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FORESTARIUM(フォレスタリウム)

研究所からのメッセージを体験デザインへ

素材や技術から新しい価値を引き出す企画展「MATERIAL DESIGN EXHIBITION※1」。
その展示に参加する住友林業株式会社筑波研究所から、デザイン担当として相談を頂いた案件です。
300年以上にわたり木のプロフェッショナルとして事業を展開してきた住友林業グループ。その経験やデータから木の新たな可能性を追究する筑波研究所と電通がタッグを組み、これまでになかった体験型イベントの展示をつくり上げていくこととなりました。

※1 MATERIAL DESIGN EXHIBITION:
Material ConneXion Tokyoが2015年から毎年開催している、企業とデザイナーが組み、素材や技術の新しい価値を見いだす過程を展示する企画展。


単なる商品プロモーションではない「価値のコミュニケーション」が課題

展示のテーマは、研究所の主要テーマでもある「木の価値と効果効能」。社会や人々の暮らしに役立ち、豊かな地球環境にも貢献する木の価値を、新しい活用方法とともに体験してもらう、それがゴールでした。
通常、電通が受ける相談の多くは、企業の商品プロモーションです。しかし今回のミッションは、クライアントの持つ商品ではなく、研究成果や素材の価値を分かりやすく視覚化し、伝えていくこと。基本的でありながらも、非常に重要なテーマである「木の価値と効果効能」をどう空間に表現していくのか。それは単なる商品プロモーションでなく、価値のコミュニケーションです。クリエイティブな視点でこれまでの研究成果をデザインに変換していく必要がありました。


DENTSU DESIGN FIRMのアプローチとは

そのミッションを実現するため、「DENTSU DESIGN FIRM」が起用されました。
「DENTSU DESIGN FIRM」は2018年12月に発足した電通の社内横断組織です。プロダクトを「つくる時から、つたえることを考える」「つたえることから逆算したものづくりをする」をコンセプトに、戦略/企画立案から、プロダクトデザイン、コミュニケーションデザイン、販売支援まで一貫したサービスを提供しています。プロダクト開発だけにとどまらず、それを通してクライアントのビジネス拡大にまで貢献することを目指しています。
今回のプロジェクトでは、このチームから、プロダクトデザイナーの堀田峰布子、コピーライターの中川真仁、建築学科出身の大崎名美映が参画し、それぞれが持つクリエイティブスキルを融合させました。具体的なアウトプットは、展示コンセプトに始まり、UXデザイン、空間展示設計、プロダクトデザイン、ネーミングにまで及んでいます。


「木のリラックス効果」を伝える体験装置を

チームメンバーは住友林業筑波研究所との打ち合わせの中で、「木の効果効能」の研究のうち、特に「木のもたらすリラックス効果」に着目。温かみをもたらす手触りや木目、落ち着きをもたらす香り、それらを実際に体感させることをUXコンセプトの中心に据えました。
展示会場に配置された、人が入ることができる体験装置は、内装にスギ、ヒノキ、オークの天然突板を用いた、形状やサイズがそれぞれ異なる筒状のものです。その特徴は、それぞれの木の視覚だけでなく、触覚、嗅覚、さらには、その中に入ったときに聞こえる実際の森林からのライブ音による聴覚などにより得られるリラックス効果です。
「木の中で、木を感じる」ことができるそれらの装置は「FORESTARIUM」(フォレスタリウム)と名付けられました。アクアリウムやプラネタリウムなど、空間を内包する施設と森林を掛け合わせた造語です。


リサーチ&インスタレーション

「FORESTARIUM」は、単に展示し体感させるだけではなく、研究所のリサーチを行う「場」ともしました。筒のデザインおよび配置という「インスタレーション」で来場者が楽しみながら木の効果を体験すると同時に、その心理変容などの調査も並行して行う仕組み。「リサーチ」の機能をも含めた総合的なデザインとして開発したのです。展示会という環境において、データ収集も前提としたUX開発を進める中で、「リサーチ&インスタレーション」という新たなカテゴリーを創出できたと考えています。

例えば、「木がもたらす効果」を可視化するために、「感性アナライザ※2」というツールを用いた効果測定。従来のアンケート手法などでは評価しにくい、「感性的かつ潜在的な情報」について脳波という生体情報からの調査と評価を行いました。この調査では、筒に入って過ごしている間は被験者のストレスレベルが下がるという現象を確認できました。さらに興味深いのは、特に普段の生活や職業において木が大きく関係している被験者は、木を触った瞬間、「好き」度が顕著に跳ね上がる事象が見られたことです。今回開発した筒状の展示作品はこのプロジェクト限定でしたが、「ぜひ家やオフィスにも置いてみたい」という、うれしい声も多数頂きました。

※2 感性アナライザ:
電通サイエンスジャムが開発した、脳より取得した脳波(EGG/電気信号)から五つの感性(興味、好き、ストレス、集中、沈静)が分析できる簡易型評価キット。この感性アナライザを活用することで、「木がもたらす効果」をリアルタイムに可視化することが可能となり、かつ従来のアンケート手法などでは評価をしにくい、「感性的かつ潜在的な情報」についても脳波という生体情報からの調査と評価ができる。


「新しい研究所」像をめざして

今回のクライアントは、普段表に出ることが少ない「研究所」でした。研究所は、ビジネスにすぐには直結しないイメージがあるかもしれませんが、企業コミュニケーションにおいて大きな可能性を持っています。研究所が研究、プロダクトやサービス開発の一連の役割を担いビジネスをエクゼキューションし、積極的にコミュニケーションを生み出していくことも「これからの研究所の在り方」の一つだと考えます。
「DENTSU DESIGN FIRM」は、「つくること、つたえること、をご一緒に」実現できるよう、今後もお手伝いをさせていただきたいと考えております。


Material Design Exhibition会場写真/香川賢志

今回のプロジェクトメンバー:左から、中川 真仁、大崎 名美映、堀田 峰布子


関連リンク


「FORESTARIUM」、「DENTSU DESIGN FIRM」に関するお問い合わせは

電通デザインファーム
E-Mail:info@dentsu-design-firm.com

または、下記リンクより担当者名を明記の上、お願いします。
担当者:電通 堀田、中川、大崎

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