(11.17)

NHK(1997)

《ふたりっ子》29.0%《あぐり》28.4%《甘辛しゃん》
〈毛利元就〉23.4%

○1992年度前期の「おんなは度胸」以来、視聴率が下降していた朝の連続テレビ小説が活気を取り戻す。前作「ひまわり」が25.5%とその下降をストップさせた後を受け、今年はそれを上回る結果を出した。

○英国のコメディアン、ローワン・アトキンソン主演の「ミスター・ビーン」の人気が高まる。せりふが少ない絶妙の演技が、ひと味違った笑いを誘いその分かりやすさから子供からお年寄りまで支持される。

流行語(1997)

失楽園、たまごっち、もののけ姫、ガーデニング、日本版ビッグバン、経営破綻、キティラー、モバイル、マイブーム、チャイドル、キシリトール、パパラッチ、火だるま行革、郵政3事業、アダルトチルドレン、ポケモン、ハイブリッド、オーガニック、透明な存在、複雑系、個人ぐるみ、イケてる、リセット世代、フィギュア、違和感、利益供与、貸し渋り

流行歌(1997)

レコード大賞:安室奈美恵〈CAN YOU CELEBRATE?〉

最優秀新人賞:知念理奈〈precious delicious〉

新人賞:猿岩石、岩出和也

CAN YOU CELEBRATE?
硝子の少年
ひだまりの詩
FACE
STEADY
PRIDE
YOU ARE THE ONE
Everything〈It's you〉
HOWEVER
白い雲のように
Red Angel
a walk in the park
Hate tell a lie
Glass
Calling

○ミリオンセラーはシングルが昨年より3作少ない16曲、アルバムが過去最高を記録した昨年と同数の21曲。総売上枚数は1億9,986万1千枚と2億万枚を下回り、総売上金額も前年比-11.3% の3,809億7千万円と9年ぶりの前年割れを示すなど減速傾向。

話題の映画(1997)

洋画
インデペンデンス・デイ
ロスト・ワールド・ジュラシックパーク
スピード2
フィフス・エレメント
スリーパーズ
身代金
デビル

邦画
もののけ姫
失楽園
ドラえもん・のび太のねじ巻き都市冒険記、他
THE END OF EVANGELION
モスラ
学校の怪談3
新世紀エヴァンゲリオン劇場版

○年間入場者数が1億4,071万人と7年ぶりに1億4千万人台を記録。対前年比117.7%と大きくアップ。全国の映画館数も4年連続の増館となる。

○「もののけ姫」が「E.T.」を抜き日本配収記録107億円を達成。この大ヒッにより邦画の配収シェアが4割台に回復する。

○カンヌ国際映画祭で「うなぎ」(今村昌平監督)がパルムドールを受賞(5月)、ベネチア国際映画祭では「HANA-BI」(北野武監督)が金獅子賞を受賞(9月)するなど海外においても邦画の評価が高まった。

○萬屋錦之介(3.10)、勝新太郎(6.21)、三船敏郎(12.24)らが死去。

ベストセラー(1997)

失楽園(上・下)
少年H(上・下)
ビストロスマップ完全レシピ
鉄道員
永遠の法
母の詩
ファイナルファンタジー7解体真書
たまごっち大百科
ダービースタリオン公式ガイドブック
7つの習慣
ももこの世界あっちこっちめぐり

○ミリオンセラーは失楽園(267万部)、少年H(160万部)、ビストロスマップ完全レシピ(150万部)、ふたり(累計136万部)が達成。

○文芸書が健闘-「失楽園」「少年H」「鉄道員」「女たちのジハード」「ももこの世界あっちこっちめぐり」「皇女の霊柩」などがロングセラーとなる。

話題のマンガ(1997)

○昨年に引き続き伸び悩んでいるマンガ市場だが、今年は大手出版社による懐かしの名作や傑作マンガの復刻本が注目を集める。

○日本を代表する文化の1つである「日本マンガ」を発展、育て上げた故手塚治虫の業績を記念し、「手塚治虫文化賞」が創設される。第1回の大賞は「ドラえもん」(故藤子・F・不二雄)が受賞。

○23年間発行部数でトップを走ってきた「少年ジャンプ」(集英社)がついに、「少年マガジン」(講談社)に首位を奪われる。

忍ペンまん丸(少年ガンガン)、ガンバ!Fly high(少年サンデー)、妖しのセレス(少女コミック)、山遊亭海彦(週刊モーニング)、コジコジ(きみとぼく)、犬夜叉(少年サンデー)、からくりサーカス(少年サンデー)、GTO(少年マガジン)、ポケモン(コロコロコミック)

ファッション(1997)

○「小顔」ブームで、ひきしめ効果のある美容クリームが大ヒット。また、顔のお手入れは若い男性にまで広がり、男性用化粧品が続々と発売される。

○夏は若い女性の間でホルターネックの肩出しファッションが流行。

○秋には左の前にスリットが入ったミニスカートが流行。

○「ババシャツ」と呼ばれる袖のついた肌着が、薄手のハイテク素材の開発で若い女性に大人気。

○伸縮性のある素材で足にぴったりフィットするストレッチブーツが大流行。

○ルーズソックス一色だった女子高校生の足元に変化が現れ、「ハイソ」と呼ばれるハイソックス派が登場。紺色が人気。

気象状況(1997)

○今年も暖冬、6月に異例の台風2個上陸、平年並みの夏-冬:北日本と東日本の気温は高めに推移、西日本は平年並み、春:3月上旬や5月上旬の気温は高めで特に東・西日本は高温が続く。夏:6月に台風7号が愛知県、8号が長崎県に、7月に9号が徳島県に上陸した。9月に入って台風19号による被害が特に大きかった。

×春に発生したエルニーニョ現象は今世紀最大規模となり、東南アジアの森林火災が30万haに及ぶなど世界各地に大きな被害と経済的な影響を及ぼした。

×中国華南では多量の降雨による洪水や土砂崩れの被害が相次ぎ、中国北東部から朝鮮半島北部にかけては降水量が極端に少なく干ばつが発生した。

×イラン東部でマグニチュード7.3の地震が発生。死者約2,400人、負傷者約6,000人の被害が出た。(5.10)

1996年(平成8年)

経済白書 副題(1996)

改革が展望を切り開く

経済概況(1996)

平成8年の日本経済は、全体としては緩やかな景気回復を続けた。年前半は、公共投資、民間住宅建設が景気をけん引した。年央には、半導体不況による企業業績の伸び悩み、病原性大腸菌「O157」騒動による個人消費の低迷が影響し、景気は足踏み状態となった。しかし、秋以降は乗用車販売、百貨店売上高の復調、円安傾向による外需の好転などから景気はやや明るさを取りもどした。

経済成長率 名目 3.5% 実質 5.1%
民間最終消費支出 名目 3.0% 実質 2.9%
民間企業設備投資 名目 5.6% 実質 11.3%
輸出 名目 9.5% 実質 6.3%
消費者物価    0.1%  

日本の広告費(電通調査)(1996)

○前年に引き続き堅調な伸びを示した。

○SP広告費は前年並みの伸びであったが、ケーブルテレビを中心にニューメディアは好調を続けた。

  億円 対前年比(%)
総広告費 57,699 (106.3)
新聞 12,379 (106.2)
雑誌 4,073 (108.8)
ラジオ 2,181 (104.8)
テレビ 19,162 (109.2)
SP 19,730 (103.5)
ニューメディア 174 (110.1)
インターネット 16 (-)

政治・経済・業界(1996)

○村山首相が退陣を表明(1.5)。橋本内閣が発足(1.11)。

○日本社会党が「社会民主党」に党名を変更(1.19)。

○三菱銀行と東京銀行が合併し、資金量世界最大の「東京三菱銀行」が誕生(4.1)。

○特定石油製品輸入暫定措置法の廃止に伴い、製品輸入が自由化される(4.1)。

○マツダが実質的にフォードの子会社となる(4.12)。

○コメの販売自由化スタート、国内航空の幅運賃制度スタート(6.1)。

○住専7社の巨額不良債権を引き継ぐ「住宅金融債権管理機構」が発足(7.26)。

○保険業法の改正により生保・損保の相互参入が認められ、各子会社が営業を開始(10.1)。

○新王子製紙と本州製紙が合併、国内最大の製紙会社「王子製紙」が発足(10.1)。

○高島屋新宿店がオープン(10.4)。

○初の小選挙区比例代表並立制による衆議院総選挙が実施(10.20)。自民党は過半数に届かなかったが議席増、3年3か月ぶりに自民党単独内閣となる。第二次橋本内閣が発足。投票率は戦後最低の59.65%。

○携帯電話とPHSの加入数が急増、10月に2,000万台突破。

○大蔵省が阪和銀行に対し自主再建は困難と判断し、銀行では初の業務停止命令を出す(11.21)。

○特別養護老人ホーム建設をめぐる汚職事件で厚生省前事務次官逮捕(12.4)。

×ペルーの日本大使公邸を左翼ゲリラが襲撃。パーティーに主席していた外交団、在留日本人を監禁(12.17)。

○東京外国為替市場と東京株式市場は円安(1ドル115円台)、株安(19,000円台)、債券安のトリプル安でこの年の取引を終える(12.30)。

マスコミ・広告・媒体(1996)

○首都圏初の外国語FM放送「FMインターウェーブ」が開局(4.1)。

○オープン懸賞の上限金額が1,000万円となるなど景品規制緩和(4.1)。

○TBSのオウム事件関連ビデオ問題で社長引責辞任(4.30)。

○ソフトバンク社と豪ニューズ・コーポレーション社は合弁会社を設立し、テレビ朝日の株式21%を持つ旺文社メディアを買収すると発表(6.20)。

○アトランタ・オリンピック開催(7.19~8.4)。加盟197ヵ国・地域が史上初めて完全参加。

○通信衛星を使った日本初のデジタル多チャンネル放送「パーフェクTV」が57チャンネルで本放送を開始(10.1)

○テレビ東京が地上データ放送開始(10.5)。

×英最大電話会社ブリティッシュ・テレコム(BT)は、全米第2位の長距離電話会社MCIコミュニケーションズの株式を買収して合併することで基本合意(11.3)。

○地域密着型のコミュニティ放送局が急増、92年12月に誕生して以来、95年末22局、96年末55局が運営。

○1年間にわたるインターネット上のバーチャル博覧会「インターネット'96ワールドエキスポ」が開催。

○プロ野球やアトランタ五輪などのスポーツ選手起用のCMが続出。

媒体の発足(1996)

○岩手朝日テレビ(IAT)10.1開局。

○FMインターウェーブ4.1、FM滋賀12.1開局。

○この年も活発な創刊活動が続く。主な創刊誌として女性誌-「Grazia」講談社3.1、「PINK」マガジンハウス5.27、「ZOLA」祥伝社9.2、「UNO!」朝日新聞社10.23、「ドマーニ」小学館12.7など。男性誌-「GOODY」ベネッセコーポレーション4.15、「evah」サンマーク出版10.3、「BOSS」三笠書房11.11、「Gillie」TBSブリタニカ11.22など。パソコン関連情報誌-「日経ベストPC」日経BP社3.13、「日経PC21」日経BP社3.23、「日経01」日経ホーム出版6.13など。生活情報誌・育児誌-「Oyako」小学館2.15、「サンキュ!」ベネッセコーポレーション4.2など。

○「微笑」祥伝社、「ノーサイド」文藝春秋、「MOTOR FAN」三栄書房などが廃刊。

○テレビ局数124局(1局増)

○ラジオ局数96局(2局増)

○コミュニティ放送局数55局(33局増)

○創復刊誌数200誌、休廃刊誌数103誌

媒体普及率(1996)

テレビ契約率 35,377,295
(うち、衛星) (7,374,885)

(NHK契約世帯数)

カラー普及率 <99.1%>
VTR普及率 <73.8%>

(消費動向調査)

国内10大ニュース(1996)

○病原性大腸菌「O157」による食中毒が堺市をはじめ全国各地で発生。

○オウム真理教元代表の松本被告の裁判がスタート(4.24)。

○アトランタ五輪開催(7.19~8.4)。日本勢の獲得メダルは14個

○住専処理に6,850億円の財政資金を投入(5.10)。

○厚生省前事務次官が特別養護老人ホーム建設をめぐる汚職事件で逮捕(12.4)

○薬害エイズ事件で安部前帝京大副学長逮捕(8.29)

○北海道の豊浜トンネルで落盤事故発生(2.10)。20人が死亡

○「男はつらいよ」の主演、渥美清氏が死去(8.4)

○小選挙区比例代表並立制による初の総選挙実施(10.20)。自民党が復調

○プロ野球日本シリーズでオリックスが巨人を破り初の日本一に(10.24)

海外10大ニュース(1996)

×米大統領選挙(11.5)でクリントン大統領が再選

×ロシア大統領選挙の決選投票(7.3)の結果、エリツィン大統領が再選

×インド上空で航空機が空中衝突し349人が死亡(11.12)

×チャールズ英皇太子とダイアナ妃の離婚が正式に決定(8.28)

×ヨーロッパで狂牛病パニック。欧州委員会は英国産牛肉の輸出禁止を決定(3.27)

×ルワンダなどで難民危機

×北朝鮮潜水艦が韓国に侵入(9.18)

×フランスが核実験終結を宣言(1.29)

×韓国の全元大統領に死刑判決(8.26)

×アトランタの五輪公園で爆弾テロ(7.27)

世相・風俗(1996)

○大型複合商業施設、都市型テーマパークのオープンが相次ぎ注目を集める-キャナルシティ博多(4.20)、ナンジャタウン(7.6)、東京ジョイポリス(7.12)、タカシマヤ タイムズスクエア(10.4)など。

○携帯電話の普及につれて、ドライバーの携帯電話使用中の交通事故増加、病院内での使用による電磁波障害の発生、電車内での使用などでマナーの指摘も高まる。

○堺市の学校給食が原因とみられる病原性大腸菌「O157」による集団食中毒発生など、全国各地でO157による食中毒が頻発。

○若手の活躍-将棋の羽生名人が史上初の7冠を達成(2.14)。ウインブルドンテニス選手権で伊達公子が初の4強に(7.5)。アトランタ五輪の女子マラソンで有森裕子が銅メダル(7.28)。大リーグの野茂英雄投手がノーヒット・ノーランを達成(9.18)。日本の野球界でもイチロー選手、松井選手が活躍。

○行政への不信感が高まる-薬害エイズ事件での厚生官僚と医師、製薬会社のもたれあい、石油卸業者から接待を受け処分された通産官僚、老人ホーム建設にまつわる厚生省事務次官の汚職事件、自治体の公費不正支出など。

○ナイキ社のスポーツシューズ「エアマックス」が若者を中心に爆発的人気。地ビール、プリクラ、携帯用ミニゲーム、アムラーファッション、SMAPなどがブーム、個人の自己破産急増、母親がパチンコ中の幼児死亡相次ぐ

消費者・住民運動・公害(1996)

○非加熱製剤でHIVに感染した血友病患者たちが国と製薬会社5社に損害賠償を求めたHIV訴訟で、東京・大阪の原告団は裁判所の和解案を受け入れ、和解が成立(3.29)。

○沖縄県の米軍基地の整理・縮小と日米地位協定の見直しについて全国初の県民投票が実施され、賛成票が89%となり全有権者の半数を突破(9.8)。

○東京都23区内の事業所系ごみの収集が有料となる(12.1)。

時の商品・新製品(1996)

○デジタル商品-携帯情報端末、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、インターネットTV、DVD、MDプレーヤー・ソフト。

○コミュニケーション商品-「プリント倶楽部」、子連れ海外旅行、携帯電話・PHS、電子メール、ミニバン。

○健康・からだ関連商品-美白歯磨き、鼻パック、男性育毛・増毛サービス、茶髪グッズ、抗菌グッズ(薬用石鹸など)、ノンシュガー食品、健康茶。

○自然・環境商品-生ゴミ処理機、低ベンゼンガソリン、リサイクル商品(ペットボトル再生繊維)。

○注目を集めた商品-ハイビジョンテレビ、「パーフェクTV!」、直接噴射式ガソリンエンジン、APS対応カメラ、ナビ機器、「GOA」、レトロ調軽自動車、食器洗浄機・乾燥機、時間短縮洗濯機、輸入家電、ホームページ作成ソフト、パソコン習得ツール、「エアマックス」、「タカシマヤタイムズスクエア」、「キャナルシティ博多」、お台場&「ゆりかもめ」、チューブ型食品、安眠グッズ、ミニテトリス、無人契約機。

○新しく登場した商品-電気自動車、双方向テレビ。

テレビCM(1996)

サンギ・アパガード<芸能人は歯が命>東幹久、高岡早紀、宝酒造・すりおろしりんご<りんごすったー>リンゴ・スター、日本ペプシコーラ・ペプシコーラ<♪ペプシマ~ン>、民放123社・五輪小委員会<オリンピックがなければ、平凡な夏でした>、富士通・FMV DESK POWER<上手になったね>、キヤノン・PIXEL<美しい人がいました>夏目雅子、カネボウ・テスティモ2<スーパーリップで攻めてこい>木村拓哉、JR東日本<東北大陸から>、サントリー・サントリーBOSS<チョーオッケーっすよ>矢沢永吉、アステル東京・PHS<愛している人と、ピーしている>前園真聖、日本ビクター・ポケットデジタルムービー<ダンシングペンギン>、ナイキ<Just do it>、日本コカ・コーラ・ジョージア<がんばってコート>飯島直子、NTT移動通信網<NTTドコモ携帯電話>織田裕二、アコム・むじんくん<♪ラララむじんくん~>

○スポットCMでインターネットアドレスを表示するCMが増加。

新聞広告(1996)

全国牛乳普及協会<どの国の骨が、いちばん美しいか>、豊島園<とし博開催決定!>、キリンビール・ガンバレ!ニッポン!<キリンもがんばる>、長野県・1998長野オリンピック<もういくつねるとオリンピック>、自由民主党<政治をオープンにします>、大塚製薬<カロリーメイトには、ルーツがあります>、日清食品<ありがとう1,000万円>、Perfec TV<日本初のデジタル衛星多チャンネル放送>、アサヒビール<ありがとうございます。最高売上を達成しました。>、松下電器産業<これがDVD、「ドリーム」いよいよ誕生>、ダイエー<主婦のみなさん、聞いてください>、本田技研工業・ステップワゴン<こどもといっしょにどこいこう>、旭硝子<ガラス注意>、明治製菓・ココア<全国のココア好きの皆さんごめんなさい>、ソニー・スタミナ液晶ハンディカム<試しに東京から風景撮り続けてみたりして>、無印良品<無印良品の¥が↓になりました>、NTT移動通信網<携帯電話を使用しながらの運転はやめましょう>

話題のテレビ番組(1996)

○1981年に始まった長寿番組「なるほど!ザ・ワールド」(CX系)が3月末で終了。海外情報クイズの先駆けとして数多くの話題を提供してきた。

○16年ぶりにウルトラマンシリーズが復活。いつの時代も子供たちに夢と希望を提供するとともに、数々の付加価値商品を生み出してきたスーパーヒーロー「ウルトラマン」がテレビに戻ってきた。「ウルトラマンティガ」がMBS/TBS系でスタート(9.7)。

○「テレ・コンワールド」(テレビ東京系)、「亜米利加的買物」(TBS系)などをはじめとする情報番組形態のテレビショッピングが、深夜から早朝の時間帯にも関わらず人気となり急成長。インフォマーシャルによる通信販売として話題となる。

○おなじみのフジテレビ月曜9時のドラマ(月九ドラマ)が今年も人気。「ロングバケーション」(CX系)が配役(木村拓哉、山口智子)、テーマソング(LA・LA・LA LOVE SONG)などが20代の女性に支持され、社会現象となる(4月~6月)。

○国産のテレビアニメ第1号「鉄腕アトム」(手塚治虫原作)がWOWOWで再放送(4月)。

○「タモリのジャングルTV」(TBS系)、「SMAP×SAMP」(CX系)などの「番組内の料理コーナー」が注目を集める。

○TBSがオウム関連のビデオ問題でワイドショーを一新。「スーパーワイド」、「モーニングEye」、「スペースJ」の放送を生活情報系の番組に変更した。

NHK(1996)

《ひまわり》25.5%《ふたりっ子》
〈秀吉〉30.5%

○総合テレビの放送時間が延長され、試験的に24時間放送も始まる。緊急報道への対応や生活時間の多様化にこたえて、平日(月~木)の深夜は午前2時まで放送を延長。週末(金・土)は24時間放送とした。

○NHK放送文化研究所より「国民生活時間調査」が発表され、テレビ視聴時間が5年前に比べ「平日・土曜・日曜」それぞれ30分以上増加し、これまでの最長となった。

流行語(1996)

メークドラマ、イントラネット、Eメール、電子マネー、O157、住専、金融破綻、丸投げ、オンブズマン、EQ(こころの知能指数)、アムラー、チョベリバ、茶髪(チャパツ)、ベル友、ジミ婚、ストーカー、プリクラ、自分をほめてあげたい、援助交際、コマダム、芸能人は歯が命、バリアフリー、バーチャルアイドル、夫婦別姓、ビッグバン、友愛、なごみ顔(系)

流行歌(1996)

レコード大賞:安室奈美恵〈Don't wanna cry〉

最優秀新人賞:Puffyアジアの純真

新人賞:SPEED、dos

名もなき詩
DEPARTURES
LA・LA・LA LOVE SONG
チェリー
花-Memento-Mori-
空も飛べるはず
愛の言霊
I'm Proud
don't wanna cry
Chase the Chance
ミエナイチカラ/MOVE
You're my sunshine
アジアの純真

○ミリオンセラーはシングルが前年より9曲少ない19曲、アルバムが7枚多い過去最高の21枚を記録。総売上枚数は2億2,155万5千枚と前年を下回ったが、総売上金額は過去最高となる。

○特に注目を集めたのが、小室哲哉プロデュースの作品。一時期シングルチャートベスト5までを独占するなど驚異的な売上げを記録した。

話題の映画(1996)

洋画
ミッション・インポッシブル
セブン
ツイスター
イレイザー
ザ・ロック
ベイブ
ノートルダムの鐘

邦画
ゴジラVSデストロイア
Shall We ダンス?
ドラえもん・のび太と銀河超特急/他
学校の怪談2
スーパーの女
男はつらいよ・寅次郎紅の花/他
ガメラ2・レギオン襲来

○映画館数は、外資系興行会社の参入によりシネマコンプレックス建設が相次ぎ、前年比52館増の1,828館で3年連続の増加となるが、年間入場者数は1億1,957万人と過去最低を記録。

○渥美清が死去(8.4)。人気シリーズ「男はつらいよ」が主役の死亡により全48作で幕を閉じる。

ベストセラー(1996)

脳内革命
「超」勉強法
神々の指紋
脳内革命2

猿岩石日記1
読め!
金田一少年の事件簿3
あのころ
愛、無限
ふたり
EQ~こころの知能指数

○脳内革命1(累計350万部)、脳内革命2(100万部)、神々の指紋(上下巻225万部)、超勉強法(131万部)、弟(100万部)とミリオンセラーが5点もでるなど久々に業界が好調。

○司馬遼太郎(2.12)、大藪春彦(2.26)、宇野千代(6.10)、遠藤周作(9.29)など著名なベストセラー作家が相次いで他界。

○宮沢賢治誕生100年を迎え、関連書の出版が盛況となる。

話題のマンガ(1996)

○'96年に入ってマンガ界は市場の伸びが鈍化し、かつてない不況に。雑誌界の巨人といわれた「少年ジャンプ」の発行部数も大きく減少。

○少女マンガの世界では、ホラーブーム。「ホラーM」ぶんか社、「恐怖の館デラックス」リイド社、「サスペリア」秋田書店など相次いで創刊された。

○「パーマン」、「ドラえもん」、「キテレツ大百科」など数多くの愛されるキャラクターを生みだした藤子・F・不二雄(藤本弘)が他界(9月)。

地獄先生ぬ~べ~(少年ジャンプ)、みどりのマキバオー(少年ジャンプ)、新世紀エヴァンゲリオン(少年エース)、砂流羅(ヤングマガジン)、特効天女(少年チャンピオン)、ご近所物語(りぼん)、輝夜姫(花とゆめ)、るろうに剣士(少年ジャンプ)、イタズラなKISS(別冊マーガレット)、どんぐりの家(ビッグコミック)、サッチモ(ビッグコミック)

ファッション(1996)

○アムラー(人気歌手「安室奈美恵」のファッションをまねた若い女性)が急増。茶髪、ロングヘア、細い眉、ベージュ系の化粧、厚底の靴、ミニスカートかショートパンツ、冬にはマキシコートなどの独特のスタイルが流行。

○ナイキ社のスポーツシューズ「エアマックス」が若者を中心に爆発的人気。

○夏にストッキングをはかない「ナマ足」が若い女性の間で流行。

○秋には柄タイツが流行。網タイツやレース柄に黒や茶色のものが人気。

○若い男性にはスポーツシューズをはき、だぼだぼのズボンを腰の低い位置ではきこなす「だらしな系」と呼ばれるファッションが流行。

○女子高校生にはミニスカートにルーズソックスが流行。

気象状況(1996)

○暖冬、猛暑は一段落-1月には全国的に暖かい日が多かったものの2月、3月にかけて寒さが戻り、冬は東・西日本とも平年並みの気温となる。また毎年連続していた猛暑も7月は全国的に暑い日が多かったものの、8月には平年より気温の低い日が続くなど、全体では平年並みに落ち着いた。1993年以降続いていた全国的な高温・小雨・多照や低温・多雨・寡照などのような大きな天候異常はなかった。

×ニューギニア島イリアンジャヤ沖でマグニチュード8.1の地震が発生、高さ7mの津波が発生した(5.17)。

×アメリカ合衆国南西部からメキシコにかけて、ここ100年以来最悪の干ばつが発生(6月)。

×アジアを中心に各地で大雨による洪水が発生、中国や北朝鮮では大きな被害が各地から伝えられた(6月~7月)。

1995年(平成7年)

経済白書 副題(1995)

日本経済のダイナミズムの復活をめざして

経済概況(1995)

平成7年の日本経済は、年初から阪神大震災、オウム真理教事件、急激な円高、金融機関の相次ぐ経営破綻などが続き、夏まで景気は冷え込む一方であった。9月には公定歩合が史上最低の水準に引き下げられ、為替相場が1ドル=100円台に戻り、最大規模の経済対策が打ち出された結果、景気の底割れの事態は避けられ、再び回復を探る動きとなった。

経済成長率 名目 0.8% 実質 1.5%
民間最終消費支出 名目 1.5% 実質 2.1%
民間企業設備投資 名目 2.7% 実質 5.2%
輸出 名目 2.2% 実質 5.4%
消費者物価    -0.1%  

日本の広告費(電通調査)(1995)

○5年ぶりに4媒体がそろって増加。ニューメディア広告費もCATVの拡大で高い伸びとなる。

  億円 対前年比(%)
総広告費 54,263 (105.0)
新聞 11,657 (104.0)
雑誌 3,743 (107.8)
ラジオ 2,082 (102.6)
テレビ 17,553 (106.8)
SP 19,070 (103.6)
ニューメディア 158 (126.4)

政治・経済・業界(1995)

×世界貿易機関(WTO)が発足(1.1)。

○午前5時46分、淡路島付近を震源とするM7.2の直下型地震が発生(平成7年兵庫県南部地震)(1.17)。兵庫県南部、淡路島を中心に家屋・ビルの倒壊、高速道路や鉄道高架線の崩落、大規模火災が多発(阪神大震災)。

○東阪で無党派のタレント知事が誕生-東京都知事選挙で青島幸男氏、大阪で横山ノック氏が当選(4.9)。

○年初来、円高が急ピッチで進み、政府が緊急円高・経済対策を決定、日銀が公定歩合を1.00%としたが(4.14)、円高は止まらず、1ドル=79円75銭と最高値を更新(4.19)。

○青島東京都知事が選挙公約の「世界都市博覧会」開催の中止を決定(5.31)。

×北朝鮮が天候不順により食糧不足となり、日韓でコメを援助(6)。

○製造物責任(PL)法が施行(7.1)。

○PHS(簡易型携帯電話)サービス開始(7.1)。

○参議院選挙で新進党が参院第2党に躍進(7.23)。

○コスモ信組(7.31)、兵庫銀、木津信組(8.30)が経営破たん。

○東京外為市場は、日米独の協調介入でドル高・円安が進み、一時1ドル=99円台と半年ぶりの円安水準に戻る。東京株式市場も全面高となり、終値も半年ぶりに1万8,000円台に回復(8.16)。

○日本銀行が、公定歩合を0.5%引き下げ、年0.5%として即日実施(9.8)。

○政府が、総事業費14兆2,200億円と史上最大の経済対策を決定(9.20)。

○アジア太平洋経済協力会議(APEC)大阪会議が開催(11.15~19)。

○日本企業の海外生産シフトや海外依存が進む-トヨタ、ニッサンの94年度の海外生産が初の100万台を突破。6月のカラーTVの輸入台数が国内生産台数を上回る。富士通が96年初めから海外調達率100%のパソコンを販売する計画を発表。

○12月の完全失業率は3.4%で、11月に続き統計開始以来、最悪を記録。95年平均でも3.2%となる(総務庁調べ)。

○95年の企業倒産は、負債総額で史上最悪の9兆2,411億円、倒産件数では15,108件と9年ぶりの高水準となる(東京商工リサーチ調べ)。

マスコミ・広告・媒体(1995)

○阪神大震災に見舞われた神戸の新聞・放送各社は震災下で業務を続行(1)。

×世界的情報通信基盤(GII)整備のための「情報社会に関するG7閣僚会議」がブリュッセルで開催される(2.24~26)。

○マスコミ各社は、94年の松本サリン事件の報道について第一通報者を容疑者として扱ってきたことに関して誤報を認める(4~5)。

○CATVや番組製作会社が利用できる映像や音響などを収集、保管して提供する「東京映像アーカイブ」が業務開始(5.22)。

○日本たばこ協会が、テレビ、ラジオのたばこCMの自主規制強化策をまとめる(6.19)。10月から実施。

○日経新聞社、富士通などがNTTの超高速回線を使い、企業向けのマルチメディア情報サービス「MEDIA TOWER」を開始(7.1)。

○PCM音声放送事業者のミュージックバードとサテライトミュージックが対等合併、「ミュージックバード」が新発足(7.1)。

○読売新聞社は、視聴覚障害者が読売新聞の記事を音声で聞くことができるパソコン通信の「サービスSPD」を開始(8.1)。

○毎日新聞社、朝日新聞社、北海道新聞社などが、それぞれインターネットのホームページを開設(8)。企業、自治体などでも、ホームページの開設が相次ぐ。

×英国BBCが世界初のデジタル音声放送の本放送を開始(9.27)。

○エフエムジャパンがFM文字多重放送の「アラジン」の放送開始(10.1)。

媒体の発足(1995)

○愛媛朝日テレビ(EAT)4.1、琉球朝日放送(QAB)10.1、東京メトロポリタンテレビジョン(MXテレビ)11.1開局。

○エフエム福島10.1、関西インターメディア10.16開局。

○創刊誌数が10年ぶりに200誌を超える。主な創刊誌として女性ライフスタイル誌-「VERY」光文社6.7、「ラ・ヴィ・ドゥ・トランタン」婦人画報社10.2など。生活実用情報誌-「幼稚園ママ」朝日新聞社6.2、「おはよう奥さん」学習研究社6.2、「saita」芝パーク出版10.12など。

エリア情報誌-「Monthly Walker」角川書店4.25、「POTA」小学館9.19、「関西ザ・テレビジョン」角川書店12.6など。パソコン関連情報誌-「日経Win PC」3.29、「日経マルチメディア」7.15ともに日経BP社、「DOORS」朝日新聞社9.29など。健康情報誌-「大丈夫」小学館4.8、「ゆほびか」マキノ出版11.2など。

○テレビ局数123局(3局増)

○ラジオ局94局(2局増)

○創復刊誌数202誌、休廃刊誌数130誌

媒体普及率(1995)

テレビ契約数 35,027,169
(うち、衛星) (6,580,934)

(NHK契約世帯数)

カラー普及率 <98.9%>
VTR普及率 <73.7%>

(消費動向調査)

国内10大ニュース(1995)

○M7.2の直下型地震による「阪神大震災」発生(1.17)。6,308人が死亡

○東京の営団地下鉄に毒ガスのサリンがまかれ、11人が死亡、約5,000人が重軽症を負う

○相次ぐ金融機関の経営破たんと不良債権問題で金融不安が拡大

○拉致事件を契機に、オウム真理教の関係とされる一連の事件が明かされる

○野茂が米大リーグで活躍、新人王も獲得

○公定歩合が史上最低の0.5%に(9.8)

○米兵による女子小学生暴行事件をきっかけに沖縄の米軍基地問題が紛糾

○統一地方選で無党派旋風が吹き荒れる

○世界都市博覧会の中止を青島都知事が決定(5.31)

○景気低迷で失業率が上昇、企業倒産も続発

海外10大ニュース(1995)

×フランスがムルロワ環礁で核実験を強行。国際的非難が高まる(9.5~)

×ラビン・イスラエル大統領が、イスラエル人により暗殺される(11.4)

×ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争終結の平和協定が結ばれる(12.14)

×アメリカ連邦政府ビルで史上最悪の爆弾テロ事件(4.19)

×韓国の廬前大統領、全前大統領が逮捕(11~12)

