がんサバイバー206人のがんへの向き合い方を記したフォトブック

 株式会社電通(本社:東京都港区、代表取締役社長執行役員:五十嵐 博)の社員有志が、株式会社資生堂(東京都中央区、代表取締役 社長 兼CEO:魚谷 雅彦)、特定非営利活動法人キャンサーネットジャパン(所在地:東京都文京区、理事長:岩瀬 哲)と共に参加している、がんサバイバーのためのプロジェクト「LAVENDER RING」は、世界対がんデーの2月4日、フォトブック『自分らしく、を生きていく。-がんとともに生きる206人の笑顔と想い-』を刊行します。ハースト婦人画報社(本社:東京都港区、代表取締役社長:二コラ・フロケ)の協力の下、がんサバイバー206人のがんへの向き合い方を記しています。

 本書は、がんになっても笑顔で暮らせる社会を目指す「LAVENDER RING」が撮影イベント「MAKEUP & PHOTOS WITH SMILES」で制作した、206人のがんサバイバー※のポスターとインタビューを収録。2017年から継続する同イベント運営メンバーやがん有識者のインタビューを加えた、LAVENDER RINGの3年間の軌跡となるフォトブックです。本書の収益はキャンサーネットジャパンに寄付され、今後のLAVENDER RINGの活動に使用されます。

※本書においては、がんと診断された方、治療中、経過観察中、寛解された、がんに罹患したことのあるすべての方たちを「がんサバイバー」と呼んでいます。

<書籍概要>
・書名:自分らしく、を生きていく。
    -がんとともに生きる206人の笑顔と想い-
・編:LAVENDER RING
・発行:ハースト婦人画報社
・定価:1,800円(税別)
・発売日:2021年2月4日(木)
・仕様:A5判(210×148)上製本/320ページ
・ISBN-13:978-4573083288

【LAVENDER RINGについて】
 LAVENDER RINGは、がんになっても笑顔で暮らせる社会を目指して2017年に発足しました。企業や個人、行政・学校・病院など、活動趣旨に賛同する有志が自由に参加し、それぞれの「できること」を持ち寄りながら具体的なアクションを起こしていく活動団体です。発足から3年、LAVENDER RINGでは、メーキャップをしたがんサバイバーを撮影するイベント「MAKEUP & PHOTOS WITH SMILES」、がんと共生する社会デザインに貢献したプロダクトを表彰する「ラベンダーアワード」、がんサバイバーの子どもたちとサポーターの子どもたちが交流するキッズワークショップなど、さまざまな取り組みを続けてきました。

 発足のきっかけは、当社社員・御園生泰明の肺がんでした。病気を知った仲間は当人の顔写真と「FIGHT TOGETHER」のスローガンが入ったステッカーを作成し、各自のノートパソコンに貼ることで、サポートの意思を表明。打ち合わせなどの場でも関係者に状況を伝えていきました。「がんになった僕が1枚の写真と言葉から勇気をもらったように、この勇気をもっと多くの人にも届けたい」と考えた御園生を発起人に、その意思に共鳴する社員有志が集まって、LAVENDER RINGの活動が始まりました。

 がんは種類によって国際的なシンボルカラーが定められており、「ラベンダー」は全てのがん種を示す色です。「LAVENDER RING」という名前には、がんになっても笑顔で暮らせる社会を目指す想いが、がんサバイバーの方だけでなく、家族・医療関係者・友人・同僚を超えて、輪のように広がっていくように、という願いが込められています。

<LAVENDER RINGの活動概要>


【MAKEUP & PHOTOS WITH SMILESについて】
 がんサバイバーをその人らしくメイクし、いきいきとした姿を写真に収めて改めて発信できるようにする活動で、LAVENDER RINGの第一歩としてスタートしたイベントです。がんサバイバーに資生堂のビューティーコンサルタントがメーキャップ・ヘアメイクを施し、フォトグラファー・金澤正人氏(資生堂クリエイティブ本部)が撮影。がんサバイバー自身が「大切にしていること」を記入し、「世界で一枚だけのポスター」にしてその場でプレゼントしています。本書に収録されているがんサバイバーの写真はこのイベントで撮影したもので、写真に添えられたインタビューは当時語っていた内容を文章化したものです。

