
この残酷な世界を、丸腰で生きることを勇気とは呼ばない。それは、単なる無謀というものだ。
まず我々は、生き抜くための「武器」をもたなければならない。
「進撃の巨人」は、私たちに勇気をくれる。巨人にひるまず立ち向かう、その姿。壁の向こうへと踏みだす、その一歩。
あんなふうに、次々に直面する「悩み」と戦う術が持てたなら…。
もちろん、私たちが生きる現実には、巨人や壁は見えない。しかし、私たちはとっくに気づいている。平気で人を傷つける「友達という名の巨人」や、息苦しい「教室という名の壁」が、この世界に存在していることを。現実はフィクションと同じくらい、いやフィクション以上に、残酷だということを。
どんな人でも―たとえ幸せそうに見える人だって―「私だけの巨人や壁」が作りだす「私だけの悩み」に苦しみながら、生きている。
本書は、「進撃の巨人」を舞台に、一筋縄ではいかない「悩みとの戦い方」を、エレン・イェーガーやリヴァイ兵士長たちとともに習得する現実社会のサバイバルブックである。
では、さっそく調査兵団の仲間たちとともに、悩みを駆逐する旅を始めよう。
著者:工藤拓真
大分県大分市生まれ。早稲田大法学部卒
電通で広告制作・PRに従事した後、クリエイティブ・ブティックに移籍。グローバル企業のブランド開発、老舗企業の事業再生戦略、官民協同の街づくり事業、スタートアップ上場前後のブランディング支援などを担当。2018年11月、電通に帰任し、「クリエイティブ・ストラテジスト」として活動。大学非常勤講師、日本広告学会クリエーティブ委員長委員、NewsPicksアカデミアプロフェッサーなど兼任。自著に『勇者に学ぶ「戦略思考」(日本経済新聞出版社)』がある。
著 者 | 工藤拓真 |
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原 作 | 諫山 創 |
定 価 | 800円+税 |
発行日 | 2020年4月6日 |
ISBNコード | 978-4065184998 |
仕 様 | 新書・160頁 |
発 行 | 講談社 |