×ミャンマーのアウン・サン・スー・チーさん、6年ぶりに解放(7.10)

×O・J・シンプソン被告に無罪判決(10.3)

×韓国ソウル市で営業中の百貨店が突然崩壊。500人以上が死亡(6.29)

×ロシア連邦内のチェチェン紛争は不安定な状態が続く

×ロシアのサハリンで直下型大地震発生。2,000人以上が死亡(5.28)

世相・風俗(1995)

○日本の安全神話が崩壊したといわれた年-淡路島北部を震源とするM7.2の直下型の兵庫県南部地震が発生、兵庫県を中心に建物の倒壊や火災が相次ぐ。高速道路、駅、役所、病院なども倒壊。交通、通信、電気、水道などのライフラインが寸断された(1.17)。死者・行方不明者は6,308人。

午前8時すぎ、東京の営団地下鉄の3路線・5本の電車に異常な臭気が発生(3.20)。死者11人、重軽傷者約5,500人を出す、毒ガス「サリン」による無差別テロ事件となる。その他、新宿駅地下トイレの青酸ガス発生未遂事件(5.5)、東京都知事宛郵便物爆破事件(5.16)などが起き、オウム真理教幹部の逮捕が相次ぐ。警察庁の国松長官が狙撃される(3.30)。

○金融機関の「不倒神話」も崩壊-'94年に放漫経営で行き詰まった東京共和・安全信用組合の問題が大型経済事件に発展。コスモ信用組合(7.31)、兵庫銀行、木津信用組合(8.30)、大阪信用組合(12.7)の経営破たんが相次ぐ。

○阪神大震災直後から、全国から若者を中心に多数の人が被災地に入り、ボランティアとして活躍。企業もボランティア支援のために特別休暇制度を設けるなど、社会人の参加を支援した。

○米大リーグで日本人の野茂投手が活躍。新人王も獲得するなどで、野茂ブームとなる。日本でも、オリックスのイチロー選手が'94年に続き活躍。

ウィンドウズ95フィーバー、パチンコブーム、スノーボードブーム、SMAPブーム、安室奈美恵ブーム

消費者・住民運動・公害(1995)

○水俣病患者として行政の認定制度で認められなかった被害者が、患者としての救済を求めていた「水俣病未認定救済問題」が、水俣病公式発見から40年目にして、政府・与党の示した最終解決案を各患者団体が受け入れて決着(10)。各患者団体の平均年齢は70歳。

時の商品・新製品(1995)

○行動範囲を拡大する商品-インターネット、パソコン通信、携帯電話、ポケットベル、マルチメディアマンション、家庭用通信カラオケ、一体型パソコン、携帯端末、個性派RVなど。

○安全対策、不安を解消する商品-耐震住宅、非常用品・避難グッズ、地震保険、エアバック標準装備乗用車、アレルギーフリー衣料、抗菌・防臭下着、ミネラルウォーター、ミネラル水生成器、携帯おしり洗浄器、空気清浄機、SPF豚など。

○低価格商品-ビール風発泡酒、国内航空券事前購入割引制度、土日・昼間専用の鉄道回数券、特定通話割引サービス、低価格パソコンなど。

○居ながらにして自分の好きな商品を入手-個人輸入、テレビショッピング、インターネット通販、地方自治体のアンテナショップなど。

○注目を集めた商品-簡易型携帯電話(PHS)、「Windows95」、デジタルカメラ・ビデオカメラ、32ビットゲーム機、マルチメディアタイプのワイドテレビ、見えるラジオ、フルカラーワープロ、ミニディスク、輸入住宅、フローリングクリーナー、スノーボード、地ビール

テレビCM(1995)

日産自動車<イチロ ニッサン>イチロー、公共広告機構<震災支援>、富士通・FMV<ザ・初心者>高倉健、日立製作所・FLORA PX<いわゆるひとつのWサポートですね>長嶋茂雄、ツーカーセルラー東京<パパデチュヨ>本木雅弘、アステル東京<おでかけ電話は、ルルルのル>、サカイ引越センター<勉強しまっせ>徳井優、華ゆり、NOVA外語学院<NOVAの日>山崎一、グアム政府観光局<遠くの日本より、近くのグアム>、富士写真フイルム・スーパー写ルンです<武士の高島一家>高島忠夫一家、東京ビューティーセンター<私、脱いでもすごいんです>、日本コカ・コーラ・ジョージア<'95飯島 夏>飯島直子、日清食品・カップヌードル麻婆<あさばあ>大島朱美、サントリー・アイスジン<ジンジンジン>森高千里、サントリー・ニューオールド<恋は、遠い日の花火ではない>長塚京三、サントリー・新モルツ<新球団結成>川籐幸三、大沢啓二他、カルピス食品工業・カルピスウォーター<ココロにウォーター>内田有紀

新聞広告(1995)

山梨県<山梨県を面接してください。>、沖縄県<生きることの豊かさに出会う島、沖縄>、秋田県<秋田県は骨が伸びてきた。>、日産自動車<変わらなきゃ。>イチロー、ダイエー<お願い!買ってください。>、としまえん<4倍としまえん>、モトローラ<好奇心とモトローラ>、マイクロソフト・ウインドウズ95<もう、テレビより面白い。>、バンダイ<今日は、何をしますか。>、小学館・小学一年生<人生は、みんな一回。>笠智衆、ニコン・F4<あの事件の夜、父は現場から帰ってこなかった。>、メルセデス・ベンツ日本<100年目の責任です。>、松下電器産業<ファイト>、キヤノン販売・ニューピクセルディオ<実感画質。>、国際羊毛事務局<おやっ、なるほど>、トヨタ自動車<ビッグチャレンジ>野茂英雄、JR東海<そうだ、京都行こう。>、日本たばこ産業<ムラリラリ>、東芝<DVDがやって来た>、東京ガス<こんな部屋に帰りたい。>、ボルボ・カーズ・ジャパン<側面エアバッグ>

話題のテレビ番組(1995)

○地下鉄サリン事件、オウム真理教関連施設への家宅捜査などから、各局は競って報道番組、ワイドショーなどでオウム真理教の報道を開始。4月には“オウム特番”をプライムタイムで組むなど、番組編成も混乱。

○先にレンタルビデオで話題を集めたアメリカのミステリードラマ「X-ファイル」(ANB)がゴールデンタイムにレギュラー番組として登場(11.22)。

○視聴覚障害者を主人公にしたドラマ「愛してると言ってくれ」(TBS系)が話題となり、手話への関心も高まる。

○「僕らに愛を!」(CX系)、「毎度おジャマしまぁす」(TBS系)、「セカンド・チャンス」(TBS系)、「SALE!」(ANB系)など、コメディータッチのドラマが春の番組改編時から増加。

○人気の高かった「3年B組金八先生」(TBS系)が復活(10.12~)。

○インターネットが話題となるなか、インターネットを解説した番組「インターネット・エキスプレス」(TX系)が登場(10~)。

○気象業務法が改正され、気象予報士が独自の局地予報を公表できることとなり、各局でも天気情報番組のなかで、特定の場所の気象を予報する「ピンポイント予報」を設けるなど、番組の個性化が進んだ。

○'94年秋から始まった「HEY!HEY!HEY!」(CX系)に続き、「FAN(ファンタスティックナイト)」(NTV系)、「歌いこみ音楽隊!」(TBS系)などの音楽番組が増加。

○自慢の骨董品や、家に伝わる宝物を鑑定する「開運!なんでも鑑定団」(TX系)が話題を集める。

NHK(1995)

《走らんか!》20.0%〈八代将軍吉宗〉26.4%

・朝の連続テレビ小説「春よ、来い」が、放送期間が1年と長かったことや、主役の途中交代などがあり、視聴率はビデオリサーチの調査開始以来、同番組の歴代のなかで最低の24.7%となる。

・様々な角度からソフトウェア産業を分析したNHKスペシャル「新・電子立国」が話題を集める。

・NHK衛星第一が、アメリカ大リーグの野茂投手の先発試合を中継。

流行語(1995)

戦後50年、変わらなきゃ、がんばろうKOBE、ライフライン、安全神話(の崩壊)、ボランティア元年、NOMO、マインドコントロール、乱脈融資、金融不安、護送船団方式、ジャパン・プレミアム、超氷河期、無党派、インターネット、WWW(World Wide Web)、SMAP、キムタク、だ・よ・ね、ああ言えば上祐、官官接待、シャネラー、激やせ、ワタシ脱いでもすごいんです

流行歌(1995)

レコード大賞:trf<Overnight Sensation>

最優秀新人賞:美山純子 桃と林檎の物語

新人賞:華原朋美、矢吹春佳

LOVE LOVE LOVE/嵐が来る
WOW WAR TONIGHT
HELLO
Tomorrow never knows
シーソーゲーム
HELLO Again
奇跡の地球
TOMORROW
ロビンソン
LOVE PHANTOM
CRAZY GONNA CRAZY
KNOCKIN'ON YOUR DOOR
ら・ら・ら
ズルい女

○ミリオンセラーはシングルが前年より10曲多い28曲、アルバムが6枚多い14枚。また総売上げ枚数でもシングル1億2,388万7千枚、アルバム1億258万7千枚といずれも過去最高売上となる。

話題の映画(1995)

洋画
ダイ・ハード3
スピード
フォレスト・ガンプ
マディソン郡の橋
ウォーターワールド
アポロ13
マスク

邦画
耳をすませば
ゴジラVSスペースゴジラ
男はつらいよ・拝啓車寅次郎様/釣りバカ日誌
学校の怪談
ドラえもん・のび太の創世日記/他
'95 春東映アニメフェア

○全国の映画館数は1,776館で前年より18館増え、2年連続の増加。年間入場者数も過去最低の前年に比べ450万人(3.3%)増の1億2,704万人となる。

○各配給会社は入場者獲得のため、毎週月曜日の最終回割引き、毎週金曜日の女性割引きなど、独自のサービスを展開。

○松竹が、大船撮影所に「鎌倉シネマワールド」をオープン(10.10)。

ベストセラー(1995)

遺書
松本
ソフィーの世界
フォレスト・ガンプ
マディソン郡の橋
幸福の科学興国論
大往生
パラサイト・イヴ
「ダービースタリオン3」公式パーフェクトガイド
新・太陽の法
「ダービースタリオン」全書

○「大」の付く本ブーム-永六輔の「大往生」にはじまり、「大教訓」「大航海」「大真実」「日本経済の大逆流」など「大」が付いた本が数多く出版。

○おごるな上司!(堀田力)、続「超」整理法・時間編(野口悠紀雄)、脳内革命(春山茂雄)がビジネスマンを中心に話題を集める。

○遺書(144万部、初版からの累計209万部)、松本(135万部)、ソフィーの世界(102万部)、フォレスト・ガンプ(101万部)がミリオンセラーを記録。

話題のマンガ(1995)

○大人気マンガ「ドラゴンボール」が10年間の連載にピリオド。

○日本のアニメが海外で話題-米国では「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」、「セーラームーン」、「ドラゴンボール」。欧州やアジアでは「アルプスの少女ハイジ」、「聖闘士星矢」、「ドラえもん」が人気となる。

○マンガCD-ROM登場-「ウィンドウズ95」の発売にタイミングを合わせるように「マンガCD-ROM倶楽部」(企画・四次元、製造ゲームバンク)、「MANGAROM」(小学館)が相次いで発売される。

金田一少年の事件簿(少年マガジン)、行け!稲中卓球部(ヤングマガジン)、H2(少年サンデー)、名探偵コナン(少年サンデー)、ドカベン(少年チャンピオン)、オデッセイ(ビッグコミックスペリオール)、おーい!竜馬(ヤングサンデー)

ファッション(1995)

○10代の女性を中心にミニピタTシャツ、カチューシャ代わりのサングラス、ヘソ出しルックが流行。

○豊かなバストを演出する新機能ブラジャーが人気となる。また、“見せる下着”が一つのファッションとなり、男性用のブリーフを女性が買い求めた。

○アニマル柄、再びブーム。豹、蛇、牛、キリンなど様々な動物柄が登場。

○20年ぶりにロングブーツが大流行。

○カジュアルフライデーを採用する企業が増え、ビジネスマンもお洒落に。

気象状況(1995)

○この年も各地で地震が相次ぐ-関東大震災に次ぐ、昭和以降では最大の地震災害となった阪神大震災が発生(1.17)。岩手県沖でM7.2の地震発生。八戸、盛岡で震度5を記録(1.7)。新潟県北部でM6の地震。気象庁では、一部地域で震度6に近い揺れがあったと推定(4.1)。駿河湾でM5.1の地震。静岡、小田原で震度4(4.18)。北海道空知支庁でM5.6の地震。北竜町で震度5(5.23)。伊豆半島東方沖で群発地震(9.29~10.11)など。

×世界中でM7以上の地震が相次ぐ-ロシア・サハリンでM7.6の地震が発生(5.27)。死者1,989人以上。中国とミャンマーの国境付近でM7.2(7.12)。チリ北部でM7.3(7.30)。インドネシア・スマトラ島でM7.0(10.7)。メキシコでM7.2(10.9)など。

○2年連続の猛暑-6月から梅雨明けまでは低温、多雨、日照不足と'93年の夏を思わせるような天候が続いたが、梅雨明けとともに関東以西では連日最高気温が30℃を超え、東京では真夏日が史上最長の37日を記録。

1994年(平成6年)

経済白書 副題(1994)

厳しい調整を越えて新たなフロンティアへ

経済概況(1994)

長期低迷を続けていた日本経済は、平成6年になって資産価値の下落、設備の過剰など多くの不況後遺症を抱えるなか、6月以降、所得税減税、夏の猛暑、円高を主因とした価格低下などから、個人消費が部分的ながらも盛り上がり、生産活動も増勢に転じ、企業収益にも改善傾向が見られるなど、ようやく緩やかではあるが景気回復の傾向が出てきた。

経済成長率 名目 0.8% 実質 0.6%
民間最終消費支出 名目 2.7% 実質 1.9%
民間企業設備投資 名目 -7.6% 実質 -5.3%
輸出 名目 0.5% 実質 4.6%
消費者物価    0.7%  

日本の広告費(電通調査)(1994)

○3年ぶりに前年を上回った。

○自動車・関連品やサービス・レジャーの広告が活発化。

  億円 対前年比(%)
総広告費 51,682 (100.8)
新聞 11,211 (101.1)
雑誌 3,473 (101.6)
ラジオ 2,029 (96.0)
テレビ 16,435 (103.4)
SP 18,409 (98.7)
ニューメディア 125 (105.0)

政治・経済・業界(1994)

×アメリカ、カナダ、メキシコによる北米自由貿易協定(NAFTA)が発効。欧州連合(EU)の12ヵ国と欧州自由貿易連合(EFTA)の5ヵ国が参加して欧州経済地域(EEA)が発足(1.1)。

○衆議院への小選挙区比例代表制の導入を柱とする政治改革関連法案が、衆参両院本会議で可決、成立(1.28)。

○政府が、所得・住民税減税の先行実施、公共投資の拡大などを柱とする総額15兆2500億円の総合経済対策を決定(2.8)。

○スーパー最大手のダイエーが、忠実屋、ユニードダイエー、ダイナハの3社を吸収合併(3.1)。スーパーとしては北海道から沖縄までをカバーする日本初のナショナルチェーンを実現。

○政界再編が進む中、首相の交代が相次ぐ-1億円借り入れ問題などから細川首相が辞任を表明(4.8)。新生党の羽田氏が連立与党などの支持を受け衆参本会議で首相に指名(4.25)。新生党、日本新党、自由党と衆院会派「改革の会」が、衆院の統一会派「改新」を社会党抜きで結成(4.25)。社会党が連立政権離脱を表明(4.26)。少数与党の羽田内閣が発足(4.28)。羽田内閣が総辞職を表明(6.25)。自民党、社会党、新党さきがけ擁立により、社会党の村山首相が誕生(6.29)。共産党を除く野党により、所属国会議員200人を超える「新進党」が旗揚げ(12.10)。

○円高が加速し、1ドル=99円93銭(東京・終値)となり戦後初100円を突破(6.27)。11月には1ドル=96円40銭と戦後最高値を更新(11.2)。

×核問題解決への米朝交渉が進む中、北朝鮮の金日成主席が死去(7.8)。平壤放送は、金正日書記による全権力の継承が決定された事を伝える(7.12)。

○アジアの拠点をめざす、関西国際空港が開港(9.4)。

○城南信用金庫が懸賞金付き定期預金を発売(11.7)。

○経済企画庁が、景気の谷は「93年10月」と発表(11.17)。今回の不況期間は30カ月に。

○JT株上場(11.27)、初値は119万円と低調。

○9月中間決算の東証1部上場企業715社の業績は、売上高は1.6%減少だが、経常利益は2.3%増加で4年ぶりの増益となる(和光経済研究所調べ)。

○勤労者世帯の94年平均実収入が名目値で初の減少となる(家計調査)。

マスコミ・広告・媒体(1994)

○NTTは、2015年までに45兆円の資金を投入し、全加入者回線の光ファイバー化をめざすなど、マルチメディア時代に向けた基本構想を発表(1.12)。

○郵政省が、通信政策局内に「マルチメディア振興室」を設置(3.1)。文部省も政策課に「マルチメディア政策企画室」を設置(6.20)。

○郵政省の「有線テレビジョン放送の現況」(3月末現在)によると、都市型CATVの施設数は148施設で、受信契約者数は約163万世帯(対前年比51.5%増)となる。

○関西からの情報発信機能強化をはかるため、全国の新聞、通信、放送58社により「関西プレスクラブ」を発足(5.18)。

○民放連、新聞協会など著作権利者20団体で構成する「マルチメディア問題に関する著作権連絡協議会」が発足(7.1)。

○PCM音声放送のピーシーエム・ジパングコミュニケーションズとニッポンミュージックコングレスが合併。ジパング・アンド・スカイコミュニケーションとなる(10.1)。

○TOKYO FMがFM文字放送「見えるラジオ」の本放送開始(10.1)。

○ニールセン・ジャパンが機械式個人視聴率調査を開始(11.1)。

○都営地下鉄で一部を除き、車内や駅のホームでAMラジオの聴取が可能となる(11.1)。

○市町村を放送エリアとするミニFMのコミュニティー放送の開局が相次ぐ-1992年12月に第1号が開局、94年は6局が開局し合計12局となる。

媒体の発足(1994)

○鹿児島読売テレビ(KYT)4.1開局。

○エフエム栃木4.1開局。

○テーマを絞ったセグメント誌を中心とした創刊誌が注目を集める。

男性誌-「type」キャリアデザインセンター5.10、「PAN・JA」扶桑社6.25、「PENTHOUSE JAPAN」ぶんか社11.30など。関西版情報誌-「Kansai Walker」角川書店6.28など。健康情報誌-「日経ウエルネス」日経BP社10.8など。コンピューター関連情報誌-「日経Click」日経BP社10.8、「WIRED」同朋舎出版11.21など。家庭用ゲーム誌-「Game Walker」角川書店9.22、「The Playstation」ソフトバンク11.29など。

○「月刊Asahi」朝日新聞社、「ル・クール」学習研究社、「マダム」鎌倉書房などが廃刊。

○テレビ局数120局(1局増)

○ラジオ局数92局(1局増)

○創復刊誌数157誌、休廃刊誌数120誌

媒体普及率(1994)

テレビ契約数 34,701,008
(うち、衛星) (5,862,530)

(NHK契約世帯数)

カラー普及率 <99.0%>
VTR普及率 <72.5%>

(消費動向調査)

国内10大ニュース(1994)

○全国各地で記録的な猛暑、水不足が深刻化

○日本人初の女性宇宙飛行士・向井千秋さん、宇宙へ(7.8~23)

○政権交代が相次ぎ首相が3人、自民・社会・さきがけ連立の村山政権誕生(6.30)

○円レート、戦後初の100円突破(6.27)

○価格破壊が進行

○平成コメ騒動

○関西国際空港が開港(9.4)

○中華航空機が名古屋空港で着陸に失敗、炎上、264人死亡(4.26)

○大江健三郎氏にノーベル文学賞(10.13)

○松本市で有毒ガス「サリン」発生、7人が死亡(6.27)

海外10大ニュース(1994)

×ルワンダ内戦で難民200万人

×アメリカの中間選挙で野党・共和党が大勝(11.8)

×南アフリカで全人種参加の初の制憲議会選挙実施(4.26~30)、ネルソン・マンデラ大統領が誕生(5.9)

×北朝鮮の核問題と金日成首席の急死(7.8)

×中東和平の前進、イスラエル・ヨルダン平和条約調印(10.26)

×バルト海でフェリー「エストニア号」沈没、死者・不明者900人超す(9.28)

×ドロ沼化するボスニア・ヘルツェゴビナ内戦

×アメリカ軍のハイチ進攻を回避、民政復帰(10.15)

×北アイルランド紛争に和平の兆し、アイルランド共和軍が停戦(9.1)

×英仏海峡の「ユーロトンネル」が開通(5.6)

世相・風俗(1994)

○“観測史上最も暑い夏”-全国各地で最高気温を更新。プールは人気となるが、遊園地などの屋外施設は入場者が減少。ミネラルウォーター、ビール、エアコン、水着など夏の商品が爆発的に売れる。暑さのために熱中症で倒れる人が続出。

○プロ野球を中心にスポーツ界に話題が集まる-セ・リーグで史上初の同率最終日決戦、日本シリーズで長島巨人が初の日本一に(10.29)、オリックスのイチロー選手が振り子打法で史上初の210安打を記録。F1レーサー・アイルトン・セナ選手がサンマリノGPで死亡(5.1)。2場所連続全勝優勝で貴乃花が横綱に(11.23)。広島でアジア競技大会開催(10.2~16)。

○平成コメ騒動-93年産米が大凶作となり、94年に入ると「コメが無くなる」との情報が全国を駆け巡り、米屋やスーパーの店頭からコメが姿を消した。緊急輸入米が売り出されるが、人気はいまひとつで、逆に国産米指向が強くなり、国産のヤミ米が高騰。この現象も4月以降には鎮静化。

○「いじめ自殺」が深刻化-いじめを苦に愛知県の中学生が克明な遺書を残し自殺(11.27)。全国の家庭や学校関係者に衝撃を与えた。

○この年は、一般人のピストル被害が増加、バラバラ殺人事件も相次ぐ。松本サリン事件、「悪魔ちゃん」命名事件、屋台村ブーム

消費者・住民運動・公害(1994)

○日本でも欧米並みの強い酸性雨が降り、樹木の立ち枯れ現象の原因になっている可能性が高いことが明らかとなる(環境庁調べ)。

○全国規模でボランティア活動を進めている「全国福祉協議会」「日本青年奉仕協会」など11の民間団体が、全国組織「広がれボランティアの輪連絡会議」を結成(6)。

時の商品・新製品(1994)

○進む円高により、国産商品より割安な輸入商品などが注目を集める-輸入ビール、輸入コーラ、輸入車、PB商品、格安海外旅行、海外委託生産の低価格コンパクトカメラなど。

○新技術に裏打ちされた-通信モデム内蔵カメラ一体型VTR、カーナビゲーションシステム、レンズ交換のできる高級コンパクトカメラ、携帯情報端末、ワイドテレビ、高機能スーツ、透けない白い水着など。

○規制緩和に伴い-売り切り携帯電話、定期借地権付き住宅、懸賞金付き定期預金など。

○注目を集めた商品-家庭用32ビットゲーム機、パソコン通信、パーソナルファクス、CD-ROMソフト、テレビパソコン、逆輸入車、小型RV車、生前給付特約付き保険、24時間風呂装置、低価格一眼レフカメラ、通信カラオケ、ハンディカラオケ、家庭用生ごみ処理器、携帯用MDプレーヤー、電動自転車、節水型電気洗濯機、焼きたて直送パン、イカスミ食品(パン、スパゲッティ、ポテトチップスなど)、ニンジンジュース、無糖茶飲料、抗菌文具、消音ピアノ、パワーセンター、志摩スペイン村

テレビCM(1994)

NTT移動通信網・ムーバ<課長・島耕作>宅麻伸、日本移動通信・タックスミニモ<きっと、IDO>安田成美、ツーカーセルラー東京<ミチコと話す編>本木雅弘、国際電信電話<安いがイチバン>西田敏行、谷啓、日本電気・98MULTI<スグできる>大地康雄、有田気恵、東芝・ワイドバズーカ<鋭い輝き>、ニッセン・カタログ<見てるだけ~>石田えり、田嶋陽子、人村明美、サントリー・ボス<会議編>矢沢永吉、サントリー・CCレモン<公園で「イエ~」>、ポッカ・ラバットアイスビール<青空編>、キリンビール・一番搾り<すきやき>緒形拳、鈴木杏樹、宝酒造・タカラカンチューハイDX<すったもんだが、ありました>宮沢りえ、湖池屋・ドン・タコス<ストリート・オブ・ドン・タコス>、三洋電機・新テブラコードるす<つよし君とふとし君とけが>所ジョージ、JR東海・京都キャンペーン<そうだ京都、行こう>、第一生命・キーパープラン<死んでからじゃ、おそい>泉谷しげる

新聞広告(1994)

・44道府県が「全国地域情報発信推進協議会」を結成。新聞15段を使った各県のPR広告が全国59紙で展開(7~'95.3)-山口県<東京卒業>、新潟県<環日本海。>、香川県<高松県とか言わないでね。>など。

NTT移動通信網<きょうから、ドコモ値下げ。>、東京デジタルホン<値下げ>、関西国際空港・開港告知<西まわりで、ふるさとへ。>横綱曙、マイクロソフト・オフィス<世界なんて一瞬で変わる。>、シャープ・ザウルス<欲しいときに、すぐ取れなきゃ情報といえないじゃないか。>、日本アイ・ビー・エム・PS/V Vision<かんたんパソコン>、サントリー・南アルプスの天然水<主婦のための水問題>、あき缶処理対策協会<リサイクルは簡単でなければ、ブームで終わる。>、メルセデス・ベンツ日本<人は誰でもミスをする。>、西武百貨店<安いものはほしくない。安くなったものがほしい。>、日本橋三越<安くは、ありません。>、日本即席食品工業協会<インスタントラーメン正誤表>、BMWジャパン<独走>

話題のテレビ番組(1994)

○他局より少しでも早くスタートして視聴率を獲得しようとの狙いから、中途半端な時間から始まる番組が増加-マジカル頭脳パワー!!(NTV、19:54~)、きょうの出来事(NTV、22:55~)、どうーなってるの?!(CX、9:55~)、浪漫紀行・地球の贈り物(TBS、22:25~)など。

○“早朝番組競争”が激化-日本テレビの「ジパングあさ6」「ズームイン!!朝!」に対抗して4月から「めざましテレビ」(CX)、「ニュースもぎたて朝一番」(TX)が参入、10月からは「やじうま6」(ANB)、「ザ・フレッシュ」(TBS)が参入。

○スポーツ中継にこの年も人気が集まる-セ・リーグの優勝がもつれたナイター中継、日本シリーズ中継、ボクシング・バンタム級の薬師寺対辰吉戦など。サッカー・Jリーグ中継はプロ野球人気にやや押され気味。

○料理の鉄人(CX系)、チューボーですよ!(TBS系)などの料理バラエティー番組が話題となる。

○視聴者から情報を募るバラエティー系番組「投稿!特ホウ王国」(NTV系)がヒット。

○ドラマでは、「同情するなら…」が流行語となった「家なき子」(NTV系)、タイトルが話題となり、いじめ問題を描いた「人間・失格」(TBS系)がヒット。「妹よ」「29歳のクリスマス」(CX系)なども話題となる。

○地方局が制作した番組を全国ネット化したり、地方局が制作したドラマを地方だけで放送するという動きが広がる。

○関西テレビが、Jリーグの中継に、CM中にも試合中継を流す実験放送を実施(5.15)。

○12年にわたり年間視聴率の「三冠王(全日、ゴールデン、プライム)」を続けていたフジテレビを抜いて、日本テレビが94年年間視聴率の「三冠王」を獲得。フジテレビもゴールデンとプライムは同率で「二冠」は死守。

NHK(1994)

《ぴあの》25.5%《春よ、来い》24.7%(10~'95.9)
〈花の乱〉13.9%(4~12)

○日曜日の朝8:30から小・中学生をターゲットに「週刊こどもニュース」をスタート(4.10)。子供たちの間で話題となる。

○恐竜ブームにのり、「NHKスペシャル」では「生命・40億年はるかな旅花に追われた恐竜」「これが恐竜だ!」「“巨大”生命システムの謎~草食恐竜」などを放映(7~8)。

流行語(1994)

人にやさしい政治、新・新党、価格破壊、規制緩和、内外価格差、空洞化、大往生、すったもんだがありました、同情するなら金をくれ、イチロー、マルチメディア、インターネット、デリバティブ、関空、契約スチュワーデス、不惜身命、トンちゃん、猛暑、水不足、サリン、平成コメ騒動、○○の鉄人、コギャル、茶髪、ゴッドハンド、いじめ、就職氷河期

流行歌(1994)

レコード大賞:Mr.children<innocent world>

歌唱賞:川中美幸

最優秀新人賞:西尾夕紀 海峡恋歌

新人賞:Be-B、水田竜子

innocent world
ロマンスの神様
恋しさと せつなさと 心強さと
Don't Leave Me
空と君のあいだに/ファイト!
Hellow,my friend
survival dAnce~no no cry more~
あなただけ見つめてる
Boy Meets Girl
世界が終るまでは…
TRUE LOVE
IT’S ONLY LOVE/SORRY BABY
愛が生まれた日

○ミリオンセラーはシングルが'93年より1曲多い18曲、アルバムは同数の8曲。オーディオレコードの生産数は'93年より3%減の4億400枚に止まる。

話題の映画(1994)

洋画
クリフハンガー
トゥルーライズ
シンドラーのリスト
ライオン・キング
パーフェクト・ワールド

邦画
平成狸合戦ぽんぽこ
ゴジラVSメカゴジラ
男はつらいよ/釣りバカ日誌6
94春東映アニメフェア、ドラえもん のび太と夢幻三剣士/他
ヒーローインタビュー

○立地条件や定員などの規制緩和により、シネマコンプレックス(複合映画館)の開館が相次ぎ、'76年以来18年ぶりに映画館数が増加となる。年間映画入場者数は減少傾向が止まらず。

○松竹が映画ファンド第1号の「映画ファンドNo.1」を設立(11.28)。松竹の他、第一勧業銀行、三井物産、富士通、ロッテなど32社が投資。

ベストセラー(1994)

日本をダメにした九人の政治家
大往生
マディソン郡の橋
遺書
FBI心理分析官
ファイナルファンタジー6
天使の自立(上・下)
ガン再発す(逸見政孝・晴恵)
「超」整理法(野口悠紀雄)
日本一短い「母」への手紙

○大江健三郎氏のノーベル文学賞の受賞が決定(10.13)。

○「マディソン郡の橋」(初版からの累計222万部)、「ワイルド・スワン(上・下)」(上・下累計210万部)、「南仏プロバンスの12か月」(累計60万部)、「完全自殺マニュアル」などが2年連続の売れ行き良好となる。

○「『超』価格破壊の時代」「超恐慌」などの「超」を冠にしたビジネス書、浜田幸一「日本をダメにした九人の政治家」、後藤田正晴「政と官」、武村正義「小さくともキラリと光る国・日本」などの政治家本が、'93年暮れからこの年にかけ続々登場し、注目を集める。

話題のマンガ(1994)

○漫画文庫本ブーム-'93年7月秋田書店が「ブラック・ジャック」を文庫化、700万部の売れ行きに触発され、朝日新聞社「サザエさん」、中央公論社「プロゴルファー猿」、日本文芸社「いなかっぺ大将」、小学館「ドラえもん」、アース「赤胴鈴之助」、講談社「夏子の酒」、スコラ「エリア88」、角川書店「ロストワールド」などが相次ぎ登場。

○プロだけではなく、一般の若者を対象とした新たな漫画コンクールが注目を集める-パルコのPR誌「GOMES」による「GOMESマンガグランプリ」、ソニー・マガジンズ主催の「コミック・オーディション」。

今日は元気か(モーニング)、赤ちゃんと僕(花とゆめ)、金田一少年の事件簿(少年マガジン)、修羅の門(月刊少年マガジン)

ファッション(1994)

○若い女性にミニスカート・パンツが復活。プラットフォーム・シューズが人気となる。

○夏には透けない白い水着がヒット。

○ビジネスマンに三つボタンスーツ、襟ベストのスリーピース、高機能スーツが浸透。

気象状況(1994)

○4月以降、全国的な高温と少雨が続き、空梅雨から7~8月には全国各地で統計開始以来の記録を更新する猛暑となる-日最高気温では山形で40.8C°(7.25)、天竜で40.6C°(8.4)、八開(愛知)で40.3C°(8.5)などを記録。6~8月の真夏日の日数では大阪で70日、名古屋66日、福岡64日、東京53日。給水制限や断水を行った都道府県は40にも及んだ。11月半ばを過ぎても九州、中国地方を中心に給水制限が続いた。

○釧路で震度6を記録、北海道東部を中心に200人以上が重軽傷、北方4島でも多数の死傷者を出したM8.1の「北海道東方沖地震」(10.4)。青森、岩手を中心に死者2人、負傷者300人以上を出したM7.5の「三陸はるか沖地震」(12.28)など、この年も地震が相次ぐ。

×ロサンゼルス市を中心とした南カリフォルニア一帯でM6.8の「ロサンゼルス地震」が発生(1.17)。死者61人、負傷者9,000人以上。

1993年(平成5年)

