4_劇映画・映像ソフト

解説

2024年の劇映画市場は邦画が1558億円(前年比105.1%)と好調を維持。興行収入が100億円を超えるシリーズアニメ作品など、引き続きアニメに支えられている市場だが、実写邦画も市場を押し上げた。2025年は「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」や「国宝」が好調で、邦画市場はさらなる成長が見込まれる。
動画配信市場では有料動画配信利用率の増加傾向が継続しており、3割を超える水準に達している。広告モデルのTVerの累計アプリダウンロード数は、9000万を突破した(2025年11月発表)。

産業構造図

(1)劇映画

図表4-2

2024年の劇映画市場は2070億円(前年比で93.5%)。うち邦画市場は1558億円(同105.1%)と活況を呈している。邦画単体の1500億円超えは初。

図表4-3、4-4

2024年のスクリーン数は3675。都市型や郊外モールに併設されるシネコンの増加でスクリーン数は増加傾向が続く。

発行元リンク:キネマ旬報社

発行元リンク:キネマ旬報社

図表4-5

国別の外国映画の配給では米国が149本と最も多い。近年増加傾向にあるのは韓国映画で、韓国コンテンツの評価ともに上昇、2024年は66本で米国映画に次ぐ。

図表4-6

ODS市場はコロナ期における縮小局面から回復基調にあり、2024年においては前年(2023年)の急激なV字回復に比べ収入ベースでは落ち着きがみられるものの、公開本数ベースでは増加傾向を示し、438本(前年比110.7%)と一定の規模を維持している。

図表4-7、4-8

最近1年間の映画館利用率は53.7%である(東京50km圏、2025年4月~6月調査)。このうち、3回以上の利用者が5割強を占める。どの年代でも男性より女性の利用率が高く、特に10代では男女で15ポイント以上の差がついている。

(2)映像ソフト

図表4-9、4-10

2024年の映像ソフト市場は8276億円(前年比で101.9%)。このうち全体の8割弱を占める有料動画配信市場が6499億円(同108.5%)で市場の成長をけん引している。

図表4-11

有料動画の視聴率は34.7%である(東京50km圏、2025年4月~6月調査)。男性(40.4%)の利用率が女性(28.5%)を大きく上回る。年代別では特に30代以降で男女差が顕著となる。

図表4-12

動画配信サービスのながら視聴については、「休養・くつろぎ」「食事」に次ぎ、「インターネット」「家事・育児」をしながらの視聴がよく行われている(東京50km圏、2025年4月~6月調査)。