
MBA(経営学修士)であり、MFA(美術学修士)でもある著者のエイミー・ウィテカー氏は「Art Thinking(アートシンキング)」=「成果や評価、環境、才能、失敗、リスクというビジネスの実質的な限界を飛び越える“アーティスト的思考法”」が重要であると説く。ビジネス的思考が成果や結果を重視するのに対し、アーティスト的思考はその過程を重視する。そして“過程を無視しては結果を得ることができない”という考えの下、常に効率化を目指すビジネス的な思考から抜け出し、日常の中に創造的な思考に充てる「余白」時間を作ることの大切さを強調している。実際、3M、グーグル、ピクサー、ワービーパーカーなど世界的企業の成長の秘訣はアートシンキングの実践にあったという。
本書では分野を超えたさまざまな事例をもとに「アートシンキング」の問いから実践までを紹介している。また「日本版特別コンテンツ」として山口周氏の前書きをはじめ、ビジネスシーンをリードする日本人識者7人による興味深いアートシンキングの事例も掲載している。
アートシンキングとは
- そもそも「これは実現可能か?」という問いを発すること
- 今いるA地点から、未知のB地点を作り出すこと
- 専門分野にとどまらず、広角レンズで世の中を見ること
- 失敗しても大丈夫と自分に「失敗許可証」を与えること
- 不安や孤独の中においても自分自身を心から信頼すること
- マネジャーは「案内人」「同志」「プロデューサー」になること
- 創造的スペース=「余白」を自分の中につくること
(本書より)
著 者 | エイミー・ウィテカー |
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翻 訳 | 不二淑子 |
編 集 | 電通 京都ビジネスアクセラレーションセンター |
定 価 | 1,700円+税 |
発行日 | 2020年2月20日 |
ISBNコード | 978-4596551474 |
仕 様 | 384頁 |
発 行 | ハーパーコリンズ・ジャパン |