株式会社電通(本社:東京都港区、代表取締役社長執行役員:石井 直、資本金:746億981万円)の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は本日付で、フィリピンの有力クリエーティブエージェンシー「JaymeSyfu Group」(本社:マカティ市、以下「ジェイミーサイフー・グループ」)に70%出資することと、今後段階的にシェアを拡大して完全子会社化するオプションを当社グループが有することにつき、同社株主と合意しました。

 2005年に設立されたジェイミーサイフー・グループは、総合クリエーティブの「DM9 JaymeSyfu Inc.」、デジタルクリエーティブに特化した「Digit DM9 Interactive Inc.」、アクティベーション領域に強みを持つ「DNA」の3社で構成されています。中核を担う「DM9 JaymeSyfu Inc.」は、フィリンピンでは"Agency of the Year"に輝くなどそのクリエイティビティに高い定評があり、2013年には世界最大の広告祭である「カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル」においてグランプリを獲得し、D&AD賞やSpikes Asiaにおいても最高賞に選ばれています。2014年にはアジアを代表する業界誌「Campaign Asia」から、"アジアで最もホットなクリエーティブエージェンシー"の第5位に選ばれ、また同社の会長兼チーフ・クリエーティブ・オフィサーのMerlee Cruz-Jayme氏はアジアで最も表彰されたクリエーティブ・ディレクターの第5位に選出されています。

 出資後同グループは、総合広告会社である電通フィリピンと合併し、社名を電通ジェイミーサイフーに改称する予定です。合併後は重複している部門を統合し、経営の効率化を図るととともに、更にクリエーティブ、デジタル、アクティベーションの各領域を強化していきます。

 当社グループのメディア・コミュニケーション・エージェンシーであるCarat(カラ)が行っている世界の広告費成長率予測(2015年9月)によると、アジア太平洋地域で中国・日本・オーストラリア・韓国・インドネシアに次いで6番目に大きい市場であるフィリピンの2014年の広告費は、前年比で12.8%増でした。2015年、2016年も、それぞれ10.2%増、12.3%増と高い成長が続くと予測しています。

 なお、本件が当社の2015年12月期の連結業績に与える影響は軽微です。

【ジェイミーサイフー・グループの概要】
社  名  : JaymeSyfu Group(ジェイミーサイフー・グループ)
本社所在地 : フィリピン・マカティ市
設  立  : 2005年10月
株主構成  : 出資後
電通イージス・ネットワーク 70%
同社経営陣 30%
収益(Revenue): 166百万ペソ(約4.3億円)(2014年12月期)
代 表 者  : Merlee Cruz-Jayme(Chairman & Chief Creative Officer)
        Alex Syfu(Managing Partner & Chief Relations Officer)
従業員数  : 54名
事業内容  : デジタル領域を含むクリエーティブ制作やアクティベーションなどの広告ビジネス

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