電通と電通クリエーティブXは、米国テキサス州オースティン市で3月16日~20日にオンライン開催された世界最大級のテクノロジーとカルチャーの祭典「SXSW2021」(サウス・バイ・サウスウエスト2021)の「Partner Programming」(パートナー・プログラミング)のセッションに参加し、プレゼンテーションを行いました。

Code Humanityとは?

今年のプレゼンテーションでは、「Code Humanity(人間らしさをコードせよ)」という言葉をコンセプトとして設定しました。

「Code Humanity」とは、テクノロジーの進化で忘れられがちな「ヒューマニティ(人間性)」にフォーカスし、人の感情や愛情、人の気持ちに寄り添う「コーディング(技術開発)」を進めていくという考え方です。テクノロジーとクリエイティビティを掛け合わせイノベーションを起こし、ソリューションやサービス、プロダクトを生み出します。これらのクリエイションが社会をより良い方向にシフトさせて行くことで、パートナーのビジネス領域が拡張されることを目指していきたいという気持ちを込めています。
今年はこのコンセプトに沿って、motion、wellbeing、food cycle、weatherの4つのテーマに沿った作品を出展しました。

今回の出展作品

1. motion x dentsu 「MOTION DATA LAB(モーションデータラボ)」

モーションデータを独自プラットフォームに蓄積し、人類の価値ある形に昇華させるプロジェクト

Smart Apparelや画像解析の発達によって、環境を選ばず人の動きをデータ化できる時代が来ています。MOTION DATA LABでは、モーションデータの可能性を価値に換えていくプラットフォームを構想しています。日常的に保存される大量のモーションデータによって、病気のリスク予測、アスリートのパフォーマンス向上、伝統・文化の継承など様々な分野でのイノベーションが期待できます。モーションデータが人類のかけがえのない財産に。

MOTION DATA LAB
dentsu / PYRAMID FILM QUADRA / PYRAMID FILM / goraku / Xenoma

2. wellbeing x dentsu 「Marshmallog(マシュマログ)」

あなたの気持ちを受けとめてその瞬間を記録するIoTストレス・トイ

瞑想とスクイーズの共通点、それは「注意を向ける先を自分でコントロール」していること。どちらもSNSやマルチタスクなどの周囲の環境に振り回されがちな現代人のセルフマネジメントとして注目されている手法です。触りたくなるコネクテッド・スクイーズ「マシュマログ」は、ジャイロセンサと柔軟な圧力センサによって触り方とタイミングを計測し、音や映像のバイオフィードバックを行うことで、楽しく注意のトレーニングをするコンセプトです。計測結果は記録され、アプリで確認することもできます。マシュマログは、あなたの気持ちを受けとめて、その瞬間を記録します。

Marshmallog
dentsu / Touchence / Mitsui Chemicals / A-KAK / Rooftop / TRY2 / neurowear

3.food cycle x dentsu 「Hungry Frame(ハングリーフレーム)」

ミズアブの能力を活用し食の循環サイクルを再現したプロダクト

日々の食べ残しには、次の食を育てる可能性が秘められています。その可能性を引き出すのがミズアブの幼虫です。彼らは高速で食べ残しを分解し、次の食の栄養源を作り出します。私たちは、そんなミズアブと心地よく共生できるカタチを提案します。Hungry Frameは、食べ残しへの向き合い方をアップデートするプロダクトです。

Hungry Frame
dentsu / Grubin / amana

4.weather x dentsu 「SKYPEDIA(スカイペディア)」

AIが雲の形から生き物を生成、遊びながら気象と自然環境について学べるアプリ

天気予報は、一日のはじまり。多くの人が毎日の天候を気にする一方で、どれだけの人が、日々の天気に「自然環境」という課題が潜んでいることに気が付いているでしょうか。テクノロジーの進化により天気予報は「情報」となり日常生活に組み込まれ、自然環境そのものに対する興味や関心が失われつつあるように思えます。SKYPEDIAは雲の形から生き物を生成し、その雲や空が持つ膨大なデータから、様々な気象情報をあなたに届けます。空を見上げることから、自然環境の今を知る、そのきっかけを生み出します。

SKYPEDIA
Dentsu Creative X