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AI For Growth 2.0
「AI For Growth 2.0」では、独自のAIアセット(大規模調査データや社内の専門人財知見など)とAI技術を融合させた「AIモデル」の深化により、マーケティング手法に革新をもたらし、その全工程をAIエージェントがサポートするマーケティング領域の「AIネイティブ化」を目指します。これにより「業務効率化」と「価値向上・事業成長」の両輪で顧客や社会の成長に貢献します。
〈「AI For Growth」国内電通グループAI戦略図〉

AI・データインフラを起点に、
「業務の効率化」「価値向上・事業成長」という両輪を加速させていく
              「AI For Growth 2.0」のもと、新たに1億人規模のAIペルソナを仮想的に再現する「People Model」を開発しました。また、社内の専門人財(クリエイター・プランナーなど)の知見やアイデア、思考法などを学習させた「Creative Thinking Model(創造的思考モデル)」※1についてもその機能を拡充し、ビジュアルアイデアの生成も可能にしました。
 
                  | ※1 | 電通の専門人財(コピーライター、マーケターなど)の創造的思考方法(プロセス・推論能力など)を学習させたAIモデル。 | 
【1:クライアントサービス】
クライアントの多様な課題を解決するための、AI活用。マーケティング・コンサルティングにとどまらず、各種トランスフォーメーションまで。クライアントとともに、独自のプロダクトやサービスの開発も行っています。
AIマーケティングの進化
AIアプリケーション群とデータを連携し、ユーザーとの対話を通じて自律的に最適な答えを導き出す「統合マーケティングAIエージェント」の開発にも取り組んでいます。このAIエージェントは、当社グループ内での活用にとどまらず、今後は顧客向けにも提供を予定しています。
さらに、業務プロセス改革(BPR)への伴走支援や、顧客ニーズに応じたカスタマイズ型AIエージェントの開発・導入などにより、マーケティング業務をはじめとする幅広い業務の、AIトランスフォーメーションを統合的に支援していきます。
■関連リリース
dentsu Japan、OpenAI 社の最新 AI 技術を活用したマーケティング領域における AI エージェントの研究開発をスタート
〈マーケティング全工程における「AIネイティブ化」イメージ図〉

〈統合マーケティングAIエージェント イメージ動画〉
AIアプリケーション群
●Planning
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                   事業や商品開発、キャンペーンの 
 アイデアブレストツール
 “AIQQQ Flash”
●Research
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                   AIペルソナへのインタビューができる 
 “AIQQQ Talk”
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                   仮想定量調査を可能にする 
 “People Model”
●Creative
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                   コピーライターの思考を学ばせた 
 コピーライティングAI
 “AICO2”
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                   アートディレクターの思考を学ばせた 
 “Visual Idea Generator”
●Journey
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                   カスタマージャーニーを生成するAI 
 “∞AI Marketing Hub”
- 
                   ジャーニーに基づくメディアプランを行うAI 
 “Cross Media Planner”
●Execution > Digital Ads
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                  1.広告素材の生成  
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                  2.効果の予測  広告バナー生成と予測、PDCAが行えるAI 
 “∞AI Ads”
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                  3.効果の改善  
●Execution > Owned, Social Media
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                   LPの改善プランを生成するAI 
 “∞AI LP”2025年3月より電通デジタル全社で利用中 
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                   SNSの投稿文を自動作成できるAI 
 “∞AI Social”2025年1月より電通デジタル全社で利用中 
●Execution > TV CM
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                   視聴率を予測するAI 
 “SHAREST”
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                   最適なCM配置を行うAI 
 “RICH FLOW”
AIトランスフォーメーションの進化
業務プロセス改革(BPR)への伴走支援や、顧客ニーズに応じたカスタマイズ型AIエージェントの開発・導入などにより、マーケティング業務をはじめとする幅広い業務の、AIトランスフォーメーションを統合的に支援していきます。

