業種別広告費(マスコミ四媒体広告費、衛星メディア関連は除く)
<業種別広告費(マスコミ四媒体) ―「金融・保険」「外食・各種サービス」「不動産・住宅設備」「家庭用品」など8業種が増加>
2013年は21業種中8業種の広告費が増加、13業種が減少となった(2012年は16業種が増加、5業種が減少)。
増加業種は、「金融・保険」(前年比115.6%、通販型自動車保険、NISA などが増、「外食・各種サービス」(同110.3%、法律サービス、女性用ウィッグなどが増加)、「不動産・住宅設備」(同105.8%、一般住宅、住宅展示場などが増加)、「家庭用品」(同105.5%、ベッド、脱臭剤などが増加)、「教育・医療サービス・宗教」(同103.1%、予備校・学習塾、病院・医療サービス、語学学校などが増加)、「家電・AV 機器」(同102.2%、コーヒーメーカー、エアコンなどが増加)、「自動車・関連品」(同101.4%、軽自動車、セダン、SUV などが増加)、「ファッション・アクセサリー」(同100.7%、紳士服、婦人服などが増加)の8業種が前年を上回った。
減少業種は、「趣味・スポーツ用品」(同94.2%、オーディオソフト、人形・玩具が減少)、「官公庁・団体」(同94.6%、政党・政治団体などが減少)、「エネルギー・素材・機械」(同94.9%、電力やガスなどが減少)、「流通・小売業」(同95.0%、大型量販店などが減少)、「食品」(同96.0%、健康食品、アメ・キャラメルなどが減少)、「化粧品・トイレタリー」(同97.2%、化粧水、ヘアカラーなどが減少)、「出版」(同97.5%、趣味専門誌、単行本などが減少)、「案内・その他」(同97.8%、案内広告が減少)、「精密機器・事務用品」(同98.2%、デジタルカメラが大幅減)、「飲料・嗜好品」(同98.6%、乳酸菌飲料、炭酸飲料(ノンアルコール) などが減少)、「情報・通信」(同99.2%、モバイルコンテンツ、ノートパソコンなどが減少)、「交通・レジャー」(同99.3%、旅行関連、映画などが減少)、「薬品・医療用品」(同99.3%、ドリンク剤、筋肉痛薬・しっぷ薬などが減少)の13業種。
<2013年 主な増加業種と減少業種(マスコミ四媒体広告費、衛星メディア関連は除く)>
(%)
増加業種 | |||
---|---|---|---|
前年比 | 構成比 | 増加寄与率 | |
金融・保険 | 115.6 | 6.0 | 42.9 |
外食・各種サービス | 110.3 | 5.1 | 25.2 |
不動産・住宅設備 | 105.8 | 4.1 | 12.0 |
家庭用品 | 105.5 | 2.5 | 6.8 |
教育・医療サービス・宗教 | 103.1 | 2.9 | 4.7 |
減少業種 | |||
---|---|---|---|
前年比 | 構成比 | 減少寄与率 | |
食品 | 96.0 | 9.8 | 22.4 |
流通・小売業 | 95.0 | 6.9 | 20.5 |
化粧品・トイレタリー | 97.2 | 10.1 | 16.0 |
趣味・スポーツ用品 | 94.2 | 3.7 | 12.5 |
飲料・嗜好品 | 98.6 | 7.4 | 6.0 |
(注)増加(減少)寄与率は増加(減少)額合計に占める各増加(減少)額の割合。各上位5業種を掲げた。
2011年~2013年 業種別広告費(マスコミ四媒体広告費)
※衛星メディア関連は除く
業種\広告費 | 広告費(千万円) | 前年比(%) | 構成比(%) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2011年 (平成23年) |
2012年 (24年) |
2013年 (25年) |
2012年 (平成24年) |
2013年 (25年) |
2011年 (平成23年) |
2012年 (24年) |
2013年 (25年) |
|
1.エネルギー・素材・機械 | 2,724 | 2,624 | 2,490 | 96.3 | 94.9 | 1.0 | 1.0 | 0.9 |
2.食品 | 26,619 | 28,329 | 27,209 | 106.4 | 96.0 | 9.9 | 10.2 | 9.8 |
3.飲料・嗜好品 | 19,621 | 20,987 | 20,688 | 107.0 | 98.6 | 7.3 | 7.6 | 7.4 |
