キャッシュレス決済は日常に浸透し、利用者はお金の管理や貯蓄に対する意識も高い

 株式会社電通(本社:東京都港区、社長:榑谷 典洋)において決済領域のマーケティング戦略支援を行うプロジェクトチーム「電通キャッシュレス・プロジェクト」は、20~69歳の生活者500人を対象に、2022年12月に「生活者のキャッシュレス意識調査」(以下「本調査」)を実施しました。

 本調査の目的は、生活者の決済手段がどのように変化し、今後どのような決済手段が主流になっていくかを明らかにすることにあります。本調査で得られた主なファインディングスは次のとおりです。

【主なファインディングス】
① 生活者の9割以上(95.3%)が「キャッシュレス決済を利用した経験がある」、また過半数(54.5%)が「直近1年間でキャッシュレス決済の回数が増えた」と回答。キャッシュレス決済の日常への浸透がうかがえる。

② 場所やサービスにより決済手段が使い分けられ、「旅館・ホテル・民泊」「百貨店・デパート」ではカード決済、「コンビニエンスストア」「ドラッグストア」ではモバイル決済が多い。一方で、「病院」「タクシー」「商店街」「飲食店」では現金の比率が最も高く、キャッシュレス決済が普及する余地があると考えられる。

③ 過半数(57.6%)が「お店に入る前から」決済手段を決め、中でも「コンビニエンスストア」(69.2%)を利用するときが多い。

④ キャッシュレス決済をよく利用する生活者は、お金の管理や貯蓄に対する意識が高い。
注)本調査における構成比(%)は小数点第2位以下を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。


【各ファインディングスの詳細】
① 生活者の9割以上(95.3%)が「キャッシュレス決済を利用した経験がある」、また過半数(54.5%)が「直近1年間でキャッシュレス決済の回数が増えた」と回答。キャッシュレス決済の日常への浸透がうかがえる。
生活者のキャッシュレス決済利用は「よく利用している」(43.9%)・「利用している」(25.4%)・「たまに利用」(21.7%)・「利用したことがある」(4.3%)を合計すると95.3%に上り、ほとんどの生活者がキャッシュレス決済を利用した経験がある【図表1】。また、過半数(54.5%)が「直近1年間で、キャッシュレス決済の回数が増えた」と回答、キャッシュレスの日常生活への浸透が進んでいることがうかがえる【図表2】。


【図表1】
Q. あなたは、キャッシュレス決済を利用していますか。(単位:%)

cashless1.png【図表2】
Q. 2022年になってから(直近1年間で)、あなたの日常生活のお支払いやお買い物に占めるキャッシュレス決済の回数は増えましたか。(単位:%)

cashless2.png
② 場所やサービスにより決済手段が使い分けられ、「旅館・ホテル・民泊」「百貨店・デパート」ではカード決済、「コンビニエンスストア」「ドラッグストア」ではモバイル決済が多い。一方で、「病院」「タクシー」「商店街」「飲食店」では現金の比率が最も高く、キャッシュレス決済が普及する余地があると考えられる。
場所やサービスにより、決済手段の使い分けが見られた。「旅館・ホテル・民泊」(56.5%)「百貨店・デパート」(45.6%)などではカード決済、「コンビニエンスストア」(37.6%)や「ドラッグストア」(31.6%)などではモバイル決済の比率が高い。一方で、「病院」(64.2%)「タクシー」(50.7%)「商店街」(46.0%)「飲食店」(36.6%)では、未だにキャッシュレスを受け付けている店舗が少ないことが理由で、現金の比率が最も高く、キャッシュレス決済が普及する余地があると考えられる【図表3】。


【図表3】
Q. 以下の各々の場所/サービスであなたが決済手段で利用しているものを全てお知らせください。(単位:%)

cashless3.png
③ 過半数(57.6%)が「お店に入る前から」決済手段を決め、中でも「コンビニエンスストア」(69.2%)を利用するときが多い。
決済手段を決めるタイミングは、57.6%が「お店に入る前から」と回答。中でも「コンビニエンスストア」(69.2%)が高い【図表4】。


【図表4】
Q. 以下の各々の場所/サービスであなたが決済手段を決めるのは、どのタイミングですか。(単位:%)

cashless4.png
④ キャッシュレス決済をよく利用する生活者は、お金の管理や貯蓄に対する意識が高い。
キャッシュレス決済をよく利用する生活者は、約7割(68.4%)が「私はお金の管理が得意な方だ」(「Aに近い」「どちらかといえばAに近い」の合計)と回答【図表5】。また、約6割(60.4%)が「私はお金を貯めるのが上手な方だ」(「Aに近い」「どちらかといえばAに近い」の合計)と回答【図表6】。キャッシュレス利用者は、お金の管理や貯蓄に対する意識が高い傾向に。


【図表5】
Q. あなたは、以下の「お金」に関する各項目について、どのような意識をお持ちですか。AとBのどちらに考えが近いかお知らせください。

cashless5.png【図表6】
Q. あなたは、以下の「お金」に関する各項目について、どのような意識をお持ちですか。AとBのどちらに考えが近いかお知らせください。

cashless6.png
 電通キャッシュレス・プロジェクトでは、今後も定期的に"キャッシュレス意識"についての調査を行い、その結果を発信する予定です。


【調査概要】
・タイトル  :「生活者のキャッシュレス意識調査」
・調査手法  :インターネット調査
・調査時期  :2022年12月12~15日
・調査エリア :全国
・調査対象  :20~69歳男女500人(人口構成に基づきウェイトバック集計を実施)
・調査主体  :株式会社電通 電通キャッシュレス・プロジェクト
・調査会社  :株式会社電通マクロミルインサイト

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