<ポスターとイベントの様子>

 また、2020年10月24~25日に実施したオンラインイベント「LAVENDER RING 2020」では、中井美穂さんを司会として、子宮頸がん・体がんを経験され患者会「よつばの会」を主宰している女優・原千晶さんや、悪性リンパ腫を経験されたフリーアナウンサー・笠井信輔さん、日本骨髄バンク評議員・大谷貴子さんら多彩なゲストを迎え、トークセッションや視聴者参加型のCM制作など多彩なコンテンツを実施。再生回数は2日間で約8000回となりました。

<イベント用に制作されたポスター>

          (左から、笠井信輔さん、原千晶さん、大谷貴子さん)

<トークセッションの様子>

 


【参考資料】

・フォトブックへのコメント

女優 タレント / よつばの会 原千晶
2度のがん治療から11年。がんを悪化させてしまった自分を責め、周りから置いていかれるような感覚に苦しみ何とか追いつこうともがいた10年でした。
私はラベンダー色が好きです。情熱の赤と冷静の青が1つになった色。治療中から治療後を過ごす中、赤と青を何度となく行き交い、喜びも悲しみも沢山経験しました。今回治療後10年の節目でラベンダーリングに参加させて頂き、私の中の赤と青が混ざり合いやっとラベンダー色になれたようなそんな感覚を味わう事ができました。がんを経験できた人生で良かったと心から思えたのです。
本の中の笑顔も沢山のラベンダー色に彩られています。それぞれのストーリーが優しく癒され、本を手に取ってくださる方に伝わっていくことを願っています。

フリーアナウンサー 笠井信輔
ここに登場する全員、がん経験者です。「人生終わったな」と思ってる?いえいえ。「がんを隠して生活してる?」いえいえ。確かに「がんになって良かったな」なんて誰も思いません。でも...「がんになったから、こうなれた」という人生が、出会いが、気づきがあるんです。 日本人の半分はがんになる時代です。ページをめくっていると「笑っていいんだ」、そして「その時は自分もこうなろう!」と力がもらえる素敵な本が出来ました。

国立がん研究センター希少がんセンター センター長・川井章、看護師・加藤陽子
希少がんセンター待合にがん患者さん46名の世界で一枚だけの写真「MAKEUP & PHOTOS WITH SMILES」のポスターを展示しています。おひとりおひとりの笑顔が素敵で、来院された患者さんやご家族だけでなく、私たち医療者も勇気づけられ、思わず笑顔になります。この本の中に詰まっているがん患者さん206名の笑顔やメッセージがどうか皆さんに届きますように。希少がんセンターは、これからも、がん患者さんが笑顔で生きるためのお手伝いを「LAVENDER RING」と共にしてゆきたいと願っています。


・イベント映像

LAVENDER RING DAY 2018:http://lavender-ring.com/move_2018.html
LAVENDER RING DAY OSAKA 2018:http://lavender-ring.com/move_osaka_2018.html
LAVENDER RING DAY 2019 at ゆかしの杜:http://lavender-ring.com/move.html
LAVENDER RING 2020:https://www.youtube.com/watch?v=JS9vSP3oXZQ&feature=youtu.be

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【インフォメーションに関する問い合わせ先】
株式会社電通 広報局 広報部
       松島、渡邉 TEL:03-6216-8041
       Email:koho@dentsu.co.jp

【書籍に関する問い合わせ先】
LAVENDER RING事務局 
       Email : lavenderringday@gmail.com

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       藤原、古賀  
       TEL:03-5840-6072 FAX:03-5840-6073
       Email : info@cancernet.jp