経済白書 副題(1993)

バブルの教訓と新たな発展への課題

経済概況(1993)

平成5年の日本経済は、企業設備投資の減少と個人消費の低下で景気低迷が続き、不況の影響が一段と深刻になった。前半に景気底入れの期待が生まれたが、後半は急激な円高、冷夏・長雨、ゼネコン汚職などが重なり、景気浮揚をめざして史上最大規模の総合経済対策が決定されたが、景気回復の兆しが見られないまま年末を迎えた。

経済成長率 名目 0.9% 実質 0.3%
民間最終消費支出 名目 2.4% 実質 1.2%
民間企業設備投資 名目 -11.0% 実質 -10.2%
輸出 名目 -6.6% 実質 1.3%
消費者物価    1.3%  

日本の広告費(電通調査)(1993)

○推定開始以来初の2年連続減少。

○ニューメディア以外の媒体はいずれも減少。

  億円 対前年比(%)
総広告費 51,273 (93.9)
新聞 11,087 (91.1)
雑誌 3,417 (92.6)
ラジオ 2,113 (89.9)
テレビ 15,891 (96.2)
SP 18,646 (94.4)
ニューメディア 119 (104.4)

政治・経済・業界(1993)

×第42代アメリカ大統領にビル・クリントン氏が就任(1.20)。

○金丸前自民党副総裁と元秘書が東京地検に所得税法違反容疑で逮捕(3.6)。ゼネコンなど8社の首脳、仙台市長(6.29)、茨城県知事(7.23)、宮城県知事(9.27)など現職の地方自治体首長の東京地検による逮捕者が相次ぐ。

○金融機関、郵便局の定期預貯金金利が完全自由化(6.21)。

○衆院本会議で宮沢内閣不信任案が可決、衆議院解散(6.18)。自民党離党代議士が「新党さきがけ」(6.21)、「新生党」(6.23)結成。衆議院総選挙(7.18)の結果、自民過半数割れ、社会惨敗、新3党が103議席を獲得、「55年体制」が崩壊。宮沢内閣が総辞職(8.5)。衆参両院本会議で日本新党の細川代表が首相に指名される(8.6)。非自民・非共産の7党1会派による細川連立内閣が発足(8.9)。

○2月から円高が急速に進み、100円割れ寸前の戦後最高値1ドル=100円40銭を記録(8.17)。

○政府が総事業規模過去最大の13兆2000億円に達する新総合経済対策を決定(4.13)。さらに、規制緩和、円高差益還元を含む総額6兆2000億円の緊急経済対策を決定(9.16)。

○株主の権利や監査役の機能を強化した改正商法が施行(10.1)。

○JR東日本株が上場、初値60万円(10.26)。

○政府がコメの部分開放を含むガットの新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)の受け入れを決定(12.14)。

○公定歩合、初の1%台へ、3.25%→2.5%(2.4)、2.5%→1.57%(9.21)。

○5月から9月にかけての長雨、低温、台風などによる農作物被害は、コメの9313億円を中心に、合計1兆2122億円となり過去最悪の規模となる。

○村本建設が戦後最大の負債総額5900億円を抱え倒産(11.1)。この年の企業倒産は倒産件数14,564件で3年連続増加。負債総額は6兆8476億円(東京商工リサーチ調べ)。

○百貨店、スーパーの年間販売額が2年連続のマイナス(通商産業省調べ)。

マスコミ・広告・媒体(1993)

○郵政省、電機メーカー、NTT、NHK、民放など116社が参加した「高度映像技術開発推進会議」が設立総会を開催(2.16)。

○マルチメディア分野でソニー、松下電器、アメリカのAT&T、モトローラ、アップル・コンピュータ、オランダのフィリップスの6社が提携(2)。

○CM時間制限の撤廃、比較広告の解禁など銀行の広告が全面自由化(4.1)。

○Jリーグ(日本プロサッカーリーグ)が開幕(5.15)、テレビ中継は高視聴率。新聞、雑誌にも盛んにとりあげられる。

○日本国際広告協会と国際広告協会(IAA)日本支部が一本化、「IAA日本国際広告協会」が発足(5)。

○山形テレビがフジテレビ系列からテレビ朝日系列に移行。日本テレビとテレビ朝日をクロスネットとしていた山形放送は日本テレビ系列へ(4.1)。

○民放連はこれまでの「放送広告の日」(4.21)を「民放の日」と改称。

○毎日新聞社が「FAX毎日夕刊版」のサービス開始(6.7)。

○全日本CM協議会は社団法人全日本シーエム放送連盟(ACC)として新発足(6.17)。

○CSを使ったPCM音声放送のPCMジャパン、PCMセントラルの2社が委託放送業務を廃止(7.1)。

○日本通信衛星(JCSAT)とサテライトジャパン(SAJAC)が合併し、新会社「日本サテライトシステムズ」を発足(8.17)。

○日本経済新聞社が「日本経済新聞CD-ROM版」の販売開始(9.13)。

×アメリカ政府が「情報スーパーハイウエー(NII)構想」を発表(9.15)。

○「グリーンフェア'93いばらき」「アーバンリゾートフェア神戸'93」「信州博」「TAMAライフ21」「火の国フェスタ・くまもと'93」などのイベント開催。

媒体の発足(1993)

○山口朝日放送(YAB)、大分朝日放送(OAB)10.1開局。

○エフエム・ノースウェーブ8.1、エフエム九州9.1、エフエム名古屋10.1開局。

○創刊誌は、総合男性誌「GQ JAPAN」中央公論社2.6、総合誌「宝島30」宝島社5.8、「SINRA」新潮社12.9など。

○女性向け生活情報誌が充実-「Chou Chou」角川書店3.24、「Zipper」祥伝社4.23、「TANTO」集英社5.17、「Maia」三起商行10.2、「たまごクラブ」「ひよこクラブ」福武書店10.5など。

○夕刊紙「日刊アスカ」飛鳥新社12.13発行。

○長崎新聞の夕刊が5月末をもって休刊。

○夕刊紙の大阪日日が土曜日付を休刊(7)。

○琉球新報、沖縄タイムスが第二土曜の夕刊を休刊(10.9)。

○テレビ局数119局(2局増)

○ラジオ局数91局(3局増)

○創復刊誌169誌、休廃刊誌118誌

媒体普及率(1993)

テレビ契約数 34,344,041
(うち、衛星) (5,012,152)

(NHK契約世帯数)

カラー普及率 <99.1%>
VTR普及率 <75.1%>

(消費動向調査)

国内10大ニュース(1993)

○自民党政権崩壊、細川連立内閣発足(8.9)

○円高が進み100円割れ寸前、戦後最高値100円40銭(8.17)

○金丸前自民党副総裁の逮捕(3.6)、ゼネコン汚職事件が地方に拡大

○皇太子・雅子さま御結婚(6.9)

○冷夏、豪雨など列島に異常気象、コメは大凶作となり緊急輸入

○細川内閣がコメ市場の部分開放受け入れを決定(12.14)

○北海道南西沖地震(M7.8)、大津波が奥尻島などを直撃(7.12)

○戦後最大ともいわれる不況深刻化、リストラと雇用不安が強まる

○日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)開幕(5.15)

○小選挙区制導入を柱とする政治改革法案が衆院を通過(11.18)

海外10大ニュース(1993)

×イスラエルとパレスチナ解放機構(PLO)が暫定自治宣言に調印(9.13)

×エリツィン大統領による最高議会の武力制圧などロシア政情不安

×国連管理下のカンボジア総選挙で新体制発足(9)

×旧ユーゴスラビア、旧ソ連などで民族紛争続く

×欧州連合条約(マーストリヒト条約)が発効(11.1)

×関税貿易一般協定(GATT)の新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)が妥結(12.15)

×クリントン米大統領就任(1.20)と難航する政権

×南アフリカの民主化進展

×インド中西部で直下型大地震(M6.4)

×北朝鮮の核疑惑で緊張高まる

世相・風俗(1993)

○バブル崩壊・景気後退の影響深刻化、冷夏も追い打ち-企業は経費削減に続いて雇用調整に進み、賃金・ボーナスが減少。サラリーマンの消費支出も13年ぶりに実質減少。93年春の新卒者の採用内定取り消しが相次ぐ。

○スポーツ界はサッカーで盛り上がる-初の日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)開幕(5.15)。サッカーW杯最終予選で敗れるが人気を盛り上げる。Jリーググッズも好調。大相撲で曙が外国人初横綱に、貴ノ花も史上最年少大関に昇進(1.27)。兄の若ノ花も大関に(7.21)。プロ野球はFA制度導入(9.21)。巨人入団の松井選手が大物ぶりで人気。

○レジャー施設・新名所の開設相次ぐ、屋内施設は冷夏で繁盛-福岡ドーム(4.2)、シーパラダイス(5.8)、ザウス(7.15)、ランドマークタワー(7.16)、オーシャンドーム(7.30)、レインボーブリッジ(8.26)、羽田ビッグバード(9.27)など。

○オードリー・ヘップバーン(1.20)、田中角栄元首相(12.16)が死去。人気司会者の逸見政孝氏もガン死(12.25)。

○消費者の低価格志向が一段と強まる-PB商品、アウトレット、格安紳士服、格安パックツアー、低価格マンション、食べ放題レストランなど。

雅子さんブーム、子供の間でしんちゃん言葉が流行、矢ガモ騒動、ジュリアナ現象、ミサンガ、ナタデココブーム

消費者・住民運動・公害(1993)

○釧路でラムサール条約締約国会議が開催(6.9~16)。

○国内の環境行政の基本を定めた「環境基本法」が成立(11.12)。

×コロンビアで開催の世界遺産会議が屋久島、白神山地、法隆寺地域仏教建造物、姫路城を日本初の世界遺産として登録(12.8~9)。

時の商品・新製品(1993)

○不況が続き、消費者の低価格志向に対応し大胆な低価格商品・サービスが提供される-格安紳士服、スーパーのPB商品、アウトレット、円高差益還元商品、食べ放題レストラン、低価格外食メニュー、格安海外ツアーなど。

○日常生活を快適に、自分のからだとこころへの気遣い-24時間風呂装置、トイレ脱臭装置、IHジャー炊飯器、テレビデオ、ステンレス槽洗濯機、簡単ビデオカメラ、植物性石けん、ミネラルウォーター、浄水器、液体歯磨、「グッドアップブラ」など。

○新車販売台数の売れ行きが落ち込む中で、乗用車系RVが人気持続。

○注目を集めた商品-カルシウム強化食品、DHA食品、杜仲茶、缶入り緑茶、マグヌードル、生タイプカップめん、マーガリン付きトースト、ナタ・デ・ココ、浅漬けの素、ウィンドウズ3.1、ワイドテレビ、家庭用FAX、高級コンパクトカメラ、ポケットベル、多機能電子手帳、子供向け電子手帳、カーナビゲーションシステム、MMF、Jリーグ関連商品

○新しく登場した商品-電子書籍、フラットビジョン、形状記憶ワイシャツ、水割りウイスキー、株式累積投資

テレビCM(1993)

JR東日本<その先の日本へ。>、サントリー・モルツ<お見合いモルツ>和久井映見、缶緑茶<まあまあお茶でも>市田ひろみ、日清食品・日清焼きそばUFO<巨大やかん>マイケル富岡、袋めん35周年フェア<モンローのハッピーバースデー>、グアム政府観光局<VSハワイ>、東京都衛生局<ストップエイズキャンペーン>間寛平、浅井慎平他、東京都清掃局<ゴミ袋の半透明化>加賀まりこ、永谷園本舗・Jリーグカレー<ラモスに変身>ラモス瑠偉、ワーナーランバート・スーパートライデントシュガーレスガム<鉄工所>千堂あきほ、富士写真フイルム・フジカラー写ルンですSuper800<崖 もっと上>デーモン小暮、ワコール・グッドアップブラ<父の心配>、国際電信電話<安いがイチバン>西田敏行、エーザイ・チョコラBB<シコをふむ女>

○スーパー各社のチラシCMが出稿され、集客効果を上げる。

新聞広告(1993)

としまえん<祈景気回復>、ベネトン・ジャパン<洋服ダンスをカラッポにしよう>、東京ガス<今日は、まっすぐ帰る日です。>、西武百貨店<かならずそうします>、日本テレコム・第二電電・日本高速通信<0070も、0077も、0088も、ご加入が無料になります。>、日本電信電話<市外通話料金大幅値下げ>、朝日新聞社・週刊朝日リニューアル<71年間、ご愛読ありがとうございました。><これは、週刊朝日ではありません。>、サントリー・白角<不景気なんか、飛んでいけ。>、全日空・テクノジャンボ機体カラーデザイン募集<ありがとう。20,110回も驚きました。>、東芝<遊んでくれてありがとう。ぼくは石油にもどります。>、BMWジャパン<土に返せるものは土に、返せないものは、人間に返そうと思う。>、シャープ・液晶ビューカム<撮られた人は、すぐ見たい。>、松下電器産業・フラットビジョン<これは、一枚のテレビである。>

話題のテレビ番組(1993)

○「家族」「きずな」「友情」をテーマにしたドラマが増加-並木家の人々、ひとつ屋根の下、じゃじゃ馬ならし(CX系)、ダブル・キッチン、渡る世間は鬼ばかり(TBS系)、嘘つきは夫婦のはじまり(NTV系)など。

○東京放送の長寿番組「東芝日曜劇場」が1話完結のスタイルから連続ドラマに変身(4)。「課長さんの厄年」「カミさんの悪口」など。

○「高校教師」「誰にも言えない」(TBS系)、「悪魔のKiss」(CX系)など衝撃的な内容のドラマも話題となる。

○東京放送が高視聴率をあげたドラマ「高校教師」を初めてCD-ROM化して発売(9)。新たなドラマの二次利用として話題を集める。

○「ゲイ」を採り上げた番組が登場-ドラマでは「同窓会」(NTV系)、「あすなろ白書」「都合のいい女」(CX系)、バラエティーでは「Johnny」(CX)など。

○スポーツ番組の人気が目立った-ワールドカップサッカー・アジア地区最終予選(10.28、48.1%)、Jリーグ中継、プロ野球巨人戦中継、大相撲ダイジェスト、世界陸上など。

○「健康」をテーマにしたバラエティ番組がゴールデンタイム(20:00~)に登場。元気増進!健康堂本舗(TX系)(10.13)。

○雅子さんブーム、ゼネコン汚職、政局の混乱などでニュース・報道番組が好調-ザ・ニュースキャスター(ANB)、ザ・ワイド(NTV)、ブロードキャスター(TBS系)など。

○大人に話題となった早朝幼児番組「ウゴウゴ・ルーガ」(CX)が金曜日のゴールデンタイム(19:00~)に進出(10.22)。

○アニメ番組「嵐を呼ぶ園児クレヨンしんちゃん」が平均視聴率20%以上の人気。

○子供料理番組が増加-モグモグゴンボ(NTV系)、ネーコの手(TBS系)など。

NHK(1993)

《ええにょぼ》35.2%《かりん》31.5%
〈琉球の風〉17.2%(1~6)〈炎立つ〉17.6%(7~94.3)

○NHKでもドラマが注目を集める-新銀河シリーズ「大阪で生まれた女やさかい」「コラッ!なんばしよっと2」「親子は他人の始まり」、列島ドラマシリーズ「魚のように」など。

○ウルトラマンの静かなブームが続く中でドラマ「私が愛したウルトラセブン」が話題を集める。

流行語(1993)

平成大不況、消費不況、リストラ、リエンジニアリング、雇用調整、採用内定取り消し、天の声、ゼネコン(汚職)、規制緩和、清貧、うそつき解散、連立与党、殿、ムーミンパパ、政治改革、守旧派、地方分権、凶作、コメ市場開放、一生全力でお守りします、フリーエージェント(FA)、それがあなたのいいと・こ・ろ、激安、オラ、○○すればぁ~、Jリーグ、イエローカード、サポーター、聞いてないよ~、ブルセラ、マルチメディア

流行歌(1993)

レコード大賞:香西かおり<無言坂>

歌唱賞:前川清<別れ曲でも唄って>

最優秀新人賞:山根康広 Get Along Together

新人賞:国武万里、シュー・ピンセイ

YAH YAH YAH/夢の番人
愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない
ロード
エロティカ・セブン
裸足の女神
負けないで
時の扉
真夏の夜の夢
揺れる想い
世界中の誰よりきっと
もっと強く抱きしめたなら
オールウェイズ・ラブ・ユー

○93年のミリオンセラーは、シングルが92年の11曲を上回り17曲。アルバムは8枚。CMソング、テレビドラマ主題歌などのタイアップによるミリオンセラーが大半を占める。

○ミニディスク(MD)本格普及の兆し-MDソフトが各社から出され、ソフトの充実が図られる。

○作曲家服部良一(1.30),猪俣公章(6.10),歌手藤山一郎(8.21)死去。

○ミニディスク(MD)本格普及の兆し-MDソフトが各社から出され、ソフトの充実が図られる。

話題の映画(1993)

洋画
ジュラシック・パーク
ボディガード
アラジン
ホーム・アローン2
逃亡者
幸福の条件

邦画
ゴジラVSモスラ
REX・恐竜物語
水の旅人・侍KIDS
ドラえもん のび太とブリキの迷宮/ドラミちゃん ハロー恐竜キッズ!!/他
男はつらいよ/釣りバカ日誌5

○93年の映画界はジュラシック・パーク、ボディガードなど洋画の大ヒットにより入場者数、興業収入ともに90年以来3年ぶりに前年実績を上回る。

○テレビで高視聴率をあげた「高校教師」が映画化され、劇場離れが進む若者層をとらえてヒット。

○日本初の映画会社「にっかつ」が事実上倒産(7.1)。

ベストセラー(1993)

人間革命(12)
磯野家の謎(正・続)
マディソン郡の橋
たいのおかしら
私は別人(上・下)
ドラゴンクエスト5 公式ガイドブック(上・下)
ファイナルファンタジー5(基礎知識編、戦闘解析編、冒険ガイドブック、完全攻略編)
清貧の思想
日本改造計画
生きるヒント
ワイルド・スワン(上・下)
サザエさんの秘密
マーフィーの法則

○謎本ブーム-「磯野家の謎」が短期間に180万部以上のベストセラーになったのをきっかけに、「サザエさんの秘密」「ドラえもんの秘密」「オラは野原しんのすけ」など謎本が続々登場し、謎本ブームとなる。

○ヌード写真集ブーム続く-「川島なお美写真集WOMAN」「石田えり写真集 罪」「石原真理子写真集 Marie!」などが話題となる。

○文芸書が復調の兆し-「マディソン郡の橋」「とかげ」「清貧の思想」「ワイルド・スワン」「雨の日には……」などが好調な売れ行きとなる。

○「夢文庫」河出書房新社、「朝日文芸文庫」朝日新聞社など文庫17点が相次ぎ創刊。

話題のマンガ(1993)

○「美少女戦士セラームーン」がテレビアニメ化され人気爆発、掲載誌「なかよし」の9月号は少女誌初の200万部を突破。

○「赤胴鈴之助」「月光仮面」「少年ジェット」など'50年代のマンガの復刻版が出版され、団塊世代を中心に人気が集まる。

○少女マンガ「キャンディキャンディ」が「るんるん」に再登場し、人気。

○硬派マンガが注目を集める-どんぐりの家(ビッグコミック)、AIDS-少年はなぜ死んだか(少年マガジン)など。

良寛日記、スチャラカ(漫画アクション)、ゴーマニズム宣言(SPA!)、少年よラケットを抱け(少年マガジン)、鉄人ガンマ、宮本から君へ(コミックモーニング)、ヤングマン、月下の棋士(ビッグコミックスピリッツ)

ファッション(1993)

○ミニスカートの流行にかげりがさし、ロングタイトスカートが目立ってきた。

○ビジネスファッションでは形状記憶ワイシャツが人気を呼び、ソフトスーツにかわり三つボタンスーツが話題となる。

○ヤングファッションでは、サッカー人気の高まりもあってスポーツ観戦ファッションなどのスポーツカジュアルが人気となる。

気象状況(1993)

○年明けは、東日本、西日本で7年、北日本では5年連続の暖冬となる。

○3月半ば以降、半月から20日くらいの間隔で寒気が流れ込み、全国的に低温となる。

○6月から8月の夏の気象は、平均気温では'46年以降東日本で第1位、北日本、西日本で第2位の低温、降水量も前線や台風の日本接近・上陸により東日本、西日本で平年の1.5倍以上となり、梅雨明けの日が特定できないほどの長雨・日照不足・冷夏となる。

○北海道南西沖でM7.8の北海道南西沖地震が発生(7.12)、奥尻島を中心に死者・行方不明者231人の犠牲者。

○M7.8の釧路沖地震(1.15)、M6.6の能登半島沖地震(2.7)、伊豆半島東方沖群発地震(1)など地震が相次ぐ。

×アメリカ中西部で平年の4倍以上の降水量でミシシッピ川大洪水(6~7)。

1992年(平成4年)

経済白書 副題(1992)

調整をこえて新たな展開をめざす日本経済

経済概況(1992)

平成4年の日本経済は、企業設備投資の減少と個人消費の停滞により景気後退が続いた。販売不振や固定費の増大で企業収益が悪化し、経費節減、雇用調整の動きが広がった。賃上げやボーナスの低伸長率、残業料減少などで消費マインドも次第に低下した。最大規模の総合経済対策が8月末に打ち出されたが、景気回復の兆しが見られないまま年末を迎えた。

経済成長率 名目 2.8% 実質 1.0%
民間最終消費支出 名目 4.0% 実質 2.1%
民間企業設備投資 名目 -4.8% 実質 -5.6%
輸出 名目 1.3% 実質 4.9%
消費者物価    1.6%  

日本の広告費(電通調査)(1992)

○27年ぶりの前年割れ。

○テレビが初の前年割れとなったほか、ラジオ、雑誌、新聞の各媒体がそろって減少。

  億円 対前年比(%)
総広告費 54,611 (95.4)
新聞 12,172 (90.5)
雑誌 3,692 (95.5)
ラジオ 2,350 (97.7)
テレビ 16,526 (98.4)
SP 19,757 (95.7)
ニューメディア 114 (104.6)

政治・経済・業界(1992)

○ブッシュ米大統領が米自動車業界ビッグ3とともに来日(1.7~10)。

○大型店の出店調整期間を1年に短縮する改正大規模小売店法施行(1.31)。

×EC加盟12ヵ国が域内の政治・経済統合の基本を定めた欧州連合条約(マーストリヒト条約)に調印(2.7)。

○地価公示価格が、全国平均で住宅地、商業地とも17年ぶりに下落(国土庁、3.26)。

×EC加盟12ヵ国と欧州貿易連合(EFTA)7ヵ国が欧州経済領域(EEA)条約に調印(5.2)。

○細川護煕氏が「日本新党」(5.22)、大前研一氏が「平成維新の会」(11.25)を発足。

○国連平和維持活動(PKO)法案が可決(6.15)。自衛隊のカンボジアへの派遣が始まる(9.17)。

○経済審議会が新経済計画「生活大国5カ年計画」を首相に答申(6.25)。

○証券会社の損失補てん、インサイダー取引など不公正取引の摘発を目的ととした大蔵省の証券取引等監視委員会が発足(7.20)。

○参議院選挙(7.26)で自民党大勝。

○東京佐川急便事件をめぐり、金丸氏が議員辞職(10.21)、竹下派会長も辞任、羽田・小沢派が結成(12.11)、竹下派が分裂。国会では事件関係者の証人喚問などが相次ぐ。

○政府が景気回復のため過去最大規模の10兆7,000億円の総合経済対策を決定(8.28)。

○9月中間決算の693社の業績は、売上高で前年同期比3.8%減、経常利益で28.9%減となる(和光経済研究所調べ)。

○天皇・皇后両陛下が初の中国訪問(10.23~28)。

×米国、メキシコ、カナダが北米自由貿易協定(NAFTA)に調印(12.17)。

○知的所有権係争が相次ぐ-米ハネウエル社が自動焦点技術の特許侵害で日本のカメラメーカーなどを提訴。巨額の和解金で決着。ビデオゲーム機械会社も米発明家に57億円支払い和解。

○公定歩合、この年も2度にわたり引き下げ-4.5%→3.75%(4.1)、3.75%→3.25%(7.27)。

○この年の企業倒産は、倒産件数14,069件、負債総額7兆6,014億円となる(東京商工リサーチ調べ)。

マスコミ・広告・媒体(1992)

○日本経済新聞社がファクスを利用した「日経NEWS-FAX」の提供開始(3.1)。

○東京放送、文化放送など5局が中波ラジオのステレオ放送開始(3.15)。

○銀行の広告規制緩和。テレビ広告の番組CM解禁。新聞広告、雑誌広告の制限枠撤廃(4.1)。

○朝日新聞社はテレビ録画予約の「Gコード」を夕刊のテレビ番組欄に掲載開始(4.1)。以降、他紙、雑誌も相次いで掲載。

×コロンブス500年記念の最大イベント「セビリア万博」開催(4.20~10.12)。総入場者数4,200万人を記録。

○通信衛星を使った“CSテレビ”6局が放送開始-「CNN」「スター・チャンネル」が本放送開始(5.1)。また“PCM音声放送”18局も放送開始(6.15~)。

○読売新聞社が東京本社発行版の朝刊に「こするとオレンジの香りがでる広告」を掲載(7.16)。

×バルセロナ・オリンピック開催(7.25~8.9)。史上最多の172ヵ国・地域から15,000人が参加。

○全民放ラジオ統一のオリンピック放送を実施(7.27~8.9)。

○日本民間放送連盟は、やらせ事件をきっかけに放送基準審議会の常設機関「放送番組調査会」を設置(11.1)。

○読売新聞の朝刊2面に広告インデックス「暮らしの情報 きょうの広告から」が新設(11.1)。

○徳間インテリジェンスネットワークが新聞社のファクス新聞を取り出せる「FAX新聞ネットワーク」サービス開始(12.1)。

○衛星音楽放送局「セント・ギガ」が広告を導入(12.1)。

媒体の発足(1992)

○秋田朝日放送(AAB)、伊予テレビ(ITV)10.1開局。

○エフエム徳島、エフエム高知、エフエム佐賀4.1、エフエム鹿児島10.1開局。

○大型誌の創刊激減。男性誌では「DENiM」小学館6.29、女性誌では「ポポロ」麻布台出版社4.23、「Oggi」小学館8.28、その他では、ビジネス誌「Forbes日本版」ぎょうせい3.23、総合誌「Big Days」大阪日日新聞社7.29創刊など。

○「POPEYE」マガジンハウス、月2回刊から週刊化(4)。

○主な休廃刊誌-「BOX」ダイヤモンド社3.8、「SHE'S」主婦と生活社3.28、「朝日ジャーナル」朝日新聞社5.21、「Peach」角川書店10.23、「NEXT」講談社11、「DANSEN男子専科」スタイル社12など。

○夕刊えひめ3.31、フクニチ新聞、フクニチスポーツ4.17、東京タイムス8.1が休刊。

○テレビ局数117局(2局増)

○ラジオ局数88局(4局増)

○創復刊誌158誌、休廃刊誌106誌

媒体普及率(1992)

テレビ契約数 33,937,251
(うち、衛星) (3,811,279)

(NHK契約世帯数)

カラー普及率 <99.0%>
VTR普及率 <63.8%>

(消費動向調査)

国内10大ニュース(1992)

○東京佐川急便事件で金丸氏議員辞職(10.21)。政局が混乱

○PKO法案の成立(6.15)、自衛隊のカンボジア派遣が始まる(9.17)

○不況の深刻化と過去最大規模の大型景気対策

○天皇・皇后両陛下が初の中国訪問(10.23~28)

○2番目の日本人宇宙飛行士・毛利さん、宇宙へ(9.12~20)

○広がるエイズ感染者にエイズ対策活発化

○地価下落。公示地価は17年ぶり、基準地価は初

○「日本新党」「平成維新の会」「シリウス」など“新党”ブーム

○ブッシュ米大統領が米自動車業界ビッグ3とともに来日(1.7~10)

○冬夏五輪で日本勢活躍。女子200m平泳ぎで史上最年少の金

海外10大ニュース(1992)

×米大統領選挙でクリントン候補が現職に大差で当選(11.3)

×旧ユーゴスラビアの分離・解体と泥沼化する内戦

ד今世紀最悪”の干ばつにより、南アフリカ諸国で深刻な食糧不足

×ブラジルのリオデジャネイロで「国連環境開発会議」開催(6.3~14)

×旧ソ連共和国の難航する独立移行と続く民族紛争

×ドイツの極右(ネオナチ)による外国人襲撃

×南アフリカでアパルトヘイト撤廃の動きが進む

×ロサンゼルスで米国史上最悪の人種暴動が発生(4~5)

×韓国と中国が国交樹立(8.24)

×地域経済ブロック化の動き-欧州経済領域条約調印(5.2)、北米自由貿易協定調印(12.17)、ASEAN自由貿易圏閣僚評議会設立(9)。

世相・風俗(1992)

○バブル崩壊・不況深刻-企業は交際・交通・広告費の3K経費削減、2年連続の1万件を超す企業倒産、ボーナス現物支給の電機メーカーも出現。不況は家計も直撃、お歳暮は3J(地味・重量感・実用性)が売れ筋に。

○この年もスポーツ界に話題が集まる-バルセロナ五輪で岩崎恭子などがメダル獲得、プロ野球セ・リーグの4球団による首位争い、長島氏が12年ぶりに巨人軍監督に復帰(10.12)、大相撲ブームも続く、本田技研が'93年からのF1グランプリレース撤退決定(7.17)など。

○「ハウステンボス」(3.25)、「ナムコ・ワンダーエッグ」(2.29)、「ワイルドブルーヨコハマ」(6)などのテーマパークがオープン。

○東海道新幹線に「のぞみ」が登場(3.14)。東京-山形間にミニ新幹線「つばさ」が開業(7.1)。

○雑誌、写真集、映画などで“ヘア”論争相次ぐ。

○全国の国公立学校で週休2日制がスタート(9.12)。

○千葉市が全国で12番目の政令指定都市に移行(4.1)。

日本酒の級別制度廃止(4)、家庭回帰現象、アウトドアブーム、第3次カラオケブーム(カラオケBOX)、フリーマーケット盛況、一児豪華主義、個人破産増加、冬彦現象、もつ鍋ブーム、老後不安症

消費者・住民運動・公害(1992)

×「国連環境開発会議(地球サミット)」がリオデジャネイロで開催。「環境と開発に関するリオ宣言」などを採択(6.3~14)。

○長良川河口堰建設反対運動に1万人が参加(10.4)。

○全国初のごみのポイ捨てに対する罰金条例が福岡県北野町で施行(10.1)。

×モントリオール議定書の改定をめざした「第4回締約国会議」が代替フロンHCFCを2020年までに原則的廃止を決定(11.25)。

時の商品・新製品(1992)

○消費マインドが冷え込むなか、値ごろ感、ボリューム感のある商品がヒット-低価格パソコン、特盛牛丼、もつ鍋、カリー工房、デカビタC、百貨店オリジナルブランド衣料品など。

○郊外型量販店「洋服の青山」の東京・銀座出店(10)も話題となる。

○余暇・レジャー関連用品がヒット-RV車(レクリエーショナル・ビークル)、特定小電力トランシーバー、キャンプ用品、アミューズメント施設、パノラマカメラ、レンズ付きフィルム、ゲームソフト「ストリートファイター2」など。

○エコロジー商品の登場相次ぐ-腐葉土で作ったゴルフティー、生分解性プラスチックボールペン、端材で作った鉛筆、低燃費乗用車など。

○注目を集めた商品-落ちにくい口紅、低カロリーコーラ、丸大豆醤油、省エネ住宅、ハイビジョンテレビ、横長テレビ、電磁誘導加熱(IH)炊飯器、食器洗い乾燥機、グッドアップブラ、コンドーム、ハウステンボス、液晶ビューカム

○新しく登場した商品-ミニディスク(MD)、デジタル・コンパクト・カセット(DCC)、AMステレオ対応ラジオ、電気自動車、ミニ新幹線「つばさ」、ビデオプラス(Gコード録画予約)

テレビCM(1992)

サントリー・BOSS<ボスのむ>矢沢永吉、上島珈琲・缶コーヒー<うまいのはコーヒー会社の缶コーヒー。>所ジョージ、菊池桃子、三共・新三共胃腸薬<反省>、ライオン・エメロン植物物語<私達の自信作です>原田知世、ダスキン・コールセンター<双子のおばあちゃん>成田きん、蟹江ぎん、富士写真フイルム・写ルンです<自転車><鏡>デーモン小暮、東京電力<家庭が一番あったかい><電気を大切に>、日本電気<バザールでござーる>、サントリー・モルツ<うまいんだな これが>萩原健一、ワコール・グッドアップブラ<よせてあげる>、コーセー化粧品・ルシェリ<チューしてョ>唐沢寿明、水野美紀、味の素・クノールカップスープ<朝帰り編>小泉今日子、大成建設<地図に残る仕事>、東京都衛生局<ストップエイズキャンペーン>長島茂雄、岡本綾子他、JR東日本<答えは15秒後>小泉今日子、<その先の日本へ。>、日清食品・カップヌードル<hungry?>

新聞広告(1992)

