株式会社電通(本社:東京都港区、代表取締役社長執行役員:石井 直、資本金:746億981万円)の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は日本時間20日(カナダ時間19日)付で、カナダのデジタルエージェンシー「The SPOKE Agency Ltd」(本社:トロント市、以下「スポーク社」)の株式100%を取得することにつき、同社株主と合意しました。
2009年に設立されたスポーク社は、戦略立案、クリエーティブやコンテンツの制作、広告枠の確保から出稿に至る媒体作業、更にはデジタルメディアを活用したエクスペリエンシャル・マーケティング(商品やサービスを実際に体験できる場を通じて、ブランドに対する消費者の認知度・好意度を高めていく手法)など、幅広いデジタル広告関連領域のサービスを提供するエージェンシーです。中でも、そのクリエーティビティーと最先端のマーケティング・ソリューションは、ライフスタイル、流通・小売、エンターテインメント関連の顧客から高く評価されており、同社の売上総利益は、2011年から2013年の間で倍以上に伸長しました。この急成長の原動力となったのは、20代半ばで同社を創設したCEO(最高経営責任者)とECD(エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター)の2人によるリーダーシップです。
CEOのJeff Greenspoonは、2009年にカナダのビジネス誌「PROFIT」で、「今年の若き起業家」に選出されて注目を集め、また、ECDのKai Exosは、広告賞の審査員を数多く務めています。
買収完了後、スポーク社は、当社グループのグローバル・ネットワーク・ブランドのひとつで、デジタル領域に強みを持つコミュニケーション・エージェンシーであるIsobar (アイソバー)の現地拠点「Isobar Canada」の人材・事業を承継し、フルサービスを提供するデジタルエージェンシーへと進化する新生Isobar Canadaとして再スタートします。
Jeff Greenspoonは新生Isobar CanadaのCEOとして、またKai ExosはCOO(チーフ・クリエーティブ・オフィサー)として、引き続き事業を牽引していきます。
当社グループのメディア・コミュニケーション・エージェンシーであるCarat(カラ)が行っている「世界の広告費予測」(2014年9月)によると、カナダのデジタル広告費の成長率は、2013年は前年比で14.6%増でした。2014年、2015年もそれぞれ12.9%増、12.2%増と、同国の広告市場全体の成長率(2~3%程度)を大きく上回る伸びを示すと予測しています。
なお、本件が当社の平成27年3月期の連結業績に与える影響は軽微です。
【スポーク社の概要】
社 名 : The SPOKE Agency Ltd(スポーク社)
本社所在地 : カナダ・トロント市
※カナダ・バンクーバー市、米国・ニューヨーク市に拠点を持つ
設 立 : 2009年10月
株主構成 : 電通イージス・ネットワーク 100%(取得後)
売上総利益 : 1,673,000カナダドル(約1.7億円)(2013年12月期)
代 表 者 : Jeff Greenspoon(CEO:最高経営責任者)
Kai Exos(ECD:エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター)
従業員数 : 25名
事業内容 : デジタル広告関連領域のフルサービスを提供