Marketing For Growth

Marketing For Growthとは

Marketing For Growthとは、マーケティング投資対効果(mROI)の向上を実現していくために必要となる、プロセスと基盤を体系化したモデルです。
電通は、この理想的な状態の実現を目標として掲げることによって、顧客企業の効果的なマーケティング変革の実現を支援していきます。

解決したいのはデータと機能の分断

マーケティング活動におけるデータの活用は多くの企業が実現したいことだと考えています。しかし、顧客を理解するためのデータは多岐にわたり、また顧客の行動を変革してくための機能も多様に存在するなかで、これらを管理する部署が異なることもあり、それらが分断されてしまっていることこそが、マーケティング活動を阻害する要因になっていると捉えています。

マーケティングプロセスをつなぐ2つの基盤

そこで電通は、各種データをシームレスにつなぐ「Data Infrastructure」を整備すること、そしてそこから新たなインサイトやチャンスを発見し、一貫性のある戦略や実行のストーリーを構築していく「Marketing Consulting」を提供することで、マーケティングプロセスに循環をもたらしていきます。

・Data Infrastructure:

企業の1st Partyデータ、プラットフォーム事業者のデータ、各種メディアデータなどを、物理的に、あるいは統計的に、さらには意味的につながるよう整えていきます。たとえば、複数のデータクリーンルームを一元管理できるシステム「TOBIRAS」を活用することで、よりスピーディかつ多面的な分析が可能となってきており、2023年の1年間に1000件以上の実績を有しています。

・Marketing Consulting:

これらのデータから、顧客の現状を想像し、発見した機会点(インサイトやボトルネック、コンタクトポイント)を起点に新たな行動を創造し、高い実行力によって実現された顧客体験の成果を分析し、改善へとつなげていきます。たとえば、マーケティングコンサルタントやクリエイター、メディアプランナーを中心に、多彩な専門性を持ったメンバーが在籍しており、データクリーンルームを安全かつ高度に運用できるよう専門の研修とテストを受け、実務経験を経た認定アナリストも400名以上(2024年1月時点。今後も増員予定)在籍しています。

これにより4つのマーケティングプロセスを高速循環させていきます

2つの基盤でつなぐのは下記4つのマーケティングプロセス。基礎的な分析を土台に、この4つのプロセスすべてを、最先端最高峰のレベルで、かつ基盤でつなぐことを前提に提供していくことで、その高速循環を実現していきます。

・Mechanism Resolving(市場構造解明、インサイト解明)

業種ごとに異なる市場構造を人基点で解明。短期的な収益や中長期のサステナブルなグロウス両面から、さらには4つめのプロセスとなるROI Managementにつながることを強く意識したうえで狙うべき顧客を特定し、高い想像力や深い洞察によって、実際に顧客を動かすための機会点を発見します。

・Value Designing(価値構造設計)

特定された顧客と、それを動かすための機会点、さらには企業パーパスなどをもとに、デュアルファネルで顧客の体験価値を創造し、効果的で競争力のあるマーケティングの骨格を形作ります。

・360° Experience(体験設計実装)

形成された骨格をもとに、その高い実行力によって、またペイド、オウンド、アーンドもフルに活用し、購入前から購入後まで、さらにはエンゲージメントにもつなげていける豊かな顧客体験を創出します。

・ROI Management(管理と継続改善)

統合マーケティングダッシュボード「MIERO」などを用いて、効果・効率を含むマーケティング全体を可視化。サクセスポイントとボトルネックを明らかにし、データドリブンな意思決定や市場構造解明につながる学びと示唆を開発していきます。

これら2つの基盤が動脈と静脈のように機能していくことでマーケティング活動全体に活力がもたらされていくと考えており、この4つのマーケティングプロセスにおいて、業界ごとに解像度の高い実践知を提供し、顧客企業のマーケティング投資対効果(mROI)の最大化を支援していきます。

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