日本ペプシコーラ・ダイエット ペプシ<コカ・コーラ ライトの12分の1カロリーだから>、日本ゼネラルモーターズ<燃費。比べてください。>、東京都清掃局<使い捨ての時代は、もう終わりです。>、東京機械製作所・アルマン他・連合広告<不便になろう。>、東京新聞エイズキャンペーン企画広告<エイズは予防できる>、東京ガス<環境問題に少なからず心を痛めているのは、あなた。>、日本新党<反・金権選挙報告。>、農業協同組合・意見広告<Welcome to Japan、President Bush.>、池袋東武・オープン告知<グッドデパートメント>、日本テレビ<千年先も、巨人ファン。>、コンパック・ProLinea<¥128,000の裏技。>、東芝・Dyna Book EZ<すぐ使えるって、いいね。>、東京ガス<今日は、まっすぐ帰る日です。>、トヨタ自動車<コロナ氏>中村雅俊、ハウス食品<休日、父、カレーをつくる。>

話題のテレビ番組(1992)

○平日の朝に新聞紹介の番組が並ぶ-やじうまワイド(ANB)、ビッグモーニング(TBS)に続き、モーニングLIVE(CX)が登場(4)。ジパングあさ6(NTV)でもスポーツ紙の芸能面の紹介コーナーを設ける(3)。

○人気タレントを起用したクイズ番組、バラエティ番組が人気-たけし・逸見の平成教育委員会、クイズ!年の差なんて(CX系)、それいけ!!ココロジー、マジカル頭脳パワー!!(NTV系)、ギミア・ぶれいく、たけし&所のドラキュラが狙ってる(TBS系)など。

○教養番組では「追跡」「知ってるつもり!!」(NTV系)が安定した人気。

○ドラマでは「愛という名のもとに」(CX系)が大ヒット。また、「ずっとあなたが好きだった」(TBS系)も“冬彦ブーム”を巻き起こす大ヒット。「ホームワーク」「十年愛」(TBS系)、「素顔のままで」(CX系)、「悪女」(NTV系)にも話題が集まる。

○男性サラリーマンの家庭回帰とともに、巨人戦ナイターの視聴率低下傾向に歯止めがかかる。

○子供向け番組が話題-漫画アクションに連載中の「クレヨンしんちゃん」がテレビ朝日系で登場(4.13)。子供たちに予備知識がなかったにもかかわらず高視聴率となる。平日の早朝(午前6:10~)に幼児番組「ウゴウゴ・ルーガ」(CX)が登場(10.5)。大学生、若い主婦などにも人気が広がる。

○学生、独身者を対象としたチープ料理番組が深夜に登場-セイシュンの食卓(4.4、ANB)、おかずな夜(10.7、TBS)。

○フジテレビが民放初の自己批評番組「週刊フジテレビ批評」を放送開始(4.17)。

○「やらせ」が発覚-素敵にドキュメント(ANB系)、どーなるスコープ(YTV)で「やらせ」があり、両番組とも放送中止となる。

○「クイズダービー」(TBS系)が17年862回で放送終了('76.1~12.19)。

NHK(1992)

《おんなは度胸》38.5%《ひらり》36.9%
〈信長〉24.6%

○大相撲人気で、相撲の世界を取り上げた「ひらり」が話題となる。

○午後7時30分から時代劇「腕におぼえあり」、アニメ「おーい!竜馬」が登場(4)。

○NHKでもNHKスペシャル「奥ヒマラヤ・禁断の王国ムスタン」で「やらせ」があったことがわかる。また、'91年の大晦日から元旦にかけての「ゆく年くる年」でも初詣客を規制し演出を行い、問題となる。

流行語(1992)

バブル崩壊、複合不況、上申書、ほめ殺し、現物支給、とばし、ダウンサイジング、アウトレット、労働分配率、ミンボー、エイズ、HIV(エイズウイルス)、統一教会、合婚(合同結婚式)、仮面夫婦、今まで生きていた中で一番幸せでした、PKO、UNTAC、院内感染、カード破産、遠距離恋愛、アミューズメント施設、ねえ チューして、生活大国、きんさん ぎんさん、バウバウ、安・近・短(楽)、もつ鍋、冬彦さん、家庭回帰、特盛

流行歌(1992)

レコード大賞:大月みやこ<白い海峡> 米米CLUB<君がいるだけで>

歌唱賞:山川豊<夜桜> 松田聖子<きっと、また逢える…>

最優秀新人賞:永井みゆき 大阪すずめ、小野正利 You're the Only…,

新人賞:大黒摩季、加藤紀子、高橋洋子、田川寿美

君がいるだけで/愛してる
悲しみは雪のように
BLOWIN'/TIME
それが大事
涙のキッス
ガラガラヘビがやってくる
もう恋なんてしない
if
PIECE OF MY WISH
浅い眠り
ZERO
Choo Choo TRAIN
シュラバ・ラ・バンバ

○「君がいるだけで/愛してる」米米CLUBから「ZERO」B'zまでシングル上位11曲がミリオンセラー。アルバムも「スーパーベストⅡ」CHAGE&ASKA、「IN THE LIFE」B'zが200万枚以上のヒット、上位14枚がミリオンセラー。

○アナログのレコードが12年ぶりに数量・金額ともに前年を上回る-クラシックやジャズの復刻盤シリーズが人気を集め、ロック、ポップスの分野にも復刻の動きが広がる。

話題の映画(1992)

洋画
フック
エイリアン3
氷の微笑
JFK
美女と野獣
パトリオット・ゲーム
ホット・ショット

邦画
紅の豚
おろしや国酔夢譚
ドラえもん・のび太と雲の王国/21エモン/他
ドラゴンボールZ・激突!!100億パワーの戦士たち/他
ミンボーの女

○「紅の豚」「ドラえもん」「ドラゴンボール」「美女と野獣」などのアニメ映画が人気を集める。

○ミニシアターも健闘-「ナイト・オン・ザ・プラネット」「ポンヌフの恋人」「デリカテッセン」など20週以上のロングランで10万人近い動員を記録。関西でもミニシアターのオープン相次ぐ。

○「美しき諍い女」「愛人/ラマン」「氷の微笑」など映画でもヘアが話題。

ベストセラー(1992)

それいけ×ココロジー(1・2・3)
人間革命(11)
さるのこしかけ
明け方の夢(上・下)
世紀末クイズ(1・2・3)
真夜中は別の顔(上・下)
ストリート・ファイター(2)
ロマンシング サ・ガ 徹底攻略編・基礎知識編・完全解析編
国境の南 太陽の西
複合不況
わが友 本田宗一郎

○テレビ関連本がヒット-「それいけ×ココロジー」「世紀末クイズ」「たけし・逸見の平成教育委員会」「マジカル頭脳パワー!!」など。

○ヌード写真集ブーム、ヘアも話題に拍車-'91年の樋口可南子、宮沢りえのヌード写真集に続き、「島田陽子写真集KirRoyai」「荻野目慶子写真集」「SEX by MADONNA」など各10万部以上のヒット。

○初の国際ブックフェア「東京国際ブックフェア」が池袋で開催(10.31~11.4)。

○作家の訃報相次ぐ-井上光晴(5.30)、松本清張(8.9)、中上健次(8.12)、干刈あがた(9.6)など。

話題のマンガ(1992)

○成長を続けてきたマンガ各誌の実売数が横這いないし漸減となる。

○漫画アクションに掲載の「クレヨンしんちゃん」、テレビ化され子供から大人にまで人気となり、単行本も1~4巻で550万部以上の売れ行き。

○'83から9年間続いた「課長 島耕作」(コミックモーニング)終了(1.23)。

○「ブラックジャック」「あしたのジョー」「ベルサイユのばら」などの名作マンガが豪華本で復刊、人気に。

墨攻、福ちゃん、川歌(ビックコミック)、HAPPY MAN、電劇愚連帯(漫画アクション)、ゴン、俗物王(コミックモーニング)、ラストニュース(ビッグコミックオリジナル)、ポコあポコ(ビッグコミックスピリッツ)、取締役 平並次郎、プロゴルファー織部金次郎(ビッグコミックスペリオール)、SLAM DUNK、幽☆遊☆白書(少年ジャンプ)、美少女戦士セーラームーン(なかよし)

ファッション(1992)

○10代にスウェットパンツやGパン、Tシャツ、スウェットシャツなど1~2サイズ大きめのものを着る“だぼだぼルック”が人気。

○ヤングの女性はミニスカートやジーンズを中心としたカジュアルルックが主流。ミニのフレアスカート、スリップ・ドレスなどセクシーなカジュアルルックも登場。ブーツも春夏を通して小さなブームに。

○サラリーマンには大型の内ポケット付きコートが通勤ファッションとして注目を集める。

気象状況(1992)

○全国的に平均気温が高く、6年続きの暖冬となる(1~2)。

○千葉県沖の東京湾・浦賀水道付近でM5.7の地震が発生(2.2)。東京で'85年10月4日以来の震度5を記録。

○九州に台風9・10・11号が上陸(8.4、8.8、8.18)。西日本で被害。

○8月の東京都心の降水が9┝と史上最少を記録。8月13日から9月14日まで33日間1┝以上の降水がなく、暖候期の連続無降水記録を更新。

×超大型ハリケーン「アンドリュー」が米フロリダ・ルイジアナ州などを直撃(8.25)。死者50人以上、被害総額約200億ドル以上。

×インドネシア・フローレス島付近で大規模な地震が発生(12.12)。死者2,000人以上。

○気圧の単位がミリバール(mb)からヘクトパスカル(hPa)に移行(12.1)。

1991年(平成3年)

経済白書 副題(1991)

長期拡大の条件と国際社会における役割

経済概況(1991)

平成3年の日本経済は、住宅投資の減少と設備投資の伸び鈍化で、国内需要の拡大テンポが急激に減速した。特に夏以降は需要の低下で在庫が増加し、これまで急拡大した設備や耐久財のストック調整局面に移った。

経済成長率 名目 6.6% 実質 3.8%
民間最終消費支出 名目 5.1% 実質 2.5%
民間企業設備投資 名目 8.0% 実質 6.3%
輸出 名目 1.7% 実質 5.2%
消費者物価    3.3%  

日本の広告費(電通調査)(1991)

○ここ数年続いた高成長が一段落。

○新聞が金融、不動産、案内などの広告費減少で、昭和40年以来26年ぶりののマイナスを記録。SP広告費は初めて2兆円を超えた。

  億円 対前年比(%)
総広告費 57,261 (102.9)
新聞 13,445 (98.9)
雑誌 3,866 (103.3)
ラジオ 2,406 (103.0)
テレビ 16,793 (104.7)
SP 20,642 (104.2)
ニューメディア 109 (91.6)

政治・経済・業界(1991)

×湾岸戦争に突入(1.17)。多国籍軍はさらに地上戦に移り、クウェート解放に成功(2.27)。イラクが国連決議を全面受諾、湾岸戦争は開戦43日目にイラクの敗北で終結(2.28)。イラク軍の破壊や多国籍軍の応戦による油田の破壊・炎上、石油の海への流出など戦後の環境問題が注目を集める。

×平壌で日本と北朝鮮の国交正常化のための第1回本交渉開催(1.30~31)。

○ゴルバチョフ・ソ連大統領がソ連の元首としては初めて来日(4.16~19)。

○経団連が環境保護に対する企業行動の指針25項目の「地球環境憲章」を発表(4.23)。

○東北・上越新幹線の上野-東京間3.6kmが開業(6.20)。

×コメコン解放(6.28)。ワルシャワ条約機構も完全解体(7.1)。

×ソ連消滅と独立国家共同体(CIS)創設、軍部・保守派による8月クーデターが失敗。ソ連共産党解体。ソ連国家評議会がバルト3国の独立を承認。ロシアなど3共和国がCIS創設とソ連邦消滅を宣言。グルジアを除く11ヵ国がCISに調印(12.21)。ゴルバチョフ大統領が辞任(12.25)。

○海部首相が政治改革関連法案廃案で辞任。宮沢政権発足(11.5)。

○日本の国際貢献の柱「PKO法案」がまとまらず、継続審議に(12.10)。

×NATO首脳会議が「北大西洋協力会議」の創設などを盛り込んだ「ローマ宣言」を採択。冷戦構造が消滅(11.8)。NATO16ヵ国と旧ワルシャワ条約機構加盟国など9ヵ国外相が北大西洋協力会議の初会議開催(12.20)。

○金融不祥事が続発-大手証券会社による大口顧客への損失補てんや暴力団関係者との取引きなどが発覚。都市銀行の不正融資、信金、信組など各種金融機関で不正が発覚。

○公定歩合、3度にわたる引き下げ-6.0%→5.5%(7.1)、5.5%→5.0%(11.14)、5.0%→4.5%(12.30)。

○株式市場は薄商いで株価低迷。

×'91年の世界経済は実質成長率-0.3%と戦後初のマイナス成長(国連調)。

マスコミ・広告・媒体(1991)

○銀行のテレビCM(スポット)解禁(1.1)。ニューメディア利用も自由化。

○PCM放送の普及促進のため「日本PCM放送協議会」設立(2.21)。

○湾岸戦争が長期化の様相をみせる中、「時節柄、大量消費や戦争を連想させるCMを自粛する」という企業の動きが出始める(2)。

○任意団体「日本産業広告協会」は社団法人として通産省から許可(3.1)。

○日本経済新聞社が「日経国際ニュースセンター」を設立(3.1)。

○TBS、フジテレビはそれぞれ日米間を24時間結ぶ専用回線を開設(4.1)。

○折り込み広告のクーポン解禁(4.1)。

○民間の通信衛星を利用している衛星テレビジョン13社により「衛星テレビ広告協議会」設立(4.6)。

○関西テレビ、三菱商事などにより衛星利用の番組供給会社「スペース・シアター」設立(4.12)。

○関西新聞がイトマンの絵画取引きにからみ資金繰り悪化で休刊(4.17)。倒産(4.23)。

○静岡県広告協会が発足(9)。

×EC各国のテレビでたばこのCMが姿を消す(10.3)。

○テレビ番組を収集・保存し一般に公開する「放送ライブラリー」が、横浜みなとみらい地区の横浜館に開設(10.25)。

×国際オリンピック委員会が米グレイ・アドバタイジング社と広報関係子会社GSIグループをIOC初の公式「コミュニケーション・コンサルタント」に指名。

○新聞の文字拡大化相次ぐ-朝日新聞が1行14文字→12文字に。中日新聞、岩手日日、静岡新聞、山陽新聞などが1行13文字→12文字に。

○毎日新聞をはじめ北國新聞など地方紙がCIを導入。

媒体の発足(1991)

○長崎国際テレビ(NIB)、ティー・エックス・エヌ九州(TVQ)、岩手めんこいテレビ(MIT)、長野朝日放送(ABN)4.1、青森朝日放送(ABA)、北陸朝日放送(HAB)10.1開局。

○エフエム京都7.1開局。

○海外雑誌との提携による男性誌の創刊相次ぐ-「Bart」集英社5.13、「マルコポーロ」文藝春秋5.17、「サンタクロース」文藝春秋5.22、「i-DJAPAN」U・P・U9.10、「VIEWS」講談社10.23創刊など。

○女性誌の創刊も相次ぐ-「Cardie」福武書店4.8、「H2O」日本送出版協会9.2、「花時間」同朋社9.11、「FRaU」講談社9.24創刊。

○衛星放送番組誌も登場-「WOWOW」日本衛星放送3.25、「TV TARO」東京ニュース通信社3.28、「BS fan」共同通信社9.27創刊。

○衛星デジタル音楽放送が本放送開始(4.1)。9月1日から有料放送開始。

○日本衛星放送(JSB)が有料放送へ移行、本放送開始(4.1)。

○「週刊明星」集英社が休刊(12)。

○テレビ局115局(6局増)

○ラジオ局84局(1局増)

○創復刊誌165誌、休廃刊誌81誌

媒体普及率(1991)

テレビ契約数 33,542,701
(うち、衛星) (2,357,832)

(NHK契約世帯数)

カラー普及率 <99.3%>
VTR普及率 <71.5%>

(消費動向調査)

国内10大ニュース(1991)

○雲仙・普賢岳で火砕流、死者行方不明43人(6.3)

○バブルの崩壊と証券・金融不祥事続出

○若貴ブームと千代の富士の引退

○宮沢政権発足(11.5)

○公定歩合の引き下げと金融緩和

○信楽高原鉄道で列車正面衝突、42人が死亡(5.14)

○湾岸戦争に90億ドルの追加支援と掃海艇の派遣

○日本・北朝鮮の国交正常化への政府間交渉開催(1.30~31)

○ゴルバチョフ・ソ連大統領来日(4.16~19)

○東京都庁が新宿に移転(4.1)

海外10大ニュース(1991)

×ソ連の「8月政変」と連邦の消滅

×湾岸戦争のぼっ発と終結

×フィリピン・ピナツボ火山が大噴火(6.15)

×南北朝鮮が国連に同時加盟

×バルト3国が独立

×米ソが相次いで核軍縮発表

×世界経済が戦後初のマイナス成長に

×フィリピンが台風災害により6,000人以上の犠牲者

×南アフリカがアパルトヘイト撤廃

×ガンジー・インド元首相暗殺(5.21)

世相・風俗(1991)

○スポーツ界に話題が集まる-日本プロサッカー10チーム決定(2.14)、プロ野球落合選手初の3億円プレーヤーに(12.9)、マツダがル・マン初優勝(6.23)、F1ブーム、千代の富士引退(5.14)・若貴・外人力士の活躍などで大相撲ブーム、1998年冬季五輪開催地が長野に決定(6.16)、東京・国立競技場で168ヵ国・地域が参加し第3回世界陸上選手権開催(8.23~9.1)。

○バブルの崩壊-営業特金、株価急落、損失補てん、架空預金証書事件、株式不正売買事件、イトマン事件、国際航業株事件、茨城カントリークラブ会員権乱売事件、クレジット破産急増など。

○湾岸戦争に90億ドルの支援と機雷除去のため海上自衛隊の掃海艇派遣。

×国際移住機構が「90年代は途上国から先進国へ大量移住の時代」との報告書発表(11.25)。

幸福の科学VSフライデー、りえヌードフィーバー、偽コシヒカリ・ヤミひとめぼれなどのブランド米騒動、大林雅美(雅子)騒動、一卵性母娘、結婚しないかもしれない症候群、乳離れ不能症候群、ダンスブーム、渋カジ族

消費者・住民運動・公害(1991)

○猛毒のダイオキシンの検出数が海・湖沼などの泥や魚類とも倍増、国内でも拡散していることが明らかとなる('90年度環境庁調べ)。

○首都圏や近畿圏などからごみの持ち込みを認めてきた敦賀市が、住民の反対からごみの搬入を拒否(4)。

○日本の生活協同組合では初の「環境問題生協国際会議」を横浜で開催(6)。

○ごみ問題解決のため、資源の再利用を進める「再生資源の利用の促進に関する法律(リサイクル法)」が施行(10)。

時の商品・新製品(1991)

○自然、環境、ベーシックをキーワードとした商品が注目を集める-ミネラルウォーター、カルピスウォーター、家庭用浄水器、リサイクルグッズ、自然志向化粧品、天然原料の洗剤、マウンテンバイク、オートキャンプ、浴衣、風呂敷、お香、扇子、エコマーク商品など。

○健康志向は依然と続く-電子血圧計、電動歯ブラシ、紫外線カット商品、飲む栄養食、ドクダミ飲料、機能性パンティストッキング、ボディケア商品、医療相談サービス、シルバーマンションなど。

○自分にとって価値のあるものを大切にする。生活にゆとり、潤いを求める-国内旅行、RV車、大画面高画質テレビ、DCブランド子供服、ビンテージものジーンズ、CD BOOKなど。

○注目を集めた商品-携帯電話、パーソナルファクス、軽オープンカー、マッキントッシュ、シミュレーションゲーム、衛星放送、FAX情報サービス、液晶自動車テレビ、パノラマカメラ、プレミアムアイスクリーム、デザート感覚チョコレート、立体駐車場

○新しく登場した商品-ボランティア預貯金、カラー液晶ノート型パソコン、カップ入りインスタント茶漬け、水洗い不要米「無洗米」、豆スナック

テレビCM(1991)

JR東海<日本を休もう>、JR東日本<ジャンジャカジャ~ン>小泉今日子、フジテレビジョン<ルール>、朝日新聞<私の意見は朝日新聞のウケウリです。>有村務、ジミー大西、間寛平、松下電器産業・発声発語訓練システム<私の声がみえた>、キリンビール・一番搾り<のほほ~ん>緒方拳、松下電器産業・画王<キレイじゃ 新画王じゃ>津川雅彦、清水建設<昼間のパパ>忌野清志郎、リクルート・フロム・エー<カーキン音頭>、JR東日本・踏切事故防止キャンペーン<暴走トラック>、ロッテオリオンズ<テレビじゃ見れない 川崎劇場>、大阪府<大阪名物「迷惑駐車」>、大日本除虫菊・アリキンチョール<電柱編><階段編>中村雅俊、間寛平、そのまんま東、ピップフジモト・ダダン<ダッダーン ボヨヨン>レジー・ベネット、日本電信電話・タウンページ<ウォーリーの街を行く>、郵政省・ゆうパック<心の太陽>所ジョージ、池田優美

新聞広告(1991)

日本電信電話<今日から東京03地域の市内局番が4ケタになりました。>、メルセデス・ベンツ日本<メルセデスの嘘。>、JR東海・ビジネス新幹線<聖夜。>、伊勢丹<ミニきませんか>、岩波書店・広辞苑<これが、日本語です。>、日本サッカー協会「Jリーグ」設立準備室<大相撲、プロ野球、プロサッカー。少年たちの夢は多いほどいい。>千代の富士、としまえん<考える遊園地。>、日新製鋼<お母さん ここが日新製鋼です。>萩原健一、日本ペプシコーラ<テレビでコマーシャルが見られる日まで。>、東京都清掃局・東京ごみ会議<意見広告。意見募集。>、萬有製薬<経済も、文化も、動脈硬化も、進んでいる国。>、世界自然保護基金日本委員会・連合広告・ペルシャ湾環境レポート<海が閉じる。>、日本電気<空気という宇宙服>、アップルコンピュータジャパン<小学生になろう。>、野村証券<私たちの決意>、公共広告機構<海ガメの無念>

話題のテレビ番組(1991)

○松本清張作家活動40周年を記念し、日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ朝日が輪番制で「松本清張作家活動40周年記念テレビドラマスペシャル」を放送-西郷礼、黒い画集(TBS)、波の塔、張込み(CX)、砂の器、霧の旗(ANB)、ゼロの焦点、けものみち(NTV)など。

○テレビ朝日系列でモーツァルト没後200年記念番組相次ぐ-モーツァルトプロジェクト「モーツァルトと行く旅」(7.14)。モーツァルト没後200年記念「99歳のモーツァルト弾きホルショフスキーの軌跡」(12.1)、2夜連続ドラマスペシャル「モーツァルト」(12.2~3)など。

○“純愛”をテーマにしたフジテレビの連続ドラマ「東京ラブストーリー」「101回目のプロポーズ」が大ヒット。

○フジテレビ系の1時間ドラマ「学校へ行こう」「もう誰も愛さない」「逢いたい時にあなたはいない…」「しゃぼん玉」などが話題を集める。

○ADブギ、あしたがあるから(TBS系)、愛さずにいられない(NTV系)なども話題となる。

○時代劇では“仕掛人”が復活-仕掛人・藤枝梅安(CX系、5回)、必殺仕掛人・激突!(ANB系)。

○湾岸戦争報道や雲仙・普賢岳の火砕流報道、ソ連の「8月クーデター」など生々しい場面が茶の間に飛びこんできた。

○懐かしのTVドラマ”がビデオやレーザーディスクで復活。人気となる-「ちびっこギャング」「ちびっこ大将」「サンダーバード」「コンバット」「スター・トレック」「傷だらけの天使」など。

○フジテレビは人気ドラマ「東京ラブストーリー」を放送終了後4カ月たらずでビデオ化。これも人気となる。

NHK(1991)

《君の名は》29.1%〈太平記〉26.0%

○NHKスペシャル「電子立国日本の自叙伝」「アインシュタイン・ロマン」が話題を集める。

○4月からスタートした子供向け料理番組「ひとりでできるもん!」(NHK教育)が人気番組に。

○NHK教育の「芸術劇場」で「モーツァルト・オン・ツアー」とモーツァルトの歌劇「後宮からの誘拐」を放映(12.1)。

流行語(1991)

重大な決意、バブル(破裂・崩壊)、損失補てん、国際貢献、PKO、PKF、湾岸戦争、多国籍軍、デザート・ストーム(砂漠のあらし)作戦、ピンポイント(爆撃)、世界の警察、八月革命、CIS、新世界秩序、島原大変、火砕流、土石流、過労死、社畜、バツイチ、バーチャル・リアリティ、チャネリング、ひとめぼれ、魚沼コシヒカリ、替え玉受験、散骨、……じゃあ~りませんか、僕は死にましぇ~ん、かい~の、ダイジョウV、ダッダーン ボヨヨン、トランタン、エコロジー、地球にやさしい

流行歌(1991)

レコード大賞:北島三郎<北の大地> KAN<愛は勝つ>

歌唱賞:坂本冬美<火の国の女> ASKA<はじまりはいつも雨>

最優秀新人賞:唐木淳、Mi-Ke

新人賞:しじみとさざえ、中嶋美智代、槙原敬之、観月ありさ

Oh!Yeah!/ラブ・ストーリーは突然に
SAY YES
愛は勝つ
どんなときも。
はじまりはいつも雨
あなたに会えてよかった
LADY NAVIGATION
しゃぼん玉
Eyes to me/彼は友達
ALONE

○シングル上位7曲がミリオンセラーを達成。

○モーツァルト没後200年を記念した演奏会やCDの全集企画が相次ぐ。

○「Oh!Yeah!/ラブ・ストーリーは突然に」小田和正から「LADYNAVIGATION」B'zまでシングル上位7曲がミリオンセラー。アルバムも「天国のドア」松任谷由美、「TREE」CHAGE&ASKAなど上位6枚がミリオンセラーとなる。

דジャズの帝王”マイルス・デイビス死去(9.28)。

話題の映画(1991)

洋画
ターミネーター2
ホーム・アローン
プリティ・ウーマン
トータル・リコール
ダンス・ウィズ・ウルブス

邦画
おもひでぽろぽろ
ドラえもんのび太のドラビアンナイト他
男はつらいよ/釣りバカ日誌3
ドラゴンボールZ他
ちびまる子ちゃん

○邦画はアニメが健闘。

○黒沢ブーム-リバイバル公開の「七人の侍」が大ヒット。「八月の狂詩曲」もヒット。

ベストセラー(1991)

Santa Fe
もものかんづめ
血族
ノストラダムス戦慄の啓示
時間の砂
だから私は嫌われる
タモリ・ウッチャンナンチャンの世紀末クイズ
water fruit
ホーキングの最新宇宙論
宜保愛子の幸せを呼ぶ守護霊
結婚式
諸葛孔明
アラーの大警告
恋愛論

○宮沢りえの写真集「Santa Fe」が、発売1カ月前の新聞の全面広告掲載からマスコミ各方面で取り上げられ、発売前から異常なフィーバーとなる。

○絵本「ウォーリーをさがせ」が幼児から若者まで幅広い層に受けて、4冊のシリーズで2,100万部以上の売れ行きとなる。

○辞・事典が多様化-「日本語逆引き事典」大修館書店、「現代形容詞用法辞典」東京堂出版、「最新データーベース活用辞典」講談社など。

○「広辞苑」(第四版)(岩波書店)も発売後わずかで70万部以上を売る。

○書籍もモーツァルト-「モーツァルト辞典」東京書籍など。

話題のマンガ(1991)

○大相撲人気とともに、マンガ界の相撲ブームも続く-のたり松太郎(ビッグコミック再開)、おかみさん(ビッグコミックオリジナル)、両国花錦力士(ビッグコミックスピリッツ)、闘魔伝(漫画アクション)など。

○政治をテーマにしたマンガ相次ぐ-大と大(モーニング)、サンクチュアリ(ビッグコミックスペリオール)、メドゥーサ(ビッグコミック)、百年の祭(漫画アクション)、加治隆介の議(ミスターマガジン)など。

タンブリング、東京爆弾、クレヨンしんちゃん(漫画アクション)、ギャンブルレーサー、ナニワ金融道、OL進化論(モーニング)、風します?、イオナ(ビッグコミックスピリッツ)、龍、風の大地、家栽の人(ビッグコミックオリジナル)、家族の食卓、C級サラリーマン講座(ビッグコミック)、用心坊(漫画サンデー)、だから笑介(ビッグコミックスペリオール)

ファッション(1991)

○ミニスカートが定着しスカート丈も膝上10㎝から20㎝の超ミニも目立ち、ショートパンツやキュロットも出現。ミニの進行とともにむき出しの脚をどのように装うか、ストッキング、タイツ、ブーツなどのレッグファッションも注目を集める。また、ミニカスートはミセスにも定着しつつある。

○ヤングサラリーマンにソフトスーツが定着。

○夏に浴衣ブーム。

○ヤングにブーツカットやベルボトムのジーンズ、アンクルブーツ、革ジャンのワイルドファッション流行。

○アクセサリーなどで光ものブーム。

○紺ブレがポスト渋カジとして台頭、中高年にも普及。

気象状況(1991)

○年平均気温は全国的に高めに推移。年間降水量は、梅雨前線、台風、秋雨前線の影響で、東日本、九州などで平年を上回った。

○週末台風相次ぐ-台風14・17号が土曜日に、19号は金曜日に上陸。12・18・21号が金曜から土曜日に本土に接近。とくに、台風17・18・19号により果樹・水陸稲・野菜等の農作物に各地で大きな被害が発生。

○雲仙・普賢岳噴火-土石流が続き島原市と深江町の住民1,300人が避難。溶岩ドームが出現し火砕流が頻発(5)。大規模火砕流が発生し、消防、報道関係者など43人が死亡・行方不明に(6.3)。住民の避難生活が長期化。

×フィリピン・ピナツボ火山で今世紀最大の火山噴火発生(6.15)。

1990年(平成2年)

経済白書 副題(1990)

持続的拡大への道

経済概況(1990)

平成2年の日本経済は、全般的には設備投資の高い伸びと堅調な個人消費による内需主導の景気拡大を続けた。7月頃には「いざなぎ景気」を超えるとの楽観的見通しも強まったが、イラクのクウェート侵攻を境に、原油高、金利高、株安、米国経済の悪化など、好景気を支えた条件が大きく変化した。

経済成長率 名目 7.5% 実質 5.1%
民間最終消費支出 名目 7.0% 実質 4.4%
民間企業設備投資 名目 13.3% 実質 10.9%
輸出 名目 8.4% 実質 6.9%
消費者物価    3.1%  

日本の広告費(電通調査)(1990)

○3年ぶりに1ケタ伸長となった。

○ラジオ、雑誌、SPは好調に推移するが、テレビ、新聞は後半息切れ。

  億円 対前年比(%)
総広告費 55,648 (109.7)
新聞 13,592 (106.8)
雑誌 3,741 (111.5)
ラジオ 2,335 (110.9)
テレビ 16,046 (109.7)
SP 19,815 (111.1)
ニューメディア 119 (125.3)

政治・経済・業界(1990)

○「国際花と緑の博覧会」開幕(4.1)。9月30日までの会期183日間の入場者は2,312万人となる。

○景気拡大は6月に43カ月目となり、「岩戸景気」を抜き戦後2番目の長さとなる(経済企画庁、6月月例経済報告)。

○日米構造協議で、日本の3年度から10年間で430兆円の公共投資実行、市場開放、アメリカの財政赤字削減などを内容とする最終報告を発表(6.28)。

○公定歩合、前年に続き引き上げ-3月20日に1%、8月30日に0.75%引き上げて、年6.0%に。

×イラクがクウェートに侵攻(8.2)。湾岸危機勃発。イラクは西側外国人を人質として拘束、国連安保理は対イラク「武力容認」決議採択など緊張した状態が続く。

×自民党と社会党の代表団が、北朝鮮を訪問(9.24~28)。朝鮮労働党との間で「早期の国交樹立。北朝鮮への戦後45年間も含めた謝罪と償い」などを盛り込んだ3党共同宣言に調印。

×韓ソ国交樹立(9.30)。

×東西ドイツは、西ドイツが東ドイツを編入し、国家統一を実現(10.3)。

○東京証券取引所1部平均株価が、一時19,781円と3年7カ月ぶりに2万円を割る(10.1)。

×全欧安保協力会議(CSCE)首脳会議、パリで開催(11.19~21)。東西ヨーロッパ、アメリカ、ソ連など34ヵ国が参加。「新しい欧州のためのパリ憲章」NATOとワルシャワ条約機構の「不戦宣言」などを採択。

×ソ連では、バルト3国などのソ連邦からの独立の動き、タジク共和国などの民族抗争、共産党内での保守派の台頭、シェワルナゼ外相の辞任、食糧難を生んだ経済策の混乱など、国内危機が深まる。

○企業買収、提携が活発に行われる-三菱グループ4社、西ドイツのダイムラー・ベンツグループと提携に合意(3.6)、松下電器、アメリカのMCA買収(11.26)、レナウン、イギリスのアクアスキュータム買収など。

マスコミ・広告・媒体(1990)

○企業による芸術文化擁護の推進団体「企業メセナ協議会」発足(2)。

○首都圏でAM・FM合同のラジオ新聴取率調査スタート(4)。

○銀行のラジオCM解禁(6.1)。

○ニュース素材の国際配信、映像ソフトの購入・販売などを目的として、NHKエンタープライズ、伊藤忠、第一勧銀などが「国際メディア・コーポレーション」を設立(7.5)。この動きに対し、民放側は「NHKの肥大化商業化傾向に拍車をかけるもので容認できない」とする文書を、郵政省に提出(7.8)。

