成功17事例で学ぶ 自治体PR戦略―情報発信でまちは変わる

本書は、時事通信社「地方行政」における連載「プロフェッショナルが語る自治体PR戦略」(2015年11月~2016年4月、全15回)をもとに加筆・修正し、さらに書き下ろしを加えて再構成したものです。アカデミックな理論書ではなく、実際に電通パブリックリレーションズが取り組んできたプロジェクトで得たインサイトをもとに、PRの実務家の目で自治体のPR活動で重視すべきこと、その役割について解説しています。

執筆者の一人である同社の自治体PRチーム花上憲司は「数あるPR関連書籍の中で、自治体だけに光を当てた書籍は数少ないと思います。本書によって、今後の自治体によるPR活動の活性化、さらに市民と自治体のより良い関係づくりに少しでも寄与できれば、とても光栄です」と述べています。

時事通信社編集委員・小林伸年氏は、「本書では、自治体PRをめぐるよりすぐりの成功例が掲載されている。PRを思いつきや感覚任せではなく、きちんとした方法論に基づいて実施し、成果を上げていった事例の数々に我が意を得たりの思いがした」と本書の解説で記しています。

編著者 株式会社電通パブリックリレーションズ 自治体PRチーム
花上憲司、根本陽平、藤井友也、松尾雄介、伊澤佑美、
川上真一(元:電通PR勤務、現:大手電機メーカー勤務)、井口理、鬼頭直哉、髙木京子
定 価 1,400円+税
発売日 2016年12月16日
ISBNコード ISBN978-4-7887-1506-6 C2031
仕 様 A5判・184頁
発行元 時事通信出版局

□ 主な内容 □

第1章 自治体におけるPR戦略とは
PR概論―社会とのより良い関係づくりのために
第2章 ストーリーをつくる
  1. 生活者を取り込むストーリーをつくる
  2. シーズンオフの観光客を取り込んだ「発想の転換」とは?
  3. ストーリーテリングが成功した「大阪マラソン」
  4. オール大阪で取り組む「大坂の陣400年」
第3章 改革は細部に宿る―PR手法
  1. 伝わる広報紙とは
  2. なぜ、熱海は観光業がV字回復したのか?
  3. 映像コンテンツとソーシャルメディアによる話題化
第4章 キーワードは、オープンマインド―他組織とのコラボレーション
  1. 臨海部を世界最先端の「ライフサイエンス」と「環境」の発信地へ
  2. 自治体の持つ地域資源を魅力につなげるには
  3. 「外部視点」を積極活用、佐賀県のコラボレーションプロジェクト「サガプライズ!」
第5章 課題解決に向けた戦略づくり
  1. 地域啓発プロジェクト
  2. 地方移住のPR戦略
  3. 震災の記憶を継承する「神戸ルミナリエ」
第6章 海外におけるPR戦略
  1. 海外のPR業界賞に見る官公庁の成功事例
  2. 海外自治体のグローバルPRキャンペーン
  3. 「ビッグアイデア」で世論を動かした自治体PR
第7章 これからの自治体PR戦略
大きく変わる情報流通構造

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