4.薬品・医療用品 | 14,354 | 14,847 | 14,745 | 103.4 | 99.3 | 5.3 | 5.3 | 5.3 |
5.化粧品・トイレタリー | 27,687 | 28,783 | 27,985 | 104.0 | 97.2 | 10.2 | 10.4 | 10.1 |
6.ファッション・アクセサリー | 10,818 | 11,645 | 11,732 | 107.6 | 100.7 | 4.0 | 4.2 | 4.2 |
7.精密機器・事務用品 | 2,630 | 2,886 | 2,834 | 109.7 | 98.2 | 1.0 | 1.0 | 1.0 |
8.家電・AV機器 | 5,449 | 5,412 | 5,533 | 99.3 | 102.2 | 2.0 | 2.0 | 2.0 |
9.自動車・関連品 | 12,981 | 16,473 | 16,710 | 126.9 | 101.4 | 4.8 | 5.9 | 6.0 |
10.家庭用品 | 6,421 | 6,496 | 6,856 | 101.2 | 105.5 | 2.4 | 2.3 | 2.5 |
11.趣味・スポーツ用品 | 11,061 | 10,853 | 10,227 | 98.1 | 94.2 | 4.1 | 3.9 | 3.7 |
12.不動産・住宅設備 | 10,445 | 10,869 | 11,503 | 104.1 | 105.8 | 3.9 | 3.9 | 4.1 |
13.出版 | 8,949 | 9,216 | 8,988 | 103.0 | 97.5 | 3.3 | 3.3 | 3.2 |
14.情報・通信 | 22,200 | 24,525 | 24,332 | 110.5 | 99.2 | 8.2 | 8.8 | 8.8 |
15.流通・小売業 | 18,694 | 20,297 | 19,273 | 108.6 | 95.0 | 6.9 | 7.3 | 6.9 |
16.金融・保険 | 14,121 | 14,499 | 16,762 | 102.7 | 115.6 | 5.2 | 5.2 | 6.0 |
17.交通・レジャー | 19,527 | 21,123 | 20,976 | 108.2 | 99.3 | 7.2 | 7.6 | 7.6 |
18.外食・各種サービス | 12,356 | 12,896 | 14,229 | 104.4 | 110.3 | 4.6 | 4.6 | 5.1 |
19.官公庁・団体 | 10,873 | 3,327 | 3,149 | 30.6 | 94.6 | 4.0 | 1.2 | 1.1 |
20.教育・医療サービス・宗教 | 7,579 | 7,823 | 8,069 | 103.2 | 103.1 | 2.8 | 2.8 | 2.9 |
21.案内・その他 | 5,051 | 4,050 | 3,960 | 80.2 | 97.8 | 1.9 | 1.5 | 1.4 |
合計 | 270,160 | 277,960 | 278,250 | 102.9 | 100.1 | 100.0 | 100.0 | 100.0 |
2013年 業種別広告費の伸び率(マスコミ四媒体広告費)
※衛星メディア関連は除く
2003年~2013年 業種別広告費推移(マスコミ四媒体広告費)
※衛星メディア関連は除く
(注)2007年に「マスコミ四媒体」の「雑誌広告費」の推定範囲を2005年に遡及して改定した。
-
エネルギー・素材・機械(前年比94.9%、構成比0.9%)
- 3年連続の減少
- 産業機械は好調
- 電力会社、ガス会社 大幅出稿減
- テレビ媒体の出稿が大幅に減少
-
食品(前年比96.0%、構成比9.8%)
- 前年の増加から一転して減少
- 乳製品、即席麺類は好調
- 好調に推移していた健康食品は大幅減
- ラジオ、雑誌媒体の出稿が大幅に減少
-
飲料・嗜好品(前年比98.6%、構成比7.4%)
- 前年の増加から一転して減少
- 低調に推移していたコーヒーが大幅増
- ウイスキーは好調
- 好調に推移していた乳酸菌飲料、炭酸飲料(ノンアルコール)が大幅減
- 新聞媒体の出稿が大幅に減少
-
薬品・医療用品(前年比99.3% 構成比5.3%)
- 前年の増加から一転して減少
- 総合保健薬は増加、一方ドリンク剤は減少
- コンタクトレンズやメガネなど医療用品は引き続き出稿増
- 胃腸薬は依然低迷
- 雑誌媒体の出稿が大幅に減少