○電通がソ連・モスクワ事務所を開設(10.1)。

○新聞本紙・別刷りのクーポン広告解禁(10.1)。

○第3番目の視聴率調査会社「日本データコム」設立(10.4)。

○NHKと民放各社は湾岸危機による郵政省の省エネルギー対策要請を受け、深夜放送を短縮(10)。

×TBS宇宙特派員・秋山記者、日本人では初めて、ジャーナリストでは世界で初めて宇宙飛行を体験(12.2~10)。

○産経新聞、毎日新聞が本文文字を1行13字から12字に拡大(12)。

○マスコミ各社、欧州各地に支局開設相次ぐ-朝日新聞は東ベルリン、ブダペスト、ベオグラード、プラハ。読売新聞はウィーン。日本経済新聞は東ベルリン。共同通信社はブダペスト。中日新聞はウィーン。日本テレビはバルセロナ、東ベルリン。テレビ朝日は東ベルリン。

○ニュース利用に関して、東京キー局はアメリカのテレビネットワークと提携-東京放送=CBS、フジテレビ=ABC、日本テレビ=NBC。

○都市型CATV開局ラッシュ続く、20局開局し計61局に。通信衛星を使ったCATV向けのソフトを供給するプログラムサプライヤーも配信開始。

媒体の発足(1990)

○テレビ金沢(KTK)、長崎文化放送(NCC)4.1、テレビユー富山

(TUT)10.1開局。

○エフエム石川4.1、兵庫エフエムラジオ放送、エフエム大分10.1開局。

○女性向け生活実用情報誌、モノ情報誌が充実-「すてきな奥さん」主婦と生活社4.2、「COMO」主婦の友社6.2、「VISIO MONO」ワールドフォトプレス11.2、「マチエール」徳間書店11.16など。

○テーマを絞った男性誌の創刊相次ぐ-ヤング男性誌「CADET」講談社9.20、「クロコダイル」KKベストセラーズ10.10など。熟年誌「自由時間」マガジンハウス10.18など。オピニオンリーダー誌「THIS IS 読売」読売新聞社3.9、「サンサーラ」徳間書店6.5。

○リゾート情報誌ブーム-「リゾートマインド」徳間書店4.18など。

○海外誌との提携が盛ん-「FIGARO japon」TBSブリタニカ3.29、「JAPAN AVENUE」ジャパン・アベニュー社4.20など。

○テレビ局数109局(3局増)

○ラジオ局数83局(3局増)

○創復刊誌155誌、休廃刊誌81誌

媒体普及率(1990)

テレビ契約数 33,188,737
(うち、衛星) (1,207,004)

(NHK契約世帯数)

カラー普及率 <99.4%>
VTR普及率 <66.8%>

(消費動向調査)

国内10大ニュース(1990)

○天皇陛下の即位の礼(11.12)と大嘗祭(11.22~23)

○湾岸危機への貢献策・国連平和協力法案廃案に(11.10)

○礼宮さま、紀子さま結婚の儀(6.29)

○株暴落、バブルに亀裂、財テクに警鐘

○日朝3党、「謝罪と償い」盛った共同宣言調印(9.28)。日朝国交交渉開始へ

○イラクのクウェート侵攻で、日本人を含む外国人が人質に

○大阪で「花の万博」開催。入場者総数2300万人を突破

○総選挙で自民党が安定多数獲得(2.18)

○東京放送の秋山記者、日本人初の宇宙旅行(12.2~10)

○生体肝移植相次ぎ、脳死論議も高まる

海外10大ニュース(1990)

×イラクがクウェートに侵攻(8.2)。中東湾岸危機勃発。国連安保理、武力行使容認(11.29)

×東西ドイツ、45年ぶりに統一(10.3)

×ソ連、一党独裁放棄、大統領制へ移行、ゴルバチョフ氏大統領に(3.13)。食糧難、民族対立などで国内危機は深まる

×サッチャー英首相辞任(11.22)。メージャー蔵相が後任に(11.28)

×全欧安保協力会議首脳会議でパリ憲章採択。不可侵宣言(11.19~21)

×韓ソ国交樹立(9.30)

×東欧諸国で自由選挙。ブルガリアを除き、民主・改革勢力が勝利

×韓国と北朝鮮が半島分断後初の首脳会談開催(9.5~6)

×モントリオール会議で、2000年までにフロン全廃を決定(6.29)

×南ア黒人指導者マンデラ氏が27年ぶりに解放される(2.11)

世相・風俗(1990)

○この年もNEW SPACEのオープン相次ぐ-東京武道館(2.10)、水戸芸術館(3.22)、スペースワールド(4.22)、東京都写真美術館(6.1)、東京芸術劇場(10.30)、サンリオピューロランド(12.7)など。

○大好評の葛西臨海水族館を追いかけて水族館のオープンも相次ぐ-鳥羽水族館新館(7.15)、海遊館(7.20)、登別マリンパーク(7.20)、マリンピア日本海(7.27)など。

○深夜ラジオのファンの想像から生み出された、実体のない幻のアイドル「芳賀ゆい」、一夏のブームを巻き起こす。

地球環境問題が注目を集める、花の万博開催、湾岸危機と日本の貢献策、10万円金貨大量偽造事件、女子高生校門圧死事件、女性の平均出産児数1.57人、ちびまる子ちゃん現象、カラオケボックス激増、女性に競馬ブーム、人面魚、人面犬、イタメシ、ライトアップ、十二単ブーム、パンツ論争、ランバダ、バブル経済、ボーダーレス社会、日本人初の宇宙飛行、海外旅行者数1000万人突破、人手不足、バラドル(バラエティー系アイドル)

消費者・住民運動・公害(1990)

○アースデー(地球の日)統一国際行事に世界の約140ヵ国、1億人が参加。日本も初参加し、国内2000カ所で各種行事が催される(4.22)。

○ゴルフ場で使用される農薬による水質汚染が問題となり、地元住民の反対運動によって、ゴルフ場造成計画の凍結、見直しを迫られるケースが続出。

○紙、粗大ゴミの増加など、ゴミの排出量が急増し社会問題となる。

○青森・秋田県境の白神山地・ブナ原生林を分断する青秋林道計画は、自然保護団体や地元住民の反対運動によって建設中止となる。

×温暖化、酸性雨など地球環境をめぐって、国際会議が相次いで開催される。

時の商品・新製品(1990)

○高機能と使いやすさがうけて、ファジー家電続々登場-全自動洗濯機、掃除機、電子レンジ、炊飯器、エアコン、扇風機など。

○ゴルフ場の農薬による水質汚染など“水”に対する意識の高まり、2年夏の猛暑と水不足などにより、ミネラルウォーター、家庭用浄水器がヒット。

○携帯性、機動性を生かした商品がヒット-ノート/ブック型パソコン・ワープロ、自動車・携帯電話、コードレス留守番電話、レンズ付きフィルム、電子プリントカメラなど。

○「女の時代」を背景に、女性専用スペースサービスとして、女性専用寝台車両、ホテルの女性専用フロア、女性専用ホテルなどが話題を集める。

○注目を集めた商品-エコマーク商品、ちびまる子ちゃんグッズ、一番搾り、BSチューナー内蔵TV、ダイヤルQ2、ティラミス、スーパーファミコン、スポーツカー「NSX」、RV車、からくり時計、家庭用入浴剤、マウンテンバイク、東京湾クルーズ、ピーチカクテル、鉄骨飲料、再生紙

○新登場した商品-小型CD-ROM再生装置、絵の出るシングルCD、ミニ容器入り外用薬、音声反応型カメラ、パノラマ写真撮影カメラ

テレビCM(1990)

JR東海<クリスマスエクスプレス>、NTTデータ通信<ホーキングの宇宙>、武田薬品工業・アリナミンVドリンク<ちちんブイブイ>アーノルド・シュワルツェネッガー、シャネル・エゴイスト<エゴイスト!>、キンチョー・ゴン<もっと端っこ歩きなさいよ>ちあきなおみ、美川憲一、JR東日本<もっと!>小泉今日子、学生援護会・サリダ<職業選択の自由>高橋幸宏、仙道敦子、ポッカコーポレーション・つぶコーンスープ<情けないほどおいしいよ>ちびまる子ちゃん、味の素・パルスイート<ふとっても可愛いモナリザ編>、サントリー・ポケメシ<あ~りませんか編>チャーリー浜、川崎製鉄<ピテたまトロプス>たま、松下電器産業・キャニスター<おりこうファジィ>三田佳子、サントリー・鉄骨飲料<乙女のめざめ>鷲尾いさ子、日本ビクター・ムービーごっこ<ビーチ編>菊池桃子

新聞広告(1990)

JR東海<日本を休もう>、ホクレン<お待たせしました。噂のきららでご・ざいます。>、としまえん<史上最低の遊園地。>、日本電気・オフィスプロセッサ3100/3050Aシリーズ<社長!ウチもSISやりましょう。>田原俊彦、西武百貨店<わたしは行かん。>、京セラ<手塚治虫に賛成。>、キヤノン・EOS10<これは、浅井愼平さんの風景写真です。>、ボルボ・ジャパン<私たちの製品は、公害と、騒音と、廃棄物を生みだしています。>、公共広告機構<たった二羽からの提言。>、あき缶処理対策協会<あき缶。遊んでもいいけど 遊ばせないで。>、サントリー夢大賞<とんでもねえめに、あってみてえ。>、忠実屋<はじめまして、クーポン広告です。>、キリンビール・一番搾り<ああ、うれしい。>緒形拳、日立製作所・日立洗濯機<これっきりボタン>

話題のテレビ番組(1990)

○1月からスタートした「ちびまる子ちゃん」(CX系)が人気を集め、動画の視聴率としては史上最高の39.9%を記録(10.28)。社会現象となる。

○東京放送の開局40周年事業として、約50億円をかけて「宇宙特派員計画」を実施。秋山記者は、ジャーナリストとしては世界初の宇宙飛行士となり、東京放送は、連日にわたり特別番組を組んだ。

○時代劇ブーム続く-春の番組改編時には13本、秋には14本ものスペシャル番組が放映される。レギュラー番組は、リメーク、続編ものラッシュ。

○深夜帯に、各局とも意欲的に「実験番組」を投入、話題を集める-EXテレビ(NTV系)、青春!島田学校(TBS)、カノッサの屈辱、子供ほしいね(CX)、GOB(NTV)など。

○フジテレビの人気深夜番組、夜7時台に昇格-世にも奇妙な物語、やっぱり猫が好き、ものまね珍坊。

○地域の情報を地域の言葉で伝える“方言番組”、各地に定着-およねのコケコッコー(熊本放送)、美味しん坊(テレビ西日本)、19笑なまるが勝ち(青森テレビ)など。

○高視聴率を安定して獲得してきた、巨人戦ナイター中継は、ここ数年低下傾向を見せている。

○長寿番組が姿を消す-昭和40年11月スタートの「11PM」(NTV系)、昭和34年12月スタートの「兼高かおる 世界の旅」(TBS系)、昭和43年11月スタートの「夜のヒットスタジオ」(CX系)など。

NHK(1990)

《凛凛と》33.9%《京、ふたり》35.6%
〈翔ぶが如く〉23.2%

○春の番組改編から、手話を取り入れた教育テレビ初のニュース番組発足。

○NHKスペシャル「チャウシェスク政権の崩壊」「社会主義の20世紀」「銀河宇宙オデッセイ」など話題集める。

○「関東甲信越小さな旅」、ゴールデンタイムで15%前後の視聴率獲得。

流行語(1990)

ファジー、ゆらぎ、オヤジギャル、アッシーくん、バブル(経済)、ブッシュホン、貢献策、温暖化、地球環境、メセナ、ボーダーレス、車庫とばし、タテノリ、ぶっとびー、いけずゥ、新秩序、おケバ、成田離婚、ドクターK、トルネード、もっと端っこ歩きなさいよ、見逃してくれよ~、あたしゃ○○だよ~、トリカブト、人間の盾、職業選択の自由、オタッキー、あげまん、痛惜、マネー・ローンダリング、○○じぁあ~りませんか、3K、三高(身長、学歴、収入)、SIS、リンケージ

流行歌(1990)

レコード大賞:堀内孝雄<恋唄綴り>

B・B・クイーンズ<おどるポンポコリン>

歌唱賞:松原のぶえ<螢>

ボーカル賞:竹内まりや<告白>

最優秀新人賞:ヤン・スギョン 愛されてセレナーデ

新人賞:晴山さおり 一円玉の旅がらす、忍者 お祭り忍者、たま さよなら人類

おどるポンポコリン
浪漫飛行/ジェットストリーム浪漫飛行
今すぐKiss Me
さよなら人類/らんちう
OH YEAH!
Dear Friend
情熱の薔薇
くちびるから媚薬
真実の果実
イフ・ウィ・ホールド・オン・トゥギャザー

○“ちびまる子ちゃん”のエンディングテーマ「おどるポンポコリン」B・B・クイーンズ、シングルで131万枚と久々のミリオンセラーとなる。

○ユーミン現象-平成元年の暮にだされたアルバム「LOVE WARS」年間で161万枚をセールス。2年暮の「天国のドア」は発売後1週間で165万枚を出荷。

○桑田佳祐初監督の映画と同タイトルのサザンオールスターズ「稲村ジェーン」も117万枚と、ミリオンセラーを記録。

○ローリング・ストーンズ、初来日。東京ドーム10回公演で55万人動員という驚異的な記録を残した。続いて、「やっと、会えるね。」とポール・マッカートニーも来日。

話題の映画(1990)

洋画
バック・トゥ・ザ・フューチャー2
バック・トゥ・ザ・フューチャー3
ダイハード2
ゴースト ニューヨークの幻
バットマン
7月4日に生まれて

邦画
天と地と
タスマニア物語
ドラえもんのび太とアニマル惑星/他
稲村ジェーン
男はつらいよぼくの伯父さん/釣りバカ日誌2
クライシス2050
オーロラの下で

○多国籍映画の台頭-「夢」黒沢明監督、アメリカ資本、ワーナーブラザーズ世界配給。「チャイナシャドー」柳町光男監督、日本資本、アメリカ、香港など多国籍のスタッフ、出演者。「菊豆」日本資本の中国映画など。

○サントリーと6つの独立プロが、配給会社「アルゴプロジェクト」設立。

ベストセラー(1990)

愛される理由
真夜中は別の顔(上・下)
「NO」と言える日本
ドラゴンクエストⅣ 公式ガイドブック(上・下)
明日があるなら
「1998年日本崩壊」エドガー・ケイシーの大予言
文学部唯野教授
恋愛論
うたかた
41歳寿命説
それでも「NO」と言える日本
日はまた沈む
国際情報JUST NOW

○二谷友里恵の「愛される理由」(朝日新聞社)がミリオンセラーに。

○CDプレーヤーの普及にともない、CDブックの刊行相次ぐ。

○地球環境問題への関心が高まり、“環境・公害問題”をテーマとした書籍も注目を集める-「キーワード事典 地球環境」中央法規出版、「地球環境報告」岩波書店、「オゾン層を守る」日本放送出版協会など。

○エコロジー運動の先駆者、南方熊楠、没後50年でブームとなる-「縛られた巨人-南方熊楠の生涯-」新潮社、「巨人伝」文藝春秋

○ジョン・レノン生誕50年で関連書の刊行相次ぐ-「誰がジョン・レノンを殺したか」音楽之友社、「ジョン・レノン家族生活」小学館など。

話題のマンガ(1990)

○マンガ界に相撲ブーム-うっちゃれ五所瓦(少年サンデー)、ももたろう(ビッグコミックスペリオール)、達麿(漫画ゴラク)、ああ播磨難(コミックモーニング)、はっけよい(少年マガジン)など。

○意味不明な四コママンガ「伝染るんです」、異常なブームを巻き起こす。

○女性の競馬ブームにのり、女性の読者に支えられて競馬マンガ誌の創刊相次ぐ-「競馬コミック」竹書房、「競馬ゴールド」日本文芸社など。

○「少年ジャンブ」年末最終号が600万部突破。

企画アリ(ビッグコミック)、心地よい戦士たち、定年諸君!(ビッグコミックオリジナル)、ZIP!(漫画アクション)、BOSS(ビッグコミックスペリオール)、はじめの一歩(少年マガジン)、沈黙の艦隊、夏子の酒(コミックモーニング)、おはようKジロー(少年チャンピオン)

ファッション(1990)

○猛暑が続いた夏に、10~20代の女性の間でソフト・キュロット、サイクリスト・パンツ、Gパンをひざ丈にカットしたものなど、ショートパンツが流行。

○ミニスカート定着。

○秋以降、ヤングファッションは、ダウンジャケット、ムートン、フィッシャーマンセーター、ピーコート、チノパンツなどの“リバカジ”リバイバル・カジュアルがブームとなる。

気象状況(1990)

○異常な暖かさが続き、「観測史上初めて」という流行語を生んだ気象記録。年平均気温も、全国主要観測地のうち43カ所で統計開始以来最高を記録。

○7月の降水量が、関東・甲信、北陸、四国の各地で平年の半分以下。平均気温も、西日本、特に九州南部で過去最高を記録し、気象庁は関東・甲信以南の地域に対し、異例の高温・少雨情報を出し、節水を呼び掛けた。

○東京の8月は猛暑となり、8月24日朝の最低気温は28.8度と観測史上最も暑い熱帯夜となる。

○久々の台風の当たり年となり、1年に6個もの台風が上陸した。また、11月30日台風28号が上陸し、観測史上最も遅い上陸台風の記録を作った。

1989年(平成元年)

経済白書 副題(1989)

平成経済の門出と日本経済の新しい潮流

経済概況(1989)

平成元年の日本経済は、設備投資と個人消費を中心とした内需拡大に支えられ、いざなぎ景気に迫る勢いともみられる力強い景気拡大を続けた。4月の消費税導入による駆け込み需要の反動が現われて、個人消費を中心に一時停滞したが、後半には持ち直した。

経済成長率 名目 7.0% 実質 4.8%
民間最終消費支出 名目 6.9% 実質 4.8%
民間企業設備投資 名目 15.1% 実質 14.5%
輸出 名目 13.0% 実質 9.1%
消費者物価    2.3%  

日本の広告費(電通調査)(1989)

○初めて5兆円を突破した。SP広告費は活発な販促活動やイベントの隆盛などを背景に力強い伸びを示す。

  億円 対前年比(%)
総広告費 50,715 (114.8)
新聞 12,725 (112.9)
雑誌 3,354 (113.2)
ラジオ 2,084 (110.9)
テレビ 14,627 (111.1)
SP 17,830 (120.2)
ニューメディア 95 (121.8)

政治・経済・業界(1989)

○昭和天皇崩御(1.7)。平成に改元(1.8)。

×第41代アメリカ大統領にジョージ・ブッシュ氏が就任(1.20)。

○銀行、郵便局など金融機関の週休2日制スタート(2.4)。

○消費税実施(4.1)。

×アメリカ通商代表部が、新通商法スーパー301条に基づき、日本を不正貿易国に指定(5.25)。

×中国・天安門事件-戒厳部隊が天安門広場のデモ隊を武力鎮圧(6.4)。

○参議院選挙で自民党大敗北。参院での単独支配が崩れる。また、マドンナ旋風にのり22人の女性候補が当選(7.23)。

○首相の交代相次ぐ-リクルート疑惑と政局混迷の責任をとり竹下首相退陣(6.2)。後継の宇野首相も参院選敗退で短命の69日政権で終わる(8.9)。初の昭和生まれの海部首相が誕生(8.10)。

×東欧に民主化の雪崩現象-ハンガリーが複数政党制を復活(2月)。ポーランドの自由選挙で「連帯」が圧勝(6月)。東ドイツが西ドイツとの国境を開放(11.9)。チェコスロバキア、一党独裁を廃止(11.30)。ルーマニア・チャウシェスク政権崩壊(12月)。また、ソ連でも民族問題が先鋭化。

×マルタ島で米ソ首脳会談が開かれ、東西冷戦の終結を確認(12.2~3)。

○景気拡大4年目に-個人消費、設備投資が高水準を維持し、国内需要も好調が続き、景気は37カ月連続で拡大局面にあると経済企画庁発表(12月)。

○1年間に3回の公定歩合引き上げ-5月31日、9年2カ月ぶりに0.75%引き上げ、以降10月11日、12月25日に0.5%ずつ引き上げ、年4.25%に。

○企業合併・買収(M&A)が話題となる-アメリカ投資家の小糸製作所株買い占め(3月)。ソニーのコロンビア映画買収(9.27)。イギリスのポリー・ペック社の山水電気買収(10.27)。三菱地所のロックフェラーグループ社買収(10.31)など。

マスコミ・広告・媒体(1989)

○天皇崩御に伴い、テレビ各局は特別番組編成を実施。民放各局は、2日間にわたるCM抜きの特別番組編成となる(1.7~8)。また、「大喪の礼」当日もCM抜きの特別番組を実施(2.24)。

○郵政省が高度映像都市(ハイビジョンシティ)構想のモデル都市として、名古屋市など13地域を指定(3.23)。

○東京放送は、番組の販売・購入、イベントの開催・放映権の獲得などのために、ニューヨーク現地法人「東京放送インターナショナル」設立(4.1)。

○第2KDDの日本国際通信(4.1)、国際デジタル通信(5.1)がサービスを開始。

○全国銀行協会連合会が銀行の新聞・雑誌広告の規制を緩和(6.1)。

○NHKの衛星放送の本放送がスタート(6.1)。8月1日から有料となる。

○民間通信衛星の「JC-SAT1号」(日本通信衛星)(3.6)、「スーパーバードA」(宇宙通信)(6.5)が打ち上げられる。これを利用して、民放各局では、サテライト・ニュース・ギャザリング(SNG)システムの運用を開始。

○民放各局、クリアビジョンの本放送を開始(8月)。

○CATV向け番組供給会社「衛星チャンネル」が通信衛星「スーパーバードA」を使用し、番組提供を開始(10.1)。

○幕張メッセがオープン(10.26)。

○広告会社の海外拠点づくりが進行-電通スペイン(1月)、電通バーソン・マーステラ(1月)、博報堂UK(5月)、博報堂フランス(6月)、電通オーストラリア(12月)、HDM韓国(12月)を設立。

○全国38市が市制百周年を迎え、世界デザイン博(名古屋市)、アジア太平洋博(福岡市)、横浜博など15地方博が各地で開催された。

媒体の発足(1989)

○テレビ北海道(TVH)、テレビユー山形(TUY)、熊本朝日放送(KAB)10.1開局。

○NHK衛星放送、本放送を開始(6.1)。

○エフエム山形4.1、エフエムはちまるに6.1、エフエムサウンド千葉10.1開局。

○女性誌の創刊相次ぐ-「Miss家庭画報」世界文化社3.28、「Caz」扶桑社4.26、「CLiQUE」マガジンハウス6.5、「ヴァンテーヌ」婦人画報社9.12、「SPUR」集英社9.22、「ル・クール」学研9.28、「CREA」文芸春秋11.7、「any」西武タイム11.9など。

○個性的な男性誌-「月刊ASAHI」朝日新聞社5.8、「SAPIO」小学館5.25、「週刊テーミス」学研6.21、「サライ」小学館9.7、「ガリバー」マガジンハウス10.18、「03」新潮社11.2。

○テレビ局数106局(3局増)

○ラジオ局数80局(3局増)

○創復刊誌112誌、休廃刊誌56誌

媒体普及率(1989)

テレビ契約数 32,839,193
(うち、カラー) (31,289,438)

(NHK契約世帯数)

カラー普及率 99.3%
(VTR普及率) 63.7%

(消費動向調査)

○衛星放送契約件数831,987件(12月末現在 NHK調)

国内10大ニュース(1989)

○昭和天皇崩御(1.7)、平成スタート(1.8)

○消費税スタート(4.1)

○参議院選挙で与野党逆転(7.23)

○幼女誘拐殺人犯を逮捕(8.10)

○美空ひばりさん死去(6.24)

○リクルート事件で逮捕者相次ぐ(2.13~3.28)

○岩戸景気に迫る好景気

○礼宮さま、川嶋紀子さんと婚約(9.12)

○政治不信で竹下、宇野、海部と政権交代

○アメリカ政府、包括通商法スーパー301条を日本に適用(5.25)。日米構造協議始まる(9.4)

海外10大ニュース(1989)

×中国天安門流血事件、民主化運動弾圧(6.4)

×東欧、激動の民主化。「ベルリンの壁」崩壊

×米ソ首脳、マルタで会談。冷戦終結宣言(12.2~3)

×サンフランシスコでマグニチュード7.1の大地震(10.17)

×ソ連ゴルバチョフ書記長、訪中。関係正常化へ(5.15~18)

×地球環境問題が国際課題となる

×ブッシュ政権発足(1.20)

×ソ連軍、アフガニスタンから撤退完了(2.15)

×イランの最高指導者ホメイニ師死去(6.3)

×アメリカの惑星探査機ボイジャー2号、海王星に最接近(8.25)

世相・風俗(1989)

○NEW SPACEのオープン相次ぐ-横浜アリーナ(4.1)、MYCAL 本牧・アポロシアター(6.2)、Bunkamura(9.3)、横浜ベイブリッジ(9.27)、幕張メッセ(10.9)、葛西臨海水族園(10.10)など。

○大学・短大卒の新規女子就職者数、初めて男子を上回る。

○5月以降、ベトナムからの難民船が次々に九州に漂着。大半が、中国から出稼ぎに来た偽装難民と判明。また、観光ビザなどで入国している不法就労者の摘発も相次ぐ。

○幼女連続誘拐殺人事件、女子高生コンクリート詰め殺人事件、ウサギ惨殺事件など、猟奇事件が続いた。

○高級化する消費市場に対応するため、百貨店のリニューアル相次ぐ。

消費税実施、参院選保革逆転、内定切り、1円玉落札、吉野ケ里ブーム、究極の選択、W浅野ブーム、昼シャン、Hanako族、クロワッサン症候群、パソコン売春、帰宅拒否症、ほたる族、ウルトラマン再ブーム、おたく族、初のみどりの日(4.29)、相互銀行の普通銀行転換

消費者・住民運動・公害(1989)

○二酸化炭素など温室効果ガスによる地球温暖化、フロンガスによるオゾン層破壊、酸性雨による自然生態系への影響など、地球環境問題が国際課題としてクローズアップされる。

○オフィスオートメーションの普及により、コピー用紙やコンピューター記録紙などオフィス用紙の需要が急増し、都会での紙ゴミが社会問題となる。

○各地でゴルフ場開発が乱立するなか、ゴルフ場で使用される農薬による水質汚染が問題となる。

×アメリカで操業中のランチョセコ原発、住民投票で閉鎖が決定(6.6)。

時の商品・新製品(1989)

○“自分のライフスタイル”を求めたパーソナル商品がヒット-小型カメラ一体型VTR、ニュースポーツカー、コードレス多機能電話機など。

○便利さを追求する傾向が強まる-省スペースミニコンポ、ゲームボーイ、大型カップめん、大型全自動洗濯機、大型冷蔵庫、セカンド冷蔵庫、インスタントパスタ、深夜バスなど。

○高性能・高品質の新製品続々登場-重低音再生・高画質大型カラーTV、ブック型パソコン、高性能・目的別フィルムなど。

○本物志向、一段と強まる-高級大型乗用車、豪華客船でのクルージング輸入車、北米輸入住宅、留学ビジネス、ヘリコプター利用ビジネスなど。

○ナチュラル&ヘルシー志向-はちみつレモン飲料、機能性飲料、朝シャンタオル、抗菌・防臭ブラウス、ストレス解消グッズなど。

○金宝飾品、皮革、ワインなどで空前のイタリアンブーム。

○その他の注目を集めた商品-テトリス、脱フロン商品、フラワーロック、小口MMC、食用花、カラー複写機、バットマングッズ、カラー液晶ラッブトップ型パソコン、長距離高速バス、ティファニー、トマト銀行など。

テレビCM(1989)

三共・リゲイン<24時間戦エマスカ!>時任三郎、JR東海<ハックルベリーエクスプレス>、学生援護会・DODA<鼻歌編・足かけ編>大地康雄、イッセー尾形、学生援護会・サリダ<公園編>芳本美代子、本木雅弘、ミツカン・ミツカン酢<ハナターカダカ>とんねるず、ソニー・ハンディカム55<パスポートサイズ>浅野温子、サントリー・生ビール<空飛ぶクジラ>、サントリー・鉄骨飲料<陽気な乙女編>鷲尾いさ子、国際デジタル通信<あちらよりは23%安い>イッセー尾形、大阪府<迷惑駐車>、住友金属<遊びゴコロ・カンパニー>山瀬まみ、日本国際通信<CALL ME>、松下電器産業・愛妻号Day<シンバル編>、日本ビクター・VHSムービー<ちょっと高いですよ>小松政夫、イッセー尾形、明星食品・えびワンタンめん<パパになったウルトラマン>

新聞広告(1989)

旭化成工業・デュークス<主婦は家にいない>、政府広報<もう一度、お話させてください。消費税について。>橋本龍太郎、日清食品・カップヌードル<ちからこぶる。>アーノルド・シュワルツェネッガー、新日鉄<生きることの、すべてに。>シガニー・ウィーバー、川崎重工<変わっていく私を、見つめてください。>宮沢りえ、幕張メッセ・オープン告知<日本は幕張メッセのある国です。>、キヤノン・ピクセル・デュオ<カラーステーション宣言>、トヨタ・セルシオ<この車から、クルマが変わります>、日産自動車・インフィニティQ45<きっと、日本が変っていく。>、世界デザイン博覧会・オープン告知<世界のデザイン、名古屋に野放し。>、東急広報委員会・Bunkamuraオープン告知<心が、でんぐりがえる。>、日本電信電話グループ<地球の言葉を、探したい。>

話題のテレビ番組(1989)

○深夜番組、ヤング・深夜族を中心に話題を集め、大企業のスポンサーも定着し始める-朝まで生テレビ、PRE・STAGE(ANB)、やっぱり猫が好き、いきなりフライデーナイト(CX)、平成名物TV・イカすバンド天国(TBS)、禁断!イモリ帝国(NTV)など。

○子ども向けアニメ、リメーク版が相次ぎ登場-ひみつのアッコちゃん、おそ松くん(CX系)、悪魔くん、魔法使いサリー(ANB系)、ジャングル大帝(TX系)など。

○「関口宏のサンデーモーニング」(TBS系)を追って、日曜日の午前中に情報番組が相次ぎ登場-サンデープロジェクト(ANB系)、中村敦夫のザ・サンデー(NTV系)、噂の!東京マガジン(TBS系)、フジ系は土曜日の午前中に「THE WEEK」を投入。

○「昭和」の終わった節目として、8月に終戦関連番組増えるシリーズ真相(ANB系)、ドキュメント'89「語り継ぐ戦争」、リトルボーイ・リトルガール(NTV系)、翔べ!千羽鶴(TBS系)、託す広島へのメッセージ(CX系)など。

○とんねるずの「とんねるずのみなさんのおかげです」「ねるとん紅鯨団」(CX系)高視聴率をマーク。

○視聴者の多様化が進み、音楽番組の地盤沈下が目立つ-12年間続いた「ザ・ベストテン」(TBS系)9月で終了。「夜のヒットスタジオ」(CX系)2時間枠を1時間に縮小。「ヒットスタジオN&R」「インターナショナル・ヒットスタジオ」が分割新設される。

○昭和31年から続いてきた民放テレビ全局共通の年越し番組「ゆく年くる年」各局独自の番組となる。

NHK(1989)

《青春家族》37.8%《和っこの金メダル》33.1%
〈春日局〉32.4%

○「NHK特集」が終了、「NHKスペシャル」として生まれ変わる。放送時間を固定しない編成とし、美空ひばり追悼番組、消費税討論番組など話題を集める。

流行語(1989)

セクシャルハラスメント(セクハラ)、山が動いた、平成、三点セット、消費税、ケジメ、トレンディー、マドンナ旋風、オバタリアン、オジンギャル、けばい、水っぽい、バイリンギャル、お局(つぼね)さま、アッシー、みつぐ君、つくしん坊、デューダする、DEWKS、平成貴族、時短、3K(汚い、きつい、危険)、フリーター、イカ天、ホコ天、ファジー、24時間戦えますか、濡れ落ち葉、そこまでいう、来てます、ツーショット、グッドですよ、ディベート、イケイケ、こんなん出ましたけど~、Mr.レディ

流行歌(1989)

レコード大賞:WINK<淋しい熱帯魚>

歌唱賞:石川さゆり<風の盆恋歌>

最優秀新人賞:マルシア ふりむけばヨコハマ、

新人賞:尾鷲義人、川越美和、香田 晋、田村英理子

Diamonds
世界でいちばん熱い夏
とんぼ
太陽がいっぱい
愛がとまらない
恋一夜
淋しい熱帯魚
嵐の素顔
黄砂に吹かれて
涙をみせないで
地球をさがして

バット・ダンス

○インディーズ系の活躍でロックバンドがブームに-BAKUFU-SLUMP、THE BLUE HEARTS、PERSONZ、Xなど。

○国民的歌手“歌謡界の女王”美空ひばりさん死去。レコード店に記念盤を求めるファンが殺到、“ひばりフィーバー”盛り上がる。

○リメーク曲のヒット相次ぐ-「夢の中へ」斎藤由貴、「17才」森高千里、「エリー・マイ・ラブ」レイ・チャールズ、「涙の太陽」田中美奈子など。

○料理やファッションの世界に広がったエスニックブームが、音楽でも話題を集める-モリ・カンテ、ジブシーキングス、マハラティーニ&マホテラ・クイーンズ、オルケストル・ルンバ・ライなど。

