たとえば商品開発にも役立つ電通の発想法
なぜ「その手があったか!」というコンセプトをつくれないのでしょう?
その原因は、学校でも会社でも教えてくれたのは「正しく、論理的に考える」
方法論だけだったから。多くのひとは残念なことにイノベーションを起こす思考法を知らないのです。
数々のヒット商品を開発する電通の現役クリエイティブ/コンサルタントが「ロジカルシンキング」に代わる思考の方法論を紹介します。
それは単なる個人のハウツーの類ではありません。
イノベーションの世界的権威である野中郁次郎一橋大学名誉教授も「やさしく書いてあるが、簡単な本ではない。ここにはイノベーションの理論に基づく本質がある」と推薦を寄せています。
著 者 | 山田壮夫 |
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定 価 | 1,100円+税 |
発行日 | 2016年3月7日 |
ISBNコード | 978-4-02-331484-9 |
仕 様 | 新書判/上製・144頁 |
発 行 | 朝日新聞出版 |
【目次】
はじめに――「正しく論理的に考える」以外の方法論が必要だ
第一章 コンセプトは身体で考える
- 大きな成果を得るためには「常識」を覆さなければならない
- 常識を覆すためには「コンセプト」が必要だ
- しかし世の中には機能しないフェイクコンセプトが多い
- どうもフェイクコンセプトが生まれる原因は「正解」幻想にあるようだ
- 本物のコンセプトをつくる身体的思考のヒントを書道家に見つけた
- 身体的思考は二つの軸で成り立っている
- ひとつはビジョンで論理的に管理するマネジメント軸
- もうひとつはターゲットの気持ちを動かすコミュニケーション軸
- 身体的思考の全体像を踏まえて三点ほど補足する
- 1コンセプトづくりにビジョンは欠かせない
- 2他のひとがマネしたくならない具体策はあるか?
- 3課題はひとの気持として描かれる
- 以上を踏まえて、具体的なステップに進もう
第二章 こびととつくるコンセプト
- 広告会社の思考伝統と経営学の研究から生まれた「ぐるぐる思考」
- まず準備として「いまの常識」を思い出そう
- 最初のステップはエポケーで材料を集めること
- 次に行ったり、来たりでターゲットの気持ちを考える
- 第三段階はメタファーでコンセプトを言語化
- そしてプロフェッショナルの技術で具体策をつくる
- これが身につけば、「常識」を覆す思考が習慣化する
第三章 コンセプトをアーカイブしよう
- 【事例】ワルのりスナック
- 【事例】チョップカツ
- 逆引きは手軽な身体的思考のトレーニング
- コンセプトをストックして、身体的思考にチャレンジしよう
解説――この本は、まったくもってアナログだ