-
化粧品・トイレタリー(前年比97.2% 構成比10.1%)
- 前年の増加から一転して減少
- 育毛・養毛剤、ヘアカラーなどヘアケアの出稿増
- ボディシャンプー、入浴剤などパス用品の出稿増
- 女性化粧品シリーズの減少続く
- テレビ、雑誌媒体の出稿が減少
-
ファッション・アクセサリー(前年比100.7% 構成比4.2%)
- 4年連続の増加
- ファッション関連の好調続く
- 前年に引き続き貴金属・アクセサリーの出稿が減少
- 雑誌、テレビ媒体の出稿が増加
-
精密機器・事務用品(前年比98.2% 構成比1.0%)
- 前年の増加ら一転して減少
- 引き続き時計は出稿増
- 手帳の出稿増
- デジタルカメラは減少
- テレビ媒体の出稿が大幅に減少
-
家電・AV機器(前年比102.2% 構成比2.0%)
- 2006年以降7年ぶりに増加
- コーヒーメーカーが大幅に出稿増
- エアコン各社出稿増
- 液晶テレビ(4Kテレビ)の出稿増
- 白熱球(LED)は大幅に出稿減
- テレビ媒体の出稿が大幅に増加
-
自動車・関連品(前年比101.4% 構成比6.0%)
- 前年に引き続き増加
- 前年に引き続き軽自動車、セダン、SUVは大幅に出稿増
- 自動車関連品(タイヤ、カーワックス)は堅調に増加
- 国産乗用車は2BOX、ワゴンなどが大幅に出稿減
- 新聞媒体が大幅に増加
-
家庭用品(前年比105.5% 構成比2.5%)
- 前年に引き続き増加
- ベッドは大幅に出稿増
- インテリア(室内装飾品、カーペットなど)は引き続き出稿増
- 家庭用雑貨関連は出稿減
- テレビ媒体の出稿が大幅に増加
-
趣味・スポーツ用品(前年比94.2% 構成比3.7%)
- 5年連続の減少
- ゲームソフトは堅調
- オーディオソフト、映像ソフトは大幅に出稿減
- パチンコ・パチスロ機はプラス
- テレビをはじめ全媒体が減少
-
不動産・住宅設備(前年比105.8% 構成比4.1%)
- 3年連続の増加
- 住宅メーカーなどの企業広告は大幅に出稿増
- サッシは大幅に出稿増
- 太陽光発電は大幅に出稿減
- テレビ、ラジオ媒体の出稿が大幅に増加
-
出版(前年比97.5% 構成比3.2%)
- 前年の増加から一転して減少
- 他の出版物(英語教材、テキストなど)は大幅に出稿増
- 一般紙(新聞)は好調
- 趣味専門誌は大幅に出稿減
- テレビ媒体の出稿が大幅に減少
-
情報・通信(前年比99.2% 構成比8.8%)
- 前年までの好調から一転して減少
- コンピュータソフトの出稿が好調
- WEBコンテンツは好調
- モバイルコンテンツは大幅に出稿減
- 新聞、雑誌媒体の出稿が大幅に減少
-
流通・小売業(前年比95.0% 構成比6.9%)
- 前年の増加から一転して減少
- コンビニエンスストアは好調
- 低迷していた百貨店はプラス
- 通信販売は大幅な出稿減
- テレビ媒体の出稿が大幅に減少
-
金融・保険(前年比115.6% 構成比6.0%)
- 前年に引き続き増加
- 業種全般に好調
- 通販系保険(自動車、ガン、医療)は大幅に出稿増
- 他の金融サービス(新制度NISA)は大幅に出稿増
- 証券が全般にやや低調
- テレビ、新聞媒体の出稿が大幅に増加
-
交通・レジャー(前年比99.3% 構成比7.6%)
- 前年の増加から一転して減少
- イベント、コンサートなどの出稿増
- レジャーランド・テーマパークは好調
- 旅行・宿泊関連はマイナス
- 新聞媒体の出稿が減少
-
外食・各種サービス(前年比110.3% 構成比5.1%)
- 前年に引き続き増加
- 業種全般に好調
- 他のサービス(法律事務所、宅食配達サービスなど)は大幅に出稿増
- レンタルは好調
- 宅配・引越サービスは依然低迷
- テレビ、新聞媒体の出稿が大幅に増加
-
官公庁・団体(前年比94.6% 構成比1.1%)
- 前年に引き続き減少
- 他の諸団体(農協など)は大幅に出稿増
- 官公庁、政党・政治団体は大幅に出稿減
- 新聞媒体の出稿が大幅に減少
-
教育・医療サービス・宗教(前年比103.1% 構成比2.9%)
- 前年に引き続き増加
- 予備校・学習塾は大幅に出稿増
- 病院・医療サービス(美容外科など)は出稿増
- テレビ媒体の出稿が大幅に増加
-
案内・その他(前年比97.8% 構成比1.4%)
- 6年連続の減少
- 他の案内(新聞)は大幅に出稿減
- 新聞媒体の出稿が減少