話題の映画(1989)

洋画
インディ・ジョーンズ最後の聖戦
レインマン
カクテル
ロジャーラビット
ブラックレイン

邦画
魔女の宅急便
ドラえもんのび太の日本誕生/他
オルゴール
利久
男はつらいよ寅次郎サラダ記念日/釣りバカ日誌
226
座頭市

○日本ビクター、徳間グループ、学研、NHKエンタープライズなど、大企業による海外映画への制作出資が相次ぐ。また、ソニーのコロンビア映画買収も話題を集める。

○松田優作、ガンで死去。

○ル・シネマ1、2、キノ青山など、ミニシアターの開館相次ぐ。

ベストセラー(1989)

TUGUMI
キッチン
消費税こうやればいい
時間の砂(上・下)
白河夜船
うたかた/サンクチュアリ
哀しい予感
消費税 実務と対策はこうする
ノルウェイの森
人麻呂の暗号
ドラゴンクエスト3公式ガイドブック
パイナップリン
ホーキング・宇宙を語る
ラッフルズホテル
下天は夢か

○若い女性に支持され、“吉本ばななブーム”盛り上がる-「キッチン」「TUGUMI」など計6点で500万部の売れ行き、ベストセラー部門の上位を独占する勢いとなる。

○「昭和二万日の全記録」講談社、「昭和史全記録」毎日新聞社、「写真集昭和天皇」朝日新聞社など、昭和、天皇関係の企画相次ぐ。

○前年の「大辞林」に続き、講談社が「カラー版 日本語大辞典」を発刊、年内で80万部の売れ行き。

○「知恵蔵」朝日新聞社が創刊、「現代用語の基礎知識」「イミダス」と現代用語三つ巴の戦いとなる。

話題のマンガ(1989)

○「火の鳥」「鉄腕アトム」「ジャングル大帝」など、数々の名作を残した漫画家・手塚治虫氏死去(2.9)。

○レディスコミック誌、創刊ラッシュ-「CHATON」バンダイ、「ザ・マーガレット」集英社、「レディスコミックSARA」主婦と生活社、「Young Jour」双葉社など。

票田のトラクター、MASTER キートン(ビッグコミックオリジナル)、あんたの代理人(ビッグコミックスペリオール)、ドトウの笹口組、右曲りのダンディー(コミックモーニング)、恋の街東京、Dr.タイフーン(漫画アクション)、雲盗り暫平(リイドコミック)、柔道部物語(ヤングマガジン)、拳児、うっちゃれ五所瓦(少年サンデー)、DRAGON QUEST(少年ジャンプ)、板前鬼政、静かなるドン(漫画サンデー)、ちびまる子ちゃん(りぼん)、悪女(BE LOVE)

ファッション(1989)

○輸入ジーンズに、夏は綿シャツ、冬はラムウールセーター、革のハーフコートを中心にした、高級カジュアル「渋カジ」がヤングの間で流行。

○エスニックブームで、スパイシーカラーのバンダナハット、プリントシャツが人気を集める。

○ダナ・キャランの新ブランド「DKNY」、キャリア女性を中心に急速に人気を伸ばす。

○新素材の開発により、ポリエステルを中心とする合繊の人気が復活。

○イタリアン・ファッションがブームのなか、サラリーマンのビジネススーツにも、ソフトスーツが浸透。

気象状況(1989)

○3年続きの暖冬となる-1月の月平均気温は全国的に高く、2月、3月も北海道、東北地方を中心に高い気温となる。

○年平均気温も全国的に平年より高く、北海道、東北、九州などで観測開始以来の記録を更新した。

○6月から9月にかけて、5個の台風が日本に上陸、久しぶりの台風の当たり年となる。

○伊豆半島東方を中心に5月から群発地震が活発化し、7月13日伊東市沖で大規模な海底噴火が発生。市民の避難騒ぎが各所で起こる。

1988年(昭和63年)

経済白書 副題(1988)

内需型成長の持続と国際社会への貢献

経済概況(1988)

昭和63年の日本経済は、円高・原油安の効果により物価が安定し、企業も円高に対する抵抗力がついたことにより、62年の景気リーディング要因であった公共投資、建設需要にかわり、個人消費と設備投資を中心とした民間主導型内需に支えられて景気拡大が続き、近年まれにみる好景気を示した。

経済成長率 名目 6.9% 実質 6.2%
民間最終消費支出 名目 5.8% 実質 5.3%
民間企業設備投資 名目 13.9% 実質 14.7%
輸出 名目 3.5% 実質 5.9%
消費者物価    0.7%  

日本の広告費(電通調査)(1988)

○広告費は、9年ぶりの2ケタ成長となる。特に、新聞とテレビの活況が高成長に寄与。

  億円 対前年比(%)
総広告費 44,175 (112.0)
新聞 11,267 (114.0)
雑誌 2,962 (114.9)
ラジオ 1,879 (108.8)
テレビ 13,161 (112.1)
SP 14,828 (110.3)
ニューメディア 78 (109.9)

政治・経済・業界(1988)

○1月1日現在の地価公示によると、東京圏住宅地の前年上昇率が68.6%で地価公示史上最高を記録(国土庁調べ)。

○世界最長の青函トンネル(58.85km)が開業(3.13)。

○少額貯蓄非課税制度(マル優)が、65歳以上の高齢者など一部の人を除き、原則廃止、預金利子に一律20%が課税(4.1)。

○世界最長の道路・鉄道併用橋の瀬戸大橋が開通(4.10)。

○牛肉・オレンジの輸入自由化をめぐる日米交渉は、日本が平成8年から自由化することで妥結(6.20)。

×第24回オリンピック大会が韓国・ソウルで開催される(9.17~10.2)。

12年ぶりに東西各国がそろい、過去最高の160ヵ国・地域が参加。

○天皇陛下が吐血され容体が急変(9.19)。国事行為を皇太子に全面委任。一般記帳を開始(9.22)。

×アメリカ大統領選挙で共和党のブッシュ候補が民主党のデュカキス候補を破って当選、第41代大統領に。上下両院選挙では民主党勝利(11.8)。

○竹下首相は、新行革審に対し「ふるさと創生」を進めるため、国と地方の関係を機能分担や財政負担などの面から見直すよう諮問した(12.21)。

○「消費税」の導入を軸とする税制改革関連6法案が成立(12.24)。

○円は年初に瞬間値で1ドル=120.45円の最高値をつけ、平均株価も12月には3万円の大台を突破するなど、日本経済の絶好調ぶりが際立った。

○株疑惑続発-JR川崎駅前進出のリクルートコスモスが、川崎市助役に未公開株を譲渡し巨額を稼がせたことが明るみに出たのがきっかけとなり、政治家、官僚、財界人、マスコミ関係者にまで汚染が広がっていることが判明。その他、「明電工事件」、「新日本製鉄と三協精機製作所の提携に絡むインサイダー取引事件」など相次いだ。

マスコミ・広告・媒体(1988)

○日本電信電話は、総合デジタル通信網(ISDN)サービスを東京、名古屋、大阪で開始(4.19)。

○国際広告会社賞に電通が日本初受賞(5月)。

○中部読売新聞社は、読売新聞社と合体、読売新聞中部本社として発足(6.1)。

○エフエム東京、日本初のFM音声多重放送を開始(8.1)。

○公正取引委員会は「雑誌のクーポン広告」についてのガイドラインを発表。不当廉売、不当表示に該当しない限り、どのような割引率、割引額の値引きクーポンでも発行できる、などの内容(8.29)。

○ハイビジョン推進協議会は、ハイビジョン・デモンストレーションとして、ソウル・オリンピックの実況中継を実施(9.27)。

○郵政省は、地方博覧会などの催しに臨時の放送局設置を認めた「イベント用放送局の免許方針」を決定(10.14)。

○電通とY&R、ユーロコム3社合併による世界ネットワーク「HDM」は、台湾に「HDM台湾」を設立(10月)。

○自粛ムード広がる-天皇陛下の容体を気遣い、企業や自治体のイベントに中止が相次ぎ、CMの差し替えなども行われる。

○地方博が大ブーム-地域活性化のため地方博が全国各地で相次いで開催され話題を集める。

○文字放送に明るさ-文字放送専門局10社の62年度決算によると、営業収入は約20億円に達し、前年度比31%増と順調な伸びを示し、経常損益も4社が初の黒字を計上。

○大規模チャンネル型CATV(都市型CATV)、前年に続きこの年も開局ラッシュ-インターナショナルケーブルネットワーク(3.1)、札幌ケーブルテレビジョン、近鉄ケーブルネットワーク、文京ケーブルネットワーク(4.1)、横浜ケーブルビジョン(4.2)、八王子テレメディア(10.1)。

○サントリーが「文藝春秋」12月号に音の出る広告を日本で初めて掲載。

媒体の発足(1988)

○FM5局が発足-エフエム香川4.1、エフエム富士8.1、長野エフエム放送、エフエムジャパン10.1、エフエム埼玉10.31開局。

○女性誌創刊ラッシュ-働く女性向け情報誌「日経Woman」日経ホーム出版4.7、「Hanako」マガジンハウス5.26、「She's」主婦と生活社6.27、「Caraway」文化出版局10.27など。

○モノマガジンの創刊も相次ぐ-「B-TOOLマガジン」ナツメ社3.17、「Goods Press」徳間書店9.26、「Begin」世界文化社10.14など。

○ニュース週刊誌「AERA」朝日新聞社5.17創刊。

○「婦人倶楽部」「平凡パンチ」など廃刊。

○テレビ局数103局

○ラジオ局数77局(5局増)

○創復刊誌131誌、休廃刊誌79誌

媒体普及率(1988)

テレビ契約数 32,396,565
(うち、カラー) (30,691,653)

(NHK契約世帯数)

カラー普及率 <99.0%>
VTR普及率 <53.0%>

(消費動向調査)

国内10大ニュース(1988)

○青函トンネル開業(3.13)

○東京ドームが完成(3.18)

○少額貯蓄非課税制度(マル優)が廃止(4.1)

○瀬戸大橋開通(4.10)

○海上自衛隊の潜水艦「なだしお」が衝突、死者30人(7.23)

○ソウル・オリンピック開催、日本は不振(9.17~10.2)

○藤ノ木古墳で考古学的に重大な発見(10.8)

○地方博が大ブーム

○天皇陛下の容体悪化、緊迫した事態が続く

○リクルート疑惑、政財界に吹き荒れる

海外10大ニュース(1988)

×アフガニスタン問題で和平合意調印とソ連軍の撤退開始(5.15)

×米ソ首脳会談と中距離核廃棄条約の発効(6.1)

×ペルシャ湾で米艦がイラン旅客機撃墜(7.3)

×イラン・イラク戦争8年ぶり休戦(8.20)

×チリでピノチェト大統領の続投に不信任(10.1)

×米大統領選挙でブッシュ副大統領勝利(11.8)

×PLOが国家樹立宣言(11.15)

×搭乗機爆発でハク・パキスタン大統領死亡、ブット女史首相就任(12.1)

×ゴルバチョフ書記長の支配体制強化と改革キャンペーン

×ソ連で民族抗争

世相・風俗(1988)

○“ハナモク”が盛況-定休日を木曜日から火・水曜日に移す百貨店、木曜日の売り上げが伸びた飲食店、ディスコ、タクシー業界など。

○天皇陛下の容体急変で「自粛」ムードが支配-タレントの結婚式、各種団体の行事・催し物、スポーツの応援、優勝の祝賀、バーゲンセールにいたるまで「自粛」が相次ぎ、これに対する反発もあった。

○青函トンネル・瀬戸大橋開通で日本列島が陸続きとなる。

地方博ブーム、シーマ現象、超高級品ブーム、M&A、DINKS、東京ドーム完成、横綱千代の富士・史上2位の53連勝、プロ野球の南海・阪急が相次いで身売り、村上春樹ブーム、アグネス論争、オバタリアン、ボディコン、潔癖症候群、クロワッサン症候群、玉の輿症候群、逆・玉の輿症候群(マスオさん現象)、深夜バス、ムーンライター(ダブル就業)、エスニックブーム、カウチポテト族、私生活至上主義、コインシャワー、リクルート疑惑

消費者・住民運動・公害(1988)

○主婦層を中心とした新しい反原発運動が台頭-広瀬隆氏の「危険な話」などの著書や講演活動が原動力となり、反原発運動を主婦や若者を含む一般市民にまで広げて、「ヒロセタカシ現象」を生んだ。これにより、東京日比谷公園で開かれた「原発をとめよう1万人行動」には2万人が参加(4月)。

○スパイクタイヤ粉じん公害をめぐり、国の機関「公害等調整委員会」で調停が成立。メーカー7社は平成2年末までにスパイクタイヤの製造を中止、3年3月末までに販売を中止、特例は一切認めないなどの内容(6.2)。

時の商品・新製品(1988)

○快適さを目指し、それぞれのライフスタイルに合わせた商品が続々登場-リゾートマンション、高級輸入家具、朝シャンCLUB、木造3階建て住宅、温水洗浄便座、雨センサー付き物干し。

○ハイテクを駆使して家電品リニューアル-コードレスアイロン、大型冷蔵庫、カメラ一体型VTR、ラップトップパソコン、ビデオウォークマンノートワープロ、多機能電話、静止画TV電話、コードレス電話。

○高級・高額商品売れる-上級小型車、ミノルタα-7700i、ズーム付きコンパクトカメラ、オリエント急行日本一周、船上パーティサービス。

○新しいサービスが、この年も続々登場-ハウスクリーニングサービス、24時間営業の語学学校、クール宅急便、国際宅急便、駅ビジネス。

○注目された商品-ドライビール、高級パンティストッキング、ファイブミニ、シーマ、逆輸入車、インポートブランド(シャネル、グッチなど)、電子手帳、NIES製品、ミニ四駆、宝飾品、ドラクエ3、カラクリ時計。

○新登場した商品-フロッピーカメラ、女性向けKIOSK、一局専用カードラジオ、厚ラケ、生クリームチョコレート、ダックスボイス。

テレビCM(1988)

日産自動車・セフィーロ<くうねるあそぶ>井上陽水、大塚食品・ファイブミニ<やまだかつてない>山田邦子、川崎製鉄<チャレンジ>小倉久寛、中外製薬・グロンサン強力内服液<5時から男>高田純次、国際電信電話<人の間に>オノ・ヨーコ、ショーン・レノン、大日本除虫菊・キンチョウゴン<春に入れたら秋に買う>ちあきなおみ、民放テレビ103社<ソウルフル・TV>、森永製菓・チョコボール<かるがも>とんねるず、ワーナーランバート・クロレッツ<電車篇・スキ>岡本麗・尾美としのり、フジッコ・つけもの百選<しば漬けたべたい>山口美江、松下電器産業・マックロードCムービー<ネクタイとってくれ>泉谷しげる、セブンイレブン<よいことのある帰り道>、三菱電機・エアコン霧ケ峰<風呂上がり>小泉今日子、JR東海<距離に負けるな、好奇心>

新聞広告(1988)

川崎西武百貨店・オープン告知<川崎事件>、川崎製鉄<Kawasaki Steelby Junko Koshino>、角川書店・ピーチ創刊<女のアソビジョン>、日本電気・パーソナルコンピューター<これからは、英語より大切かもしれない>斉藤由貴、サッポロ・生ビール<サッポロドライだ、さらりと切れる。>、サントリー・モルツ<ドライなビールではありません。>、山一證券・ファミコン株式投資<ピピッと株式、ファミコンで。>山崎努、旭化成工業・旭化成ホームズ・ヘーベルハウス<スーパー長女現象。>、ツムラ<エー津村順天堂の名前が変わりました ツムラ君をよろしく 伊丹十三>、松屋<花の木曜開く。>、丸井<毎日がリボンの日>、JR東日本<人に、新しいストーリー。>、としまえん<今年は渋谷をヒマにします。>、松下電器産業・More<正しい選択です。>、AGF<生豆>

話題のテレビ番組(1988)

○9月17日~10月2日の16日間にわたってソウル・オリンピックが開催され、各放送局で放映されたオリンピック番組は延べ293時間11分におよんだ。

○日本テレビは開局35周年記念として、世界最高峰のチョモランマ(エベレスト)頂上からの衛星生中継に世界で初めて成功。日本を含む世界6ヵ国で同時放送される(5.5)。

○日本テレビの「ニュースプラス1」がリクルートコスモスの国会議員への“贈賄工作”現場のスクープを放送(9.5)。

○低迷を続けてきたドラマに復活の兆し-恋人も濡れる街角、もっとあぶない刑事(NTV系)、抱きしめたい、君が嘘をついた、教師びんびん物語(CX系)、時間ですよたびたび、若奥さまは腕まくり!、3年B組金八先生、とんぼ(TBS系)など話題を集めるドラマが続いた。

○時代劇も復活の兆し-長七郎江戸日記(NTV系)、大岡越前、水戸黄門(TBS系)、名奉行遠山の金さん(ANB系)などが15~20%の安定した視聴率を挙げる。

○10月の番組改編では、クイズ番組の新設が相次ぐ-クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!、クイズ!!体にいいTV(NTV系)、クイズ年の差なんて(CX系)、石坂浩二の世界うらも・おもても、クイズおもしろ料理館(ANB系)など。

○前年のフジテレビ、東京放送の連日終夜放送開始に続き、10月から日本テレビ、テレビ朝日も連日の終夜放送に踏み切る。番組内容も、映画や外国ドラマ再放送から、音楽ライブ、スポーツ、討論番組など多様化してきた。

○東京オリンピックの年にスタートした人気音楽番組「ミュージック・フェア」(CX系)が放送1,200回を迎える(3.27)。

NHK(1988)

《ノンちゃんの夢》39.1%《純ちゃんの応援歌》38.6%
〈武田信玄〉39.2%

○「武田信玄」は大河ドラマ史上2位の高視聴率39.2%を挙げる。

○4月、22本の新番組を含む大幅番組改編。ニュース枠を大変革。

流行語(1988)

今宵はここまでにいたしとうござりまする、ペレストロイカ、5時まで男・5時から男、しょう油顔・ソース顔、カイワレ族、一村一品、ドライ、自粛、御記帳、Xデー、フリーター、プータロー、ドーピング、ハッカー、DINKS、WW(ワーキング・ウーマン)、ウォーターフロント、バイオテクノロジー、そりゃあもう大さわぎさ、まあ~い、のりピー語、茶魔語、逆輸入、ゲロゲロ、インサイダー(取引き)、NIES、カウチ・ポテト、だう~ん、オバタリアン、イチゴ世代、みなさ~ん お元気ですか

流行歌(1988)

レコード大賞:光GENJI<パラダイス銀河>

歌唱賞:島倉千代子<人生いろいろ>

最優秀新人賞:男闘呼組 DAY BREAK

新人賞:相川恵理、香西かおり、仲村知夏、BUCK-TICK、大和さくら

パラダイス銀河
ガラスの十代
Diamond ハリケーン
DAY BREAK
乾杯
MUGO・ん…色っぽい
剣の舞
ANGEL
人魚姫
You Were Mine
吐息でネット

○“純愛”をテーマにした松任谷由美の新作「Delight Slight Light KISS」は発売後わずかで100万枚をセールス。

○外有名歌劇団の来日相次ぎ、オペラブーム。本場に比べ3~4倍高いチケットも即時完売の異常さ。

○ミック・ジャガー待望の初来日。

○おじさんパワー大挙来日-ビリー・ジョエル、ボズ・スキャッグス、アート・ガーファンクル、ブルース・スプリングスティーン、エリック・クラプトン、チック・コリアなど。

話題の映画(1988)

洋画
ラストエンペラー
ランボー3
危険な情事
ウィロー
ニューヨーク東8番街の奇跡
怒りのアフガン

邦画
敦煌
優駿
いこかもどろか
あぶない刑事/七福星
どらえもん・のび太のパラレル西遊記/他

○マルチスポンサー映画が登場-「敦煌」(電通、丸紅他)、「マリリンに逢いたい」(三菱商事、第一企画他)、「アキラ」(講談社、住友商事、バンダイ他)など。○坂本龍一、アメリカアカデミー作曲賞受賞。

○坂本龍一、アメリカアカデミー作曲賞受賞。

ベストセラー(1988)

こんなにやせていいかしら
ノルウェイの森(上・下)
ゲームの達人(上・下)
私の人間学(上・下)
裕さん、抱きしめたい
ダンス・ダンス・ダンス
金子信雄の楽しい夕食
頭が突然鋭くなる右脳刺激法
あなはた3日間で巨人軍と別れられる
十津川警部の挑戦
危険な話
トパーズ
たかが江川されど江川

○「キッチン」の吉本ばなな、「遠い海から来たCOO」の影山民夫、「尋ね人の時間」の新井満、「ノーライフキング」のいとうせいこうなど、新しい書き手が続々台頭。各賞を受賞した。

○三省堂が「大辞林」を発売、わずか2週間で18万部を売る。「広辞苑」を上回る22万語を収録、“読める辞書”で百科辞典化。

○天皇・昭和史を扱った書籍多数。

○マガジンハウスが書籍部門に進出。1月、椎名誠「長く素晴らしく憂鬱な一日」等10点を一挙刊行。

話題のマンガ(1988)

○マンガでサントリー、本田技研工業、電通、味の素、住友生命、三井物産など人気企業を紹介した企業コミックの出版相次ぐ。

○オバさんの生態を描いたマンガ「オバタリアン」(竹書房刊)が人気。

○「少年ジャンプ」年末最終号で500万部を発行。同じく「少年マガジン」240万部、「少年サンデー」140万部、「少年チャンピオン」120万部を発行し、少年週刊誌1,000万部時代に入る。

味いちもんめ(ビッグコミックスペリオール)、明日カップイン(ビッグコミックオリジナル)、総務部総務課 山口六平太、カムイ伝(ビッグコミック)ツヨシしっかりしなさい(コミックモーニング)、ファンシーダンス(プチフラワー)、鉄拳チンミ(月刊少年マガジン)、マドンナ(ビッグコミックスピリッツ)、孔雀王、押忍!!空手部(ヤングジャンプ)、名門!第三野球部(少年マガジン)、遥かなる甲子園(漫画アクション)

ファッション(1988)

○春先から一大ひまわりブーム。

○DCブランドに変わり、シャネル、グッチ、ヴィトンなどのインポートブランドに人気が集まる。

○ボディコンファッション、ブームは終わったといわれながらも花盛り。

○若者のファッションやライフスタイルをテレビタレントがリード-松田聖子「フローレスセイコ」が火つけ役となりタレントキャラクターブランド(TCブランド)が多数登場。

○冬には女性に黒の皮ジャンブーム。

気象状況(1988)

○63年の気象は、暖冬、長梅雨、日照不足など異常気象に悩まされた1年であった。

○1月は2年続きの暖冬となったが、2月からは寒さがもどり、3月以降春季は多雨で寒暖の変化が激しく、サクラの開花も3~7日遅れた。

○関東および東北地方の太平洋側で季節外れの大雪が降り、東京で9cmの積雪を記録(4.7~8)。

○梅雨入りは平年並だったが、北日本、東日本は曇りや雨の日が多く、低温と日照不足となり、梅雨明けも大幅に遅れた。

○8月に入ると夏らしい天候となるが、中旬には太平洋側地方では熱帯低気圧が次々に通過、9月も秋雨前線が南岸に停滞し曇りや雨の日が続き、東京では9月の雨なし日が2日で、日照時間も平年の3分の1となる。

1987年(昭和62年)

経済白書 副題(1987)

進む構造転換と今後の課題

経済概況(1987)

昭和62年の日本経済は、物価が安定し個人消費、住宅投資など国内民間需要の堅調な伸びに支えられ、回復から拡大局面に入った。また、企業活動も生産、収益とも回復を示し、設備投資も非製造業、製造業とも上向きに転じた。政府の内需主導型成長政策への転換によって、経常収支黒字は減少をたどった。

経済成長率 名目 4.3% 実質 4.2%
民間最終消費支出 名目 4.7% 実質 4.2%
民間企業設備投資 名目 4.4% 実質 5.9%
輸出 名目 -4.9% 実質 0.5%
消費者物価    0.1%  

日本の広告費(電通調査)(1987)

○停滞していた広告費は、上昇傾向となる。

○各媒体は回復ないし拡大傾向を示す。

  億円 対前年比(%)
総広告費 39,448 (108.1)
新聞 9,882 (108.1)
雑誌 2,577 (108.2)
ラジオ 1,727 (105.8)
テレビ 11,745 (107.7)
SP 13,446 (108.8)
ニューメディア 71 (134.0)

政治・経済・業界(1987)

×61年末のアメリカの対外債務残高が、60年末より2.4倍の2,636億ドルにのぼり、アメリカは世界最大の債務国に転落(アメリカ商務省発表)。

○日本電信電話(NTT)株が上場(2.9)。

○日銀は2月23日公定歩合を引下げ(3.0%→2.5%)、史上最低に。

○国鉄分割・民営化(4.1)。

×アメリカ政府は、日米半導体協定を日本が順守していないことを理由に、通商法301条(不公正貿易慣行に対する対抗処置)に基づいて、戦後初めての本格的な対日経済措置を取る(4.17)。

○東芝機械がココム(対共産圏輸出統制委員会)規則に違反したとして、警視庁が捜索(4.30)。親会社・東芝の社長と会長の辞任にまで発展(7.1)。

○売上税関連法案が廃案となる(5.12)。

○基準地地価が東京都内で1年間に85%強の高騰となり、坪1億円以上の評価地が、銀座、新宿で登場(国土庁発表、7.1)。

×ニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価が、1929年の大恐慌時を上回る、22.6%もの大暴落(10.19)。世界連鎖暴落現象を引き起こした。

○中曾根総裁の裁定による、竹下新政権が発足(11.6)。

○日本航空が特殊法人から純民間会社へ移行(11.18)。

○日本最大の労働ナショナルセンター「全日本民間労働組合連合会(全民労連、略称“連合”)」結成(11.20)。

×韓国では、16年ぶりの大統領直接選挙実施。第13代6人目の大統領に与党の盧泰愚候補が当選(12.16)。

×主要7ヵ国蔵相・中央銀行総裁会議は、各国で「これ以上のドルの下落は好ましくない」との共同声明を発表、ドル下落防止を確認した(12.23)。

○東京の円相場は、62年の最終日12月31日に一時121円台をつけ、終値122円の最高値を記録。60年3月からの急上昇が続いた。

マスコミ・広告・媒体(1987)

○電通はCIを導入し、シンボルマーク、社名ロゴ、社歌を一新(1.5)。

○朝日、毎日、読売の全国紙三紙が相次いで朝刊24ページから28ページへ増ページ実施(3月~4月)。信濃毎日新聞、サンケイ新聞なども増ページ実施。

○弁護士広告解禁(4.1)-日本弁護士連合会は、一定の制限を設けたうえで、広告を解禁とした。

○公正取引委員会は61年6月の見解を受けて、比較広告のガイドラインを示した「比較広告に関する景品表示法上の考え方」を発表(4.21)。

○日本経済新聞が、ニューヨーク近郊とロサンゼルス近郊で現地印刷を開始(5.1)。オランダでも現地印刷を開始(7.1)。

○郵政省が、ハイビジョンの普及促進策を総合的に検討するため、放送行政局内に「ハイビジョン推進室」を設置(5.18)。

○電通が全額出資し、人間研究に重点を置くシンクタンク「電通総研」発足(6.9)。

○NHKは2chを使って衛星放送を開始。衛星第1テレビは日本で初めて24時間編成による独自番組を放映(7.4)。

○電通、アメリカのヤング・アンド・ルビカム、フランスのユーロコムの三社は、合弁による多国籍広告会社の世界ネットワーク「HDM」設立のため、契約調印に達した(7.7)。

○日本電信電話は、電通、ぴあなどと共同で、基本電話帳以外の各種ニーズに合わせた、各種電話帳の企画・制作を行う「NTTメディアスコープ」を設立(8.6)。

○第二電電、日本テレコム、日本高速通信の“新電電”三社が東京-大阪間を中心に市外電話サービスを開始(9.4)。

○大規模チャンネル型CATV(都市型CATV)の開局相次ぐ-インフォメーションネットワークコミュニティ(6.20)、セントラルケーブルテレビ(10.1)、東急ケーブルテレビ(10.2)など。

媒体の発足(1987)

○エフエム青森4.1、エフエムラジオ新潟10.1開局。

○女性向け生活情報誌の創刊相次ぐ-「NESPA」学研3.23、「MINE」講談社9.10、「レタスクラブ」西武タイム11.10など。

○民放の24時間放送、NHKの衛星放送開始が話題となり、隔週テレビ情報誌の創刊ブームとなる-「TV Bros」東京ニュース通信社7.1、「TV Station」ダイヤモンド社9.24、「TV ぴあ」12.2。

○ビデオソフト情報誌「ビデオでーた」角川書店2.18、CD新譜情報誌「C-Day」デジタルネットワーク10.20、「CDでーた」角川書店12.19などニューメディア関連情報誌の創刊相次ぐ。

○その他の創刊誌-「mono Business」ワールドフォトプレス4.2、「日経イベント」日経マグロウヒル7.1、「日経トレンディ」日本経済新聞社11.4。

○テレビ局数103局

○ラジオ局数72局(2局増)

○創復刊誌126誌、休廃刊誌116誌

媒体普及率(1987)

テレビ契約数 31,954,635
(うち、カラー) (29,999,747)

(NHK契約世帯数)

カラー普及率 <99.6%>
VTR普及率 <52.0%>

(消費動向調査)

○衛星放送受信世帯、11月末で30万世帯を超える。

国内10大ニュース(1987)

○日本電信電話会社(NTT)株が新規上場。財テクブームにのり1株160万円の初値がつくフィーバー(2.10)

○誘拐された三井物産マニラ支店の若王子支店長、無事生還(3.31)

○国鉄を11の新会社に分割・民営化した、新生JRがスタート(4.1)

○石原裕次郎さん、肝細胞ガンのため死去(7.17)

○天皇陛下が腸の手術(10.7)

○利根川進教授がノーベル医学・生理学賞を受賞(10.12)

○株価が世界的に大暴落(10.19~20)

○中曾根総裁裁定の竹下新政権が発足(11.6)

○南アフリカ航空機墜落、邦人47人絶望(11.28)

○エイズ(後天性免疫不全症候群)汚染深刻に

海外10大ニュース(1987)

×ベルギー沖で英フェリー「ヘラルド・オブ・フリーエンタープライズ」沈没(3.6)

×西ドイツ青年のセスナ機がモスクワの赤の広場に着陸(5.28)

×イラン・イラク戦争でペルシャ湾情勢緊迫。米艦がタンカー護衛(7月~)

×中米紛争で「グアテマラ和平合意」(8.7)

×米ソ首脳会談で中距離核廃棄(INF)条約に調印(12.8)

×米ドル暴落で世界の金融市場混乱

×ソ連のペレストロイカ(改革)

×米イラン・コントラ秘密工作事件で米議会が調査

×エイズ禍拡大

×大韓航空機、ビルマ沖で爆破墜落(11.29)

世相・風俗(1987)

○ゲンキ、ヤルキ、ナマイキと“三拍キ”そろった「国民的美少女」、後藤久美子こと「ゴクミ」ブームに。

○時流は「女流」-サラダ記念日の俵万智、直木賞受賞の山田詠美、ミリオン・プレーヤー岡本綾子、後藤久美子など、女性がますます注目される時代に。

○静かに広がるエイズ汚染-日本初の女性エイズ認定患者が死亡(1.20)。その後の20日間で全国の「エイズ相談窓口」に5万2千件の相談が寄せられた。エイズ患者は、11月末で59人、感染者986人が確認された。

○7打席5安打4ホーマー。豪快なホームランが観客を集め、ホーナー現象にわく。

○安田生命が、ゴッホの「ひまわり」を53億円で購入。

モーニングシャンプー、プールバー、ウォーターフロント、インテリジェントシティ、超電導ブーム、タンゴブーム、地価狂騰、地上げ屋、民活、ジャパン・バッシング、オモコワ現象、ノリサメ現象、ダブルスクール族、冠講座、非婚時代、ロフトブーム、10回クイズ、巨大迷路(メイズ)ブーム、金余り現象、鉄人衣笠選手引退、巨人江川選手も引退、横綱双羽黒・親方と対立し廃業に(12.31)、国民の3割弱に当たる約3,500万人が有病者であることが判明(厚生省調べ)、カルチャー教室ブーム、世界の人口50億人を突破(7.11)

消費者・住民運動・公害(1987)

○青森・秋田県境の白神山地・ブナ原生林を分断する青秋林道計画は、保安林解除問題を契機に自然保護団体や地元民の批判が高まり、解除手続が難行し、62年度予定工事は中止に追い込まれた。

○知床国立公園内の国有林伐採問題は、一時凍結状態にあったが、林野庁は国有林伐採に踏み切る(4.14)。自然保護団体の猛反発は、4月下旬の町長選に表われ、伐採推進派の現職が敗れ、反対派の新人が町長に当選した。

○オゾン層を破壊し、皮膚ガンの多発や生態系へ影響を与えるとされるフロンガスが国際的に問題化され、環境庁も規制の方向へ乗り出す。

時の商品・新製品(1987)