【2:AIアセット】
国内電通グループに蓄積されていく、AI関連の全資産。データベースも人財もテクノロジーも、日々進化・成長していきます。ときには学術・教育機関とも提携しながら。
AIモデルの進化
「AI For Growth 2.0」のもと、新たに1億人規模のAIペルソナを仮想的に再現する「People Model」を開発しました。また、社内の専門人財(クリエイター、プランナーなど)の知見やアイデア、思考法などを学習させた「Creative Thinking Model(創造的思考モデル)」についてもその機能を拡充し、ビジュアルアイデアの生成も可能にしました。
■People Model
当社が独自構築している大規模調査データ※2を、Large Language Model(大規模言語モデル、LLM)を活用してファインチューニングすることで、1億人規模の高解像度なペルソナを仮想再現するAIモデルです。従来の限定的なペルソナとは異なり、多人数・多層のペルソナ群を定義できるため、時間の制約を受けずに、学習データのない未知の質問に対するアンケート調査やマーケットシミュレーションを可能にしました。従来モデルに比べ、アンケート機能を大幅に拡張し、独自のアンケートシステムとして特許申請中です。
| 1. | アンケート調査の高精度なシミュレーション 設問数に制限はなく、クリエイティブアイデアの検証が可能。 | 
| 2. | 自由自在な仮想インタビュー 調査対象者の確保が難しい属性についても、自由自在にインタビューすることが可能。 | 
 
                  | ※2 | 株式会社電通が約15万人(約30業種)に対して年2回実施している、価値観・メディア接触などの意識調査データ。 | 
■Creative Thinking Model
2024年8月に発表したAI広告コピー生成ツール「AICO2」※3に続く第2弾として、東京大学AIセンター※4との共同研究結果をもとに、「Creative Thinking Model(創造的思考モデル)」の機能を拡充し、社内の専門人財(クリエイター、プランナーなど)の発想プロセスを学習したAIが、高度なビジュアルアイデアの生成を実現しました。本手法は従来手法と比較して有意な向上※5が見られ、専門人財のノウハウをAI化した手法として特許出願中です。
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                  <ビジュアルアイデア生成例> 
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                  <Visual Idea Generator画面> 
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                  <ビジュアルアイデア生成例>  
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                  <Visual Idea Generator画面>  
| ※3 | 電通コピーライターが長年培ってきた思考プロセスを学習したAI広告コピー生成ツール。 https://www.dentsu.co.jp/news/release/2024/0805-010761.html | 
| ※4 | 国立大学法人東京大学次世代知能科学研究センター 現状の人工知能技術の枠組みとその限界を超え、真に人間のためになり、将来の社会、産業、経済、文化、学術を駆動する新たな次世代知能科学体系の構築と応用に取り組む研究組織。 https://www.ai.u-tokyo.ac.jp/ja/ | 
| ※5 | 総合評価:約6.9%、クオリティ:約6.0%、インパクト:約12.5%、明確さ:約5.5%、比喩的表現:約12.8%、好感度:約6.3%、時代性:約6.2%、問題提起:約6.8%と、それぞれで有意な向上が見られた(N=1000, p<0.001)。 | 
AI人財育成
当社グループでは、AI人財育成の一環として、国内グループ内39社の従業員1114人(2024年11月25日時点)が、AI・ディープラーニングの活用リテラシー習得のために「ジェネラリスト検定(G検定)」※6資格を取得し、社内業務の効率化や提供サービスの高度化を推進しています。
| ※6 | 一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施するディープラーニングをはじめとするAIに関するさまざまな技術的手法やビジネス活用のための基礎知識を十分に有していることを認定する検定。 https://www.japan.dentsu.com/jp/assets/pdf/news/2025001-0123.pdf | 
【3:コーポレート機能】
制度やルールを、AIの時代にふさわしい高度な倫理観に基づいたものへとアップデート。
また、より安全かつ生産的な組織づくりにおいてもAIは活躍します。
AIガバナンス整備
電通グループ グローバルのAI利活用指針である「電通グループAI原則」にのっとり、また、グローバルでの運用ポリシーとも整合させたdentsu Japan共通の『 AI サービス利用ガイドライン』を策定し、確実に運用するとともにアップデートを続けています。

dentsu Japan AIサービス利用ガイドライン(抜粋・要約)
システムとデータの管理
| ・ | 標準外の外部サービス利用には申請が必須 | 
|---|---|
| ・ | 取り扱いに注意が必要な個人情報や、機密性が高い情報の入力は不可 | 
| ・ | 入力した情報がAIの学習等に利用されるサービスの業務利用は不可 | 
安全性と透明性の担保
| ・ | AIで生成されたコンテンツを取引先等の社外へ提供する場合は、必ずその旨を付記し、合意を得る | 
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| ・ | 通常の広告業務と同様かそれ以上のチェック(登録商標・登録意匠の類似など) | 
| ・ | 生成結果のそのままの利用ではなく、加筆修正による独自性の担保を推奨 | 
| ・ | 誤情報の確認を必ず実施、コンテンツの「粗製乱造」の禁止 | 
確実な運用体制
| ・ | AIガバナンスコミッティの組成と、dentsu Japan全案件への対応窓口の設置 | 
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