株式会社電通(本社:東京都港区、社長:山本 敏博)と国立大学法人大阪大学データビリティフロンティア機構(本部:大阪府吹田市、機構長:尾上 孝雄)は、各種データを活用したビジネスで生じる新たな倫理的・法的・社会的課題(Ethical, Legal and Social Issues; 以下ELSI)解決に向け、ルール整備等について検討する産学共創シンポジウムを、12月17日(火)グランフロント大阪で開催します。
電通と大阪大学データビリティフロンティア機構の両者は2019年9月以降、「データビジネスELSI研究会」を組織し、データビジネスに携わる企業の担当者と、E(倫理)、L(法律)、S(社会)各領域の有識者とともに研究を重ねてきました。本シンポジウムは、パーソナルデータを利活用したビジネスを実現するに当たって必ず課題となる個人情報保護やプライバシーといった問題に対して、法学、経済学、倫理学といった人文社会科学系研究がどのように貢献できるか、そして実際にデータビジネスの従事者と研究者が共同研究した成果の紹介を行い、これからの産学共創に向けた討議を実施します。 

■シンポジウムの概要
「うめきた2期みどりとイノベーションの融合拠点形成推進協議会」の主催する「イノベーションストリームKANSAI」内で実施
【日時】 12月17日(火) 13:00~16:00 (12:30開場)
【場所】 グランフロント大阪 北館B2F ナレッジキャピタルコングレコンベンションセンター(JR大阪駅中央北口徒歩5分)
【対象者】 企業、大学、研究機関、行政の関係者、一般
【講演者】 岸本 充生 大阪大学データビリティフロンティア機構教授
      工藤 郁子 PHP総研主任研究員
      朱 喜哲  株式会社電通ソリューションデザイン局主任研究員
      長門 裕介 慶應義塾大学非常勤講師 ほか数名
【参加費】 無料 ※下記ウェブサイトの「参加申込み」からの事前申込が必要です。
      (締め切り:定員に達し次第、締め切りとなる場合があります)
【ウェブサイト】 https://umekita-2nd.com/


■本シンポジウムの開催背景
昨今の社会的関心の高まりも背景に、もはやELSIを考慮しないデータビジネスは立ち行かないという認識は、ビジネスに携わる事業者にも広く共有されつつあります。とりわけL(法律)領域については、欧州のGDPR(一般データ保護規則)への対応など、法学者、法曹実務者とビジネスとの協業が進みつつあります。他方、新たな技術動向に法整備が追随する中、E(倫理)やS(社会)領域の視点から抽出された課題についても真摯に検討することこそが、市民社会に受け入れられ、競争力のあるデータビジネスを営むうえでの必要条件になっています。
本シンポジウムでは、データビジネス事業者、業界団体などの産業界のビジネス従事者と、E、L、S各分野の研究者とが、これまでの共同研究の成果を報告するとともに、今後の開かれた議論に向けた討議を実施します。

■シンポジウムにおける議題
・ビジネスにおいて高まるE(倫理)への関心とその背景
・過去の(失敗)事例から学ぶ、S(社会)に受容されるための条件とは
・L(法律)分野におけるデータビジネスとアカデミアの共創動向
・倫理学者はデータビジネスにおいてどのような貢献を果たしうるか
・取り扱いデータ種別による業界団体の立ち上げと自主規制に向けた動向
・大阪大学におけるELSIへの取り組みと産学共創の可能性

このページに関する
お問い合わせ先

【リリースに関する問い合わせ先】
 株式会社電通 広報局 広報部 
 山口、高松  TEL:03-6216-8041

【共同研究に関する問い合わせ先】
 株式会社電通 関西支社 ソリューションデザイン局 朱 
 TEL:06-6484-8609 Email:db-elsi@dentsu.co.jp