○ハイグレード商品に人気が集まる-高級乗用車、輸入車、大型TV、住みかえ住宅、1食1,000円の高級即席めん、新ハイオクガソリンなど。

○快適なライフスタイルを主張する商品、サービスが増加-スポーツクラブ、空気清浄器、酸素ビジネス、ストレス解消ビジネス、ウォーキングシューズ、自転車、生薬入りミニドリンクなど。

○ニューサービス業続々登場-ウィークリーマンション、各種ケータリングサービス、海外居住者向け生活支援サービス、ボイスメール、個人輸入代行業、雑誌宅配レンタル、トランクルーム、カーリース、カラーコンサルティング、早朝ビジネス、オフィス向けコーヒー宅配、国際宅配便など。

○注目された商品-自動パン焼き器、海外旅行、生ビール、CDミニコンポ、抗菌防臭ソックス、ビリヤード、カードラジオ、Be-1、ペットフード、ラップトップ型パソコン、S-VHS方式VTR、南極の氷、養毛剤、男性用化粧品、オレンジカード、カット野菜、めがねふき「トレシー」

○新登場した商品-4WS車、電子脱臭装置付き冷蔵庫、花王「アタック」、カセットブック、水耕栽培セット、電気漬物器、ナイター競馬

テレビCM(1987)

キリンビール<麒麟伝説・麒麟獅子編>、ソニー・ウォークマン<さる>、日本電信電話・フリーダイヤル<鉄棒するネコ編、木に登る犬編>、日本コカ・コーラ<I feel Coke '87>、サントリー・NCAA<山下 in Lond on>山下泰裕、キリンビール・キリンメッツ<アイアンライダー>、アサヒビール・生ビール<缶・白いイス>青木功、尾崎将司、キッコーマン・ぽん酢しょうゆ<しあわせって……>明石家さんま、味の素ゼネラルフーヅ・マキシムレギュラーコーヒー<ハンカチ>岩城滉一、長島暎子、大日本除虫菊・金鳥ゴン<匂わないのが新しい>ちあきなおみ、中島葵、サントリー・オールド<フィンガーキャンペーン>村松友視、ニッカウヰスキー・スーパーニッカ<湖畔編>キャサリーン・バトル、日本電信電話・トークの日<好きです>薬師丸ひろ子、JR東日本<私たち変わります>後藤久美子

新聞広告(1987)

アサヒビール・スーパードライ<辛口、生。>落合信彦、日産自動車<私は、日産のスローガンです>、サントリー・オールド<関西にんげん図鑑シリーズ>、ヤクルト・ミルミル・ミルミルEシリーズ広告<うんちクン>、西武セゾングループ<いてもいいし、いてほしいと、おもう。>、チネチッタ川崎<シネマを噛むと>、パルコ<それがどうした。>、ポッカコーポレーション・維力<力がほしい今井美樹さんは>今井美樹、長谷工グループ<ニッポンチャレンジアメリカ杯1991>、松下電器産業・パナソニック<いつもSOMETHING NEW>ジョージ・ルーカス、日本高速通信・0070<どんどん市外電話。>、キリンビール・ハートランドビール<ラベルを貼らないのは、中身で勝負したいからです。>、メルセデス・ベンツ日本・ベンツ190シリーズ<ダイナミック・コンパクト>、第二電電<おトクな市外電話0077>

話題のテレビ番組(1987)

○前年に続き、62年も秋の番組改編で報道番組の強化が進む-東京放送は月~金曜日の夜10時台に「ニュース22・プライムタイム」を新設、テレビ朝日の「ニュースステーション」と“夜10時台ニュース戦争”と話題を集める。

○月~金曜日、午後7時20分から8時のゴールデンタイムに、星野知子をニュースパーソナリティとする「ニュースシャトル」登場(ANB系)。

○毎正時に1分間のニュース枠「ショットガン」を新設(CX系)。

○“ギョーカイ”を取り上げたドラマ、次々に登場-ラジオびんびん物語、ギョーカイ君が行く(CX系)、アナウンサーぷっつん物語(TBS系)など。

○NHKの衛星放送を使った24時間放送に対抗し、フジテレビ、東京放送は、東京ローカル地域でほぼ連日にわたる終日放送に踏み切る。この動きに追随し、日本テレビ、テレビ朝日、テレビ東京も週末だけ終夜放送を始める。

○テレソン(テレビ・マラソン)相次ぐ-一億人のテレビ夢列島(CX系)、愛は地球を救う(第10回)(NTV系)、カリブソン'87(ANB系)。

○数々の話題作を生んだ「金曜ドラマ」(TBS系)が終了。

○夜11時にドラマが登場-ドラマ23(TBS系)。

○芸能人の結婚式を一局独占中継で報道、高視聴率となる(郷・二谷-CX系、渡辺・榊原-NTV系)。

○テレビもレトロブーム-泉麻人のウルトラ倶楽部(TBS系)「ウルトラQ」「ウルトラセブン」深夜全作品放送、仮面の忍者・赤影(NTV系)、仮面ライダーブラック(TBS系)新作で登場。

NHK(1987)

《チョッちゃん》38.0%《はっさい先生》38.1%
〈独眼竜政宗〉39.7%

○「独眼竜政宗」年間平均視聴率39.8%で、大河ドラマ史上1位となる。

○衛星放送スタート(7.4)。衛星第一テレビは24時間放送となる。

○視聴率低下が続く「紅白歌合戦」、改革を図るものの55.2%と最低記録を更新。

流行語(1987)

懲りない○○、マルサ、JR、しあわせって何だっけ、レトロ、梵天丸もかくありたい、民活、地上げ屋、財テク、だーいじょーぶだー、ココムる、売上税、な~んやそれ、ただものではない、目が点になる、鉄人、ホーナー効果、ハナモク、億ション、○○記念日、いらっしゃいまホ~、ジャパン・バッシング、フリーアルバイター、ワンフィンガー・ツウフィンガー、身に覚えのある人

流行歌(1987)

レコード大賞:近藤真彦<愚か者>

歌唱賞:大月みやこ<女の駅>

最優秀新人賞:立花理佐 キミはどんとくらい

新人賞:酒井法子、坂本冬美、島田理恵、BaBe

命くれない
TANGO NOIR
雪國
STAR LIGHT
Strawberry Time
難破船
Blonde
無錫旅情
追憶
君だけに
SHOW ME
Stand by Me
BAD
true blue

○MM旋風-マドンナ、6月に来日。マドンナ旋風を巻き起こす。CMが評判となり、三菱電機のAV機器売れ行きにはずみがつく。マイケル・ジャクソン、9月に来日。42日という異例の長期滞在、14公演で43万人を動員。

○ビートルズのCDが続々登場し、売れ行きも好調。

○CMで、お茶の間にも人気になった、ソプラノ歌手キャサリーン・バトル初来日。ビデオテープも発売され、大ヒットとなる。

○レコード盤が衰退をたどるなか、CDが急成長。デジタル技術の進展により、デジタル・オーディオテープ(DAT)、絵の出るコンパクト・ディスク(CDV)などのニュー・パッケージ・メディアが登場した。

話題の映画(1987)

洋画
トップガン
プラトーン
アンタッチャブル
ビバリーヒルズ・コップ2
プロジェクトA2史上最大の標的
オーバー・ザ・トップ

邦画
ハチ公物語
ドラえもん-のび太と竜の騎士/他
竹取物語
マルサの女
男はつよいよ・知床慕情/塀の中の懲りない面々
次郎物語

○「プラトーン」のヒットに続き、「ハンバーガー・ヒル」「友よ、風に抱かれて」など戦場をリアルに再現したベトナム戦争映画が相次ぐ。

○第2回東京国際映画祭が開催され、初の東京グランプリに中国の「古井戸」が授賞されるなど、アジア諸国の映画の成長ぶりが目立った。

ベストセラー(1987)

サラダ記念日
ビジネスマンの父より息子への30通の手紙
塀の中の懲りない面々
MADE IN JAPAN
詩集 広布抄
極道渡世の素敵な面々
別れぬ理由
塀の中のプレイ・ボール
ノルウェイの森
頭のいい銀行利用法
最後の超念力
鈴の鳴る道
ドラゴンクウェスト2完全攻略本
恐慌が迫る

○異色の新人作家、俵万智、安部譲二ブーム沸騰。

○“聴く本”カセットブックが台頭-新潮社が1月から発売した「新潮カセットブック」がヒットし、4月以降各社が相次いで参入、話題を集める。

○堅い政治、経済、実用書などをマンガで描いた本が増加、人気となる-マンガ日本経済入門、劇画 MADE IN JAPANなど。

話題のマンガ(1987)

○動物擬人化マンガがブームに-かってにシロクマ(漫画アクション)、ナマケモノが見てた(ヤングジャンプ)、気分は形而上(コミックモーニング)など。

○増えるビジネス・ハウツー・教養マンガ-第三の波(中央公論社)、マンガ日米貿易戦争(学習研究社)、マンガ超電導入門(講談社)、劇画 古代史(小学館)、劇画 MADE IN JAPAN(朝日新聞社)など。

ハートカクテル(コミックモーニング)、いまどきのこども(ビッグコミックスピリッツ)、風を抜け!(少年サンデー)、シャコタン・ブギ(ヤングマガジン)、アクター(コミックモーニング)、マッド・ブル34(ヤングジャンプ)、大東京ビンボー生活マニュアル(コミックモーニング)、YAWARA!(ビッグコミックスピリッツ)、ミスター味っ子(少年マガジン)、シャッター(コミックアクションキャラクター)、魁!!男塾(少年ジャンブ)

ファッション(1987)

○モノトーンが影をひそめ、花柄などのカラフルなプリント模様、無地でもロマンチックなパステルカラーが復活。

○ワイシャツのそでをクリップやアーム・バンドで止め、サスペンダー付きのズボンをはく、といったレトロ趣味のファッションが学生や若いサラリーマンの間にひろまる。

○キャリアルックからロリータルックへ-ミニ丈のフレア、女学生風の白い衿、フリルやリボンなどのディテールが流行る。

○ミニスカートが定着-フレア、プリーツ、タイト、バルーンなどあらゆるタイプのスカートがミニとなった。

気象状況(1987)

○首都圏では、暖冬、4~5月の少雨、カラ梅雨と続き、6~7月前半に深刻な水不足となり、7月2日には30%の取水制限が実施され、市民生活から産業面まで大きな影響を与えた。

○カラ梅雨の後、東日本は猛暑に襲われ、7月23日にはクーラーの使用による電力需要が瞬間に激増、1都5県280万戸で最高3時間以上の真昼の大停電が発生。この影響で、銀行のオンラインがストップ、大企業のオフィスコンピューターがダウンするなど、社会活動全般に悪影響を及ぼした。

○北海道、岩手、福島、宮崎などで大規模な地震が相次ぐ。8月20日から27日にかけては富士山頂で、山頂測候所開設以来初めての有感地震を記録。年末の12月17日には、千葉県沖を震源とした地震が発生、東京でも震度4を記録、首都圏に被害を及ぼした。

1986年(昭和61年)

経済白書 副題(1986)

国際的調和をめざす日本経済

経済概況(1986)

昭和61年の日本経済は、急激に円高が進み、前年からの景気減速傾向を強めた。これは貿易摩擦や円高により輸出が減少し、景気牽引役の民間設備投資が鈍化してきたことによるが、他方、個人消費と住宅投資は堅調に推移した。輸出と内需、製造業と非製造業の好不調が対照的に現れ、いわゆる景気の二面性が指摘された年であった。

経済成長率 名目 4.7% 実質 2.9%
民間最終消費支出 名目 4.2% 実質 3.5%
民間企業設備投資 名目 3.4% 実質 4.5%
輸出 名目 -17.7% 実質 -5.7%
消費者物価    0.6%  

日本の広告費(電通調査)(1986)

○ニューメディアが好調な伸びを示すとともに、雑誌、SPも堅調な伸び。

  億円 対前年比(%)
総広告費 36,478 (104.1)
新聞 9,145 (102.9)
雑誌 2,382 (106.8)
ラジオ 1,633 (101.3)
テレビ 10,908 (102.6)
SP 12,357 (106.0)
ニューメディア 53 (176.7)

政治・経済・業界(1986)

×フィリピンのマルコス政権が崩壊。アキノ政権が誕生(2.25)。

×アメリカの60年の経常収支赤字が史上最高の1,176億ドルとなり、71年ぶりに債務超過国へ転落する(アメリカ商務省発表)(3.18)。

○職場での男女差別の解消を目指す男女雇用機会均等法が施行(4.1)。

○6年ぶりの衆参同日選挙で、自民党(追加公認を含む)が衆院304、参院142議席を獲得して圧勝。社会党は左右統一後最低の議席となる(7.6~7)。

×60年12月のOPEC総会で、石油の生産水準維持優先の方針決定などにより、価格カルテルの崩壊が進み、原油価格が急落。7月には1バレル=7~8ドルに。

○新自由クラブ10年目で解党(8.15)。

○東京証券市場1部の平均株価終値が1万8,936.24円となり(8.20)、21日の出来高も約23億1,200万株で、ともに過去最高の記録となる。

○日本初の女性党首・社会党土井たか子委員長誕生(9.6)。

○自民党は、中曾根首相の総裁としての任期切れを控え、党則を改正し任期を1年延長し、62年10月30日までとすることで正式決定(9.11)。

○世界経済の不安定要因とされる異常なドル高の修正のために、日銀は公定歩合を、1月30日(年5.0%→4.5%)、3月10日(4.5%→4.0%)、4月21日(4.0%→3.5%)、11月1日(3.5%→3.0%)と4回にわたって引き下げた。

○為替相場もドル高修正が進み、60年9月のニューヨークG5以降急速な円高となり、8月20日には1ドル=152.55円と戦後最高値をつけ、11カ月で90円の円高に。

○政府は、急激な円高が進むなか、総合経済対策を3度にわたって打ち出した-4月8日に、公共事業の施行促進、円高・原油値下がりの差益還元などを、次いで5月30日には、中小企業救済策、雇用対策などを、さらに9月19日には、公共投資の拡大、民間活力活用のための規制緩和などを打ち出した。

マスコミ・広告・媒体(1986)

○電通・NHKエンタープライズなど22社が加わり、衛星放送などのニューメディア映像ソフトの開発を目指し、「総合ビジョン」が発足(1.17)。

○全国銀行協会連合会理事会は、銀行広告の自主規制を見直し、新聞では全5段まで、雑誌では2ぺージまで緩和、またタイアップ広告も緩和することとし、4月1日からの実施を決定(2.18)。

○公正取引委員会は、「比較広告は禁止されていない」との見解表明(6.5)。

○電通は、創立85周年記念式典を通信衛星を使い開催(7.1)。

○日本雑誌協会理事会が、クーポン広告の導入を認める(7.16)。

×アメリカでは、3大ネットワークに対抗する第4のネットワーク「FBC(フォックス・ブロードキャスティング・カンパニー)」設立(10.9)。

○電通、朝日新聞社、NTTなど、国内の主要な新聞社、通信社、出版社が参加、新聞、雑誌の記事を蓄積し、ユーザーが自由に検索できるデータベースの構築を目的に「エレクトロニック・ライブラリー」を発足(12.8)。

○全国紙、仙台、福島で相次ぎ現地印刷を開始。

○朝日新聞、読売新聞は海外でも印刷発行開始-朝日新聞、1月ロンドン、10月ニューヨーク。読売新聞、11月ニューヨーク、12月ロサンゼルス。

○全国紙で経済面の拡充相次ぐ-1月、毎日新聞「マネー&ライフ」、朝日新聞「ウイークエンド経済」、2月、日本経済新聞「Monday Nikkei 読売新聞「読売家庭経済新聞」(別売)など。

×広告会社の合併・買収が世界的規模で進む-アメリカのBBDO、DDB、ニーダム・ハーバー社の3社が合併、オムニコム社を創設(4.27)。日本では、第一広告社とSPNが合併、I&Sが発足(10.1)。

○第1種電気通信事業の日本テレコム(8.1)、第二電電(10.24)、東京通信ネットワーク(11.1)、日本高速通信(11.11)が事業開始。

媒体の発足(1986)

○エフエム山陰10.1開局。

○読売家庭経済新聞2.1創刊。

○メンズファッション誌「MEN' S NON・NO」集英社5.9、創刊号30万部を完売。

○写真週刊誌に参入相次ぎ、“3F・ET”と5誌競合となる-「TOUHCH」小学館10.21、「FLASH」光文社11.5創刊。「Emma」文芸春秋、9.17より隔週刊から週刊化。

○ファミコン誌の創刊相次ぐ-「ファミコン必勝本」JICC出版局3.8、「勝ファミコン」角川書店4.25、「ファミコン通信」アスキー6.5など。

○様々な分野の最新情報・知識を収録した「imidas」集英社11.17創刊。

○その他の創刊誌-「Newsweek 日本版」TBSブリタニカ1.23、「Tarzan」マガジンハウス3.20、「DIME」小学館4.17、「LA SEINE」学習研究社6、「AVENUE」世界文化社8.27、「BALLOON」主婦の友社10.15など。

○テレビ局数103局

○ラジオ局数70局(1局増)

○創刊ブームが一段落-この年の創復刊誌179誌、休廃刊誌133誌

媒体普及率(1986)

テレビ契約数 31,509,288
(うち、カラー) (29,454,146)

(NHK契約世帯数)

カラー普及率 98.9%
VTR普及率 33.5%

(消費動向調査)

国内10大ニュース(1986)

○イギリスのチャールズ皇太子とダイアナ妃が初来日(5.8~13)

○衆参同日選挙で自民党が304議席と歴史的な大勝利を収める(7.6)

○日本初の女性党首・社会党土井たか子委員長誕生(9.6)

○天皇御在位60年記念式典開催(4.29)。記念金貨・銀貨も発行(11.10)

○伊豆大島の三原山で溶岩流出をともなう大噴火発生。全島民が避難(11.15~23)

○国鉄分割・民営化関連8法案が国会で可決成立(11.28)

○売上税の導入、マル優の廃止などを基本とした税制改革案を自民党が決定(12.5)

○ハレー彗星が76年ぶりの地球接近で、ブームにわく

○史上最高の円高に見舞われ、製造業など不況深刻化

○株価高騰。NTT株フィーバーなどマネーブーム高まる

海外10大ニュース(1986)

×スペースシャトル「チャレンジャー」発射直後に爆発。乗組員全員死亡(1.28)

×フィリピンのマルコス政権が崩壊。アキノ政権が誕生(2.25)

×ソ連チェルノブイリ原子力発電所で爆発事故(4.26)。大量の放射能が放出

×カメルーンのニオス湖から有毒ガスが噴き出し、周辺住民1,700人が死亡(8.21)

×アイスランドのレイキャビクで米ソ首脳会談開催。会議は決裂(10.11~12)

×アメリカ中間選挙で与党・共和党が敗北(11.4)

×北朝鮮の金日成主席の死亡説かけめぐる(11.17~18)

×ストックホルム、西ベルリン、パリ、インドなど世界各地でテロが横行

×OPECの価格カルテルが崩壊、石油価格が暴落

×エイズ、世界各地に広がる

世相・風俗(1986)

○「おニャン子クラブ」「キャッツ」「子猫物語」「マイケル」などネコブーム

○女性が話題の主役に-男女雇用機会均等法スタート、大卒女子の就職率73.4%、日本初の女性党首・社会党土井たか子委員長誕生、ダイアナフィーバー、アキノ・フィリピン大統領など。

○再び東京集中の時代へ-東京の人口再び微増へ(国勢調査)、東京の地価高騰(地価公示)、3大都市圏から「東京圏」と「関西圏及び名古屋圏」として東京圏を別格扱いに(第四次全国総合開発計画中間報告)、東京湾横断道路会社設立、東京湾臨海部再開発、東京駅周辺再開発など東京大改造計画が花盛りとなる。

○アイドル歌手岡田有希子がビル屋上から飛び降り自殺(4.8)。ファンを中心に後追い自殺が増加。

三原山大噴火、スペースシャトル「チャレンジャー」爆発事故、天皇御在位60年、東京サミット、過激派によるテロ・ゲリラ相次ぐ、衆参ダブル選挙で自民党圧勝、財テクブーム、NTT株フィーバー、温泉ブーム、激辛ブーム、レトロブーム、パンダの赤ちゃん「トントン」誕生、老年人口が総人口の10%を超える、東京の世帯は3分の1が1人住まい(国勢調査)、日本のエイズ患者増加、新・人類、テレクラ、じゃぱゆきさん

消費者・住民運動・公害(1986)

○沖縄県石垣島白保地区のサンゴ礁を埋め立てる新石垣空港建設に反対して、全国的な「土地共有運動」が始まる(8.1)。

○知床国立公園内の国有林伐採計画が決定。北海道自然保護団体連合などが反発。保護団体が林野庁、環境庁に伐採中止を要請。全国から抗議の手紙が殺到、「しれとこ100平方メートル運動」への基金を寄せる新参加者も急増するなど反対運動が全国的に広がり、農林水産省は伐採の一時凍結を決める。

×カナダで開かれた国際鳥類保護会議世界大会で、三宅島米軍訓練飛行場計画について、建設計画撤回を米政府に勧告する決議を採択(6.21)。

時の商品・新製品(1986)

○ブームにのり財テク関連商品がヒット-一時払い養老保険、株式、投資信託、抵当証券、10万円金貨、マネー雑誌など。

○コンビニエンス商品が相次ぎヒット-使い捨てカメラ、使い捨てラジオ紙おむつ、ハンディ複写機、カードサイズラジオ、チームデミ、下着乾燥機、レンタルビデオ、リースマンション、レンタルオフィス、レンタルブティック、オレンジカード、テレホンカード、ゲームカード、ストアカードなど。

○フィルム食品、カード食品が話題を集める。

○スナック菓子から、即席めん、エスニック料理、さらには、カレー、ラーメン店まで、辛口、極辛を売り物にして激辛ブームが広がる。

○注目された商品-地金型金貨、4WD車、輸入車、小型VTRカメラ、CDラジカセ、単機能電子レンジ、電子レンジ専用食品、麦芽100%ビール、高級アイスクリーム、大型カラーテレビ、簡易施工型システムキッチン、システム手帳、ファミコンディスクシステム、育毛・養毛剤、入浴剤

○新登場した商品-形状記憶合金付ブラジャー、ズームレンズ搭載コンパクトカメラ、韓国製即席めん、家庭用精米機、かもめーる

テレビCM(1986)

キッコーマン・ぽん酢しょうゆ<しあわせって……>明石家さんま、リクルート情報出版・週刊就職情報<ヤリガイ>とんねるず、サントリー・生ビール<これが生ビールだ>椎名誠、いすゞ自動車・ジェミニ<ワルツ編>、湖池屋・カラムーチョ<ヒーヒーおばあちゃん>、大日本除虫菊・ゴン<亭主元気で留守がいい>木野花、もたいまさこ、日本電信電話・ウィークエンドコール<三女のパンツ編>富田靖子、国際電信電話<メッセージコンサート東京編>斉藤晴彦、味の素<原料訴求・家族・雨編>、サントリー・ローヤル<マーラー>、資生堂<遠野物語>、カンロ・健康のど飴<ワニの女学生>、ニッカウヰスキー・スーパーニッカ<湖畔編>キャサリーン・バトル大正製薬・サモン内服液<サモンと聞いただけで>ビートたけし、松下電器産業・ナショナル乾電池<漕げよ!ウルトラネオ>

新聞広告(1986)

○CI広告引続き盛ん-東京ガス、アサヒビール、キッコーマン、森永乳業、明治乳業、味の素、東レ、象印マホービン、東洋信託銀行など。

○外資系企業の広告相次ぐ-メルセデス・ベンツ、BMW、ユナイテッド航空、ルフトハンザ航空、デュポン、バイエル、ボルボなど。

豊島園<プール冷えてます>、サントリー・モルツ<素材の恵みのビールです。>、キャノン・T90<知的物体か。>、日本新聞協会・新聞週間<新聞広告をみれば、企業がみえる。>、米国ポテト協会・日本初の読売新聞1紙買い切りのマルチプル広告、東京ガス・お風呂の日キャンペーン<おまえの頭は、東京タワーだ。>、サントリー・ピュアモルト7年<同じ名詞で言われるのは、不満だ。>、日本電気<ハレー彗星。2061年は、宇宙で会おう。>、日本小売業協会ほか77団体協賛・大型間接税導入反対広告<拝啓 内閣総理大臣殿>、森ビル・アークヒルズ<知の森を創る。>

話題のテレビ番組(1986)

○グルメブーム、温泉ブームを反映した、長時間ドラマ、バラエティ番組が続出。

○秋の番組改編では、ニュース、報道番組の新設、ワイド化が相次ぐ-ライブオンネットワーク(NTV系)、ネットワーク(TBS系)、ニュース工場一本勝負(CX系)、キャスター(TX系)など。

○朝の時間帯でも報道番組の強化相次ぐ-ヤジウマ新聞、モーニングファイル(ANB)、FNNモーニングコール、黄金世代!(CX系)など。

○情報系番組も増加-日本が知りたい(TBS系)、なんたって好奇心(CX系)、極める!匠と技の世界(TX系)、テーマはお・ん・な(ANB系)など。

○ニュース、報道番組の強化が進むなか、女性キャスターが注目を集める-井田由美、美里美寿々、三雲孝江、宮崎緑、久和ひとみ、池田裕子、幸田シャーミン、安藤優子、有村かおり、城ヶ崎祐子、清水圭子など。

○花盛りだった2時間ドラマ曲がり角-月曜ワイド劇場(ANB系)、木曜ドラマストリート(CX系)が姿を消す。

○テレビ東京、「ドラマ・女の手記」で1時間ドラマに復活。

○男女7人夏物語(TBS系)、大ヒットとなる。

○毎週土曜日の深夜から早朝にかけて、4時間半のワイド番組「録画チャンネル4.5」(CX)、ビデオ録画番組としてスタート(9.12)。

○「白虎隊」(NTV系)、12月30日25.8%、31日17.2%の視聴率をかせぎNHK紅白歌合戦の裏番組としては、史上最高の視聴率となる。

NHK(1986)

《はね駒》41.7%《都の風》39.3%
〈いのち〉29.3%

○「主夫物語」「続・たけしくんハイ!」「まんが道」など、NHKの正統派ドラマが健闘。

○「紅白歌合戦」が、史上最低だった前年の66%をさらに下回る59.4%の視聴率となる。

流行語(1986)

究極、激辛、プッツン、バクハツだ!、なんだかわからない、ハイホー、アホちゃいまんねん パアでんねん、亭主元気で留守がいい、やるしかない、家庭内離婚、おかぴー、オチャメ、冗談じゃあないよぉ、○○してちょんまげ、やったぁ、やめられまへんな~、○○(な)わけやね、みょ~なやつ、知的水準、オッシャレー、川の手、マジ、ピンポン、ブー、ワカンナ~イ、新人類、地上げ・底地買い

流行歌(1986)

レコード大賞:中森明菜<DESIRE>

歌唱賞:北島三郎<北の酒場>

最優秀新人賞:少年隊 仮面舞踏会

新人賞:石井明美、西村知美、水谷麻里、真璃子

CHA-CHA-CHA
DESIRE
仮面舞踏会
Ban BAN Ban
MY Revolution
恋におちて
ジプシークィーン
スキップ・ビート
OH!!POPSTAR
青いスタスィオン
ダンシングヒーロー
シーズン・イン・ザ・サン
君は1000%、熱き心に

○CDが急成長をみせ、61年の生産額は981億円となり、前年比205%の伸びを示し、生産額・枚数ともにLPを上回る。

○プリンス初来日。

○ソ連の若手ピアニスト、スタニスラフ・ブーニン初来日。クラシックファン以外の層からも人気を集め、ブーニンブームを巻き起こす。

○「ビギナーズ」「ラウンド・ミッドナイト」などの映画で、ジャズが取り上げられ、若い音楽ファンの間でジャズがブームに。また、夏のジャズフェステイバルも全国各地で30回を超え、空前の規模となる。

○2,000人を収容する、本格的コンサート専用ホール「サントリーホール」が、アークヒルズに開館。

○貸しレコード問題について、4月からCDのレンタルが解禁となり、これを扱う店舗が次第に増加。

話題の映画(1986)

洋画
バック・トゥ・ザ・フューチャー
ロッキー4・炎の友情
グーニーズ
コブラ
コーラスライン
ダウン・バイ・ロー

邦画
子猫物語
野蛮人のように/ビー・バップ・ハイスクール
植村直己物語
キネマの天使
ドラえもんなどアニメ三本立て
火宅の人
天空の城
ラピュタ

○新作映画を1~3館で独占公開するミニ・ロードショーが注目を集め、「ホテル・ニューハンプシャー」「ストレンジャー・ザン・パラダイス」などがロングランとなる。

○映画制作をテレビ局が相次いで行う。

○映画制作に乗り出すテレビ局相次ぐ-「子猫物語」フジテレビ、「植村直己物語」毎日放送、「人間の約束」テレビ朝日

ベストセラー(1986)

スーパーマリオブラザーズ完全攻略本
自分を生かす相性殺す相性
スーパーマリオブラザーズ裏ワザ大全集
化身
日本はこう変わる
知価革命
うつみ宮土里のカチンカチン体操
運命を読む六星占術入門
ツインビー完全攻略本
大殺界の乗りきり方
大前研一の新・国富論

○ビジネス書のヒット相次ぐ-「知価革命」「大前研一の新・国富論」「前川レポートの正しい読み方」「日本はこう変わる」「岩波現代産業情報'86」

○ファミコンブームに乗って、ファミコン本も売れ行き拡大。

○文庫本創刊ブーム依然続く-「激写文庫」「ピラミッド文庫」「サンケ文庫 海外ノベルシリーズ」「ハヤカワ・ヤングロマンス」など。

○“おニャン子クラブ”の写真集がたて続けに刊行、好調な売れ行きとなる。

話題のマンガ(1986)

○レディスコミックの創刊、この年も相次ぐ-「女性自身ComicVAL」光文社、「LADY' SComicRouge」大陸書房など。

○レディスコミック創刊ラッシュの中、レディスよりもヤングをターゲットとした女性マンガ誌も登場-「ami Jour」双葉社、「YOUNG YOU」集英社。

○週刊少年誌ヤング「少年宝島」JICC出版局、12月5日創刊。

ジャンク・ボーイ(漫画アクション)、BARレモンハート(コミックアクションキャラクター)、Dr.クマひげ(ヤングマガジン)、パイナップルARMY(ビッグコミックオリジナル)、湘南爆走族(少年KING)、HOTEL(ビッグコミック)、あんみつ姫(なかよし)、クッキングパパ(コミックモーニング)、代打屋トーゴー(コミックモーニング)、恋子の毎日(漫画アクション)、極道くん(少年マガジン)、なぜか笑介(ビッグコミックスピリッツ)

ファッション(1986)

○DCブランドの男物への参入が相次ぎ、バーゲンセールに徹夜で並ぶ高校生まで現われる。

○ビキニの派手なカラーの男性用ブリーフがヒット。

○男もメーキャップの時代。

○女性ファッションは、からだの線を意識したボディ・コンシャスが主流。

○レトロブームの象徴として、髪飾り、ベルト、靴、パンティ・ストッキング、洋服のデザインの一部としてあらゆる場所にリボンがあしらわれた。

○指輪、ネックレス、イヤリングなどのアクセサリーは、6年ぶりに世界相場が下がったことと、円高の相乗効果が作用して、金ブームとなる。

気象状況(1986)

○3月の関東地方で大雪。東京は、春分過ぎでは観測史上1位の大雪。この影響で首都圏の交通機関はマヒ、1都8県で130万世帯が停電(3.23)。

○台風10号崩れの温帯低気圧が東海、関東、東北地方を縦断。各地に豪雨をもたらし、土砂崩れ、河川の氾らん、道路や鉄道の寸断などの被害がでた(8.4~5)。

○伊豆大島の三原山で12年ぶりの噴火。割れ目噴火、溶岩流出をともない、伊豆大島の住民全員が島から避難(11.15~23)。

×中米エルサルバドルでマグニチュード5.4の地震が発生、死者900人をだす(10.10)。また、地中海東沿岸でもマグニチュード6の地震が発生(10.11)。

×アフリカでは、前年からの降雨で干ばつによる食糧危機を脱したが、イナゴやバッタの大発生もうながし、東アフリカを中心として農作物に大被害をもたらした。

1985年(昭和60年)

経済白書 副題(1985)

新しい成長とその課題

経済概況(1985)

昭和60年の日本経済は、2年前からの景気回復過程を受けて拡大を続けたが後半に入ると、米国景気のスローダウンと円高による輸出の鈍化が目立ち、内需も個人消費、住宅投資が盛り上がりを欠き、景気は徐々に減速傾向を見せ始めた。

経済成長率 名目 6.6% 実質 4.4%
民間最終消費支出 名目 5.7% 実質 3.3%
民間企業設備投資 名目 12.4% 実質 12.0%
輸出 名目 2.8% 実質 5.4%
消費者物価    2.0%  

日本の広告費(電通調査)(1985)

3兆5,049億円となる(新推定値)。

  億円 対前年比(%)
総広告費 35,049 (-)
新聞 8,887 (-)
雑誌 2,230 (-)
ラジオ 1,612 (-)
テレビ 10,633 (-)
SP 11,657 (-)
ニューメディア 30 (-)

