ラグビーの聖地“菅平高原”支援プロジェクト

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2020年夏、菅平高原が大ピンチ!

菅平高原旅館組合・副組合長の大久保寿幸様(菅平プリンスホテル専務取締役)から相談を受けたのは、2020年5月初旬のことでした。

「新型コロナウイルスの影響で大変な危機を迎えている菅平への支援を呼びかける企画を、一緒にお手伝いして頂けないでしょうか?」

長野県上田市にある“菅平高原”と言えば、言わずと知れた“ラグビー夏合宿の聖地”。地域内に108面のラグビーグラウンドを有し、毎年夏になると全国からラグビーだけでも800を越えるチームが“入山”し、一生の思い出(あるいはトラウマ)となる合宿が行われます。その菅平が、2020年に関しては新型コロナウィルスの影響により春先から夏合宿のキャンセルが相次ぎ、“大ピンチ”が確実視されている状況でした。

菅平合宿経験者で、プロジェクトチームを結成!

菅平からの相談を受け、電通社内でプロジェクトチームを結成。メンバーは全員、「菅平なんて、二度と来るもんか!!」と幾度と無く胸に誓ったことのあるラグビー経験者。とは言え、いまの自分があるのは菅平合宿があったからこそ。メンバーひとりひとりが、菅平への“感謝と恩返し”の気持ちでチームに参画しました。

チームでブレストを行い、導いたキーアイデアは以下の二点です。

一点目は、SNSとクラウドファンディングを活用したプロジェクトにするということ。そもそもが経済的打撃を受けている状況ですので、費用を掛けて、支援を募るウェブサイトを新たに立ち上げたり、それを広告で広めるといったことはできません。しかし既存のプラットフォームを活用すれば、費用をほとんど掛けることなく実施することが出来ます。

二点目は、プロジェクトのタイトルであり“合言葉”となった「WE ARE スガダイラーズ」という言葉の開発です。ブレストを通して私たちが気付いたことは、「菅平での夏合宿が無くなるということは、菅平にとってはもちろん大ダメージではあるけれど、この夏強くなるチャンスを失う選手やその家族・ファンにとっても大ダメージである」ということでした。
このプロジェクトは、菅平への支援も呼び掛けるけれど、それと同時に、苦境に立たされるラガーマンたちを菅平が応援するプロジェクトであるべきだ。菅平高原も全国のラガーマンも一緒に、One Teamでこの夏を乗り越えたい。そんな想いを込めて、“みんながひとつになれる合言葉”としてこの言葉を開発しました。

WE AREスガダイラーズ・プロジェクト ロゴ

目標支援金額は5,000万円!熱い40日間がキックオフ!

これらキーアイデアを菅平高原旅館組合様へ提案したところ大いに賛同して頂け、早速、クラウドファンディングの返礼品アイデアやSNS投稿計画など具体的な内容をキーアイデアに沿って詰めていくことになりました。ビデオ会議で菅平の皆さんと何度もディスカッションを重ね、7月4日にSNSアカウントをスタート。そしていよいよ7月20日からは、クラウドファンディングがキックオフ。
目標支援金額は、通常であれば菅平の旅館・ホテル・ペンション等から徴収している菅平高原旅館組合の運営費を賄う額として、5,000万円と設定。8月31日まで約40日間の熱く特別な“菅平の夏”が始まりました。

クラウドファンディング告知(1)
クラウドファンディング告知(2)
クラウドファンディング告知(3)

SNSでは、菅平の皆さんが総出で、全国のラガーマンに向けて応援メッセージを発信。それに呼応する形で、ラグビーチームや有名ラグビー選手が菅平に向けて応援メッセージを発信するという現象が生まれました。また、電通メンバーそれぞれの出身チームやラグビー人脈を頼りに草の根的にプロジェクトを伝えて行ったことも実を結び、WE AREスガダイラーズ・プロジェクトは、SNSの枠を越えてラグビー専門メディア、さらには一般紙や地上波ニュース番組でも取り上げられるに至りました。

8月31日、目標支援金額大幅達成でノーサイド

実は目標ペースに対して支援金額が伸び悩む時期もあり、プロジェクトは決して順風満帆ではありませんでした。そのような状況のなかでも、菅平の皆さんと電通のメンバーがまさに“One Team”となりながら日々情報共有を行い“PDCA”を回していった結果、遂に8月28日に目標金額を突破。そして8月31日、目標を約1,000万円上回る6,078万円でノーサイド。私たち電通メンバーにとっては、東京にいながら菅平のことを想い続ける、熱く特別な夏が終わりました。

目標を達成出来た最大の要因は、菅平の皆さんのご尽力です。「クラウドファンディングはフルマラソンである」という言葉がありますが、その言葉通り全力でこの夏を走り切って下さいました。そのなかで「WE ARE スガダイラーズ」という合言葉は、菅平の皆さんにとっては“プロジェクトの道しるべ”として、また菅平と全国のラガーマン/ラグビーファンにとっては“離れた場所からスクラムを組むきっかけ”として、貢献できたのではないかと考えています。

クラウドファンディング報告(1)
クラウドファンディング報告(2)

アフターマッチ・ファンクション(まとめ)

今回のプロジェクトでは、“ラグビー夏合宿の聖地・菅平への支援”という課題に対して、電通のラグビー経験者でチームを結成。経験者ならではの知見や人的ネットワーク、そして電通人としてのソリューション力を活かして、“感謝と恩返し”のお手伝いをさせて頂きました。
ラグビーに限らず、電通には様々な分野に精通した社員がいます。私たちが持つ様々な分野への知見、インサイト力、そしてソリューション発想力を以て、あらゆる組織・団体・人々が抱える課題解決にお役に立てればと考えています。

関連リンク

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担当者:電通 中野