<参考>

旧推定値による4媒体別の伸び率は、雑誌広告費(対前年比105.8%)、ラジオ広告費(103.8%)、テレビ広告費(101.9%)、新聞広告費(101.0%)で、新聞とテレビが低迷した。

政治・経済・業界(1985)

○自民党内最大派閥田中派から、中堅、若手議員を中心にして、竹下登氏が「創政会」を旗揚げ(2.7)。田中元首相、突然脳こうそくで倒れる(2.27)。

×チェルネンコ・ソ連共産党書記長が死去(3.10)。後継に、ゴルバチョフ政治局員兼書記を選出(3.11)。以後、早いテンポでその基盤を固めるとともに、ソ連指導層の若返りが進められた。

○上越・東北新幹線、上野乗り入れ開始(3.14)。

○「科学万博-つくば '85」(国際科学技術博覧会)が茨城県筑波研究学園都市で開催。3月17日から9月16日までの184日間の期間、2,033万人の入場者を記録。

○公社の民営化で日本電信電話(NTT)、日本たばこ産業が発足(4.1)。

○59年度の貿易、輸出超過額が350億7500万ドルに達した。うち96%が対米出超額(4.12通関速報)。

○政府が包括的な対外政策を決定。首相は、テレビで外国製品の1人100ドル購入を呼びかける(4.9)。対外経済政策推進本部は、市場開放のための行動計画(アクション・プログラム)の骨格を決定(7.30)。経済対策閣僚会議が、当面の事業規模約3兆1,000億円の内需拡大策を決定(10.15)。

○羽田発大阪行き日本航空ジャンボ機が、群馬県の山中に墜落。世界最大の航空機事故。520人の乗員・乗客が死亡、乗客4人が奇蹟的に生存(8.12)。

○三光汽船が倒産。負債総額5200億円、戦後最大の倒産となる(8.13)。

×主要5ヵ国蔵相・中央銀行総裁会議、ニューヨークで開催。ドル高修正を合意(9.22)。11月25日、4年9カ月ぶりに1ドル=200円を突破する円高に。

○関越自動車道、前橋-湯沢インター間が完成、全線開通(10.2)。

×レーガン・米大統領とゴルバチョフ・ソ連共産党書記長が、ジュネーブで6年半ぶりに米ソ首脳会談を開く。核不戦の原則確認などを骨子とする共同声明を発表。文化交流協定に調印(11.19~21)。

マスコミ・広告・媒体(1985)

○地方自治体のイベント、イメージアップ事業計画が表面化するなかで、電通は地域計画室を設置(2.10)。博報堂も21世紀デザイン室を設置(10.1)。

○電通は、電通ワンダーマンダイレクトを設立(3.2)。

○郵政省は、地域ぐるみの高度情報化を図る、未来型コミュニケーションモデル都市(テレトピア)構想の指定地域20カ所を発表(3.5)。

○電気通信産業に競争原理を導入することを意図とした電気通信事業法など電電改革三法が施行される(4.1)。

○電通田丸秀治社長が退任、八代目社長として木暮剛平氏が就任(4.3)。

○女性週刊誌、まんが雑誌などに多く掲載されている、健康食品の広告について、厚生省と公正取引委員会は、商品や広告に薬事法違反や景品表示法違反にあたるものが多いとして、具体的基準を作成(6.28)。

○電通とアディダスの合同出資会社「インターナショナル・スポーツカルチャー・アンド・レジャーマーケティング」は、国際オリンピック委員会から五輪マークの独占使用権を獲得(7月)。

○民放13社とNHKが、緊急警報放送システムをスタートさせる(9.1)。

○電通は、アメリカ大リーグと、日本での試合の放映権、球団マークの商品化、関連商品の販売などについて、63年末まで独占契約を結ぶ(12.19)。

○CIブームが続くなか、立教大学、淑徳学園などの私学までCI導入を図る

○媒体が送り出す情報供給量が増加するなかで、国民のテレビ離れなどが進み、受け手に実際に利用された情報消費量は、6%に過ぎないことがわかった(60年通信白書)。

媒体の発足(1985)

○テレビせとうち(TSC)10.1開局。

○FM8局が開局エフエム秋田、富山エフエム放送4.1、三重エフエム放送6.1、エフエム岩手、エフエム群馬10.1、エフエム中九州11.1、エフエム山口12.1、横浜エフエム12.20開局。

○一般読者を対象に、利殖をテーマとしたマネー誌が創刊-「Money JAPAN」西武タイム5.27、「日経マネー」日経ホーム出版10.21。

○ファミコンブームにのってコンピュータゲーム誌も登場-「ファミリーコンピュータMagazine」徳間書店7.6、「コンブティーク」角川書店12.7。

○その他の創刊誌-「Emma」文芸春秋6.10、「Mil」双葉社3.27、「オレンジページ」アシーネ6.17。

○テレビ局数103局(1局増)

○ラジオ局数69局(8局増)

○創復刊誌245誌、休刊誌151誌

媒体普及率(1985)

テレビ契約数 31,061,592
(うち、カラー) (28,905,772)

(NHK契約世帯数)

カラー普及率 <99.1%>
VTR普及率 <27.8%>

(消費動向調査)

○1世帯当たりテレビ保有台数が、2.02台となる(MMR調査)。

国内10大ニュース(1985)

○創政会発足(2.7)、田中元首相脳こうそくで倒れる(2.27)

○「科学万博-つくば'85」が開催され、2,033万人が入場(3.17~9.16)

○日本電信電話(NTT)、日本たばこ産業が発足(4.1)

○日航ジャンボ機、群馬県御巣鷹山に墜落。520人死亡、4人が奇蹟的生還(8.12)

○ロス疑惑の三浦和義逮捕(9.11)

○阪神タイガース、初の日本一に。全国で虎フィーバーが吹き荒れる(11.2)

○首都圏と関西で、国鉄通信ケーブルを狙った“国鉄同時多発ゲリラ”発生(11.29)

○豊田商事事件、日本相互リース事件など、悪徳マネー犯罪相次ぐ

○有毒ワイン騒ぎ深刻化、自販機農薬ドリンク事件で被害者続出

○いじめ問題が深刻化

海外10大ニュース(1985)

×チェルネンコ書記長死去、ゴルバチョフ新書記長を選出(3.11)

×メキシコで大地震が発生、死者は8,000人にも及ぶ(9.19)

×ニューヨーク緊急5ヵ国蔵相会議(G5)、ドル高修正で合意(9.22)

×パレスチナゲリラによるイタリア客船乗っ取り事件(10.7)

×コロンビアのネバドデルルイス火山が大噴火。アルメロが土砂に埋まる(11.13)

×米ソ首脳会談、6年半ぶりにジュネーブで開かれる(11.19~21)

×南アフリカのアパルトヘイト政策に対する暴動激化

×継続するアフリカの飢餓と食糧問題

×エイズ、世界的に広がるとともに、女性や子供にも広がる

×イベリア航空機、インド航空機などの航空機事故による死亡者、史上最悪

世相・風俗(1985)

○阪神タイガース、初の日本一に(11.2)-全国で虎フィーバー。

○女子大生ブームが去って、女子高生、お嬢さまブームが到来。

○素人の投資ブームが注目を集めるなか、豊田商事事件、投資ジャーナル事件、ジャパンライフ事件など悪徳マネー犯罪が相次いだ。

○家庭劇場化時代-豊田商事の永野会長刺殺事件(6.18)、長野市の地滑り災害(7.26)、日航機墜落事件と生存者救出スクープ(8.12~13)、ロス疑惑の三浦和義逮捕など、生々しい場面が直接家庭へ流れ込んだ。

○いじめ問題が深刻化、教師による学校内暴力、見て見ぬふりなども問題となる。

ハレー彗星76年ぶりに接近、ファミコン大流行、日本の総人口1億2,000万人を突破(国勢調査)、アフリカ救済キャンペーン、キャバクラ、金妻症候群、不倫ブーム、(元)愛人、エイズ日本にも上陸、毒入りドリンク事件各地で発生、かい人21面相が脅迫終結宣言(8.12)、徳島市と淡路島を結ぶ「大鳴門橋」開通(6.8)、民活ユニバーシアード神戸大会開催(8.24~9.4)、ホラー映画ビデオブーム、マル字(変体少女文字)、新風営法施行(2.1)

消費者・住民運動・公害(1985)

○この年は、外国人登録の大量切り替え年にあたり、「指紋押捺は人権侵害」と、押捺拒否、制度の廃止、外国人登録法の改正を求める運動が高まる。

○逗子市池子弾薬庫跡地の米軍住宅建設問題をめぐり、反対派は市議会のリコールに、促進派は市長のリコールに踏み切り、住民同士の対立が深まる。

○名古屋市内の地下街と地下鉄駅構内が、終日全面禁煙となる(4.1)。

○国際森林年にちなみ、森林再生を目指し、「緑の文明学会」が設立される(4.30)。

○全国で初めて、粉じん公害の原因となるスパイクタイヤの使用を規制した「スパイクタイヤ対策条例」、宮城県で成立(12.18)。

時の商品・新製品(1985)

○虎フィーバーにのり、乗用車からカメラ、テレビ、ビール、下着にいたるまで、タイガースキャラクター商品が登場。

○企業名をつけず、商品そのもののセンスや質、話題性で勝負する“覆面ブランド”が増加-「ピュアモルト」ニッカウヰスキー、「ニューズビア」キリンビール、「AXIA」富士写真フイルム、「NEXT ONE」サッポロビールなど。

○女性スタッフによる新製品相次ぐ-料理によって異なる加熱時間などをレンジ本体に記憶できるオーブンレンジ、画面の色を好みの単色に変えられるカラーテレビ、録音機能なしのステレオラジカセ、ダニ取り用掃除機。

○注目された商品-液晶ポケットテレビ、CDプレーヤー、ファミリーコンピューター、テレホンカード、一眼レフAFカメラ、パーソナルワープロ、フルタイム4WD車、音声合成置き時計、積立女性保険、電子黒板、禁煙パイポ、ウーロン茶、8ミリビデオ、ハンディクリーナー、浴用剤

○新登場した商品-超小型複写機、パソコン通信用アダプター、オレンジカード、氷温室付き冷蔵庫、コンポーネント・ブラジャー、男性用泡状整髪料、電子郵便、分割前払い旅行券、カーCDプレーヤー

テレビCM(1985)

松下電器産業<21世紀の平安京>、パルコ<ニューヨーク・イーストリバー>、東亜合成化学工業・アロンアルファースーパーセット<点と点の瞬間接着>、公共広告機構<投げたらアカン>鈴木啓示、日立製作所<インターフェイス>、リクルート情報出版・週刊就職情報<ヤリガイ>、セブンイレブンジャパン<けい子さんのセブンイレブン>、日本電信電話<声に会いたい・ひろし編・ひろ子編>五木ひろし、薬師丸ひろ子・<カエルコール>、講談社・フライデー<みーちゃった、みーちゃった>、日本テレビ放送網<活火山です、4チャンネル>三宅裕司、ユニチャーム・ニューソフィ<今晩は、お月さんですけど>鶴瓶、大日本除虫菊・ゴン<主婦パート編>もたいまさこ、木野花、日立マクセル・ビデオテープ<ナイアガラ>、日本電気・CD-500<CatがDance>、松下電器産業・オーブン電子レンジ<まだ怒ってるの>間下このみ、三菱鉛筆・ユニポスカ<カメレオン>

新聞広告(1985)

日本電信電話<もっと自由なコミュニケーションのために>、朝日新聞社・シリーズ企画広告<ん……なるほど>、キューピー<いいニュースだから再掲載します。>、ニッカウヰスキー・ピュアモルト<私はおいしいウイスキーを知っています。>、東宝・乱<鬼も哭かん!>、新潮社・新潮文庫<インテリげんちゃんの、夏休み。>、西武流通グループ<情熱発電所>、東京ガス・「お風呂の日」<すっぽんぽんだ。>、CBSソニー・WE ARE THE WORLD<人間と音楽。1人の力、1枚の力、1人の命。>、読売新聞社・読売アフリカ募金<もう一つの雨、愛を。>、ユナイテッド航空<アメリカ50州、よりどり、みどり>、豊島園<誇大広告。>、三菱電機<歓迎。ハレー彗星、来日。>、日本電装・オペレーション・ローリー参加募集<きみよ、心の波は高いか。>

話題のテレビ番組(1985)

○各局で報道番組の強化が続くなか、テレビ朝日が、月~金曜日のゴールデンタイムに80分の「ニュースステーション」を登場させた。

○前年に続き、女性向けドラマ人気を集める-金曜日の妻たちへ3・恋におちて(TBS系)、妻たちの課外授業(NTV系)、毎度おさわがせします(TBS系)、男の家庭科(CX系)など。

○フジテレビ「オールナイトフジ」の女子高生版「夕やけニャンニャン」が中・高校生を中心に話題を集め、番組に登場する女子高生たちの「おニャンコクラブ」が大人気となる。

○59年各局でスタートして、話題を集めた深夜生番組、3月の国会で「お色気過剰だ」として問題になり、テレビ東京、テレビ朝日、TBSは番組を打ち切る。

○平日の深夜0時以降のヤング向け番組、話題を集める-さんまのまんま(CX系)、ウソップランド(ANB系)、トライアングルブルー(ANB系)、タモリ倶楽部(ANB系)。

○40年から続いた「アフタヌーンショー」(ANB系)、やらせリンチ事件で打ち切りになる(10.18)。

○おもろい夫婦(CX系、44.4~)、パンチDEデート(CX系、49.10~)、プロポーズ大作戦(ANB系、48.4~)、8時だョ!全員集合(TBS系44.10.4~60.9.28)など長寿番組の終了が相次ぐ。

○放送大学が、東京と群馬でスタート(4.1)。

○ハイブリット伝送方式による文字多重放送始まる-日本テレビ(11.29)、読売テレビ(12.6)、フジテレビ(12.8)など。

NHK(1985)

《澪つくし》44.3%《いちばん太鼓》33.4%
〈春の波濤〉18.2%

○38年4月から続いた「明るい農村」「あなたのメロディー」が終了。

○NHKでも文字多重放送スタート(11.29)。

○「紅白歌合戦」66.0%と紅白史上最低の視聴率を記録。

流行語(1985)

ヤリガイ、ヤッちゃん、いじめ、お嬢サマ、ダッチロール、ヤラセ、知っとるけ、新人類、知りまっ(できまっ)しぇ~ん、オーイ一緒に帰ろう、イッキ!イッキ!、投げたらアカン、勤続疲労、私はコレで会社をやめました、パフォーマンス、淫行、不倫、金妻、分衆、小衆、実年、ニューリッチ、ニュープア、トラキチ、トラフィーバー、ネバカ、カエルコール、角抜き、ホロニック、どうもぉ~、てか~?

流行歌(1985)

レコード大賞:中森明菜<ミ・アモーレ>

歌唱賞:石川さゆり<波止場しぐれ>

最優秀新人賞:中山美穂 C

新人賞:本田美奈子、芳本美代子、小林明子、松本典子

ミ・アモーレ
ジュリアに傷心
恋におちて
飾りじゃないのよ涙は
あの娘とスキャンダル
ロマンチックがとまらない
SAND BEIGE~砂漠へ
俺たちのロカビリーナイト
悲しみにさよなら
天使のウインク
セーラー服を脱がさないで
俺ら東京さ行くだ
雨の西麻布
Like A Virgin
なんてったってアイドル
メロディ

×アフリカ救済のために、アメリカでライオネル・リッチー、スティービー・ワンダー、マイケル・ジャクソンなどビッグアーティスト45名が唱った「We Are The World」、世界中で大ヒット。84ヵ国に衛星中継された「LIVE ADE」など、各国で救済チャリティーコンサートも相次ぐ。

○国際青年年に協賛した「ALL TOGETHER NOW」、吉田拓郎、サザン・オールスターズ、オフコース、はっぴいえんどなどの人気アーチストが参加し、国立競技場で6万人を酔わせる(6.15)。

○グループサウンズブームーチェッカーズ、安全地帯、C-C-Bなど。

話題の映画(1985)

洋画
ゴーストバスターズ
グレムリン
ランボー怒りの脱出
ネバーエンディング・ストーリー
007/美しき獲物たち
スパルタンX
アマデウス

邦画
ビルマの竪琴
ガジラ

Wの悲劇/天国にいちばん近い島
男はつらいよ・寅次郎真実一路/ねずみ小僧怪盗伝
早春物語
それから
お葬式

○オーソンウエルズ、ユル・ブリンナー、永田雅一、夏目雅子、大友柳太朗、天知茂、小池朝雄など死去。

○第1回東京国際映画祭、NHKホールをメーン会場に、渋谷周辺で開催される。ヘアの無修正上映をめぐっても注目を浴びた(5.31~6.9)。

ベストセラー(1985)

スーパーマリオブラザーズ完全攻略本
アイアコッカ
科学万博つくば'85公式ガイドブック
プロ野球殺られても書かずにいられない
わが家の確定申告法
首都消失
豊臣秀長
ダーティペアの大逆転
ああ人間山脈
スーパーマリオブラザーズ裏ワザ大全集
チェッカーズ in TANTANたぬき
洋子へ

○この年の書籍の新刊点数は35,920点(前年比0.2%増)となり、56年から続いた新刊多発状況が一段落した。

○第四次文庫ブーム依然続く-「廣済堂文庫」「フランス書院文庫」「祥伝社ノンポシェット」「福武文庫」「ちくま文庫」などが新たに参入。

○パソコン世代を中心に、ゲームブック、パソコン攻略本が人気を集める。

○ビジネスマン層には、「豊臣秀長」などの生き方を示唆する本が注目を集める。

話題のマンガ(1985)

○グルメブームにのって、男の料理マンガが人気-美味しんぼ(ビッグコミックスピリッツ)、ザ・シェフ(漫画ゴラク)、流れ板竜二(漫画サンデー)など。

○「少年ジャンプ」快進撃、平常号で390~400万部、年末最終号では435万部を発行。

○「月刊あすか」角川書店、「Lady's Comic Hi」主婦と生活社、「OFFICE YOU」集英社など、レディスコミックの創刊が相次ぎ、18誌で月間600万部以上を発行。

What's Michael?(コミックモーニング)、あいつとララバイ(少年マガジン)、ドラゴンボール(少年ジャンプ)、BE-BOP-HIGHSCHOOL(ヤングマガジン)、万才ハイウエイ(コミックモーニング)、寄席芸人伝(ビッグコミック)、ホットDOC(ビッグコミックオリジナル)、アンコールが3回(別冊マーガレット)、アイドルを探せ(mimi)、スプリンター(少年サンデー)

ファッション(1985)

○若い女性の間でパンツ離れが進み、ミニ、ロング、セミタイト、フレアなどのスカート姿が目立った。

○春からのプリントブームに乗って、伝統的なペイズリー柄が復活、カジュアル衣料に広がる。

○春夏に、今まで静かな人気を続けてきた、麻、麻混のジャケットが、アダルト男性層にまで浸透。

○女性のスカーフ姿が復活、再びブームの兆し。

○機能的で働きやすいという点で、ヤングの間でリュックサックがブーム。

○ホワイトラッセル・パンスト(白い網模様くつ下)がブームに。

気象状況(1985)

○2~3年続いた異常気象は、'85年に入ると季節への移り変わりも正しくなり、日本らしい気象状態へ戻った。

○夏は2年続きの猛暑となり、各地で高温の記録が塗り替えられた。

○茨城と千葉の県境でM6.2の強い地震が発生。東京では、56年ぶりの震度5を記録した(10.4)。

×メキシコのアカプルコ沖でM8.1の地震が発生(9.19)。翌日にもM7.5の地震があり、死者8,000人、家を失った市民10万人、物的損害40億ドルにも上った。

×コロンビアのネバドデルルイス火山が2度の大噴火を起こし、アルメロなど周辺の町を土砂で埋めつくし、死者・行方不明者2万3,000人を出す。

1984年(昭和59年)

経済白書 副題(1984)

新たな国際化に対応する日本経済

経済概況(1984)

昭和59年の日本経済は、米国の景気上昇に伴う輸出の増加、原油価格の低下による物価の安定、国内でのハイテク(高度先端技術)関連の設備投資急増などに支えられて、個人消費は依然停滞したままであったが、景気回復を次第に確実なものとしながら拡大を続けた。

経済成長率 名目 6.7% 実質 3.9%
民間最終消費支出 名目 5.3% 実質 2.6%
民間企業設備投資 名目 11.8% 実質 11.6%
輸出 名目 14.7% 実質 14.8%
消費者物価    2.3%  

日本の広告費(電通調査)(1984)

昭和50年代で最も低い伸び率となる。唯一、輸出広告費が好調に推移。

  億円 対前年比(%)
総広告費 29,155 (104.8)
新聞 8,468 (101.2)
雑誌 1,857 (106.8)
ラジオ 1,501 (105.3)
テレビ 10,307 (107.1)
DM・屋外他 6,294 (104.5)
輸出 728 (113.4)

政治・経済・業界(1984)

○大蔵省は今後の金融政策の基本指針をまとめた「金融自由化の展望」を発表。預金金利の自由化や資本市場の拡充を進める方針(4.13)。

○国鉄運賃値上げ、初めて地域別運賃制を導入(4.20)。

○経済対策閣僚会議は、118品目の関税率撤廃または引き下げなどの包括的「対外経済対策」を決定(4.27)。

×第23回オリンピック大会がアメリカ・ロサンゼルスで開催(7.28~8.12)。ソ連・東欧圏のボイコットにもかかわらず、史上最高の140ヵ国が参加。また、五輪史上初めての民間運営方式で行われ、多額の黒字も生みだした。

×IMFは世界景気回復宣言を発表(9.12)。

○通商産業省、国土庁など4省庁は、長岡、熊本など9地域をテクノポリス地域として指定(3.23)。さらに9月までに函館など全国で計14カ所のテクノポリスが決定。

○東京・有楽町の日劇、朝日新聞社跡地にマリオンが建設され、映画館5館、朝日ホールとともに、西武と阪急がオープン(10.6)。

○労働省が59年版「婦人労働白書」を発表。主婦3,042万人のうち働く主婦が50.3%と、初めて働く主婦が半数を超す(10.20)。

○二階堂擁立の動きなどに揺さぶられながら、第2次中曾根内閣発足(11.1)。

○新しい日本銀行券3種類(1万円、5千円、千円)が発行される(11.1)。

×米大統領選挙、レーガン現大統領が再選。第2期レーガン政権発足(11.6)。

○「グリコ・森永事件」の影響は、菓子業界全体に広がる。

○景気上昇下で、この年の倒産件数2万件を超し、負債総額も3兆円台に乗る。大沢商会、リッカー、ヤタガイクレジットなどの大型倒産も相次ぐ。

○東京証券取引所第1部のダウ平均株価は1月9日に1万円の大台に乗せ、年末には1万1,500円台まで上昇、株高が続く。

マスコミ・広告・媒体(1984)

○博報堂、東北新社など4社は、CATVのソフト供給会社「日本映像ネットワーク株式会社」を設立(1.20)。

○在京民放テレビ5社とNHKで構成する「国際衛星共同利用機構(JISO)」のアメリカ-日本間専用回線開通(4.1)。

○日本初の実用放送衛星BS-2a(ゆり2号a)の打ち上げ成功(1.23)。5月12日からNHKの衛星放送がスタート。

○通商産業省は、ニューメディア・コミュニティ構想のモデル地区に、横浜市など8地域を指定(8.14)。

×アメリカ海外情報局はテレビ受像機台数に関する統計を報告。58年末現在の世界の受像機数は6億5700万台で、50年にくらべ65%増(8.31)。

○電通は、女性主体の広告・商品企画会社「電通EYE」を設立(9.5)。

○電通、東宝、NHKなど企業・団体120社からなる、CATVの番組供給会社「CATV番組供給協議会」が設立される(9.19)。

○高度通信情報システム(INS)のモデル実験、東京の三鷹・武蔵野地区と都心の霞が関地区などを光ファイバー・ケーブルで結び始まる(9.28)。

○「第29回IAA(国際広告協会)世界広告会議」東京で開催(10.2~5)。

○キャプテン・システム、首都圏と京阪神の両地区でスタート(11.30)。

○第2次CIブーム依然続く-マツダ、東芝、ブリヂストン、リクルート。

○「週刊文春」のシリーズ記事“疑惑の銃弾”が社会的注目を集め、連載中の売れ行きも伸びるとともに、報道と人権に関する論議も活発となる。

○読売新聞社は、110周年記念として「読者が選ぶ読売広告大賞」を制定。

○都市型CATVの開設をめざし、全国各地で免許申請相次ぐ。

○中央各紙を中心にセグメント情報紙の開発続く-朝日新聞「マリオン」、毎日新聞「Scan」、読売新聞「My Town INDEX」など。

×アメリカのCATV普及率43%(3611万世帯)に達した(ニールセン調べ)。

媒体の発足(1984)

○極東放送がFM局に移行し「エフエム沖縄」として再スタート(9.1)。

○エフエム宮崎12.1開局。

○福井エフエム放送12.12開局。

○販売方法に変化の兆し-SOPHIA(講談社6.6創刊)=特約店による宅配制、Dame(主婦の友社7.1創刊)=年間予約制による直販。

○コンビニエンスストア向け雑誌も創刊-「Lady's Day」徳間書店5.23、「ベストバイクスポーツエクストラ」講談社4.26など。

○秋にビジネスマン向け雑誌の創刊相次ぐ-「NHKサラリーマンライフ」日本放送出版協会9.20、「ASPECT」アスキー10.9、「NEXT」講談社10.9、「THE 21」PHP研究所10.22など。

○その他の創刊誌-「The Bike」毎日新聞社3.31、「CLASSY」光文社4.27、「ef」主婦の友社5.23、「BH」パルコ出版7.10、「FRIDAY」講談社11.9など。

○テレビ局数102局

○ラジオ局数61局(2局増)

○創復刊誌238誌、休廃刊誌142誌

媒体普及率(1984)

テレビ契約数 30,798,606
(うち、カラー) (28,534,269)

(NHK契約世帯数)

カラー普及率 <99.2%>
VTR普及率 <18.7%>

(消費動向調査)

国内10大ニュース(1984)

○放送衛星ゆり2号a打ち上げ成功(1.23)。日本初の衛星放送始まる(5.12)

○全斗煥韓国大統領来日。韓国元首の公式訪問は日韓史上初めて(9.6~8)

○長野県西部地震(M6.8)が発生。震源地王滝村を中心に被害(9.14)

○高度情報通信システム(INS)、三鷹・武蔵野でモデル実験スタート(9.28)

○自民党総裁選、二階堂擁立で紛糾のすえ、第2次中曾根改造内閣発足(11.1)

○新日本銀行券(1万円、5千円、千円)が発行される(11.1)

○世田谷で地下通信ケーブル火災、銀行のオンラインなどマヒ状態に(11.16)

○新情報メディア「キャプテン」のサービス、首都圏と京阪神地区で始まる(11.30)

○王貞治巨人軍監督、アメリカのベーブ・ルース賞'84年受賞者に選ばれる(12.18)

○グリコ・森永事件

海外10大ニュース(1984)

×スペースシャトル「チャレンジャー」の飛行士が命綱なしの宇宙遊泳に成功(2.7)

×アンドロポフ・ソ連書記長死亡(2.9)、後任にチェルネンコ氏が選任(2.13)

×完全民間運営のロサンゼルス・オリンピック大会開幕(7.29~8.13)

×ガンジー・インド首相暗殺される(10.31)

×アメリカ大統領選挙でレーガン大統領再選(11.6)

×インド・ボパール市の殺虫剤工場で毒ガス漏れ事故。死者2500人以上(12.2)

×中英両国が香港返還の合意文書に調印(12.19)。1997年に返還

×南北体育会談(4~5)、南北経済会談(11.5)など、南北朝鮮対話再開される

×5年目のイラン・イラク戦争、タンカー攻撃などでペルシャ湾に緊張が続く

×アフリカの干ばつと飢餓深刻続く

世相・風俗(1984)

○ニューメディア発進-高度情報通信システム(INS)モデル実験スタート、キャプテン実用サービス開始など。

○テクノポリス構想、テレトピア構想、ニューメディアコミュニティ、ニューフロンティア計画など、“地方の時代”を押し進める地方活性化計画相次ぐ。

○CMからでてきた動物ブーム相次ぐ-エリマキトカゲ、コアラ、ラッコ、アルマジロ、ペンギン、タコ、猫など。

○銀行強盗、連続射殺事件、覚せい剤事件、免許証偽造事件など、元・現職警官の不祥事相次ぐ。

○トルコ人青年の訴えから、「トルコ風呂」の名称変更。

陰湿化するいじめ問題、増加する登校拒否児-10年で3倍に、教育改革がクローズアップ、臨教審発足、世界一の長寿国日本-男72.5歳・女74.9歳運転免許保有者5千万人を突破、1票の格差に違憲判決つづく、おいしい水ブーム、ブレイクダンス、ストリート・パフォーマンス、レトロブーム、ニューアカデミズム、物皆足りた“飽食の時代”、ロス疑惑、小錦旋風、阪急ブーマー選手が外人初の三冠王に、テレビに変な外人タレント続々-ケント・ギルバート、ケント・デリカット、アダ・マウロ、マリアンなど。

消費者・住民運動・公害(1984)

○湖や沼の汚染に歯止めをかける「湖沼水質保全特別措置法」が成立(7.20)。

○“湖沼環境の保全と管理-人と湖の共存の道をさぐる”をテーマに、「'84世界湖沼環境会議」が大津市で開催、「琵琶湖宣言」採択(8.27~31)。

×野性動植物の輸出入を規制する、ワシントン条約アジア・太平洋州地域会議は、日本に対する批難決議を表明(10.12)。

○使用済み乾電池に含まれる水銀による環境汚染が問題となり、回収運動広がる。

○ボランティア活動にたよる環境庁「緑の国勢調査」、予想を上回る反響で全国から9万人の応募者が集まる。

時の商品・新製品(1984)

○ニュービジネス花盛り-ハウスクリーニング、バイク宅急便、結婚情報サービス、便利屋など。また、近年盛んな人材派遣業は立法化。

○機能、デザインをすっきりとまとめた単機能商品の人気上昇-FEN専用ラジオ、単機能型電子レンジ、秒針のないアナログ式腕時計、無印良品。

○水道水の質の低下など、水道のまずさが問題にされるなか、“おいしい水”自然水がブームとなる-六甲のおいしい水、秩父源流水など。

○コンパクトディスク(CD)、プレーヤーの低価格化、ソフトの充実・低価格化などにより、普及の兆し。

○面白ネーミング商品ブーム-なんきんまね(チョコスナック)、鈴木くん・佐藤くん(スナック菓子)、まごころ・思いやり(樽生ビール)、文作くん(ワープロ)。

○新登場した商品-ポケット型カラー液晶テレビ、電話番号記憶デジタル腕時計、バイオ口紅、男性用化粧品、ピンクのビール。

○注目された商品-テレホンカード、浴用酒、中国野菜、缶入りウーロン茶、低カロリー甘味料、ミュージカル「CATS」、キャベツ人形、レジャーギフト券、環境ビデオ、デジタルテレビ、焼酎(甲類)。

テレビCM(1984)

麒麟麦酒・絵樽<思いやりとまごころ>細野晴臣、渡辺真知子・キリンビヤシャトル<どっから見てもへんな形>丹波哲郎、G馬場、森下仁丹・白仁丹<たけしの白仁丹>ビートたけし、三菱自動車・ミラージュ<エリマキトカゲ>、サントリー・ローヤル<ガウディ>・Q<デュラン・デュラン>・ペンギンズバー<回覧ネコ>、キッコーマン・がんばれ玄さん<がんばれ、がんばれ、玄さん>、アルマン・パイポ<私はコレで会社を辞めました>、ト、ヨタ自動車・スターレット<かっとびキートン>、朝日麦酒・生とっくり<アーサーキッドの「ショジョジ」の歌とタヌキ・ガールズ>、宝酒造<CANチューハイ>J.トラボルタ、サンスター・デミュートサンスター<どっちを選ぶでしょう>ビートたけし、資生堂・ビコーズ<新発売にはワケがある>石原裕次郎、ロス五輪協賛各社<「がんばれニッポン」キャンペーン>

新聞広告(1984)

西武流通グループ<うれしいね、サッちゃん>、ソニー・ベータマックス<ベータマックスはなくなるの?>、サントリー・オールド<働く人>、オリエンタルランド・東京ディズニーランド<こころフワフワ、夢中旅行>、資生堂・不老林<禁句7題>、アップルコンピュータジャパン<アップルが来た>、サントリー・日本鳥類保護連盟“トリからのメッセージ”シリーズ広告<21世紀へ このすばらしい地球の仲間たちをのこしたい>、朝日新聞社企画“国立公園指定50周年”シリーズ広告<緑はともだち>、キヤノン・ミニOA<これ、俺のOA。これ僕のOA。>ビートたけし、石坂浩二、東陶機器・ウォシュレット<おしりの気持ちも、わかってほしい。>、劇団四季・CATS<夢、かなう。>、朝日麦酒・ビー<冗談でしょ、ピンクのビール?>、ミサワホーム<我が間ま住宅>

話題のテレビ番組(1984)

○「オールナイトフジ」(CX系)に刺激され、土曜日の深夜番組花盛りTV海賊チャンネル(NTV系)、ハロー!ミッドナイト(TBS系)、ミッドナイトIN六本木(ANB系)、夜はエキサイティング(TX)など。

○“教官!”の流行語を生